信仰(引用)

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> 金持ちのアテナイ人が、他の客と乗り合わせて船の旅をしていた。猛烈な嵐になり、船が転覆したので、他の皆は泳いで助かろうとするのに、アテナイ人はひたすらアテナ女神に呼びかけ、助かった暁には夥しい供物を捧げる、と約束するばかり。 > 一緒に船から放り出された男が一人、すぐ傍で泳いでいて、アテナイ人に向って言うには、 >「女神に祈るのもよいが、自分の手も動かせ」 >                                      イソップ寓話 >人間が見たり聞いたりしたものは生命の糸である。その糸を絡まった記憶の糸車から、気を付けながら引き出せば、それで好きな信仰の衣類をなんでも編み出す事ができるものだ。私もその様にして、私の衣類を編んでみた。そして私はそのなかで暖まり、それが似合わなくならないかぎり幸せである。 >                                   W・B・イエイツ『ケルトの薄明』 >神があるということは不可解であり、神がないということも不可解である。魂が身体とともにあるということも、われわれが魂を持たないということも。世界が創造されたということも、世界が創造されないということも。等々。原罪があるということも、現在がないということも。 >                                        パスカル『パンセ』
> 金持ちのアテナイ人が、他の客と乗り合わせて船の旅をしていた。猛烈な嵐になり、船が転覆したので、他の皆は泳いで助かろうとするのに、アテナイ人はひたすらアテナ女神に呼びかけ、助かった暁には夥しい供物を捧げる、と約束するばかり。 > 一緒に船から放り出された男が一人、すぐ傍で泳いでいて、アテナイ人に向って言うには、 >「女神に祈るのもよいが、自分の手も動かせ」 >                                      イソップ寓話 >人間が見たり聞いたりしたものは生命の糸である。その糸を絡まった記憶の糸車から、気を付けながら引き出せば、それで好きな信仰の衣類をなんでも編み出す事ができるものだ。私もその様にして、私の衣類を編んでみた。そして私はそのなかで暖まり、それが似合わなくならないかぎり幸せである。 >                                   W・B・イエイツ『ケルトの薄明』 >神があるということは不可解であり、神がないということも不可解である。魂が身体とともにあるということも、われわれが魂を持たないということも。世界が創造されたということも、世界が創造されないということも。等々。原罪があるということも、現在がないということも。 >                                        パスカル『パンセ』 >もし神があるとすれば、神は無限に不可解である。なぜなら、神には部分も限界もないので、われわれと何の関係も持たないからである。したがって、われわれは、神が何であるかも、神が存在するかどうかも知ることができない。 >(中略) >それではこの点を検討して、「神はあるか、またはないか」と言うことにしよう。だがわれわれはどちら側に傾いたらいいのだろう。理性はここでは何も決定できない。そこには、われわれを隔てる無限の混沌がある。&bold(){この無限の距離の果てで賭が行なわれ、表が出るか裏が出るのだ。君はどちらに賭けるのだ。}理性によっては、君はどちら側にもできない。理性によっては、二つのうちのどちらを退けることもできない。 >                                        パスカル『パンセ』 (zsphereコメント:神を信じるか信じないかは丁半博打だとおっしゃるパスカル先生。すごい……w           もちろん、神が居ない方に賭けてもリターンは無いが、ある方に賭ければ絶大なリターンがあるというわけだ)

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