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おはなし[013]
行く先を見果てる目
#分類
読み物
内容細目
[01]概要
[02]ページをめくる
[03]次回更新予定
[01]概要
わたくしの日常をテーマにした
短いお話でしてよ。
[02]ページをめくる
ゴロゴロゴロ、
朝から元気な雷の雲さんも
お昼ごはんを食べた頃には遠くへお出かけ。
明るくなったお外を見て、
わたくしもピクニックに出発ですわ。
よく歩く森の景色も去年と今年、
木の生え方で雰囲気も少し違いますの。
あら、木から差す光に目を向けると
今まで知らなかった道を見付けましてよ。
せっかくなので今日は新しい道を探検ですわ。
歩いた先には何があるかご存じかしら？
音楽劇場やお菓子屋さん、
百貨店に植木屋さんですわ。
楽しい発見に喜びながらまた足を進めますの。
あら、次の日
庭に出ると少し良いことがありましたわ。
いつのまにか数を増やした
家族シイタケさんを見て、
命の営みを感じましたの。
そうですわ！
いつかわたくしが死んだら
昨日の植木屋さんに梓の木の苗を、
お墓に植えてもらいましてよ。
その苗が大きな木に育ったら、
それを削って誰かの棺桶を作りますの。
それからその棺桶を埋めた
お墓にまた苗を植えましてよ。
その苗が大きくなったら、
更に別の誰かの棺桶になりますの。
それがいつまでも続いたら、
とっても素敵ではありませんこと？
最終更新：2019年01月12日 12:55
