地歴・公民の科目選択

-目次
目次

科目選択の基本的な考え方

  1. 志望校(および併願校)の受験に必要な科目を選択する。
  2. 学校で履修できるなど、学習を進めやすいものを選択する。
  3. 自分が興味を持って取り組める科目を選択する。

2012年度入試からのセンター試験出題科目等の変更による影響


2011年度センター試験までは地理歴史と公民は別時間帯で実施されていたが、2012年度センター試験からはそれを同時間帯にまとめて、地理歴史・公民から最大2科目の選択が可能となった。また、公民の出題科目として、新たに『倫理、政治・経済』が新設された。
「世界史A」、「世界史B」、「日本史A」、「日本史B」、「地理A」、「地理B」、「現代社会」、「倫理」、「政治・経済」、『倫理、政治・経済』のうちから1科目または2科目を選択解答する。
★最大2科目の受験が可能。
★地理歴史においては、同一名称のA・B出題科目、公民においては、同一名称を含む出題科目同士の選択はできない。
この変更に対して、文科系上位校では「世界史B」、「日本史B」、「地理B」、『倫理、政治・経済』より2科目選択としている大学が多く、理系でも上位校では上記から1科目選択としている大学がある。よって、2012年度以降は、以下のような注意が必要である。
★2011年度までは公民科目の中では「現代社会」の受験者が最も多かったが、公民科目が『倫理、政治・経済』しか選択できない大学の場合、もちろん「現代社会」では受験できない。
★理系で倫理を受験で使うつもりだとすれば、倫理を入試科目に含めていない大学は受けられなくなる。

その他の公民科目が選べる、地歴のA科目も選べるなど、同じ大学でも学部によって選択の範囲が異なっているものも多いので、科目選択の際には、志望校が決まっているなら受験年度の入試科目をきちんと確認してから選択科目を考えることが大切。受験年度の入試科目がまだ発表されていない大学は、定期的に大学HPを見るなどして、最新情報に注意するようにしよう。


文系志望者の地歴・公民科目選択

一般的に、国公立大学入試では2科目、私立大学入試では1科目必要。
●国公立大学の傾向
  • 選択可能科目が4単位科目に限定されている大学も多く、地歴2科目を課す大学もある。
  • 個別試験が「世界史」に限定されている大学・学部もある。
●私立大学の傾向
  • 地歴、特に「日本史」「世界史」に限定されることが多い(地理や公民では受けられないところがある)。
  • 公民は、選択科目にあったとしても、「政治・経済」のみのところが多い。

理系志望者の地理歴史・公民科目選択

  • センター試験において、通常、地理歴史・公民より1科目必要。
    • 大学・学部により、地理歴史A科目や公民は選択できない場合もある。⇒地理歴史B科目より1科目が安全。実態としては、「地理B」の選択が多い。
なお、個別試験では地理歴史・公民は課されないが、課されるセンター試験では配点が高くなっている場合がある。この場合、センター試験で高得点をとるために重要である。
+センター試験において地理歴史・公民の配点が高い例
センター試験において地理歴史・公民の配点が高い例

  • 2018年度 京都大学 工学部 前期日程
国語 地歴 公民 数学 理科 外国語 合計
素点 200 100 200 200 250 950
配点 50 100 * * 50 200
※地理歴史・公民は{世界史B,日本史B,地理B,『倫理、政治・経済』}より1科目を選択。
※理科は物理必須(100点)、{化学,生物}より1科目選択(100点)の計2科目で素点合計200点。
※外国語は英語の場合。筆記(200点)+リスニング(50点)で素点合計250点。
※数学および理科の配点"*"は、第一段階選抜の得点対象となるが、学力検査等の得点対象とならないことを表す。


科目特性からみた地理歴史・公民科目選択

公民の科目選択
実態としては、センター試験の結果を見てみると、「現代社会」の受験者が多いが、公民3科目は、他教科と比べて、問題を解くと向き不向きがわかりやすい。実際にセンター試験の問題を解いてみて、今の自分の知識で「解きやすい」「解き難い」を比較してみるとよい。
  • とっつきやすいが、高得点は取りにくい「現代社会」
    「現代社会」は、一般常識があれば一定の点は取りやすい。しかし、ここ3年ほど問題がレベルアップし、特に時事問題は瑣末で詳細なものになっており、本腰を入れて教科書以外の勉強もしておかないと、高得点がとりにくい出題になってきている。 
  • 教科書をざっと勉強する(+新聞・ニュース)程度でしか時間を割けない場合、「政治・経済」「倫理」の方が、点がとれる人もいるだろう。
  • 「現代社会」と「政治・経済」で迷うようであれば、経済分野が得意ならば「政治・経済」、苦手ならば「現代社会」を選んでもよい。
  • 「倫理」と他で迷う場合には、国語が得意であれば「倫理」が解きやすいようである。
地理歴史と公民の科目相性
国公立大学文系の場合、センター試験で地理歴史・公民より2科目を課されるのが一般的。効率的に勉強を進めるため、相性の良い科目選択が望まれる。
  • 「地理」と相性のよい「現代社会」「政治・経済」
    時事的分野や経済分野など,学習範囲が重複しているところが多い。また,統計資料の読み取りなどの技術もかぶるところが多い。特に「地理」と「現代社会」とは環境問題などでも重複が見られる。
  • 「世界史」と相性のよい「倫理」
    「倫理」の思想分野(とくに中国・西洋)は世界史の文化史と重複する。
  • 「日本史」は、「現代社会」「倫理」「政治・経済」と少しずつ重複
    「倫理」の思想分野(日本)は日本史の文化史と重複するが、「倫理」で取り上げられる日本思想は少なめ。また、戦後の政治・経済部分が「現代社会」「政治・経済」と重複するが、日本史でとりあげる戦後政治・経済は幅が狭い。

ただし、地歴から2科目選択、もしくは4単位科目から2科目選択、といったように、「現代社会」「倫理」「政経」は選択不可という大学・学部・学科もある。受験科目の選定の際には、まずは志望大学・学部・学科及び受験する可能性のある大学・学部・学科の入試科目を確認することが大事。

センター試験の地理歴史・公民

センター試験 科目選択状況をご覧ください。
ただし、大学・学部・学科によって、指定科目、選択可能な科目は異なるため、受験年度の要項で確認のこと。

個別試験の地理歴史・公民

大学・学部・学科によって、指定科目、選択可能な科目は異なるため、受験年度の要項で確認のこと。
大学・学部・学科によっては、地理歴史・公民が課されなかったり、地理歴史・公民と並列して「数学」が選択科目に含まれていることがある。

外部リンク


このページの最終更新日時:2017/10/05 17:08:56
-
最終更新:2017年10月05日 17:08