ウェルギリウス

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  • ウェルギリウス
    ...前は、プーブリウス・ウェルギリウス・マロー。 BC19年(W)逝去。 ティルベリのゲルウァシウス『皇帝の閑暇』は、ウェルギリウスの埋葬地をナポリ近郊の山中だったと記している。    シチリアのルッジェロ王の頃(1130年~1154年)、英国籍を持つ学者が    この墓を発見、墓の中には「巫術」(ars notoria)が記された書物があった。    結局町の住民の反対により遺骨は町から持ち出されず、「海の城」と呼ばれる建物内に鉄格子越しに展示され、    英国学者は書物のみ持ち帰ったという。    ゲルウァシウスも、その書籍の抜粋を閲覧したことがあるとしている。 ティルベリのゲルウァシウス『皇帝の閑暇』に、ウェルギリウスが魔術を用いてナポリに青銅の蠅の像を建て、    その効果により街中には蠅が一匹たりと入ってこない、    また肉市場の壁に「強力な力を具...
  • シリウス
    ...ようになりました ウェルギリウス『アエネイス』第三巻 またプリニウス『博物誌』第八巻は、シリウス星が輝いている期間に(既に狂犬病に感染している?)犬に    咬まれると人間に狂犬病が感染するため危険であるとしている。 プリニウス『博物誌』第九巻に、シリウス星が昇る時、ナマズが発作を起こす、という記述もある。       参考文献 『アエネーイス(上)』ウェルギリウス 『アエネーイス(下)』ウェルギリウス 『プリニウスの博物誌 Ⅱ』 アエネーイス (上) (岩波文庫) アエネーイス (下) (岩波文庫) プリニウスの博物誌〈第7巻~第11巻〉
  • ナポリ
    ...暇』に、ナポリ市にはウェルギリウスが魔術を用いて建てた    青銅の蠅の像があり、その効果によって街には一匹も蠅が入り込むことがなかった、という記事が載る。    また、肉市場にウェルギリウスが仕込んだ肉片によって、その市場の肉はどれほど古くても腐敗しないこと、    さらにナポリからノーラ方面に開いた門の入口にウェルギリウスが魔法を用いて敷いた石畳の下に、    やはりウェルギリウスがあらゆる毒蛇を詰め込んだバケツを埋めており、その効果によって街中に一匹も毒蛇が這い出る事が無い、などの記事がある。 同書に、ナポリ近郊の「聖処女らの山」とされる山の山腹に、ウェルギリウスがあらゆる種類の草を植えた庭を作ったと言い、    そこで、触れることで盲目の仔羊に視力を授ける「ルキウスの草」(光草)が発見されたという記事もある。    その庭にはラッパを加えた青銅製の像があり、...
  • ウェヌス
    ...ヴィーナス。 ウェルギリウス『アエネイス』では、ウェヌスの聖木はテンニンカであると記されている。 一方プリニウス『博物誌』第十二巻では、人々はギンバイカの木をウェヌスに捧げているという記述がある。 ゴルゴタの丘に、キリスト教系の聖地を覆う目的で、 一時期ウェヌスの神殿が建てられていた事が知られる。 この神殿は、コンスタンティヌス帝の時代に取り壊されたとのこと。       参考文献 『アエネーイス(上)』ウェルギリウス 『プリニウスの博物誌 Ⅲ』 『ローマ帝国衰亡史(三)』ギボン アエネーイス (上) (岩波文庫) プリニウスの博物誌〈3〉第12巻‐第18巻 ローマ帝国衰亡史 3 (岩波文庫 青 409-3)
  • テンニンカ
    ウェルギリウス『アエネイス』では、ウェヌスの聖木としてテンニンカの名が挙げられている。       参考文献 『アエネーイス(上)』ウェルギリウス アエネーイス (上) (岩波文庫)
  • ギャロス島
    エーゲ海、キクラデス諸島に属する島。 ウェルギリウス『アエネイス』第三巻によれば、かつてデロス島があちこちの岸をめぐって漂流をしていた頃、    アポロンがこの島をミコノス島およびギャロス島に括りつけて不動にしたという。       参考文献 『アエネーイス(上)』ウェルギリウス アエネーイス (上) (岩波文庫)
  • ペルセポネ
    ...た神話で著名。 ウェルギリウス『アエネイス』に登場する金枝は、このペルセポネに献じられるための枝で、    これをもぎ取らなければ地下の国へ入る事が許されない、とされる。       参考文献 『アエネーイス(上)』ウェルギリウス アエネーイス (上) (岩波文庫)
  • ミコノス島
    エーゲ海、キクラデス諸島に属する島。 ウェルギリウス『アエネイス』第三巻によれば、かつてデロス島があちこちの岸をめぐって漂流をしていた頃、    アポロンがこの島をミコノス島およびギャロス島に括りつけて不動にしたという。       参考文献 『アエネーイス(上)』ウェルギリウス アエネーイス (上) (岩波文庫)
  • 神託を得る際に釜を用いる
    ...たらしく、    ウェルギリウス『アエネイス』第三巻で、予言者ヘレノスがアイネイアスに、    多量の宝物と共にドドナの大釜を餞として贈っている。       参考文献 『アエネーイス(上)』ウェルギリウス アエネーイス (上) (岩波文庫)
  • カークス
    ...吐き出すという。 ウェルギリウス『アエネイス』第八巻によれば、人を襲い困らせていたカークスは、    ヘラクレスが退治したとしている。       参考文献 『アエネーイス(下)』ウェルギリウス アエネーイス (下) (岩波文庫)
  • トラキア
    バルカン半島南東部を指す古い地方名。 ウェルギリウス『アエネイス』に、このトラキア地方を「軍神マルスの地」として言及するくだりがある。    マルスに捧げられた地の意味。 また、トロイアとは古くからの友邦であった旨も語られている。       参考文献 『アエネーイス(上)』ウェルギリウス アエネーイス (上) (岩波文庫)
  • プリスティス
    ギリシャ神話やローマ神話などに登場する海の怪物。 ウェルギリウス『アエネイス』第五巻にて、船競争をする場面で用いられた船の名前の中に    「プリスティス号」が見られ、こうした怪物の名前を船につけていた事が知られる。    (詳細はアイネイアスの項目参照)       参考文献 『アエネーイス(上)』ウェルギリウス アエネーイス (上) (岩波文庫)
  • 蛇と墓
    ウェルギリウス『アエネイス』第五巻    →アイネイアスが父のアンキセスを葬った墓で慰霊祭を行おうとした際、     祠の舌より巨大な蛇が現れて墓を七巻きに巻き付き、供えの食事を平らげてまた祠の下へ戻っていく。     アイネイアスは、この場所の精か、あるいは父の使いかと訝るが、そのまま祭儀を続ける。       参考文献 『アエネーイス(上)』ウェルギリウス アエネーイス (上) (岩波文庫)
  • アヌビス
    古代エジプトの神。 ウェルギリウス『アエネイス』第八巻、アイネイアスのためにウルカヌスが作り上げた楯の図像の中に    アクティウムの海戦を描いた部分があり、その解説の中で、アヌビスが    アントニヌスおよびクレオパトラの軍、特にエジプト軍に加勢したという記述がある。       参考文献 『アエネーイス(下)』ウェルギリウス アエネーイス (下) (岩波文庫)
  • M:ヨーロッパの亡霊イメージ
    ウェルギリウス『アエネーイス』第二巻に、落城寸前のトロイアで妻とはぐれたアイネイアスの前に、    妻クレウーサの亡霊が現れる際、「妻のあわれな亡霊の すがたが常の彼女より 大きい形であらわれる」という    記述があり、等身大よりも大きく現れるという事例が見られる。       参考文献 『アエネーイス(上)』ウェルギリウス アエネーイス (上) (岩波文庫)
  • アクティウムの海戦
    ...合軍による海戦。 ウェルギリウス『アエネイス』第八巻によれば、この戦いにおいてエジプトの神アヌビスがエジプト軍に加勢し、    ネプトゥーヌスやミネルヴァ、ウェヌスと争ったとしている。 (アイネイアスのためにウルカヌスが作り上げた楯の表面に描かれた図像の中にある)       参考文献 『アエネーイス(下)』ウェルギリウス アエネーイス (下) (岩波文庫)
  • エトナ山
    ...が語られる。 ウェルギリウス『アエネイス』第三巻では、ヘカトンケイルの一人、エンケラドスがユピテルの    雷撃を受けて半焼けの状態で山中におり、その身が寝返りを打つ時に全シキリアが打ち震え、天に煙が昇るのだとしている。       参考文献 『ギリシア神話』アポロドーロス 『アエネーイス(上)』ウェルギリウス ギリシア神話 (岩波文庫) アエネーイス (上) (岩波文庫)
  • M:左右
    ...を表した。    ウェルギリウス『アエネイス』ではユピテルが吉兆として左側に流星を示す場面がある。       参考文献 『アエネーイス(上)』ウェルギリウス アエネーイス (上) (岩波文庫)
  • 火災を突然の雨が鎮火する
    ウェルギリウス『アエネイス』第五巻    →女神ユノーの計略により惑乱したトロイア人の女性たちが、自分たちの移動してきた船に放火、     これを見たアイネイアスがユピテルに祈ると、にわかに雨雲が現れ嵐となり、火を消し止める。       参考文献 『アエネーイス(上)』ウェルギリウス アエネーイス (上) (岩波文庫)
  • ダルダノス
    ...の一人)の子。 ウェルギリウス『アエネイス』第三巻では、ダルダノスはイタリアで生まれたという神の託宣が登場する。    これが、トロイア陥落後にアイネイアスがイタリアに植民しローマを建国する動機付けとなる。       参考文献 『四つのギリシャ神話』 『アエネーイス(上)』ウェルギリウス 四つのギリシャ神話―『ホメーロス讃歌』より (岩波文庫 赤 102-6) アエネーイス (上) (岩波文庫)
  • M:船の名前
    ウェルギリウス『アエネイス』第五巻    →アイネイアスが父アンキセスの慰霊のために競技会を行い、その中で     自分たちの船を使って船競争をする場面で船の名前が4隻分列挙されるが、     それぞれプリスティス号、キマイラ号、ケンタウロス号、スキュラ号という怪物の名前がつけられている。     (zsphereコメント:なお、アイネイアス一行はトロイアからイタリアまでの旅の中で、実際にスキュラに遭遇しているが)       参考文献 『アエネーイス(上)』ウェルギリウス アエネーイス (上) (岩波文庫)
  • 地下に呪物を埋める
    ...ラ方面に開いた門にはウェルギリウスが魔法で敷いた石畳があり、     その下にウェルギリウスはあらゆる種類の毒蛇を詰め込んだバケツを埋めたので、     ナポリの街にはその効果によって一匹たりとも毒蛇が這い出る事がないのだ、という       参考文献 『西洋中世奇譚集成 皇帝の閑暇』ティルベリのゲルウァシウス 西洋中世奇譚集成 皇帝の閑暇 (講談社学術文庫)
  • スキュラ
    ...だ、とする。 ウェルギリウス『アエネイス』によれば、トロイアを逃れイタリアにローマ建国のために向かっていた    アイネイアス一行もスキュラに遭遇している。 なお、ウェルギリウス『アエネイス』第五巻にて、船競争をする場面で用いられた船の名前の中に    「スキュラ号」が見られ、こうした怪物の名前を船につけていた事が知られる。    (詳細はアイネイアスの項目参照) プリニウス『博物誌』第三巻に、「スキュラの母として知られているクラタエイス河」の一文が見られる。 またプリニウス『博物誌』第三巻は、スキュラの棲む暗礁はシチリア島とイタリア半島との間のの    海峡部分であるとしている。       参考文献 『ギリシア神話』アポロドーロス 『変身物語(下)』オウィディウス 『アエネーイス(上)』ウェルギリウス 『プリニウスの博物誌 Ⅰ』...
  • 金枝
    ウェルギリウス『アエネイス』第六巻に登場する、金の葉を持つ枝。    フレイザー『金枝篇』の中心テーマとしても著名。 『アエネイス』の記述では、地下世界の妃ペルセポネへの献じもので、    これをもぎ取らねば冥界へ入る事が許されない、とされている。    また、一本もぎ取ると次の金枝が芽生えるので、もぎ取るのに躊躇が不要である旨も巫女シビュラの口より語られる。       参考文献 『アエネーイス(上)』ウェルギリウス アエネーイス (上) (岩波文庫)
  • カルタゴ
    現在のチュニジア、チュニス湖東岸に位置する古代都市。 ウェルギリウス『アエネイス』によれば、テュロスの女王ディードーが兄ピュグマリオンから逃れて    建国したのがこのカルタゴであるという。 「カルタゴ」は本来セム語で「新しい町」の意味。植民市によくつけられる名であるとのこと。 また『アエネイス』では、女神ユノーがあらゆる土地の中で最も慈しんだ都であるとしている。    (カルタゴの守護神タニスがギリシャのヘラ、ローマのユノーと同一視された事によるとか)       参考文献 『アエネーイス』ウェルギリウス アエネーイス (上) (岩波文庫)
  • キュベレー
    ...されるとか。 ウェルギリウス『アエネイス』第三巻によれば、キュベレー女神はクレタ島からトロイアへ    移ったといい、それに合わせてキュベレー信徒の用いたシンバルや、その聖林も移ったとする。 BC204年(W)、第二次ポエニ戦争の最中に、キュベレーの像がガラティアのペッシヌスから    ローマへ運ばれてきたことが知られている。    プリニウス『博物誌』第十八巻によれば、この年の夏には、過去10年間よりも大きな穀物収入があったとのこと。       参考文献 『アエネーイス(上)』ウェルギリウス 『プリニウスの博物誌 3』 アエネーイス (上) (岩波文庫) プリニウスの博物誌〈3〉第12巻‐第18巻
  • クーマエ
    現在のナポリ近郊にあった、イタリアの古代都市。 ウェルギリウス『アエネイス』第六巻にて、アイネイアスたちが寄港する。    同作品ではこの地に、アポロンの神殿があり、巫女シビュラと出会う。 『アエネイス』によれば、クレタ島を蝋製の翼で脱出したダイダロスがこの地点で初めて地面に降り立ち、    その事をアポロンに謝して翼を奉献、アポロンの神殿を築いたとしている。 1932年(W)、この地の考古学調査で、クレタ島に見られるのと同系統の建築物が見つかったとか。    (zsphereコメント:この情報は岩波文庫版『アエネーイス』の訳注。どこかで裏を取りたいところ)       参考文献 『アエネーイス(上)』ウェルギリウス アエネーイス (上) (岩波文庫)
  • 樹木が血を流す
    ウェルギリウス『アエネイス』第三巻    →陥落したトロイアを脱出したアイネイアスがトラキアの地で今後の航海と     将来のローマ建設の成功を祈って神々に犠牲を供える祭壇のためにテンニンカの木を抜いたところ、     ちぎれた根から黒い血が滴り落ちた。     さらにマルスに祈ったのちに別な木を抜こうとしたところ、その木が言葉を発し、     自分は元トロイアで生まれたポリュドーロスで、戦いで死んだあとの躯から生えたのがこの木であったと告げる。       参考文献 『アエネーイス(上)』ウェルギリウス アエネーイス (上) (岩波文庫)
  • 屍の上に生えた草木
    ウェルギリウス『アエネイス』第三巻    →陥落したトロイアから逃れたアイネイアスらがトラキアにたどり着き、     そこで今後の航海と将来のローマ建設の成功を祈って神々を祀るために祭壇を築こうと、近くにあった     テンニンカの木を抜いたところ、枝から黒血が流れる。畏れてマルスに祈り、さらに別な樹を抜こうとすると     木が言葉を発し、自分はかつてトロイアに生まれたポリュドーロスという者で、戦いで敗れて屍になったあと、     その屍を苗床にこの木が生えたのだと告げる。アイネイアスはポリュドーロスを葬ってこの地を去る。       参考文献 『アエネーイス(上)』ウェルギリウス アエネーイス (上) (岩波文庫)
  • ドドナ
    ...たらしく、    ウェルギリウス『アエネイス』で、アイネイアスは預言者ヘレノスより    様々な宝物と共に「ドドナの大釜」をも餞別として贈られている。 プリニウス『博物誌』第二巻によれば、ドドナにはユピテルの泉があり、    この泉はその冷たさで、中に浸けられた松明を消すが、松明が消えている時に泉の近くに持っていくと    逆にこの松明に点火する、という。       参考文献 『アエネーイス(上)』ウェルギリウス 『プリニウスの博物誌 Ⅰ』 アエネーイス (上) (岩波文庫) プリニウスの博物誌〈第1巻~第6巻〉
  • ロムルス
    ローマ建国神話に登場する英雄。 ウェルギリウス『アエネイス』によれば、ロムルスは軍神マルスと人間の娘イリアの子。 また、ロムルスは、その兜に対の羽根かざりをつけていたという。    『アエネイス』では、冥界で次に現世に生まれるのを待っているロムルスの描写に、既にこの兜と羽根飾りに関する言及がある。 オウィディウス『変身物語』に、ローマの国が安定した後、軍神マルスの提言によって    ロムルスの神化がユピテルに了承され、マルスの馬車に連れ去られて神クィリヌスとなった、    とする記述がある。 また、この後、ロムルスの妻ヘルシリアも虹のイリス女神によって天に連れられ、    ローマの女神ホラとなったとする。       参考文献 『アエネーイス(上)』ウェルギリウス 『変身物語(下)』オウィディウス アエネーイス (上) (岩波文庫) ...
  • トロイの木馬
    ...いた巨大な木馬。 ウェルギリウス『アエネイス』によれば、この木馬は、オデュッセウスとメネラオスが    トロイア城内のアテナ像を持ち出した不敬への償いとしてギリシャ方が残していったものと称された。    木馬の引き入れに反対したラオコーンはアテナの怒りを買って二匹の大蛇に襲われ自らの子を失い、    また木馬の奸計によるトロイア滅亡を予言したカサンドラはその言葉の真偽を信じてもらえなかった。 木馬内部に入り込んでいた者の名は、これも『アエネイス』によれば    テッサンドロス、ステネロス、オデュッセウス、アカマス、トアス、    ネオプトレモス、マカオン、そしてメネラオス、エペオスだったとか。       参考文献 『アエネーイス』ウェルギリウス アエネーイス (上) (岩波文庫)
  • ヘラ
    ...している。 ウェルギリウス『アエネイス』では、ユノーはアイネイアスらトロイア人のイタリア植民を妨害する役回りで登場する。    理由はいくつかあるが、ユノーが特に慈しんだというカルタゴを将来ローマが滅亡させる運命にある事を    憎んでいることと、パリスの審判においてトロイア人パリスが最も美しい女神に自分を選ばなかった事などが    挙げられている。       参考文献 『四つのギリシャ神話』 『アエネーイス(上)』ウェルギリウス 四つのギリシャ神話―『ホメーロス讃歌』より (岩波文庫 赤 102-6) アエネーイス (上) (岩波文庫)
  • 島が動く
    ...た事は、プリニウス、ウェルギリウスなど諸書が記述している。    ウェルギリウス『アエネイス』によれば、このデロス島で生まれた事に感謝したアポロンが    感謝の意として、ギャロス島とミコノス島の間を括ってこの島を漂流しないようにしたとか。       参考文献 『プリニウスの博物誌 Ⅰ』 プリニウスの博物誌〈第1巻~第6巻〉
  • 像が涙などを流す
    ...べたという。 ウェルギリウス『アエネイス』第二巻    →トロイア戦争の際、オデュッセウスとディオメデスによってトロイアから奪われた     アテナ像は、ギリシア軍の陣地に置かれた後、その目に炎が燃え、全身に汗が流れ、     また像が楯と槍を持って三度空へと飛びあがったという話を、アイネイアスがディードーに     語る場面がある。       参考文献 『アレクサンドロス大王東征記(上)』アッリアノス 『アエネーイス(上)』ウェルギリウス アレクサンドロス大王東征記〈上〉―付インド誌 (岩波文庫) アエネーイス (上) (岩波文庫)
  • ケンタウロス
    ...う。 なお、ウェルギリウス『アエネイス』第五巻にて、船競争をする場面で用いられた船の名前の中に    「ケンタウロス号」が見られ、こうした怪物の名前を船につけていた事が知られる。    (詳細はアイネイアスの項目参照)       参考文献 『アエネーイス(上)』ウェルギリウス 『図説ギリシア』周藤芳幸 アエネーイス (上) (岩波文庫) 図説 ギリシア―エーゲ海文明の歴史を訪ねて (ふくろうの本)
  • アイネイアス
    ...せられる。 ウェルギリウス『アエネイス』や、オウィディウス『変身物語』によれば、クマエの地で巫女シビュラに冥界への道案内を頼み、    シビュラの言葉に従ってプロセルピナに捧げられた森にある「黄金に輝く枝」を折り取った。    これにより、エリュシオンにいる父アンキセスの霊に出会ったという。 (zsphereコメント:無論、これが有名な、フレイザー『金枝篇』で言及される金枝) また、アイネイアスはトロイアの船団を率いて遠征し、アルデアの都を落としてここに植民、    これが後のローマであると、『変身物語』は伝えている。    またこの一連の物語が、ウェルギリウスの叙事詩『アエネイス』の主題。    またアルデア攻略の後、ウェヌス女神の懇願によってアイネイアスは人の身を清められ神となり、    ローマ人の信仰の対象となった事も同書に見える。 (zspher...
  • 道案内をする鳥
    ...ている。) ウェルギリウス『アエネイス』第六巻    →冥界へ降りるために金枝を探しているアイネイアスたちが広大な森の中で枝を探しあぐねていた際、     二匹のハトがアイネイアスを金枝まで導いたとか。 プリニウス『博物誌』第六巻    →インド、セイロン島の住人は、航海中に星の観測を行わず(プリニウス曰く、そこではおおぐま座が見えないので)、     航海には鳥を携えて行き、適当な時間をおいてこれを解き放ち、その鳥が陸に向かって飛ぶ方向に船を進めるという。       参考文献 『アレクサンドロス大王東征記(上)』アッリアノス 『アエネーイス(上)』ウェルギリウス 『プリニウスの博物誌 Ⅰ』 アレクサンドロス大王東征記〈上〉―付インド誌 (岩波文庫) アエネーイス (上) (岩波文庫) プリニウスの博物誌〈第1巻~...
  • アレクサンドロス(パリス)
    ...とになった。 ウェルギリウス『アエネイス』第七巻は、ヘクバがパリスを生む前に、燃えるかがり火を孕み、     夫婦の間に火を生み出す夢を見た、という逸話を掲載している。 ヘロドトス『歴史』によれば、パリスの乗った船はヘレネを連れ去った後、エジプトのナイル川河口付近に漂着し、    メンフィスに拘留されて現地のプロテウスによって、奪った財宝とヘレネを置いて    国外退去するよう勧告された、というメンフィスの祭司たちの話を収録している。    ヘロドトスは、ホメロスもこの話を知っており、しかし叙事詩のドラマ性にそぐわないため    『イリアス』には謳わなかったのだと自説を披露し、その根拠となる『イリアス』『オデュッセイア』の    詩句を引いて論じている。       参考文献 『歴史(上)』ヘロドトス 『アエネーイス(上)』ウェルギリウ...
  • 魔術師
    ウェルギリウス
  • ヒツジ
    ...たという。    ウェルギリウス『アエネイス』第三巻に、    「冬の嵐のその神に 黒い羊を犠牲にし     白い羊は好意ある 西の風に供します」    という一節がある。 同様に、『アエネイス』第六巻にて、冥界の神への犠牲にも黒い羊が指定されている。 1770年(明和七年)、平賀源内が長崎に出向いた折に羊を数頭買い求め、                  高松藩志度に送って知人に飼育を依頼している。                  羊毛の刈り取りと試織には成功したが、長期的な飼育には成功しなかった模様。 1811年(文化八年)、幕府が中国から数十頭の羊を買い入れ、小石川薬草園に収容し育てさせたという。                  一時は300頭まで増やしたが、火災により200頭が焼死したとか。 また、明治初年にも羊の飼育が挑戦されたが、結局...
  • キマイラ
    ...る。 なお、ウェルギリウス『アエネイス』第五巻にて、船競争をする場面で用いられた船の名前の中に    「キマイラ号」が見られ、こうした怪物の名前を船につけていた事が知られる。    (詳細はアイネイアスの項目参照) ギンザメの属名キマエラ(Chimaeridae)はこの名にちなむ。       参考文献 『神統記』ヘシオドス 『ギリシア神話』アポロドーロス 『アエネーイス(上)』ウェルギリウス 『西洋中世奇譚集成 皇帝の閑暇』ティルベリのゲルウァシウス 『世界大博物図鑑2 魚類』荒俣宏 神統記 (岩波文庫 赤 107-1) ギリシア神話 (岩波文庫) 魚類 (世界大博物図鑑(2))
  • BC19年(W)
    ...    死去 ウェルギリウス死去。      宗教界      学術      文学・芸術      市井      地方      伝説など(史実かどうか疑わしいもの)      その他
  • 目が無数にある人や獣
    ...て殺される。 ウェルギリウス『アエネイス』第四巻に描写される噂の女神は、翼を持ち、また下腹に自らの持つ羽毛と同じほどの数の    目と、さらに同じ数の舌と口、聞き耳を備えている。 『新約聖書』「ヨハネ黙示録」    →ヨハネの目にした、玉座を囲む御座のまわりに四つの生き物がおり、     一つは獅子のごとく、一つは牛のごとく、一つは人のごとく、一つは鷲のごとき形をしていて、     それぞれ六つの翼を持ち、翼の内も外も数々の目にて満ちていたという。 マルコ・ポーロ『東方見聞録』    →クビライ・カーンが中国南部のマンジ地方(南宋に比定される)を攻める際、     マンジでは予言者から「百の眼を持った人間にしか国が滅ぼされることはない」という予言があったので、     そのような人間は存在しないと安心していたが、クビライの派遣したのが     バ...
  • 古代ローマの人物
    ...パエア・サビナ ウェルギリウス
  • 靴や履物を片方だけ残す
    ...るのだとか。 ウェルギリウス『アエネイス』第四巻   →恋するアイネイアスが去った事を悲観し死を決意したカルタゴの女王ディードーが    神前に立つ際に、聖餐を捧げ持ち、片足のみサンダルをはき、衣の帯を外してはだけつつ祭壇の席についたとある。 『グリム童話集』「灰かぶり」〈KHM21〉    →舞踏会のたびに立ち去ってしまう美しい女性の正体を知るため、王子は階段一面にチャン(というべたべたしたもの)を     塗っておいたので、灰かぶりの左の靴がくっついて置き去りになってしまう。     この靴がぴったり合う者と結婚する、と王子が宣言する。 (zsphereコメント:絵本とかだと靴がうっかり片方脱げてしまうという筋だが、本家ではまさかのトラップで           能動的に靴をゲットする王子様であった……w)       参考文献 『歴史(上...
  • キルケ
    ...されている。 ウェルギリウス『アエネイス』第七巻によれば、このキルケは父の目を盗んで、    太陽神の車を引く牡馬に自分の牝馬をかけ合わせて二匹の馬を生ませたとの記事があり、    この二匹はラティヌスの手によって、イタリアに到着した後のアイネイアスに贈られている。 ホメロス『オデュッセイア』では、アイアイエの島に住む魔女として登場し、    オデュッセウスの部下たちを薬によって豚に変えてしまうが、    オデュッセウスはヘルメスの助言によりキルケの薬を無効化して危難を脱する。    それ以降、キルケはオデュッセウスに食べ物を援助したり、助言をくれたりするようになる。 また『神統記』では、キルケとオデュッセウスの間にアグリオスと、ラティノスという    二人の子供があった事を記している。 オウィディウス『変身物語』によれば、元々は乙女であったスキュ...
  • 参考文献あ行
    『アエネーイス(上)』ウェルギリウス 岩波文庫 『アエネーイス(下)』ウェルギリウス 岩波文庫 『安土城・信長の夢』滋賀県安土城郭調査研究所編 サンライズ出版 『アラマタ美術誌』荒俣宏 新書館 『アリエナイ理科の教科書』薬理凶室 三才ブックス 『アリエナイ理科の教科書II B』薬理凶室 三才ブックス 『アリス狩り』高山宏 青土社 『アレクサンドロス大王東征記(上)』アッリアノス 岩波文庫 『アレクサンドロス大王東征記(下)』アッリアノス 岩波文庫 『あやかし考』田中貴子 平凡社 『和泉式部』馬場あき子 河出文庫 『イソップ寓話集』 岩波文庫 『イタリア紀行(上)』ゲーテ 岩波文庫 『イタリア紀行(中)』ゲーテ 岩波文庫 『異都発掘 新東京物語』荒俣宏 集英社文庫 『イリアス(上)』ホメロス 岩波文庫 『イリアス(下)』ホメロス 岩波文庫 『インダスの考古学』近藤英夫 同成社 『インダス文明...
  • アテナ
    ...いう。 なお、ウェルギリウス『アエネーイス』第二巻にも「トリトンの娘アテナ」という句があり、    上記「トリトン生まれの」という異名か何かがこの時代まで生きていたらしいことを示す。       参考文献 『ギリシア神話』アポロドーロス 『歴史(中)』ヘロドトス 『アエネーイス(上)』ウェルギリウス ギリシア神話 (岩波文庫) 歴史(中) (岩波文庫 青 405-2) アエネーイス (上) (岩波文庫)
  • ヒッポリュトス
    ...いう。 (ただし、ウェルギリウス『アエネイス』第七巻では、ウィルビウスはヒッポリュトスの息子であるとされている)       参考文献 『ヒッポリュトス』エウリピデス 『アエネーイス(上)』ウェルギリウス ヒッポリュトス―パイドラーの恋 (岩波文庫 赤 106-1) アエネーイス (上) (岩波文庫)
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