レイキュバス「キュイー!」

ゴモラ「ゴォモォラァ!!」

パキィン!

憂「甲羅が割れた!?」

唯「ベムスたんの攻撃によって入ったヒビ……ゴモたんのパワーなら砕くには充分だよ!」

レイキュバス「キ……キュイ……」

唯「ちょっと可哀想だけど……直式超振動波!」

ゴモラ「ラァァァァッ!!」

唯「レイキュバス……ゲットだ!

ティウンティウン

唯「明日はいよいよUキラーザウルスを捕まえにいくよ!」

憂「頑張ろうね!」

そしてその頃

律「レッドキング……岩石スペシャルホームラン!」

レッドキング「グワラゴワァァァァ!!」



キリエロイド「君はこの星の救世主とでも言うのか?」

梓「何を言ってるんです?」



澪「はははは! 私のコダイゴン・ジ・アザーの前にひれ伏せ!」

イカロス星人「マジ屈辱」


紬「最強超獣ジャンボキング……合体コレクターじゃないんだけど私」

唯「明日は大仕事だね」

唯「三人とも頑張って……ううん、一緒に頑張ろうね」

唯「おやすみ」



レイキュバス『Uキラーとか無理っスよ、ガチだもんあいつ』

ベムスター『マスターが欲しがってんだからしょうがねーだろ』

レイキュバス『しかもあいつが入ったら僕お払い箱ッスよ? マジありえねー』

ベムスター『どんまい』

レイキュバス『ゴモラ先輩も言ってやってくださいよ』

ゴモラ『……』

唯「ふぁ~、憂おはよ……」

唯「憂?」

唯「うーいー!」

唯「出掛けたのかな……あ、書置きだ」

唯「何々……『妹は預かった。返して欲しくば無人星へ来い』」

唯「た、大変だ!! Uキラーとか言ってる場合じゃないよ!」

ティウンティウン

唯「憂ー!! どこー!?」

憂「お姉ちゃん!」

マグマ星人「飛んで火にいる夏の虫とは貴様の事だな」

唯「憂を返して!」

マグマ星人「そうはいかん、宇宙女子高生ランドを作るためには地球の女子高生は欠かせんのだ」

唯「バカじゃないの?」

マグマ星人「ええいやかましい! ゆけぃ! ブラックギラス! レッドギラス!」

唯「それならこっちも……ゴモたん! と、えっと……カニゴロー!!」

ゴモラ「ゴモラー!」

レイキュバス「キュバ……」

憂(心なしかレイキュバスがへこんでるよお姉ちゃん……)

唯「カニゴロー! 冷凍光線!」

レイキュバス「キュバー」

マグマ星人「ギラススピンで弾き飛ばせぃ!」

レッドギラス「ギララララ!」

唯「なら火炎放射!」

マグマ星人「無駄無駄ぁ!」

ブラックギラス「ギラギラァ!」

マグマ星人「ふはは! そのまま小娘もろとも木っ端微塵にしてやれ!」

レッドギラス「ギラ!」

レイキュバス「キュバス~!」

唯「あわわわわ!」

憂「お姉ちゃん!」

ガシッ!

ゴモラ「……」

唯「ゴモ……たん」

マグマ星人「ギラススピンを生身で止めただと!? いや、それより……マスターの命令も無しに……」

唯「ちょ……超振動波!」


ゴモラ「グゥモラァァァァッ!!」

レッドギラス「ギラー!」

ブラックギラス「ギラギラァ……」

マグマ星人「くそっ! こうなったら実力行使で!」

憂「きゃあ!」

唯「憂!」

ゾフィー「そこまでだ!」

唯「う、ウルトラマン!?」

ゾフィー「私は宇宙警備隊隊長ゾフィー。私が来たからにはもう大丈夫だ」

憂(もっと早く来てよ)

ゾフィー「観念しろマグマ星人、無関係な地球人を傷つける事は許さん」

マグマ星人「おのれ!」

ゾフィー「まだ抵抗するか! 君、もう一度超振動波だ!」

唯「え? は、はい」

ゴモラ「ゴモー!」

マグマ星人「ぐぎゃあぁぁぁ!」

ゾフィー「貴様のような卑怯者に、宇宙の平和は渡さん!」

憂(何しに来たのこの人)

ゾフィー「君は中々筋が良い。怪獣にも好かれているようだ。これからも頑張りなさい」

唯「はい、ありがとうございます!」

ゾフィー「ではまた会おう! ジュワ!」

唯「生のウルトラマン初めて見たよ~」

憂「多分自慢にならないよ」

ティウンティウン

唯「ふぅ、一時はどうなるかと思ったよ」

憂「ごめんね、私のせいで」

唯「気にしないでよ。憂がいなかったら説明書も読めずに終わってたんだから」

憂「お姉ちゃん……」

唯「でもさすがに今日はもうUキラーはあきらめようかな。疲れた疲れた」

憂「あ、私お風呂沸かしてくるね」

唯「ありがと」

唯「ゴモたん達も一緒に入れたら良いのにね」

レイキュバス『いつでも喜んで……』

ベムスター『お供します』

ゴモラ『ギロリ』

レイキュバス『じ、冗談ッスよ先輩……』

さてその頃

律「レッドキングファイナルメガトンスーパービーム!!」

レッドキング「ガァ?」

律「さすがに出ないよね……」



澪「何だお前?」

セブン「少し腕試しをしてあげよう」



梓「ほぇ~」

ヤメタランス「ほぇ~」



紬「ふふふ、約束通り、この怪獣はいただきますね」

?「……ットォン」

唯「よーし! 待ってろUキラーザウルス!」

憂「ほんとに大丈夫かな?」

唯「やるしかないよ! あのグローザムとかいうのをやっつけるにはキラーの力がいる!」

唯「だから頑張ろうね、ゴモたん、ベムスたん、カニゴロー」

ベムスター『だってよカニゴロー』

レイキュバス『マスターのネーミングセンスは無いッスわ』

ゴモラ『……』

ベムスター『おーおー、燃えちゃってるよ。まぁ俺も程々に頑張りますかね』

レイキュバス『なんなんすかベム先輩まで……。あーはいはい、僕もやりますよ。愛されてないけど』

ゴモラ『……そんな事は無い』

レイキュバス『先輩?』

ゴモラ『渾名をつけられているお前が……少し、羨ましい』

ティウンティウン

唯「あれが……Uキラーザウルス……」

憂「なんて迫力なの……」

Uキラー「グルアァァァァッ!」

パシュパシュパシュ

唯「うわ! いきなり撃ってきた! カニゴローお願い!!」

レイキュバス「キュババババ!」

憂「カニゴローの甲羅でも長くは持たないよ!」

唯「なら……ベムスたん! ゴモたん! 同時に攻撃!」

ベムスター「ベムー!」

ゴモラ「ラァァ!」

Uキラー「ギュオオン!!」

憂「触手で弾いた!?」

唯「強い……」

Uキラー「ゴアァァァ!」

ゴモラ「ギャ……オ……」

憂「ゴモラが絞め殺されちゃう!」

唯「カニゴロー!!」

レイキュバス「キュバ!」

シャキン!

憂「おお! あのハサミが初めて役に立った!」

唯「ひ、酷いよ憂……カニゴロー、そのまま冷凍光線!」

レイキュバス「キュババー!」

Uキラー「ガアアァ!」

唯「お、怒らせちゃったみたい……」

ベムスター「ベム!」

Uキラー「ガア!」

憂「く、空中戦だ!」

唯「目がついていかない……」

唯「普通にやっても勝てっこ無い……何か良い手は……」

憂「うーん、弱点とか無いのかな?」

唯「映画見て勉強すれば良かった……」

ゴモラ「ゴモラァァァ!」

唯「ゴモたん……うん、弱気になっちゃダメだよね! カニゴロー、ベムスたんを援護射撃だ!」

レイキュバス「カニ!」

憂(今カニって……?)

唯「そうだ! あの噴射口を凍らせれば飛べないはずだよ!」

レイキュバス「キュバー!!」

カキン

Uキラー「ガアアアッ!?」

憂「落っこちてくるよ!」

唯「ゴモたん!」

ザクッ!

唯「串刺し振動波!」

Uキラー「グオオオオン!!」

唯「やった! Uキラーザウルス、ゲット……」

Uキラー「ガフゥゥゥ」

憂「平気な顔で立ってきたね……」

唯「ど、どうしよう……」

Uキラー「ギュオアアアッ!」

憂「ミサイルの雨……」

唯「お、終わったかも」

ドドドドドド!!

唯「……」

唯「……生きてる?」

憂「お、お姉ちゃん……カニゴローが……私達の……盾に……」

レイキュバス「キュバ……」

唯「カニゴロー!!」

レイキュバス『あーあ、ダサい真似しちゃったな』

レイキュバス『まぁ良いか。どうせリストラ対象だったし』

レイキュバス『そんな泣かないで下さいよマスター』

レイキュバス『レイオニクスバトルに参加するのって怪獣界じゃ名誉だし』

レイキュバス『それなりに感謝してるんすよ』

レイキュバス『お、視界が無くなってきたぞ』

レイキュバス『だから……泣かんで下さいよ』

レイキュバス『最期くらい、笑顔見せてくれても罰は当たらんでしょ』

レイキュバス『ふぅ……ま、後は頼みますわ、先輩』


ゴモラ「ゴモラァァァッ!!」

唯「うわぁぁ! カニゴロー! カニゴローーーー!!」

レイキュバス「----」

憂「お姉ちゃん……カニゴローは……もう」

唯「やだ……やだよ……」

Uキラー「グルル……」

憂「Uキラーが来るよ!」

唯「もう……どうでも……いい。私が使うと、皆死んじゃう」

ゴモラ「ゴオオ!」

ベムスター「ベムムム!」

憂「ゴモラとベムスターが必死に戦ってるじゃない! お姉ちゃんがそんなのでどうするの!」

唯「もういい……止めてよ……二人とも死んじゃうよ……」

憂「バカ!」

憂「ゴモラ達だって悲しいに決まってるじゃない!」

唯「……」

憂「だけど、必死なんだよ!?」

唯「……」

憂「なんで必死か解ってる!?」

唯「……」

憂「お姉ちゃんの為でしょ!!」

唯「……」

憂「泣く事がカニゴローの為なの!? 違うでしょ!!」

唯「……」

憂「立って!! 戦って!! お姉ちゃん!!」

唯「わあああああ!!」

唯「行くよ、ゴモラ!!」

ゴモラ「ゴオオオアアア!!」

憂「ゴモラが……赤く輝いて……」

Uキラー「ガルル……」

唯「ベムスター、憂を安全なところへ」

ベムスター「ベム」

憂「お姉ちゃん……」

唯「もう大丈夫だから。必ずあいつを手に入れる、ありがとう憂」

憂「うん」

唯「さぁ、決着をつけるよ!」

ゴモラ「ゴモラァァ!」

憂「突っ込んでくる!」

Uキラー「ギュオオオオ!!」

唯「受け止めて」

ゴモラ「ゴオア!!」

唯「バースト振動波!!」

ゴモラ「オオオオ!!」

Uキラー「アアオオオ!!」

憂「効いてる!」

唯「体当たり!」

唯「尻尾攻撃!」

唯「角串刺し!」

Uキラー「ギ……アア……」

唯「最後の一発! バースト振動波ぁ!!」

ゴモラ「ゴォモラァァッ!!」

唯「Uキラーザウルス、捕獲完了」

憂「な、なんかお姉ちゃん雰囲気違う……」

唯「ふぇ?」

憂(あ、戻った)

唯「カニゴロー……」

憂「帰ろう? いつまでもはいられないよ」

唯「うん……あと、少しだけ……」

唯(ありがとう……カニゴロー)



ゴモラ(生涯忘れはせん、お前という戦友を)

ベムスター(ふん、勝手に死にやがって……バカ野郎が)

ティウンティウン

唯「なんか最後のはすっごい疲れた……」

憂「今日はもうゆっくり休んでね」

唯「そうする」

バタ

唯「カニゴロー……見てて……絶対、勝ち残る……から」



ベムスター『何堂々と居座ってるわけ?』

Uキラー『……』

ベムスター『マスターが必要としてなかったらお前なんかぶちのめしてるよ?』

Uキラー『お前では無理だ』

ベムスター『はははは、表出ろ』

ベムスター『おら、やってやるよ、来いよ、おい』

ゴモラ『止せ』

ベムスター『止めんなや! こいつのせいでカニゴローは……』

ゴモラ『同じ状況ならお前も手を出したろう?』

ベムスター『それは……』

ゴモラ『怪獣バトルの宿命だ……飲み込め』

ベムスター『チッ!』

Uキラー『俺はあの子の大切なものを奪ってしまったようだな』

ゴモラ『言っておくが、俺もお前を許したわけではない』

Uキラー『解っている』

Uキラー(償いは……戦いで示すさ)

ほいでその頃

澪「バカな……この私が……負けた?」

セブン「這い上がれ。そうすれば君はもっと強くなる」



律「ようしレッドキング! 飯でも食いに行くか!!」

レッドキング「アンギャー!」



梓「い、いい加減ついてくるなです!」

グドン「グルルル」



紬「私を誑かすには、少々足りませんでしたね」

メフィラス星人「くくく……地球人にやられるとは、私も焼きが回りましたねぇ」



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最終更新:2015年03月31日 08:36