小アグリッピナ

私的伝奇関係データベース @ ウィキ内検索 / 「小アグリッピナ」で検索した結果

検索 :
  • 小アグリッピナ
    皇帝クラウディウス・カエサルの妃。また、ネロの母として著名。 プリニウス『博物誌』第十巻によれば、このアグリッピナは人々の言った事を真似るツグミを持っていたとか。    オウムなどと違い、人の言葉を覚えるツグミは珍しいとしてプリニウスは特筆している。       参考文献 『プリニウスの博物誌 Ⅱ』 プリニウスの博物誌〈第7巻~第11巻〉
  • 貴族(西洋)
    小アグリッピナ ポッパエア・サビナ
  • 古代ローマの人物
    ...ス リウィア 小アグリッピナ ポッパエア・サビナ ウェルギリウス
  • 西洋人名総索引
    ...ス アウグストゥス 小アグリッピナ アナクサゴラス アナクシメネス アリストテレス アルクマイオン アレクサンドロス大王 マルクス・アントニウス イエス・キリスト イソップ アメリゴ・ヴェスプッチ ウェルギリウス エウリピデス リチャード・オーウェン       か行 カール大帝 ユリウス・カエサル マルクス・ポルキウス・カト・ケンソリウス アレッサンドロ・ディ・カリオストロ カルス ルイス・キャロル キュロス キロン クセルクセス ジェームズ・クック グラウコス クレイステネス クレオパトラ グレゴリウス10世 クロイソス ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ       さ行 ポッパエア・サビナ アンドリュー・ジャクソン ジェームズ・シンプソン 聖アントニウス 聖シメオン 聖ロザリア ジョナサン・スウィフト オーレル・スタイン マリー・ストープス ゼノ...
  • キルケ
    ギリシャ神話に登場する仙女。 英語読みでは「サーシーズ」。 ヘシオドス『神統記』では、オケアノスの娘であるペルセイスとヘリオス(太陽)の    子であると記述されている。 ウェルギリウス『アエネイス』第七巻によれば、このキルケは父の目を盗んで、    太陽神の車を引く牡馬に自分の牝馬をかけ合わせて二匹の馬を生ませたとの記事があり、    この二匹はラティヌスの手によって、イタリアに到着した後のアイネイアスに贈られている。 ホメロス『オデュッセイア』では、アイアイエの島に住む魔女として登場し、    オデュッセウスの部下たちを薬によって豚に変えてしまうが、    オデュッセウスはヘルメスの助言によりキルケの薬を無効化して危難を脱する。    それ以降、キルケはオデュッセウスに食べ物を援助したり、助言をくれたりするようになる。 また『神統記』では、キルケとオデュ...
  • 銅の採掘
    プリニウス『博物誌』第七巻によれば、銅の採掘はアグリオパの息子キニュラによって、キプロス島で発明されたという。       参考文献 『プリニウスの博物誌 Ⅱ』 プリニウスの博物誌〈第7巻~第11巻〉
  • タイル
    プリニウス『博物誌』第七巻によれば、タイルはアグリオパの息子キニュラによって、キプロス島で発明されたとか。       参考文献 『プリニウスの博物誌 Ⅱ』 プリニウスの博物誌〈第7巻~第11巻〉
  • パンの洞窟
    アテネのアクロポリス西北の斜面に所在する洞窟。    内部に牧神パンをまつる社がある。 ヘロドトス『歴史』巻六によれば、ペルシア戦争の際、アテネがスパルタへ救援を求める使者として    ピリッピデスを送り出した際、ピリッピデスがパルテニオン山に差し掛かったところで    パンに呼び止められ、「自分はアテネ人に好意を持っており、今までも尽くしてきたし今後もそのつもりだ、    しかしアテネ人が自分に構ってくれないのはどういうことか、と伝えるように」と言われたといい、    これを契機にアクロポリスの麓にパンの社を建立し、年々犠牲をささげ、松明競走を催すようになったという。    そして恐らくは、この社が「パンの洞窟」を指すのであろうとのこと。       参考文献 『歴史(中)』ヘロドトス 歴史(中) (岩波文庫 青 405-2)
  • パン
       食品のパンは →パン(食品) ギリシャ神話の神。 ヘロドトス『歴史』巻二に、パンはペネロペとヘルメスの子だという古伝承を示唆する一文がある。 ヘロドトス『歴史』巻六に、ペルシア戦争においてアテネがスパルタに救援を求めるため    ピリッピデスという男を伝令に走らせた際、パルテニオン山のあたりに差し掛かったところで    牧神パンに遭遇したという。パンはピリッピデスに声をかけて、自分はアテナイ人に好意を持っており、    これまでも尽くしてやったし今後もそのつもりであるが、アテナイ人が自分をかまってくれぬのは    どういう事かと述べ、アテナイへ帰ったならそう伝えよと言われたという。    これを受け、アテナイのアクロポリスの麓にパンの社が建立されたとのこと。         参考文献 『歴史(上)』ヘロドトス 『歴史(中)』ヘロドトス ...
  • プロセルピナ
    ペルセポネとも。 豊穣の女神ケレスの娘。 オウィディウス『変身物語』によれば、冥王(プルート)にさらわれて冥界にて妻とされた。    母ケレスがやがてプロセルピナの居場所を突き止めるも、彼女が冥界の食べ物(ザクロ)を口にしていたため    地上へ帰る事が出来なくなっていたという。    最終的には、ユピテルの計らいにより、一年の半分を母と共に、半分を夫と共に暮らす事になったとか。 アポロドーロス『ギリシア神話』にも同内容の記事があるが、ペルセポネ(プロセルピナ)が    冥王(プルート)と共に過ごさねばならない時間は一年の三分の一であるとしている。 パウサニアス『ギリシア案内記』によれば、アテネ近郊にあるポリスエレウシス付近、    ケフィソス川のほとりにエリオネスという場所があり、プルートがプロセルピナをさらった際に    ここから地下へ下ったのだ、という伝承...
  • キプロス島
    トルコの南方にある、地中海の島。 プリニウス『博物誌』第二巻に、この島がシリアから自然の力で「引き裂かれて」生まれた、とする    記述があり、プリニウスはそのように認識していた事が知られる。 またプリニウス『博物誌』第七巻に、アグリオパの息子キニュラが、キプロス島でタイルおよび銅の採掘を    初めて発明した、という記事が載る。 ティルベリのゲルウァシウス『皇帝の閑暇』に、コンスタンティヌス帝の母にあたる聖ヘレナが    この島に十字架を置いて行くまで、キプロス島ではいかなる死体も受け付けず、    埋められた遺体はすべて「吐き出されて」いたとする記述が載る。    なおこの十字架はとある教会に保管されており、何にも触れることなく中空に浮いているのだとか。       参考文献 『プリニウスの博物誌 Ⅰ』 『プリニウスの博物誌 Ⅱ』 『西洋中...
  • カタツムリ
    プリニウス『博物誌』第九巻に、BC49年(W)より少し前、トラキア地区にて、    フルウィウス・リッピヌスという人物が初めてカタツムリの養殖場を作ったという。    これにより、料理店は肥えたカタツムリで満たされたとか。       参考文献 『プリニウスの博物誌 Ⅱ』 プリニウスの博物誌〈第7巻~第11巻〉
  • エスカルゴ
    フランス料理で供される、カタツムリ料理。 プリニウス『博物誌』第九巻に、ローマではBC49年(W)より少し前、トラキア地区にて、    フルウィウス・リッピヌスという人物が初めてカタツムリの養殖場を作り、その種類ごとに飼育したとある。    これにより、料理店は肥えたカタツムリによって満たされたとか。 ()       参考文献 『プリニウスの博物誌 Ⅱ』 プリニウスの博物誌〈第7巻~第11巻〉
  • グリフォン
    ライオンの体にワシの羽根が生えた怪物。 ドイツ語では「グライフ」 『グリム童話集』「なきながらぴょんぴょん跳ぶひばり」〈KHM88〉に、    このグライフが登場し、娘と王子を紅海から故郷へ連れ帰る役を果たしている。 プリニウス『博物誌』第七巻に、グリフィンについて「羽のある野獣であって」、金鉱山を守備しており、    鉱山から金を探掘する一つ目のアリマスピ族と争っているのだ、としている。 また同書第十巻には、グリフィンはエチオピアにいるとされている事を記している。 (が、プリニウス自身はこの鳥の実在を否定している) トンプソン『民間説話』によれば、旧約聖書のノアの箱舟が民間で様々な話を付け加えて伝承されており、    その中に、グリフォンは箱舟に乗るのを拒んだため溺れ死に、それゆえ今はいなくなった、などと語られる事があるという。       参考...
  • 子を不死にするため赤ん坊を火などに潜らせる
    『ホメロス風讃歌』所収「デメテル讃歌」    →プロセルピナを求めてさ迷っていたデメテルがエレウシスのケレオスの館に止宿し     ケレオスとメタネイラの子デーモポーンの乳母を依頼される。     デメテルはデーモポーンを不死の身とするため夜な夜な火の中に埋めていたが、     母親がこれを見つけて悲鳴をあげたため立腹して正体を明かす。       関連事項 『グリム童話集』「わかくやきなおされた小男」〈KHM147〉    →神様が聖ペトルス様を連れて下界を歩いていた際、とある鍛冶屋に宿泊して、年老いた貧しい男がいたので     憐れんだペトルス様があれを若返らせてやりたいと申し出、神様が鍛冶屋に頼んで炉に火を起こさせ、     そこに小男を突っ込み、赤く熱された男を水につけると、若返っている。     これを見ていた鍛冶屋が、神様が帰った後でこれを真似て...
  • ティグリス川
    ペルシア湾にそそぐ川 「ティグリス」は、ペルシア語で「矢」の意味である旨が、プリニウス『博物誌』第六巻に見られる。 『旧約聖書』「創世記」に「河エデンより出でて園を潤し、彼処より分かれて四の源となり」という一節があり、    この四つの河のうち「ヒデケル」をティグリス川に比定する説が一般的な説の一つだった。 そのためたとえば、ミルトン『失楽園』ではサタンがティグリス川の暗渠部分を通ってエデンに侵入する場面が描かれている。       参考文献 『プリニウスの博物誌 Ⅰ』 『失楽園 下』ミルトン プリニウスの博物誌〈第1巻~第6巻〉 失楽園 下 (岩波文庫 赤 206-3)
  • ミミズク
    アリストテレス『動物誌』に、ミミズクは物まねが上手く、人の踊りの真似をするので、    この鳥を捕える時には一人が踊りを踊って、ミミズクがそれを真似て踊っている間に    もう一人が捕えるのだ、としている。 (zsphereコメント:なにそれかわいい) オウィディウス『変身物語』巻五では、冥界へ捕らわれていたプロセルピナが、その地でザクロの実を    食べた事を密告した冥界のニンフであるアスカラポスが、その意地悪い心の代償として    姿を変えられたのがミミズクである、としている。 ドイツでは、ミミズクは「死出の案内鳥」と考えられているとのこと。    この地方に「コウィット」と鳴くミミズクがおり、その声が「コム・ミット(いっしょにおいで、ついておいで)」と    聞こえることからだ、などとされるという。       参考文献 『動物誌(...
  • オリックス
    ウシ目ウシ科オリックス属に属する偶蹄類。 頭頂付近からほぼ真上に、二本の角が生えているのが大きな特徴。 その角の形状から、真横から見ると単角に見えるらしく、古代エジプトの絵では一本角に描かれている他、    アリストテレス『動物誌』第二章でも「単角で双蹄のものはオリックスである」と記述されている。 プリニウス『博物誌』第八巻では、先人の記述であるとして、    オリックスは唯一体毛が反対の方向、すなわち頭の方向に向いている唯一の動物であると記している。       参考文献 『動物誌(上)』アリストテレス 『プリニウスの博物誌 Ⅱ』 動物誌 (上) (岩波文庫) プリニウスの博物誌〈第7巻~第11巻〉
  • ヘリオス
    ギリシャ神話における太陽神。 『ホメロス風讃歌』所収「デメテル讃歌」では、ハデスがプロセルピナを連れ去った際、    プロセルピナの助けを求める声をヘカテとヘリオスだけが耳にしたという。       参考文献 『四つのギリシャ神話』 四つのギリシャ神話―『ホメーロス讃歌』より (岩波文庫 赤 102-6)
  • 金貨を吐き出す
    『グリム童話集』「おぜんや御飯のしたくと金貨をうむ驢馬と棍棒ふくろからでろ」〈KHM36〉    →父親から家を追い出された三兄弟の次男が、粉ひき職人の下で仕事を修めた報酬に、     金貨を吐き出す驢馬を得る。布の上に立たせて「ブリックレーブリット」と言うと、     「うしろからも前からも」金貨をばらばら吐き出すという。       参考文献 『完訳グリム童話集(1)』 完訳 グリム童話集〈1〉 (岩波文庫)
  • ガン
    ガンカモ目ガンカモ科。 ガチョウはこのガンの家畜化されたものを指す。 中世ヨーロッパでは、ガンは海中の貝(エボシガイ、barnacle)や海辺の木から生じると考えられた。    そして、この鳥が肉から出来たわけではない、という名目の元、    カトリック聖職者がこの鳥を食する言い訳に使われたりしていたと云々。 ガチョウの肝臓であるフォアグラは、ローマ時代から珍味として賞味されていたと    プリニウスが記している由。 伝説によれば、ガリア人がローマに侵入した際、ガチョウが鳴き始めて眠っていた衛兵を起こし、    これによってガリア人を撃退することができた。ゆえにローマ人は毎年    黄金のガチョウを造り、神殿まで行列して運んだという。 ホメロス『オデュッセイア』に、オデュッセウスの妻ペネロペが    ガチョウを20羽飼っていたいたことから、ガチョウが貞淑な...
  • エレウシス
    アテネにほど近い古代ギリシャの都市。 デメテルを祀る秘儀を行っていた場所として著名。この秘儀は門外不出で、絶対に他言をしてはいけない決まりだった。    →エレウシスの秘儀 『ホメロス風讃歌』所収「デメテル讃歌」において、プロセルピナの行方を求めてさまようデメテルが、    このエレウシスに住むケレオスの館に立ち寄り、デーモポーンの乳母を頼まれてここに滞在している。 ヘロドトス『歴史』巻八に、ペルシア戦争でクセルクセスの軍がアッティカを荒らそうとしているとき、    無人であるはずのアッティカの、エレウシスの方角からおよそ三万人の群衆があげていると思われる砂煙と、    イアッコスの叫び(エレウシスの祭で、アテネまで練り歩く行列の際の叫び)が響いてくるのが聞こえたとする    逸話を載せる。(イアッコスはディオニュソスの別名。) パウサニアス『ギリシア案内...
  • ローマ神話
    ユピテル アポロン バッコス プロセルピナ ディアナ ミネルヴァ ウェヌス マルス ウルカヌス 【済】メリクリウス ヘカテ クピード テティス ヘルマプロディトス ダイダロス ペルディクス ダプネ イオ アラクネ オルフェウス アドニス ミダス キュクノス ピクス シビュラ ロムルス 普見者のアルゴス ミノタウロス ケレス リーベル ダイダリオン ケユクス アイサコス スンマヌス アンゲロナ ラレス ピュトン カークス 金枝
  • ザクロ
    オウィディウス『変身物語』では、冥界に連れ去られたプロセルピナが、冥界のザクロを七粒口にしたことにより    地上へ帰れなくなった、というエピソードを載せる。 プリニウス『博物誌』第十三巻に、カルタゴの近隣国においてこの植物が「カルタゴリンゴ」と呼ばれていたとある。       参考文献 『変身物語(上)』オウィディウス 『プリニウスの博物誌 Ⅲ』 オウィディウス 変身物語〈上〉 (岩波文庫) プリニウスの博物誌〈3〉第12巻‐第18巻
  • 参考文献か行
    『解体新書の謎』大城孟 ライフ・サイエンス 『街道をゆく 8 熊野・古座街道・種子島みちほか』司馬遼太郎 朝日文庫 『街道をゆく 9 信州佐久平・潟のみちほか』司馬遼太郎 朝日文庫 『かぐや姫の光と影』梅山秀幸 人文書館 『確率の哲学的試論』ラプラス 岩波文庫 『身体に必要なミネラルの基礎知識』野口哲典 ソフトバンククリエイティブ 『完訳グリム童話集 1』 岩波文庫 『完訳グリム童話集 2』 岩波文庫 『完訳グリム童話集 3』 岩波文庫 『完訳グリム童話集 4』 岩波文庫 『完訳グリム童話集 5』 岩波文庫 『完訳千一夜物語 1』 岩波文庫 『巨石文化の謎』ジャン‐ピエール・モエン 創元社 『ギリシア案内記(上)』パウサニアス 岩波文庫 『ギリシア案内記(下)』パウサニアス 岩波文庫 『ギリシア神話』アポロドーロス 岩波文庫 『ギルガメシュ叙事詩』 ちくま学...
  • ヘカテ
    『ホメロス風讃歌』所収「デメテル讃歌」において、ハデスに連れ去られるプロセルピナの声に    気づくことができたのは、ヘカテとヘリオスのみであったという。 魔術の神とされる。オウィディウス『変身物語』の中で、メデイアがアイソンを若返らせる魔術を行う際に、    このヘカテの祭壇を築いている。 また、ヘカテは三つ辻や四つ辻に祀られることが多く、その像は三面を持つ姿で表される、とも言う。    先の『変身物語』中のメデイアのセリフでも、「三つの姿もつ」という形容をされている。       参考文献 『四つのギリシャ神話』 『変身物語(上)』オウィディウス 四つのギリシャ神話―『ホメーロス讃歌』より (岩波文庫 赤 102-6) オウィディウス 変身物語〈上〉 (岩波文庫)
  • ナルキッソス
    ギリシャ神話などに登場する人物。 水面に映った自分の姿に恋するという逸話で有名。 死後に同名の花となったという伝説となっているため、花の名前としても神話に登場する。    おそらくは秋に咲くスイセンの一種を指すであろうとのこと。 『ホメロス風讃歌』中の「デメテル讃歌」では、この花はハデスのために大地(ガイア)が咲かせ、    プロセルピナは大地に咲いたこの花を手に取ろうとしたところを    ハデスが連れ去ったという筋になっている。 中世イタリアの説話集『ノヴェッリーノ』では、ナルキッソスは姿の良い「騎士」であり、    泉に溺れて死んでしまった後、愛の神によりアーモンドの木に変えられ、昔も今もいち早く    実をつけ愛を掻き立てるのだ、としている。 (ただし実際には、アーモンドが実をつけるのは最初というほど早くはないとか)       参考文献 ...
  • シビュラ
    オウィディウス『変身物語』に登場する巫女。    冥界に行って父の霊に会いたいと言うアイネイアスに助言して、プロセルピナの森にある    金枝を折り取らせ、これをもって冥界にアイネイアスを導いた人物。 同書に、元々シビュラがアポロンに愛され、何でも願いを叶えるという約束をしたのに対して、    手で砂をすくい取って「この砂の粒と同じだけの年数を生きられるように」と求めたため、    既に700年以上の年を生きてきたとアイネイアスに話している。    しかし若さを保つという願いをし忘れたため、老齢によって今はアポロン自身にも自分は    見分けられないだろうと語っている。 (zsphereコメント:日本以外の地域で、長生を憂鬱な事として語っている事例は割と珍しい気がする。              もっとも、これも長く生きること自体への憂鬱というよりは、       ...
  • エレウシスの秘儀
    エレウシスで行われていた、もっとも有名なデメテル祭祀の儀式。 一定の洗礼を受けた者しか参加できず、その内実については絶対に外部に漏らしてはならない    秘密とされていた。ヘロドトスやパウサニアスなどの著述家たちも、この秘儀の内容については    あえて沈黙を守る旨の記述のみを残して、それ以上の言及を避けるようなことを書いている。 『ホメロス風讃歌』所収「デメテル讃歌」はこの秘儀の内容を多分に反映させた縁起譚となっていると    解釈されており、プロセルピナを探してさ迷うデメテルが(9日間)断食した事、    水浴びをしなかった事、イアンベがデメテルに「ふざけた言葉」をかけた事、    差し出された葡萄酒を断って飲まなかった事などが該当すると考えられる、とか。 特にエレウシスの秘儀においては、葡萄酒を口にしない決まりであった事が知られており、    「デメテル讃...
  • デメテル
    『ホメロス風讃歌』中の「デメテル讃歌」では、デメテルは    「黄金の剣を振るい輝く実りをもたらす」という尊称をつけて呼ばれている。 デメテルを祀る祭礼として、エレウシスの秘儀が著名。  →エレウシスの秘儀    この秘儀の祭礼内容は絶対に門外不出の秘密であるとされており、    ヘロドトスやパウサニアスなどもこの秘儀の内容については「あえて記さない」という態度をとっている。 『ホメロス風讃歌』所収「デメテル讃歌」に描かれている、プロセルピナを求めてさ迷うデメテルが    (9日間にわたり)断食をしたこと、水浴びをしなかったこと、イアンベの「ふざけた言葉」によって    沈黙していたデメテルが初めて心を和ませほほえんだこと、葡萄酒を断って飲まない事などは    この秘儀の内容を反映した縁起になっていると考えられているとか。 ヘロドトス『歴史』巻五によれば、...
  • オルフェウス
    ギリシア・ローマ神話に登場する吟遊詩人。 オウィディウス『変身物語』では、若くして亡くなった妻エウリュディケを追って冥界に降り、    そこで竪琴と共に歌って冥王やプロセルピナを感動させ妻を連れ帰す事を許されるも、    決して後ろを振り返ってはならないという条件を守れずに結局妻を連れ戻せなかったという話を載せる。 また同書で、その後ガニュメデス、ヒュアキントス、ピュグマリオンなどの物語を歌ってもいる。    その後、バッコス信者であるトラキアの女たちに惨殺されている。 アポロドーロス『ギリシア神話』にも同様の記事が載る。    オルフェウスはディオニュソスの秘教(ミュステーリア)を発見し、    狂乱女(マイナデス)たちに引き裂かれてピエリアに葬られたとする。 アルゴナウタイ参加メンバーの一人。    アルゴー船がセイレーンのそばを通った際には、オルフェウ...
  • 男が恋人の事を忘れ、女が思い出させる
       ※筋書はどれもほぼ同じなので、話のみ。 『グリム童話集』    「恋人ローランド」〈KHM56〉    「なきながらぴょんぴょん跳ぶひばり」〈KHM88〉    「王さまの子どもふたり」〈KHM113〉    「たいこたたき」〈KHM193〉       参考文献 『完訳グリム童話集(2)』 『完訳グリム童話集(3)』 『完訳グリム童話集(5)』 完訳 グリム童話集〈2〉 (岩波文庫) グリム童話集 3(完訳) (岩波文庫) 完訳 グリム童話集〈5〉 (岩波文庫)
  • 姉妹・兄弟たちが鳥になる
    『グリム童話集』「十二人兄弟」〈KHM9〉   →十二人の兄たちが、魔法の家の裏庭にあった十二本の花を抜くと十二羽のカラスになってしまう。     末の妹が7年間、口を利かないことで再び人の姿に戻る。     (身内を人の姿に戻すも参照) 『グリム童話集』「七羽のからす」〈KHM25〉    →男の子ばかり七人持っていた男のもとについに女の子が生まれるが、兄に洗礼のための水を汲ませにいくと、     その壷を井戸の中に落としてしまう。兄たちの帰りが遅いのに苛立った父が     「ぼうずども、みんなからすになっちまえ」と言ったところ、兄たちは皆まっくろなカラスになってしまう。     あとは、身内を人の姿に戻す型の話。 『グリム童話集』「六羽の白鳥」〈KHM49〉    →継母に見つかった先妻の息子6人が、魔法の衣類に撫でられて白鳥になってしまう。     た...
  • ハシバミ
    『グリム童話集』所収の「灰かぶり(シンデレラ)」において、    シンデレラが亡くなった生母の墓に刺したのがハシバミの枝。これが育って、のちに    舞踏会に着ていくドレスや宝飾類をシンデレラにもたらすことになる。 また『グリム童話集』所収の「はしばみの木のむち」〈KHM210〉に、    聖母マリアがいちご狩りをしていてマムシに追われた際に、ハシバミの木の後ろに隠れて難を逃れたことから、    はしばみの木の緑の枝は、マムシや蛇などの地を這うものから人間を守ってくれるのだ、という伝説が載る。       参考文献 『完訳グリム童話集(1)』 『完訳グリム童話集(5)』 完訳 グリム童話集〈1〉 (岩波文庫) 完訳 グリム童話集〈5〉 (岩波文庫)
  • 無生物が人の代わりに返答する
    『グリム童話集』「恋人ローランド」〈KHM56〉    →継母が継子を殺そうとするが、継子の娘の知恵で実の娘の方を斧で首を切って殺してしまう。     娘が逃げる際、切った首から滴る血を家の中に三か所垂らしておくと、     朝継母が呼びかけたのにその血が答え、その間に娘と恋人のローランドは逃げていく。 『グリム童話集』「がちょう番のおんな」〈KHM89〉    →老いた妃の娘が嫁に行く際、妃がハンカチに血を三滴したたらせたものを持たせる。     この血がしばらく物を言って、また姫の身を守っていたが、姫がこのハンカチを川に流して紛失してしまったことから     付き人の女に身分を逆転され、付き人としてがちょう番をやらされることになる。       参考文献 『完訳グリム童話集(2)』 『完訳グリム童話集(3)』 完訳 グリム童話集〈2...
  • 人や動物を強制的に踊らせる音楽
    『グリム童話集』「恋人ローランド」〈KHM56〉    →継母が、継子の娘を殺そうとして実の子を殺してしまい、怒って追いかけてくる。     娘は恋人のローランドと共に逃げるが、娘が花に化け、継母が花を取ろうと藪の中に入ったところで     ローランドが聞いたものを踊らせる「魔のおどりの曲」を笛で吹くと、継母は茨の棘の中で     激しく踊らされて血だらけになって死んでしまう。 『グリム童話集』「いばらのなかのユダヤ人」〈KHM110〉    →男が小人への親切の礼として、狙ったものにかならず当たる吹き矢、弾くと周囲の人を踊りださせる弦楽器、     交渉が必ずうまくいく能力をもらう。この弦楽器を使って悪辣なユダヤ人を懲らしめる。       参考文献 『完訳グリム童話集(2)』 『完訳グリム童話集(3)』 完訳 グリム童話集〈2〉 (岩波...
  • 人がシカになる
    『グリム童話』「兄と妹」〈KHM11〉    →家でひもじい思いをさせられていた兄と妹が家を抜け出すが、その継母は魔法使いで、     兄妹が迷い込んだ森の泉に魔法をかけてしまい、飲むとトラになる泉、飲むとオオカミになる泉は我慢して超えるが、     飲むとシカになる泉で我慢がきかなくなり兄がこれを飲んでしまい、シカになってしまう。 『グリム童話集』「ガラスのひつぎ」〈KHM163〉    →悪い魔法使いが、王子と姫の兄妹が住む屋敷で、姫に求婚するために王子を鹿に変えてしまう。     鹿は、牛に化けていた魔法使いを自ら角で突き刺して殺し、仕立て屋さんにガラスのひつぎに閉じ込められた     姫を助け出させて、自分も元の姿に戻る。       参考文献 『完訳グリム童話集(1)』 『完訳グリム童話集(4)』 完訳 グリム童話集〈1〉 (岩...
  • 人の身代わりに動物の身体の一部を見せる
    『グリム童話集』「手なしむすめ」〈KHM31〉    →主人公の娘が子供を生んだと、遠出している王に手紙を出すが、途中で悪魔が手紙をすり替えるので、     王様から「殺してしまえ」という返事が届くため、娘の義母は鹿の舌と目玉を切り取って     子供の舌と目に仕立てる。 『グリム童話集』「三いろの言葉」〈KHM33〉    →父親から偉い先生のところへものを習いに行かされた息子が、犬の言葉、鳥の言葉、蛙の言葉を教わって帰ってきたと言うが、     父親は役立たない事ばかりと怒って、子を殺してしまえと家来たちに言いつける。     が、家来は小鹿の目と舌を持って行って息子を殺したと嘘をつく。 『グリム童話集』「雪白姫」〈KHM53〉    →後妻が、鏡が「一番美しいのは雪白姫」と答えたことを妬んで、狩人に雪白姫を殺してその肺と肝臓を     持ってきて見せるよう...
  • 妹が兄たちを探しに旅をする
    『グリム童話』「十二人兄弟」〈KHM9〉   →十二人の息子を持つ王様が、次の子が女の子だったら兄たちは殺してしまおうとする。    母親が兄たちを逃がした後、末の妹が兄たちを探しに出かける。末の弟の機転で再会を果たすが、    彼らが住んでいた魔法の家の花を摘むと兄たちは鳥になってしまう。    以下、身内を人の姿に戻すの話型へ。 『グリム童話集』「七羽のからす」〈KHM25〉   →七人の男の子ばかりをもつ父が、ついに女の子を授かるが、その洗礼のための水を    兄たちに汲んで来させようとし、その帰りが遅いため怒って「からすになってしまえ」と言い、    七人兄弟はみなカラスになってしまう。    成長してこのことを知った妹は旅に出て、兄弟たちがいるガラス山に到着、    再会したのをきっかけに兄弟は人間の姿に戻る。 『グリム童話集』「六羽の白鳥」  ...
  • ものを植えたところに木が生える
    『グリム童話集』「灰かぶり」〈KHM21〉    →灰かぶりの生母の墓に、ハシバミの木が生えて、この木の枝が     美しいドレスなどを灰かぶりに与える。 『グリム童話集』「一つ目、二つ目、三つ目」〈KHM130〉    →あるところに一つ目、二つ目、三つ目の姉妹がおり、二つ目は人間と同じだと言われていじめられる     食べ物をあまりもらえず飢えているところ、神通力のある女に教えられて子ヤギからご馳走を得ていたが、     露見して子ヤギを殺されてしまう。再び神通力のある女に教わり、その子ヤギの内臓を     家の玄関に埋めると、葉は銀、実は金という樹木が生えて、これが縁になって二つ目は     お城で暮らすことを許される。       参考文献 『完訳グリム童話集(1)』 『完訳グリム童話集(4)』 完訳 グリム童話集〈1〉 (岩...
  • アイネイアス
    トロイア出身の英雄で、アンキセスとアプロディテの子。兄弟にリュロスがいる。    トロイア落城の後に複数のエピソードを持つ。 ヘクトルはアイネイアスの妻の兄にあたる。 『ホメロス風讃歌』所収「アプロディテ讃歌」によれば、神の身でありながら人と交わったことで    「ひどい悲しみ(アイノン・アコス)」に襲われたことにちなんで、生まれる子をアイネイアスと名付けようと    アプロディテが述べるシーンがある。 『イリアス』においては、戦闘のさなか、危なくなったところをアプロディテとアポロン、さらには    ポセイドンにも助けられており(特にポセイドンは通常ギリシャ側贔屓の神であるのに)、    神々から特別の寵愛を受けている事が察せられる。 ウェルギリウス『アエネイス』や、オウィディウス『変身物語』によれば、クマエの地で巫女シビュラに冥界への道案内を頼み、   ...
  • 無限に食事の出てくる食卓や敷物
    『グリム童話集』「おぜんや御飯のしたくと金貨をうむ驢馬と棍棒ふくろからでろ」〈KHM36〉    →父親に家を追い出された長男が指物師の親方の下で仕事を習得した褒美に、     小さな食卓(おぜん)をもらう。「おぜんや御飯のしたく!」と言うと料理が卓上に並ぶ代物。     帰宅途中、宿屋の主人にすり替えられて騙し取られるが、三男坊の機転で取り返す。 『グリム童話集』「背嚢と帽子と角ぶえ」〈KHM54〉    →運試しに旅に出た三人兄弟の末の弟が、森の中で無限に食事の出てくる敷物を見つける。     やがて旅先で炭焼きの男にこの敷物と交換に兵隊を呼べる背嚢をあげようと言われるが、     弟はそれを一旦飲んで交換したあと、その背嚢で出した兵隊に敷物も取り替えさせる。     同様にして大砲を呼べる帽子、城などの建物を壊してしまえる角笛をも手に入れる。 (zsphereコ...
  • 一つ目の人間
     キュクロプス ヘロドトス『歴史』巻三    →ヨーロッパの北方にアリマスポイという一つ目の人種がおり、     怪鳥グリュプスから奪うことで多量の金を得る、という記述がある。 プリニウス『博物誌』第六巻    →アフリカ大陸の内陸部にニグロイ族という部族があり、その王はただ一つの眼が額にある、という記述がみられる。 プリニウス『博物誌』第七巻    →アルプス以北の地に、食人習俗があり額の真ん中に目が一つだけあるアリマスピ族という種族があり、     金鉱山で金を探掘しているが、この鉱山を守護しているグリフォンと相争っているという。 『グリム童話集』「一つ目、二つ目、三つ目」    →あるところに一つ目、二つ目、三つ目の三姉妹がおり、二つ目だけが、人間と同じだということで     親や姉たちにいじめられる。       参考文献...
  • 日・月・星のドレス
    『新約聖書』「ヨハネ黙示録」    →文中に、「日を著たる女ありて其の足の下に月あり、其の頭に十二の星の冠あり」という一節がある。     直接のかかわりは無いかもだが、一応……。 『グリム童話集』「千びき皮」〈KHM65〉    →妃を亡くした王様が、娘との結婚を求め始めたため、娘である姫は     日のようなドレス、月のようなドレス、星のようなドレスを、国中の獣の皮で作ったコートとともに所望して     あきらめようとするが、王様はこれを作ってしまうので、姫はドレスなどを持って出奔。     その後出会った別な王様のもとで身分を偽って下働きをするが、舞踏会に     この3着のドレスで着飾って参加し、最後には素性が明らかになって王と結ばれる。 『グリム童話集』「ほんとうのおよめさん」〈KHM186〉    →魔法使いの老婆の助けで豪邸に住むことになった...
  • バラバラにされた人を生き返らせる
    『グリム童話集』「まっしろ白鳥」〈KHM46〉    →魔法使いにさらわれた長女、次女がバラバラにされて殺されるが、三女がその部屋にたどりつき、     その体を元の通りに並べると、息を吹き返し、よみがえる。 『グリム童話集』「白槇の話」〈KHM47〉    →継母に憎まれ殺された男の子が、継母の手によって鍋で煮られて父親に食べられる。     妹がその骨を集めて、先妻が葬られている白槇の木の根元に埋めると、そこから白いハトが生まれ、     紆余曲折のすえハトは先妻に臼を落として殺すとともに元の男の子の姿に戻り、妹、父親と幸せに暮らす。 (zsphereコメント:野村泫氏の本では「ねずの木の話」。個人的にはそちらの方になじみがある) 『グリム童話集』「二人兄弟」〈KHM60〉    →竜を退治した狩人が、疲れて寝てしまったところを、侍従長が手柄を横取りするために...
  • セイレーン
    ギリシャ神話に登場する。 海上で歌を歌い、その声で通りかかる船の乗員を引き寄せる。 アケロオスとメルポメネ(詩歌の女神ムゥサの中の一人)を両親に持つ三人姉妹で、    ペイシノメ、アグラオペ、テルクシエペイアという。    一人は竪琴を弾じ、一人は歌い、一人は笛を吹いたという。 ホメロス『オデュッセイア』では、オデュッセウスは乗員たちの耳を蝋でふさぎ、    自身は船のマストに縛り付けられた状態でセイレーンの近くを通過。    この際、セイレーンたちは「もし船が航し過ぎる事があれば死ぬ」という予言を受けており、    オデュッセウスたちが通過したため死んだという。 またアルゴナウタイが近くを通った時には、吟遊詩人のオルフェウスが対抗して歌を歌い、    他の英雄たちがセイレーンに魅かれて行くのを防いだという。 詩歌散文の魅力をたとえて「セイレーン」を引き...
  • 求婚者と勝負する
    マルコ・ポーロ『東方見聞録』    →現在のトルキスタンにあたる地域、当時のチャガタイ汗国およびオゴタイ汗国に     カイドゥという王国があり、その王女にアジアンという娘がいた。この娘は大変体格が良く膂力が強く、     結婚を望まなかったので、自分と力比べをして負かす者がいたらその者と結婚する、     自分が勝ったら馬100頭をいただく、というお触れをだした。     多くの者が挑んだが王女に勝てる者なく、集まった馬は1000頭に及んだ。     ある時、ある強大な王の王子が、自信満々で1000頭の馬を連れてやって来て勝負を挑み、     実力伯仲で試合は長引いたが、結局男の方が地面に転ばされてしまった。     王子は大いに恥じ入って父の国へ帰ってしまったという。     以降、王はアジアン王女を好んで戦場に連れていくようになった。王女が他のどの兵士よりも   ...
  • イノシシ退治
    →イノシシ 『グリム童話集』「いさましいちびっこのしたてやさん」〈KHM20〉    →王様が結婚の条件に持ち出した難題の三つ目が、猪の捕獲。     仕立て屋は猪を引きつけて教会の中に飛び込み、窓から飛び出して教会の扉を閉めて猪を閉じ込め、     みごとこれをやり遂げる。 『グリム童話集』「唄をうたう骨」〈KHM28〉    →むかし昔、ある国でイノシシが暴れて人を困らせていた。これを二人の兄弟が退治に向かい、     弟が小人からもらった槍をつかってイノシシを退治すると、兄はこの手柄を横取りする。       参考文献 『完訳グリム童話集(1)』 完訳 グリム童話集〈1〉 (岩波文庫)
  • 亡霊が子を育てる
    『グリム童話集』「兄と妹」〈KHM11〉    →悪い継母の計略で、子を産んだ日に謀殺された妃が、真夜中に子供の元へ現れ乳をやる。     あと三度しか来られない、あと二度しかこられない……と告げて消える妃を、最後の夜に王様が直接会って問いただすと、     妃は蘇生する。 『グリム童話集』「森のなかの三人一寸ぼうし」〈KHM13〉    →やはり悪い継母によって河に投げ込まれた妃が、カモの姿で下水から入り、料理番との問答の末に妃の姿となり、     やはり赤ん坊に乳をやって去る。王様がこのカモの頭の上で剣を三回払うと、元の姿に戻る。       参考文献 『完訳グリム童話集(1)』 完訳 グリム童話集〈1〉 (岩波文庫)
  • 隠れ蓑
      厳密には蓑でないものも含む。着る事で姿を隠すことができる、蓑、コートの類。 『ニーベルンゲンの歌』    →ジークフリートがアルプリーヒという小人から手に入れたという。     これを用いて、求婚者と身体能力で勝負し負けた者は斬首させていたというプリュンヒルトに     結婚を申し込んだグンテル王をジークフリートがひそかに補佐、勝たせてやる事で婚礼が成立する。 『グリム童話集』「黄金の山の王さま」〈KHM92〉    →どこへでも行ける魔法の指輪を妃に取られて途方に暮れていた王様が、自分の国にたどりつくために     歩いていると、大入道が遺産の分配でもめている。一言言うとその場にいる全員の首が落ちる剣と、     隠れ蓑と、好きな場所へ行ける靴とが遺産で、王様は大入道たちを騙してこれらをかすめ取ってしまう。     →また、〈KHM93〉「おおがらす」...
  • @wiki全体から「小アグリッピナ」で調べる

更新順にページ一覧表示 | 作成順にページ一覧表示 | ページ名順にページ一覧表示 | wiki内検索