イラク

私的伝奇関係データベース @ ウィキ内検索 / 「イラク」で検索した結果

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  • ヘラクレス
    アルクメネとゼウスの子。 ヘラクレスという名は、「ヘラによって有名な」という意味。    女神ヘラの嫉妬によって狂わされ自身の子供とイピクレスの二人の子供を火中に投じ、    これを以て自らに追放の判決を下してデルポイに赴き神託を乞うた時、神殿の巫女がそう呼んだという。    それまではアルケイデスと呼ばれていたとか。 赤子の頃、ヘラがヘラクレスを殺そうと臥床に2匹の蛇を送ったが、ヘラクレスはこれを両手で絞め殺したという。    また一説に、アルクメネの本来の夫アムピトリュオンが、ヘラクレスと共に生まれたイピクレスと    どちらが自分の子供であるかを確かめるために、自ら蛇を臥床に投げ込んだという。 ヘラクレスはアムピトリュオンから戦車の乗り方を、アウトリュコスから相撲(レスリング)を、    エウリュトスから弓を、カストルから武器の使い方を、そしてリノスから竪琴...
  • シイラ
    スズキ目シイラ科 英名はドルフィンdolphinで、イルカとスペルも同じ。    一部地方でシイラを誤ってdolphinと呼んでいたため。仏名、ラテン語名もこれにならう。    また別の英名にドラードdoradoがあり、これは「黄金色の魚」の意。    釣り上げられたばかりのシイラが黄金色に輝く事に由来するというが、一方で    ビュフォン『一般と個別の博物誌』では、この魚が気位が高そうな様子なので    黄金を意味するこの名前をつけた、とする。 日本において、この魚の呼び名の一つに「シビトグライ(死人食らい)」がある。    土左衛門の下によくシイラがついて泳いでいる事が観察されるためとのこと。 アテナイウス『食通大全』に、シイラはウェヌスに献上された魚だ、とする記述があると云々。 (『世界大博物図鑑 魚類』荒俣宏) 魚類 (世界大博物図鑑(2))
  • キマイラ
    ギリシア神話に登場する怪物。 ヘシオドス『神統記』によれば、キマイラはヒュドラの子で、三つの首を持ち、    ひとつは獅子、ひとつは牝山羊、ひとつは竜蛇であったとする。    また(この部分は後世付け足された記述と目されるが)前は獅子、後ろは竜、真ん中は牝山羊で    燃え盛る火をすさまじく吐く、とされる。 アポロドーロス『ギリシア神話』では、テュポンとエキドナの子で、    アミソーダロスによって飼育された、という。 キマイラは、英雄ベレロポンテスが討ち取ったとされる。 ティルベリのゲルウァシウス『皇帝の閑暇』に、この逸話は詩的な誇張であり、    実際にはキマイラは山腹にライオンと山羊を宿し、別所では炎があがり、ヘビも住んでいるキリキアの山を表しており、    こrをベレロポンが退治したとはつまり彼がこの山を居住可能にしたことを指している、と主張する人々がい...
  • ラクダ
    ヘロドトス『歴史』巻一によれば、ウマはラクダを極度に恐れ、    その姿を見たりにおいを嗅いだりするだけでも辛抱できないものである、とする記述がある。    ペルシアのキュロスが、リュディア人ハルパゴスの建策をいれ、    クロイソス率いるリュディア軍の騎兵にラクダ騎兵を向かわせ勝利したという。       参考文献 『歴史(上)』ヘロドトス 歴史 上 (岩波文庫 青 405-1)
  • アラクネ
    オウィディウス『変身物語』巻六によれば、アラクネは織物の名手で、その腕に恃んで女神ミネルヴァに    機織り勝負を挑み、ユピテルの浮気をはじめ神々の非行ばかりを描いた織物を織るが、    最終的にはその増上を女神にとがめられて梭で額を撃たれ、    こらえきれずに首をくくったという。    これを哀れに思ったミネルヴァにより、蜘蛛の姿に変えられる。 (zsphereコメント:ユピテルやネプトゥーヌスが姿を変えて女を籠絡・乱暴した場面ばかりを織物に織ったアラクネは、           ある意味神々の非行を告発する身だったのかも知れない。           性の非対称性と、機織りが関わってる事も含めて、なんとなく京極夏彦『絡新婦の理』を           思い出してしまうのだけれども……) プリニウス『博物誌』第七巻によれば、毛織物製造における紡錘は、アラクネの息...
  • ミイラ(エジプト)
    ミイラの制作方法に関する記述としては、ヘロドトス『歴史』巻二(岩波文庫版上巻244ページ)に詳細な記述がある。       参考文献 『歴史(上)』ヘロドトス
  • シュラクサイ
    イタリアのシチリア島南東部、海岸沿いに所在するギリシャ都市の植民市。 起源神話によれば、老河川アルフェイオスに懸想され求愛された水の精アレトゥーサが、その手を逃れて    絶えず清冽な水が湧き出る泉と化してシュラクサイにたどり着いたのが始まりであるという。    実際、シュラクサイ近郊の小島オルテュギアには、実際に清水が湧き出る泉が存在していた。 古代ギリシアで作られた年表では、シュラクサイへの入植、この都市の建設年代は    BC733年(W)であるとされている。 アルキメデスは、このシュラクサイ出身である事が知られている。       参考文献 『古代ギリシア 11の都市が語る歴史』ポール・カートリッジ 『図説ギリシア』周藤芳幸 古代ギリシア 11の都市が語る歴史 図説 ギリシア―エーゲ海文明の歴史を訪ねて (ふくろうの本)
  • テトラクテュス
    ピタゴラス学派において神聖視されたという図形・シンボル。    計10個の点からなる正三角形。 ピタゴラス学派では、宣誓の際に「我々の魂にテトラクテュスを与える人にかけて」と述べたと言われる。       参考文献 『数学の想像力』加藤文元 数学の想像力 正しさの深層に何があるのか (筑摩選書)
  • ヒュドラ
    ヘシオドス『神統記』によれば、ヒュドラはエキドナの子で、    ヘラクレスへの恨みのために女神ヘラが育てたが、結局ヘラクレスに討たれたとある。    また、ヒュドラはキマイラを産んだとする。       参考文献 『神統記』ヘシオドス 神統記 (岩波文庫 赤 107-1)
  • ギリシャ神話
    ギリシャの神々 古代ギリシャの神殿 ゼウス ヘラ ポセイドン アテナ アポロン アルテミス アプロディテ アレス ヘパイストス ヘルメス ディオニュソス パン ヘリオス レア(ギリシャ神話) レト デメテル ペルセポネ テティス オケアノス ヘカテ ヘスティア ネメシス メデイア キルケ カリュプソ アレトゥーサ ヘカトンケイル 普見者のアルゴス トリトン ディオスクロイ(カストルとポリュデウケス) プロメテウス デウカリオン オルフェウス ティテュオス オリオン エパポス ダナオス マルシュアス アリスタイオス タルテュビオス ヒュアキントス ナルキッソス エンデュミオン ヘラクレス ペルセウス テセウス ベレロポン ネストル アイネイアス アタランテ アイアコス 大アイアス オデュッセウス アキレウス アガメムノン メネラオス オレステス アレクサンドロス(パリス) メ...
  • クリストヴァーノ・フェレイラ
    ポルトガル人宣教師。1580年(W)生まれ。 1610年(慶長十五年)来日。切支丹布教を行う。 1633年(寛永十年)、禁教令違反で逮捕、拷問され、切支丹を捨てる形で生還。 曹洞宗に帰依し、日本女性と結婚して沢野忠庵と改名した。 その後、外科術を中心とする西洋医学を広め、『南蛮流外科秘傳』を著した。 教え子として半田順庵、杉本忠恵、西玄甫らを輩出。 またその著書を通じて、日本に四体液説を伝えたとか。       参考文献 『解体新書の謎』大城孟 解体新書の謎
  • フランシスコ・ザビエル
    日本をはじめアジア各地にキリスト教を広めたイエズス会宣教師。 中国南部の上川島で病死。 のち、遺体が当時ポルトガルの拠点として繁栄していたインドのゴアに移され、    同地のボム・ジェズ教会にミイラ状態でガラスの棺に納められて安置されているという。    このミイラは、10年に一度、ゴアの大聖堂で一般公開されているとか。       参考文献 読売新聞2014年11月20日記事
  • ベレロポン
    ギリシャ神話の英雄。ベレロポンテスとも。 頭は獅子、体は山羊、尾は蛇という怪物キマイラを退治した逸話で著名。 ティルベリのゲルウァシウス『皇帝の閑暇』に、この逸話は詩的な誇張であり、    実際にはキマイラは山腹にライオンと山羊を宿し、別所では炎があがり、ヘビも住んでいるキリキアの山を表しており、    こrをベレロポンが退治したとはつまり彼がこの山を居住可能にしたことを指している、と主張する人々がいる事を記している。       参考文献 『西洋中世奇譚集成 皇帝の閑暇』ティルベリのゲルウァシウス 西洋中世奇譚集成 皇帝の閑暇 (講談社学術文庫)
  • スフィンクス
    ギリシャ神話では、ヘシオドス『神統記』に「ピックス」の名で記述される。    エキドナ(あるいはキマイラ?)の子とされ、「テバイ人らの破滅の因」とされている。 (岩波文庫『神統記』巻末の系譜図を見るに、これの訳者の人はキマイラとオルトスの子であると    解釈している模様。) 一方、アポロドーロス『ギリシア神話』では、エキドナとテュポンの子であるとしている。 女面にして胸と足と尾は獅子、鳥の羽を持つ。 有名な四足、二足、三足の謎は、詩歌の女神ムーサから教わったものだとか。 一般に、ギリシャでは女性の顔であるとされるが、一方エジプトでは上体が男であるとされる。    ヘロドトスは『歴史』の中で、エジプトに関する記事の中で「男スフィンクス」という語を用いている。 プリニウス『博物誌』第八巻では、エチオピアに産する珍しい動物としてスフィンクスの名が挙がっている。 ...
  • ニコチン
    タバコの主成分。 元々はタバコと言う植物が虫害を防ぐために生成した物質。 脳内において、神経伝達物質アセチルコリンと同様の働きをする事ができるため、    ニコチンの摂取によって神経の働きが活発化、思考を促進することになる。    ただしニコチンの常習はアセチルコリンの生産力低下を招くため、非喫煙時の思考力を低下させる。 また、脳内においてドーパミンの放出を促して快感をもたらすが、    これも逆に非喫煙時にドーパミン生産力低下のため、イライラしたりするようになる。 ニコチンには鎮痛作用もあるため、古代アンデスでは虫歯や傷口にタバコの汁を塗布したりする事もあった。    スペインでもタバコが伝来した当初、消毒や止血、座薬などに用いられたりもしたとか。 ニコチンの名前の由来は、16世紀のフランスの駐ポルトガル大使であったジャン・ニコ。    本国に持ち帰ったタ...
  • エジプト考古学
    ミイラ(エジプト) ツタンカーメン
  • 宣教師
    ルイス・デ・アルメイダ クリストヴァーノ・フェレイラ シドッチ
  • 悪路王
    『吾妻鏡』、文治五年(1189年)奥州藤原氏を滅ぼした源頼朝が田谷窟(たっこくのいわや、現在の水沢市達谷窟)に立ち寄った際の記事にある。坂上田村麻呂・利仁らの将軍に対抗して、賊首悪路王・赤頭らがこの場所に塞(砦)を築いたという。 後に、窟前に精舎を建て、鞍馬寺に模して多聞天像を安置し西光寺と号した、と伝える。 この記事の利仁とは、延喜十五年(915年)に鎮守府将軍となった藤原利仁のことと見られる。  利仁については、『鞍馬寺縁起』にも、鞍馬の毘沙門天の加護で下野国の群盗を討ったという伝承が見える。 『元亨釈書』の清水寺延鎮伝では、奥州の逆賊の名前は高丸となっている。その他、『義経記』『神道集』『諏訪大明神画詞』では悪事の高丸という名で載っている。 茨城県東茨城郡桂村高久に所在する鹿嶋神社には、かつて坂上田村麻呂が納めた悪路王の首級のミイラがあったといい、    現在は失われ...
  • 魚類
    『和漢三才図会』によれば、諸魚は五行のうち火に属する。 エイ カレイ ヒラメ ニシン サメ イワシ シラウオ アユ コイ フナ 金魚 タナゴ ウナギ アナゴ ナマズ タラ サヨリ メダカ トゲウオ タツノオトシゴ マトウダイ ライギョ イシダイ キントキダイ ハタ スズキ オオカミウオ ベラ ニベ タイ シマガツオ シイラ カジキ ボラ サバ マグロ ハタハタ コバンザメ カサゴ フグ トラキヌス チョウザメ ヤツメウナギ
  • パドヴァ植物園
    イタリア、ヴェネト州に所在。 ヨーロッパ最古の植物園。 パドヴァ大学の教授の手により、1545年(W)に造園された。 ヒマワリ、ライラック、ジャガイモがイタリアで初めて栽培された場所であったとか。 現在も薬草の栽培・研究が行われている。       参考文献 『週刊世界遺産 No.33』
  • スキタイ人
    ヘロドトス『歴史』巻四に、スキタイ人たちの起源説話が載る。    それによればスキタイ人の祖はヘラクレスで、ゲリュオネウスの牛を追ってきたヘラクレスが    この地でヒュライアという上半身が人間、下半身が蛇(マムシ)の女と出会って、    失った馬を返す事と引き換えに契り、女は三人の男の子を得たという。    ヘラクレスは弓をこのように引き絞り、帯をこのように絞める者があったらそれを国に住まわせ、    そうでない子は追放してしまうように言い残しており、その通りにすると    長男アガテュルソス、次男ゲロノスは失敗したが三男スキュゲスはヘラクレスの言った通りにした、    そのためこのスキュテスがスキュタイの地に留まり、スキタイ人たちの祖となったという。 (zsphereコメント:三人兄弟のうち末っ子だけが試練をクリアする、って昔話のセオリーも踏んでるっぽい)    なお...
  • マラトン
    ギリシャの地名。 現代ギリシャ語での発音は「マラトナス」だが、ここではマラトンで統一する。 マラトンの戦いの合戦地として著名。 地名の由来は、同盟の英雄、マラトン(英雄)。 ヘロドトス『歴史』に、このマラトンの地にヘラクレスの聖所が所在した、と記されており、    実際、このマラトン平野の南端、ヴァラリアと呼ばれる辺りから、ヘラクレスへの奉納銘の刻まれた    前五世紀半ばの彫像台座が、彫像断片と共に出土しているとのこと。    また第二次大戦以前にも、この地から前六世紀末の古い法律の条文、および前五世紀初めの    ヘラクレス祭競技会運営規定が表裏に刻まれた石柱が発掘されており、    この地にヘラクレスの神域にあたるものが実際に存在したらしく見られる。       参考文献 『ギリシア案内記』パウサニアス ギリシア案内記 上 (岩波文庫)
  • ブバスティス
    エジプト、ナイル川デルタ地帯の南東部に位置する古代都市。    現在のテルバスタ。 ヘロドトス『歴史』巻二によれば、エジプト人はネコが死ぬと、これを    ブバスティスの埋葬所へ運び、ここでミイラにして葬るのだとか。    ちなみに犬の場合は、その飼い主が各自自分の町の墓地へ埋葬するのだとか。       参考文献 『歴史(上)』ヘロドトス 歴史 上 (岩波文庫 青 405-1)
  • ローヌ川
    フランス四大河川の一つ。同国南部を流れる。 ティルベリのゲルウァシウス『皇帝の閑暇』に、ドラクスという水怪に関する逸話が載る。    金の指輪や盃に変身して女子供、特に授乳婦を連れ去ると言い、連れ去られた授乳婦はドラクスの子孫の乳母にされる。    ゲルウァシウスはローヌ川辺で連れ去られた婦人に会った事があるという。    その婦人は連れ去られて七年後に何事も無く戻って来たという。彼女の証言によれば    ドラクスたちは誘拐してきた人間を食べて生きており、またある日ドラクスたちのくれたウナギのパテを食べていた際、    うっかり指に脂がついたままで片方の目をこすってしまうと、そのせいで水中で極めて明瞭に視界を得ることができるようになったとか。       参考文献 『西洋中世奇譚集成 皇帝の閑暇』ティルベリのゲルウァシウス 西洋中世奇譚集成 皇帝の...
  • アレトゥーサ
    シュラクサイの起源神話に登場する水の精(ニンフ)。 神話によれば、老河川アルフェイオスに懸想され求愛されたが、これを受ける気になれないアレトゥーサは    その手を逃れて西に向かい、絶えず清冽な水が湧き出る泉と化してシュラクサイにたどり着いたという。 実際に、ペロポネソス半島西部からシチリア東海岸までには清らかな真水が途切れることなく存在し、    またシュラクサイ近郊の小島オルテュギアに実際に清水が湧き出る泉が存在していたとか。       参考文献 『古代ギリシア 11の都市が語る歴史』ポール・カートリッジ 古代ギリシア 11の都市が語る歴史
  • リクスス
    プリニウス『博物誌』第五巻に、クラウディウス帝による植民市としてリクススの名が出てくる。    同書によれば、ヘラクレスの十二功業のうちの十一番目、    黄金のリンゴがなるへスペリスの庭というのがこの地に存在するという伝説がある事を記載している。    この難題の際にヘラクレスが戦って倒したアンタイオスの宮殿もこの地にあったという。    また、リンゴを守護する百頭竜について、この地が入海が陸の中へ延びて曲がりくねった水路を成しており、    これがたしかに守護竜に似ているという記述がある。    ただし、同地にはヘラクレスの祭壇はあるが、オリーヴの木が数本あるのみで、    黄金のリンゴがなったという森などは特に所在しないとしている。       参考文献 『プリニウスの博物誌 Ⅰ』 プリニウスの博物誌〈第1巻~第6巻〉
  • M:船の名前
    ウェルギリウス『アエネイス』第五巻    →アイネイアスが父アンキセスの慰霊のために競技会を行い、その中で     自分たちの船を使って船競争をする場面で船の名前が4隻分列挙されるが、     それぞれプリスティス号、キマイラ号、ケンタウロス号、スキュラ号という怪物の名前がつけられている。     (zsphereコメント:なお、アイネイアス一行はトロイアからイタリアまでの旅の中で、実際にスキュラに遭遇しているが)       参考文献 『アエネーイス(上)』ウェルギリウス アエネーイス (上) (岩波文庫)
  • アゾレス諸島
    リスボンから西へ1600kmの大西洋上に所在する火山群島。 大航海時代には、新大陸へ向かう中継点として繁栄した。 中でも、テルセイラ島にある港町アングラ・ド・エロイズモ(英雄的な小さな湾)は    天然の良港に恵まれ繁栄し、現在は世界遺産にも登録されている。 軍事的な要衝でもあり、アングラ・ド・エロイズモはサン・セバスチアン、サン・フィリペという二つの要塞を持つ。 アトランティス大陸の一部だという伝説もあるとかないとか。       参考文献 『週刊世界遺産 No.77』
  • ニンニク
    ユリ科ネギ属の多年草。 古代エジプトのミイラ作りの際、多くのスパイスが用いられた事が知られており、    ツタンカーメン王の墓からも、ニンニクが見つかっているとか。 また、ニンニクは古代エジプトにおいて日常的にも消費されていたらしく、ギザ第一ピラミッドの碑文に刻まれた    工事の記録に、ニンニクやタマネギなどを労働者に多数支給しており、その総額は現在の円に換算して500億円相当だったとも考えられていると云々。       参考文献 『スパイスなんでも小事典』日本香辛料研究会 スパイスなんでも小事典―おいしくて体によい使い方 (ブルーバックス)
  • キリン
    プリニウス『博物誌』第八巻に、キリンが古代ローマでは    「カメロパルダリス」と呼ばれていたという記事がある。    「カメルス」はラクダ、「パルダリス」は雌ヒョウのことで、    ラクダのような頭とヒョウのような斑点からついた名である旨が説明されている。        参考文献 『プリニウスの博物誌 Ⅱ』 プリニウスの博物誌〈第7巻~第11巻〉
  • 味覚
    甘味に対する感受性は、一般にサバンナに住む人の方が森林に住む人より敏感であり、    女性の方が男性より敏感であるという。    前者については、一般に森の中の果実の方がサバンナの果実より甘い(森林では種子散布のための動物争奪戦が激しい)ためであると    考えられるという。 甘味については、西アフリカ原産のミラクルフルーツというものがあり、これを口に含むと    酸っぱいものが甘酸っぱく感じられるという性質をもつ。この成分は抽出されて「ミラクリン」と名づけられている。 なお、このミラクリンの効果が認められるのは霊長類の真猿亜科のみで、原猿亜科やラット、イヌ、ウシなどでは見られないという。 また東南アジアやアフリカなどの熱帯地方に生息するガガイモ科の植物ギムネマ・シルベストルの葉には    甘味をまったく感じなくさせるギムネマ酸と呼ばれる成分が含まれる。 ギムネ...
  • ウマ
    ヘロドトス『歴史』巻一に、馬というものはラクダを極度に恐れ、    その姿を見たり、においを嗅いだだけでも辛抱できないものである、とする記述がある。    ペルシアのキュロスは、リュディア人ハルパゴスの建策により    荷運びに用いていたラクダに兵を騎乗させ、クロイソス率いるリュディア軍の騎兵に向かわせ    勝利したという。       参考文献 『歴史(上)』ヘロドトス 歴史 上 (岩波文庫 青 405-1)
  • ジブラルタル海峡
    ヨーロッパとアフリカ大陸の間にある海峡。 ヘロドトス『歴史』など、古代ギリシャでは「ヘラクレスの柱」と呼ばれていた。    ヘラクレスが第十番目の難行に挑んでいる最中、リビュアとヨーロッパの境界で山を引き裂き、    海峡を挟んで相対する標柱に仕立てた、という伝説に基づく。       参考文献 『歴史(上)』ヘロドトス 『アレクサンドロス大王東征記(上)』アッリアノス 歴史 上 (岩波文庫 青 405-1) アレクサンドロス大王東征記〈上〉―付インド誌 (岩波文庫)
  • 下肥
    未加工の人間の糞尿を肥料として用いること。 プリニウス『博物誌』第十七巻によれば、ギリシャではこの下肥の発明者を、    ヘラクレス十二功業の五つ目、アウゲイアス王の家畜小屋掃除の逸話に登場したアウゲイアス王だとしていて、    その技術のイタリアへの導入はヘラクレスに帰されているという。    ただし、イタリアではファウヌスの息子ステルクトゥスがこの技術の発明者とされているとか。       参考文献 『プリニウスの博物誌 Ⅲ』 プリニウスの博物誌〈3〉第12巻‐第18巻
  • 池や湖の中に引きずり込まれる
    『グリム童話集』「鉄のハンス」〈KHM136〉    →ある国の森に、王様が狩人を送り込むが、狩人は帰ってこない。さらに二人、そして最後には     お抱えの狩人をすべて森に送り込んだが、とうとう一人も帰ってこない。それ以来何年も森に入らなくなったが、     ある時外国から来た狩人が申し出て、自ら犬を連れて森に入る。犬が森の中の沼の前へ行くと、     そこから裸の腕がにゅっと出てきて犬を引きずり込んでしまう。狩人が手伝いを連れてきてこの沼の水を     残らず汲み出してしまうと、底に体中錆びた鉄のような赤茶けた色をして、顔一面に髪がかぶさって     膝まで伸びているという大男が寝ている。これを縄で縛って国王の下へ連れて行くと、以降森で行方不明者は出なくなる。 (なお、この鉄のハンスは、魔法にかけられて山男にされていた国王だったことが最後にわかる) 『グリム童話集...
  • サフラン
    アヤメ科の多年草。および、その雌しべを加工したスパイス。 「サフラン」という名前の由来は、アラビア語で「黄色」を示すサフラン(saffron)。 現在主に生産されているのはスペインやイラン、中国など。 サフランの花は秋ごろに二週間ほど咲くため、その時期に収穫される。この作業は手作業で、    しかも一輪の花からメシベは3本しか収穫できない(10gのサフランを収穫するためには1500輪以上の花が必要)。    そのため極めて値が高く、「世界一高価なスパイス」と呼ばれる。       参考文献 『スパイスなんでも小事典』日本香辛料研究会 スパイスなんでも小事典―おいしくて体によい使い方 (ブルーバックス)
  • チーズ
    ヤギや牛の乳を、子牛の胃に含まれる「レンネット」とよばれる酵素を用いて発酵させたもの。 人類最古の加工食品などとも言われる。紀元前5000年頃には既に常食されていたと見られている。 2014年2月27日、新疆ウイグル自治区の楼蘭文化の遺跡、小河墓地にて、    スウェーデンの考古学者フォルケ・ベリイマンが3600年以上前の、世界最古のチーズを発見した。    墓地内の女性ミイラの首と胸の上にあったといい、副葬されたと考えられる。    これにより、当初チーズの発祥はヨーロッパと考えられていたが、再考を迫られるかも知れないとのこと。       参考文献 『炭素文明論』佐藤健太郎 レコードチャイナ2014年3月3日記事 炭素文明論:「元素の王者」が歴史を動かす (新潮選書)
  • 人面蛇身
    ヘロドトス『歴史』巻四    →スキタイ人の祖にあたるヒュライアという、上半身が娘、下半身が蛇(マムシ)の怪物が登場する。     ヘラクレスがスキタイの地を通った際、行方不明になった馬の居場所と引き換えにヒュライアと契り、     アガテュルソス、ゲロノス、スキュテスの三人の子をもうけたが、このうちヘラクレスが提示した条件にかなう     三男スキュテスだけが残され、他二人は放逐されてしまった。このスキュテスの末裔がスキタイ人だという。       参考文献 『歴史(中)』ヘロドトス 歴史(中) (岩波文庫 青 405-2)
  • アミュクライ
    ラコニア地方にあった古代ギリシアの古都。スパルタに征服されその一部となった。 通常、アガメムノンはミュケナイもしくはアルゴスの王とされるが、    スパルタにはアガメムノンがアミュクライの王だったとする古伝があったらしく、    ヘロドトス『歴史』巻七に、ペルシア戦争における統帥権をシラクサのゲロンに要求された    スパルタの使者が「シラクサ人によって統帥権を奪われたと聞いたならば、ペロプスの裔なるアガメムノンは    さぞや大声をあげて泣き悲しむことになろう」と返答する一幕がある。       参考文献 『歴史(下)』ヘロドトス 歴史 下 (岩波文庫 青 405-3)
  • トロイア
    アポロドーロス『ギリシア神話』によれば、トロイアは元々、ゼウスとエレクトラの子、    ダルダノスが築いた都市で、自身の名をとって「ダルダノス」と呼ばれた町だった。    後、王国を継承したエリクトニオスの子トロスの名をとってトロイアと呼ばれるようになったと云々。 ウェルギリウス『アエネイス』第三巻に、トロイアの始祖であるダルダノスとイアシウスは    イタリアの出身であるという神の託宣が登場する。    このことが、トロイア陥落後にアイネイアスがイタリア植民を目指しローマを建国する理由となる。 オウィディウス『変身物語』他によれば、トロイアのラオメドン王が城壁を築く際、    アポロンとネプトゥーヌス(ポセイドン)が人間の姿を借りてこれに協力、完成させたが、    王が報酬の黄金を支払わなかったため、大量の水をもってこの城壁を打ち崩したという。    またこの...
  • イタチ
    オウィディウス『変身物語』では、ユピテルの浮気をよく思わないユノーが    ヘラクレスを産もうとするアルクメネの出産を助産神ルキーナに邪魔させていたのを、    侍女のガランティスが機転を利かせて騙し、それによってヘラクレスが無事に生まれたが、    ガランティスは女神を騙した罰としてイタチに変えられた、としている。 また、口から出まかせの嘘で産婦を助けたゆえ、口から子を産む身になった、と記されており、    この当時イタチがそのように子を産むと考えられていたと見られる。 プリニウス『博物誌』第八巻によれば、バシリスクはイタチの毒だけは致命的であるという。       参考文献 『変身物語(下)』オウィディウス 『プリニウスの博物誌 Ⅱ』 オウィディウス 変身物語〈下〉 (岩波文庫) プリニウスの博物誌〈第7巻~第11巻〉
  • ウケク
    ロシアのボルガ川沿いに所在する、キプチャク・ハン国の交易都市、およびその遺跡。 1395年(A)、ティムールの攻撃によって破壊された。 2014年(A)、この都市遺跡跡地から、二つのキリスト教寺院の遺構が発見されている。    寺院はタイル屋根で、壁画や彫刻で装飾されており、ロシア、エジプト、イランからもたらされた輸入品の瓶や皿などが    発見されているという。    最初の寺院が14世紀はじめごろに破壊されたあと、二つ目の寺院が1330年ごろに建てられ、    1350年ごろまで使われた形跡があるという。    また、寺院跡からは中国製の高価な皿なども見られた事から、この時代のキリスト教徒が    迫害を受け奴隷的な扱いを受けていなかった事も示唆される、と発掘者は話しているとか。 (zsphereコメント:その皿の持ち主がキリスト教徒とは限らないけどね。外部から監督み...
  • ネコ
    ヘロドトス『歴史』巻二によれば、エジプト人はネコが死ぬと、    ブバスティスの埋葬所へ運んで、ミイラにして葬っていたという。    犬が死んだ場合には、持ち主が各自自分の町の墓地へ埋葬していたとのこと。 2007年9月、兵庫県姫路市四郷町の見野古墳群6号墳より、    ネコと見られる小動物の足跡がついた六世紀末~七世紀初頭の須恵器が発見されたという。    「杯身(つきみ)」と呼ばれる蓋付き食器の内側に直径約3cmほどの爪の無い肉球の跡が残っていたという。    ネコの日本への渡来は通常八世紀ごろ、奈良時代と見られるが、    この足跡をネコのものだとするなら大幅に覆るという。 (その他、壱岐のカラカミ遺跡から2100~2200年前、弥生時代のイエネコの骨が  発見されたという情報もあるようだが、良いソースが見当たらなかったので保留。いずれ) ...
  • ヘラ
    ローマ神話ではユノーまたはユーノー。 ゼウスの妻。 ヘラクレスの名前は「ヘラによって有名な」くらいの意味。    詳細はヘラクレスの項目を参照。 『ホメロス風讃歌』所収「アポロン讃歌」では、ピュトンを生んだのはヘラという記述がある    (アポロドーロスはじめ、一般的な伝説ではガイアの子)    また、アポロンの誕生にも嫉妬して、出産の神を母レトの元に行かないようにはからうなどしている。 ウェルギリウス『アエネイス』では、ユノーはアイネイアスらトロイア人のイタリア植民を妨害する役回りで登場する。    理由はいくつかあるが、ユノーが特に慈しんだというカルタゴを将来ローマが滅亡させる運命にある事を    憎んでいることと、パリスの審判においてトロイア人パリスが最も美しい女神に自分を選ばなかった事などが    挙げられている。       参考文献...
  • 子を不死にするため赤ん坊を火などに潜らせる
    『ホメロス風讃歌』所収「デメテル讃歌」    →プロセルピナを求めてさ迷っていたデメテルがエレウシスのケレオスの館に止宿し     ケレオスとメタネイラの子デーモポーンの乳母を依頼される。     デメテルはデーモポーンを不死の身とするため夜な夜な火の中に埋めていたが、     母親がこれを見つけて悲鳴をあげたため立腹して正体を明かす。       関連事項 『グリム童話集』「わかくやきなおされた小男」〈KHM147〉    →神様が聖ペトルス様を連れて下界を歩いていた際、とある鍛冶屋に宿泊して、年老いた貧しい男がいたので     憐れんだペトルス様があれを若返らせてやりたいと申し出、神様が鍛冶屋に頼んで炉に火を起こさせ、     そこに小男を突っ込み、赤く熱された男を水につけると、若返っている。     これを見ていた鍛冶屋が、神様が帰った後でこれを真似て...
  • ハルパゴス
    リュディア出身の軍略家。 ヘロドトス『歴史』巻一によれば、メディアの国王アステュアゲスは自身の夢見から、娘が生む子が    自分に代わって王になる運命であると聞かされ、この子を殺すようハルパゴスに渡した。    ハルパゴスはこれを牛飼いのミトラダテスに渡し、山の中に遺棄するように伝えたが、ミトラダテスは    たまたまその時妻が死産した子の遺体を代わりにして子を生かした。この子が後のペルシャ国王キュロスであると。    アステュアゲスは後に真相が知れた後、ハルパゴスへの懲罰としてその子を殺して調理し、    ハルパゴスを招いてこれに食させたという。       →身内の肉を食膳に出すも参照 ヘロドトス『歴史』巻一によれば、クロイソスのペルシア遠征の際、ペルシア軍側にいたハルパゴスはキュロスに進言し、    荷運び用のラクダから荷物を降ろして騎兵を乗せ、リュディア軍の...
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