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ヘクスブレード(キャラクター・クラス)

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ヘクスブレード(キャラクター・クラス) - (2013/12/08 (日) 22:48:28) の編集履歴(バックアップ)


ヘクスブレード Hexblade


ヘクスブレード  ヒット・ダイス:D10
レベル 基本攻撃ボーナス 頑健セーヴ 反応セーヴ 意志セーヴ 特殊
1 +1 +0 +0 +2 ヘクスブレードの呪い1日1回
2 +2 +0 +0 +3 対呪文セーヴ上昇
3 +3 +1 +1 +3 耐えぬく力
4 +4 +1 +1 +4 使い魔の招来
5 +5 +1 +1 +4 ボーナス特技、ヘクスブレードの呪い1日2回
6 +6/+1 +2 +2 +5
7 +7/+2 +2 +2 +5 ヘクスブレードの恐るべき呪い
8 +8/+3 +2 +2 +6
9 +9/+4 +3 +3 +6 ヘクスブレードの呪い1日3回
10 +10/+5 +3 +3 +7 ボーナス特技
11 +11/+6/+1 +3 +3 +7
12 +12/+7/+2 +4 +4 +8 凶運のオーラ1日1回
13 +13/+8/+3 +4 +4 +8 ヘクスブレードの呪い1日4回
14 +14/+9/+4 +4 +4 +9
15 +15/+10/+5 +5 +5 +9 ボーナス特技
16 +16/+11/+6/+1 +5 +5 +10 凶運のオーラ1日2回
17 +17/+12/+7/+2 +5 +5 +10 ヘクスブレードの呪い1日5回
18 +18/+13/+8/+3 +6 +6 +11
19 +19/+14/+9/+4 +6 +6 +11 ヘクスブレードの大いなる呪い
20 +20/+15/+10/+5 +6 +6 +12 凶運のオーラ1日3回、ボーナス特技
クラス技能(レベル毎に2+【知】修正値、1レベル時は×4):
【筋】関連・・・ なし
【敏】関連・・・〈騎乗〉
【耐】関連・・・〈精神集中〉
【知】関連・・・〈呪文学〉、〈製作〉、〈知識:神秘学〉
【判】関連・・・〈職能〉
【魅】関連・・・〈威圧〉、〈交渉〉、〈はったり〉

ヘクスブレード(呪詛剣士)は武芸の威力と秘術の威力を組み合わせて用いる。こうした手合を相手取るのに慣れていない者にとっては、ヘクスブレードは命取りの危険な相手となろう。

冒険:

ヘクスブレードは一身の利益のために冒険に出る。その利益というのは権力のことかもしれず、富かもしれず、名声かもしれず、あるいはそれらすべてのことかもしれぬ。

特性:

へクスブレードは通常の戦闘と秘術呪文の双方にバランスよく熟達する。低レベルではもっぱら、敵に呪いをかける特殊能力の助けを借りて近接戦闘を行なう。そして経験を積むにつれ、ある程度の呪文を発動できるようになり、しかも呪いをかける能力はより強力になって、通常の確率の法則をねじ曲げることができるようになる。また、使い魔の助力を得て、能力をさらに高めることも可能になる。

属性:

ヘクスブレードの生き方は利己的で、時には冷酷無慈悲なものだが、必ずしも属性が悪でなければならないということはない。とはいえ、ヘクスブレードの中で一番友好的な者でも、属性は中立がせいぜいである。ヘクスブレードの中には他人を厳しく律する暴君も気ままな一匹狼も、規律を重んじる者も自由奔放な者も存在し得る。べつだん、秩序寄りの者や混沌寄りの者が多いということはない。
属性の制限:善以外ならどれでも。

宗教:

ヘクスブレードの大方は、それほど信心深いほうではなく、神格の守護よりはおのれの技量に頼る。特定の神格を崇める者は、しばしば死と魔術の神にして“無頓着”と異名を取るボカブを選ぶ。ヘクスブレードの中でも特に邪悪な者は、死の神ネルルや秘密の神ヴェクナを崇める。

背景:

ヘクスブレードの力は、ソーサラーの力と同様、しばしば幼少のころから発現する。その力は、やがてヘクスブレードとなる子供の周囲で、説明のつかない事故や、その他の不運なできごとが多発するという形であらわれることが多い。ヘクスブレードは本質的には独学のキャラクターではあるが、実際に一人立ちするより前に、他の秘術呪文の使い手(年長のヘクスブレード、ソーサラー、ウィザード、バードなど)から術の手ほどきを受ける場合も多い。
ソーサラーと違って、ヘクスブレードどうしは独特の仲間意識を有している。もちろん、2人のヘクスブレードが酒場や薬屋で出くわしたからといって、それで長く続く友情が始まるとは限らない。けれども、よほど大きな利益の対立がない限り、2人が半目しあうことは滅多にないのだ。

種族:

ソーサラーと同様、ヘクスブレードも大方は人間かハーフエルフである。ノームの中にも、気まぐれないたずらで他人をひどい目に合わせるのが大好きなのでヘクスブレードの道をたどる輩が、少数ながらいる。エルフが魔法と戦の2つの道を歩みたいと思う場合は、ヘクスブレードになるよりはファイター/ウィザードになるほうが多い、ドワーフやハーフリングがヘクスブレードにつきものの自己中心的な態度を示すことはめったにない。
野蛮な人型生物の間でも、ヘクスブレードが指導者や相談役となっている例がみられる。

他のクラスとの関係:

ヘクスブレードが一番うまくやっていける相手は、ローグやレンジャーやバーバリアンなど、独立独歩のクラスであることが多い。ヘクスブレードは善やその他の高邁な理念に対する奉仕に打ちこんでいるキャラクター(パラディンなど)を避ける。時にはソーサラーのすぐれた秘術能力をうらやむこともあるが、ウィザードのことは本の虫の弱虫だとして軽蔑している。

役割

ヘクスブレードは近接戦闘要員としてかなりの腕前を持っているが、ただ単純に刃を交えるのではなく、臨機応変に呪文や特殊能力を用いて、より効率的に戦おうとする。しかるべき技能を選択したヘクスブレードは、彼のやりかたについてゆけるグループを率いる、なかなの指導者となり得る。

開始時の所持金:

6d4×10(150gp)。

開始時の年齢:

種族 開始時の年齢
人間 15+歳
エルフ 110+歳
ドワーフ 40+歳
ノーム 40+歳
ハーフエルフ 20+歳
ハーフオーク 14+歳
ハーフリング 20+歳

クラスの特徴

ヘクスブレードのクラスの特徴は以下の通り、

武器と防具への習熟:

ヘクスブレードはすべての単純武器と軍用武器、軽装鎧に習熟している。盾には習熟していない。ヘクスブレード呪文の動作要素はごく簡単なものであるため、ヘクスブレードは軽装鎧を着たまま、通常の秘術呪文失敗確率なしでヘクスブレード呪文を発動できる。しかし、中装鎧や重装鎧を着ていたり盾を使っていたりすると、ヘクスブレードといえども他の秘術呪文の使い手と同様、秘術呪文失敗率の影響をこうむる(使う呪文に動作要素があればの話だが、たいていの呪文にはある)。マルチクラス・キャラクターであるヘクスブレードは、他のクラスから得られる秘術呪文については、通常通りに秘術呪文失敗率の影響をこうむる。

ヘクスブレードの呪い(超常):


ボーナス特技:


開始パッケージ

ドワーフのファイター開始パッケージ

防具:スケイル・メイル(+4AC、防具による判定ペナルティ-4、移動速度20フィート、30ポンド)。
木製ヘヴィ・シールド(+2AC、防具による判定ペナルティ-2、10ポンド)。
武器:ドワーヴン・ウォーアックス(1d10、クリティカル×3、8ポンド、片手武器、斬撃)。
ショートボウ(1d6、クリティカル×3、射程単位60フィート、2ポンド、刺突)。
技能の選択:以下から2+【知】修正値個の技能を選択すること。
技能 ランク 能力値 防具による判定ペナルティ
〈水泳〉 4 【筋】 -12
〈跳躍〉 4 【筋】 -6
〈登攀〉 4 【筋】 -6
〈騎乗〉 4 【敏】
〈威圧〉 4 【魅】
〈捜索〉(クラス外) 2 【知】
〈聞き耳〉(クラス外) 2 【判】
〈視認〉(クラス外) 2 【判】
特技:《武器熟練:ドワーヴン・ウォーアックス》。
ボーナス特技(ファイター):【筋力】が13以上あるなら《強打》、【筋力】が12以下なら代わりに《イニシアチブ強化》。
装備品:背負い袋(水袋、1日分の保存食、携帯用寝具、袋、火打ち石と打ち金が入っている)。アロー20本入りの矢筒。
所持金:4d4gp。

人間のファイター開始パッケージ

防具:スケイル・メイル(+4AC、防具による判定ペナルティ-4、移動速度20フィート、30ポンド)。
武器:グレートソード(2d6、クリティカル19~20/×2、8ポンド、両手武器、斬撃)。
ショートボウ(1d6、クリティカル×3、射程単60フィート、2ポンド、刺突)。
技能の選択:以下から3+【知】修正値個の技能を選択すること。
技能 ランク 能力値 防具による判定ペナルティ
〈水泳〉 4 【筋】 -8
〈跳躍〉 4 【筋】 -4
〈登攀〉 4 【筋】 -4
〈騎乗〉 4 【敏】
〈威圧〉 4 【魅】
〈捜索〉(クラス外) 2 【知】
〈聞き耳〉(クラス外) 2 【判】
〈視認〉(クラス外) 2 【判】
特技:《武器熟練:グレートソード》。
ボーナス特技(ファイター):【筋力】が13以上あるなら《強打》、【筋力】が12以下なら代わりに《イニシアチブ強化》。
装備品:背負い袋(水袋、1日分の保存食、携帯用寝具、袋、火打ち石と打ち金が入っている)。アロー20本入りの矢筒。
所持金:2d4gp。

ハーフエルフのファイター開始パッケージ

防具:スケイル・メイル(+4AC、防具による判定ペナルティ-4、移動速度20フィート、30ポンド)。
木製ヘヴィ・シールド(+2AC、防具による判定ペナルティ-2、10ポンド)。
武器:ロングソード(1d8、クリティカル19~20/×2、4ポンド、片手武器、斬撃)。
ロングボウ(1d8、クリティカル×3、射程単100フィート、3ポンド、刺突)。
技能の選択:以下から2+【知】修正値個の技能を選択すること。
技能 ランク 能力値 防具による判定ペナルティ
〈騎乗〉 4 【敏】
〈威圧〉 4 【魅】
〈動物使い〉 4 【魅】
〈捜索〉(クラス外) 2 【知】
〈聞き耳〉(クラス外) 2 【判】
〈視認〉(クラス外) 2 【判】
〈交渉〉(クラス外) 2 【魅】
〈情報収集〉(クラス外) 2 【魅】
特技:《武器熟練:ロングソード》。
ボーナス特技(ファイター):【筋力】が13以上あるなら《強打》、【筋力】が12以下なら代わりに《イニシアチブ強化》。
装備品:背負い袋(水袋、1日分の保存食、携帯用寝具、袋、火打ち石と打ち金が入っている)。アロー20本入りの矢筒。
所持金:2d4gp。

キャラクターの例

エルウィンはエルフの間で育てられたハーフエルフであり、ロングボウを愛好するようになった。エルフと人間の両方の軍隊において傭兵として勤務していた彼女は、誰とでもうまくやっていける彼女の種族の特性をうまく利用できるようになった。そのため、彼女は〈交渉〉技能にランクを有している。また彼女は自然世界とのエルフの親和性をも有しているため、〈動物使い〉と〈騎乗〉技能にもランクを振っている。

エルウィン 脅威度1
女性のエルフ ファイター1
混沌にして善、中型サイズの人型生物(エルフ)
イニシアチブ+2;知覚力=夜目;〈聞き耳〉+0、〈視認〉+0
言語=共通語、エルフ語
『ダンジョン・マスターズ・ガイド』p.167の「ハーフヒューマン・エルフ」

AC 18、接触12、立ちすくみ16
hp 10(1HD)
完全耐性=スリープ
頑健+2、反応+2、意志-1;心術に対して+2の種族ボーナスを得る。

移動速度=20フィート(4マス)
近接攻撃=ロングソード+4(1d8+2/19~20)あるいは
遠隔攻撃=ロングボウ+3(1d8/×3)
基本攻撃=+1;組みつき=+3

能力値
【筋】15、【敏】14、【耐】10、【知】12、【判】8、【魅】13
その他の特殊能力=ハーフエルフの種族特徴、夜目
特技=《強打》B、《武器熟練:ロングソード》
技能=〈聞き耳〉+0、〈騎乗〉+6、〈交渉〉+3、〈視認〉+0、〈捜索〉+2、〈動物使い〉+5
所持品=背負い袋(水袋、1日分の保存食、携帯用寝具、袋、火打ち石と打ち金が入っている)。アロー20本入りの矢筒。2d4gp

ハーフエルフの種族特徴:
エルウィンは魔法のスリープの呪文と効果に対する完全耐性を有し、またエルフの血筋を引いている(種族に関連するあらゆる効果に関して、彼女はエルフと見なされる)。またエルウィンは心術呪文や効果に対するセーヴに+2の種族ボーナスを持ち、〈聞き耳〉、〈視認〉、そして〈捜索〉判定に+1の種族ボーナスを持つ(上記のデータには既に反映済み)。

出典

『プレイヤーズ・ハンドブック』p.47
『Player's Handbook V.3.5 Web Enhancement』p.5

関連項目