過去問活用法(過去問対策)

このページのタグ:過去問 過去問対策


-目次
目次


過去問の利用方法 〜過去問を使う目的〜

過去問を使う目的としては、主に以下のことが挙げられます。
1.大学の入試問題の傾向・形式を知る(過去問研究)
2.大学の出題形式に慣れる
3.自分なりの時間配分や解く順番を考える
4.実力の確認

過去問研究って何すればよいの?

入試対策は志望大学の入試問題の傾向を知ることで効率的に進めていくことができます。
過去問研究は入試問題の傾向を知る手段と言えます。

■ 過去問を見る
入試問題を知るのに最も確実な方法です。
主に下記4点を確認しましょう。
  • 解答の形式は?…マーク式か、記述か?記述の分量は?
  • どのような分野/形式の問題が出題されている?(自由英作文が出題されている/整数問題が多い、など)
  • 難易度は?
  • 試験時間に対しての問題・解答の分量は?

■ 過去問を一度解いてみる
自分自身の実力を把握することも効率的な対策を進めていく上では欠かせません。
過去問を解いてみることで入試問題に対しての自分自身の実力・弱点がわかります。

■ 入試傾向分析を参考にする
Z-wikiの各大学のページでは、大学の入試問題を分析した入試分析資料/記事を掲載しています。⇒ 志望大学別対策
共通テストの問題分析も、共通テスト対策のページよりご覧いただけます。⇒ 共通テスト対策


 ただし、過去問研究はあくまでも入試問題の傾向を知る手段。実力をつけるためには、実際に対策をとっていくことが必要です。とらえた傾向及び自分自身の実力・弱点にあわせて対策法を考え、実際に取り組み、入試問題に対応しうる力、そして合格ラインをクリアする力をつけていきましょう。

 出題が年度によって違っていたら
年度の途中から出題が変わっている!年度によって出題が違う!そのような場合、どれに照準を合わせて対策を進めていけばよいのか、迷ってしまいます。しかしながら、いくつかの傾向が考えられる場合は、そのすべてに対応できるようにしておくことが賢明です。ここ2~3年出題されていなかった形式が突然復活しないとも言い切れません。どのような問題にも耐え得る力を身につけておきましょう。
本番での傾向の変化に備えて

過去問にはいつ頃取り組めばいいの?

過去問を解くことが重要なことはわかるけど、いつ頃から取り組めばよいのかわからない…。そんな人も多いはずです。

過去問を使う目的を上で4つ挙げましたが、それぞれについて考えてみましょう。
  • 「1.大学の入試問題の傾向・形式を知る(過去問研究)」のためには、なるべくはやいうちがよいと言えます。はやいうちに傾向を知っておくとはやめに目標を定めることができます。一般的に入試傾向に合わせた対策に本格的に取り組みはじめるのは9月と言われています。そのため、遅くとも高3の夏休みが目安と言えるかもしれません。9月現在まだ一度も見たことないということであれば、今がその時です。解くのはまだ難しいと感じる場合は、ざっと目を通しておくだけでもよいでしょう。
  • 「2.大学の出題形式に慣れる」と「3.自分なりの時間配分や解く順番を考える」については、ある程度対策が進まなければ難しいでしょう。基礎固め及び入試問題の形式・傾向に合わせた対策が一通り終わった時、入試1ヶ月前くらいからでも遅くないのではないかと思われます。
  • 「4.実力の確認」については、基礎固めが終わった時点で1度、その後は月に1度定期的に、など、自分なりに時期を決めて取り組むとよいでしょう。

以上、1つの見解を挙げてみました。

それでは、実際に大学入試対策に取り組んだ先輩たちはいつ頃から過去問に取り組んだのでしょうか?

過去に行ったZ会会員の卒業時アンケートでは、はじめて見たのは高校3年の夏休み(8月)が最も多く23%、一方、本格的に取り組みはじめたのは高校3年のセンター試験後が最も多く61% という結果でした。


過去問は何年分解けばいいの?

過去問を解くことが重要なことはわかるけど、何年分解けばよいのかわからない…。そんな人も多いはずです。

過去問を使う目的を上で4つ挙げましたが、今回もそれぞれについて考えてみましょう。
  • 「1.大学の入試問題の傾向・形式を知る(過去問研究)」のためには、2~3年分解いておけば、問題の問い方のくせなどの傾向を知ることができるでしょう。
  • 「2.大学の出題形式に慣れる」「3.自分なりの時間配分や解く順番を考える」「4.実力の確認」については、自分がどのくらい解いておきたいか、によるので、一概には言えません。ただ、練習目的で解くならば、3~5年分(現代社会と政治・経済は法律などが変わっている可能性があるので、3年分)を目安にするとよいでしょう。

なお、旧課程の過去問は基本的には解く必要はありませんが、新課程のみでは年数が足りない場合は出題分野に注意しながらあくまで参考としてみるとよいでしょう。
※2015年度以降の入試に向けての理系科目の注意点は、本ページの最後にある「指導要領が変わる際の注意点」を参照してください。

それでは、実際に大学入試対策に取り組んだ先輩たちはどのくらい過去問を解いたのでしょうか?

過去に行ったZ会会員の卒業時アンケートでは、7年分以上が最も多く、ついで5年分、3年分という結果でした。

過去問にはどのように取り組めばいいの?

Q&A

1つの質問に対し、何人かの先輩からの回答を掲載していますので、参考にしてください。なお、回答のあとの大学名は、回答者が回答時に在籍していた大学名です。
受験生
 夏休みの終わりに解いてみたのですが、全く解けませんでした。今の時期にはどれくらい解ければいいのでしょう。また、こんなに全然解けなくて、やる意味があるのでしょうか。 -- 高3 
 過去問専用のノートをつくりたいのですが、どのようにつくるか迷っています。効率よく過去問研究と弱点克服のできるノートにしたいのですが、どのようにしたらよいでしょうか。 -- 高3 
 共通テスト後のために何年分か過去問を残しておいた方がいいですか?残すなら何年分残した方がいいですか? -- black
 まだあまり過去問に取り組めていません。ただ高3の途中で科目を増やしてしまったこともあり、どの教科も成績がぶれがちで、共通テストのみの大学にするか2次のある大学にするか悩んでいます。なので大学の過去問をどう取り組めばいいのか今になって悩んでいます。汗 -- 高3 
 9月に入ったら過去問に取り組むべきだと聞いたのですが、問題集を解ききれていなかったり、覚えきれていなかったりなど不完全です。もう一度不安な分野を復習してから過去問に取り組むのでは遅いでしょうか。 -- 高3
 過去問演習の進度が科目によってずれても大丈夫でしょうか。 -- 高3


先輩からのアドバイス

大学受験されたみなさま、ご自分の経験(過去問を解いた年数、過去問を解いた時期、この他具体的な過去問の使い方・取り組み方や受験生へのアドバイスなど)を、コメント欄に自由にご記入ください。
※“名前”には、大学生の方は、受験入試年度・大学・学部(学科)を記していただけましたら幸いです。
  • 特に私立大は出題形式が一定していることが多いので、過去問研究は必須です。また、化学の場合、実験に関する問題が出ているかどうかもチェックしておくと良いでしょう。 -- 関西学院大学理工学部 (2010-09-29 15:01:29)
  • 前期で受けた東工大については、東工大の数学15カ年分を10月くらいに始め、秋の実践模試(11月中頃)までに1周しました。1年分をしっかり時間計って答案作成も本番のようにしていました。さらに東工大は微積分(解析)の問題が多く出題されることが分かっていたので、「大学への数学/微積分/基礎の極意(東京出版)」の有名・典型問題を多く扱う章を重点的に解きました。これがかなり効いて、本番の微積と極限は自信を持って解くことが出来ました。大学ごとに特色が全然違うので過去問はよく研究した方が良いです。 -- 2015年度筑波大学情報学群合格 (2016-09-07 11:03:51)
  • 過去問は、「最終目標」であり「大学からのメッセージ」だと思っています。ですから過去問演習をすることは、どれくらいのレベルの問題を解ければいいのか、大学はどんな問題を解ける学生を欲しがっているのか、傾向をつかみ慣れることだと思います。 -- 2013年度名古屋大学医学部合格 (2016-09-07 11:10:29)
  • 取り組み方としては、時間をはかって過去問を解く→(時間が足りなければ後で納得のいくまで考えてかかった時間をメモ→)解答を見て答え合わせと自己採点(自己採点力かなり大事)→解説読んで復習→解けなかった問題の原因を考え、普段の問題集等に戻り弱点克服するなり類題を探して解くなりする→次回の過去問チャレンジの目標設定、というサイクルでやっていました。国語や英作文の記述は先生に添削をお願いし納得いくまで質問していました。 -- 2013年度名古屋大学医学部合格 (2016-09-07 11:12:22)
  • 取り組んだ年数は名大の過去問に関しては数学のみ「15か年の数学」(東大京大でいう25か年)をやりましたが、それ以外は赤本に載ってる6年分。個人的には体力精神力の練習として全科目一気にやったほうが良いと思っているけれど、現役生だとなかなか大変だと思うので、今日はこの科目とか、25か年なら大問ごととかに分けても構わないと思います。 -- 2013年度名古屋大学医学部合格 (2016-09-07 11:13:48)
  • 「過去問には大学側のメッセージがある」とよく言われます。京大も良く伝わってきました。それも、昔のとは徐々に変わってきていると。昔のような、考えさせる数学の難問は減ってきました。英語は自由英作や穴埋めなんて出始めました。変化の内容を受け止めつつ、自分がどの科目でどれだけとれば受かるのか、そのためにどうすればよいのか、受験生の秋までによく考えておきましょう。答えは一人ひとり違います。 -- 2014年度京都大学経済学部合格 (2016-09-07 11:42:35)
  • 極論ですが、京大に行きたいなら、京大の問題で合格点が取れればいいのです。満点は要りません。そりゃあ一般的な模試が良くできれば大体解けますが、同じくらいの基礎学力層と勝負するとき、どれだけ京大対策をしたかで差が出てもおかしくないと思います。いくらセンターで9割取ろうと、全統模試で好成績を取ろうと、あの二次試験の現代文や英語に対応できなければ意味がありません。そのためにはかなりの時間と労力が必要です。これからの時期(特にまだ解いていない現役生)、過去問をするとき「なんとなく」解くことは絶対にしないことです。自分なりの戦略をもってやるといいと思います。そして、自分は今本番の入試を解いていると思ってやることです。同じ学力層から、本番で1歩前に出るために、過去問対策は大きな力を発揮するはずです。 -- 2014年度京都大学経済学部合格 (2016-09-07 11:45:52)
  • 「過去問研究」という言葉をよく聞きます、実際どんな傾向かとか、知っておくことは大事だと思います。でも、実際やってても、あんまり分からないんですよね……結局ひとつの問題として解いているような。ぼくは始めはそれでいいと思っています。その問題から学べるだけのことが学べれば十分ですし、たくさんやってるうちに自然と慣れてきます。決して漫然と解くということではなく、形式にも慣れるし、前も出てきたなみたいなのもあるし。解いてみると、やっぱりよく解ける科目と全然だめな科目があるので、その出来によってそれ以降の学習の方針を決めるべきです。過去問をやってみて気づくこともあるのでまずは早めに触れてみましょう。方針を決めるのはそこからです。 -- 2016年度東大理三合格 (2016-09-08 19:42:09)
  • 志望校に合格した方々なら、ほぼ全ての方が『実体験の実感』としてわかっていることですが 志望校過去問をできるだけ解いて『傾向を知り』『問題に慣れる』。 このことが志望校合格には一番重要です。 何年分か解いていく中で、その大学の各科目の『出題癖』みたいなものが自分なりに詳細に読みとれ、 何を重点的にどのように学習し解けば良いかなど、自分なりに掴めてきます。 過去問を解くモチベーションはただ『合格したい』でも良いですが 自分は『志望大学・学部』に徹底的に入れ込み、『どうしてもそこに入りたい』と云う想いが強かったためあらゆることを調べ、それに見合う実力を持とうとしたことが合格の一番の要因だったと思います。 まずは、入りたい大学・学部は『何をどのくらいの水準で求めているのか』できるだけ早い時期に確認し、自分とのギャップを知りましょう。 あとはその差を埋めていくだけです。 -- 2016年度阪大医学部医学科 (2016-11-04 03:01:52)
  • Z-wikiの大学入試分析をしてくださっている先生の言葉です。→「いろいろな大学の問題を分析すると、大学ごとにちゃんと「色」があるんだなぁと改めて思います。」この「色」がすなわち、大学がどのような生徒を求めているかの表れです。Z-wikiの大学入試分析も参考に、「色」を感じてください。 -- Z会スタッフ (2017-10-20 18:21:46)
  • まず入試当日に取りたい全科目の合計点数を具体的に決めておき、全科目の各大問に割りふる。 英数国(古文漢文)の過去問は大問ごとにバラバラに、11月くらいから解き始めた。振り返りに時間をかけるべき。目標点数に何点足りないのか、どの大問であと何点伸ばせるのかを書く。英数国は直前期に伸びない。 社会(世地)は苦手だったため共通テスト後に過去問演習を始めた。 地理は年度を遡りながら、頻出単元・苦手単元を見極め、直前は過去問の中からそれらの単元のみ選んで解いた。当日も近年の頻出単元が出題され、解きやすかった。 世界史は経済史をしっかりやり、民族・文化・政治は軽くやった。文明の交流は頻出だったので、第1問の過去問の問題・模範解答を見て、構成を学んだ。第3問の過去問は、息抜きにやっていた。 -- 東大文科2類 (2021-03-22 20:01:00)
名前:
コメント:

過去問の入手方法

各大学の過去問の入手方法としては、以下の方法があります。

1.市販の書籍
 最もメジャーなものが、教学社の出版している過去問集、通称『赤本』です。
   ・ 赤本ウェブサイト←こちらのサイトで刊行状況や目次が確認できます。
 この他に、駿台文庫の『青本』もあります。
   ・ 駿台文庫ホームページ

 なお、過去問ではありませんが、下記、大手予備校の出版社では、大学別模試をまとめたものを出版しているので、これらを利用するのもよいでしょう。
   ・ 代々木ライブラリー(代ゼミ) 『○大入試プレ問題集△△』シリーズ
   ・ 河合出版(河合塾) 『入試攻略問題集○○大学 △△』シリーズ
   ・ 駿台文庫(駿台予備校) 『駿台 実戦模試演習 ○○大学への△△』シリーズ

2.予備校ホームページ
 下記、大手予備校のホームページから見ることもできます。
   ● 河合塾
   ● 駿台
   ● 代々木ゼミナール
   ● 東進ハイスクール←会員登録が必要

3.大学ホームページ
 大学によっては、大学のホームページ上で過去問を公表しているところもあります。
 学部・学科や科目によっても掲載されていたりいなかったりとばらつきがあります。
 お目当ての学部・学科、科目が見つからないときは、下記4.に進みましょう。

4.大学の入試課などで閲覧等
 大学によって、過去問の公表の仕方はさまざまです。
 大学の入試課で閲覧可、郵送にて送付、オープンキャンパスで配布、というところもあります。
 ただし、非公表の場合もあるということも、心に留めておきましょう。
 大学のホームページや入試案内に過去問の入手の仕方についてお知らせしてある大学もあるので、確認しましょう。
 また、どうしても見つからない場合は、直接大学に問い合わせることをおすすめします。


★ 共通テスト・センター試験の過去問について
 共通テスト・センター試験の過去問(過去3年分)については、大学入試センターのホームページから見ることができます。


過去問は「過去問」

ここまで過去問について述べてきましたが、過去問は「過去問」、つまり過去問はあくまでも過去に出題された問題であり、実際のところ、次の入試でどのような問題が出るかはわからない、ということは否めません。もしかしたら受験する年から急に傾向が変わることもないわけではありません。でも、それでも解かなければならないのが受験。
そこで、最後に、出題傾向の変化があった場合の対処法について考えてみることにしましょう。

本番での傾向の変化に備えて

■ 本番では
  • 焦ることは当たり前だと、受け入れること
    考えていたことと違うことが起こったら、誰でも焦ってしまいます。そこで深呼吸などで、気持ちを切り替えることが大切です。他の方の方法としては、「大丈夫」とつぶやくことで不安な気持ちを打ち消す、というのもありました。焦りをよい緊張に変えていきましょう。
  • 全体に目を通して、わかる問題を見つけ、そこからはじめること
    他の受験生も同じような状況にいるので、その中で、解けるもので点をとっておくことが大切です。そこで気持ちを落ち着けていきましょう。
  • まずは設問をしっかりと読み、問われていることをしっかりと把握すること
    出題の形式は違えど、基本的に問われていたことは前回のものと同じということもあり得ます。この問題は単語のアクセントの位置について問われている、これはこれまでのあの問題と同じ、これは会話文の中で強調する語句によるニュアンスの違いについて問われている、これはこれまでのあの問題と同じ、といったように、問われていることを捉え、今までの学習につなげて、身につけた知識を活かしていきましょう。

■ 本番に備えて
  • 突然傾向が変わることもあるということを知っておくこと
    これを知っておくことで、たとえ変化があったとしても、そういうものなんだ、とすぐに受け入れることができると思います。
  • 時間配分に余裕を持たせること
    時間配分の中に問題全体に目を通す時間を組み込む、ひとつひとつの問題にかける時間をさらに短縮し時間に余裕を持たせる、といったことが挙げられます。
  • 過去問からそれぞれの設問の出題者の出題意図を読み取ること
    解答や解説をしっかりと読み、それぞれの設問で求められている力を把握して、どのような形式で問われても答えを出せるよう、その都度知識を確実なものにしておくことが大切です。
  • 基礎知識をより確かなものにすること
    応用問題も基礎知識があってこそです。

それでは、過去問を上手に活用し、入試本番に備えていきましょう。


指導要領が変わる際の注意点

新課程対応

指導要領の変更に伴い、学習範囲が変わり、入試の出題範囲が変わることがあります。変更に伴って削減された内容、追加された内容については、過去問演習では対応することができませんので、注意が必要です。

本ページの記事は、課程の変更がない場合の一般的な活用法について書いていますので、理系科目が新課程対応となる2015年度以降の入試に向けては、以下の点に注意しましょう。
なお、2016年度入試からは文系科目も新課程対応となります。文系科目の場合、分野・単元についての注意は特に必要ありませんが、英語は、英文での出題が多くなることが予想されます。

2015年度以降の入試に向けて(個別試験)

学習範囲が変わることで、2014年度以前の過去問で演習しなくて良い単元・分野と、逆に2014年度以前の過去問には出てこないので、別途対策が必要な単元・分野があります。
以下に、表の形でまとめましたので、参考にしてください。

1.2014年度以前の過去問で演習しなくて良い単元・分野 (新課程から削減された単元・分野)
単元・分野>項目 備考
数学 場合の数と確率(数学A)>期待値 “期待値”が数学Bの「確率分布」に移動したため、数学Aの確率の範囲からははずれました。
行列(数学C)>全般 複素数平面と入れ替わる形で、新課程(現行課程)からなくなりました。
物理 なし
化学 なし 「カルボキシル基」→「カルボキシ基」、「6,6-ナイロン」→「ナイロン66」、「テトラヒドロキシアルミン酸イオン」→「テトラヒドロキシドアルミン酸イオン」、「ヘキサシアノ鉄(Ⅱ)酸イオン」→「ヘキサシアニド鉄(Ⅱ)酸イオン」など、若干の用語が変更になっているので注意が必要です。
生物 なし 「好気呼吸」→「呼吸」、「嫌気呼吸」→「発酵」など、若干の用語が変更になっているので注意が必要です。
地学 なし

2.2006年度~2014年度の過去問には出てこない単元・分野 (新課程で追加された単元・分野)
単元・分野>項目 備考
数学 データの分析(数学I)>全般 旧課程・数学Bにおいては選択分野の1つであり、出題科目に含まれないことが多かった「統計とコンピュータ」に関連する単元です。旧課程では扱わなかった箱ひげ図などが増えています。新課程(現行課程)では、個別試験での出題は少ないと考えられますが、多くの場合、出題範囲としては含まれています。
場合の数と確率(数学A)>条件つき確率 “条件つき確率”は、旧課程では数学C「確率分布」に含まれていたので、出題範囲に含まれていないことが多かったです。
整数の性質(数学A)
※過去問に出てこないわけではない
これまでも「整数の性質」に関する問題は出題はされていますが、新課程(現行課程)で1つの単元となったので、これまでより出題されやすくなったといえます。
図形の性質(数学A)>作図、空間図形など 旧課程の「平面図形」に対して、作図、空間図形などが増えています。
微分と積分(数学II)
※項目ではなく、扱う次数の制限に変更あり
旧課程では微分は3次まで、積分は2次までの式を扱いましたが、次数についての制限がゆるくなり、4次関数のグラフや3次関数に囲まれた面積なども扱えることになりました。
複素数平面(数学III)>全般 旧課程の1つ前の課程で数学Bにあった複素数平面が復活しました。
積分法(数学III)>曲線の長さ 旧課程の1つ前の課程にあった“曲線の長さ”が復活しました。
物理 波動分野>波の式、観測者が動く場合のドップラー効果、光の干渉(反射による干渉) '2006(平成18)~2014(平成26)年度入試では、一部の大学ではヒント入りで出題されていました。
原子分野>全般 旧課程「物理Ⅱ」にありましたが、選択分野であり、かつ、もう一方の選択分野である熱力学の方がより学問的に基礎基本であるため、2006(平成18)~2014(平成26)年度入試で出題範囲に含めていた大学は非常に少数でした。(主要なところでは、東京医科歯科大や慶應義塾大医学部医学科などの難関大医学部医学科、京大・東北大・筑波大などの難関国立大)。しかし、新課程(現行課程)では出題範囲に含めている大学の方が圧倒的に多いです。
化学 なし 溶解度積や圧平衡定数、凝固点降下・沸点上昇の定量的取り扱い、浸透圧の計算(ファントホッフの法則)など、旧課程の「化学Ⅱ」で「参考・発展」で扱われていた内容が、新課程(現行課程)では必修項目として多くの教科書に掲載されるようになりました。入試でも出題されやすくなると考えられるので、注意が必要です。
多段階反応と律速段階、アルケンのオゾン酸化など、新課程(現行課程)の教科書の「発展」の内容が入試で出題されることも予想されるので、その対策も必要になるでしょう。
生物 なし 新課程に追加された「単元・分野」はありませんが、フロリゲンの正体など、最新の内容が追加されています。
地学 地球の環境>全般 地学基礎のみの単元であり、個別試験では大問として出題されることは考えにくいですが、この単元は分野横断の性格が強いので、「固体地球」、「岩石・鉱物」、「地質・地史」、「大気・海洋」、「天文」の主要な5分野に関する大問内の1小問としてならば、出題の可能性はあるでしょう。

過去問に出てこない単元・分野は、問題集でしっかり演習しておきましょう。
また、2015年度の入試は基本的に新課程対応ですが、経過措置により、新課程・旧課程の共通範囲からのみの出題としている大学もあります。2015年度の問題を解く際は、その点にも留意しましょう。

3.理科の選択問題について
旧課程では、理科Ⅱに選択分野があり、入試問題でも選択問題として出題されることがありましたが、新課程ではそのすべてが出題範囲となりますので、過去問においては、両方に取り組んでおきましょう。

センター試験の理科については、科目や出題範囲が旧課程のときと大きく異なります。過去問は2015年度以降のものを利用し、他に予想問題集等を活用しましょう。

関連項目



このページの最終更新日時:2021/09/22 21:21:31
-
最終更新:2021年09月22日 21:21