※この作品は『ゆっくりいじめ系888 元気な赤ちゃんゆっくり』に登場した魔法の本の設定を微妙に流用しています



何の変哲もない人家の、家具が少ない以外何の変哲もない一室。
そこでぱちゅりーは本を読んでいた。むせ易いにもかかわらず声に出して。

『ゆっくりやめてね あついあついはゆっくりできないよ』
『やべでねやべでね まりざのあんよざんゆっぐりでぎなぐ・・・』
『あづいいいいいい ゆっぐぢいいいいい ゆびぃ』

流石に感情を込めて読むような器用なまねはしないが、一言一句飛ばすことなく音読していた。
その本の内容はゆっくりまりさを延々と虐待するというもので、お世辞にもゆっくり出来る代物ではない。
加えて彼女のつがいもまりさであり、それを読むとどうしても彼女の事が心配になってしまう。

『ゆっぐ・・・まりざ、のあんよがぁ・・・』
『ばぢゅでぃ・・・ごべんでぇ、ゆっぐぢぃ・・・』
『ゆ゛っ やべでね、もうあづいあづいはいやだあああああ』

どうやらこのまりさは底部を焼かれてしまったらしい。
焼かれるとどうなるのかは分からないが、底部を怪我すると怪我が治るまで狩りに出られない。
だから、このまりさは虐待から解放されても生き延びられないかも知れない。

ゆっくりにとってあんよはとってもだいじなもの
だからけがをするとゆっくりできなくなるし、やかれてもゆっくりできない
しかも、やけどさんはなおることがないので、にどとゆっくりできない

地の文によるご丁寧な解説によると、焼かれると二度と動けなくなるらしい。
それが意味するところはあまり活動的でないぱちゅりーとて十分に理解している。
要するに、まりさはろくな死に方は出来ないということだ。

『まりさ、もうぱちゅりーをかばうきなんてなくなってきただろ?』
『ゆっぐ・・・まりざは、ばぢゅのだーりんな゛んだよ・・・』
『おーおー、げすのくせにがんばるねぇ。ぱちゅりーをみすてればらくになれるのに』

まりさを虐待している張本人の人間がようやく言葉を発した。
彼はまりさ種はゲスばかりと主張しているらしく、意図的につがいを裏切らせようとしているらしい。
しかし、まりさはつがいのぱちゅりーを見捨てるつもりはないらしい。

『そうかそうか。じゃあ、こんどはまむまむをやこうな♪』
『や゛ぢゃあああああああああ やべでえええええええ』
『いやならぱちゅりーをみすてろよ。ぱちゅりーなんかいらない、っていえよ』

いよいよ凄惨な虐待風景の音読に耐え切れなくなったぱちゅりーは、3ページ先が白紙なのを確認すると本を閉じて眠りについた。



ぱちゅりーはつがいのまりさと一緒に森でゆっくりと生活していた。
他にも仲間はいたが、決して群れを作る事は無く、たがいにあまり干渉せずにゆっくりしていた。
そんな彼女が今人家にいる理由。それは・・・

「やあ、僕は虐待お兄さん。2匹ともゆっくりしていってね」
「「ゆっくりしていってね!」」
「ところで早速だが君達は僕に誘拐されてここにいる」

という事だ。寝て起きたら彼の家にいたので帰り道など分かるはずもない。
その後、ぱちゅりーはまりさと隔離され、まりさと再会したかったら本を読み終えるように要求された。
人間に逆らってもかなわない事を承知していた彼女は彼の要求に素直に応じることにした。

「そうか、ぱちゅりーは素直で良いね」
「んじゃ、飲み物と食事はそこに置いておくから」

男はそう言ってぱちゅりーのいる部屋を後にした。
その直後から、ぱちゅりーは大事なまりさと一刻も早く再会するために一心不乱に本を読み続けた。
1日で12ページ・・・ゆっくりにしては相当頑張った方である。

「むきゅ・・・あとすこしよ・・・」
「まりさ、ゆっくりまっててね・・・」
「むきゅう・・・むきゅう・・・」

明日中には読み終えられると確信したぱちゅりーはゆっくりと眠りについた。



翌朝、ぱちゅりーは無事残りの3ページを読み終えた。しかし・・・

「どほぢでええええええ!?」
「何かあったのかい、ぱちゅりー?」
「おかしいわ!ほんのぺーじさんが・・・」

読み終えた事を確認するためにぱちゅりーがページをめくったところ、空白だったはずのそこに文字が刻まれていた。
何度思い返しても昨日は空白だったはず。しかし、そこには確かにまりさが空腹に苦しむさまが描写されている。
が、お兄さんがそんな言い分を信じるはずもなく「・・・何でも良いけど読み終えないと会わせてあげないからね?」とだけ言い残して立ち去った。

「むぎゅぅ・・・しかたないわ・・・」
「ぱぢゅりー、ゆっくりがんばるわ・・・」

ぱちゅりーは気を取り直して今日もまたゆっくり出来ない内容の本に向かい合った。

『ゆぅ・・・おなかすいたよぉ・・・』
『そうか ちなみにぱっちゅりーはたくさんのごはんをたべてるぞ』
『ゆゆっ ゆぐぅ・・・』

ぱちゅりーの事が信じられないのか、それとも別の理由なのか返答に窮するまりさ。
本に書かれ他文字から彼女の心情を推し量ることはできないが、昨日ほどの覇気がないのは間違いないようだ。

『ちなみに、ほんもあたえてやったからいまごろほんをよんでゆっくりしてるだろうな』
『ゆぅ・・・ま、まりさは・・・ぱちゅりーがゆっくぢでぎて、うれぢいよ』
『はっはっは、けなげぶるなよくそげすが じゃあ、きょうはそのおめめをえぐろうか』

そのやり取りを見て、彼女はいたたまれない気持ちになった。
仕方がないこととはいえ、このまりさのつがいが彼女の状況も知らずにゆっくりしているという事に。
そして、今、自分がつがいのまりさの状況を知る事が出来ないもどかしさに。

『やべでえええええええ ゆぎぃ・・・』
『おいおい、あんこをはくなよ それにきぜつなんてしたらつまらないじゃないか』
『ゆぶぉ ゆべぇ』

男はまりさが吐き出した餡子を無理やり口の中に押し戻した。
どうやら彼女には自ら死を選んで楽になるという選択肢さえも存在しないようだ。
食事も、苦しみも、死も、生も・・・何もかも邪悪な男の手のひらの上。

『ったく、ごうじょうなやつだな しかたない、いいかげんしょうたいをあらわさないなら・・・』
『ゆひぃ・・・まぢざのおべべぇ・・・』
『れいぱーありすをたくさんつれてくるぞ?』

レイパーありす・・・他のゆっくりを無理矢理犯して子供を押し付けるという醜悪極まりない存在だ。

『やべでええええ でいばーはゆっぐぢでぎだいいいいい』
『ゆっくりさせないためにやってるんじゃないか じゃ、あしたつれてくるよ』
『ゆわああああああああ』

その後も本の中にまりさは色んな虐待を受けた。
やがて、音読しているだけで気分が悪くなったぱちゅりーは吐き気を催し、その日の読書を終えた。
確認してみたところ、残りのページ数は5ページだった。



『ゆっぐ、やべでね・・・もうばぢゅでぃはいいよ まぢさゆっぐぢぢだいよ』

翌朝、やはり増えていたページに首をかしげながらも読み進めていくと、ついにまりさが根を上げてしまった。
どうやら7匹ものレイパーありすの醜悪なんほ顔に心を折られてしまったようだ。
しかし・・・・・・

『やっぱりげすだったな・・・ありす、せいさいがてらにすっきりしまくってあげなさい』
『『『『『『『んほおおおおおおおおお』』』』』』』
『どほぢでええええええ』

そこから先は延々と音読するだけでも虫唾が走るほどの容赦ない凌辱が繰り返された。
しかも、すでに子を宿す器官をすべて破壊されてしまっていたまりさは栄養を奪われてしぬ事が出来ない。
空腹と疲労と、苦痛がいずれ彼女を殺してくれると信じて、ただ犯されることしか出来ない。

「むきゅう・・・まりさがしんじゃったわ」

ぱちゅりーはまりさが力尽きたところまで読み終えると、本を閉じ眠りについた。
明日こそは何としても読み終えよう・・・そう心に誓って。


その誓いが永遠に叶わない事を彼女が理解するのはまだもう少し先。
新しい登場ゆっくりのただ本を読み続けるぱちゅりーの正体に気付くその時の話である。
その時になってようやく、彼女は自分のつがいの状況を理解することになる。


‐‐‐あとがき‐‐‐

【本について】
本来は何処かで行われている虐待を自動収集する本ですが・・・
この作品ではお兄さんの行った虐待を自動的に記録する本になってしまっています
多分作ったのもお兄さん。30年間、城門を破った事のない平和主義者だったのでしょう


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最終更新:2022年04月16日 22:56