・『グリム童話集』「一つ目、二つ目、三つ目」〈KHM130〉 →あるところに一つ目、二つ目、三つ目の姉妹がおり、二つ目は人間と同じだというので母親や姉たちに いじめられる。食べ物を多くもらえずにお腹を空かせていると、神通力のある女が現れて、子ヤギに向けて 呪文をとなえるとご馳走が出てくることを教えられてそれで空腹を満たしていたが、不審に思った 母親が一つ目、三つ目を見張りに出す。一つ目の時は「一つ目や、起きてるの? 一つ目や、寝ているの?」 という呪文が効いて眠ってしまうので露見しないが、三つ目の時は呪文を間違えて 「三つ目や、起きてるの? 二つ目や、寝ているの?」と唱えたため、呪文をかけられなかった三つ目の目は 眠らずに起きており、これによって事態が露見する。 ・プリニウス『博物誌』第六巻 →アフリカ大陸の東側、[[紅海]]沿岸に「ニシカタエ族」「ニシタエ族」という部族がおり、 これはそれぞれ「三つ目の人々」「四つ目の人々」という意味である、とのこと。 ただしプリニウスによれば、事実複数の眼を持っているというわけではなく、彼らが矢を用いる時に 特別に鋭い視力を持っているからである、と引用元のとある文献に記されているとのこと。 参考文献 『完訳グリム童話集(4)』 『プリニウスの博物誌 Ⅰ』 #amazon(4003241347,image,text) #amazon(4639022301,image,text)