今まで普通のゆっくりが家を占領するのはあったけど
巨大ゆっくりは無かったなぁということで書いてみた
基本はテンプレな行動とあまり違いは無いです
あえてあげるなら家に入る順序が逆なことかな









ドンドン、ドンドン



「あ?誰か来たのか?」

もうすぐ雪が降り始める季節。この時期になるとゆっくりも冬眠のためほとんどいなくなる
そのため俺のゆっくりの駆除やらの仕事もいったん終わり、妖怪が来ないようにするための警備になる。
ただ、よっぽどのことが無い限り頭のいい妖怪は来ない。実質馬鹿な弱い妖怪に対するただの門番だ。

そんな仕事をやっているので俺の家はゆっくりやら妖怪やらが多い森の近くに建っている。
村はずれとしか言いようのない俺の家に来る村人ってのはあんまりいない。
悪友がたまに飯を持って来るぐらいだが…まぁそいつはわざわざドアを叩くようなやつでもない。
ふむ、これは事件でも起きたのだろうか


ドンドン


「はいはい、そんなに慌てなくても今出ますよーってなんじゃこら!!」
「ゆっ、おじさんでるのがおそすぎだぜ!!こっちはさむいんだからさっさとあけるべきなんだぜ!!」

俺がドアをあけるといきなりでかいふざけた顔が現れる。巨大ゆっくりってやつだ。こいつはまりさ種か。
いや、何事かとあけたらでかい顔、普通びびるだろ。
まぁゆっくりと分かれば安心できる。

「何事かと思ったらゆっくりか。何のようだ」
「ここをまりさのゆっくりぷれいすにするんだぜ!!だからおじさんはさっさとでていくんだぜ!!」
「むきゅっ、まりさはこのあたりでもさいきょうのゆっくりだよ!!ていこうはむいみだよ!!」
「このとかいはのありすのためにいなかもののおじさんはおいしいものもってきてきえてね!!」

声がしたのでわきを見たら通常サイズのぱちゅりーとありすもいた。
まりさに気をとられてて気づかんかった。

しかし参ったね。まさか巨大ゆっくりが家をうばいに来るとは。
巨大ゆっくりはその名の通り普通のゆっくりよりかなりでかい。大きさとしては二メートルを越すくらいだ。
そのため直接正面からぶつかりあうとよっぽど強いやつでもないかぎり逆に跳ね飛ばされるわけだ。
まあ饅頭なので戦闘慣れしている俺一人でも簡単に倒せる相手ではあるが。



「あー、確かに巨大まりさにはかないそうにないな。分かった、この家は渡そう」

あっさりと負けを認める俺。まぁ饅頭に負けを認めるのはちとシャクだが狭い玄関ではあんまり戦いたくはない
広くない空間は単純にでかいやつが有利になる。
饅頭に負けるとも思わないが饅頭に苦労して勝つってのは俺の性に合わないのだ。

「ゆっゆっゆっ、すなおなおじさんはながいきするぜ!!」
「いなかものにしてはたちばをわきまえているわね。ありすのめしつかいにしてもいいわよ!」
「むきゅー、さすがにこれいじょうそとにいるのはきついわ。さっそくなかにはいるわ」

そういいながら入ってくるぱちゅりーとありす。そしてそれに続こうと巨大まりさが入ってくるが…



ぎゅぅ

「ゆぅ?」
「ゆ?まりさいったいどうしたの?」
「ゆゆっ、つまったんだぜ!!そこのおじさんさっさとまりさをたすけるんだぜ!!」

やっぱりなぁ。

巨大まりさは完全に入り口に詰まってしまった。
元々人間の家というものは当たり前だが人間に合わせて作ってある。
そのため人間よりも縦も横もでかいゆっくりが入ろうとしても入れるわけがない。
無理に入ろうもんならこのまりさのように詰まるのが落ちである。


「あーはいはい。ちょっと待ってろ」
「むきゅ!はやくまりさをたすけてね!」
「ありすのめしつかいなんだからさっさとやってね!」

勝手に召使にしてんじゃねぇよ、と心でつぶやきつつ俺は台所へと向かった。







しばらくしてから包丁を二本持って戻ってくる。
さすがに見せると警戒するので隠し持つことになったが、こいつらはバカなので気づかないだろう

「まりさがこまってるのにどこにいってんだぜ!!さっさとたすけるんだぜ!!」
「そうよとかいはのありすにごほうしするのがいなかもののじょうしきでしょう!!」
「むきゅー、すきまかぜがさむいからはやくしてね!!」
「はいはい慌てるんじゃないよ。まったく」

そういいながら俺はまりさの正面に立った。

「むきゅ?おじさんそれは…」

ぱちゅりーが気づいたようだが、だからといって今から俺がやることをとめれるはずも無かった

「よっ」


ブジュルッジュリッジュベッ


「ゆっ、ゆぎゃああああああああああぁぁぁぁぁっっっ!!!」

二本の包丁をためらわずまりさの目に突き刺す。ついでにひねっといた。
荒事を仕事にしてると無意識のうちにねじったりしちゃうよね。
そして叫び声をあげて暴れようとするまりさを全力で蹴る。玄関で暴れて家をつぶされたら困る。
あっさりとすっぽ抜けたまりさはごろごろ家の前の道まで転がっていった。

「ああああああいだいいいいいいぃぃぃぃぃぃっ!!!!!!!!!」
「むきゅぅぅぅぅっっ!!!!!」
「なにやってるのおおおおお!!!!!」

痛みのあまり道の真ん中でごろごろ転がるまりさ。叫ぶぱちゅりーとありす。

「まりさをさすようないなかもののじじいはさっさとしね!!」
「むきゅーっ!これじゃゆっくりできないわ!!」

体当たりしてくるありすと文句をいうぱちゅりー。
もちろんそんなことはいっさい聞くことなく俺は包丁を棚に置いて両方とも拾った。包丁は後で洗わなきゃな
ついでにありすはさっきからむかつく発言だったので髪だけをつかんで宙吊りの刑

「ありずのきゅーでぃぐるへあーがぁ!!!」
「むきゅー!!はなしてぇ!!」





まりさに近づく。少しの間転がってるのを見ていると痛みが引いてきたのか起き上がってきた。

「ぎぎぎぎ、くそじじいっ!!ぜったいぶちのめして…ゆぎぃ!?みえないいいいぃぃぃっっ!!??」

両目ともつぶしたんだから当たり前だ。

「むきゅー!まりさぁ!たすけてぇ!」
「ありずをいじめるいなかものはごっちだよぅぅっっ!!」
「ありずとばちゅりーぃっ!?じじいはさっさとしね!!」

声を聞きつけて気づいたのかこっちに体当たりしてくる巨大まりさ。
もちろんわざわざ食らう意味は無いのであっさりとかわした。

「よげるなぁぁぁ!!!ざっざとしねぇぇぇぇ!!!!」

また体当たりしてくるがそれもかわす。

「んー?お前最強じゃなかったのか?こんなん子供でも避けれるぞ」
「がああああぁぁぁぁっっ!!!まりざはざいきょうなんだぜぇぇえぇ!!!」

何度も体当たりしてくるが俺はそれを次々とかわす。そして気づかれないようさりげなく場所を川の近くへと誘導した。
その間もまりさをバカにすることは忘れない。徹底的にけなし、全ての体当たりをよける
適当な悪口でもいちいち反応するから簡単だった。





まりさにすぐに攻撃しないのには理由が二つある
一つは体がでかいこと
人間よりでかいせいで力がそれなりにある。そのため下手に近づくと運が悪ければ転ばされることもある。
そうなったら踏み潰されてゲームオーバー。妖怪ならともかく饅頭に殺されるのは嫌だ。

もう一つはこいつを苦しめるため
ゆっくりは正直好きじゃない。それにこいつらは俺を見下していやがるのだ。
だから人間様の恐ろしさを知らしめようというわけだ。まあ生かして帰す気は無いが。






里の近くの川まで移動したがまりさは疲れてきたのか息がきれていた。
ここまで移動するのにせいぜい三分くらい。野生とは思えん体力の無さだ。
おそらく毎日適当なゆっくりの餌を奪って生活してたに違いない。ほとんど動かないからスタミナが無いのだ。
なんかもう駄目すぎてあきれるというかなんというか。

「もう息が荒いとかどんだけ体力ないんだよ。自分よりよえぇやつばっかりいじめるだけで満足するからそうなるんだよ
 そんなんで最強とかwwwお前今度から最強(笑)って名乗ったら?プギャーwww
「ぎいいいいいぃぃぃぃ!!!!ざっざどぢねええええぇぇぇっ!!!」

どうやら図星だったらしく全力で突っ込んでくるまりさ。ゆっくりで強いとか名乗るやつは大概こんなんばっかりだ。
モチロンかわすがその時俺はさっきまでとは違う行動をとった。
まりさが体当たりをするタイミングに合わせて持っていたありすを地面に落として避ける。

「ゆぎっ!!やべぇぇぇぇぶ」

巨大まりさによって一発で踏み潰されるありす。カスタードが撒き散らされた。

「あでぃす!?ゆべぇっ!!」

そしてカスタードを勢いをつけて踏んだためにひっくり返るまりさ。餡子よかすべるもんな。
俺は駆け寄るとまりさを思いっきり川の方へととび蹴りをかました。

「あぎゅうっっ!!?ゆうううううっっ!!!」



ごろごろごろごろ

バシャーン



「ゆぶぶぶぶっ!!ぶべぇ、たすっ、ぶびゅびゅびゅびゅぶぶぶぶbbbb…」

川に落ちてあっという間に溶けていくまりさ。そのまま魚のえさになるがいい。
こうして悪は滅んだっと。悪役にありがちな死に方だな



「むきゅ…」


なんかぱちゅりー静かだなと思ったら気絶してた。ありすがつぶされた辺りで気絶したんだろうか
こいつどうすっかな…おやつにでもするか





~~~~~~~



はい、巨大まりさ襲来終わり。虐待がちょっとした戦いになるだけで結局つぶされる運命のゆっくり

ちなみにこの三匹は他のゆっくりから無理矢理食べ物を奪ってゆっくりしていたが、
気づいたら冬になってて他のゆっくりが全て冬篭りしており、まったく食べ物が無いという状態になってしまい
あったかくて食べ物がたくさんある所→人間の家なら十分あるはずという餡子脳により人里に来たという裏設定が…どうでもいいか


過去作品
巨大(ry
餌やり
ゆっくり対策












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最終更新:2022年05月03日 15:42