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男主×エア - (2007/12/25 (火) 19:57:54) のソース

<p> </p>
<p> 夜の静寂に、漣が波紋を広げていく。<br>
 エルズから六日間の船旅の後、アミラルにて。<br>
 彼女にとっては、初めてのバイアシオン本土で迎える夜。<br>
 そして―――<br>
「……ふふふ」<br>
「ち、ちょっと待て」<br>
 柔らかな寝台の上で、必死に逃げ出そうとする青年と、<br>
 その体に圧し掛かる少女の姿が影絵となって壁に浮かび上がる。<br>
「待たぬ。もう随分と待ったのだからな」<br>
「だ、だからって……」<br>
 引き攣った表情を浮かべ、<br>
何とか逃げ道を探そうとする青年の瞳を翡翠の瞳が覗き込んだ。<br>
 近づき過ぎるほどに近づいた少女の吐息が、顔にかかる。<br>
「……なんじゃ。わらわでは不服か?」<br>
「い、いや……そういうわけでは」<br>
 僅かに熱を帯びた吐息を受けて、顔が赤くなる。<br>
その上擦った声に、少女は妖しげな笑みを浮かべた。<br>
「ならば、問題あるまい?」<br>
 そう告げると彼女は、青年の股間へと視線を移した。</p>
<p> </p>
<p>『わらわは決めた。魔法で子を残すのはよそう、運命に抗おう、と』</p>
<p><br>
 ぴちゃぴちゃ、と猫がミルクを飲む時のような粘着質な音が部屋に響く。<br>
「……ちゅる……んむぅ…ちゅ……んはっ、……どうじゃ?」<br>
 股間に顔を埋めていた少女が、上目づかいにこちらを見つめる。<br>
 その薄桃色に上気した頬に、潤んで揺れる瞳に、<br>
先ほどから早鐘のように打ち鳴らされていた心臓が更に狂騒する。<br>
ドクン、と少女が咥えている肉棒に一層の血が流れ込んだ。<br>
「―――っ」<br>
「……んむっ!? ……ふふっ…ちゅっ、くちゅ……」<br>
 一瞬驚いた様に目を見開いた彼女だったが、<br>
すぐに気を取り直したように笑みを浮べ、手と口の動きを再開する。<br>
「なん……で…こんな」<br>
「……ちゅぅ……ぷはっ………、ふふふ。わらわを誰じゃと思うておる。<br>
 わらわの風読みを以ってすればこの程度の知識を得る事など、造作もないわ」<br>
 逸物から口を離し、誇らしげに笑みを浮かべる元エルズの女王。<br>
 もはや、その言葉に突っ込むだけの余裕は残されていなかった。<br>
 薄翠色の巫女装束に包まれた少女の幼い体を抱く事に、既に理性は抵抗できない。</p>
<p><br>
 猛烈に膨れ上がった情欲に身を任せる。<br>
「……エアッ!」<br>
「ん、んんむっ!?」<br>
 彼女の小柄な身体を抱きしめ、その小さな唇に貪るようにキスをする。<br>
 そのまま、体勢を入れ替えて少女の上に覆い被さった。<br>
「ん、んんんっ!? ……はふ、ちゅ……ん、むちゅ……」<br>
 舌を差し入れ、彼女の口内をかき混ぜる。<br>
「んんぅ……ぷはぁっ……ど、どうしたのじゃ、急に?」<br>
「ごめん……あまり加減はできそうにない」<br>
 目を丸くしてこちらを見上げるエアに、もう一度唇を重ねる。<br>
 そのまま、薄い生地の上から胸に触れた。<br>
「……ん」<br>
 目を閉じてこちらの手を受け入れる少女の鼓動が、<br>
自分に劣らず狂ったような速さであることに気付き、小さく笑みがこぼれた。<br>
「な、なんじゃ……急に」<br>
「いや、何でもない。続けるよ」<br>
 不審そうに目を開けたエアに笑いかけると、ゆっくりと胸への愛撫を始めた。<br>
 大胆に―――けれどその華奢な体が壊れないように、慎重に。</p>
<p><br>
 何もかもを焼き尽くすような情欲はそのままに、<br>
けれどソレを上回る少女への愛おしさが心を埋め尽くす。<br>
「……んぅ…は、ぁん………はぁ……ゃ、あ」<br>
 掌で包み込むように揉みほぐすと、エアが甘やかな吐息を漏らす。<br>
 ツン、と薄翠の生地を押し上げる乳首を爪弾くと、彼女はビクリと身体を震わせた。<br>
「ふぁっ……あふ、すこ……待、……んぅっ……ぁあっ」<br>
 初めての感覚に震える少女の唇に、頬に、首筋に、何度も何度も唇を這わせる。<br>
 そして、片手を深いスリットから覗く細い足へと伸ばし、その太ももをそっと撫で上げた。<br>
「や、んふっ……そ、そこはっ…んんぅっ」<br>
「大丈夫だから」<br>
 慌てたように顔を上げ、こちらの手を押し留めようとするエアに口付けをしながら、<br>
足の付け根……巫女装束に隠された聖域へ手を触れる。<br>
「んんぅ……あぁっ!」<br>
 くちゅり、と粘着質な音がした。<br>
 そこは既に潤と湿っており、下着はすでにその用を成していなかった。<br>
 そのまま、下着越しにぐっしょりと濡れた秘部を撫で上げる。<br>
「ひぁっ! ……あっ、あっ、あっ……ま、待てっ!!」<br>
 その刺激にエアが悲鳴を漏らしながら、全身を震わせる。<br>
 そして―――指先が、下着越しに何かコリッとしたモノに触れた瞬間。<br>
「あ、ゃ……っ! ~~~~~っ!!」<br>
 知識はあっても経験のない少女は、突如として襲い掛かった強烈な刺激に耐え切れず、<br>
全身を弓なりに反らせ、声にならない絶叫を上げた。</p>
<p><br>
 荒い息づかいと、どこか甘い―――男の精神を狂わせる匂いが部屋に充満する。<br>
「はっ、はぁ……はぁ……す、すこ、しは加減せぬか」<br>
 息も絶え絶えになりながら、エアがこちらを睨む。その少し涙目になった少女に、<br>
キスをして詫びながら、装束の帯を緩め、肩口の留め金を外す。<br>
「あ……」<br>
 はらり、と薄い布地がはだけ、<br>
少女の幼い身体には少々不釣合いな大きさの膨らみが姿をみせる。<br>
 そのまま完全に脱がすこと無く、雪白の肌、その頂にそっと色づいた桜色の蕾を<br>
口に含むと、エアの唇から再び嬌声が零れ落ちた。<br>
「んっ……ふぁ……ぁ、ぜ、全部……あぁっ……脱がさぬ、のか?」<br>
 中途半端に装束を脱がされたせいで、上手く身体を動かす事が出来ず、窮屈そうに<br>
彼女が体を動かす。<br>
 それには答えずに、下着を脱がし直に秘唇に指を這わせた。<br>
「……っ! ひぁ……ひ、…んんぅ……わ、わらわの……あっ…問いに……あぁっ!!」<br>
「悪い。このまま、挿れるよ」<br>
「ま、待て……わらわが、上に」<br>
 そう、荒い息の中告げると、エアは身を起こす。<br>
 そして、こちらの体の上に跨り、肉棒を自らの秘唇にあてがう。<br>
 そのまま、意を決したように腰を落とした。<br>
「―――っ!」<br>
「―――ぅあっ! ……あ、ぐ……っ」<br>
 こちらを食い千切らんばかりの締め付けに、知らず呻き声が漏れる。<br>
小さな身体で、己を受け入れている少女を支えながら、果てそうになるのを息を止めてやり過した。<br>
 ギチギチ、と音が聞こえてきそうな程に窮屈な彼女の胎内を、<br>
肉棒の先端がゆっくりと割りひらいて行き、やがて一際強い抵抗に出会う。<br>
「……エア」<br>
「…………」<br>
 翡翠の瞳と視線が交錯する。エアが小さく頷くのを見て、彼女が腰を落とすと同時に下から突き上げた。</p>
<p><br>
ぷつり、と何かを突き破る感触と共に突如抵抗が消える。<br>
「~~~~っ!! あぐぅっ、はぁあああ――――――っ!!」<br>
 エアの身体が大きく痙攣して、何度も小刻みに息をはく。<br>
「大丈夫か?」<br>
「……はっ、はふ……はぅ……ふ、ふぅ……ん、だ、大丈夫じゃ」<br>
 小さな体を震わせながら、必死に痛みを堪える彼女の姿に言い様のない罪悪感が胸を占める。<br>
だが、その罪悪感すら今の自分には快楽をもたらす麻薬となる。<br>
「……んっ、なん……まだ、大き……んぅっ!」<br>
 胎内に不釣合いな大きさの逸物を抱え、エアが苦しそうに呻く。<br>
 少しでも彼女が痛みを紛らわせられるよう、<br>
手を伸ばしゆっくりとこねる様に胸を揉みあげる。<br>
ツン、とその頂で勃っている乳首を摘み、同時に片手を結合部へと伸ばすと、エアはびくりと体を振るわせた。<br>
「んふっ……は、……ぅ」<br>
 緩やかに腰をグラインドさせ始めた彼女に合わせて、クリトリスを親指の腹で刺激する。<br>
出来る限り優しく、彼女が快楽を受け入れられるように……</p>
<p><br>
 その甲斐あってか、しばらくするとエアの唇から再び悩ましげな吐息が漏れ始めた。<br>
 トロンとした目がこちらを見下ろし、ゆっくりだった腰の動きが速く大きくなる。<br>
「……ああっ……はぁっ……んん、あたって……」<br>
 エアの動きにあわせて下から突き上げると、背を反らしながら彼女は悲鳴を上げる。<br>
乱れに乱れた巫女装束から除く結合部では、小さな陰唇が肉棒をしっかりと咥え込んで<br>
いる様が見られた。<br>
破瓜の血の混じった愛液に濡れ、粘膜が妖しい光を放ちながら真っ赤に充血している。<br>
「……あっ、あっ、あっ、あは……んんぅ……いぃ……ああんっ!」<br>
 普段の凛としたエアと、快楽に酔っている今のエア。巫女装束を身に纏っているせいで、<br>
否応なしにそのギャップを感じさせられ、こちらの思考を灼熱させる。<br>
「はぁっ……あ、……あたるっ……奥にあたって……んんぅ!!」<br>
「……く」<br>
 エアの腰を掴み、大きく下から突き上げる。円を描くように腰を回しながら、<br>
小刻みに何度も何度も彼女の膣内を擦り上げる。<br>
「ひぁっ……やめ、……またっ! ああぁっ、ふあぁぁあああ―――!!」<br>
グチュグチュ、と卑猥な水音が部屋中に響き、泡状になった愛液が結合部から漏れる。<br>
ただでさえ狭い膣内が、更に締まりヒダというヒダが肉棒に巻き付いて射精を促す。<br>
「ああぁ、あふっ……、んふぅ……ひあっ、ああああああぁ――――――っ!!」<br>
「……くぅっ、エア……っ!!」<br>
 エアの全身が痙攣し、膣が激しい収縮を繰り返す。こちらの精を搾り取ろうとする<br>
その刺激に耐え切れず、彼女の中へと全てを吐き出していた。<br>
「はぁ……ふ、ん……あぁ……はふっ……ふぅ、……この、ケダモノ」<br>
 胎内に放出された精を受け止め、ゆっくりとこちらへと倒れこんできた少女を受け止めると、<br>
彼女は恨めしげにこちらを睨んだ。<br>
「手加減せよと、言うたではないか……」<br>
「いや、申し訳ない」<br>
 そっと乱れた髪を撫でながら謝る。エアはくすぐったそうに目を閉じて、こちらへと頬を寄せた。<br>
「ま、よかろう。わらわから迫ったのだし…………その、気持ち良かったし」<br>
 そう、耳元で囁くと彼女はそのまま、暖かな夢の中へと包まれていった。</p>
<p> </p>
<p>『風の巫女よ……風になれ。<br>
 お前の母たちが逃れたいと願っていた、地獄のくびきから逃れよ』</p>
<p> ノーブル、そしてロストールへと伸びる街道を一組の男女が歩いていた。<br>
 一人は冒険者という風体の青年。<br>
もう一人は、どこか神秘的な雰囲気のある薄手の衣装に身を包んだ少女。<br>
「で、これからどこに行く?」<br>
 青年が、少しばかり前を歩く少女に声をかける。<br>
 街道沿いに茂る木々の隙間から零れ落ちる陽光に、彼女は目を細めた。<br>
「そう、じゃな」<br>
 青年の問いに彼女は足を止め振り返ると、そのまま彼が追いつくのを待って横に並ぶ。<br>
 柔らかな風を受けて、肩口で切りそろえられた髪が、薄翠の装束が揺れた。<br>
「どこに行くにせよ、何をするにせよ……これだけは確かじゃ」<br>
 木漏れ日の中、少女は目を細めて青年を見上げる。<br>
「定めや運命などという魔物じみた存在にとことん抗い、魔法などに頼らず子を宿し、<br>
子孫を残す事じゃ……。のう、―――――?」<br>
楽しそうに青年の名を呼ぶとその腕を取り、小さき風の娘は優しい風の中、<br>
軽やかに大地を蹴った。</p>
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