『恩田陸の作品全般について語る会』読書会まとめ

(2012-12-15(土) 20:00頃~23:00頃 開催)

作者紹介



以下のまとめはなるべく話題ごとに発言を並べ直しております。未読の方に配慮し、作品個別のネタバレURLはそのままにしております。 (@rufa)


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読書会開始 恩田作品への印象など
rufa9 エアミス研24回読書会「恩田陸の作品全般について自由に語る会」を始めます。(23時までをめどに) お気軽にご参加ください。
rufa9 恩田陸作品の好きなところは、異世界に連れて行ってくれる文体の力です。ミステリのベスト3をあげると『木曜組曲』 『三月は深き紅の淵を』 『黒と茶の幻想』ですね。 SFだと『光の帝国』もイメージ想起力に富む傑作だと思います。
tsundokulib その昔大森望がアニメージュで新潮文庫ファンタジーノベルシリーズ版の「六番目の小夜子」を紹介しており。ぜんぜん本屋で見つからんで苦労したなあ。照明落とした体育館のシーンのぞくぞくしたことといったら。
rufa9 tsundokulib あの体育館のマイクまわすシーンは白眉でしたね。「小夜子」入手困難だったことあるんですね。
tsundokulib rufa9 そうなんですよ。新潮文庫内のファンタジーノベルシリーズ(ほかに「魔性の子」「メルサスの少年」などが)で出たんですが早々に入手できなくなっちゃいまして。>「六番目の小夜子」
rufa9 tsundokulib 改稿前の初期バージョンはかなりレアな本なんですね!!
tsundokulib ふむ、いまさくっとWebcatひいたら98年に改稿したのがハードカバーで出てる。ちょうど高校から大学の半ばにかけて「小夜子」幻本化してたのか。
tsundokulib 「小夜子」幻化したころに2度目のFTノベル大賞最終候補で「球形の季節」か。「三月は深き紅の淵を」で「こういうタイプのひとなのか」と読者のほうも作風に慣れて、評価が広がりだしたように記憶している。
tsundokulib  話が収束していきそうなんだけど発散するラストのつけ方で、ミステリからもSFからも欄外だけど評価する、みたいな感じだったかなあ。
ab0kun 恩田陸にハマったのは中学時代。小夜子が好きと言ったら、たまたま担任の先生が恩田陸さんの大ファンで、コッソリ色々と貸してくださった。おかげで「ネクロポリス」くらいまでは刊行直後に読むことができました。
ab0kun 恩田陸作品の魅力の一つは、ふとしたシーンが心に残り、どこか懐かしい気持ちでそれが思い出されることだと思ってる。恩田陸以外の作品でもそれはあるが、私の中では恩田陸作品が一番強い。(強い、という言い方も変な気もしますが。)
rufa9 ab0kun 印象的なシーンありますよね。『小夜子』の体育館のシーンしかり。『三月』の酒盛りしながら寝台車で謎解きとか。ちょっと違うかもですが、『木曜組曲』のハードボイルド全てに使えるオビのシーンは声出して笑いました。
rufa9 ab0kun それは恵まれた出会いですね。そんな素敵な先生がいらしたとは…! 「六番目の小夜子」のノスタルジックなホラー感よかったですねー。NHKドラマも傑作でした。栗山千明さまが美しすぎて。
ab0kun rufa9 「六番目の小夜子」はテレビドラマの影響が確かに大きかったです。テレビドラマを見て、学級文庫にある原作を読んで、面白いなーと思ったら「蛇行する?」とか理瀬シリーズを先生が色々貸してくれて。ほんとに恵まれてました。
rufa9 ab0kun 理瀬シリーズも『蛇行する川のほとり』もノスタルジックな美しき少女漫画の世界ですねー。 多感な十代の時期にあの作品群を読めたのはうらやましいです。
ab0kun rufa9 そうなんですよー。担任の先生、すごくいい所をついてきてくれましたよね!すごく感謝してます。
youmoutei 残念ながら、恩田陸はあまり読んでない&覚えてないので参加できません。『象と耳鳴り』はサイトに感想書いてますが、他には『光の帝国』と『不安な童話』を読んだような記憶が……。
rufa9 youmoutei 『不安な童話』はまだ恩田先生がミステリしてる作品なんですよね。『象と耳鳴り』などの短編集もそうですが、ミステリともSFともホラーとも分野のくくれない多彩な作家さんですね。
youmoutei そうですね。私としてはそのあたりが、今ひとつ手を出しづらい感じにつながってるんですが……。 RT rufa9 //ミステリともSFともホラーとも分野のくくれない多彩な作家さんですね。
ab0kun youmoutei あれ?そういえば羊毛亭さん、山田正紀さんとの対談本は?
youmoutei ab0kun うっ(汗)。読書会に備えて『読書会』を読もうと思っていたんですが、職場に置いてきてしまってorz
rufa9 youmoutei ミステリ落ちか、と思わせておいてホラー・メタ視点落ちとかありますしねー。ミステリも、ご本人は「様式美がいい」とおっしゃっておられたくらいで、かちっとしたロジックよりも雰囲気を楽しむ作品が多い印象です。
youmoutei rufa9 その「雰囲気を楽しむ」というのが私は割と苦手なのでw、なかなかアレなんですが、いずれは読んでみようと思っています。『六番目の小夜子』すら読んでないですからねw
rufa9 youmoutei なんと 、羊毛亭さんには恩田先生はかなりの地雷原と言えましょう。『ロクサヨ』も危ないですぞ。『三月は深き紅の淵を』か『木曜組曲』が大丈夫じゃないと、あとはもうドッカンドッカン爆発しまくりかも…?
youmoutei rufa9 なるほど、了解です。気をつけますw
rufa9 youmoutei 『ユージニア』や『黒と茶の幻想』 『Q&A』あたりの、んー?ぎりぎり…アリか?みたいなのに挑戦していただきたい気もw イイネ!ってなるかモヤッとくるか分かれる作品も多いです。
ab0kun 私は恩田陸からなんとなくミステリに足を突っ込み始めたような感じなので、なんかこう…微妙な終わり方のミステリだったりしても、雰囲気が楽しめるならば割とすんなり受け入れちゃいます
smith996 どうも遅れましてすいません。いまから読書会参加しますね♪( ´θ`)ノ
rufa9 smith996 いらっしゃいませー♪
物語と語り口のうまさ
smith996 途中から参加して空気読めていないのですが、自分の恩田陸さんの遍歴とそのイメージから。 まず初めに読んだのは「六番目の小夜子」、そこから「ネバーランド」や理瀬シリーズ、「光の帝国」などを読み進めたはず。。。 (前なので記憶が薄い。。。)
rufa9 tsundokulib 恩田先生は「いろんなジャンルの本を読んで育った世代なのだから、自分の作品のジャンルを『これだ』と決めつけられるのは違和感がある」という旨の発言をしておられたように思います。人を選びそうですが、そういうラストもありですよね。
smith996 一番ミステリしているのはみなさんも言われるとおり「象と耳鳴り」だと思っていて、個人的にとてもすきな短編集です。 なにより文庫の装丁が素敵。
smith996 (というか他の作品のミステリ度合いが云々とかそんなこと思うとか思わないとか...)
rufa9 smith996 奇跡的に素敵なラインを歩んでおられる。絶妙な地雷の避けっぷりではありませんかw ん?『劫尽童女』?
smith996 rufa9 (か、カンボジア。。。) #ギリギリ許されるラインだと思ってる
smith996 基本的には恩田さんはミステリというよりも、物語として純粋に楽しんで読んでいる側面がとても強いです。 青春もの、少女漫画世界ものの作品がそうじてクオリティが高いイメージ。
rufa9 恩田先生はミステリじゃない小説も、本屋大賞受賞の『夜のピクニック』(青春小説)、恩田版ガラスの仮面『チョコレートコスモス』、スラップスティックなサスペンス『ドミノ』も傑作ですよ! 読んで損はないです。
smith996 rufa9 正直に言わせていただくと、恩田先生に関しては読んでる途中(中盤)が一番たのしい作家さんです。
ab0kun smith996 私もその感覚に近いです。なんとも言えない、あの微妙な立ち位置、雰囲気だからこそ、恩田陸の物語は輝いていると思います。大好きです。
地雷本との落差が大きい
smith996 うわぁぁぁぁ、なにこの盛り上がる設定→えぇぇぇぇぇぇぇぇ、それで、それで終わるのぉぉぉぉぉぉぉぉ という作品が云々。
smith996 ab0kun 恩田さんは物語を大変うまく書かれる作家さんで、ミステリはその手法の一部なんだろうなと思っている次第で。
ab0kun 恩田陸、私は大好きだけど、万人受けする作家だとも思わない…というのは正直ずっと感じてた。だから時々、なんで恩田陸ってこんなに売れっ子なんだ?とコッソリ思ってる。いやファンとしては嬉しいんだけれども。
smith996 ab0kun いや、青春系は割と内容しっかりだし万人受けだと思う。ネバーランドとか夜のピクニックとか
ab0kun smith996 たしかにその辺の青春系を中心にいくつかは万人受けするかもですが、なんというか…よく訓練されたファン(?)でも、たまに「!?」となるのも多いと思うんです。だから、いっぱい平積みされまくってるのを見ると、そんなに売れるのかなあと…
rufa9 smith996 『ネクロポリス』『ロミオとロミオは永遠に』 『上と外』など、世界観の描き方すごく魅力的なんですよね。あの素敵な文体のおかげで気持ちよくお話の世界に入っていけます。「ミステリは手法の一つ」というスミスさんのお考えに膝ピシャリです。
smith996 (恩田さんはミステリ読みからすると、最後のぶん投げ具合が) #独り言
rufa9 ミステリ読みがぶんなげそうな恩田作品、私的1位『夏の名残の薔薇』 あと『禁じられた楽園』や『きのうの世界』などびみょうなのもありますが、『劫尽童女』含めて嫌いじゃないです。1位が圧倒的すぎて…!
smith996 rufa9 1位読んでないんですが『劫尽童女』以上の逸材。。。?
rufa9 smith996 フフフッ… ミステリ的にたいへんおいしい設定なのですよ。それをひっぱりにひっぱったあげく…! (ちなみに地雷作品は文庫化しにくいのでかえってレアなような気さえしています)
rufa9 恩田先生の中でミステリ的に整合性がとれてるのは『木曜組曲』、ミステリとして見ればあやういところにあるけど魅力的なのは『球形の季節』『三月』『黒と茶の幻想』『ユージニア』『ドミノ』『Q&A』あたりだと思います。(まずご本人がミステリを様式美として見てる
rufa9 恩田作品の中にはミステリ枠ながら「魅力的な大風呂敷広げてたたみきれてない」のもあるかもしれませんが、ん~、ぎりぎりアリかな?てのもあって、そういうのは偏愛されてそうです。個人的には『夏の名残の薔薇』がミステリ地雷度ナンバーワン。でも人によって全然ちがいそうw
登場人物はやたらハイスペック
rufa9 言っとくが、恩田作品は登場人物が才色兼備のリア充ばっかりだぞ! そこにときどきダメージくらったりもするよw
smith996  rufa9  そうそうみんな頭が良すぎて。若かりし頃に読んでた当時はこんな考えて生活してないよ!!って読むたびにおもってました。
rufa9 smith996 そうですねw みんな美形で頭がよくて、考えてることに配慮があふれていて、私の知ってる十代とちがう!って感じです。ふつうの十代ってもっとアホっぽいものじゃないの?w (ってか今もアホだし)
smith996 ちなみにガチャピンの中で読んでて頭良すぎるやろ、リア充すぎるやろは恩田さんと辻村さんです。
smith996 rufa9 ガチャピンの高校時代はもっと下衆なことで頭がいっぱいで、恩田さん読んでると申し訳なく。。。
ab0kun 才色兼備だけどちょっぴり陰があって…みたいな女の子キャラが大好きになったのは間違いなく恩田陸の影響。
ab0kun たしか「ネバーランド」の文庫あとがきで「高校生が爽やかすぎる」と言われましたが、私の中では高校生男子はこうなんですって恩田さんが言ってたの思い出した
smith996 ab0kun 実際の高校生は馬鹿です。えっちなことしか云々。。。
ab0kun 「ネバーランド」の影響で「高校生男子=爽やか美青年」の図式が当時中学生の私の頭に出来上がってしまった。しかも私は女子ばかりの高校に進学したので、今でもちょっと高校生男子って爽やかで切なくてキラキラしたものに思えてしまう
smith996 ab0kun そのあたりが実に少女漫画的だなぁと恩田さんの作品を読んでて思うのです、ハイ。
ab0kun smith996 夢壊さないで…(´・_・`)
rufa9 スミスさんもアボくんもリアルで十分リア充じゃないですかーやだー。恩田先生の少女漫画ファンタジー的美しさの少年少女もまたよろしおすえ。(恩田作品では中年・老年でも美形だったり、オネエ言葉のイケメンが出てきたりするわけですが)
人物造形と引きのうまさ
tsundokulib 読んだあといろいろ忘れていっても「なにが起きてるか曖昧で引き回される」感と「なんかこの学校楽しそう」感があとまで記憶に残るのでやっぱりいいなと思うのです。
rufa9 ちょっと前ですがリプありです。そうそう! 恩田先生は読んでいる間は確実に楽しく別世界に連れていってくれるのですよね。だから結末がんん~?でも無駄な時間だったとは思いませぬ。 smith996 //読んでる途中(中盤)が一番たのしい作家さんです。
ab0kun 恩田陸作品で主要かつ醜い系のキャラを思い出そうとしたけど、パッと浮かぶのってロミロミのデブキャラくらいしか出てこない。あとロミロミのヒステリックなあの人とか。
rufa9 確かに、ときどきすんごいエグいやな人は出てきても、醜い人はそんなに出てこないかも。ちなみに『私の家では何も起こらない』で大量殺人する人より、『黒と茶の幻想』の節子の舅の方がにくたらしいですぞ。別に人殺しとかしてないのに。
ab0kun たしかに、容姿が美しいキャラクターの方が内面的醜さ(エグさ)が際立つかも。
rufa9 ab0kun 『麦の海に沈む果実』シリーズのヨハンタンはいいのだよ!hshs
ab0kun ヨハンたそはベッケンバウアー!!!!!!!RT rufa9: ab0kun 『麦の海に沈む果実』シリーズのヨハンタンはいいのだよ!hshs
rufa9 ab0kun 別件バウアーふいたww
rufa9 tsundokulib 物語の空気感を印象に残せるのはすごいですね。あと気持ちよく引き回される感、わかります。恩田先生は『ガラスの仮面』などの少女漫画で「引き」の大切さを学んだそうです。
tsundokulib それが「象と耳鳴り」みたいにミステリでまとまると正直アレなネタも混ざったりしてそっちが記憶に残ったりするので、やはりターナーの絵のような持ち味だと思うのですね。
rufa9 tsundokulib ターナーの絵とは言いえて妙ですね。アレな路線もありか、と思うとまんまと最後まで読んでしまいますw SF落ちでもメタ視点落ちでもなんでもありだぜよ
tsundokulib rufa9 「ガラスの仮面」! ああこうして一度きちんとよまねばならぬものリストが増えてゆく!
rufa9 tsundokulib 『ガラスの仮面』なんてあーた、途中まで揃えて読み始めると、徹夜でそこまで読んだあげく、翌日最新巻まで買わなければ発狂しそうになりますw
食べ物描写がおいしそう
rufa9 恩田作品の特徴として、「食べ物の描写がおいしそう」というのがあります。読んでるとおなかがすいてきますw 『木曜組曲』や『三月』の、おいしい手料理を食べながら数人でワイワイミステリ談義したり、脱線してゲスい話をしたりする流れ、すごく楽しそう。
rufa9 食べ物描写続き。『三月は深き紅の淵を』に出てきた、女二人で寝台列車の個室でガタコトンガタコトン…と揺られながら、ギンビスのアスパラガスなどのおつまみを食べつつ酒盛り兼謎解き談義するシーン。すごくおいしそうで楽しそうで大好きなシーンです。
rufa9 恩田先生はエッセイも面白いです。『小説以外』や『恐怖の報酬日記』がおすすめ。先生のOL時代、週末に仕事が終わってからおいしいものとミステリとビールを買って帰宅し、全てをスタンバイしてウッハウハで過ごす逸話が楽しそうでした。紹介されるレシピもみんなおいしそう♪
ab0kun 電池切れる前に私の恩田陸作品の偏愛10作叫んでおきますね! 麦の海に沈む果実、黄昏の百合の骨、ネクロポリス、ロミオとロミオは永遠に、ネバーランド、六番目の小夜子、光の帝国、ドミノ、まひるの月を追いかけて、ライオンハート 他にもあるけど、今はこの10作で!
rufa9 ab0kun あざっす! けっこうかぶっていて嬉しいです。
ab0kun ヨハンたそhshs!!!!!りだつ!!!
秋田さんの『六番目の小夜子』ご感想
akita_kia こんばんは。遅くなりましたが、よろしくお願いします。
rufa9 akita_kia いらっしゃいませー、よろしくお願いします。
akita_kia この読書会に合わせ、初恩田陸で『六番目の小夜子』を読み、途中までは面白かったのですが、ラストに脱力し、その感想をツイッターに書き、『夜のピクニック』の最初の方を読み、少し寝ようかと思って、気付いたらこの時間でした。
rufa9 akita_kia おつかれさまでした。しょっぱなから人を選ぶ感じですもんねえ。『夜のピクニック』は青春小説、キャラクター同士でお互いの心の流れがある種のミステリ…と思って読めばアリかもです。私としてはカタルシスはありました。
akita_kia 『六番目の小夜子』は、少年少女や高校生活シーンの甘酸っぱい描写、謎と怖さに満ちたストーリーが面白いと思いました。でも、ラスト読んでも整合性が取れず、悩んでいたら、ツイッターで恩田陸はそういうエンド多いよと言われ、そういうものかと……。
rufa9 akita_kia 読んでる間はすごく楽しくて、ラストはんん~?ていうのとか、一応整合性のあるラスト(あるいそれが暗示されている)のにんん~?てのが多いです。
akita_kia 『六番目の小夜子』のミステリ的な整合性の取れなさは置いておくとして、キャラクター描写について書きたいと思います。小夜子の謎に満ちた美少女ぶりがそれに憧れる雅子を通して嫌味なく書かれてるなあと。謎めいた部分はありつつも、あっさりした性格で、それ自体二面性があり。
akita_kia あ、この場合、沙世子でしたか。
akita_kia 二人の少年(秋と由紀夫)はそれぞれ少女マンガに出て来れる位の高スペックなのですが、書き方がそんなにねちっこくないんですよね。結構その辺に普通にいそうな感じで書かれている。
rufa9 akita_kia 雅子ちゃんは自分の魅力に気づいてないだけの、ほんとは素敵な子って感じですもんね。ハイスペックなキャラがさらりとバンバン出てくるのが恩田作品ですw
akita_kia 同じ女性作家ということで、宮部みゆきの『魔術はささやく』と比較させていただくと、あの主人公には女性が書きそうなエロスがありました。女性が少年に抱く憧れだの何だのが仮託されてる感を読んだ時感じたものですが、『六番目の小夜子』ではその臭みはあまり感じなかった。
rufa9 akita_kia 『ネバーランド』で男子高校生が爽やかすぎると言われていたそうですもんね。恩田作品では『夜のピクニック』 もそうですが、思春期の悩みからさえも、ゲスい部分を排除した清潔感のようなものを感じます。
akita_kia rufa9 沙世子と雅子のコンビは、お互いが持ってないものに惹かれあう、良い関係だなと思います。雅子も沙世子に較べたら美少女ではないかもしれませんが、それなりにかわいいんだろうし。沙世子が何がしかの魅力を感じてるのは伝わってくる。
rufa9 akita_kia 雅子ちゃんいい子ですよね。(NHKドラマではすごいことになってましたがw) 恩田作品は、容姿や才能に恵まれすぎた人の苦悩や、そういう人の傍にいる人がいかにふるまうとうまくやっていけるのか、みたいな心理描写もけっこう出てきます。
akita_kia rufa9 雅子が沙世子を見て、本当にきれいだなあ、私女なのにこんなこと思うの変かしら、でも男の子にはこのきれいさは分からない、だって男の子は女の子であれば何でも良いところがあるもん、と思うのが、なるほどなあと思いつつもおかしくて(笑。でも百合にはならないと。
rufa9 akita_kia 分析的でかわいいですね♪ 確かに恩田作品には同性の仲良し描写がよくでてきますが、百合っぽさやBL風味は感じないですなー。男女関係がストーリーにからんでもあんまりエロさは感じないし… そういうとこも嫌いじゃないですw
akita_kia 『六番目の小夜子』で、転校生は民俗学で言う http://t.co/Us6feDwS ではないか、という秋の父の考察。後に沙世子は学校(共同体)にすっかり溶け込み、それでなくなる。最後、秋が父に「自分達こそその人にとってはそれではないか」と言う。なるほどなと。
rufa9 akita_kia そんなシーンあったんですね(汗 すっかり忘却の彼方に。関根家の人たちは恩田作品にたまーにぽつっと登場するのですが、なかなか特殊な雰囲気があります。構図の反転なのか…お父さんの言葉は意味深ですね。
akita_kia rufa9 あ、「関根家の人たちは恩田作品にたまーにぽつっと登場する」んですか。秋の父は独特の奥行きのある人物として書かれていて、作者としても気に入ったんでしょうかね。秋の「観察者」という資質は(複数にまたがる)物語にとっても有用なのでしょうし。
rufa9 akita_kia 「観察者」の目というのは物語に奥行きと雰囲気を出すのにも いいんでしょうね。秋の兄、春が主役級なのが"puzzle"です。お父さん自身や、お姉さん夏(なつ)が出てくるお話もあったはず。(うろおぼえ)
akita_kia rufa9 なるほど、さらに兄と姉が出てくるんですね。ありがとうございます。
rufa9 akita_kia 今日はおつきあいくださってありがとうございました。よろしければ他の恩田作品もお楽しみ下さいね。また機会がありましたらぜひぜひよろしくお願いします。
akita_kia 改めて『六番目の小夜子』は沙世子の魅力が中心だなあと。謎めいた美少女だけど、友人達といる時は飾らない性格で、普通っぽさもある。彼女なりの(友人や異性への)劣等感も抱えていて。まあその語り自体ブラフの可能性もありますが、この小説の場合。その多面性が魅力かと。
akita_kia rufa9 お疲れ様でした。恩田作品、もう少し読めてれば良かったのですが。参加も遅くなってしまって。それでは失礼します。
rufa9 そろそろお時間となりましたので、エアミス研24回読書会「恩田陸について語る会」をお開きにしたいと思います。参加下さった皆様、ありがとうございました。今回の内容はこちらでまとめております。http://t.co/8ZpLSLFy

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最終更新:2013年03月15日 09:19