547 名前: 本当にあった怖い名無し 投稿日: 2007/06/08(金) 13:13:56 ID:Fr3wsAQz0
俺の実家にあった開かずの間、と言うか入らずの間。

実家は元々ばーちゃん家で地元じゃけっこー歴史の古い家。
200年だか300年だか前からあるらしい。
詳しいことはわからん。でも家系図とかもしっかり残ってて
○○性(俺の名字)の本家であることは間違いない。
 で、元々ばーちゃんとは別居してたんだが、俺が小五の時にそろそろ
ばーちゃんにも介護が必要だって事で、ばーちゃんの
末っ子の親父(親父の兄はは3人いたが戦争で他界、
姉も居るが嫁いでしまっているので親父が相続した)が面倒見るために
家族引き連れて実家にひっこすことになった。
 古い家だったので半分取り壊して立て替えることになったんだが、
何せ古くてでかい家にばーちゃん一人で住んでたので、使ってない離れが
二つあった。一つは比較的人の出入りが多く、
古い家財なんかを置いてる部屋で、俺も親戚が集まった時なんかによく、
かくれんぼで入ってた。そこの部屋は問題なかったんだ。

長文スマソ 続く

548 名前: 本当にあった怖い名無し 投稿日: 2007/06/08(金) 13:15:55 ID:Fr3wsAQz0
問題はもう一つの離れ、入り口は奥まってて引き戸になっていたが、
その引き戸はやたら重く俺は引っ越すまで入ろうとしたこはなかった(と思う)。
 前者の離れは建て替えの際に潰して母屋と合体する形になったが、
後者は位置的に母屋に必要なくそのまま残された。
 引っ越ししてから、俺は興味本位で2,3度入ってみたが、
なんか空気が重っ苦しかったのを覚えてる。で、その部屋の
奥には無数に位牌があったのを見た。
 当時位牌がなんなのかよく分からなかったが、
とりあず仏壇関係のものと言うことは知っており、
イヤに不気味に感じた。そのせいか、部屋の中を物色しよう
という気には、更々なれなくて入ってもすぐに出てきてた。

 ばーちゃんの介護生活が1年半ほどして、ばーちゃんは死んだ。
93歳の大往生だった。眠るように死んで、幸せそうだったよ・・・
家族も悲しみに暮れながらばーちゃんが幸せそうに逝けて、
引っ越してきた甲斐があったと安心してた。ばーちゃんっ子だった
俺はひたすら泣いてたけど。

 それからすぐにあの離れを取り壊して親父の日曜大工の作業所?
みたいな所を造ることになった。(今思えば、ばーちゃんが取り壊すのを反対してたのかも)

549 名前: 本当にあった怖い名無し 投稿日: 2007/06/08(金) 13:17:37 ID:Fr3wsAQz0
で、取り壊すためにオカンが中を整理するために入った時
に位牌の山を見つけたのね。(オカンはそん時初めて入ったらしい)
で不気味に思って神主さん呼んで、お祓いしてもらうことになったの。でそん時の会話。
俺は後でオカンから聞いたから詳しくは知らんが。

神主「大変多くの浮遊霊がいますね。」
母「えっ?」
神主「これらの位牌はお宅の家とは関係ないモノが多いですね。
(関係が)あったとして何代も前のモノですから保管しておくようなモノではありません。
しかも浮遊霊の多くは位牌とは関係のないモノばかりです。おそらく人があまり立ち入らなくて
位牌のような仏具の多いこの場所に自然と集まってきたモノ達ですね。」
母「はぁ・・・」
神主「安心してください。どれもこの家に危害を加えるような霊ではありません。
そこら辺の無縁仏でしょう。まぁ、あっても不要なモノですから
お寺さんに預けて供養してもらうのが良いでしょう。」

550 名前: 本当にあった怖い名無し 投稿日: 2007/06/08(金) 13:19:53 ID:Fr3wsAQz0
という流れがあったらしい。その場に居たわけではないから会話は俺の脳内補填だが。
 叔母や親父の話を聞くと、なんでも、ばーちゃんも若い頃にこの家に嫁いできて家の
勝手がよく分からず、その辺の整理をしないうちにじーちゃんが死んじゃったから、
ご先祖様のモノを自分が勝手に捨てることは出来ないと思っていたらしく、残していたんだと。
特にオチなし山なし長文スマソだが、書きたくなったので投下した。

因みにも一つ実家には落ち武者だか、戦時中の行き倒れかだかをその離れにて養ってたが、
結局死んでしまったっていう話もある。これは生前ばーちゃんに直接聞いた。
たぶん戦時中の話だと思う。庭には供養石がおいてある。
長文&スレ違いスマソ
最終更新:2008年01月24日 23:36