「わかった」バラの木をつぶさに点検し終った女王はいいました。「このものどもの首を斬れ!」
ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』
執行人の言い分は、首がのっかっている体がなければ、首を斬ることができないではないか。そんな仕事をやらされたことは一度もないし、この年になって、手がけようとは思わないというのでした。
王の言い分はこうでした。首のあるものならば、なんであろうと首をはねることはできるはずだ。たわけたことを申すものではない。
女王の言い分は、たった今、猫をなんとかしなければ、ここにいるもの全部の首をはねさせるというのでした。
ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』