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第三次レッドラム大戦まで二年」(2010/05/23 (日) 13:30:28) の最新版変更点

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****孤独な大学生77 http://life8.2ch.net/test/read.cgi/alone/1182582342/665-666 その日ジュぺリとルサンは村で一番高い木に登って果物を食べていた。 「誰か来る。」 ルサンが言った。 ルサンが指差した方向に銀色の光が瞬く。 「人間だな。バッハ村長に伝えないと。」 「なんで?私、人間に会ってみたいわ。村長が気付く前に会いに行きましょうよ。」 「駄目だ。早く村長に伝えて煙に巻いてもらおう。」 「ええ~?やだ。私会いに行く。」 「あっ!コラ!」 ルサンは飛び立って人の気配のする方向に去っていった。 「たく!村長に早く伝えないと・・・。」 その20分後、その男が村の入り口に辿り着いた。 ジュぺリとバッハがそれを迎える。 「血の匂い・・・。」 ジュぺリが呟く。 その刹那 ジュぺリの後ろで鈍い音が響いた。 バッハが後頭部から血を流して倒れる。 「村ちょ・・・。」 男の方向から風が音を切る。 「あっ!!」 ジュぺリは間一髪でそれを避けた。 「人間は変わった道具を使う。」 バッハが昔言っていた事を思い出す。 「ほう。お前は筋が良い。」 男が言った。 「貴様!!ルサンを!!!」 ジュぺリが吼える。 「コレの事か?」 男が後ろ手に持っていた物を前に放って出した。 ドサッ 「あ・・・・・・」 ルサンの顔・・・首から下が無い・・・恐怖に引きつったその顔・・・ 「ああああああああああああ!!!」 ジュぺリは身に付けていた山刀を振り上げる。 「ふっ。」 男は嗤った。男の後ろから触手のような物が鎌首をもたげる。 一瞬でそれらがジュぺリの体を貫く。 「がっふ!!!」 ジュぺリは血反吐を吐いて霞みゆく眼で男を見た。 「テレポン、ベーゼンドルファー。これが我々の力だ。」 「ジュぺリ!!」 村からバルトークとアマデウスが飛び出した。 「お前!!ジュぺリを離せ!!」 二人も山刀を持って男に立ち向かう。 「良いぞ!良い闘争心だ!貴様等も合格だ!!!」 男の触手が容赦なく二人を襲う。 バルトークの身を触手が貫く。 アマデウスの体に触手が触れようとしたその刹那、 ガロアが割って入って小刀で触手を弾いた。 「ほっほう!お前は特に筋が良い。名前は何と言うのだ!」 「下衆に教える名前はねえ!!」 ガロアは小刀で男に立ち向かう。 襲ってくる触手をことごとく刀で弾いた。 「もらった!!」 其処で後頭部に鈍痛が走る。 男が光り輝く指揮棒のような物を持って攻撃したようだ。 「テレポン、スタインウェイ。危なかった・・・。」 「畜生・・・みんな・・・!」 アマデウスが悲痛な声を上げる。 「悲しむ事は無い。こいつ等は生きている。貴様等には私の部下として  働いてもらうつもりなのだ。」 「何・・・?」 「翼を持った希少なレッドラム『スカイクロラ』。このチベットの山奥に生息している  事は大体目星がついていてずっと探していたのだ。  俺は貴様等のクローンを大量に作って世界掌握計画を遂行する。」 「そ・・・!!」 アマデウスが喋る間を与えず男はベーゼンドルファーで貫いた。 「私の名はブドリ。以後お見知りおきを・・・。」 男は深々と頭を下げた。 その日、村のスカイクロラは9割がブドリに抹殺されてしまう。 ブドリは活きの良いスカイクロラを簡単に選別したようだ。 最終的に残ったのはジュぺリ達14人だった。 これから彼等はブドリの研究所で過酷なトレーニングを受ける事になる。 目的はレッドラムの残党の抹殺・・・。 第三次レッドラム大戦まであと2年。

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