・[[奈良県]]斑鳩町に所在。 ・直径約50メートルの円墳。 ・前方後円墳全盛の時代の円墳というのが特色として挙げられる。 ・1985年の第一次調査の際、横穴式石室内にて未盗掘の家形石棺が発見された。 また、棺内から銅鏡、金銅製装身具や大刀が発見されている。 ・石棺の中には二体の人骨が葬られていた。 石棺内には水とヘドロがたまった状態で発見されており、腐食のため北側の人骨には頭部がなく、 南側は足の部分のみ残っていた。 ・人類学の鑑定から、北側の人物は身長1m65cm前後の男性、南側の人物はそれより足の指の骨が長く おそらく更に背が高くなり、おそらく男性とされる。 血液型はどちらもB型との由。 ・2011年11月26日、南側の人骨がガラス製の足玉、手玉など、身分の高い巫女に見られるような 装飾品を身に着けていたことから、南側の人物が女装した状態で葬られたのではないか、という仮説が提示された。 (ただし、そうした装飾品を女性特有のものと見るかどうかには疑問も提示されている。) ・副葬品の一つである馬具は、当時もっとも優れた水準のものと見られている。 ・また、[[伊勢神宮]]の神宝「玉纏太刀」に類似した装飾大刀も発見されている。 ・石棺内部からは、金銅製(金メッキを施した銅製)の勾玉122個が発見された。 この勾玉には、先端にガラスの玉がはめ込まれていた。 ・この古墳の石室には、学術調査が入る以前、数百年にも信仰目的で人が立ち入っていた事が確認されている。 具体的には、古墳時代の土器の上に新しい時代の灯明皿が置かれているなどの痕跡が発見されたと云々。 参考文献 『日本神話の考古学』森浩一 「読売新聞」2011年12月21日朝刊 #amazon(4022612584, image, text)