消毒しよう
外出時に手が洗えない時には、消毒が有効です。
また、患者の看護時にも消毒は必要です。
家庭やオフィスで複数の人が触れる場所(電気のスイッチ、リモコン、電話、ドアの持ち手)を消毒することは、接触感染防止策として効果的です。
(参考データ(PDF):
温度、湿度別の生存率/物についた時の生存率)
消毒スレのまとめ(ver.2)
インフルエンザウイルスの消毒には
(エンベロープを有する)ウイルスを対象とする場合には、熱水消毒(80℃10分)、次亜塩素酸ナトリウム(200~1,000ppm)、消毒用エタノール、イソプロパノール(70vol%)を用いる。
消毒剤について
インフルエンザウイルスには次亜塩素酸ナトリウム、イソプロパノールや消毒用エタノールなどが有効である。
消毒剤の噴霧は、不完全な消毒やウイルスの舞い上がり、消毒実施者の健康被害につながる危険性もあるため、実施すべきではない。
亜塩素酸ナトリウム
次亜塩素酸ナトリウムは、原液を希釈し、0.02~0.1w/v%(200~1,000ppm)の溶液、例えば塩素系漂白剤等を用いる。
消毒液に浸したタオル、雑巾等による拭き取り消毒を行う、あるいは該当部分を消毒液を直接浸す。
イソプロパノール又は消毒用エタノール
70v/v%イソプロパノール又は消毒用エタノールを十分に浸したタオル、ペーパータオル又は脱脂綿等を用いて拭き取り消毒を行う。
アルコール(エタノール系)消毒剤
アルコール(エタノール,イソプロパノール等)は、 ウイルス表面の脂質(エンベロープ)を溶解し乾燥させることで不活化させる。
濃度が低ければ、長く作用。ウイルス不活性化まで高濃度より時間がかかる。
濃度が高ければ、早く作用。引火点が低く、火事に注意。
以前は70%のエタノールが最も殺菌力が高いとされていたが、現在では60-95%の範囲ではそれほど差はないと言われている。(
引用元)
エンベロープを有するウイルスに対して、50vol%程度でも効果がある。(50vol%≒42.5w/w%)(
引用元)
アルコール度数=体積濃度(vol%)=アルコール体積÷全体体積 |
重量濃度(w/w%)=アルコール重量÷全体重量 |
手指用
(濃度が高いほど、脱脂作用が強力になり手が荒れる)
他
次亜塩素酸ナトリウム系消毒剤
他の薬品と混ぜないよう注意。
次亜塩素酸ナトリウムは、 ウイルスの構成タンパクを酸化分解して不活化させる。
200~1,000ppmで有効。注意書き通り、水で薄めて使用する。
二酸化塩素系消毒剤
出過ぎてたらフタをする換気をする等、取り扱い注意
ウイルス不活化のしくみは、次亜塩素酸ナトリウムと同じ。
Q&A(よくある質問とその回答)
Q(質問) |
A(回答) |
消毒用エタノールの持ち歩き用容器はどんなものが良いですか? |
×アクリル樹脂製(突然割れる事がある) △PET製 ○ポリエチレン(PE)製、ポリプロピレン(PP) (※何かの液体が入っていたボトルの再利用は危険。) ○ガラス製香水アトマイザー(※材質はよくチェック。) |
マスクが手に入らない。消毒用エタノールで消毒して再利用OK? |
マスクのフィルタは高密度繊維で作られている。 これを消毒できるほどのエタノールをぶっかけると膨潤し、乾燥したときには繊維間の隙間が開いてしまい、フィルタ性能ガタ落ち。 人間の呼気によっても湿気るが、消毒できるほどのエタノール液量とは比較にならない程度。 |
無水エタノールは濃度が高すぎて消毒に向きませんか? |
無水エタノールは99.5vol%以上。そのままだと消毒に向かないが、希釈する事で使える。 無水エタ400ml+精製水100ml=消毒用エタ500ml 無水エタ4本+精製水1本⇒消毒用エタノール5本分 |
手指消毒剤は市販のものならどれでもいいの? |
いいえ。どれでもいいわけではありません。 インフルエンザウイルスに対して有効な成分を有効な量含んだ商品と、そうでない商品(細菌に対しては効果あり)がある。 特に、手指洗浄剤に多い成分「塩化ベンザルコニウム」は、細菌に対しては効果的だが、インフルエンザウイルスに対しては弱い効果しかない。にもかかわらず、多くの店舗で「ウイルス対策用」として販売されており、大変紛らわしいので注意が必要。 【インフルエンザウイルスに効果的でない商品例】 各社:逆性石けん(エタノール含有せず) 各社:オスバン(エタノール含有せず) ピジョン:消毒洗浄ジェル (エタノール含有率が50 vol%未満、電話確認済み) 小林製薬:薬用ウィルテクト (公式サイトにウイルスには効果なしとの記載あり) ライオン:キレイキレイ 薬用泡で出る消毒液 (エタノール含有率が50 vol%未満) |
かばんに消毒用エタノールをシュシュっとスプレーすればウイルスは死にますか? |
ファ×リーズ感覚でスプレーする程度では効果がありません。 消毒用エタノールの使い方は、洗面器などを使用してドボンとつけるか、布やキッチンペーパーにたっぷり浸して念入りに拭き取るかどちらかです。前者はコストの関係で厳しいと思われるので、家電製品や携帯電話は後者の方法、かばんや洋服などで洗えるものは水洗い、洗えないものは【こちら】を参考に、時間を味方にして下さい。隔離しておく際、室内空調などでウイルスが飛散しないようにゴミ袋や衣装ケースにいれておくとよいと思われます。 |
ご意見フォーム
- 上で弱い効果しかないと編集した者です。
ネット上では「全く効果がない」または「弱い効果しかない」というサイトしか
見つかりませんでした。厚生労働省もエタノールか次亜塩素酸を推薦しています。
また、ピジョン社の塩化ベンザルコニウム 0.05w/v%入り消毒洗浄ジェルについて
同社に問い合わせしたのも私なのですが、同社からは「インフルエンザウイルスには
効果がない」と返答を得ています。
本文上から5行目の「温度、湿度別の生存率/物についた時の生存率」のリンク先では
25ppmで10分接触と書かれています。1ppm = 0.0001%ですから、0.05w/v%では
少なくとも10分以下で効果あり、ということになると思いますが、メーカーは
それでも手指用という使用方法に関しては実用的でないと判断しているということです。
このような事情に鑑みると(アルコールにアレルギーがある等の特殊事情でもない限り)
あえて効果が不確実なものを選ぶというのは理解に苦しみます。コストが多少高くても
確実に効果が期待できるものを選ぶべきではないでしょうか。特に職場であれば
なおさらで、BCPの観点からも効果が保証されているものを選ぶべきだと思います。 -- (janedoe) 2009-09-08 20:11:33
- janedoeさんご解答ありがとうございます。
職場保健係さん、効果の有無とは別件になりますが、厚生労働省のガイドラインによりますと、「スプレー噴霧はするべきではない」との事でしたので、その部分を引用形式にして再掲載しました。(「消毒剤について」)
薬剤と消毒方法について、徹底が難しいかとは思いますが、疾患ないし健康を害しては元も子もありませんので、適当な方法の実行をご一考下さい。 -- (備蓄まとめ人) 2009-09-08 20:37:20
- 繧ェ繧ケ繝舌Φ縺ッ繧、繝ウ繝輔Ν繧ィ繝ウ繧カ繧ヲ繧、繝ォ繧ケ縺ォ蜉ケ譫懊′縺ゅj縺セ縺吶?ょュヲ陦楢ォ匁枚縺ォ繧ゅョ繝シ繧ソ縺瑚シ峨▲縺ヲ縺?∪縺吶?
PMID: 18032831 -- (noma) 2010-09-07 11:52:22
- べっ、べつにアンタのためじゃないんだからね!(ノ゚Д゚)ノシ★ http://l7i7.com/ -- (わかりません) 2012-01-05 03:26:23
- 写メールから素人の相手を選んでプレイするお仕事。(人・ω・)♪ http://www.fgn.asia/ -- (まい子) 2012-06-30 13:29:38
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最終更新:2009年09月08日 20:41