セイロン

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  • セイロン
    プリニウス『博物誌』第六巻に、セイロンの国政や文化についての比較的詳細な記述がある。    崇拝される神はヘラクレスであるといい、    また国王は年齢が長じていること、気質が温和である事、そして子供がない事を条件として選ばれ、    もし国王に子供ができたら罷免されるという。これは国王が世襲になることを防ぐためだとか。    地理(山川)    都市・町    主要建造物    遺跡・古墳    当地出身の著名人    伝説    略史        参考文献 『プリニウスの博物誌 Ⅰ』 プリニウスの博物誌〈第1巻~第6巻〉
  • 国別索引
    ...ラエル イラク セイロン カナダ
  • 道案内をする鳥
    ...    →インド、セイロン島の住人は、航海中に星の観測を行わず(プリニウス曰く、そこではおおぐま座が見えないので)、     航海には鳥を携えて行き、適当な時間をおいてこれを解き放ち、その鳥が陸に向かって飛ぶ方向に船を進めるという。       参考文献 『アレクサンドロス大王東征記(上)』アッリアノス 『アエネーイス(上)』ウェルギリウス 『プリニウスの博物誌 Ⅰ』 アレクサンドロス大王東征記〈上〉―付インド誌 (岩波文庫) アエネーイス (上) (岩波文庫) プリニウスの博物誌〈第1巻~第6巻〉
  • アキレウス
    ギリシャ神話、およびホメロス『イリアス』などに登場する英雄。 女神テティスとペレウスの間に生まれた子。 アキレウスを生んだテティスは、その身を不死にするために夜は火中に隠して人間の部分を破壊し、    昼間はアムブロシアを塗っていたが、火中に赤子を置くところをペレウスに咎められ、    子を残して海のニムフたちの元へ帰ったという。 テティスが去った後、ペレウスはアキレウスをケンタウロス族の賢者ケイロンの元へ連れて行き、    ケイロンはアキレウスを獅子と猪の臓腑および熊の髄で育てたという。 (また、元々アキレウスの名はリギュロンであったが、ここで唇に乳をつけることなく育った事から    「アキレウス」(否定辞a + 唇cheilos)と名付けられたとする) トロイア戦争にて、アレクサンドロスとアポロンとに踵を射られて死亡。    その死体を巡って戦いが起こったが...
  • ケンタウロス
    上半身が人間、下半身が馬の姿をとった神、あるいは種族。 ギリシャ神話においては、ケンタウロス族として多数の人物が登場する。    ヘラクレスやカストルに武術を教え、イアソンを養育しアスクレピオスに医術を教えた    賢者ケイロンや、ヘラクレスの死因をつくったネッソスなどが著名。 古代ギリシャ、いわゆる暗黒時代にあたる時期のエウボイア島、レフカンディ遺跡で、    「レフカンディのケンタウロス」として知られる、ケンタウロスのテラコッタ像が出土している。    鋸歯文などを描かれた像で、二つに割られた状態で前9世紀の二つの墓にばらばらに副葬されていたという。 なお、ウェルギリウス『アエネイス』第五巻にて、船競争をする場面で用いられた船の名前の中に    「ケンタウロス号」が見られ、こうした怪物の名前を船につけていた事が知られる。    (詳細はアイネイアスの項目参...
  • アポロン
    ギリシャ神話の神。また、ローマ神話でもアポロまたはアポロンと記載される。 ゼウスとレトの子。デロスの地にて生まれる。 牧神パンより予言の術を学び、デルポイに赴く。    当時はテミスが神託を与えていたが、神託を守護する蛇ピュトンにより地の裂け目に    近づくのを遮った際にこれをアポロンが退治し、以降デルポイの神託を我が物としたという。 また、ティテュオスが情欲に駆られてレトに迫った際、母に請われてティテュオスを射倒したのも    アポロンであるという。 『イーリアス』などでは、「銀の弓持つアポロン」などと表記される。    アポロンの銀の弓で放たれた矢に当たった者は疫病に倒れるとされ、    『イーリアス』第一歌では祭司クリュセイスがアガメムノンに辱めを受けた事からアポロンに祈り、    その結果アポロンの矢に射られてアカイア勢(ギリシャ軍)に疫病によるおび...
  • オイディプス
    ギリシャ悲劇の主人公として著名な、テバイの王。 ライオスとイオカステ(一説にエピカステ。ソポクレスの悲劇ではイオカステ)の子。    生まれる子は父を殺すであろうというアポロンの神託があった事から、    両足の踵をブローチで貫いて、牧人に捨ててくるように言いつけたが、キタイロンに捨てられた赤子を    牛飼いが拾い、コリントス王ポリュボスの元へ届けられた。    オイディプスにも、父を殺し母と通じるであろうという神託があった事から、ポリュボスを父と思う    オイディプスは自らコリントスを離れ、旅の途中でライオスを殺害してしまう。 エキドナとテュポンの子、スフィンクスがかける謎を解いた事でテバイを救い、    テバイの王となってイオカステを妻にするが、後に自身の出自を知って両目を自ら閉ざし、自らを追放する。    以上の物語はソポクレス「オイディプス王」に詳しい。 ...
  • ポセイドン
    ギリシャ神話の神。 タイタン族であるクロノスの子。 兄弟にゼウスとハデスがいる。    ヘシオドス『神統記』ではゼウスを末子と記述しているためポセイドンは兄にあたるが、    ホメロス『イーリアス』ではゼウスの方を兄であると記述している。 ゼウス、ハデス、ポセイドンの三神は籤によってそれぞれの権能を割り当てられ、    ハデスは闇の世界、ポセイドンは海を、ゼウスは天空を割り当てられた。    そして大地とオリュンポスの峰とは三神が共有した、という。 また、『イーリアス』の中に、女神イリスがポセイドンに対して、    「大地を囲み、髪は漆黒の神よ」と呼びかける場面がある(髪の色は黒ということ?) ヘロドトス『歴史』巻七に、テッサリアの住民たちが、ペネイオスという河の流れている峡谷を    ポセイドンが作ったものであると言い伝えている事を記した上で、   ...
  • セイレーン
    ギリシャ神話に登場する。 海上で歌を歌い、その声で通りかかる船の乗員を引き寄せる。 アケロオスとメルポメネ(詩歌の女神ムゥサの中の一人)を両親に持つ三人姉妹で、    ペイシノメ、アグラオペ、テルクシエペイアという。    一人は竪琴を弾じ、一人は歌い、一人は笛を吹いたという。 ホメロス『オデュッセイア』では、オデュッセウスは乗員たちの耳を蝋でふさぎ、    自身は船のマストに縛り付けられた状態でセイレーンの近くを通過。    この際、セイレーンたちは「もし船が航し過ぎる事があれば死ぬ」という予言を受けており、    オデュッセウスたちが通過したため死んだという。 またアルゴナウタイが近くを通った時には、吟遊詩人のオルフェウスが対抗して歌を歌い、    他の英雄たちがセイレーンに魅かれて行くのを防いだという。 詩歌散文の魅力をたとえて「セイレーン」を引き...
  • バビロン
    ヘロドトスによれば、バビロンの都市の形は四角形で、    一辺の長さは120スタディオンであったという。    さらにその周囲に満々と水をたたえた深く広い濠がめぐらされ、    厚さ50王ペキュス、高さ200王ペキュスの城壁に守られていると記している。    (王ペキュスとは、通常のペキュスより3ダクテュロスだけ長い単位だとか) また、バビロンから旅程8日の距離にイスという町があり、同じ名前の川があって、    この川の水源では水とともにアスファルトの塊を多量に噴き出しており、    バビロンの城壁用のアスファルトはここから運ばれたのだ、とヘロドトスは書いている。 バビロンの町は、中央を流れるユーフラテス川によって二つの地区に分けられている。    片方は堅固な壁をめぐらした王宮であり、もう片方は青銅の門構えを持つ神殿があるという。 その青銅の神殿は多層の塔...
  • キロン
    古代ギリシャ、スパルタの哲学者。 プリニウス『博物誌』第七巻によれば、デルポイの神殿に掲げられた訓言    「汝自身を知れ」「何物もあまり多くを望むな」「借金と訴訟の友は不幸である」    はもともとキロンの言葉であるとか。       参考文献 『プリニウスの博物誌 Ⅱ』 プリニウスの博物誌〈第7巻~第11巻〉
  • セイヨウトネリコ
    モクセイ科トネリコ属。 日本原産のトネリコについては→トネリコ参照。 プリニウス『博物誌』第十六巻に、トネリコはヘビに咬まれた際に解毒剤として無類によく効くと紹介されている。    その樹液を搾り出して服用するとともに、傷口に葉を湿布として貼り付けるのだという。 また、ホメロス『イリアス』において、アキレウスの槍の材料に用いられた木としても著名だとプリニウスは述べている。       参考文献 『プリニウスの博物誌 Ⅲ』 プリニウスの博物誌〈3〉第12巻‐第18巻
  • ストロンボリ島
    イタリア、シチリア島とイタリア半島の間にあるエオリエ諸島に属する。 島内に火山を持つ。 火山の噴火の分類の一つ、「ストロンボリ式噴火」の名前の由来となった。 プリニウス『博物誌』第三巻によれば、ここは風の神アエオルスが支配していた島であるといい、    また「これがリパリ島と異なる点は、その焔がもっと流動的であるという事実だけだ」と、    ストロンボリ式噴火の溶岩の特徴を言い当てた記述もある。    さらに、土地の住民はその煙から、三日後の風の吹き方を予言する事が出来ると言われており、    これが風がアエオルスの命令に従ったという信仰の起こりであるとしている。       参考文献 『プリニウスの博物誌 Ⅰ』 プリニウスの博物誌〈第1巻~第6巻〉
  • 古代ギリシャの神殿
        ゼウスを祀る神殿 ドドナ(エペイロス地方にあった。神託の際に大釜を打ち鳴らす事で著名)     アポロンを祀る神殿 デロス島(アポロンが生まれた島) テュンブラ(トロイアにほど近い位置にある)
  • ヘパイストス
    ギリシャ神話における鍛冶の神。 ヘシオドス『神統記』によれば、女神ヘラの子で、ゼウスとの愛の契り無しに産んだ子であるという。    ちょうどヘラとゼウスがケンカをしている時だったから、とか。 (zspereコメント:夫婦喧嘩で腹がたったからってだけで無性生殖できる神話の女神さまマジパネェっすw) 一方、ホメロスはヘパイストスを普通にゼウスとヘラの子であると記述している。 一般的には、ヘパイストスの妻はアプロディテとされている。    一方『イーリアス』においては、ヘパイストスの妻を技芸・芸術の神カリスであるとしている。 ヘラクレスがトロイアを攻めた事に怒ったヘラが、彼らの帰路に嵐を送った事をゼウスが怒り、    ヘラをオリュンポスから吊るした際、ヘパイストスはこれを助けようとしたためゼウスに投げ落とされ、    片足が不自由になったとされる。この時ヘパイストスを救...
  • ギリシャ神話
    ギリシャの神々 古代ギリシャの神殿 ゼウス ヘラ ポセイドン アテナ アポロン アルテミス アプロディテ アレス ヘパイストス ヘルメス ディオニュソス パン ヘリオス レア(ギリシャ神話) レト デメテル ペルセポネ テティス オケアノス ヘカテ ヘスティア ネメシス メデイア キルケ カリュプソ アレトゥーサ ヘカトンケイル 普見者のアルゴス トリトン ディオスクロイ(カストルとポリュデウケス) プロメテウス デウカリオン オルフェウス ティテュオス オリオン エパポス ダナオス マルシュアス アリスタイオス タルテュビオス ヒュアキントス ナルキッソス エンデュミオン ヘラクレス ペルセウス テセウス ベレロポン ネストル アイネイアス アタランテ アイアコス 大アイアス オデュッセウス アキレウス アガメムノン メネラオス オレステス アレクサンドロス(パリス) メ...
  • 参考文献あ行
    『アエネーイス(上)』ウェルギリウス 岩波文庫 『アエネーイス(下)』ウェルギリウス 岩波文庫 『安土城・信長の夢』滋賀県安土城郭調査研究所編 サンライズ出版 『アラマタ美術誌』荒俣宏 新書館 『アリエナイ理科の教科書』薬理凶室 三才ブックス 『アリエナイ理科の教科書II B』薬理凶室 三才ブックス 『アリス狩り』高山宏 青土社 『アレクサンドロス大王東征記(上)』アッリアノス 岩波文庫 『アレクサンドロス大王東征記(下)』アッリアノス 岩波文庫 『あやかし考』田中貴子 平凡社 『和泉式部』馬場あき子 河出文庫 『イソップ寓話集』 岩波文庫 『イタリア紀行(上)』ゲーテ 岩波文庫 『イタリア紀行(中)』ゲーテ 岩波文庫 『異都発掘 新東京物語』荒俣宏 集英社文庫 『イリアス(上)』ホメロス 岩波文庫 『イリアス(下)』ホメロス 岩波文庫 『インダスの考古学』近藤英夫 同成社 『インダス文明...
  • 蜂蜜
    サトウキビの知られていなかった古代ローマでは、甘味の供給源として主に蜂蜜が用いられていたという。 ヨーロッパ在来のセイヨウミツバチは花の蜜を集めるが、アメリカ大陸在来の    ハリナシバチやスズメバチも蜂蜜をつくる。 ただし、ミツバチのつくる蜜は花の蜜から作られており、花の種類によって味は変われど基本的に甘いが、    ハリナシバチやスズメバチの作る蜜は花の蜜の他に樹液、人間の汗、糞尿、腐肉なども    餌として集めて来ている場合もあり、苦味を伴ったり、口にすると吐き気を催す場合もあるという。 ヘロドトスは、バビロンの葬送習慣として、死者を蜂蜜に漬けて埋葬していた、と記している。       参考文献 『炭素文明論』佐藤健太郎 『歴史(上)』ヘロドトス 書評空間『神話論理(2) 蜜から灰へ』 歴史 上 (岩波文庫 青 405-...
  • イルカと少年
          →イルカ プリニウス『博物誌』第九巻    →イルカと少年が親しみ、時にイルカが少年を助ける話がいくつか記録されている。     アウグストゥスの治世に、ルクリネ湖に連れて来られたイルカが少年と仲良くなった、     そして彼を背にのせて学校に連れて行ったとか。     そして少年が病死すると、イルカは少年と会っていた場所に通い続け、結局死んだという。     他にもイアスス市で少年に恋着したイルカが、少年たちが去ろうとしたのを負って砂の上にあがり息絶え、     アレクサンドロス大王がこれを神寵のしるしとしてその少年をバビロンにおけるポセイドンの神官長に     任命した話や、     同じイアスス市でイルカに乗って海を横切っている最中に嵐に襲われ落命した少年をイルカが連れ戻って来たが、     イルカは自らの責を負うかのように乾いた砂の上で死んだと...
  • ヘスティア
    ギリシャ神話の女神。 特に竈を守る女神として知られる。 クロノスの長女にあたるが、クロノスは自分の子どもによって覇権を奪われるという予言から    自分の子をすべて飲み込んでしまい、やがてゼウスによって吐き出させられることになった。 『ホメロス風讃歌』所収「アプロディテ讃歌」に、ヘスティアを「クロノスの長女にして(中略)もっとも年下でもある」としている。    これは、クロノスが先に飲み込んだ子を一番最後に吐き出したため、このような表現になっているとのこと。 ヘスティアは処女神としても知られる。    先述の「アプロディテ讃歌」に、ヘスティアがかつてポセイドンとアポロンに求婚されたが拒絶し、    ゼウスの頭に触れつつ永遠に乙女であることを誓った、とする記述がある。    またそれゆえ、アプロディテの、生き物を情熱に駆り立てる能力が効かない女神として、    ...
  • テセウス
    ギリシャ神話に登場する英雄。 アテネの王アイゲウスあるいはポセイドンと、人間の女アイトラとの子。    アイゲウスが神託を得て立ち寄ったピッテウスが、その神託の意味を悟ってアイゲウスを酔わせ、    自身の娘アイトラと寝るように仕向けた際、同じ夜にポセイドンもこの娘に近づき、やがて生まれたのがテセウスであるとする。    従ってテセウスの父はアイゲウスとも、ポセイドンともされる。    アイゲウスはアイトラに、誰の子か言わずにこれを育て、また岩の下に刀とサンダルを残しておき、    子が成長してこの岩を除けられるようになったら、刀とサンダルを与えて送り出すように言いつけて行った。    後テセウスはこの岩を動かして刀とサンダルを得、悪人の出る街道を掃討していったとか。 後、アテネでアイゲウスと再会したが、アイゲウスはメデイアを妻としており、    メデイアはアイゲウス...
  • アイネイアス
    トロイア出身の英雄で、アンキセスとアプロディテの子。兄弟にリュロスがいる。    トロイア落城の後に複数のエピソードを持つ。 ヘクトルはアイネイアスの妻の兄にあたる。 『ホメロス風讃歌』所収「アプロディテ讃歌」によれば、神の身でありながら人と交わったことで    「ひどい悲しみ(アイノン・アコス)」に襲われたことにちなんで、生まれる子をアイネイアスと名付けようと    アプロディテが述べるシーンがある。 『イリアス』においては、戦闘のさなか、危なくなったところをアプロディテとアポロン、さらには    ポセイドンにも助けられており(特にポセイドンは通常ギリシャ側贔屓の神であるのに)、    神々から特別の寵愛を受けている事が察せられる。 ウェルギリウス『アエネイス』や、オウィディウス『変身物語』によれば、クマエの地で巫女シビュラに冥界への道案内を頼み、   ...
  • デルポイ
       →デルポイへの奉納品 中部ギリシア、パルナソス山の麓に所在。 日本では「デルフィ」「デルフォイ」などとも記述される。 アポロンの神殿があり、その神託によって著名。    神話によれば、元々はテミスが神託を与えていたが、神託を守護する蛇ピュトンにより地の裂け目に    近づくのを遮った際にこれをアポロンが退治し、以降デルポイの神託を我が物としたという。    この逸話から、デルポイを「ピュトン」の名で呼ぶこともある。 当初、アポロン神殿はテッサリアのテンペ峡谷から運ばれてきた月桂樹によって造られていた、    と伝えられている。その後数次にわたり建て直しが行われ、最終的にはBC329年に    現在見られる基礎部をもとにした神殿が建てられた。 『ホメロス風讃歌』所収「アポロン讃歌」によれば、クレタ島、ミノス王の街クノッソスからの船に    アポロ...
  • 結社・サロン
    根岸党 龍土会
  • カリュプソ
    絶海の孤島オギュギエに住む仙女。 『オデュッセイア』において、オデュッセウスを七年間にわたり引き留めていた。 『オデュッセイア』ではアトラスの娘とされる。    一方、ヘシオドス『神統記』においては、テテュスとオケアノスの子とされている。 ヘシオドス『神統記』では、オデュッセウスとカリュプソとの間に    ナウシトオスとナウシノオスという二人の子が産まれたと記している。    このナウシトオスは、『オデュッセイア』でオデュッセウスが訪れるパイエケス人の国の建国者である    ナウシトオスとは別人である、とのこと。 (zsphereコメント:まぁ、そうでないと時系列おかしくなるもんな……)       参考文献 『オデュッセイア(上)』ホメロス 『神統記』ヘシオドス オデュッセイア 上(ホメロス) (岩波文庫) 神統記 (岩波文庫 赤 107...
  • キュクロプス
    ギリシャ神話、『オデュッセイア』などに登場する隻眼の種族。 言葉の原義は「丸い目」あるいは「丸い顔」。 ヘシオドス『神統記』に、ガイアとウラノスとが三人のキュクロプスを産んだ、と記されており、    その名の由来は円形の隻眼が額の真ん中にあるから、としている。    また、ゼウスに雷鳴を贈り、雷電を作ってやったのもキュクロプスであるとする。 古代ギリシャのアルゴスがあった地域での発掘調査で、『オデュッセイア』第九歌で    オデュッセウスがキュクロプスの目に焼いたオリーブの枝を突き刺す場面を描いた    土器片が発見されている。       参考文献 『オデュッセイア(上)』ホメロス 『神統記』ヘシオドス 『図説ギリシア』周藤芳幸 オデュッセイア 上(ホメロス) (岩波文庫) 神統記 (岩波文庫 赤 107-1) 図説 ギリシア―...
  • オデュッセウス
    ラエルテスの子。イタケの国を治める。 妻はペネロペイア。 アガメムノン率いる連合軍に参加し、トロイアを攻め、9年間にわたり戦った様子が『イーリアス』に、    その後苦難に遭いながら故国イタケに戻るまでの旅の仔細が『オデュッセイア』にそれぞれ語られている。 『オデュッセイア』第十九歌に、過去の回想として、義父から名づけをしてもらう場面が語られるが、    それによればオデュッセウスの名前の由来は「憎まれるもの(オデュッサメノス)」であるとされている。    すなわち義父アウトリュコスは盗みと誓言の巧みさで知られており、自身が憎まれ子である事からであるという。 (ただしこれは、古代ギリシアの作品・文献によく見られる語呂合わせで、後世の付会であろうと    岩波文庫版の訳者は注釈している)       参考文献 『オデュッセイア(下)』ホメロス ...
  • ハルピュイア
    トラキアのサルミュデソスにて、予言者のピネウスが食事をする際に現れて食卓を荒らしていたが、    航海について予言する事を条件にアルゴナウタイがこの退治を引き受け、    ゼテスとカライスの手によって退治された、とされる。 人が突然消息を絶つ事を、「ハルピュイアにさらわれた」などと表現する事があるという。    『オデュッセイア』第十四歌などに見られる。       参考文献 『ギリシア神話』アポロドーロス 『オデュッセイア(下)』ホメロス ギリシア神話 (岩波文庫) オデュッセイア 下(ホメロス) (岩波文庫)
  • 阿片
    『オデュッセイア』第四歌に、メネラオスの元を訪れたテレマコスらに対して    ヘレネが「悲しみも怒りも消し、あらゆる苦悩を忘れさせる秘薬」を酒に混ぜる場面がある。    この秘薬は「たとえ父母の死に遭おうとも、また面前で兄弟またはわが息子が刃物で殺されて、    目の当りそれを見ようとも、その日のうちは頬を涙で濡らすことが絶えてない」と記述されている。    この秘薬を阿片であろうと推定する説が古来有力視されている。    ちなみにこの秘薬は、メネラオスとヘレネがエジプトへ漂流した際に、トンの妻ポリュダムナから    贈られたものであると記述されている。       参考文献 『オデュッセイア(上)』ホメロス オデュッセイア 上(ホメロス) (岩波文庫)
  • キルケ
    ギリシャ神話に登場する仙女。 英語読みでは「サーシーズ」。 ヘシオドス『神統記』では、オケアノスの娘であるペルセイスとヘリオス(太陽)の    子であると記述されている。 ウェルギリウス『アエネイス』第七巻によれば、このキルケは父の目を盗んで、    太陽神の車を引く牡馬に自分の牝馬をかけ合わせて二匹の馬を生ませたとの記事があり、    この二匹はラティヌスの手によって、イタリアに到着した後のアイネイアスに贈られている。 ホメロス『オデュッセイア』では、アイアイエの島に住む魔女として登場し、    オデュッセウスの部下たちを薬によって豚に変えてしまうが、    オデュッセウスはヘルメスの助言によりキルケの薬を無効化して危難を脱する。    それ以降、キルケはオデュッセウスに食べ物を援助したり、助言をくれたりするようになる。 また『神統記』では、キルケとオデュ...
  • ゼウス
    ギリシャ神話における最高神。 タイタン族であるクロノスの子。 兄弟にポセイドン、ハデスがいる。    ヘシオドス『神統記』ではゼウスが末子であると記されているが、    ホメロス『イーリアス』ではゼウスの方が兄であるとしている。 ゼウス、ハデス、ポセイドンの三神は籤によってそれぞれの権能を割り当てられ、    ハデスは闇の世界、ポセイドンは海を、ゼウスは天空を割り当てられた。    そして大地とオリュンポスの峰とは三神が共有した、という。 また、ゼウスには嘆願者や旅人を守護する神、という性格もあり、    ギリシャの叙事詩などでは嘆願をする人物がよくゼウスの名を出して請願する。 ゼウスの聖鳥はワシ。    『イソップ寓話集』に、センチコガネの恨みを買い卵を落とされたワシが、    ゼウスの懐に逃げ込む場面がある。       参考文献 ...
  • 硫黄
    原子番号16 S 人体に有用な必須ミネラル。体重70Kgの成人に平均約175g含まれている。    必須アミノ酸であるメチオニンやシスチン、システインなどの構成成分であり、    これら硫黄を含むアミノ酸を含硫アミノ酸と呼ぶ。 また、人体に有害な鉛や水銀、ヒ素を体外に排出し、蓄積を防ぐ作用を持つ。    (zsphereコメント:錬金術で対になる重要物質、硫黄と水銀が体内でこういう関係なのは面白いかも) 『オデュッセイア』第二十二歌で、屋敷内の無法者を誅殺したオデュッセウスが、    「凶事を祓うには良薬であるという硫黄を持ってきてくれ」と命じ、屋敷内で硫黄をくべる場面がある。       参考文献 『身体に必要なミネラルの基礎知識』野口哲典 『オデュッセイア(下)』ホメロス 身体に必要なミネラルの基礎知識 (サイエンス・アイ新書) ...
  • ミノタウロス
    クレタ王であるミノスの妻パシパエが、    牛と通じた結果生まれたとする牛頭人身の怪物。 またの名をアステリオスともいう。 ミノスがポセイドンに祈願して、犠牲として捧げる牡牛が海から現れる事を願い、    ポセイドンがこれに応えて牡牛を海から出現させ、その奇瑞によってミノスはクレタの王となったが、    ミノスがこの牡牛を惜しんで他の牛を犠牲として捧げたためポセイドンの怒りを買い、    この牡牛を狂暴なものとし、また妻のパシパエがこの牡牛を恋するようになしたという。    その結果、生まれたのがミノタウロスであると云々。 ダイダロスの築いた迷宮の内部に幽閉され、九年に一度人身御供を差し出させていたというが、    最終的にはアリアドネの協力を得た英雄テセウスにより退治されたとする。       参考文献 『ギリシア神話』アポロドーロス 『...
  • トロイア
    アポロドーロス『ギリシア神話』によれば、トロイアは元々、ゼウスとエレクトラの子、    ダルダノスが築いた都市で、自身の名をとって「ダルダノス」と呼ばれた町だった。    後、王国を継承したエリクトニオスの子トロスの名をとってトロイアと呼ばれるようになったと云々。 ウェルギリウス『アエネイス』第三巻に、トロイアの始祖であるダルダノスとイアシウスは    イタリアの出身であるという神の託宣が登場する。    このことが、トロイア陥落後にアイネイアスがイタリア植民を目指しローマを建国する理由となる。 オウィディウス『変身物語』他によれば、トロイアのラオメドン王が城壁を築く際、    アポロンとネプトゥーヌス(ポセイドン)が人間の姿を借りてこれに協力、完成させたが、    王が報酬の黄金を支払わなかったため、大量の水をもってこの城壁を打ち崩したという。    またこの...
  • ミノス
    ギリシャ神話に登場する、クレタの王。 妻はミノタウロスの母となる、パシパエ。 ミノスがあまりに多くの女と床を共にするため、パシパエによって魔法をかけられ、    ミノスと他の女が寝ると女は必ず死んだとされる。    のちにアテネから来たプロクリスが「キルケの根」によってこの呪いを無効化し、    その上でミノスと枕を交わしたと云々。 クレタの王となるため、ポセイドンに祈願して、犠牲の牡牛が海の底から現れる事を祈り、    それをポセイドンへの生贄として捧げる事を約した。ポセイドンはそれに応えて牡牛を与えたが、    ミノスはこの牛を惜しんで他の牛を犠牲に捧げたのでポセイドンは怒り、この牡牛を狂暴なものとし、    また妻のパシパエがこの牛に恋するようにした。    こうして牡牛とパシパエが通じて生まれた子がミノタウロスであると云々。 テセウスがミノタウロスを...
  • ホメロス
    『イーリアス』『オデュッセイア』の作者とされる人物。 研究により、『イーリアス』『オデュッセイアー』がイオニア地方の方言で綴られている事が知られており、    おそらくホメロス(もしくはこの両叙事詩の作者)はイオニア地方の出身者であろうと    考えられている由。 プリニウス『博物誌』第四巻に、キクラデス諸島に属するイオス島が    ホメロスの埋葬地であるとする記述がある。 伝ヘロドトス作『ホメロス伝』によれば、その本名はメレシゲネス。    母がメレス河の川辺で産んだ子である事が名前の由来とする。    また同作によれば、「ホメロス」とはアイオリス地方キュメで盲人を表す方言で、    この名がやがてメレシゲネスの名前として定着した、とする。 『ホメロスとヘシオドスの歌競べ』では、ハドリアヌス帝の時代に、  デルポイの巫女がホメロスの出身地と両親につい...
  • メネラオス
    ギリシャ神話、および『イリアス』『オデュッセイア』の登場人物。 アトレウスの子で、アガメムノンとは兄弟。 スパルタの王として君臨したとされる。 ヘレネを妻としていたが、これをアレクサンドロス(パリス)が奪っており、    これがトロイア戦争が始まるきっかけとなった。    トロイア戦争後は、ヘレネは再びメネラオスの妻の座についており、『オデュッセイア』にも登場する。       参考文献 『ギリシア神話』アポロドーロス ギリシア神話 (岩波文庫)
  • アテネ
          →アテネ関連年表       →アテネの施設 古代ギリシャの都市の一つ。アテーナイ、アテナイとも。 アテネの領土は面積にして約2400平方kmで、これはスパルタ、シュラクサイに続いて    同時代の古代ギリシャポリスの中で三番目の広さだった。 都市中央にある広場(アゴラ)の周辺にはアテネの官公庁にあたる施設が集中していた。    今日の国会議事堂にあたるブーレウテリオンが建ち、その隣には諸神の母レア(ギリシャ神話)の聖所があった。    このレアの聖所はメトロオンと呼ばれ、同時にポリスの公文書館でもあり、法律、民会での決議、    法廷での判決、会計文書などを保存していたという。 前七世紀、アクロポリスの西側、アレスの丘では、アレオパゴス評議会と呼ばれる会議が招集された。    これはアテネの貴族層が集う政治決定の会議で、広義のアルコン職経験者...
  • オリオン
    ギリシャ神話の登場人物。 ガイアより生まれ、その身は巨大であったとする説もあるが、    他にポセイドンとエウリュアレの子であるとする説(ペレキュデスの説)もある。 ポセイドンにより、海上を闊歩する力を与えられたという。 オイノピオンの娘メロペに求婚したが、オイノピオンはオリオンを酔わせて眠っている間に盲目にしてしまい、    そのまま海に捨てたという。    オリオンはヘパイストスの鍛冶場に行ってその子を一人奪い、肩に乗せて太陽の昇る方向へ導かせ、    太陽の光線によって治癒せられて視力を回復したという。 曙の神エオスにさらわれてデロスへ辿りついた、というエピソードもある。 オリオンの死については、アルテミスに円盤投げの競技を挑んだために滅ぼされたという説、    ヒュペルボレイア人のもとより来ていた乙女オピスを犯したためアルテミスに射られたとする説がある。...
  • ソポクレス
    古代ギリシャの悲劇作家。『オイディプス王』などの作品で知られる。 アテネの政治指導者ペリクレスと非常に深い親交があった事でも知られる。    ソポクレスはペリクレスの同僚として将軍職を務め、またデロス同盟の財務官にも就任している。 パウサニアス『ギリシア案内記』に記述された伝承として、以下のような話がある。    ソポクレスが没した時、ちょうどアッティカに侵入していたスパルタの軍の指揮官の夢枕に    ディオニュソスが立ち、慣例として死者に払われる畏敬の念をもって、新しきセイレーンを敬え、    と命じたのだとか。    (続けて、詩歌散文の魅力をセイレーンにたとえるのが世の習わしである、とパウサニアスは記している) プリニウス『博物誌』第七巻にもソポクレスの死に関する記述があり、    ソポクレスが死んだ時にスパルタ人がアテネを囲んでいたが、スパルタ王リュサン...
  • イスカリオテのユダ(引用)
    かう云ふユダに対するクリストの言葉は軽蔑と憐憫れんびんとに溢あふれてゐる。「人の子」クリストは彼自身の中にも或はユダを感じてゐたかも知れない。しかしユダは不幸にもクリストのアイロニイを理解しなかつた。                                        芥川龍之介『西方の人』
  • 1692年(W)
         重大事件 アメリカ、セイレムの魔女狩り      政権      外交      生誕      死去      宗教界      学術      文学・芸術      市井      地方      伝説など(史実かどうか疑わしいもの)      その他
  • 言語混乱神話
    旧約聖書におけるバベルの塔の話が著名。 アメリカインディアンの間にも、旧約聖書によく似た言語混乱の起源を語る神話があるという。    特に北米大陸西部地域によく見られ、イロコイ族や北東地域でも若干採取されているという。       参考文献 『民間説話』トンプソン 民間説話―世界の昔話とその分類
  • 地震
    ヘロドトス『歴史』巻七に、地震はポセイドンが起こすものだとする記述がある。       参考文献 『歴史(下)』ヘロドトス 歴史 下 (岩波文庫 青 405-3)
  • スニオン岬
    アッティカ半島南端にある岬。 ポセイドンの神殿があることで著名。 ヘロドトス『歴史』巻六によれば、この岬でアテネの人々が5年に一回、祭りを行ったとある。       参考文献 『歴史(中)』ヘロドトス 歴史(中) (岩波文庫 青 405-2)
  • 植物(樹木)
    桃 マツ 【済】竹 【済】梅 【済】サクラ リンゴ 漆 クリ クルミ ピスタチオ アーモンド レバノンスギ 檜 スギ ヨーロッパナラ カシワ コノテガシワ 菩提樹 ザクロ 月桂樹 イチジク ザクロ カエデ ネムノキ コクタン テンニンカ ギンバイカ ポプラ プラタナス イチイ セイヨウトネリコ ツゲ キングサリ クワ ナギ シナモン カラスザンショウ ハシバミ オリーブ 【済】バナナ カカオ ブドウ ヤドリギ
  • マッサリア
    現在のフランス最大の港湾都市マルセイユの古名。古代ギリシャ時代の植民市であり、    マッサリアはフェニキア語で「植民市」を意味する。       参考文献 『古代ギリシア 11の都市が語る歴史』ポール・カートリッジ 古代ギリシア 11の都市が語る歴史
  • 神託を得る際に釜を用いる
    古代ギリシャ、エペイロス地方のドドナにある著名なゼウス神殿では、    神託で予言を得る際に、懸けられた青銅の大釜を打って音を鳴らす神事で著名だったという。    また、そのためか「ドドナの大釜」はゼウスの加護を示すアイテムとしても認識されていたらしく、    ウェルギリウス『アエネイス』第三巻で、予言者ヘレノスがアイネイアスに、    多量の宝物と共にドドナの大釜を餞として贈っている。       参考文献 『アエネーイス(上)』ウェルギリウス アエネーイス (上) (岩波文庫)
  • メドゥーサ
    ヘシオドス『神統記』によれば、メドゥーサはケトとポルキュスの子。 また同じ『神統記』には、メドゥーサはポセイドンと供寝をした、という記述がある。 (zsphereコメント:実録・ヘシオドスは見た(見てません)) オウィディウス『変身物語』巻四に、メドゥーサとネプトゥーヌス(ポセイドン)との関係に関する詳述がある。    ペルセウスの言葉として出てくる話によると、元々メドゥーサは美しい女性で、事に髪が美しかったが、    その彼女をネプトゥーヌスが女神ミネルヴァの神殿で辱め、この事でミネルヴァの怒りを買ったために    髪を蛇に変えられたといい、またその故にメドゥーサの首はミネルヴァの持つアイギスに    つけられているのだ、という。 (zsphereコメント:ローマ神話安定の、不条理な理由で酷い目に遭うパターン……) アポロドーロス『ギリシア神話』によれば、メドゥ...
  • カリュブディス
    ギリシャ神話に登場する水の怪物。 大量の海水を吸い込み、吐き出す事により渦巻を発生させ船を難破させる。    『オデュッセイア』や『アエネイス』などに登場する。 プリニウス『博物誌』第三巻では、シチリア島とイタリア半島の間の海峡が    この怪物の棲む難所として記載されている。       参考文献 『プリニウスの博物誌 Ⅰ』 プリニウスの博物誌〈第1巻~第6巻〉
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