>正しく立てる者も自由に立ち、堕ちた者も自由に堕ちたのだ。もし自由でなければ、自ら欲するところでなく、強いられて行うことだけが表面に現れる以上、彼らとしても真実な忠誠、変らざる信義や愛、の真摯な証拠をいかにして示しえようか? > ミルトン『失楽園』 >彼らは自らの判断と自らの選択とにおいて罪を犯し、その主体となってゆくのだ。わたしは、彼らを自由な者として、形成(つく)った、だから、自ら好んで奴隷とならない限り、彼らはあくまで自由な者として生きてゆかねばならない。 > ミルトン『失楽園』 >ここの人々はどんなふうだ、ときかれるなら、よそと同じだ、と答えるほかはないよ。しょせん人間というものには型は一つしかないね。たいていの人間は大部分の時間を、生きんがために働いて費す。そして、わずかばかり残された自由はというと、それがかえって恐ろしくて、それから逃れるためにありとあらゆる手段を尽くす。おお、人のさだめよ! > ゲーテ『若きウェルテルの悩み』