文章抜き書き

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「遠い昔、人間が意識と共に与えられた言葉という吾々の思索の唯一の武器は、依然として昔乍らの魔術を止めない。劣悪を指嗾しない如何なる崇高な言葉もなく、崇高を指嗾しない如何なる劣悪な言葉もない。而も、若し言葉がその人心眩惑の魔術を捨てたら恐らく影に過ぎまい。」                   (小林秀雄『様々なる意匠』) 「かくばかり めでたく見ゆる世の中を 羨ましくや覗く月影」                   (四方赤良([[太田南畝]])『めでた百首夷歌』冒頭。                   『拾遺和歌集』所収藤原高光の「かくばかり経がたく見ゆる世の中に羨ましくも澄める月かな」のパロディ) 「しかし昔は化物までが至って律儀で、およそ定まった形式の中にその行動を自ら制限していたこともまた事実である。尤も相手を恐怖せしめるという単純な目的からいえば、この方が策の得たるものであった。無暗に新規な形に出て、空想力の乏しい村の人などに、お前さんは何ですかなどと問われて説明に困るよりは、そりゃこそ例のだといわせた方が確かに有効である。つまり妖怪には茶気は禁物で、手堅くしておらぬと田舎では、この道でもやはり成立ちにくかったのである」                   (柳田國男「一目小僧」。この妖怪に対する親近感溢れる書きぶりといったらw) 「人工物は複雑になればなるほど壊れやすいが、生物は逆に複雑になればなるほど頑強と言われている。」                   浅田稔『ロボットという思想』 「それに応えるように生徒が教師を慕うのは、教師にとってうれしいことです。けれども、生徒がいつまでも同じ教師を必要とするのは健全なことではありません。 」                   結城浩 「人間は限界(Grenze)をもっているのではない。人間が限界そのものなのである。それゆえ、社会はこの限界を超えるために構築され、作用するように設(しつら)えられてきた。」                   千夜千冊1369夜 「貨幣は人間と人間とのあいだの関係、相互依存関係の表現であり、その手段である。すなわち、ある人間の欲望の満足をつねに相互にほかの人間に依存させる相対性の表現であり、その手段なのである」                   ジンメル『貨幣の哲学』 (千夜千冊より孫引き) ――ふしぎだ。あらゆる都市はこうして、聖なる印や呪言のことごとくを集めつくし、至福の土地を目指すのに……なぜいつも都市は呪われるのか?                   荒俣宏『帝都物語』第六番 加藤保憲の述懐 祈るべき天と思えど天の病む                   石牟礼道子 「好奇心というのは、教育すればするほど失われるものといえる。だから、もし好奇心を本気で育てたいなら、教育をやめるべきだ。教育という行為自体が「アンチ好奇心」的な操作なのである。」                   森博嗣『創るセンス 工作の思考』(小飼弾ブログより孫引き) 「愛は育ちゆく朝の光、中天にとどまる真昼の光。正午を過ぎた一分から、愛は早くも夜の闇なのだ」                  ジョン・ダン『影の講釈』(高山宏『アリス狩り』から孫引き) 「狂人の真似とて大路を走らば、すなはち狂人なり。  悪人の真似とて人を殺さば、悪人なり。  驥を学ぶは驥のたぐひ、舜を学ぶは舜の徒なり。  偽りても賢を学ばんを、賢というふべし。」                 ――『徒然草』第八十五段 「なぜなら、確率は「確実なこと」を決めるためのものというより、「不確かなこと」を確実だと見誤らないためのものであるからだ。」                 松岡正剛「千夜千冊」1340夜
「ある普遍的な思想は一つの切り口しか持っていないように見える。だが、実際はこの思想を無数の色合いで受けとる無数の人間がいればこそ、思想は社会に棲息する事が出来るのである。」                   (小林秀雄『私小説論』) 「遠い昔、人間が意識と共に与えられた言葉という吾々の思索の唯一の武器は、依然として昔乍らの魔術を止めない。劣悪を指嗾しない如何なる崇高な言葉もなく、崇高を指嗾しない如何なる劣悪な言葉もない。而も、若し言葉がその人心眩惑の魔術を捨てたら恐らく影に過ぎまい。」                   (小林秀雄『様々なる意匠』) 「かくばかり めでたく見ゆる世の中を 羨ましくや覗く月影」                   (四方赤良([[太田南畝]])『めでた百首夷歌』冒頭。                   『拾遺和歌集』所収藤原高光の「かくばかり経がたく見ゆる世の中に羨ましくも澄める月かな」のパロディ) 「しかし昔は化物までが至って律儀で、およそ定まった形式の中にその行動を自ら制限していたこともまた事実である。尤も相手を恐怖せしめるという単純な目的からいえば、この方が策の得たるものであった。無暗に新規な形に出て、空想力の乏しい村の人などに、お前さんは何ですかなどと問われて説明に困るよりは、そりゃこそ例のだといわせた方が確かに有効である。つまり妖怪には茶気は禁物で、手堅くしておらぬと田舎では、この道でもやはり成立ちにくかったのである」                   (柳田國男「一目小僧」。この妖怪に対する親近感溢れる書きぶりといったらw) 「人工物は複雑になればなるほど壊れやすいが、生物は逆に複雑になればなるほど頑強と言われている。」                   浅田稔『ロボットという思想』 「それに応えるように生徒が教師を慕うのは、教師にとってうれしいことです。けれども、生徒がいつまでも同じ教師を必要とするのは健全なことではありません。 」                   結城浩 「人間は限界(Grenze)をもっているのではない。人間が限界そのものなのである。それゆえ、社会はこの限界を超えるために構築され、作用するように設(しつら)えられてきた。」                   千夜千冊1369夜 「貨幣は人間と人間とのあいだの関係、相互依存関係の表現であり、その手段である。すなわち、ある人間の欲望の満足をつねに相互にほかの人間に依存させる相対性の表現であり、その手段なのである」                   ジンメル『貨幣の哲学』 (千夜千冊より孫引き) ――ふしぎだ。あらゆる都市はこうして、聖なる印や呪言のことごとくを集めつくし、至福の土地を目指すのに……なぜいつも都市は呪われるのか?                   荒俣宏『帝都物語』第六番 加藤保憲の述懐 祈るべき天と思えど天の病む                   石牟礼道子 「好奇心というのは、教育すればするほど失われるものといえる。だから、もし好奇心を本気で育てたいなら、教育をやめるべきだ。教育という行為自体が「アンチ好奇心」的な操作なのである。」                   森博嗣『創るセンス 工作の思考』(小飼弾ブログより孫引き) 「愛は育ちゆく朝の光、中天にとどまる真昼の光。正午を過ぎた一分から、愛は早くも夜の闇なのだ」                  ジョン・ダン『影の講釈』(高山宏『アリス狩り』から孫引き) 「狂人の真似とて大路を走らば、すなはち狂人なり。  悪人の真似とて人を殺さば、悪人なり。  驥を学ぶは驥のたぐひ、舜を学ぶは舜の徒なり。  偽りても賢を学ばんを、賢というふべし。」                 ――『徒然草』第八十五段 「なぜなら、確率は「確実なこと」を決めるためのものというより、「不確かなこと」を確実だと見誤らないためのものであるからだ。」                 松岡正剛「千夜千冊」1340夜

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