アレッサンドロ・ディ・カリオストロ

私的伝奇関係データベース @ ウィキ内検索 / 「アレッサンドロ・ディ・カリオストロ」で検索した結果

検索 :
  • アウトロー
    アレッサンドロ・ディ・カリオストロ
  • 1786年(W)
    ...関連で投獄されていたアレッサンドロ・ディ・カリオストロ、釈放される。
  • 首飾り事件
    ...いカリオストロ伯爵(アレッサンドロ・ディ・カリオストロ)が    関係者として拘束、バスチーユ牢獄に投獄された。    結局、1786年(W)5月31日に釈放されている。       参考文献 『イタリア紀行(中)』ゲーテ
  • 西洋人名総索引
    ...カト・ケンソリウス アレッサンドロ・ディ・カリオストロ カルス ルイス・キャロル キュロス キロン クセルクセス ジェームズ・クック グラウコス クレイステネス クレオパトラ グレゴリウス10世 クロイソス ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ       さ行 ポッパエア・サビナ アンドリュー・ジャクソン ジェームズ・シンプソン 聖アントニウス 聖シメオン 聖ロザリア ジョナサン・スウィフト オーレル・スタイン マリー・ストープス ゼノン セミラミス ソクラテス ソポクレス       た行 チャールズ・ダーウィン タレス デモクリトス トゥキディデス 聖トマス トラヤヌス ヘルメス・トリスメギストス       な行       は行 パウロ ヨハン・セバスチャン・バッハ パラケルスス ハルパゴス ジョゼフ・バンクス ピタゴラス...
  • アレッサンドロ・ディ・カリオストロ
    18世紀の人物。 「稀代の詐欺師」などと呼ばれる。 パレルモ出身のジュゼッペ・バルサモという人物がその正体とされる。 ゲーテ(ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ)が、有名なイタリア旅行中、シチリア島の    パレルモ滞在中にこの人物を巡る一件に関心を持ち、ジュゼッペ・バルサモの調査に当たった法律家から    話を聞き、またその親類の下に名を偽って話を聞きに行ったりしている。       参考文献 『イタリア紀行(中)』ゲーテ
  • アレクサンドロス大王
    正式にはアレクサンドロス3世。 アッリアノス『アレクサンドロス大王東征記』は、アレクサンドロス大王をヘラクレスおよびペルセウスの    末裔であったとし、また本人もそう信じていたので、この二大英雄に張り合う気持ちがあったと記している。 アレクサンドロス大王の母方の遠祖はアキレウスの息子ネオプトレモスにあたっており、    そのため大王はトロイアに立ち寄った際、「ヘルケイオス・ゼウス(家族を護るゼウス)」の祭壇に    怒りをなだめるための犠牲を捧げた、という話がアッリアノス『アレクサンドロス大王東征記』第一巻にある。    ネオプトレモスがヘルケイオス・ゼウスの祭壇に逃れたトロイア王プリアモスを引っ立てて殺したため。 また、大王はトロイアにて、アテネ・イリアス(トロイアのアテナ)にも生贄を捧げたほか、    自分が着用している武具一式をその神殿に奉納し、一方トロイ...
  • イカリオス
    ギリシャ神話の登場人物。 アッティカのアテネにディオニュソスが来た際、これを迎えて、    ディオニュソスからブドウの木の枝と醸造の技術を教わったとされる。    イカリオスはこの技術を広めようと羊飼いたちに出来た酒を振る舞ったが、    羊飼いたちは毒を盛られたと思って殺してしまった。後に真相を知ってイカリオスを葬ったという。       参考文献 『ギリシア神話』アポロドーロス ギリシア神話 (岩波文庫)
  • ギリシャ神話
    ギリシャの神々 古代ギリシャの神殿 ゼウス ヘラ ポセイドン アテナ アポロン アルテミス アプロディテ アレス ヘパイストス ヘルメス ディオニュソス パン ヘリオス レア(ギリシャ神話) レト デメテル ペルセポネ テティス オケアノス ヘカテ ヘスティア ネメシス メデイア キルケ カリュプソ アレトゥーサ ヘカトンケイル 普見者のアルゴス トリトン ディオスクロイ(カストルとポリュデウケス) プロメテウス デウカリオン オルフェウス ティテュオス オリオン エパポス ダナオス マルシュアス アリスタイオス タルテュビオス ヒュアキントス ナルキッソス エンデュミオン ヘラクレス ペルセウス テセウス ベレロポン ネストル アイネイアス アタランテ アイアコス 大アイアス オデュッセウス アキレウス アガメムノン メネラオス オレステス アレクサンドロス(パリス) メ...
  • イスカリオテのユダ
    『新約聖書』福音書に登場する、イエス・キリストの十二使徒の一人。 「イスカリオテ」という言葉については、「ケリオテ(ユダやにある地名)出身者」の意味であろうと考えられている。    また、ギリシア語で「暗殺者」にあたる「シカリオス」に由来するという説を唱える者もいるとか。       参考文献 『聖書 スタディ版』 聖書スタディ版 改訂版
  • アレクサンドリア
    アレクサンダー大王によって建設された都市。    大王の東征に伴い、同名の都市は複数(12前後から、70という説まである)存在したが、    普通はエジプトに所在した都市を指す。 都市建設はBC332年(W)からBC331年(W)に開始。    特に起工式はBC331年であったという。 BC305年(W)、エジプト総督に任命されていたアレクサンダー大王の側近プトレマイオス1世が    エジプトの王を名乗り、このアレクサンドリアを首都と定めた。 また、プトレマイオス1世自身が設計を行い、死後に完成した研究機関ムセイオンと図書館が所在し、    エウクレイデス、エラトステネス、アルキメデスなど多くの学者を擁した事で著名。       参考文献 『古代ギリシア 11の都市が語る歴史』ポール・カートリッジ 古代ギリシア 11の都市が語る歴史
  • トロイの木馬
    トロイア戦争において、ギリシア方がトロイア城内部に潜入するために用いた巨大な木馬。 ウェルギリウス『アエネイス』によれば、この木馬は、オデュッセウスとメネラオスが    トロイア城内のアテナ像を持ち出した不敬への償いとしてギリシャ方が残していったものと称された。    木馬の引き入れに反対したラオコーンはアテナの怒りを買って二匹の大蛇に襲われ自らの子を失い、    また木馬の奸計によるトロイア滅亡を予言したカサンドラはその言葉の真偽を信じてもらえなかった。 木馬内部に入り込んでいた者の名は、これも『アエネイス』によれば    テッサンドロス、ステネロス、オデュッセウス、アカマス、トアス、    ネオプトレモス、マカオン、そしてメネラオス、エペオスだったとか。       参考文献 『アエネーイス』ウェルギリウス アエネーイス (上) (岩波文庫)
  • M:名のある馬
    バリオスとクサントス    →ギリシャ神話、『イリアス』などに登場する、アキレウスの馬車を引く馬。     アキレウスの両親である、女神テティスとペレウスとの結婚の際に     ポセイドンが送った馬で、不死であるとされる。 ブケパラス    →アレクサンドロス大王の愛馬。大王以外の乗り手が乗る事は拒んだと言われる。     名の由来は、この馬に牡牛(ボオス)の頭(ケパレ)の焼き印があったことだと     アッリアノス『アレクサンドロス大王東征記』巻五は伝えている。     また同書が伝える別伝では、この馬の額に白い星があり、頭そのものは真っ黒なところから、     ちょうど牡牛の頭にそっくりだったためだとも言う。     この馬はおよそ三十歳にして、暑さと寄る年波に負けて斃れ、大王はこの馬を記念して     ヒュダスペス川のほとりに「ブケパラ」という町を建設した...
  • デウカリオン
    プロメテウスの子。 妻は、神々が象った最初の女パンドラとエピメテウスの娘、ピュラ。 ゼウスが青銅時代の人間を滅ぼそうとした際、プロメテウスの言葉によって箱船を建造、    大雨と洪水に沈んだヘラスの地を九日九夜漂い、パルナッソスにたどりついた。    二人がゼウスに犠牲を捧げると、ゼウスはヘルメスをつかわして望みを叶えると告げ、    デウカリオンは人間が生じる事を選んだ。ゼウスの言葉により二人は石を拾って    頭越しに投げると、デウカリオンの投げた石は男に、ピュラの投げた石は女に変わったという。       参考文献 『ギリシア神話』アポロドーロス ギリシア神話 (岩波文庫)
  • トロイア
    アポロドーロス『ギリシア神話』によれば、トロイアは元々、ゼウスとエレクトラの子、    ダルダノスが築いた都市で、自身の名をとって「ダルダノス」と呼ばれた町だった。    後、王国を継承したエリクトニオスの子トロスの名をとってトロイアと呼ばれるようになったと云々。 ウェルギリウス『アエネイス』第三巻に、トロイアの始祖であるダルダノスとイアシウスは    イタリアの出身であるという神の託宣が登場する。    このことが、トロイア陥落後にアイネイアスがイタリア植民を目指しローマを建国する理由となる。 オウィディウス『変身物語』他によれば、トロイアのラオメドン王が城壁を築く際、    アポロンとネプトゥーヌス(ポセイドン)が人間の姿を借りてこれに協力、完成させたが、    王が報酬の黄金を支払わなかったため、大量の水をもってこの城壁を打ち崩したという。    またこの...
  • スカマンドロス
    ギリシャ神話に登場する河神。 ホメロス『イリアス』によれば、スカマンドロス川は一名クサントスといい、    トロイアの人々に信仰されていたという。 『イリアス』の終盤において、アキレウスの横暴に怒ってこれを襲うが、ヘパイストスなどの守護に阻まれて    逆に降参する様子が描かれている。 ヘロドトス『歴史』巻七によれば、ペルシア戦争においてクセルクセスのギリシア遠征軍がこの河畔に到着した際、    兵士および家畜に飲み干されてしまい水を供給できなくなったという。この遠征において、    そのようになった最初の河であったとヘロドトスは記している。 アリストテレス『動物誌』に、羊は特定の川の水を飲む事でその毛の色が変わると記し、    スカマンドロス川の水を飲んだ羊の毛は黄色くなるとし、    それゆえホメロスはこの川を「クサントス(黄川)」と呼んだのだ、とする。...
  • メネラオス
    ギリシャ神話、および『イリアス』『オデュッセイア』の登場人物。 アトレウスの子で、アガメムノンとは兄弟。 スパルタの王として君臨したとされる。 ヘレネを妻としていたが、これをアレクサンドロス(パリス)が奪っており、    これがトロイア戦争が始まるきっかけとなった。    トロイア戦争後は、ヘレネは再びメネラオスの妻の座についており、『オデュッセイア』にも登場する。       参考文献 『ギリシア神話』アポロドーロス ギリシア神話 (岩波文庫)
  • プリアモス
    トロイア戦争時におけるトロイアの王。また、ヘクトルの父。妻はヘカベ。 トロイア陥落時には、アキレウスの息子であるネオプトレモスに、    「家族を護るゼウス(ヘルケイオス・ゼウス)」の祭壇に逃げ込んだところを引きずり出されて殺される。 後世、アレクサンドロス大王がトロイアに立ち寄った際、大王の母方の遠祖がネオプトレモスに当たることから、    上記のプリアモス殺害の怒りを宥めるために大王が「家族を護るゼウス」に供犠をささげた、という記事が    アッリアノス『アレクサンドロス大王東征記』第一巻に載る。      参考文献 『アレクサンドロス大王東征記(上)』アッリアノス アレクサンドロス大王東征記〈上〉―付インド誌 (岩波文庫)
  • ヘリオス
    ギリシャ神話における太陽神。 『ホメロス風讃歌』所収「デメテル讃歌」では、ハデスがプロセルピナを連れ去った際、    プロセルピナの助けを求める声をヘカテとヘリオスだけが耳にしたという。       参考文献 『四つのギリシャ神話』 四つのギリシャ神話―『ホメーロス讃歌』より (岩波文庫 赤 102-6)
  • 像が涙などを流す
    アッリアノス『アレクサンドロス大王東征記』第一巻    →アレクサンドロス大王のペルシア遠征前、テバイを陥落させた後いったんマケドニアに帰った際に、     オルフェウスの像が絶え間なく汗を流すという奇瑞が起こったという。     占い師たちに占わせたところ、アリスタンドロスが、心配には及ばない、これは将来     大王の活躍を詩人たちが詩に作り歌に歌うのに大変な労力をかけることの予兆だと述べたという。 ウェルギリウス『アエネイス』第二巻    →トロイア戦争の際、オデュッセウスとディオメデスによってトロイアから奪われた     アテナ像は、ギリシア軍の陣地に置かれた後、その目に炎が燃え、全身に汗が流れ、     また像が楯と槍を持って三度空へと飛びあがったという話を、アイネイアスがディードーに     語る場面がある。       参考文献 『アレクサ...
  • ディオニュソス
    ギリシャ神話の神。 ヘシオドス『神統記』では、ゼウスとセメレの子とされ、    特にセメレは死すべき人の身でありながら、不死の神を産んだ者として特筆されている。    ただし、後にセメレもまた神の身となった、とのこと。 アポロドーロス『ギリシア神話』によれば、ゼウスはセメレを愛して床を共にしたが、    嫉妬したヘラがセメレに入れ知恵をし、ゼウスに何でも願いを叶えると誓わせた上で    「ヘラに求婚した時の姿で自分のところに来るように」と言うよう仕向けた。    断り切れないゼウスが雷光と雷鳴と共に戦車に駕して現れたためセメレは恐怖のあまり世を去り、    ゼウスは六か月で流産となった胎児を自らの太ももの中に縫い込んだ。    やがて適当な時期にこの縫い目を解いて生まれたのがディオニュソスであるという。 生まれたディオニュソスはヘルメスに託され、一時はイノとアタ...
  • 西洋日食月食年表
    BC331年(W)9月20~21日の夜9時ごろ、ティグリス川周辺で月食。    アレクサンドロス大王がこれを目撃し、日月に供犠を捧げた記事がアッリアノス『アレクサンドロス大王東征記』巻三にある。 30年(W)?    『新約聖書』「マタイによる福音書」その他に、イエス・キリストが十字架にかけられた際、    その昼の十二時から三時ごろにかけて全地が暗くなったという記載がある。これを日食と見る説もある。       参考文献 『アレクサンドロス大王東征記(上)』アッリアノス 『聖書 スタディ版』 アレクサンドロス大王東征記〈上〉―付インド誌 (岩波文庫) 聖書スタディ版 改訂版
  • アレクサンドロス(パリス)
    『イリアス』など、トロイア戦争に関する諸作品の登場人物。 トロイア王プリアモスとヘクバの間の子。 トロイア戦争の原因を作った人物。彼がメネラオスの下からヘレネを連れ去った事から、    アカイア勢がトロイアへの遠征軍を出すことになった。 ウェルギリウス『アエネイス』第七巻は、ヘクバがパリスを生む前に、燃えるかがり火を孕み、     夫婦の間に火を生み出す夢を見た、という逸話を掲載している。 ヘロドトス『歴史』によれば、パリスの乗った船はヘレネを連れ去った後、エジプトのナイル川河口付近に漂着し、    メンフィスに拘留されて現地のプロテウスによって、奪った財宝とヘレネを置いて    国外退去するよう勧告された、というメンフィスの祭司たちの話を収録している。    ヘロドトスは、ホメロスもこの話を知っており、しかし叙事詩のドラマ性にそぐわないため    『イリアス...
  • 島(西洋)
            黒海の島 レウケ島         キプロス キプロス島         ギリシャ ケルキラ島(英語読みでコルフ島) クレタ島 イカリア島 キティラ島 ロドス島 コス島 キクラデス諸島    デロス島    ミロス島    シフノス島    サントリーニ島    ミコノス島    ギャロス島    アンドロス島    イオス島    キトヌス島         イタリア シチリア島 エオリエ諸島    ヴルカーノ島    ストロンボリ島         ポルトガル アゾレス諸島
  • 道案内をする蛇
    アッリアノス『アレクサンドロス大王東征記』巻三    →アレクサンドロス大王がエジプトにてアモンの神殿へ神託を請いに行こうとした際、    砂漠の途中で進路を見失ったが、ここに二羽のカラスが現れ、鳴き声をたてながら一行を案内したという。    また帰り道でも同じであったという話を、プトレマイオス一世が記しているとか。 (なお、プルタルコス『英雄伝』をはじめ、よりメジャーなのはカラスが道案内をしたという別の説)      参考文献 『アレクサンドロス大王東征記(上)』アッリアノス アレクサンドロス大王東征記〈上〉―付インド誌 (岩波文庫)
  • カサンドラ
    トロイアの巫女。 プリアモスの娘。 アポロンに愛され、そのため予言の能力を与えられた。    しかしトロイアに敵対する神の働きにより、その予言はトロイアの人々に信用されない宿命だったとか。 なお、アイスキュロス『アガメムノン』では、カサンドラはアガメムノンと共にギリシャまで来ており、    そこでアガメムノンの悲劇を予言してそのまま絶命している。       参考文献 『アエネーイス(上)』ウェルギリウス アエネーイス (上) (岩波文庫)
  • オルフェウス
    ギリシア・ローマ神話に登場する吟遊詩人。 オウィディウス『変身物語』では、若くして亡くなった妻エウリュディケを追って冥界に降り、    そこで竪琴と共に歌って冥王やプロセルピナを感動させ妻を連れ帰す事を許されるも、    決して後ろを振り返ってはならないという条件を守れずに結局妻を連れ戻せなかったという話を載せる。 また同書で、その後ガニュメデス、ヒュアキントス、ピュグマリオンなどの物語を歌ってもいる。    その後、バッコス信者であるトラキアの女たちに惨殺されている。 アポロドーロス『ギリシア神話』にも同様の記事が載る。    オルフェウスはディオニュソスの秘教(ミュステーリア)を発見し、    狂乱女(マイナデス)たちに引き裂かれてピエリアに葬られたとする。 アルゴナウタイ参加メンバーの一人。    アルゴー船がセイレーンのそばを通った際には、オルフェウ...
  • アンドロメダ
          →アンドロメダを襲った怪物 ギリシャ神話の登場人物。 海の怪物の生贄にされそうになっていたところを、ペルセウスに救われる。 プリニウス『博物誌』第五巻に、フェニキアの市ヨッペという町について、    この町はある丘の上にあり、その前面に一つの岩があって、この岩にアンドロメダのつながれていた鎖の痕跡、    という伝説が伝わっている事を記している。    また、その数ページ後では、ヨッパ(ヨッペ?)の沖にパリア島という島があり、島全体が一つの町で、    ここがアンドロメダが怪物に曝された場所だという言い伝えがある、としている。       参考文献 『プリニウスの博物誌 Ⅰ』 プリニウスの博物誌〈第1巻~第6巻〉
  • 歴史上の日食
    ヘロドトス『歴史』巻七に、ペルシア戦争においてクセルクセスがギリシアへ遠征を開始して間もない時、    白昼にわかに暗黒と化したことがあり、クセる癖巣がこれをマゴスらに尋ねると、    「ペルシアでは未来の事は月が示すが、ギリシアでは太陽が示す。この現象は神がギリシア人に対して     その町々の消滅を予示したものである」と答えたので、クセルクセスは喜んで軍を前進させたという。     同書訳者注釈に、この時期に該当しそうな日食はBC481年(W)4月の皆既日食(インド洋諸地域およびスサ)、     BC480年(W)10月の部分日食(コリントスおよびサルディス)、     BC478年(W)2月の金環食(サルディス)の三つに限られると云々。 アッリアノス『アレクサンドロス大王東征記』巻三に、アレクサンドロス大王がティグリス川を渡河した日の夜に    月食が起こり、大王...
  • トロイア戦争
    ホメロス『イリアス』で名高い、ギリシャ人とトロイアとの戦争。 ヘロドトス『歴史』巻一では、トロイア戦争の原因となったアレクサンドロス(パリス)のヘレネ誘拐について、    もともとはアルゴスの王女イオをフェニキア人が略奪し、    その報復としてギリシャ人がフェニキア、テュロスのエウロペを、さらにコルキス地方アイアの    王女メデイアを略奪して、その補償をしなかった事への報復であり、これらがトロイア戦争の遠因であったと述べている。 さらに、このトロイア戦争によるギリシャからアジアへの侵攻が、後にペルシア戦争につながる    ペルシャのギリシアへの敵意の原因だともヘロドトスは述べている。       参考文献 『歴史(上)』ヘロドトス 歴史 上 (岩波文庫 青 405-1)
  • 香料
    プリニウス『博物誌』第十三巻によれば、プリニウスの知る限りではトロイア戦争の時代には香料はヨーロッパ世界に存在しておらず、    ヨーロッパが初めて香料を知ったのは、アレクサンドロス大王がダレイオス3世の所有品にあった    香料の箱ひとつを収奪したときだったという。       参考文献 『プリニウスの博物誌 Ⅲ』 プリニウスの博物誌〈3〉第12巻‐第18巻
  • 道案内をする鳥
    アッリアノス『アレクサンドロス大王東征記』巻三    →アレクサンドロス大王がエジプトにてアモンの神殿へ神託を請いに行こうとした際、    砂漠の途中で進路を見失ったが、ここに二羽のカラスが現れ、鳴き声をたてながら一行を案内したという。    また帰り道でも同じであったという話を、アリストブロスが記しているとか。 (また、プルタルコス『英雄伝』でもこの逸話が採用されている。) ウェルギリウス『アエネイス』第六巻    →冥界へ降りるために金枝を探しているアイネイアスたちが広大な森の中で枝を探しあぐねていた際、     二匹のハトがアイネイアスを金枝まで導いたとか。 プリニウス『博物誌』第六巻    →インド、セイロン島の住人は、航海中に星の観測を行わず(プリニウス曰く、そこではおおぐま座が見えないので)、     航海には鳥を携えて行き、適当な時間をおいて...
  • テバイ
    現在の、ギリシャの都市ティーヴァにあたる。 ヘロドトスの記述によれば、テバイはペルシア戦争の際、ペルシア軍に寝返り    積極的に協力していたという。 オウィディウス『変身物語』巻二~巻三に、ユピテルにさらわれたエウロペを探し出すよう    命じられたアゲノルの息子カドモスとその子孫が作り上げた都市であるとする。    旅の途中で訪れた泉で軍神マルスの大蛇と遭遇し、これを退治した場所に都市を築いたという。    また、この蛇の歯を地面に投じたところ、その歯が人の形に変わってテバイ建国を助けた、と記す。 また、オイディプスが王を勤めた国である事でも著名。 ソポクレス『アンティゴネ』などによれば、テバイには七つの門があったという。    オイディプスの子ポリュネイケスとエテオクレスが争った際、    ポリュネイケスと共にテバイに攻め寄せたアルゴス軍は部隊を七つに分...
  • ヘレネ
    『イリアス』『オデュッセイア』他、トロイア戦争に関する諸作品の登場人物。 彼女がメネラオスの下から連れ去られた事が、トロイア戦争の原因となった。 ヘロドトスは『歴史』巻二の中で、ヘレネを連れ去ったアレクサンドロス(パリス)は途中で    エジプトのナイル川河口付近に漂着し、拘留されてメンフィスに送られて、    メネラオスの下から財宝やヘレネを奪取した事を難詰されて、これらを置いたうえでの国外退去に処されたという    メンフィス祭司の話を紹介している。    またそれゆえに、メンフィスのプロテウスを祀った神域内に、「異国のアフロディテ」という社があり、    これはヘレネを祀っているのだという自説を記している。 (実際には、この社はフェニキアの女神アスタルテであろう、と岩波文庫版の注にはある) スパルタの東南、エウロタス湖畔の小高い大地の上にテラプネという町が...
  • ツバメ
    ギリシャ神話では、テレウスに強姦され舌を抜かれたフィロメラがこの鳥になったとする。    オウィディウスやアポロドーロスでは、フィロメラではなく姉のプロクネがツバメになったとしている。 パウサニアス『ギリシア案内記』によれば、フィロメラとプロクネが、テレウスに追いつかれそうになって    鳥に変身した場所であるとする伝説を持つダウリスでは、    フィロメラだった頃の、テレウスに対する恐怖が今もあるため、    ツバメはこの町では卵を産まず、軒下に巣をつくることもなかった、と述べている。 プリニウス『博物誌』第四巻に、ビズュエという土地に関する記述で、この土地はテレウスに荒らされたため、    「燕たちに憎まれているトラキア諸王の城」だとする記述がある。 アッリアノス『アレクサンドロス大王東征記』巻一に、遠征中のアレクサンドロス大王が昼寝をしている際に    ...
  • BC331年(W)
         重大事件 エジプトのアレクサンドリア建設の起工式が行われる。      政権      外交      生誕      死去      宗教界      学術      文学・芸術      市井      地方      伝説など(史実かどうか疑わしいもの)      その他 九月二十日から二十一日にかけて、ティグリス川河畔アルペラで月食。    ティグリスを渡河したアレクサンドロス大王がこれを目撃し、日月に供犠をささげたことが    アッリアノス『アレクサンドロス大王東征記』巻三に見られる。
  • 人が魚になる
    アッリアノス『インド誌』    →アレクサンドロス大王に派遣されインド沿岸およびアジア沿岸を航行したネアルデスが耳にした話に、     ノサラという魚食民の島に伝わる伝説として、     この島にはネレイデスにひとりが住んでおり、島に近づく男と誰彼構わず交わったが、     このネレイスは交わった男を魚に変えて海に投じていたという。     このネレイスを不快に思った太陽神が島からの立ち退きを命じると、ネレイスは     了承した上で、自分ゆえの災難不運もこれで解消されるように乞うたと言って太陽神の同意を得、     彼女の手で魚に変えられた人間たちを元の姿に戻してやった。     この島の魚食民たちはそうした彼らに始まる、という。       参考文献 『アレクサンドロス大王東征記(下)』アッリアノス アレクサンドロス大王東征記〈下〉―付・...
  • アリストテレス
    プリニウス『博物誌』第八巻に、諸動物の性質を知りたいと考えたアレクサンドロス大王が、    アリストテレスにこの研究の遂行を委託し、全アシア、ギリシア中の数千人の人々に加え、    狩猟、鳥打、漁労で生計を立てている人々、ウサギ飼育場、畜群、ミツバチ飼育場、養魚池、小鳥飼育場を    管理している人々に、すべての動物についてアリストテレスが確実に報告を得られるよう、その指示に従えという    命令を出していた話が載る。       参考文献 『プリニウスの博物誌 Ⅱ』 プリニウスの博物誌〈第7巻~第11巻〉
  • 古代ギリシャの人物
    ペイシストラトス クレイステネス ペリクレス リュクルゴス レオニダス グラウコス ヘロドトス トゥキディデス アイスキュロス ソポクレス エウリピデス イソップ(アイソポス) ゼノン タレス アナクシメネス アナクサゴラス デモクリトス キロン ソクラテス プラトン アリストテレス アルクマイオン アレクサンドロス大王
  • シャンウルファ
    トルコの都市。 中世ヨーロッパでは「エデッサ」とも呼ばれていた(マケドニアにある同名の地名に注意) ティルベリのゲルウァシウス『皇帝の閑暇』に、この地には十二使徒の一人聖トマスの埋葬地であるという。    聖トマスがインドで斬首されて埋められたのち、「クセルクセスを敗退させたローマ皇帝アレクサンドロス」から    聖トマスの遺体を返還させる命令が出て、遺体はエデッサに移され、銀の鎖に吊るされた銀の棺に眠っているのだという。 (zsphereコメント:時系列がぐちゃぐちゃだが、中世にはよくあること)       参考文献 『西洋中世奇譚集成 皇帝の閑暇』ティルベリのゲルウァシウス 西洋中世奇譚集成 皇帝の閑暇 (講談社学術文庫)
  • M:日食月食に遭遇した歴史上の人物
    ヘロドトス『歴史』巻七    ペルシアのクセルクセスがギリシアに遠征を開始して間もない頃に日食らしい現象に遭遇したとか。    →歴史上の日食 アッリアノス『アレクサンドロス大王東征記』巻三    →アレクサンドロス大王は、ティグリス川を渡河した辺りで月食に遭遇(BC331年(W))。     日月に供犠を捧げたという。
  • ジブラルタル海峡
    ヨーロッパとアフリカ大陸の間にある海峡。 ヘロドトス『歴史』など、古代ギリシャでは「ヘラクレスの柱」と呼ばれていた。    ヘラクレスが第十番目の難行に挑んでいる最中、リビュアとヨーロッパの境界で山を引き裂き、    海峡を挟んで相対する標柱に仕立てた、という伝説に基づく。       参考文献 『歴史(上)』ヘロドトス 『アレクサンドロス大王東征記(上)』アッリアノス 歴史 上 (岩波文庫 青 405-1) アレクサンドロス大王東征記〈上〉―付インド誌 (岩波文庫)
  • アンドロメダを襲った怪物
    アンドロメダが生贄として捧げられそうになった怪物。名前は特に知られていない。    ペルセウスによって退治された。 プリニウス『博物誌』第九巻に、BC58年(W)にローマの造営官だったマルクス・スカウルスという人物が、    同じこの年に様々な驚異物を展示した、その中にアンドロメダが曝された怪物の骸骨と称するものがあったという。    ユダヤのヨッペの町から運んできたということで、    長さ40ペス(12m)、肋骨の高さはインドゾウを超え、脊柱は45cmの厚みを持っていたとか。       参考文献 『プリニウスの博物誌 Ⅱ』 プリニウスの博物誌〈第7巻~第11巻〉
  • アリ
       →アリ(引用) プリニウス『博物誌』第十一巻に、アリは自分たちのうちで死んだものを埋める唯一の現存動物である、と記載されている。       インドの巨大アリ ヘロドトス『歴史』をはじめ、諸書に記される巨大なアリの話がある。    インドの北よりの方面に棲むもので、大きさは「犬よりは小さいが狐よりは大きい」ほどで、    このアリが掘りあげた砂に金が含まれているため、この地のインド人はこの砂を求めて無人地帯に出かけるのだとか。 アッリアノス『インド誌』には、アレクサンドロス大王に派遣されてインド沿岸を航行したネアルコスもまた、    このアリそのものは見ていないものの、このアリのおびただしい数の皮殻が    マケドニア軍の陣営に持ち込まれたのを見たと語ったという。 プリニウス『博物誌』第十一巻にもこの巨大なアリの話がある。    その記述に...
  • パピルス
    カヤツリグサ科の植物。    また、その植物を用いてつくられた紙のこと。 プリニウス『博物誌』第十三巻によれば、パピルスを用いた紙の発明のきっかけは、    アレクサンドロス大王によるアレクサンドリア建設であり、それ以前には存在しなかった、という。       参考文献 『プリニウスの博物誌 Ⅲ』 プリニウスの博物誌〈3〉第12巻‐第18巻
  • 酒(引用)
    酒神(バッカス)は軍神より多くの人を殺す                             西洋のことわざ あなたが酒を飲もうとするときは、おお、王よ、あなたは大地の血を飲んでいるのだということをお忘れないように。ドクニンジンは人間にとって毒だが、酒はドクニンジンにとって毒なのです。               アンドロキデス(アレクサンドロス大王に対しての忠告 viaプリニウス『博物誌』第十四巻)
  • 参考文献あ行
    『アエネーイス(上)』ウェルギリウス 岩波文庫 『アエネーイス(下)』ウェルギリウス 岩波文庫 『安土城・信長の夢』滋賀県安土城郭調査研究所編 サンライズ出版 『アラマタ美術誌』荒俣宏 新書館 『アリエナイ理科の教科書』薬理凶室 三才ブックス 『アリエナイ理科の教科書II B』薬理凶室 三才ブックス 『アリス狩り』高山宏 青土社 『アレクサンドロス大王東征記(上)』アッリアノス 岩波文庫 『アレクサンドロス大王東征記(下)』アッリアノス 岩波文庫 『あやかし考』田中貴子 平凡社 『和泉式部』馬場あき子 河出文庫 『イソップ寓話集』 岩波文庫 『イタリア紀行(上)』ゲーテ 岩波文庫 『イタリア紀行(中)』ゲーテ 岩波文庫 『異都発掘 新東京物語』荒俣宏 集英社文庫 『イリアス(上)』ホメロス 岩波文庫 『イリアス(下)』ホメロス 岩波文庫 『インダスの考古学』近藤英夫 同成社 『インダス文明...
  • ストロンボリ島
    イタリア、シチリア島とイタリア半島の間にあるエオリエ諸島に属する。 島内に火山を持つ。 火山の噴火の分類の一つ、「ストロンボリ式噴火」の名前の由来となった。 プリニウス『博物誌』第三巻によれば、ここは風の神アエオルスが支配していた島であるといい、    また「これがリパリ島と異なる点は、その焔がもっと流動的であるという事実だけだ」と、    ストロンボリ式噴火の溶岩の特徴を言い当てた記述もある。    さらに、土地の住民はその煙から、三日後の風の吹き方を予言する事が出来ると言われており、    これが風がアエオルスの命令に従ったという信仰の起こりであるとしている。       参考文献 『プリニウスの博物誌 Ⅰ』 プリニウスの博物誌〈第1巻~第6巻〉

  • プリニウス『博物誌』第十三巻は、パピルス紙の発明を、アレクサンドロス大王によるアレクサンドリア建設が    契機であると記している。それ以前にはパピルス紙は無く、最初にはヤシの葉、次いで木の樹皮、    その後公の記録には折りたためる鉛板が用いられた、としている。    また、同じ個所でプリニウスが紙の作り方を述べているくだりによれば、「紙はどんな種類のものでもナイル川の水で濡らした板の上で織られる」    のだという。    ナイルの水に含まれる泥が糊の効果を果たすのだとか。       参考文献 『プリニウスの博物誌 Ⅲ』 プリニウスの博物誌〈3〉第12巻‐第18巻
  • パリス
     →アレクサンドロス(パリス)
  • メデイア
    ギリシャ神話に登場する、コルキスの王女。 ヘロドトス『歴史』巻一には、ギリシャ人たちがコルキス地方のアイアに至って、    王女メデイアを奪い去ったという記事が載る。コルキスの王はギリシャへ使者を送って略奪の補償と    娘の返還を要求したが、ギリシャ側は以前フェニキア人がアルゴスからイオを連れ去って    何の償いもしなかったことを口実に、これを断ったという。    さらに、この報復としてアレクサンドロス(パリス)がヘレネを奪い去り、トロイア戦争の遠因となったとしている。 プリニウス『博物誌』第二巻に、メデイアが敵を焼き殺す際に、ナフサを使用したという記述が載る。       参考文献 『歴史(上)』ヘロドトス 『プリニウスの博物誌 Ⅰ』 歴史 上 (岩波文庫 青 405-1) プリニウスの博物誌〈第1巻~第6巻〉
  • @wiki全体から「アレッサンドロ・ディ・カリオストロ」で調べる

更新順にページ一覧表示 | 作成順にページ一覧表示 | ページ名順にページ一覧表示 | wiki内検索