教科別学習法 物理

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物理の学習の基本

教科書や参考書をじっくり読み、内容を理解してから問題に取り組む方法もありますが、そのやり方では、問題を解く力を身につけるまでに時間がかかります。それよりも、大体の内容を押さえたら問題演習に移り、問題演習を通じて理解を深める方が効率がよいといえます。
その際のオーソドックスな勉強の手順は以下の通りです。
※stepIは省略可能です。また、stepIとII、あるいはstepIIとIIIを同時並行でやる方法が合う人もいます。

stepI.とにかく「法則」「公式」に触れましょう。
教科書傍用レベルの問題集の例題程度(公式を当てはめれば解ける程度)の問題の演習により、とにかく「基本法則」や「公式」を使って、問題を解いてみましょう。
→この過程で基本法則や公式の形を覚えます。覚えるまで繰り返し例題を解きます。余裕があれば、「基本法則」から「公式」を導いてみましょう。

stepII.基本問題を解けるようにしましょう。これができればstepIIIはそれほど難しくありません。
教科書傍用レベルの問題集の練習問題を演習することにより、「基本法則」や「公式」が理解できているかどうか確認しましょう。
→この過程で基本問題の解法をマスターします。問題が解けないときはstepIに戻ります。余裕があれば、「基本法則」「公式」の意味するところを言葉で表してみるのもよいでしょう。

stepIII.実戦的な演習をしましょう。
入試問題、あるいはそれに近いレベルの問題を解くことにより、問題に慣れるとともに、「基本法則」や「公式」を適用できる条件を理解しましょう。
→この過程で「なぜ、この『法則』『公式』を使うのか」を考えることにより、「法則」「公式」に対する理解を深めます。また、問題の構成に慣れることも大切です。問題が解けないときは、該当項目についてstepII(場合によってはstepI)に戻りましょう。

また、物理の問題を解くには、状況をイメージすることが大切です。たとえば、ある物体に力を加えると、その物体はどの向きに動き出すのか、また、スイッチを入れると、回路のどの素子にどちら向きに電流が流れるのか、などを思い浮かべるような訓練に取り組んでいきましょう。
→状況をイメージする力を養うには、以下のような方法があります。
  • 実験を通じて、現象を実際に目で見る。
  • 問題を解くときには、とにかく状況を図に示す。
  • 物理をよく理解している人(先生や先輩、友人)に状況を丁寧に説明してもらう。


■おすすめ書籍
参考書は図が多いもの、例題が豊富なもの、解説が親切なものなどがおすすめです。
「橋元流解法の大原則」シリーズ(学研教育出版)、「物理のエッセンス」シリーズ(河合出版)などは、生徒に人気のある書籍ですが、これらは参考書。参考書だけでは演習量が不足することもありますので、問題集などで、併せて問題演習を必ず行いましょう。
おすすめ書籍はこちらもチェック⇒ おすすめ書籍「最強の本棚」

★[stepI] でのおすすめ書籍
 手持ちの教科書傍用問題集(『リードα 物理基礎・物理』(数研出版)、『センサー総合物理』(啓林館)、『セミナー物理基礎+物理』(第一学習社)など)の例題でも十分。
★[stepII] でのおすすめ書籍
 手持ちの教科書傍用問題集の練習問題で十分。なければ解説の詳しい問題集。
★[stepIII] でのおすすめ書籍
 『2014実戦物理重要問題集-物理基礎・物理』(数研出版)、『物理(物理基礎・物理)基礎問題精講 三訂版』(旺文社)、『難問題の系統とその解き方 物理』(ニュートンプレス)など。


※みなさんの利用していた参考書・問題集やおすすめの参考書・問題集を教えてください(+できればその使い方も)。
+投稿を読む
  • 『橋元の物理をはじめからていねいに』(力学・波動)(電磁気・熱)… 学校の進度に合わせて通読した後、教科書と照らし合わせながら、もう一度読み直して、橋元先生の物理学的視点を学びとることに尽力しました。 -- 2009年度京大農合格 (2010-02-14 15:58:57)
  • 『橋元流の物理 解法の大原則』(力学・波動)(電磁気・熱・原子)(学研)… 一度通読して、内容をざっとつかみ、二度目に読んでいくときから問題も意識して解くようにしました。『はじめからていねいに』よりも実践的で、入試問題を分かりやすく解説しているので、理解兼演習書としても活用していました。 -- 2009年度京大農合格 (2010-02-14 16:00:06)
  • 『物理のエッセンス』(力学・波動)(電磁気・熱・原子)(河合出版)… 例題→演習題という順で問題を解いていき、例題で習った考え方や解法を、演習題で実際に試すという感じでした。この作業を2度、3度繰り返して、完全に解法を覚えるまで演習しました。また、この際計算ミスは一切許さず、なぜミスをしたのかまで考えるようにしていました。 -- 2009年度京大農合格 (2010-02-14 16:01:15)
  • 『良問の風・名問の森 物理』(力学・波動)(電磁気・熱・原子)… 基本的には『物理のエッセンス』と同様に、演習を繰り返して、解法の理解から完全習得まで続けます。別解などの別の視点からの考え方が多くあったので、余裕ができたらそっちも吸収するようにしていました。分からなくなったら『物理のエッセンス』に戻り、復習していました。 -- 2009年度京大農合格 (2010-02-14 16:02:38)
  • 『新こだわって 物理』(力学)(波動・熱)(電磁気)(河合出版)… 問題と解答が別冊になっているので、とても勉強しやすかったです。解説は非常に詳しく、別解も多く載っているので、問題を多角的に勉強できました。良問ばかりで、解く価値は非常に大きかったです。解答の冊子の方についている公式の説明は簡潔ですが非常に分かりやすく、微積物理も少し用いながらも、理解できるようになっています。 -- 2009年度京大農合格 (2010-02-14 16:04:02)
  • 『大学受験 精選物理Ⅰ・Ⅱ問題演習』(旺文社)… 一通り演習して、できなかった問題だけを、何度も解き直して、完全に自分のものにするようにしました。 -- 2009年度京大農合格 (2010-02-14 16:05:35)
  • 『入試に出る 物理苦手問題60題の解き方』(旺文社)… 入試頻出で、多くの人が苦手としている問題ばかりが集められており、実際にやってみるとやりたくない(計算が面倒くさい・考えるのがややこしい)、さけたい問題が多くありました。入試は人と差をつける試験なので、こうした人の嫌がる問題を解けるように出来たのは、精神的にも実力的にも良かったです。 -- 2009年度京大農合格 (2010-02-14 16:07:16)
  • 『新・物理入門』(駿台文庫)… 微積物理中心で現役生にはキツいと思う。 -- 2009年度京大農合格 (2010-02-14 16:08:27)
  • 橋元の物理はじめからていねいにはよく読みました。分かりやすいものが多かったです。 -- 林山 康人 (2010-02-16 23:11:36)
  • 『坂間の物理』(旺文社)…これを完璧にすると、東大・阪大物理で満点が狙えます。微分積分を用いていますが、せっかくですから大学での物理も学んでしまうといいでしょう。 -- 2011年東大理Ⅲ現役合格 (2011-03-28 17:52:05)
  • 名問の森(河合出版):入試頻出のパターンをほぼ網羅しています。物理のエッセンス(河合出版)で基礎固めをした後にこれを2~3周やりこむことで物理が得意科目になり、本番でも高得点が取れました。 -- 2010年九州大学医学部合格 (2011-12-29 04:13:21)
  • 同じく坂間の物理がオススメです。イレギュラーな式変形による大幅な時間短縮も可能です。 -- 名無しさん (2012-05-04 21:22:09)
  • 物理が苦手な受験生は、まず基本を徹底的に鍛えましょう。しかし教科書はわかりにくいので基本事項を詳しく解説している「理解しやすい物理」を利用するといいでしょう。「力学的エネルギー保存の法則」「力積」「運動方程式と力のつりあいの違い」などがきちんと理解できるようになります。問題演習には理解しやすい物理に準拠した問題集「シグマ基本問題集」を使うといいでしょう。これらをきちんと理解できたら、「物理重要問題集」で入試対策を行いましょう。中堅レベルの大学なら「シグマ基本問題集」から過去問に移行してもいいでしょう。 -- 2013年岐阜女子大人間科学部合格 (2014-01-22 04:46:33)
  • 「難問題の系統とそのとき方」「理論物理の道標」「新物理入門」「新物理入門問題演習」これらで基本を固め、赤本で入試対策を完成させた。 -- 2010年道工大工学部合格 (2014-01-22 04:51:33)
  • 「物理教室」の辞書的活用から入り「図録フォトサイエンス」で事象の確認。物理教室は例題を解いて、その後「志望校過去問」。これで旧帝大どこでも十分いけると思います。物理は現象理解をキッチリと云う側面と旧帝大に共通する問題解法パターンを習得すること。後者は志望校過去問演習で習得してください。 -- 阪大医学部 (2016-11-03 22:51:26)
  • 体系物理を何回か解いて、わからないところや不安な箇所は教科書に戻り法則や原理を理解学習。 -- 名無しさん (2017-03-20 22:04:25)
  • 仕事とエネルギーの違い -- シオペイ (2017-07-05 20:23:37)
  • 問題集一通り解いて間違えた問題を自力で解けるようにする -- 名無しさん (2021-01-24 16:50:14)
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物理の授業の取り組み方

+予習
予習

 特に予習はしなくてよいでしょう。気になる場合は、教科書を軽く読んで、わかりにくそうな部分に印をつけておく程度でOKです。

※みなさんのおすすめの方法、教えてください!
  • 物理は、概念をつかむことが大変なので、予習の段階で間違って理解するよりも、授業で正しく覚えて復習に重点を置く方が良いと思います。 -- 2009年度京大農合格 (2010-02-22 18:05:55)
  • 多分不要です.授業前の休み時間などでは,予習するよりもノートを見て前回の授業のおさらいをするほうが有意義でしょう. -- 2007年度・東大理科一類入学(当時) (2010-12-06 18:50:10)
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+授業中
授業中

 真剣に聞き、自分にとってわかりにくかったところをチェック、後で必ず確認しましょう。

※みなさんのおすすめの方法、教えてください!
  • 授業では、公式の導出過程を丁寧に解説してもらえるので、どうしてその公式が成立しているのかを理解するようにしてください。 -- 2009年度京大農合格 (2010-02-22 23:33:29)
  • 上記に加えて,授業では(演示も含めて)実験をする機会が多々あると思います.実験では自然現象と数式や言葉によって抽象化された物理で学ぶ内容とのつながりがわかる機会なので,積極的に参加するとよいでしょう. -- 2007年度・東大理科一類入学(当時) (2010-12-06 18:52:34)
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+復習
復習

 予習と授業を通じてもよくわからなかった部分は、先生や友達に聞いたり、参考書で調べたりして、積極的に解決しておきましょう。

※みなさんのおすすめの方法、教えてください!
  • 復習で中心となるのは、分からなかった箇所の補充と問題演習です。補充は、授業が終わった後にすぐに先生に聞きに行くか、新たな視点として詳しい参考書で勉強するのも良いと思います。問題演習に関しては、授業で理解した公式の意味を意識しながら、「どうしてこの問題ではこの公式を使うのか・この公式を使える条件は何か」を考えて演習することが大切です。物理は覚えることが少ない分、それぞれの公式について完璧に使えるところまで問題を解くことが大切です。 -- 2009年度京大農合格 (2010-02-22 23:40:46)
  • 復習の中心を成す問題演習も数学と似ています.すなわち,まず法則・公式を覚え,使えるようになること.次に法則や公式の意味やそれらが表わす現象の例,公式の適用範囲などを理解すること.いきなり理解することは難しいので,問題を解いた後に解説をじっくりと読み込んで,解説から理解していきましょう.(場合によっては,あなたの感覚にあった解説が書いてある問題集や参考書を選ぶことも必要になるかもしれません.)また,波の反射やバネなど,簡単なものなら自分で実験できる内容については,実際に実験してみると直観的な理解が深まると思います. -- 2007年度・東大理科一類入学(当時) (2010-12-06 18:58:44)
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+ノートの取り方
ノートの取り方

ノートの取り方についてはこちらをご覧ください。

分野別学習法

+力学分野の学習法
力学分野の学習法

 物理は「公式を理解して使えるようになる」ことが重要です。「公式を覚える」というのと、「公式を使える」というのは全く別物だと認識しておきましょう。物理基礎に関しては、教科書を一通り学習し終わったら教科書傍用の問題集などで公式の使い方をしっかり学習しましょう。力学分野に限らず物理で最重要の公式は運動方程式です。公式に当てはめるだけだから…と言っても実際に物体にかかる力を過不足なく書き出し向きを正確に決定するのは意外と難しいので、運動方程式をたてる練習は特にしっかりしておくことが重要です。
 物理基礎の力学的エネルギーや物理の等速円運動、単振動などに関しても原理を理解して公式を使う練習から始めましょう。学習していく中で、物理の範囲の問題も最終的に運動方程式を立ててそれを解くということに帰着する問題が多いことに気づくでしょう。
 一通り公式が使える段階になったら、実戦形式の問題やそれが掲載された問題集に取り組み、つまずくところがあれば基本に戻る、というように学習しましょう。

+電磁気分野の学習法
電磁気分野の学習法

 物理基礎の電磁気分野に関しては、語句と電磁気に関する現象をおさえるところからはじめましょう。静電気など身近な電磁気学に関する現象や細かな語句説明は、物理基礎の電気回路の問題や物理のより複雑な計算問題ばかりを学習していると見落としがちですが、センター試験で問われたり2次試験の語句説明で問われたりする場合もありますので、忘れずにおさえておきましょう。
 電気回路の問題は、キルヒホッフの法則を用いて、回路の電流や電圧の関係を式で表すことが基本となります。さらに、コンデンサーやコイルを含む回路の演習も行っておきましょう。教科書レベルの問題から徐々に複雑な問題をこなしていけば着実にステップアップできるでしょう。
 電磁気学の分野は複雑な公式が多く、覚えて使いこなすのは大変ですが、公式のもとになる原理を理解しておくことでより覚えやすくなります。力がついてくれば力学分野や波動分野との融合問題にも取り組むようにしましょう。

+波動分野の学習法
波動分野の学習法

 波動分野に関しては波の性質、音分野、光分野、という3つの分野があります。
 波の性質は、イメージがわきにくくて取っつきにくい分野かもしれませんが、周期、周波数、振幅といった波の挙動を表すための語句や、屈折・反射・干渉といった波の性質は、音にも光にも当てはまるものなので、基本的な問題を用いてしっかり押さえておきましょう。
 音分野に関しては、共鳴やうなり、弦の振動、ドップラー効果など扱われる題材がある程度限られていますので、題材ごとに整理して学習しましょう。特にドップラー効果は応用の幅が広く、問題のパターンも豊富なので、様々な種類の問題にあたることをお勧めします。
 光分野に関しては、反射・屈折などは波の性質について学習した要領で学習すればよいでしょう。干渉の問題では、様々な問題演習を通して、経路差と波長に関する干渉の条件を立てられるようにしましょう。

+熱力学分野の学習法
熱力学分野の学習法

 熱力学分野の問題は熱量の収支や物体のエネルギーの増減などに着目するというのが基本です。ボイル・シャルルの法則について、定圧変化・定積変化・断熱変化といった変化がグラフ上でどのような挙動を見せるかについて、状態方程式について、など熱力学分野ではじめて登場する考え方については丁寧に学習する必要があります。公式の導出の流れをおさえることで原理から理解しておくこと。その上で様々なパターンの問題を解きましょう。
 断熱変化についての数式は教科書では登場しませんが、難関大の入試を中心に数式を扱わせる問題も出題されていますので、過去問や問題集でチェックしておきましょう。(そういった場合は問題文中に公式が書かれていますが…。)
 力のつり合いを扱う力学分野との融合問題も多く出題され、熱力学単独で学習するよりもそういった分野の学習と並行して学習する方が効率よく学力を定着させることができます。

+原子分野の学習法
原子分野の学習法

 高校物理の範囲では「原子分野」として扱われる題材はある程度限られています。光の粒子性・波動性に関する実験やそれに関する公式、原子の構造に関するボーアの理論など教科書にいくつかのトピックが紹介されていますので、それについて読みましょう。読むだけで理解するのは難しいですが、そのあと教科書傍用の問題集には必ずと言っていいほどそれらの導出に関する問題が掲載されており、それに取り組むことで理解が深まります。

ケース別学習の進め方(受験生)

+物理が苦手な場合
物理が苦手な場合

~高3夏休み
これまでに受けた定期テストや模試などを解き直し、苦手分野を把握しましょう。苦手分野は、教科書で基本項目を確認しつつ、確実に解ける問題を1つずつ増やしていきましょう。どの分野も苦手な場合は、力学をマスターすることを第一に考えましょう。

秋~11月
教科書の例題レベルの問題を確実に解けるようにしましょう。問題を解くときはなるべく図を描いて、現象をイメージすることが大切です。また、立式の際、その根拠となる法則や原理をできる限り明記しましょう。答案を書く練習になるとともに、法則の適用条件・適用範囲を自覚できるようになり、物理法則に対する理解がいっそう深まります。

+物理が得意な場合
物理が得意な場合

~高3夏休み
もう一回教科書を読み直し、物理量の定義や公式・法則の導出過程を確認しましょう。公式の表す物理現象の定性的な意味を他人に説明できるようになればOKです(論述対策にもなります)。
既習分野については、問題集や過去の入試問題に取り組みましょう。現状の自分のレベルに合った問題から始め、徐々に難易度を上げていきます。わからない問題があったときは、その問題に関連する基本事項を理解できているかどうかを確認しましょう(同内容の基本問題を解き直してみる、など)。

秋~11月
志望校の過去問など、実戦的な問題に取り組み、解答の方針を立てる訓練をしましょう。また、作図問題や論述問題にも取り組み、法則に対する理解を深め、物理現象のさまざまな見方を身につけましょう。

+センター対策として
センター対策として

~高3夏休み
実験を行い、実際に物理現象に触れてみることで、物理現象を定性的に理解しましょう。実験のできる環境になければ、教科書の「探究活動」のページを熟読するだけでも、十分に勉強になります。また、模試を受験し、試験の形式や雰囲気に慣れたり、自分の弱点や出題の傾向・時間配分を知ったりすることも大切です。

秋~
力学は、他の問題以上に計算処理に気をつけ、確実に解けるようにしておきましょう。波動分野は、さまざまな形式・内容の出題があるので、教科書や参考書を読んだり、過去問に取り組んだりして、定性的な理解を心がけましょう。

+国公立大対策として
国公立大対策として

~高3夏休み
解答解説のしっかり書かれている問題集を使って答案記述の演習を行い、復習に力を入れましょう。初めは解答を写してもよいので、解答の流れをつかみながら自分の手を動かして答案をつくることが大切です。あとは、標準的な入試問題の解答をきっちり書けるようにしておきましょう。

秋~
何と言っても力学が大切です。運動量の原理・エネルギーの原理は、力学だけでなく、物理全般で適用できるので、問題演習の際に確認してみるとよいでしょう。また、電磁気は典型問題を確認すること、波動はイメージをつかむことが大切です。

+私立大対策として
私立大対策として

~高3夏休み
夏休みのうちに、受験を考えている大学・学部・学科ごとに過去問に目を通し、出題形式や試験時間を確認しましょう。また、模試を受験して、志望者の中での自分の位置を知り、今後の学習スケジュールを立てる参考にしましょう。

秋~
基本項目をしっかり押さえ、何度も演習しましょう。とくに、入試でウエイトの高い力学は、得点源になるように勉強しておきましょう。また、次元(単位)の考え方は、マークシート形式で選択肢を絞り込むヒントになることもあるので、身につけておくとよいでしょう(たとえば、速度を求める設問で、選択肢の中に速度の次元をもたないものがあれば、即座に消去できます)。

物理の学習Q&A

+公式を覚えるにはどうすればいいでしょうか?
公式を覚えるにはどうすればいいでしょうか?

ただ単に公式を覚えるのではなく、問題を解きながら覚えましょう(英単語を文章とともに覚えるのと同じ)。教科書傍用の問題集の例題を繰り返し解くなどして、まずはよく使う公式を身につけていきます。公式の導出過程も合わせて理解しておくと、公式に対する理解が深まります。

+解法が思いつかないまま時間が過ぎてしまいます。/解説を読んでも理解できない時は、どうすればいいですか?
解法が思いつかないまま時間が過ぎてしまいます。/解説を読んでも理解できない時は、どうすればいいですか?
20分程度考えてもわからなければ、解答解説を見ましょう。

解答解説を読んでもわからない場合は、解法を暗記する方法もあります。ただし、上記「物理の学習の基本」内stepIIあるいはstepIに戻って「法則」「公式」を理解できているかどうか確認すること。また、似た問題を解いてみるのもよいでしょう。それでもわからない場合は、疑問点を書き出しておき、時間をあけてもう一度問題に取り組んでみましょう。なお、解法の暗記だけでは初見の問題に対応できないので、解法の暗記は、あくまでも、基本的な解法パターンを身につけるためのものにすぎません。

解答解説を読むときは、「立式の根拠」の理解に努めること。また、自分で解答をつくる際は、「立式の根拠」を明記することが大切です(例:「ここでは電気量の和が保存されるので、……」)。

入試問題に取り掛かり始めた時期においては、「解答解説を書き写す」方法が有効である場合が多いです(頭ではわかっていても、それを答案として要領よく記述することができないこともあるため)。2度3度と書き写すことで、答案の書き方に慣れるだけでなく、書くことによって、法則の適用の仕方や適用条件なども覚えていくようになります。時間を置いて、同じ問題をソラで解答できるようになれば完璧です。

+微積分を使った解法をマスターしたいのですが…。
微積分を使った解法をマスターしたいのですが…。

基本的に、大学入試では、微積分の計算を駆使して解くような問題は出題されません。したがって、入試対策という点では、微積分を使った解法をマスターすることは不要です。それよりも、物理法則や公式の理解に重点を置く方がはるかに重要です。なお、Z会の教材では、(上に挙げた事情もあり、)微積分を駆使して解くような問題は出題していません。

+授業の進度が遅いので、独学しようと考えています。
授業の進度が遅いので、独学しようと考えています。

物理が苦手な場合、学校で習うのを待った方が誤解がなく、かえって効率よく勉強できます。したがって、独学はすすめられません。得意な場合でも、学校の授業で高3の11月頃までに終われば十分に間に合うので、無理をしてまで独学することはすすめられません。しかし、もし高3の11月頃までに終わらない場合は、独学した方がよいでしょう。なお、いずれの場合も授業で習った範囲の復習にまずは重点をおきましょう。

+参考書って必要ですか? 教科書があれば十分ではないですか?
参考書って必要ですか? 教科書があれば十分ではないですか?

<苦手の場合>あった方がよいでしょう。
<得意の場合>必要に応じて使えばよいでしょう(辞書代わり)。

+過去問は何年分やればよいですか?
過去問は何年分やればよいですか?

 5年分くらいやりましょう。
 ただし、2014年度以前は旧課程での試験ですので、新課程の履修範囲をすべて含んでいるわけではないことに注意しましょう。



+センター・私立大・国公立大のすべてで必要な場合,どこに照準を合わせて勉強したらよいですか? センター対策はいつ頃から始めればよいですか?
センター・私立大・国公立大のすべてで必要な場合,どこに照準を合わせて勉強したらよいですか? センター対策はいつ頃から始めればよいですか?

 国公立に照準を合わせてOK。応用力(思考力,論述力,計算力)をアップさせるのは時間がかかるので,教科書の全範囲が終わったら演習を中心に学習を進めよう。ただし,センターの正誤問題や私大の細かい知識問題に対応するには,ある程度慣れが必要なので,センターの過去問・予想問題集,志望大(私立大)の過去問などで問題演習をするように。

+理科の勉強は毎日やった方がいいですか?
理科の勉強は毎日やった方がいいですか?

 理科は、英語・数学などの主要科目に比べて入試での配点は総じて低く、理科ばかりを勉強することは得策ではありません。主要教科の対策をおろそかにしないよう注意しましょう。
 理科を勉強するのは、週に1日か2日で大丈夫ですが、勉強する日は、1日あたり2時間以上(分量でいえば、たとえば入試1回分程度以上)は勉強するようにしましょう。
 ただし、受験学年では少し方針を変えた方がよいです。たとえば、化学、生物、地学では、知識問題対策として、毎日10~15分ずつでも事項の暗記に努めたいところです。そうすることで、過去問演習などが効率的にでき、入試対策をはるかに有利に進めることができます(化学、生物、地学の入試問題では、知識問題も出題されますし、考察問題を解くには確かな知識が前提になります)。
 また、志望大学の入試での理科の配点がどれくらいかによっても理科の勉強の優先度が変わってきますので、自分の得意・不得意も考慮し、計画的に対策を行いましょう。

+模試で点数がとれません…。
模試で点数がとれません…。

 難しく見える応用問題も、1つ1つ基本項目にばらしていけばたいしたことはなく、模試で点数がとれないのは、基本的な部分が曖昧であることに原因があります。
 まず、模試の答案をしっかり見て、どこがどのように間違っているのか、どこは理解できているのかを確認したうえで、もう一度解答し直すこと。わからないことは手持ちの参考書や教科書を使って調べ、理解しておくことが大切です。
 そして、学校で使っている問題集などで類題を解き、同じ範囲から違う問題が出されても対応できるかどうかを確認しておきましょう。

+理科の完成度が不十分ですが、大丈夫ですか?
理科の完成度が不十分ですが、大丈夫ですか?

 理科が仕上がるのは入試直前の人がほとんどなので、夏の段階では心配しなくてOKです。教科書レベルの基礎・基本の問題を十分にこなして、理解度アップにつなげましょう。焦らず、じっくり取り組むことが大切です。

学習計画表

学習指導要領

関連書籍



このページの最終更新日時:2021/01/24 16:50:14
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