・ヘロドトス『歴史』巻八 →[[ペルシア戦争]]の際、ペルシア軍が[[デルポイ]]に迫ったためデルポイ人たちが神宝の処理について託宣を乞うたが、 「自分の財物は自分で守る力があるので、財物に手を触れるな」と答えたという。 のち、ペルシア軍がアテナ・プロナイアの社あたりまで迫ると、本来誰も手を触れないはずの聖なる武器が、 神殿の前にいつの間にか横たわっており、さらに天空から雷撃がペルシア軍の上に落ち、さらに パルナッソスの二つの岩山が崩れてペルシア軍の上に落下し、そしてアテナ・プロナイアの神殿の中から 怒号と喚声が響き渡ったという。このような怪異が続いたため、ペルシア兵たちは退却したという。 ・パウサニアス『ギリシア案内記』巻10 →ギリシアにケルト人が侵略してきた際、敵軍が[[デルポイ]]に迫った時に、 [[アポロン]]神の託宣で「自分の事は神自身が守る」と告げたという。 のち、ガラタイ族(ケルト人)が占拠している土地がすべて、一日の大半を通して激しく揺れ続け、 さらに落雷までが絶え間なく続いたのだと言う。 その夜には厳しい霜に吹雪までが起こったと言い、のちには[[パン]]神による狂乱・混乱によって 味方同士で殺し合うことになり、このようにして撃退されたのだという。 参考文献 『歴史(下)』ヘロドトス 『ギリシア案内記(下)』パウサニアス #amazon(4003340531,image,text) #amazon(4003346025,image,text)