ゼロ使×型月クロスSSスレまとめwiki内検索 / 「虚無と愉快な仲間達-01」で検索した結果

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  • 虚無と愉快な仲間達-01
    前ページ次ページ虚無と愉快な仲間達 爆音が響き渡り、大気を震わす。 原因は皆さんご存じ、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブランド・ラ・ヴァリエールである。 彼女は土煙を凝視し、召喚が成功していることを祈っていた。 (……お願いします始祖様。留年は死んでも嫌なんです) 土煙は徐々に薄くなり、その向こう側が次第に明らかになる。 「やったわ!土煙の迎うに何かの影が三つ!!…………三つ?」 しかもそれらは人の形をしているようだ。 そしてついに姿が明らかとなった。 「この駄犬がッ!!貴様のせいで我の服が汚れてしまったではないか!どうしてくれる!」 「うるせぇ!!俺一人に妙な物を触らせようとするから道連れにしてやっただけだ!」 「落ち着け二人とも。どうやらあの鏡は空間転移のための入り口だったようだな」 言い争う金ピカの男と青い男。そして無駄に冷静な胡散臭い男。 ...
  • 虚無と愉快な仲間達-02
    前ページ虚無と愉快な仲間達 トリステイン魔法学院食堂。 そこで食事をするのは普段なら貴族しかいない。 しかし、使い魔召喚の儀式以来、明らかに貴族ではない人間がいた。 「あんた達、何故さぞ当たり前のようにここで食事をしているの?」 使い魔としてルイズと一緒に行動しているのはランサーだけだ。 あとの二人は、コルベールによって、使われていない使用人室があてがわれていた。 なので、今までギルガメッシュと言峰が何をしていたのか、ルイズとランサーは把握していなかった。 「簡単な事だ。霊体であるランサーと違って私や受肉しているギルガメッシュには食事が必要だからだ」 「なかなかいいワインだな。雑種とはいえ貴族を名乗るだけのことはある。」 「欲を言えばあの汚らしい部屋をどうにかしたいとこだ」 当たり前であるかのように、ではなく、当たり前だという態度だ。 ルイズは脊髄反射で...
  • 長編(五十音順)
    長編(五十音順) ※作品タイトルのあいうえお順となっております 作品タイトル 元ネタ 召喚されたキャラ 更新日時 ありうるひとつの可能性 ゼロの使い魔 ルイズ、平賀才人 2009-01-18 00 07 47 (Sun) 虚無と愉快な仲間達 トラぶる花札道中記 神父と愉快な仲間達 2009-08-23 05 35 18 (Sun) 虚無の続き Fate/hollow atraxiaMELTY BLOOD Act Cadenza 葛木宗一郎、キャスター、セイバーネコアルクカオス 2008-03-17 09 22 16 (Mon) 幻影の夏 虚言の零 MELTY BLOOD 『ワラキアの夜』こと『ズェピア・エルトナム・オベローン』 2008-04-14 01 14 28 (Mon) the saber of zero servant Fate/stay night セイバー ...
  • 虚無の続き
    Fate/hollow atraxiaから葛木宗一郎、キャスター、セイバー メルティブラッド アクトカデンツァからネコアルクカオス 上記を召喚 虚無の続き 01 虚無の続き 02 虚無の続き 03 虚無の続き外伝「タバサと騎士王」
  • 虚無の続き 01
    前ページ次ページ虚無の続き 無限であったはずの黒い骸は、やはり夢のように消え去った。 それは、彼らを相手にしていた者たちも同じこと。 もはや言葉を交わす時間もなく、夢は醒めようとしている。 葛木宗一郎も、同じ事。 これから、どこに向かうかは知らないが、最期にキャスターの顔を見ることも適わぬらしい。 認識できるのは、隣にいたアサシンのみ。 もはや、お互い言葉を交わすことも出来ない状態であったが、何を思ったかアサシンが動く。 差し出されたその手。握手を求めるものなどでは当然なく、鞘に収められたあまりにも長い刀。 これを受け取れというのだろうが、何の意味もない。 これより消えうせる夢で、手に入れたものなど夢幻の如く全て消えるというのに。 だが、それを宗一郎は受け取った。 アサシンの表情など見えない。そもそも、受け取った手も、とうに消え失せていた。 ...
  • 最後の道
    「じゃぁぁぁぁまだぁぁぁぁ!」  心の振るえのままに才人は叫ぶ。  才人は満身創痍になりながら、それでもけして握った剣は手放すことはなかった。  学院の宝物庫のなかで眠り続けたこの剣こそが勝利の鍵だと知っていたが故に、もう一度生きてルイズの元へ帰る道筋を切り開くモノだと実感して居たが故に。 「よっしゃ、十分だ。いけぇぇぇ相棒!」  デルフリンガーはこれまで吸い込み続けた魔法の力を右手に持った剣に注ぎ込む、七万の大群から雨霰と放たれ続けた火が、風が、水が、土が、膨大な量の純粋なる魔力となって右手の剣へと注ぎ込まれていく。  ――あとはただ命じるだけ、想いの力をあらゆる武器を扱う技量へと変えてくれるガンダールヴのルーンが望む未来へと導いてくれる。 「無限の剣よ」  剣のなかの魔力回路が唸りを上げ、膨大な魔力を喰らいながら焼け付くほどに駆動し続ける。  ガンダールヴのルーンが命...
  • シロウが使い魔-01
    前ページ次ページシロウが使い魔 第1章  「宇宙の果てのどこかにいる、私の下僕よ!  強く美しくそして生命力に溢れた使い魔よ!  私は心より求め、訴えるわ。我が導きに応えなさい!」  ピンク色をした髪の少女が、呪文を唱えた。  それまで揶揄していた同級生も口を噤んで事の成り行きを見守る…  <ちゅどーーーん>  爆音とともにあたり一面煙に包まれる。  またも爆発。つまりは召喚失敗。  教師もほかの生徒も、召喚者本人さえ溜め息をつく中、  うっすらと煙の中に何らかの影が見えた…  「え!?召喚がおこなわれた!?」  半信半疑で全員が見守る中現れたのは、  尻餅をついた何処にでも居そうな平凡な少年であった。  「なんだ!?突然平民が現れたぞ!」  「ゼロのルイズが平民を喚び出したぞ!」  ギャラリーが騒ぎ出す...
  • 虚無の続き 02
    前ページ次ページ虚無の続き キュルケが授業を受けている間、キャスターは図書室に篭っていた。 今後の方針のために、この世界の歴史、魔術体系を調べるためだ。 文明レベルは、地球に比べてかなりの遅れがあった。 地形、名前に知識とかみ合う部分をいくつか見つけるが、やはり別物。 (フランス辺りかもと、僅かな期待はしたけど……並行世界とも違う、完全な異世界のようね) そして、この世界では再現可能な現象でも、区別なく「魔法」と呼ばれていること。 (魔法の域も魔術の域も混ざり合っている……常識から違う時点で、比較にもならないけど) 四系統魔法 その起源は、始祖ブリミルが6000年前、この世界「ハルケギニア」に持ち込んだ魔法。 火、水、風、土の四系統であり、系統を幾つ足せるかでランクが決まる。 一でドット、二でライン、三でトライアングル、四で最高のスクウェア。 それ...
  • 虚無の続き 03
    前ページ次ページ虚無の続き 「んー、今日も気持ち悪い、いい天気ですねー」 宿舎から、山のような洗濯物が入ったカゴを抱えた少女が出てきた。 そのメイド服の少女―――シエスタは、カゴを水場において、ポケットから小瓶を取り出す。 「ちょっと最近、飲みすぎかも……今月はこれで最後にしないと……」 小瓶の蓋を開け、ぐっと飲み干す。 「んっ……プハッ。さて、今日も頑張り……あら?」 と、そこへ……シエスタ同様のカゴを持って、歩いてくる人影があった。 「失礼、洗い場はここでよろしいか?」 「はっ、はい! ……えっと、どちら様でしょうか?」 「名を葛木宗一郎。先日、使い魔として召喚された者です」 「宗一郎様……ミス・ヴァリエールに召喚された方ですね。有名ですよ、平民を召喚したって」 でも、何故ここに? と首をかしげるシエスタ。 「マスター...
  • シロウが使い魔-04
    前ページ次ページシロウが使い魔 第4章  「く、くふふふふふふふ」  妙な笑い声を出しながらルイズはもだえていた。  自室のベッドの上で、枕を抱きしめて顔をうずめながら足をバタバタしながら  笑いを押し殺していた。  それは、先ほどのことである。 ─回想─   「サーヴァント・衛宮士郎。   ───これより我が剣は貴女と共にあり、貴女の運命は我と共にある。   ───ここに、契約は完了した」  一瞬、呼吸を忘れるくらいにルイズは己が使い魔に見とれてしまった。  周囲の景色も、時間も、全てが消え去った瞬間……  < ぐぅぅぅぅうぅぅぅぅぅ >  台無しである。いくら昼食をまだ摂ってないにしてもである。  士郎は自分の失態を顔色に顕著に表していた。火竜山脈の万年マグマと比べても  なんら遜色ないくらいに真...
  • ありうるひとつの可能性-01
    前ページ次ページありうるひとつの可能性  ☆遠坂凛の場合  散々準備を重ねた挙句、召喚は失敗した。 「サーヴァント、アーチャー。召喚に従い参上した」 弓兵の癖に弓を使ったことがないだなんて。 「問おう。お前は俺の『ご主人様』か?」 召喚のときのセリフも気になったが、 とりあえずはその事について聞いた。 「弓は使えた筈だが使ったことはない。俺について書かれた書物が見つかれば―――  見つかればの話だが、そこには『どんな武器でも扱えた英雄』とでも書かれていると思うぜ。  だからアーチャーとして呼ばれた。それだけだ」 「じゃあ何?あんたはセイバーでもアーチャーでもランサーでもOKってこと?」 「いや、実を言えば武器として作られたもの――つまりは戦車や戦闘機も扱えるから  ライダーの資格もある」 「でもメインの武器は剣なんでしょ?」 「ああ」 「で...
  • シロウが使い魔-09
    前ページ次ページシロウが使い魔 第9章 思惑  「ああ、ルイズ、ルイズ、懐かしいルイズ!」  アンリエッタは女王の前に膝を突いたルイズへ抱きついた。  ルイズはかしこまって、アンリエッタを立たせようとするが、抱きついたまま離れない王女。  「……あ~、俺は紅茶でも入れてきますよ」  席を立つ士郎。  「彼は?」 とアンリエッタがルイズに尋ねる。  「えっと、彼は私の……使い魔(サーヴァント)です」  「そうなの。従者(サーヴァント)なのね。」  (ラ・ヴァリエール家くらいになると専属の従者を雇うのかしら?)  少々、行き違いがあるようだ。  部屋を出て厨房へ向かう士郎。夜になったばかりなので、まだ厨房では大勢働いていた。  メイドの一人に紅茶を用意してもらう。 ここで、シエスタが声をかけてきた。  「シロウ...
  • シロウが使い魔
    Fate/stay nightの凛√士郎召喚 シロウが使い魔-01 第1章 シロウが使い魔-02 第2章 シロウが使い魔-03 第3章 シロウが使い魔-04 第4章 シロウが使い魔-05 第5章 シロウが使い魔-06 第6章 微熱 シロウが使い魔-07 第7章 土くれ シロウが使い魔-08 第8章 王女来訪 シロウが使い魔-09 第9章 思惑 シロウが使い魔-10 シロウが使い魔-11 第11章 接触 シロウが使い魔-12 第12章 試合 シロウが使い魔-13 第13章 空軍 シロウが使い魔-14 第14章 謁見 シロウが使い魔-15 第15章 決闘 シロウが使い魔-16 第16章 決着 シロウが使い魔-17 第17章 珈琲閑話
  • 本編
    作品名のページ番号に2バイト文字、全角の数字を使うのはやめよう。 #naviなどのリンク管理を使いやすい関係上ページ名は 「ゼロの使い魔-01」などが望ましい(数字は0xで2桁でお願いします)
  • シロウが使い魔-05
    前ページ次ページシロウが使い魔 第5章  「馬にも乗ったことが無いなんて。異世界のメイジも大したこと無いのね」  珍しく主人(あるじ)として自慢ができることを見つけたルイズは、  上機嫌に士郎にたいして口撃をしていた。  (う~痛てて。ちくしょ~。戻ったらギーシュあたりに自転車を『錬金』させてやる)  乗りなれていない馬に長時間乗ったことで、少々腰を痛めた士郎である。  「まずは、服を買うわよ」  貴族御用達の店へと入るルイズと士郎。店員に士郎のサイズを測らせると、色々注文を出していく。  店では士郎が口を一言も開かないまま買い物は終了した。上流階級恐るべし。  次は士郎の要望で一般の衣料品店に行くことになった。  まずは出来合いの平民の服などを士郎の好みで買う。  次に羊毛に見える繊維を中綿にした布団を2組注文する。片方は綿をかなり硬め...
  • 虚無の続き外伝「タバサと騎士王」
    前ページ虚無の続き 授業が終わるまで、部屋で待機を命じられた。 戻ってきた少女の名がタバサだと、ようやくここで知った。 直後、窓にフクロウが飛び込んできた。 どうやら伝書を届けにきたようで、こんな夜中だというのにタバサは出かける準備を始めた。 「出かける? こんな時間にですか?」 「そう、急用」 「何か事情があるようですね。では、私も参りましょう」 「いい、危険だから待っていて」 「タバサ、だからこそです。私は貴女の剣……使われてこそ私の存在は意味を持つ」 少し考え、タバサは一言だけ口にする。 「竜を、操れる?」 ―――実際、不安ではあったが「この世界」の竜はセイバーの騎乗スキルで操れた。 「まったく……こんな夜中に呼び出して、あの態度とは……何と失礼な」 「構わない」 「ですが、タバサ……いえ、シャルロット」 ...
  • シロウが使い魔-02
    前ページ次ページシロウが使い魔 第2章  衛宮士郎の朝は早い。昨晩はかなり遅くまでコルベールの質問攻めにあったが、  それでも体内時計は早朝に起きるように体を促したようだ。  「日課の鍛錬……って言っても着替えが無いうちに汗を流すのもなぁ」  昨日ルイズに約束してもらった衣食住の衣。つまり着替えを用意してもらうまでは  着たきり雀になるため今着ている服を洗って乾かして着るという行為を  繰り返さなくてはならないようだ。  「さてと、では使い魔としての日課をすませるか」  誰ともなしに呟いて、士郎はルイズの部屋へ洗濯物を取りに向かった。  ルイズの部屋では、もちろんルイズは熟睡の最中であった。  音を立てないように部屋に入った士郎は、毛布をはがして丸まっているルイズに  そっと毛布を掛けなおしてやり、部屋の隅の籠に入っている洗濯物を籠ごと外...
  • 虚無より出でし混沌
    「ったく…ドコ行ったのよアイツ……」 声に苛つきを含め、ルイズは夜の学園内を歩く。 数刻前から姿の見えない、自分の使い魔を探して。 彼女と使い魔の出会いは数ヶ月前。 ―――春の使い魔召喚。 全てのメイジが通る道であり、そのメイジの力量が決まる重要なイベント。 そこで、彼女は…ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは、 爆音と大量の粉塵を幾度となく繰り返し……何度目だっただろうか。 ひときわ巨大な爆発音と共に、あたりに煙が撒き散らされる。 懲りもせずにまた失敗だ――― そう思って嘲笑を上げようとした周りの生徒達の、その表情が硬直する。 粉塵の中……そこだけが、異様なまでに張り詰めた空気に包まれていた。 吹きぬけた風が、少しずつ巻き上げられた砂を吹き消していき……そこに、一人の男が立っていた。 決...
  • シロウが使い魔-07
    前ページ次ページシロウが使い魔 第7章 土くれ  衛宮士郎が今、ハルケギニアで作りたいものが5つある。  一つは自転車。だが、部品を錬金で作るのが難しいらしい。  冶金技術がものすごく遅れているようだが、ある程度は魔法で補えるだろう。  二つ目は反射望遠鏡。金属加工の技術の遅れは『固定化』の呪文がいくらでもカバーしてくれる。  単純な構造物なら作れるはず。ということで、思いついたのが反射望遠鏡だった。  コルベールには既に設計図を見てもらっている。  この世界の望遠鏡はかなり粗末なものらしいので、精度は比ぶべくもない。  三つ目は魔法瓶。これも『固定化』があれば案外簡単に作れるはず。  一般庶民もかなり便利がるアイテム、間違い無しである。  四つ目はしょっつる。いわゆる魚醤である。衛宮士郎は基本的に日本食を...
  • 小ネタ
    小ネタ 短編・一発ネタなど。 ※作品タイトルのあいうえお順となっております 作品タイトル 元ネタ 召喚されたキャラ 赤い外套のゼロ 空の境界 コルネリウス・アルバ 暗殺者/復讐者 歌月十夜・MELTY BLOOD Act Cadenza 七夜志貴 イザベラさまと使い魔くん Fate/stay night 間桐慎二 『イタダキマァス』 Fate/stay night アンリ・マユ 虚無より出でし混沌 月姫・MELTY BLOOD ネロ・カオス 最後の道 Fate/stay night 衛宮士郎 水晶渓谷 月姫 オルト(ORT) 決闘の流儀 Fate/unlimited codes 衛宮士郎 MELTY BLOOD Familiar of Zero MELTY BLOOD Act Cadenza 白レン
  • ゼロの白猫 04
    前ページ次ページゼロの白猫  虚無の曜日。それはハルケギニアの人間達が最も愛しているだろう曜日。全人類に与えられた休息のための日である。  よってトリステイン魔法学院も授業は休みとなり、教師も生徒も貴族も平民も分け隔てなく英気を養い、次の日に備えるのだ。  寮の自室で黙々と本を読み続けるタバサも、例外なく虚無の曜日を愛していた。誰にも邪魔されず気兼ねせず読書に没頭できるこの時間を。  そんな時間がノックの音に邪魔される。トントントンと部屋に響くノックの音。親愛を表すのはノック三回。  しかしタバサにとっては煩わしい事でしかない。とにかく彼女は干渉されることを嫌うのだ。なので相手が諦めるまで居留守を決め込むことにした。  とんとんとんとん。ノックの音はしかし止まない。ノックの主はタバサが部屋にいることを確信しているのだろう。中々帰る様子が無い。  タバサは彼女の身長...
  • シロウが使い魔-08
    前ページ次ページシロウが使い魔 第8章 王女来訪  「おお、クルクル回りますなぁ」 出来上がった部品を手に喜ぶコルベール。  「これはローラーベアリングといいます。中の円柱が接触部分の摩擦を減らすんです」  士郎の自転車製作計画の第一段階である。  「円柱は真円にしないといけないので、いろいろ大変ですけどね。   ちなみに中を玉にしたものがボールベアリングと呼ばれます」  衛宮家の近所に住んでいる藤村の爺さんのバイクをチューンするうちに得た知識を披露する。  「この手の作業は、これほどハンマーとヤスリが重要になるとは知りませんでしたよ。   それにしても、本当にシロウ君はいろいろなことを知ってますな。私の知識など足元にも及ばない」  「コルベール先生は独自にエンジンを開発するくらいですから凄いものですよ」  「いや、私は変わ...
  • 水晶渓谷
     ――もうだめだ。  誰が言ったかはわからないが、誰が言ったかなど意味をなさないことである。  誰もが考えていることを代弁してくれているだけなのだから。  “アレ”が現れたのはいつ、どこだったのか。  今年の春、トリステイン魔法学院……らしい。  公式な記録を確認する人間がいないから伝え聞いたかぎりだが、生徒の一人が召喚した使い魔として“アレ”は現れた。  たしか公爵家のご令嬢だったか。二つ名は、なんだったかな……?  身の丈を大きく超える鏡――そりゃそうだ。実際に見たわけあるか。鏡は使い魔の大きさに合わせるらしいからな、大きかったんだろうよ。  奴が一歩踏み出した。たったの一歩だ。あの巨体にふさわしい大きな一歩だったろうが、それだけだ。  踏み出した一歩で、ご主人さまになるはずだった腐れ令嬢も、生徒も、教師も、魔法学院も含めてだ。  きれいさっぱり水晶だよ...
  • シロウが使い魔-03
    前ページ次ページシロウが使い魔 第3章 ──────────────────────────────  コルベールは図書館で調べ物をしていた。衛宮士郎の左手に現れたルーンのことである。  教師生活20年の間ではじめて見たルーンであった。  食堂と同じ本塔にある図書館は高さ30メイル(約30m)もある。  その一角、教師専用の『フェニアのライブラリー』で一心不乱に書物をあさる。  そして、ついにお目当ての記述を発見した。  それは始祖ブリミルが使用した使い魔たちのことを記述した古書であった。  古書を抱え、コルベールはあわてて学院長室へ向かう。  今日もハルケギニア魔法学院の学院長室では、  学院長オールド・オスマンのセクハラと、秘書のミス・ロングビルの応酬が  それはコントのように行われていた。  最終的に秘書が学院長をサッカーボ...
  • 魔眼の使い魔 30
    前ページ次ページ魔眼の使い魔 トリステインから帰ってきたエミヤは変わり果てていた 具体的に言うと“漢の味方”になっていた グラン・トロワでジョゼフと共に戻って来たエミヤを出迎えたイザベラの目の前で エミヤは 「アッポウッ!」 と叫んでジョゼフに向ってルパンダイブを決めた その後に繰り広げられた地獄絵図は概略を記すことさえ憚られる ただ心身(主に排泄器官)に深いキズを負ったジョゼフはその後しばらく公務を離れて 静養することになったとだけ言っておく その日ジョゼフの見舞いを終えたイザベラがプチ・トロワに戻ると大広間でエミヤが カステルモールを押し倒していた そしてワゴンセールのクソゲーを見るような目でイザベラを見ると言った 「失せろデコ」 イザベラのシャイニングウイザードが炸裂した 前のめりに身をかがめたエミヤの肩に飛び乗る...
  • 魔眼の使い魔 1
    前ページ次ページ魔眼の使い魔 此処は何処?私は誰? 肉体が構成され意識が覚醒した直後の軽い心身喪失状態から抜け出すと 視界に映るのは青空と地平線まで続く草原 遠巻きにして見守るマント姿の少年少女の集団と 目の前で目を見開きあんぐりと口を空けて立ち尽くすピンクの髪の少女 (おーけー落ち着きましょうメドゥーサ、あなたはやれば出来る子です。 こうして自我があるということは今回はサーヴァントとして召喚されたようですね、 恐らくこの少女に。それにしても聖杯のバックアップが無いとはどういうことでしょう? これでは自分の“クラス”も分かりません) 数多の英雄・怪物が活躍するギリシャ神話の中でも下手したらヘラクレスよりメジャー なんじゃないかという女怪メドゥーサ その名も高きゴルゴン三姉妹の末娘がなんか変だなー?と考えていたその日その時 ルイズ...
  • Zero/stay night ルイズとランサーの英霊通信4
     ルイズ「ルイズと!」 ランサー「ランサーと~」  カレン「カレンの」   「「「英霊《サーヴァント》通信!」~」」  ルイズ「ライダー《騎》・セイバー《剣》・ランサー《槍》・アーチャー《弓》・挟み討ち!      三千院ルイズよ!」 ランサー「サーヴァントのランサーだ。てかホントにまた出てくるのな、この放送禁止シスター」  カレン「フフフ。作者に愛されてますからね、私。自罰行為というのは、一度ヤると癖になるそうですよ」 ギーシュ「ううっ、またタイトルコールから外された......ギーシュです」 ランサー「なんか近頃見かけないお笑い芸人みたいになってるな坊主......本編ではあれだけ強化されてたのに」 ギーシュ「うう......『場違いな工芸品』っていう設定と、      現物さえあれば同じモノを作れてしまうっていう『錬金』の特性を盛り込んだ真...
  • 魔眼の使い魔 26
    前ページ次ページ魔眼の使い魔 「おお、この温度は…こんな所に居たのか隊長ぉぉぉぉツ!」 その日トリスティン魔法学院は“白炎のメンヌヴィル”率いる傭兵部隊の襲撃を受けた そしてコルベールとメンヌヴィル、二人の因縁の対決が始まろうとしたそのとき 「メンヌヴィル!貴方だけは…貴方だけは変わらないと信じていたわッ!!」 よほど原作通りのキャラの登場が嬉しかったのかメンヌヴィルの胸に飛び込み感涙にむせ ぶルイズ 「えーと…」 リアクションに迷うメンヌヴィル 「あの娘ったら…」 思わず目頭を押さえるキュルケ 「何をしているんですか貴女は」 ひょいと校舎の屋根から飛び降りてすぐ隣りに着地したメドゥーサにルイズは慌ててメン ヌヴィルの背後に隠れながら“びしすっ!”と人差し指を突きつける 「気を付けてメンヌヴィル!コイツは見た目痴女で中身も痴...
  • 魔眼の使い魔 39
    前ページ次ページ魔眼の使い魔 トリスティン魔法学院の朝は早い。 敷地内の一角にあるコルベールのハンガーで、メドゥーサとエミヤは暗緑色と明灰色に塗り分けられた旧ソ 連の複葉戦闘機I-153チャイカのエンジンを試運転させていた。 「最近大人しいと思ったらこんなもの持ち込んでたのね」 ルイズは警戒心剥き出しである。 「コルベール氏の許可は得ているが?」 「あんたが此処にいることが問題だっていってんの!」 カウリングを外した星型空冷エンジンのあちらこちらをドライバーで突きまわすエミヤに鋭い視線を向け るルイズ。 「それなら問題ありません、ティファニア嬢の新呪文『ブレインウォッシュ』で記憶を改竄したガリア王と タバサ嬢の和解が成った今、私とエミヤはマヴなのです」 コックピットに収まったメドゥーサがスロットルを開けたり閉じたりしながら言う。 「詳細は夏コミ発行の『...
  • Zero/stay night ルイズとランサーの英霊通信3
     ルイズ「ルイズと!」 ランサー「ランサーと~」  カレン「カレンの」   「「「英霊《サーヴァント》通信!」~」」  ルイズ「この世の理は即ち速さだ!三千院ルイズよ!」 ランサー「サーヴァントのランサーだ......」  ルイズ「―――何よ、言いたい事があるならはっきり言いなさい」 ランサー「いや、いいんじゃないか?      もうこのコーナーのお嬢ちゃんは本編とは全く別の『三千院ルイズ』っていう新キャラってことで」  カレン「中学二年生とは思えない枯れた境地ですね、この駄犬は。      そんなことより、さっさと私の紹介をして下さらないかしら?      本当、気が回らない使い魔を持つと気苦労が絶えませんわね、ルイズさん」  ルイズ「ホントよね。ホラ、さっさとシスターの紹介をなさい、このバカ犬」 ランサー「んなコト言われてもだな、オレは一応アニメ版準拠のセイバ...
  • シロウが使い魔-06
    前ページ次ページシロウが使い魔 第6章 微熱  先日の買い物で着替えだけは先に持ち帰っていたので、本日より朝の日課が行える。  まずは柔軟。腹筋運動をして、素振りを100本。 聖杯戦争以前には無かった素振りを日課に  くわえたのは、少しでも“あいつ”を超えるためである。  昨日拾ってきた素振り用の2本の棒を置いて、汗を吸った服を脱ぐ。  固く絞ったタオルで体をぬぐい、新しい服を身に付ける。  ルイズの洗濯物と一緒にこれを洗って、朝のお仕事はルイズを起こすだけとなる。  洗面用の水桶を持ってルイズの部屋へ行こう。  ………  授業中、今日もハルケギニアの文字を学習していると、意外にもマリコルヌがあれこれと教えてくれる。  貴族特有の“上から目線”なのだが、士郎の隣に座り、士郎が詰まるとすぐに反応する。  意外に世話焼きな性格だっ...
  • ゼロの白猫 01
    前ページ次ページゼロの白猫  幾度もの失敗の果てに、爆発して巻き起こる煙が晴れた後に鎮座していたのは。  猫だった。 「や、やった! 遂に使い間の召喚に成功したわよ!」 「「「な、なんだってーーー!?」」」  ころしてでもうばいとる。  という考えがルイズを取り巻く生徒たちの頭に浮かんだかどうかは第三者にとっては定かではない。ぶっちゃけどうでもいい。  まあそんな考えが浮かんだ可能性はゼロといっていいだろう。ハルゲギニア大陸のトリステイン魔法学院の生徒たちは皆使い魔の召喚に成功し、ただ一人残ったルイズの度重なる召喚失敗に飽き飽きしてもう帰りたいと思っていたところなのだ。  兎に角、ヴァリエール公爵家が三女、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは『サモン・サーヴァント』に成功したのだ。 「何度も……何度も失敗したけど、こんな...
  • ゼロとさっちん 03b
    前ページ次ページゼロとさっちん 「結婚式?」  朝になって唐突にいわれて、ルイズは戸惑った。  当然である。  本当にまったく唐突であったし、それが結婚だというのだ。  結婚というのは人生にとっての大事である。  そしてここはもうすぐ戦場になるという場所だ。 「誰が? 誰と?」 「ルイズさんが。ワルドさんと」  ニコニコと笑っている彼女の使い魔であるさつき。  本当になんというか、喜ばしいなーとかうらまやしいなーとか思っている顔だ。裏に何か隠しているなんてことは絶対にない。それだけは本当にまったくもって確かだった。 「……なんでそういう話になっているのよ」 「ワルドさんが、ルイズさんと結婚したいって」 「……なんでよりにもよって今日なのよ。ここでなのよ」  いわれてさつきは考える。 「なんか景気付けにやっちゃおうって話だよ」 「…………今適...
  • 幻影の夏 虚言の零 01
    前ページ次ページ幻影の夏 虚言の零 最近妙に喉が渇く。食事はちゃんととっている。健康管理を怠っているわけじゃない。 それでも…此処最近、異常に喉の渇きを感じるようになった。おまけに体もだるく感じる… 「おや、どうかしたかねミスヴァリエール。なにやら調子が良くないように見えるが?」 後ろから聞こえるやや芝居じみた調子の声。振り返ればしばらく前に召還し、自分の使い魔となった男が佇んでいた。 肩口で切り揃えられたサラリとした金髪、黒で統一されたマントと貴族服、 端正な顔の瞳は、閉じられたまま自分を見つめていた。 「具合が悪いのならば私がすぐに薬を買って来てあげよう、 主に何かあっては使い魔の恥。ヒロインが消えてしまう舞台などなんとつまらない物か」 「…別にいい…寝てれば治るわよ。あと、その喋り方いい加減直してちょうだい」 私はこの男があんま...
  • ありうるひとつの可能性-03
    前ページありうるひとつの可能性 ☆キャスターの場合 予想外だった。考えもしなかった。ありえなかった。 マスターの中でもっとも抗魔力が低いであろうこの少年をここ柳洞寺まで「魔法で」連れてきたのは良かった。そこで邪魔が入るのもまだ良かった。 「なに。通りすがりだ。だが、ここでこいつを見捨てたら俺の今のご主人様が悲しむ」 他のマスターをも気にかけるその姿勢その優しさ。まるでアイツのよう。 「アサシンはどうしたの」 「門の外でセイバーと戦っている。何者かは知らないがセイバーを足止めするとは中々の使い手だな」 「まったく、あの馬鹿犬!アンタを通した時点で英雄失格よ!!」 だけどそれは似ているだけ。こいつを始末することに躊躇はない。 「あんたアーチャーの癖に剣なんか引っさげちゃって、マスターは相当苦労しているでしょうね。 よりによって出来損ないなんか呼んじゃうな...
  • ありうるひとつの可能性-02
    前ページ次ページありうるひとつの可能性  ☆衛宮士郎の場合 正直言ってソイツは気に食わなかった。 そいつは遠坂のサーヴァントとして呼ばれたのだが、本筋となんかずれてしまっている感じが気に食わなかった。 いや、本筋通りならもっと気に食わないやつが出てきていたような感じもするのだが。 「なああんた。正義の味方ってどう思う?」 土蔵の前に立っていた、ソイツに聞いてみた。 そいつはきっと正義の味方と呼ばれていたんだろう。なんとなくだがそう思った。 でもそれは自分の目指す正義の味方とはまた別の正義の味方だったんだろうということも同時に分かっていた。 「正義の味方?さあな」 「お前はそう呼ばれたことはなかったのか?」 「ああ、そう言われればそんなこともあったかもしれない」 「お前の肩書きだったんだろ?何で忘れてんだよ」 「いや、もっと別の肩書きが俺にはあった...
  • ゼロとさっちん 01
    前ページ次ページゼロとさっちん  ルイズは自分の使い魔のことを気に入っている。  ……まあ、その、気に入っているし好きではあるけど、別に恋人として愛してるとかそういうのはない。  キスとかしたしいっしょのお布団で寝ているけどそういうのではないのだ。ないったらない。 「っていうか、女の子だし」  しかも平民――ではないけど。  吸血鬼だ。  もっと悪いかも知れないけど。  どうもシトという種類の吸血鬼で、ハルケギニアに棲む吸血鬼とは別の種族らしい彼女の使い魔は、しかしなんというか家庭的で可愛い女の子だった。  ……家庭的で可愛くはあるが吸血鬼、というべきだろうか。  召喚した日に出会ってから、ルイズはその使い魔を気に入っていた――という訳ではさすがにない。  珍しい格好で可愛い女の子であるとはいえ、一見してその使い魔は平民にしか思えなかっ...
  • シロウが使い魔-10
    前ページ次ページシロウが使い魔 第10章   「なによ、どうゆうことなの? シェロって何? なんでそんな格好なの?」  グリフォンを先に行かせて、声の届かないくらいの位置でタバサの竜はついていく。  開口一番、ルイズは士郎に尋ねた。  「いや、俺が『ガンダールヴ』とか使い魔とか一切秘密だから、こんな格好したんだけど   名前はキュルケのアドリブ。 おれも初耳」  ルイズの耳元でひそひそ声で答える。  「じゃあ何でツェルプストーとタバサが一緒なのよ?」  「昨夜コルベール先生に相談したんだよ。そしたら、タバサの使い魔ならあっという間に   移動できるって言うからタバサに相談しにいったらキュルケが付いてきた……」  「なによ、移動なら馬でいいでしょ?」  (馬に慣れてないから嫌という事は置いといて)  ...
  • Zero/stay night 01
    前ページ次ページZero/stay night 薄暗い地下室を、激しく明滅する閃光が照らし出す。 閃光は、二人の男が繰り広げる剣戟の嵐によって起こる火花であった。 それほどの火花を引き起こす、人の理を逸脱した攻防は、実際には一方の男が相手の攻勢をかろうじて凌いでいるという、虐殺に近い内容。 虐殺を仕掛ける側の男は、黒い上下に、襟元にファーをあしらった白いジャケットを羽織るという、およそこの場で巻き起こる剣戟に似つかわしくない当世風の服装。 そのような出で立ちながらも、その男は薄暗い地下室にありながら金色に輝いて見えた。 プラチナブロンドの髪と、燃え盛るような深紅の瞳がそう見せるのか。否、それだけでなく、男から立ち上る強大な魔力そのものが金色を帯びている。 そして、男の背後にあるのは当然あるべき地下室の壁などではなく、その金色の魔力が具現した姿とも...
  • シロウが使い魔-15
    前ページ次ページシロウが使い魔 第15章 決闘  辺りには土埃の臭いや物が燃える臭いが立ち込めていた。砲弾と矢と魔法と怒声が飛び交う。  ルイズたち一行はウェールズ皇太子のもとへと走っていた。  一行といっても、ワルドの姿は無い。裏切りがほぼ確定したからだ。  「シロウっ!! あそこっ!!」  キュルケが何かを見つけた。 指差す先にはワルドの姿があった。  その姿はすぐ物陰に見えなくなる。  「キュルケ! ギーシュと一緒に奴の後をつけてくれ!」  「了解、ダーリン」  ルイズと士郎はウェールズのところへ、キュルケ、ギーシュはワルドを追う。  士郎は途中に出会った兵士にウェールズの居場所を聞く。  最初は城壁にいたのだが今は移動しているらしい。 全体が見える塔から指揮をしているようだ。  そこへ向かおうとして...
  • ゼロの使い魔(サーヴァント) 01
    前ページ次ページゼロの使い魔(サーヴァント) 「あなたは……誰?」  いつの間にか真っ青な空の下で、自分を見上げならそう訪ねられ、セイバーは目を細めた。  目の前で腰を抜かしたようにしゃがみ込んでいる女の子がいる。桃色がかった金髪の、鳶色の眼をしていた。  年のころは13歳か14歳か。あるいはもっと年下なのか年上のか。セイバーにもすぐには分別がつかない。多分、そう外れてはいないと思うのだけれど。 (あなたこそ誰なんです?)  逆に問い返したくなったのだが、もう少し観察してみることにする。  女の子は黒いマントの下に白いブラウス、グレーのプリーツスカートを着ていた。  なかなか、よく似合っている。手に持っている棒のようなものは、多分、武器ではない。  何かの指揮棒に似ていたが、そうでもないような気がする。 (黄色人種ではない、か)  見て...
  • the saber of zero servant 01
    前ページthe saber of zero servant 「問おう、貴女が、私のマスターか」  春の使い魔召喚。  メイジなら誰もが通る道であり、また自分の今後を左右する一大イベントである。  使い魔は召喚するメイジの系統、そして力量が反映される。  つまり使い魔の能力がメイジの実力と直結するのである。  そして今、少女、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは絶対にこれを成功させようとしていた。  公爵家三女という貴族中の貴族である彼女は、しかしある事情によりクラスメートから日ごろ馬鹿にされていた。  強くて珍しい使い魔を召喚してみんなをあっと言わせてやる。  数多くのトリスティン貴族と同様にプライドの高いルイズがそう考えるのも無理はなかった。  自分の前に召喚を成功させた先祖代々の敵、ツェルプストーのキュルケ...
  • シロウが使い魔-16
    前ページ次ページシロウが使い魔 第16章 決着          体は  剣で 出来ている  「――――I am the bone of my sword.」  (…ルイズの知らない異世界の言葉を紡ぎ出す士郎)         血潮は鉄で     心は硝子  「―――Steel is my body, and fire is my blood」  (…その呪文はルイズの心の奥底まで届いてくる)         幾たびの戦場を越えて不敗  「―――I have created over a thousand blades.      ただ一度の敗走もなく、       Unaware of loss.      ただ一度の勝利もなし       Nor aware of gain」  (…わた...
  • 暗殺者/復讐者
     戦争とはいつも凄惨なものだ。煌びやかな英雄が生まれる影では、数え切れるほどのか ばねが折り重なっている。  アルビオンの片隅にひっそりとある寒村にも、戦争の魔の手は伸ばされようとしていた。  本来、その村は一切の戦略的価値もない、言うなれば占領するだけ無駄。それどころか、 余計な労があるだけだった。  焼き討ち、略奪。あるいは、兵のストレスをなくすための虐殺。そのどれもが選択肢に 上らぬほどその村はちっぽけだったのだ。だからこそ、村人たちは一人も村を逃げ出さず、 ただ戦争の恐怖に身を小さくして震えているだけだった。貧しいからこそ、村を逃げ出す ことすらできなかった。そういう側面があったにしても、だ。  だが、益不益とは、何も人間の尺度だけで測れるようなものではない。いや、そもそも 人間の尺度だけではかれるものがこの世にどれだけあるというのか。  それを村人たちに思い...
  • ゼロとさっちん 04c
    前ページゼロとさっちん 「ユビキタス・デル・ウィンデ」  ワルドが唱えたのは偏在の呪文だ。  自らの分身を作り出す魔法。  風のスクエアスペル。  解っている。  この世界では、この魔法の全てを枯らす世界では、この偏在も長らく存在できない。  三体の分身は十秒と持たずに消滅したではないか。  だがそれはつまり、十秒以内ならば偏在も存在できるということを示している。 (一体分の偏在に、三体分の力をこめる)  そんなことが可能なのか解らない。  解らないが、それをするつもりで精神力を費やした。  真正面から駆け出したワルドは偏在だった。  さつきは、それを真正面からデルフリンガーを振りかぶって迎え撃つ。 「相棒!」 「解ってる!」  偏在は囮だ。  自分の視界をふさぐためだけに作られた盾にしかすぎない。  それでもその...
  • the saber of zero servant
    Fate/stay nightからセイバー召喚 the saber of zero servant 01
  • ゼロの白猫
    「MELTY BLOOD Act Cadenza」より白レン召喚 ゼロの白猫 01 ゼロの白猫 02 ゼロの白猫 03 ゼロの白猫 04 ゼロの白猫 05 ゼロの白猫 06 ゼロの白猫 07 ゼロの白猫 08
  • シロウが使い魔-11
    前ページ次ページシロウが使い魔 第11章 接触  一行がアルビオン大陸の名も知られていない小さな港町に着いたのは、夕暮れ間近の頃であった。  すう勢は貴族側に傾いているので、貴族側の兵士が港の出入りを見張ってはいるが、  あまりにも国外脱出の人数が多いので、とてもチェックしきれないでいた。  その隙間をつくように、町にもぐりこめた一行である。  「ええと、これからどうしよう。シ、シェロ?」  呼びなれていない名前に噛んでしまうルイズ。  「ん~、情報集めかな?でも、あんまり派手に動くと貴族軍に目を付けられそうだしなぁ」  「この手の会話も聞かれないように気をつけたほうがいいね。   情報集めの方は私が一人でしておこう」  自分の活躍の場を見つけたワルド。  もちろん『レコン・キスタ』として情報を味方から集める...
  • Zero/stay night 英霊通信拡大版『コードゼロはんぎゃく日記』
    ルイーズ「(黒いとげとげのフルフェイスヘルメットを被って)ゼロと!」 ランサー「ランサーと」 シエスタ「シエスタの!」   「「「コードゼロはんぎゃく日記!!」~」!」   ゼロ「人々よ!私を恐れ、求めるがいい!我が名は、ゼロ!!      でもゼロって呼んだらエクスプロージョンで吹っ飛ばす」 ランサー「原作ギアス以上の暴君だなオイ」 シエスタ「こんにちは、魔法学院でメイドのお仕事をさせていただいております、シエスタと申します。      ......それで、ランサーさん、ミス・ヴァリエールは何をしてらっしゃるんですか?」   ゼロ「違うな、間違っているぞシエスタ。我が名はゼロ、胸《チカラ》ある者への反逆者である!」 ランサー「......だそうだ。ま、どうせ変なアニメでも見たんだろ。まったく、最近すっかり金持ちニートに浸食されちまって」   ゼ...
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