エロパロ > 名無し > ユイ×ひな > 目覚めの…

8話エンディング後のシチュエーション



ギルド連絡通路、地下15階。
鍾乳洞を思わせる青暗い闇の中で、日向の体は再び命を取り戻し始めていた。

 ここは…俺、また死んだのか…なんで、どうしてだっけ…
 そうだ、ゆりっぺ達と天使を保護するためにギルドに潜って、そこで天使の分身に待ち伏せされて、
 やり過ごすため一人づづ犠牲になって…いよいよ音無が、って時に代わってやったんだよな…
蘇生直後で動くどころか五感すら戻らぬ中、自らの絶命前後の記憶のピースをゆっくりと手繰り始める。

 「あの子はお前を待ってる、そんな気がするからだ。だからお前は進むんだ、いいな」
 我ながら臭いセリフだが、あいつら二人を見て素直に感じた事だったし言って良かったと思う…
 「あと、もし」
 (ヤバくなったら、その生意気なお漏らし娘の面倒を見てやってくれないか?)
 そうだ! 言い終わる前に、あの頭のネジの飛んだピンク女が思い切り延髄くれやがったんだ!
 そのままよろけつつ天使の分身に特攻して・・・

日向は再び絶命時の痛みを感じたが、実際のところ意識が戻る前に胸の傷は完全に治癒していた。
しかし致命傷を受けた名残か痺れがあって感覚もまだ鈍い。
そして、記憶がほぼ完全に蘇ると同時に感覚もまた徐々に蘇り始める。
制服越しに背中に感じる岩の冷たさから仰向きに倒れているのがわかる。
しかし瞼はまだ重く周りの様子を窺うことはできない。手足も同様で動かせるどころか感覚すら曖昧だ。
体の調子が戻るのを待ちつつ、日向は仲間達に思考を巡らせる。

 ゆりっぺ達は無事に天使の元にたどり着けただろうか。
 音無は天使を救い出せたのか。いや、そうに決まっている。
 でなきゃ生き返った瞬間、消えずに残っている天使の分身に、押さえ込み状態のまま俺は刺さ…
日向は明白な違和感を感じた。
天使との体格差なら押さえ込めば跳ね除けるのは不可能。しかしなら、なぜ自分は仰向きに倒れている? 
考えられるのは分身以外の「何者か」が…違和感から発した警戒感により急速に五感と体が覚醒してゆく。
首筋に感じる生暖かい風、微かに耳を打つぴちゃぴちゃという水音、痺れの残る胸元を何かが這い回る感覚。
明らかに何かがそこにいる。
ようやく戻り始めた体のコントロールを駆使し、全身の力を込め無理やりに瞼をこじ開けると、はたして視界の片隅に
その「何者か」がいた。

「ほへっ、せんぱいやっと起きました?」
死んでも忘れようがない、日向にとって寝起きに聞きたくない声の歴代1位が耳を打つ。
そして視界の下の隅に揺れるピンクの頭、まぎれもなく奴ことユイである。
想定していた最悪―肉食獣や毒虫に蹂躙されるよりはマシだったが、ここにユイがいるだけで日向にとってロクでもない状況で…
そして現状はまさにそうだった。
あろう事かユイは日向に覆いかぶさるように四つんばいになり、ハンドソニックによって制服を切り裂かれてあらわになったその胸を
唇と舌を使ってぴちゃぴちゃと攻め立てている真っ最中だった。

「…!!、っっっ、ぉがぁ!」
必死に声を上げようとするが、渇ききったうえに自らの血糊で汚れた日向の喉は思うように機能せず滑稽な音をあげるのみ。
ただその様子に、ユイは幾分名残惜しそうに日向の胸から顔を上げると、にっこり微笑みながら言う。
「寝起きにムリすると体に悪いですよ? 生き返りぞこないなんだからもっとリラックスしてなきゃ」
声の出ない代わりに日向はせめてもと怒気を含んだ視線を向けるが当然効果などない。
その視線などものともせずユイが続ける。
「何してるんだって言いたいんでしょ? それは名誉の戦死を遂げた我らがひなっちせんぱいの傷を日ごろの感謝を込めて
 SSSのいやし系ことユイにゃんが治してさしあげようというファン感涙、60億分の日向くんおめでとうって話ですよ♪」
ユイはそう言って胸の前で祈るように手を組み目をウルウルさせ、日向の顔を覗き込む
もし、相手が良くも悪くも純真な大山だったなら万が一くらいには信じるのだろうが、相手はアホのSSSの中ではマシな方の
日向であり当然ながら毛ほども信じる訳がない。
「・・・・・・」
「あ、いや決して音無先輩たちとはぐれて迷子になってたら日向せんぱいを見つけて、やられたアホ面を見ようとひっくり返したら
 意外と男らしい立派な胸だったんで、日ごろの復讐も兼ねてちょっとエッチないたずらをしてたわけじゃないですよ、いやマジで」

それだけ聞けば十分とばかりに日向は跳ね起きてユイに飛び掛かろうとするが、その試みはもろくも潰える。
いつの間にか日向の両腕はユイ愛用の手枷によって後ろ手に拘束されていて、動かそうにもビクともしない。
同様に両脚も足首でガルデモのレッグバンドによって縛り上げられており、引き抜こうにもカチャカチャと金具が鳴るだけだ。
「ふっふー、数十回に渡るバトルでせんぱいの行動パターンは予想済みですよ! おねんねしている間にしっかりキッチリ
 拘束させていただきましたよーだ。さすがユイにゃん、あたしって完璧!」
日向が跳ね起きようとした時は一瞬おびえたものの、完全に拘束されていること確認するとユイはひときわ尊大に言い放つ。
「ぅー! ふーっ!(おのれてめぇ! あとで絶対ぶっ飛ばして額に“目”って書いて笑いものにしてやるかんな!)」
「寝起きに怒るのも体に悪いですよ? しょうがないからリラックスできるようにしっかりサービスしてあげますね」
いまだに声を上げることすらできない日向を尻目に、ユイは顔を日向の胸にうずめると再び倒錯的な行為に没頭し始めた。


擦れあう制服の衣擦れと、唾液の奏でる水音と、快楽を押し殺しても漏れ出る息音が、通路の中に響く。
ユイは飽きることなく日向の上半身をもてあそんでいた。
舌先で発達した大胸筋をなぞり、華奢な指を鎖骨に滑らせ、濡れほそった唇で乳首の感触を楽しむ。
恋人同士の愛撫というよりネコが捕まえたネズミをいたぶる様な稚拙な攻めだが、年季の入った童貞である日向には
十分強烈な刺激で男のプライドを拠り所に必死に声を押さえるのがやっとだった。
その辺を承知か、ユイはわざと上目遣いで日向の目を見ながら胸の最も敏感な部分を攻め立てる。
「あ、せんぱいすこし感じてきたでしょ? 乳首の辺り、さっきと舌ざわりがちがうっすよ。こういうのポール師匠のいう
 『なまいきなオッパイ』って奴ですよね」
さらに時おり屈辱的な言葉を投げかけて日向の被虐心を呼び起こそうと試してくる。

攻め疲れたユイは自らの唾液に濡れて怪しく光る日向の胸に頬を寄せ、頭を預けて小休止する。
無駄な脂肪など付いていない、日焼けしてブロンズがかった高校球児らしい胸板が気に入ったようだった。
「んー、そこそこに硬くて大っきくて寝ごこち最高ー! 
 そうだ、せんぱいを下僕にして、ここをあたし専用のまくらにしちゃおうかなー」
「……」
責め苦に耐えるのが精一杯だった日向には答える余裕はなく、とても声が出せる状態ではなかった。
苦痛と興奮、そして悲鳴を抑えるため、喉は蘇生直後よりもむしろ渇き切っているようにさえ感じられる。
のろのろとユイが体を起こす。
「これからもっとすごいいたずらするのに、せんぱいのかわいい声が聞けないんじゃ面白くないですよね」
そう言うとおもむろに日向の鼻をつまんだ。
思いもよらない行為に反射的に空気を求めて口を開くと、それを塞ぐようにユイの口が覆いかぶさる。
そして、熱くて甘い少女の息と共に流し込まれる唾液は日向の口腔と喉を急速に潤していった。

「ぷっ、ぷはぁ! おま、一体なんだって…こんな」
ようやく声が出せるようになった日向だが、口を付いて出たのは悪態よりむしろ、この普段のユイからは考えられない
大胆な行為に対する疑問の言葉だった。
しかしその問いには答えずにユイは口元を手の甲でぬぐうと、日向の胸に愛しそうに顔を寄せ攻撃を再開する。
男の肌を滑りつつ荒い息を吐き出す唇に上気して桜色に染まった頬。
攻められる日高だけでなく攻めるユイ自身も、この行為によって登り詰め大胆になっている証拠に他ならない。
そして、その興奮がユイのアプローチをより一層過激にしていくのだった。
ユイは日向の弱点と見た両乳首に標的に定め、快楽と苦痛とじらしを交えて反応を探り出そうとする。
歯を食い縛り体を悶えさせ、唯一自由になる頭を激しく振ることで日向は必死に抵抗を試しみるが
なんとか声は抑えられても興奮で心臓が激しく打ち鳴らされるのは抑えようもない。
自身の攻めによって少年の胸が高鳴るのが肌を重ねるユイにもはっきりと感じられら。
「むふー、がまんしててもせんぱいの気持ちいい事わかってきましたよ。こうされるのが一番いいんでしょ?」
そう言うとおもむろに自身のチャームポイントである八重歯を日向の乳輪に突き刺した。
「ああぁっっ、痛あっ、ぅんっ、……んっ……」
思わず口を開いて悲鳴を上げる日向。
しかし、本来苦痛を訴えるはずのうめき声に何故か甘い色が混じる。
「痛いのに、こんなことで気持ち良くなっちゃうんだ…。ホントにアレっすか、変態っすか? キャーキャー!」
屈辱に塗れた声を漏らしながら悶える日向の姿に、さらに興奮したユイは間髪入れず追い込みに入る。
片方の乳首を指先でつつき、爪弾き、つねり上げる。
そして同時にもう片方を甘噛み、歯を突きたて、食いぎる真似をする。
「ほら、従いますご主人さまって言ってみなさいよ、さあさあ!」
ユイの与える痛みとその後にやって来る快感に激しく脳髄を焦がされる日向。
しかし、時に舌を激しく噛んででも、自らの思いを歪めるその言葉にだけは頑強に抵抗する。

「せんぱいって結構タフ…むだに死人を長くやってないですね。
 でもそれではラチが明かないので、切り札のアイテムを投入させていただきます☆」
そう言うとユイは上体を上げて、スカートのポケットから「切り札」を取り出した。
それは、色とりどりの洗濯ばさみ…優に10個はある。
日向の顔がさっと蒼ざめる。単に苦痛を与えるだけでなく、直井にコケされた記憶も利用して屈服させるつもりなのだろう。
「さあ観念してくださいね。洗濯ばさみの有能さに気づいて、このユイにゃんの下僕としての自分にも気づいてしまってくださいよ」
ユイはそれだけ言うと、無造作に日向の左の乳首と乳輪に洗濯ばさみを食い付かせ始めた。
胸に走る激痛、ユイの与える痛みとは違う無機質な襲撃に日向の思考回路が激しく揺さぶられ、皮肉にもそれが快感に変質していく。
「うう!! がっ。やめろ、止めてくれ…、うくぅ、はぁっはぁぁっっ!」
苦痛と快楽がない交ぜになった日向の顔をのぞきこむとユイはゆっくり告げる。
「じゃ、ほんとにやめる?」
一瞬、日向が素に戻り複雑な表情を浮かべたのを見逃さなかった。
「せんぱいがあたしをご主人さまと認めて下僕になってくれるって誓うなら、今すぐやめるし手足も自由にしてあげます。
 でも、もし断わるなら…もっともっといじめてせんぱいの心を食べて下僕にしちゃいますけどね」
実際は全く選択権を与えないその言葉に、日向はもはやユイとの歪んだ関係に堕ちていくしかないように思われた、が…

 いや、まだある。言えなかったあの言葉…あれを伝えられないまま堕ちるのは嫌だ!
わずかに残った日向の冷静な部分が自身に告げる。
そして、必死の思いで少し表情を整えると、自身を睥睨する少女にその言葉をぶつけた。
「そんな誓いなんて必要ねぇよ! 俺はとっくの昔にお前のことが好きになっていたんだ。好き同士の二人に主人も下僕もあるもんか!」

いきなりの日向の告白。
少し諦めていて、でも内心望んでいた言葉に虚を突かれてユイが動揺する。
「いや、うそ…せんぱい、あたしがかまって欲しくても冷たくしたり技かけたりひどいことするじゃん…だから、こんな」
「それはお前が好きだけど素直に言い出せなかったからだって。ああっもう、わかれよこのアホ!
 俺はお前の事が大好きで大好きでどうしようもねぇんだよ…愛してるんだ、ユイ!」
それは確かに日向の本当の、絶対に伝えなければならないと思っていた気持ちだった。
正直半分ほどウザくなってシメている面もあるが、ここではあえて言わない。
「…!!、っっっ、ぅぅ・・・」
少女の手から洗濯ばさみがポロポロと落ちる。既に瞳を潤ませてうつむくユイにもはや言葉はない。
日向が一気に畳み掛ける。
「わかった、じゃあもうお前の事を殴らないし絶対いじめない! むしろ思いっ切りかわいがってやりたいって思ってる・・・
これが俺の本気だ! だから縛ったりなんかせずに、もっとフレッシュでピュアでキュアな俺達二人の世界を築こうじゃないか!」
無論、相撲用語的な「かわいがり」であり後半は言っている日向自身すら意味不明なセリフであったが、ユイに対しての本気の
思いがこもった言葉の効果は絶大だった。

「ずるい…あたしだって」
聞き取れないほど小さな声がポツリとつぶやく。
真っ赤に染まった顔、喜びの吐息を湛える唇、驚きと感動に震える体―すっかり恋する少女に戻ったユイの姿がそこにあった。

 こんな状況で本心を言ってしまった…でも、そのおかげでこの窮地から救われた。
日向は大きなため息をつくと、SSSとしてはあるまじき行為だが心底神に感謝した。
あとはあいつに言って拘束を解いて、とユイに視線を向けるとまだ感動覚めやらぬ様子でうち震えているようだった。
いや、様子がおかしい…日向は再び違和感を感じた。
そしてその判断が正しいと言うように、運河の流れに沿って吹いてきた冷たい風が二人を包む

「出ちゃう…日向せんぱい、ここ地下だし運河が流れててけっこう寒いですよね」
ブルブルッと身震いしながら、愛情と一抹の狂気を含んだ笑顔を浮かべてユイが言う。
日向の頭に最低最悪の事態が浮かんだ。そして同時に、本当に恐怖が極限に達すると、身じろぎはおろか声を上げることも
目を閉じることも出来なくなることを思い知らされた。
「しばらくガッツリ死んでましたし、さっきまでユイにゃんと愛をはぐくんでいたせいで、お疲れで喉も渇きましたよね?
 せっかくだからそっちもキッチリカッチリ癒してあげますね」
ユイ本人としては愛情を込めて言っているのだが、当の日向には死刑執行宣言としか感じられない。
恐怖に凍りつく日向の意思はお構い無しに、その顔面真ん前にユイはそろそろとしゃがみ込んだ。
「どうぞ、大好きなあたしのせんぱい♪」

何故、そんなに嬉しそうなのか。
何故、スカートに手を突っ込んで脱ぎだすのか。
何故、本気で消えたくなるほどマニアックな初体験なのか。

やっぱり俺は神に復讐してやるんだ!


ギルド連絡通路、地下15階。
どこまでも深く青暗い闇の中で、日向の断末魔の声がこだました。

終わり


日向には、この日二回目の死亡(社会的な意味で)をしていただきました

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最終更新:2010年06月12日 23:14