貨幣(引用)

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>カンバルクの町には大カーンの造幣所がある。&bold(){それはきわめて巧みに運営されているので、大カーンは錬金術師の秘法を理にかなった方法で完璧に我がものにしているというべきであろう。}というのも、私がこれからお話しするような具合に、彼が通貨を作らせるからなのだ。(中略)さらに、これらの証書にはすべて大カーンの印璽が押されている。大カーンはこうして毎年、なんら出費を強いられずに、この世のあらゆる財宝を贖い得るほどの膨大な量の証書を作らせるのだ。 >                                   マルコ・ポーロ『東方見聞録』
>イエスは賽銭箱の向かいに座って、群衆がそれに金を入れる様子を見ておられた。大勢の金持ちがたくさん入れていた。ところが、一人の貧しいやもめが来て、レプトン銅貨二枚、すなわち一クァドランスを入れた。イエスは、弟子たちを呼び寄せて言われた。「はっきり言っておく。この貧しいやもめは、賽銭箱に入れている人の中で、だれよりたくさん入れた。皆は有り余る中から入れたが、この人は乏しい中から自分の持っている物をすべて、生活費を全部入れたからである」 >                                   『新約聖書』「マルコによる福音書」 (zsphereコメント:同じ金額でも、その金額を苦労してようやく作れる人もあれば、はした金にしか感じない人もいる。           しかし金額が同じである以上、社会的には価値は同じで、この相違を汲み上げ反映させる仕組みは           貨幣制度には無い。お金という制度の欠陥といえば欠陥。イエスはその事を見抜いている。           とはいえ、宗教家も貨幣を喜撰してもらわねば立ち行かない辺りの苦しさも無いではない) >金というものは元来それ自体としては何の役にもたたないものである。にもかかわらず今日全世界の人々の間において非常に尊重されている、それも、元来なら人間によって、そうだ、人間が用いるからこそ、尊重されていたのに、今では逆に人間自体よりももっと尊重されている。なぜそうなのか、ユートピア人にはどうしても合点が行かないのである。 >                                     トマス・モア『ユートピア』 >カンバルクの町には大カーンの造幣所がある。&bold(){それはきわめて巧みに運営されているので、大カーンは錬金術師の秘法を理にかなった方法で完璧に我がものにしているというべきであろう。}というのも、私がこれからお話しするような具合に、彼が通貨を作らせるからなのだ。(中略)さらに、これらの証書にはすべて大カーンの印璽が押されている。大カーンはこうして毎年、なんら出費を強いられずに、この世のあらゆる財宝を贖い得るほどの膨大な量の証書を作らせるのだ。 >                                   マルコ・ポーロ『東方見聞録』

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