教科別学習法 英語

-目次
目次

英語力

入試英語で合格点を取るためには、次の6つの要素が必要となる。
  1. 基礎力
    1. 単語・熟語力
    2. 文法・語法・構文の知識
  2. 応用力
    1. 構文把握力(=文法・語法・構文の知識の運用力)
    2. 長文読解力
    3. 英作文力
    4. リスニング力
以下、項目別に学習上の着眼点と学習法について。

単語・熟語力

十分な語彙力なくして英語力の向上はありえない。大まかな目安は、単語2,000語、熟語1,000語。なお、本当の単語力とは、文脈の中で意味を見極められること、基本的な語の用法が身についていることである。
単語・熟語力は高1・高2の間から地道に積み上げ、高3の夏休みまでには単語集・熟語集をマスターしておきたい。語彙の習得を早く終えれば、読解や英作文の演習量を大幅に増やすことができ、学習がスムーズに進むようになる。

単語・熟語の学習法

  • 単語集・熟語集は、自分にあったもの、学校で指定されているものを用いればよい。
  • 辞書で単語を調べる時は、単語の意味だけを覚えるのではなく、例文や派生語、どんな前置詞が後に続くかなどの用法と関連付けながら覚えていくこと。
  • 長文の中で出会った未知の語彙をカードやノートにまとめるなど、地道に覚えていくこと。
  • 声に出して読んだり、手で書いたりすると、記憶に残りやすい。

単語・熟語のおすすめ書籍


単語・熟語の学習Q&A

+熟語は似たものが多くて苦手です。
熟語は似たものが多くて苦手です。

熟語を覚えるコツ
その1:inやoutなど、基本語のイメージをつかみましょう。
 熟語には前置詞が使われているものが多いですが、そのイメージをつかむことでつかみやすくなります。
その2:実際に問題を解いてチェックしましょう。
 覚えるためには繰り返すことが大事です。自分で問題に挑戦してみることで、弱点を確認することもできます。

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文法・語法・構文の知識

和訳においても、英作文においても、文法・語法・構文上の誤りは大きく減点される。したがって、文法・語法・構文の知識は、入試英語の根幹だといっても過言ではない。センター試験の文法・語法・語句整序英作文の問題が完答できないうちは、まだ基礎力が完成していない。

文法・語法・構文の学習法

  • まずは学校の授業や参考書でしっかりと英文法を理解する。
  • その上で、短文による文法・語法・構文の問題を掲載したテキストや問題集を、繰り返し解くのが最も効率が良い。印をつけておき、ある程度時間をおいてから何度も解き直し、弱点を克服する。
  • 問題に取り組む際に大切なことは、自分でその問題のポイントを説明できるくらいまで理解を深めること。正解の根拠がわからない問題に関しては、辞書や文法書で調べること。一文一文の正確な理解なくして、本文全体は理解できない。

文法・語法・構文のおすすめ書籍


構文把握力(=文法・語法・構文の知識の運用力)

構文把握力(=文法・語法・構文の知識の運用力)は合否を左右するキーポイントである。
大学入試で問われるのは、単に知識を「知っているか否か」ではなく、「使いこなせるか否か」ということである。文法に則って各文の構造を正確に分析しながら文意を読み取る力が必要。一文一文の正確な理解なくして、本文全体は理解できない。
力をつけるのに時間がかかるが、高3の夏休みが終わるまでに、十分な構文把握力を養いたい。

構文把握の学習法

  • 1パラグラフ程度の英文を、丁寧に構文分析しながら和訳していくトレーニングが有効である。
  • 長文問題を演習する際には、訳せなかった箇所にマーカーなどで印をつけておき、解説を読んだ後、講義を聞いた後に、再度自分で構文分析を行い、訳文を作成してみるとよい。
  • 講義を聞く場合には、先生の「頭の働かせ方」に注意し、講義の中で習得に努めること。

構文把握の学習におすすめの書籍


長文読解力

難関大の入試英語を攻略するためには、一文一文の意味を正確に解釈できるだけでは十分ではない。現代文と同様の、「文章」としての英文を読み解く力が問われる。
内容一致・空所補充・内容説明・同意語句選択といった様々な設問形式で、
  • 文脈や前後関係を把握できるか
  • 未知の単語や熟語の意味を推測できるか
  • 英文の中から必要な情報を正しく読み取ることができるか
  • 英文全体の趣旨を把握できるか
といった点が問われる。
また、入試では解答時間が必ず設定されるため、制限時間内に文章を読み切るスピードも必要となる。

長文読解の学習法

  • 自分の手で実際に解答を書いてみることが何より重要。解答に必要な情報を、正確かつスピーディーに書く表現力は、実際に解答を多数作成して、初めて養われていくものである。
  • 添削答案が返却されたら、解説と読み方・解き方を比較し、添削指導の部分を十分に復習する。
  • 講義を聞く場合には、先生の「頭の働かせ方」に注意し、講義の中で習得に努めること。
  • 速読のためには、「フレーズ・リーディング」や「パラグラフ・リーディング」といった読解法を試してみるのも有用。


長文読解のおすすめ書籍



英作文力

  • まず、文法・語法・構文の正確な知識が必要である。文法・語法・構文上の誤りは、英作文では特に大きく減点される。品詞の働きについても十分理解を深めておいてもらいたい。
  • 文法・語法の知識を断片的に詰め込むだけでなく、英文の大きな骨格を正しく構成する力も必要となる。
  • 和文英訳問題の攻略には、日本文のニュアンスや論理関係を崩すことなく、自分が表現できる英文のパターンに日本文をパラフレーズする「日本語の解釈力」も必要となる。
  • 自由英作文問題の攻略には、自分の意見を論理的に説明していく文章の構成力や、与えられたテーマや状況に適合する内容を柔軟に考え出す発想力も必要となる。

英作文の学習法

  • 構文集に載っている例文を覚え、英文の引き出しを増やす。
  • 文法上の誤りに気がつかなかったり、論理的に書いたつもりでも言いたいことが十分伝わらなかったりすることが多いため、英作文は独学が極めて難しい。実際に自分の手で英文を書き、第三者のチェック・添削指導を受けることが極めて重要。
  • 英作文力の向上には時間を要する。早い段階から取り組むことが必要。


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リスニング力

リスニングは、短期間で力をつけることが難しい分野であるので、早めに対策を始めてもらいたい。10分程度の短い時間でよいので、毎日必ず一定時間英語を聞き続けること。ただし、リスニングのトレーニングを行う時は、意識的に英語を聞くべきである。BGMのように英語を聞き流してもリスニング力は向上しない。
筆記試験で要求されている学力が、リスニング問題で高得点を取るための土台となる。筆記試験の学習を行う際に、以下のような点に注意すれば、リスニングの得点力向上にもつながるはずである。
語彙
基本単語・熟語を取りこぼしなく押さえる。その際、発音や活用を誤りやすい単語に、特に注意を払うこと。また、衣食住、身体、数量表現といった、日常生活と密接に関わる語彙を再確認してもらいたい。意外な落とし穴が見つかるであろう。
文法・構文
会話で頻繁に用いられる文法・構文・定型表現は、従来の筆記試験(とくにセンター試験)でもよく出題されている。「依頼」「提案」「否定」「拒否」「謝罪」「感謝」といった言葉の機能ごと、「電話」「買い物」「宿泊」「道案内」「自己紹介」「病院」といった特定の状況ごとに、頻出表現を整理して覚えること。また、疑問文とその応答文は中学時代から何度も学習しているはずであるが、いざリスニングテストで出題されると戸惑うものである。もう一度基礎から確認しておいてほしい。
読解
読解問題とリスニング問題が一番密接に関わるのは、指示語の内容把握である。対話文では、指示語が多用される。指示語の内容を放送の流れに沿って把握できなければ、リスニング問題で高得点をとることはできない。読解問題のトレーニングを行う時から、指示語の内容をこまめに確認する習慣をつけてほしい。また、放送前に、設問や選択肢をすばやく読み取り、放送から聴き取るべき情報を確認しておけば非常に有利となる。

リスニングの学習法

  • Reproduction:放送される英語を聞き、センテンスを覚えて発音する。
  • Dictation:放送される英語を聞き、センテンスを紙に書き取る。
  • Shadowing:放送される英語を聞き、そのあとを追いかけるようにセンテンスを発音する。
そして、試験本番までに様々な形式のリスニング問題を解いておく問題演習が必要。


リスニングのおすすめ教材


学習計画表

英語の授業の取り組み方

予習
 英語の授業は、きちんと予習を行っていないと、たちまち授業のスピードに遅れてしまいます。最低でも予習として本文を一読し、知らない単語の意味や文法事項を調べ、だいたいの内容をつかんでおきましょう。

授業中
 授業では、先生の解説する大事なポイントをきちんと聞き取るようにしましょう。

復習
 復習は、授業中に先生が説明した重要文法事項・構文や、予習段階でわからなかった部分を中心に行います。

ノートの取り方
 ノートの取り方については、こちらをご覧ください。

★授業への取り組み方(予習・復習・授業中)に関して、みなさんのおすすめの方法、お教えください。
  • 予習で大切なことは、教科書の本文を重要構文に注意しながら、自分の手で和訳できるかを試してみることです。何となく分かっているというような曖昧さのないように、徹底的に自分のできない箇所を洗い出すことで、授業中にどこを意識して聞けばよいかが分かり、内容の定着率も上がります。見開きの2ページの左側に本文のコピーを、右側に自分の和訳を一行おきで書き、直せるようにします。新出単語や熟語、構文の解説は、和訳や本文の下にスペースを作っておくと、授業中に書き込みやすいです。 -- 2009年度京大農合格 (2010-03-01 17:35:29)
  • 授業では、予習の段階で自分ではわからなかったことを解決できるように、先生の解説をしっかり聞きましょう。また、解説の中で補足的な知識や関連事項の説明もなされる場合が多いので、ノートにしっかり書き留めましょう。 -- 2009年度京大農合格 (2010-03-01 17:38:59)
  • 復習する際にまずやることは、ノートの見直しです。和訳でなおした部分や授業中の解説の部分を中心に覚えなおしましょう。それが終わったら、教科書を読みながら、自分だけで先生の説明を再現できるように練習しましょう。音読をすると、リズムで覚えられるのでお勧めです。 -- 2009年度京大農合格 (2010-03-01 17:41:57)
  • 学校の授業はいくら簡単でも前日に予習はするべき。単語調べ、英文対訳など・・・B5のノートの左側に -- mai (2011-02-01 10:23:15)
  • 私の学校の英語担当の先生はよく当てる人なので、予習は欠かせません!私の場合は、予習ノートと授業用ノートを分けています。予習ノートには新出単語やイディオム、習ったけど忘れてしまっていた単語を発音記号と共に書きます。そして次のページから本文を1文ずつ書いて、文構造、自分で考えた和訳を書きます。授業ではそのノートを参考にしています。 -- 聖 (2011-02-19 20:44:37)
  • 「合格へ導く 英語長文 Rise 構文解釈 1.基礎~難関編」は意外と難しいので「1.標準~難関編」に改称し、さらに「0.基礎~標準編」の追加を要望します。 -- 名無しさん (2015-04-24 13:52:20)
  • 授業は『予習』は教師が求める最低限。『授業』は集中して完全理解。そして『復習』は授業教材を全て暗記。これを英語科目は徹底しました。結果的に教科書・学校指定の『単熟語帳』『構文参考書』等は全て完全暗記。英語は理屈抜きで「口から瞬時に出てくること」が重要かなと思い、中学から実行している暗記型を高校でも採用。これで受験基礎は完璧です。あとは受験型英語(志望校&センター過去問)を知り、対策を立て問題を解きまくる。 ※リスニングに関しては授業も学校教材も上記の方法でこなしますが、自主学習として『毎日』20分から30分位ネイティブの生の英語を聴く。これはできれば3年間続けると上記との相乗効果で英語力はとても上達するだけでなく英語を通して世界を知る方法を自分なりに習得できます。NHKラジオ英会話シリーズでもいいですが、自分は米英発だけでなく中東や欧州・露発のインターネットラジオを聴いたり『TWIT CAST』などを聴いた。 -- 阪大医学部医学科 (2016-11-04 00:47:02)
  • 英語は予習復習が とても重要になります。ですが、予習復習すると授業の事がよく分かるので絶対にかかせません。自分で英文を訳す事ができるといいです。 -- ありありるん (2017-01-21 11:39:23)
  • 英語は将来大切になるので、私は単語用ノートを作ったりしています。単語を覚えていると、覚えている分だけ得します。 -- ありるんるん (2017-02-08 18:39:14)
  • 学校でやった文章を日本語訳しておくと便利です。 -- 名無しさん (2017-02-26 15:55:09)
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Q&A

+英語の力をつけるには何をすればよいの?
英語の力をつけるには何をすればよいの?
まずは、上述の「単語・熟語力」と「文法・語法・構文の知識」が必要。この習得に努めてください。
+電子辞書は使ってよいか
電子辞書は使ってよいか
メリット
軽くて持ち運びやすいこと、手軽に調べられることが挙げられます。機種によっては、発音を音声で確認することもできます。
デメリット
その使いやすさからついつい辞書に頼りがちになってしまうことがあげられます。辞書に頼りすぎると、自分自身で未知の単語の訳を推測する力が付いてきません。

関連項目・関連書籍



このページの最終更新日時:2020/05/29 22:00:54
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最終更新:2020年05月29日 22:00