心を操る魔物 ◆RwRVJyFBpg
「No.50 高嶺清麿。
日本出身の学生。
弱冠15歳の若さにして工学博士の論文を楽々読みこなすIQ180の天才。
その飛びぬけた知力を周囲から疎まれ、かつては学校にも行かず無為に過ごしていたが
魔物であるガッシュ・ベル(No.16)と出会ったことをきっかけとして立ち直る。
それ以降はガッシュ・ベルのパートナーとして魔物の王を決める戦い(ガッシュ・ベルのページ参照)
に身を投じていくことになる。
日本出身の学生。
弱冠15歳の若さにして工学博士の論文を楽々読みこなすIQ180の天才。
その飛びぬけた知力を周囲から疎まれ、かつては学校にも行かず無為に過ごしていたが
魔物であるガッシュ・ベル(No.16)と出会ったことをきっかけとして立ち直る。
それ以降はガッシュ・ベルのパートナーとして魔物の王を決める戦い(ガッシュ・ベルのページ参照)
に身を投じていくことになる。
彼自身に飛びぬけた身体能力や超常的な能力はないが
卓越した頭脳から生み出される戦術を主な武器とし、これまで数多くの魔物を撃破してきた。
特にリーダーとしての指揮能力は仲間の魔物やパートナー達からも信頼が厚く……
卓越した頭脳から生み出される戦術を主な武器とし、これまで数多くの魔物を撃破してきた。
特にリーダーとしての指揮能力は仲間の魔物やパートナー達からも信頼が厚く……
……なるほど。これは便利なものだな。
この殺し合いに参加している人間の能力、性格、弱点を概ね掴むことができる。
やれやれ、こんなものが支給されていたのでは、俺がどれだけ能力の隠蔽に気を使おうがまるで徒労だな」
この殺し合いに参加している人間の能力、性格、弱点を概ね掴むことができる。
やれやれ、こんなものが支給されていたのでは、俺がどれだけ能力の隠蔽に気を使おうがまるで徒労だな」
屋根の一部が崩れ去った薄暗いあばら家。
昇り始めた太陽がその光を投げる一角で、錆びた椅子に身を預け、俺は嘆いた。
目の前の床にはさっき奴らから接収した書類を含めた持ち物全てが雑多に並べてある。
参加者の詳細名簿、支給品リスト、そして奴らの考察メモ。
その全てが俺を驚愕させるに値するものだった。
昇り始めた太陽がその光を投げる一角で、錆びた椅子に身を預け、俺は嘆いた。
目の前の床にはさっき奴らから接収した書類を含めた持ち物全てが雑多に並べてある。
参加者の詳細名簿、支給品リスト、そして奴らの考察メモ。
その全てが俺を驚愕させるに値するものだった。
「まさかこれほどの情報を持っている参加者がこの場にいたとはな。
魔法、錬金術、宇宙船、テッカマン……斜め読みしただけでも魅力的な単語で一杯じゃないか」
魔法、錬金術、宇宙船、テッカマン……斜め読みしただけでも魅力的な単語で一杯じゃないか」
このような場において情報は命だ。
戦場とは正しい情報を収集し、それをもとに的確な戦略を実行することができた者だけが生き残ることのできる世界。
どうやら俺は今まで、そこに丸裸で突っ立っている無力な道化だったらしい。
……もっとも、この潤沢な情報を自ら手にした今となっては、無用な心配かもしれないが。
戦場とは正しい情報を収集し、それをもとに的確な戦略を実行することができた者だけが生き残ることのできる世界。
どうやら俺は今まで、そこに丸裸で突っ立っている無力な道化だったらしい。
……もっとも、この潤沢な情報を自ら手にした今となっては、無用な心配かもしれないが。
「この考察メモも素晴らしい。
首輪や螺旋王、この殺し合い自体の構造について、極めて的確かつ分かりやすい分析がなされている。
これを書いた君や明智健吾が優秀な人間であることが一目で分かるいいメモだ。
放送で明智氏が呼ばれたのが残念でならないよ」
「……オレをどうするつもりだ?」
首輪や螺旋王、この殺し合い自体の構造について、極めて的確かつ分かりやすい分析がなされている。
これを書いた君や明智健吾が優秀な人間であることが一目で分かるいいメモだ。
放送で明智氏が呼ばれたのが残念でならないよ」
「……オレをどうするつもりだ?」
彼我の立場の差を誇示するように、余裕たっぷり嫌味を投げかけてやると、影から低い声が返ってくる。
陽の当たらない部屋の端で、芋虫のように転がる男、高嶺清麿。
奴は相変わらず手足を縛られたまま、埃まみれの汚い床で顔を伏せている。
陽の当たらない部屋の端で、芋虫のように転がる男、高嶺清麿。
奴は相変わらず手足を縛られたまま、埃まみれの汚い床で顔を伏せている。
(こちらと目を合わそうとしない……か。
さすがにギアスを警戒しているようだな。
だが、いつまでもそうしていることは許さんぞ高嶺清麿。
貴様には俺のための有益な駒として働いてもらわねばならんのだからなッ!!)
さすがにギアスを警戒しているようだな。
だが、いつまでもそうしていることは許さんぞ高嶺清麿。
貴様には俺のための有益な駒として働いてもらわねばならんのだからなッ!!)
俺は名簿を横目で睨みながら、もう一度駒として奴の価値を反芻する。
現状において、高嶺清麿を最も有効に活用するには、どういう使い方をすればいい?
戦闘力か――――否。多少、運動神経がいい程度の凡人、ここでは物の数にすら入らない。
特殊能力か―――否。パートナーと合流しなければ全く使用できないという超能力に期待するのはリスクが高すぎる。
頭脳か―――――これも否。交渉で引き入れた仲間にならともかく、ギアスに操られた駒に求めるには厳しい能力。
では何か?
ギアスで高嶺清麿に命じることができ、かつ、俺の生存に最も貢献する要素とは一体?
現状において、高嶺清麿を最も有効に活用するには、どういう使い方をすればいい?
戦闘力か――――否。多少、運動神経がいい程度の凡人、ここでは物の数にすら入らない。
特殊能力か―――否。パートナーと合流しなければ全く使用できないという超能力に期待するのはリスクが高すぎる。
頭脳か―――――これも否。交渉で引き入れた仲間にならともかく、ギアスに操られた駒に求めるには厳しい能力。
では何か?
ギアスで高嶺清麿に命じることができ、かつ、俺の生存に最も貢献する要素とは一体?
(それは―――――信頼!)
携帯電話に映し出された光点の群れを睨み、俺は唇の端を吊り上げた。
ジン、小早川ゆたか。二つの点を含む光の群れは、ここから近いC-5に五人から成る集団が存在することを示している。
この二人はかつて高嶺と仲間だった人間だ。
もし、高嶺をギアスで操り、集団内で信頼を得る手助けをさせることができれば、俺がこの集団を掌握できる確率は高い。
小早川ゆたかと高嶺の間にある不和は確かに不安要素ではあるが……
それ以上にジンからの信頼と奴の考察成果が齎すプラスイメージは魅力的だ。
それに、いざとなればその不和を理由に誘い出し、小早川ゆたかにもギアスを使えばいい。
ジン、小早川ゆたか。二つの点を含む光の群れは、ここから近いC-5に五人から成る集団が存在することを示している。
この二人はかつて高嶺と仲間だった人間だ。
もし、高嶺をギアスで操り、集団内で信頼を得る手助けをさせることができれば、俺がこの集団を掌握できる確率は高い。
小早川ゆたかと高嶺の間にある不和は確かに不安要素ではあるが……
それ以上にジンからの信頼と奴の考察成果が齎すプラスイメージは魅力的だ。
それに、いざとなればその不和を理由に誘い出し、小早川ゆたかにもギアスを使えばいい。
加えて、この集団にはスパイク・スピーゲルもいる。
カレンがどうして死んだのか、今となっては分からないが、もし返り討ちに遭っていたのだとしても
あの忠誠の厚いカレンのことだ、暗殺指令のことは絶対に漏らしてはいまい。
俺が奴を殺そうとしたことは、最悪でも疑念の形でしか伝わっていないと推測できる。
だとすれば、高嶺を使って信頼を回復し、再び奴に俺の護衛をさせるのも難しいことではないだろう。
カレンがどうして死んだのか、今となっては分からないが、もし返り討ちに遭っていたのだとしても
あの忠誠の厚いカレンのことだ、暗殺指令のことは絶対に漏らしてはいまい。
俺が奴を殺そうとしたことは、最悪でも疑念の形でしか伝わっていないと推測できる。
だとすれば、高嶺を使って信頼を回復し、再び奴に俺の護衛をさせるのも難しいことではないだろう。
さらに言うなら、高嶺をこちらの駒として抱えることは、ガッシュ・ベル、菫川ねねね、傷の男など
他の参加者と後々、関係を結ぶことを考えても有用だ。
特に後者の二人に対しては、和解に持ち込むにしろ罠にかけるにしろ強力なカードとなるはず。
他の参加者と後々、関係を結ぶことを考えても有用だ。
特に後者の二人に対しては、和解に持ち込むにしろ罠にかけるにしろ強力なカードとなるはず。
(ククク……高嶺、お前は俺の駒を殖やすためのいわば種駒!
今後、俺が有利にことを進めるためにも、貴様にはここで傀儡になってもらうぞ!
そのためにもまず……)
今後、俺が有利にことを進めるためにも、貴様にはここで傀儡になってもらうぞ!
そのためにもまず……)
◆
「……オレをどうするつもりだ?」
「フッ、そう警戒しなくてもいいだろう?
このメモを見る限り俺と君の目的はおそらく同じところにある。
共にこの殺し合いからの脱出を目指す者同士、もう少し仲良くしてくれてもいいと思うが」
「両手両脚を縛った上、こんな扱いをするヤローの言うことが信用できるか!
だいたいお前、あのヴィラルとかいう奴と明らかに組んでたじゃねーか!!」
「組んでいた?俺が?あの獣人と?」
「フッ、そう警戒しなくてもいいだろう?
このメモを見る限り俺と君の目的はおそらく同じところにある。
共にこの殺し合いからの脱出を目指す者同士、もう少し仲良くしてくれてもいいと思うが」
「両手両脚を縛った上、こんな扱いをするヤローの言うことが信用できるか!
だいたいお前、あのヴィラルとかいう奴と明らかに組んでたじゃねーか!!」
「組んでいた?俺が?あの獣人と?」
指を額にやり、目を閉じている奴にも聞こえるよう、大きく溜め息をつく。
いかにも、困惑しているような調子で。
いかにも、困惑しているような調子で。
「……なるほど。確かにそう見えたのも仕方がないことだろう。
実際、あの男とはある種、共通の利害があったことも否定はしない。
だが、だからといって俺もこの殺し合いに乗っていると思われるのは心外だな。
俺はあの男のパートナー救出を手伝わされそうになっていただけに過ぎん。
それも、断れば殺されかねないような状況で半ば無理矢理にな」
「……その割には、随分、楽しそうに指示を出してたように見えたけどな?
人質がどうとか……まさか忘れたとは言わせねぇぞ?」
「それも単に自分の利を優先させただけの話だ。
いかにも嫌々従って、相手に不信感を抱かれるよりも
表向きは協力的に見せかけて、相手の信頼を引き出した方が何かと得だからな」
「……気に入らないな」
「俺もできればこんな手は使いたくはない。
だが、残念ながらここは戦場だ。
死にたくないのならば!生きて達せねばならない目標があるのなら!時には下種な手も使わねばならんときはある。
君もそれが分からんほど愚かではないだろう?」
「…………………」
実際、あの男とはある種、共通の利害があったことも否定はしない。
だが、だからといって俺もこの殺し合いに乗っていると思われるのは心外だな。
俺はあの男のパートナー救出を手伝わされそうになっていただけに過ぎん。
それも、断れば殺されかねないような状況で半ば無理矢理にな」
「……その割には、随分、楽しそうに指示を出してたように見えたけどな?
人質がどうとか……まさか忘れたとは言わせねぇぞ?」
「それも単に自分の利を優先させただけの話だ。
いかにも嫌々従って、相手に不信感を抱かれるよりも
表向きは協力的に見せかけて、相手の信頼を引き出した方が何かと得だからな」
「……気に入らないな」
「俺もできればこんな手は使いたくはない。
だが、残念ながらここは戦場だ。
死にたくないのならば!生きて達せねばならない目標があるのなら!時には下種な手も使わねばならんときはある。
君もそれが分からんほど愚かではないだろう?」
「…………………」
高嶺が沈黙したのを目の当たりにして、俺は内心、にわかにほくそ笑む。
思ったとおり、奴は理を示されればそれを無視できないタイプの人間。
それを見越してそれなりの演技を選んだのは正解だったようだ。
思ったとおり、奴は理を示されればそれを無視できないタイプの人間。
それを見越してそれなりの演技を選んだのは正解だったようだ。
「……何だ?」
「何?」
「『生きて達しなきゃいけない目標がある』って言ったな。
お前にとってその目標は一体何なんだ?
ゼロとかいう革命家の立場で世の中を変えることか?母親の仇を討つことか?……それとも、妹か?」
「ほう、たいした記憶力だな。八十二分の一でしかない俺のプロフィールを随分よく覚えている。
その通り!俺が達成しなければならない目標、それは妹、ナナリー・ランペルージに他ならない。
あいつが幸せに暮らせる未来を作るため、俺はこんな荒唐無稽な殺し合いで死ぬわけにはいかない!
そのためには何としてでも生き残り、絶対にここから脱出する!!」
「……たとえ、そのために人を殺しても……か?」
「……無論、避けられぬ闘い、避けられぬ殺しはあるだろう。
しかし、できる限り、被害は最小限度にとどめたいと考えている。
……ナナリーは俺が手を汚すことを決して喜びはしないだろうし、な」
「何?」
「『生きて達しなきゃいけない目標がある』って言ったな。
お前にとってその目標は一体何なんだ?
ゼロとかいう革命家の立場で世の中を変えることか?母親の仇を討つことか?……それとも、妹か?」
「ほう、たいした記憶力だな。八十二分の一でしかない俺のプロフィールを随分よく覚えている。
その通り!俺が達成しなければならない目標、それは妹、ナナリー・ランペルージに他ならない。
あいつが幸せに暮らせる未来を作るため、俺はこんな荒唐無稽な殺し合いで死ぬわけにはいかない!
そのためには何としてでも生き残り、絶対にここから脱出する!!」
「……たとえ、そのために人を殺しても……か?」
「……無論、避けられぬ闘い、避けられぬ殺しはあるだろう。
しかし、できる限り、被害は最小限度にとどめたいと考えている。
……ナナリーは俺が手を汚すことを決して喜びはしないだろうし、な」
できるだけ悲痛な雰囲気を声に滲ませる。
『大切なもののため、望まぬ殺し合いをさせられ心を痛めている人間』を演出する。
同情を買うためにナナリーを利用するのは心が痛むが、これもここから脱出するためには仕方のないこと。
高嶺をこちらのペースに引きずり込み、こちらの望む行動を引き出すために必要な布石。
『大切なもののため、望まぬ殺し合いをさせられ心を痛めている人間』を演出する。
同情を買うためにナナリーを利用するのは心が痛むが、これもここから脱出するためには仕方のないこと。
高嶺をこちらのペースに引きずり込み、こちらの望む行動を引き出すために必要な布石。
「だから、俺は君を殺したくはない。
先ほども言ったが俺と君は同じ目的に向かって戦う同志。
ならば!手を携えて螺旋王に立ち向かうこともまた可能なはずだ!!」
先ほども言ったが俺と君は同じ目的に向かって戦う同志。
ならば!手を携えて螺旋王に立ち向かうこともまた可能なはずだ!!」
椅子から激しく立ち上がり、激して俺は続ける。
「高嶺清麿。
君が俺を信頼し、遺恨を忘れ、脱出を目指すと誓うのなら!
今すぐにその拘束を解き、これ以降は俺の仲間として扱おう!
来い!清麿!共にこの悪辣な実験を破壊する剣となろう!!」
君が俺を信頼し、遺恨を忘れ、脱出を目指すと誓うのなら!
今すぐにその拘束を解き、これ以降は俺の仲間として扱おう!
来い!清麿!共にこの悪辣な実験を破壊する剣となろう!!」
派手に身振りをつけ、声を高め、俺は高嶺に対して手を差し伸べる。
ゼロであるときのように大仰、大胆に。
顔を伏せている奴には俺の姿は見えていないが、雰囲気さえ伝わればそれでいい。
ゼロであるときのように大仰、大胆に。
顔を伏せている奴には俺の姿は見えていないが、雰囲気さえ伝わればそれでいい。
人は流される生き物。
上手く場の流れを操作し、空気を作ってさえやれば、容易くそれに飲み込まれる。
スザクの処刑未遂のときも、ホテルジャックのときも、民衆は俺の意図したとおりに酔い、踊った。
さて、高嶺、お前は……
上手く場の流れを操作し、空気を作ってさえやれば、容易くそれに飲み込まれる。
スザクの処刑未遂のときも、ホテルジャックのときも、民衆は俺の意図したとおりに酔い、踊った。
さて、高嶺、お前は……
「……………………悪いが、今すぐに『はい』とは言えない。
さっきまでこっちを殺そうとしてた相手だ。
いくら解放と交換条件だとしても、そんなに簡単には信用できないな」
「……そうか」
さっきまでこっちを殺そうとしてた相手だ。
いくら解放と交換条件だとしても、そんなに簡単には信用できないな」
「……そうか」
やはり。
乗ってこないと思っていたよ、高嶺清麿。
お前は凡百の愚衆どもとは明らかに違う。異常な状況でも冷静な判断力を失わない強力な心の力を持っている。
先程のヴィラルが襲撃した時もそうだ。
お前はこちらの質問に答えながら、抜け目なく観察し、隙を覗っていた。
そんな男がこの程度の揺さぶりに動じるなどとはハナから思ってはいない。
乗ってこないと思っていたよ、高嶺清麿。
お前は凡百の愚衆どもとは明らかに違う。異常な状況でも冷静な判断力を失わない強力な心の力を持っている。
先程のヴィラルが襲撃した時もそうだ。
お前はこちらの質問に答えながら、抜け目なく観察し、隙を覗っていた。
そんな男がこの程度の揺さぶりに動じるなどとはハナから思ってはいない。
とは言え、乗ってこなかったのは残念だ。
俺はいかにも悲しそうに目を伏せる。
それは演技ではない。
もし、騙されてくれていれば、こんな下品な手を使わなくても済んだのに。
俺はいかにも悲しそうに目を伏せる。
それは演技ではない。
もし、騙されてくれていれば、こんな下品な手を使わなくても済んだのに。
「残念だよ高嶺清麿。
が、実は俺もそう簡単に信じてもらえるとは思っていなかった。
お互いに信頼しあうには、俺達の出会い方はあまりに悪すぎた」
「確かにな。
だが、あれがお前の本性だっていうなら、どんな会いかたをしてたって結果は同じだったさ」
「ハハハ、手厳しいな。
だがな、君が俺のことをどんなに嫌悪していようが、俺は君のことを諦めるつもりは、ない」
が、実は俺もそう簡単に信じてもらえるとは思っていなかった。
お互いに信頼しあうには、俺達の出会い方はあまりに悪すぎた」
「確かにな。
だが、あれがお前の本性だっていうなら、どんな会いかたをしてたって結果は同じだったさ」
「ハハハ、手厳しいな。
だがな、君が俺のことをどんなに嫌悪していようが、俺は君のことを諦めるつもりは、ない」
対応する高嶺の空気が変わったのが分かる。
明らかな警戒と……僅かな怯えの色。
さすがに勘は悪くないようだ。
明らかな警戒と……僅かな怯えの色。
さすがに勘は悪くないようだ。
「……どういう意味だ?」
「聞いたとおりの意味だよ。
君は俺がこの会場から脱出し、螺旋王を打倒するためには、必要不可欠の人材だ。
話し合いで分かってもらえないというのならば、他の手段を使ってでも……」
「ギアスを使う気か?そう簡単に……」
「聞いたとおりの意味だよ。
君は俺がこの会場から脱出し、螺旋王を打倒するためには、必要不可欠の人材だ。
話し合いで分かってもらえないというのならば、他の手段を使ってでも……」
「ギアスを使う気か?そう簡単に……」
今まで体を動かさなかった高嶺が体を固くして身構える。
力ずくに備えようというんだろう。
だが、俺はそんなことはしない。
腕力に頼る野蛮なやり方は趣味ではないからな。
その代わり……
力ずくに備えようというんだろう。
だが、俺はそんなことはしない。
腕力に頼る野蛮なやり方は趣味ではないからな。
その代わり……
「勘違いするな。強制する気はない。
選ばせてやるよ」
「選ぶ……?」
「そう」
選ばせてやるよ」
「選ぶ……?」
「そう」
嗤いながら宣言する。
命令するのは誰か、従うのは誰かを分からせるように、冷然と。
命令するのは誰か、従うのは誰かを分からせるように、冷然と。
「俺に従うか、死ぬか、好きな方を選ぶんだ、高嶺清麿」
「てめえ……ついに本性を表しやがったな!!」
「フハハハハハハハハハハハハハハ!!!
何とでも言うがいい。
さあ、どうする?
頭のいいお前なら、考えるまでもない選択だろう?
ここで死ぬのはまさしく無駄死にだぞ?
明智健吾の遺志は継げない。仲間のジンにはもう会えない。
せっかくできた元の世界の友達に未練はないのか?
幼馴染の水野鈴芽はさぞ悲しむことだろうなぁ?
当然、ガッシュ・ベルを魔物の王にしてやることもできん!!
これまでお前が積み重ねてきたもの全てが無だ!無に帰る!
それを考えれば俺に従うことぐらい何てことはないと思わないか?」
「貴ッ様ァ~~~~~~~~~~!!!!!!」
「ハハハ……おいおい、そんな顔で睨まなくってもいいだろう?
俺はこの殺し合いの場で絶望的な状況に陥ったお前にチャンスをやろうとしてるんだ。
感謝されるならともかく、怒られるなんて心外だな。
「フハハハハハハハハハハハハハハ!!!
何とでも言うがいい。
さあ、どうする?
頭のいいお前なら、考えるまでもない選択だろう?
ここで死ぬのはまさしく無駄死にだぞ?
明智健吾の遺志は継げない。仲間のジンにはもう会えない。
せっかくできた元の世界の友達に未練はないのか?
幼馴染の水野鈴芽はさぞ悲しむことだろうなぁ?
当然、ガッシュ・ベルを魔物の王にしてやることもできん!!
これまでお前が積み重ねてきたもの全てが無だ!無に帰る!
それを考えれば俺に従うことぐらい何てことはないと思わないか?」
「貴ッ様ァ~~~~~~~~~~!!!!!!」
「ハハハ……おいおい、そんな顔で睨まなくってもいいだろう?
俺はこの殺し合いの場で絶望的な状況に陥ったお前にチャンスをやろうとしてるんだ。
感謝されるならともかく、怒られるなんて心外だな。
安心しろ。
お前が明智から受け継いだ脱出の夢はちゃんと叶えさせてやるよ。
俺の忠実な操り人形としてな。
フハ……フハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!」
お前が明智から受け継いだ脱出の夢はちゃんと叶えさせてやるよ。
俺の忠実な操り人形としてな。
フハ……フハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!」
◆
(こいつ……)
朝の光を背負い、演技がかった動作で喋るあいつを薄目で見ながら、オレは静かな怒りに燃えていた。
(ルルーシュ・ランペルージ。またの名を革命家ゼロ!
仮面とマントでその正体を隠し、劇場型のテロで民衆の支持を集める天才策略家!
だが、その鮮やかな策略を支える基盤となっているのは……)
仮面とマントでその正体を隠し、劇場型のテロで民衆の支持を集める天才策略家!
だが、その鮮やかな策略を支える基盤となっているのは……)
刑務所で見た詳細名簿、ルルーシュ・ランペルージについての記述をオレはもう一度反芻する。
(絶対遵守の力、ギアスと巧みな弁舌による人心の支配!!)
ゼロ=ルルーシュがもっとも得意とするのは、人を使い効率的に自らの戦略を実行すること。
だが、それは逆に言えば手足がなければ何もできないということだ。
おそらくはこれまで手足として使っていたのであろうヴィラルが離脱した今
新たな戦力としてオレが狙われる可能性は考えていたが……
だが、それは逆に言えば手足がなければ何もできないということだ。
おそらくはこれまで手足として使っていたのであろうヴィラルが離脱した今
新たな戦力としてオレが狙われる可能性は考えていたが……
(まさかここまでなりふり構わない手段をとってくる奴だったなんて……
クソッ!!目算が甘かった!!)
クソッ!!目算が甘かった!!)
正直な話、オレはルルーシュをもう少しマシな奴だと考えていた。
確かに、テロリストの首領であり、目的のためには非道なことも辞さない性格だということはある程度分かっていたが
同時に妹や仲間に対する記述から、もう少し情もある、優しい奴だと思っていた。
だからこそ、うまく交渉すれば、仲間になるところまではいかなくても
争いになることなく、この場を切り抜けられる目も十分にあると判断した。
だが、まさか現実のこいつが、ここまでの腐れ外道だったなんて!!
見立てを誤ったとしか言いようがない。
確かに、テロリストの首領であり、目的のためには非道なことも辞さない性格だということはある程度分かっていたが
同時に妹や仲間に対する記述から、もう少し情もある、優しい奴だと思っていた。
だからこそ、うまく交渉すれば、仲間になるところまではいかなくても
争いになることなく、この場を切り抜けられる目も十分にあると判断した。
だが、まさか現実のこいつが、ここまでの腐れ外道だったなんて!!
見立てを誤ったとしか言いようがない。
「どうした?迷うことはないだろう?
なぁに、怖がることはない。ギアスはお前の体に悪い影響は与えないからな。
痛くも痒くもなく、一瞬で終わる」
なぁに、怖がることはない。ギアスはお前の体に悪い影響は与えないからな。
痛くも痒くもなく、一瞬で終わる」
ルルーシュの耳に障る声が狭い小屋に反射して響く。
自分の優位を確信しきった、目の前の人間を踏みつけにする不快な声が。
自分の優位を確信しきった、目の前の人間を踏みつけにする不快な声が。
(とは言え、どうすればいい!?
ここで申し出を断れば、間違いなく殺される。
だが、かといって、申し出を受ければ、オレはギアスであいつの部下にされてしまう)
ここで申し出を断れば、間違いなく殺される。
だが、かといって、申し出を受ければ、オレはギアスであいつの部下にされてしまう)
ここでルルーシュの操り人形になってしまえば、それこそオレは何をさせられるか分からない。
あいつの代わりに人を殺すことになるか?
殺人者を前に盾にされるか?
それとも、あいつが集団に入り込むために利用されるか?
あいつの代わりに人を殺すことになるか?
殺人者を前に盾にされるか?
それとも、あいつが集団に入り込むために利用されるか?
(それはダメだ!
……だったら、実力行使であいつを押さえ込むか?)
……だったら、実力行使であいつを押さえ込むか?)
それもあながち無理な選択肢じゃない。
あいつが資料を広げて長々と無駄話をしてくれたおかげで、腕と足の拘束はもうすぐにでも解ける状態にある。
もう少し距離が詰まれば、十分、奇襲をかけることは可能だ。
あいつが資料を広げて長々と無駄話をしてくれたおかげで、腕と足の拘束はもうすぐにでも解ける状態にある。
もう少し距離が詰まれば、十分、奇襲をかけることは可能だ。
(だが……)
縛られたままの腕と腹筋を使って上半身を起こす。
ザリザリと板間に溜まった砂がこすれて音を立てる。
今まで動かなかったオレが突如体を起こしたのを警戒したのか、ルルーシュも一瞬だけ緊張して、動作を固くする。
その瞬間をオレは逃さず、少しの間だけ目を開いた。
ザリザリと板間に溜まった砂がこすれて音を立てる。
今まで動かなかったオレが突如体を起こしたのを警戒したのか、ルルーシュも一瞬だけ緊張して、動作を固くする。
その瞬間をオレは逃さず、少しの間だけ目を開いた。
「答える気になったか?」
「いや、難しい判断なんでね。ちゃんと考えようと思って起きただけだ。
寝たままじゃ頭に血が上るからな」
「フン……」
「いや、難しい判断なんでね。ちゃんと考えようと思って起きただけだ。
寝たままじゃ頭に血が上るからな」
「フン……」
ルルーシュに対し、適当な返事を返しながらオレはさっきの一瞬で見たものの意味を再確認する。
オレが体を起こした瞬間、マントの下に手を入れたあいつの姿の意味を。
オレが体を起こした瞬間、マントの下に手を入れたあいつの姿の意味を。
(やっぱり銃を持ってるのか。
オレを尋問している時、ことあるごとにマントの下を意識するような動作をしていたからもしかしたらと思っていたが……
くっ、厄介だな。
これじゃ、奇襲をかけても、その前に撃ち殺されてしまう)
オレを尋問している時、ことあるごとにマントの下を意識するような動作をしていたからもしかしたらと思っていたが……
くっ、厄介だな。
これじゃ、奇襲をかけても、その前に撃ち殺されてしまう)
オレの命はもう、一人の命じゃない。
明智さんからこの会場からの脱出を、皆を率いての螺旋王打倒を託された命だ。
その目的を果たすまでは、石にかじりついてでも死ぬことは……できない。
ましてや、捨て身の特攻で命を散らすなんてことは絶対に。
明智さんからこの会場からの脱出を、皆を率いての螺旋王打倒を託された命だ。
その目的を果たすまでは、石にかじりついてでも死ぬことは……できない。
ましてや、捨て身の特攻で命を散らすなんてことは絶対に。
(操られても確実に命を繋ぐか?それとも勝ち目は薄いが命懸けの勝負に出るか?
オレは……)
オレは……)
◆
「さあ、早く答えをだしてもらおうか?
俺もいつまでも君に付き合っていられるほど暇ではないんでな」
俺もいつまでも君に付き合っていられるほど暇ではないんでな」
声に少しいらだちの調子を混ぜ、答えを煽る。
高嶺はさっき体を起こして以来、考え込むかのように下を向いたまま、ぴくりとも動かない。
高嶺はさっき体を起こして以来、考え込むかのように下を向いたまま、ぴくりとも動かない。
(随分と考え込んでいるな……何か反攻の策でも練っているのか?
ククク……無駄なことを。
この状況。俺の圧倒的な優位は揺るぎようがない。
……とは言え、いつまでも悩まれても厄介だ。
レーダーを確認する限り、今のところこちらに迫る脅威はないようだが、いつまでも安全というわけにもいくまい。
ここは銃でもちらつかせて少しプレッシャーを……)
ククク……無駄なことを。
この状況。俺の圧倒的な優位は揺るぎようがない。
……とは言え、いつまでも悩まれても厄介だ。
レーダーを確認する限り、今のところこちらに迫る脅威はないようだが、いつまでも安全というわけにもいくまい。
ここは銃でもちらつかせて少しプレッシャーを……)
「……分かった」
俺がそうして脅しの算段を立てていると、小さな声が耳に届いた。
まるで小さな蟻が搾り出したかのような弱弱しい声。
俺はもはや喜びを隠すこともせず、唇を歪めた。
どうやら敵は完全にこちらの手に落ちたようだ。
まるで小さな蟻が搾り出したかのような弱弱しい声。
俺はもはや喜びを隠すこともせず、唇を歪めた。
どうやら敵は完全にこちらの手に落ちたようだ。
「フハ、フハハハハハハハハハハハハ!!
分かってくれたようで嬉しいよ。
流石、俺が見込んだだけのことはある。
君は実に聡明だ。
では……」
分かってくれたようで嬉しいよ。
流石、俺が見込んだだけのことはある。
君は実に聡明だ。
では……」
うわべだけの口上もそこそこに、俺はゆっくりと高嶺の元へと近づいていく。
陽の光がぼんやりと作り出していた奴と俺との境界線、日向と日陰とのラインを踏み越え
1メートルほどのところまで距離を詰めた。
そうしてから、未だ上体を起こしただけの奴と目線を合わせるため、腰を落とす。
ギアスをかけるためその顔を正面から見据えると、高嶺がいつの間にか目を開き、こちらを睨みつけていた。
陽の光がぼんやりと作り出していた奴と俺との境界線、日向と日陰とのラインを踏み越え
1メートルほどのところまで距離を詰めた。
そうしてから、未だ上体を起こしただけの奴と目線を合わせるため、腰を落とす。
ギアスをかけるためその顔を正面から見据えると、高嶺がいつの間にか目を開き、こちらを睨みつけていた。
「ククク、不満そうだな。
まあ、選択の余地はあったんだ。問答無用で殺されるよりは良かったと思って欲しいものだな。
さて、覚悟はいいか?」
まあ、選択の余地はあったんだ。問答無用で殺されるよりは良かったと思って欲しいものだな。
さて、覚悟はいいか?」
左目に意識を集中させ、ギアスの力を溜める。
頭の中で命令を組み上げ、発話と共に光情報に載せて高嶺の瞳を通して脳髄に―――
頭の中で命令を組み上げ、発話と共に光情報に載せて高嶺の瞳を通して脳髄に―――
「……お前にひとつ言っておきたいことがある」
「何?」
「何?」
怪訝に思い、顔を歪めたのはほんの一瞬。
おおかた、俺へ恨み言だろうとあたりをつけ、聞いてやろうと意識を傾けた刹那
おおかた、俺へ恨み言だろうとあたりをつけ、聞いてやろうと意識を傾けた刹那
顔面に重い衝撃が走った。
「ガッ!?!?!?」
何が起こったか分からず、たまらずのけぞる。
鼻の奥にツンとした痛みを感じるのと、高嶺の声が聞こえたのは同時。
鼻の奥にツンとした痛みを感じるのと、高嶺の声が聞こえたのは同時。
「そんな卑怯な計略で人の心を思うようにできると思うな、この“童貞”野郎!!」
◆
頭突き。
オレの初撃はどうやら鼻にヒットしたらしい。
ルルーシュが目を閉じ、仰け反っている。
だが、ボヤボヤしてはいられない。
既に限界まで緩めてあった手枷を外し、次のアクションをとる。
オレの初撃はどうやら鼻にヒットしたらしい。
ルルーシュが目を閉じ、仰け反っている。
だが、ボヤボヤしてはいられない。
既に限界まで緩めてあった手枷を外し、次のアクションをとる。
(オレは結局、命懸けで勝負に出るほうを選んだ。
正直言って、迷ったよ。
あいつも言ってたように、オレには『生きて成し遂げなければいけないこと』があったから。
だけど、オレは戦わなくちゃいけなかった!!
……あいつの眼を見てしまったから)
正直言って、迷ったよ。
あいつも言ってたように、オレには『生きて成し遂げなければいけないこと』があったから。
だけど、オレは戦わなくちゃいけなかった!!
……あいつの眼を見てしまったから)
足枷の解除も早々に、自由な手でルルーシュのマントをめくり上げる。
そうしてから、オレは不自由な両脚を揃えてジャンプ。奴に向かって飛び掛った。
マントの下に入り込み、細い身体をガッチリ両腕でホールドすると、汗の臭いが鼻を突いた。
そうしてから、オレは不自由な両脚を揃えてジャンプ。奴に向かって飛び掛った。
マントの下に入り込み、細い身体をガッチリ両腕でホールドすると、汗の臭いが鼻を突いた。
「くっ!!この!!」
オレの体重を支えきれず、ルルーシュの体は後ろへと傾ぐ。
そのままバランスを崩したのだろう。
ドスン、グシャという音と共に、オレ達はもつれ合って倒れた。
マントの隙間から、二人の体が並べられていた支給品に突っ込むのが見える。
そのままバランスを崩したのだろう。
ドスン、グシャという音と共に、オレ達はもつれ合って倒れた。
マントの隙間から、二人の体が並べられていた支給品に突っ込むのが見える。
(ルルーシュの眼。
オレを、ヴィラルを見据えるあの眼。
初めて見たときから既視感があった。
オレは前にあの眼に会ったことがあるんじゃないか。
ずっと、そう思ってた。けど、思い出せなかった。
でも、ギアスをかけようと近づいてきたルルーシュの眼を見た瞬間、思い出した!
あの眼は……野望と高慢に濁ったあの眼は……あいつの、ゾフィスの目だ!)
オレを、ヴィラルを見据えるあの眼。
初めて見たときから既視感があった。
オレは前にあの眼に会ったことがあるんじゃないか。
ずっと、そう思ってた。けど、思い出せなかった。
でも、ギアスをかけようと近づいてきたルルーシュの眼を見た瞬間、思い出した!
あの眼は……野望と高慢に濁ったあの眼は……あいつの、ゾフィスの目だ!)
「放せ!グッ!?いつの間に拘束を外した!?」
ルルーシュが引き剥がそうとオレの体に手をかける。
だが、マントが邪魔してうまくいっていない。
ここまでは計算どおり。
位置のあたりをつけ、腕を伸ばすと……思ったとおり。
マントの裏には……拳銃。
だが、マントが邪魔してうまくいっていない。
ここまでは計算どおり。
位置のあたりをつけ、腕を伸ばすと……思ったとおり。
マントの裏には……拳銃。
(石にされた千年前の魔物を恐怖で操り、シェリーの親友、ココを洗脳した魔物ゾフィス。
ルルーシュはあいつと同じ眼をしていた。
他の魔物や人間を道具としか思わず、自分の能力を使って人間の心を都合のいいように改変していたあいつと!)
ルルーシュはあいつと同じ眼をしていた。
他の魔物や人間を道具としか思わず、自分の能力を使って人間の心を都合のいいように改変していたあいつと!)
「や、やめろ!貴様ッ!それは!」
拳銃をもぎ取り、そのまま奴を渾身の力で突き飛ばす。
ルルーシュが背中を打ちつけるのを横目で見ながら、素早く考える。
このまま拳銃を突きつければそれでチェックか?
いいや、まだだ!
ルルーシュ・ランペルージにはもう一つの武器がある!
ルルーシュが背中を打ちつけるのを横目で見ながら、素早く考える。
このまま拳銃を突きつければそれでチェックか?
いいや、まだだ!
ルルーシュ・ランペルージにはもう一つの武器がある!
(ギアス。人の心を操る力。
ゾフィスが持っていたのと似た魔眼の力。
ルルーシュはゾフィスと同じだ。
自分の目的のため、罪の無い人たちを操り、戦わせ、傷つける!!)
ゾフィスが持っていたのと似た魔眼の力。
ルルーシュはゾフィスと同じだ。
自分の目的のため、罪の無い人たちを操り、戦わせ、傷つける!!)
「ッッ……いい気になるなよ小僧!」
体勢を立て直したルルーシュの左目が怪しく光る。
鳥のような紋章が浮かび上がり、こちらを不気味に威圧する。
だが……
鳥のような紋章が浮かび上がり、こちらを不気味に威圧する。
だが……
「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオーーーーーー!!!!!」
オレは拳銃を持っていない左手を大きく振りかぶった。
(そんな奴にオレは屈していいのか?
それで繋いだ命に意味はあるのか?
殺すかもしれないんだぞ?ジンを、ゆたかちゃんを、菫川先生を……ガッシュを!
そんなことをして生き延びて、それで明智さんが喜ぶのか!?それであの人の遺志を継いだことになるのか!?)
それで繋いだ命に意味はあるのか?
殺すかもしれないんだぞ?ジンを、ゆたかちゃんを、菫川先生を……ガッシュを!
そんなことをして生き延びて、それで明智さんが喜ぶのか!?それであの人の遺志を継いだことになるのか!?)
「ぐあああああああああ!!目がっ!!目があっ!!」
投げつけたのは砂つぶて。
モロに食らい、ルルーシュが悶絶する。
気づかれないよう体の陰に集めておいたのが功を奏したらしい。
でも、これでギアスを封じられるのはほんの一時。
だから、オレは次の手を打つ。
モロに食らい、ルルーシュが悶絶する。
気づかれないよう体の陰に集めておいたのが功を奏したらしい。
でも、これでギアスを封じられるのはほんの一時。
だから、オレは次の手を打つ。
(そんなはず、ないだろ!!!???
それだけは許しちゃいけないはずだろ!?
そんな風に仲間が傷つくことだけは、誰が許しても、オレが絶対許さない!!
あんな悲劇を、二度と繰り返させちゃいけないんだ!!
例え、オレの命が危険に晒されたとしても!!)
それだけは許しちゃいけないはずだろ!?
そんな風に仲間が傷つくことだけは、誰が許しても、オレが絶対許さない!!
あんな悲劇を、二度と繰り返させちゃいけないんだ!!
例え、オレの命が危険に晒されたとしても!!)
周りを見渡し、目的の物を探す。
オレのいるところからすぐ右手にそれはあった。
急いで拳銃をポケットに入れ、両手でそれを確保する。
目を遣ると、ルルーシュが立ち直りかけている。
だが、オレの方が疾い!
オレのいるところからすぐ右手にそれはあった。
急いで拳銃をポケットに入れ、両手でそれを確保する。
目を遣ると、ルルーシュが立ち直りかけている。
だが、オレの方が疾い!
(……聞け、ルルーシュ。
人を人とも思わない、心を操る魔物!!お前に教えてやる!!
オレは……)
人を人とも思わない、心を操る魔物!!お前に教えてやる!!
オレは……)
「オレはお前みたいな眼をした奴には、絶対に従わない!!!!!!!!!」
床に散乱していた支給品の一つ、フルフェイスヘルメット!
オレはそれを振りかぶり、まだ眼をこするルルーシュの頭に無理矢理叩き着ける。
奴の眼を見る心配はなくなった。
これでギアスは使えない!
オレはそれを振りかぶり、まだ眼をこするルルーシュの頭に無理矢理叩き着ける。
奴の眼を見る心配はなくなった。
これでギアスは使えない!
「おのれえええええええええええええええええ!!!!」
「ウォオオオオオオオオオオオリアヤアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
「ウォオオオオオオオオオオオリアヤアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
銃を奪い返そうとルルーシュが両腕を振り上げる。
だが、カウンター気味に出したオレの蹴りが、先に胸板にめり込んだ。
うっと空気を吐き出して、奴は再び板間に倒れこみ、それきり動かなくなった。
だが、カウンター気味に出したオレの蹴りが、先に胸板にめり込んだ。
うっと空気を吐き出して、奴は再び板間に倒れこみ、それきり動かなくなった。
「はぁ……はぁ……」
気づけば肩で息をしている。
動悸が速くて、収まらない。
大きく深呼吸をして、呼吸を整える。
室内で暴れたせいか、家具のほとんどない室内のそこかしこに埃が舞い、陽の光を煙らせている。
動悸が速くて、収まらない。
大きく深呼吸をして、呼吸を整える。
室内で暴れたせいか、家具のほとんどない室内のそこかしこに埃が舞い、陽の光を煙らせている。
傍らを見れば、のびている全身黒尽くめの男。
こいつがオレにしたことを考えれば、このまま行ってしまいたい。
だけど、危険な力を持つルルーシュを放っておくわけにもいかない。
こいつがオレにしたことを考えれば、このまま行ってしまいたい。
だけど、危険な力を持つルルーシュを放っておくわけにもいかない。
「とは言え一人じゃどうしようもないしなぁ……」
どうしたものかと思い、ルルーシュが落とした携帯電話に目を遣ると
運がいいことに、どうやら隣のエリアにジンがいるみたいだ。
運がいいことに、どうやら隣のエリアにジンがいるみたいだ。
「ジンたちと合流してこいつを引き渡して……それから菫川先生を助けに向かうってのがいいか。
まあ、向こうがどうなってるか分からないから、そううまくいくとは限らないけど」
まあ、向こうがどうなってるか分からないから、そううまくいくとは限らないけど」
オレはさっきまで自分の手足を拘束していたマフラーを拾い上げる。
とりあえず、何らかの形で拘束しておく必要があるだろう。
とりあえず、何らかの形で拘束しておく必要があるだろう。
「……チェックメイトだ、ルルーシュ。
悪いけど、拘束させてもらう」
悪いけど、拘束させてもらう」
ルルーシュに銃口を突きつけながら、オレは奴を拘束するため傍へと近づいた。
だが
だが
「ち……がうな。チェッ……ク……するの……は、俺の方だッ!!」
次の瞬間、オレの視界は真っ赤な光に包まれた。
◆
床に纏めておいた資料をひとつひとつデイパックへと詰める。
屋根の穴から降る陽の光は今やその輝きを増し、俺の体にじりじりとした熱を送り始めている。
先ほど蹴られた胸の痛みも概ねひき、溜まりたまった疲れも多少はましになってきた。
脳に貼りつくような頭痛は未だ残っているが、最早これはここにいる以上、仕方がないことと割り切るしかなかろう。
屋根の穴から降る陽の光は今やその輝きを増し、俺の体にじりじりとした熱を送り始めている。
先ほど蹴られた胸の痛みも概ねひき、溜まりたまった疲れも多少はましになってきた。
脳に貼りつくような頭痛は未だ残っているが、最早これはここにいる以上、仕方がないことと割り切るしかなかろう。
「紙一重。
そう、まさに紙一重の戦いだったよ。
君が俺のギアスを封じようとしたあのとき
もし、別のもの、例えば布やシーツのようなものを被せていたとしたら
俺は今頃、捕虜の屈辱に甘んじていたことだろう」
そう、まさに紙一重の戦いだったよ。
君が俺のギアスを封じようとしたあのとき
もし、別のもの、例えば布やシーツのようなものを被せていたとしたら
俺は今頃、捕虜の屈辱に甘んじていたことだろう」
デイパックの口を閉じ、立ち上がると、軽い立ちくらみが襲う。
どうやら、体の疲れがとれた代わりに、頭と目を酷使してしまったらしい。
これでは、ただでさえしつこい頭痛が余計に長引いてしまうかもしれない。
どうやら、体の疲れがとれた代わりに、頭と目を酷使してしまったらしい。
これでは、ただでさえしつこい頭痛が余計に長引いてしまうかもしれない。
「だが、現実は違う。
君は愚かにも、俺の視界を塞ごうとこんなものを被せてしまったんだからな」
君は愚かにも、俺の視界を塞ごうとこんなものを被せてしまったんだからな」
俺はわざわざ椅子の上に置いておいたそれを取り上げると、これ見よがしに奴の目の前に晒した。
ゼロの仮面。
奴はこれをただのヘルメットと誤解していたが、これはそんな安っぽい代物ではない。
これは俺がゼロとして活動するためにわざわざその道のプロに作らせた、一級品の業物だ。
一見ただの仮面に見えるが、そこには俺が必要とするであろう機能が凝縮して詰め込まれている。
ゼロの仮面。
奴はこれをただのヘルメットと誤解していたが、これはそんな安っぽい代物ではない。
これは俺がゼロとして活動するためにわざわざその道のプロに作らせた、一級品の業物だ。
一見ただの仮面に見えるが、そこには俺が必要とするであろう機能が凝縮して詰め込まれている。
「俺自身のプロフィールだけでなく、装備の面についてもきちんと情報を覚えておくべきだったな。
支給品リストにもしっかり書かれていたぞ?
『ゼロの仮面にはギアスをかけるための開閉機構が搭載されている』とな。
もっとも、君がそのことを忘れてくれていたおかげで、隙をついてギアスをかけることができたわけだが」
支給品リストにもしっかり書かれていたぞ?
『ゼロの仮面にはギアスをかけるための開閉機構が搭載されている』とな。
もっとも、君がそのことを忘れてくれていたおかげで、隙をついてギアスをかけることができたわけだが」
仮面をデイパックに詰め込んだあと
椅子の背に畳んでかけておいたゼロのマントに再び袖を通す。
日の出た今となっては蒸れるのであまり着たくないのだが、まさか半裸で外を歩くわけにはいかない。
椅子の背に畳んでかけておいたゼロのマントに再び袖を通す。
日の出た今となっては蒸れるのであまり着たくないのだが、まさか半裸で外を歩くわけにはいかない。
「しかし、最終的には一歩及ばなかったとはいえ、君の反撃にはヒヤリとさせられたよ。
さすがは、魔物の王になるための戦いを勝ち抜いてきた歴戦の勇者、といったところか。
……と、褒めたところでもう聞こえないだろうがな」
さすがは、魔物の王になるための戦いを勝ち抜いてきた歴戦の勇者、といったところか。
……と、褒めたところでもう聞こえないだろうがな」
出発の準備を終えた俺は、傍らの男をつま先でつつく。
「失敗だったのはとっさに出たギアスが『その銃をよこせ』だったことだな。
おかげで優秀な手駒を手に入れ損ねてしまったよ。
『絶対に従わない』だったか?君の予告は永遠に実現したというわけだ。
目星をつけていた集団に入り込むのは少し骨が折れそうだよ。
君とは穏当に仲良くなったことにして……殺しの罪はヴィラル、シャマル、チミルフあたりに擦り付けるとしよう。
俺と君との険悪な関係を知る菫川ねねねもどうにかせねばならんし……余計な仕事が増えるな」
おかげで優秀な手駒を手に入れ損ねてしまったよ。
『絶対に従わない』だったか?君の予告は永遠に実現したというわけだ。
目星をつけていた集団に入り込むのは少し骨が折れそうだよ。
君とは穏当に仲良くなったことにして……殺しの罪はヴィラル、シャマル、チミルフあたりに擦り付けるとしよう。
俺と君との険悪な関係を知る菫川ねねねもどうにかせねばならんし……余計な仕事が増えるな」
奴を見下ろし、溜め息を一つつく。
やってしまった直後は随分と腹立たしかったものだが、時間が経って幾分、落ち着いた。
手駒にする計画は破綻してしまったものの、ほとんど損失なしでギアスの秘密と俺の本性を知る人間が減ったんだ。
最善ではないが次善。十分に喜ぶべき範疇だろう。
やってしまった直後は随分と腹立たしかったものだが、時間が経って幾分、落ち着いた。
手駒にする計画は破綻してしまったものの、ほとんど損失なしでギアスの秘密と俺の本性を知る人間が減ったんだ。
最善ではないが次善。十分に喜ぶべき範疇だろう。
それに、奴から得た情報の価値は高い。
二時間ほどかけて奴らの全資料を検分してみたが
明智のグループは俺が思っていたよりこの実験について、深い分析を進めていたようだ。
特に興味深かったのは、小説に偽装して書かれた菫川ねねねの文書だ。
まだ解読は半ばだが、俺の解釈が間違っていなければ、この方法で実験を管理している機能の大半は麻痺する。
あとは、その状況下で次元間移動が可能な機構さえあれば、ここからの脱出もおそらくは……
二時間ほどかけて奴らの全資料を検分してみたが
明智のグループは俺が思っていたよりこの実験について、深い分析を進めていたようだ。
特に興味深かったのは、小説に偽装して書かれた菫川ねねねの文書だ。
まだ解読は半ばだが、俺の解釈が間違っていなければ、この方法で実験を管理している機能の大半は麻痺する。
あとは、その状況下で次元間移動が可能な機構さえあれば、ここからの脱出もおそらくは……
「そういえば、君は明智健吾の後を継いで脱出を主導することに拘っていたな。
残念ながらもうそれはままならないことだ。謹んで同情しよう。
だが、安心するがいい。
君と明智健吾の遺志はこのルルーシュ・ランペルージが引き継ごう。
君達の得た情報と考察は、この俺が集団を掌握し、生き残るために最大限有効に使わせてもらうぞ!!
フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!」
残念ながらもうそれはままならないことだ。謹んで同情しよう。
だが、安心するがいい。
君と明智健吾の遺志はこのルルーシュ・ランペルージが引き継ごう。
君達の得た情報と考察は、この俺が集団を掌握し、生き残るために最大限有効に使わせてもらうぞ!!
フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!」
一瞥したあとはもう振り返らず、俺は壊れたサッシを跨いで外に出た。
外に出ると暖かい陽の光が一際に差し込む。やはりこの格好は少し暑い。
外に出ると暖かい陽の光が一際に差し込む。やはりこの格好は少し暑い。
「そうだ、言い忘れていたよ。
さようなら、高嶺清麿」
さようなら、高嶺清麿」
腹に一つと頭に一つ、赤黒い風穴を開け、床に血の華を咲かせた男はもう永遠に動くことはない。
【高嶺清麿@金色のガッシュベル!! 死亡】
【C-6/民家/二日目/午前】
【ルルーシュ・ランペルージ@コードギアス 反逆のルルーシュ】
[状態]:肉体的疲労(中)、軽度の頭痛 、後頭部にたんこぶ、胸に打撲
[装備]:ベレッタM92(残弾11/15)@カウボーイビバップ、ゼロのマント@コードギアス 反逆のルルーシュ
[道具]:支給品一式(-メモ)、メロン×10個 、ノートパソコン(バッテリー残り三時間)@現実、消防服
予備マガジン(9mmパラベラム弾)x1、毒入りカプセル×1@金田一少年の事件簿、ゼロの仮面@コードギアス 反逆のルルーシュ
支給品一式(一食分消費)、ボン太君のぬいぐるみ@らき☆すた、ジャン・ハボックの煙草(残り15本)@鋼の錬金術師
『フルメタル・パニック!』全巻セット@らき☆すた(『戦うボーイ・ミーツ・ガール』はフォルゴレのサイン付き)
『イリヤスフィール・フォン・アインツベルンに捧ぐ』@アニロワ2nd オリジナル
参加者詳細名簿(ルルのページ欠損)、詳細名簿+(読子、アニタ、ルルのページ欠損)
支給品リスト(ゼロの仮面とマント欠損)、考察メモ、警戒者リスト、ダイヤグラムのコピー、携帯電話@アニロワ2ndオリジナル
[状態]:肉体的疲労(中)、軽度の頭痛 、後頭部にたんこぶ、胸に打撲
[装備]:ベレッタM92(残弾11/15)@カウボーイビバップ、ゼロのマント@コードギアス 反逆のルルーシュ
[道具]:支給品一式(-メモ)、メロン×10個 、ノートパソコン(バッテリー残り三時間)@現実、消防服
予備マガジン(9mmパラベラム弾)x1、毒入りカプセル×1@金田一少年の事件簿、ゼロの仮面@コードギアス 反逆のルルーシュ
支給品一式(一食分消費)、ボン太君のぬいぐるみ@らき☆すた、ジャン・ハボックの煙草(残り15本)@鋼の錬金術師
『フルメタル・パニック!』全巻セット@らき☆すた(『戦うボーイ・ミーツ・ガール』はフォルゴレのサイン付き)
『イリヤスフィール・フォン・アインツベルンに捧ぐ』@アニロワ2nd オリジナル
参加者詳細名簿(ルルのページ欠損)、詳細名簿+(読子、アニタ、ルルのページ欠損)
支給品リスト(ゼロの仮面とマント欠損)、考察メモ、警戒者リスト、ダイヤグラムのコピー、携帯電話@アニロワ2ndオリジナル
[思考]
基本:何を代償にしても生き残る。
1:ジンの集団に入り込み、明智組の情報を使ってイニシアチブを握る
2:清麿との険悪な関係を知る菫川ねねねに対処する
3:適当な相手に対してギアスの実験を試みる。
4:以下の実行。
「情報を収集し、掌握」「戦力の拡充」「敵戦力の削減、削除」「参加者自体の間引き」
5:余裕があればショッピングモールかモノレールを調べる。
基本:何を代償にしても生き残る。
1:ジンの集団に入り込み、明智組の情報を使ってイニシアチブを握る
2:清麿との険悪な関係を知る菫川ねねねに対処する
3:適当な相手に対してギアスの実験を試みる。
4:以下の実行。
「情報を収集し、掌握」「戦力の拡充」「敵戦力の削減、削除」「参加者自体の間引き」
5:余裕があればショッピングモールかモノレールを調べる。
[備考]
※首輪は電波を遮断すれば機能しないと考えています。
※明智組の得た情報について把握しました。
※会場のループについて把握しました。
※ギアスの制限は主に一度に使用する人数が問題なのではないか、と想像しています。
※名簿は生存者と異世界についての情報把握に的を絞って見たため、スザク他との時間軸の矛盾に気づいていません。
※清麿殺しの罪はヴィラル、シャマル、チミルフのいずれかに擦り付けるつもりです
※首輪は電波を遮断すれば機能しないと考えています。
※明智組の得た情報について把握しました。
※会場のループについて把握しました。
※ギアスの制限は主に一度に使用する人数が問題なのではないか、と想像しています。
※名簿は生存者と異世界についての情報把握に的を絞って見たため、スザク他との時間軸の矛盾に気づいていません。
※清麿殺しの罪はヴィラル、シャマル、チミルフのいずれかに擦り付けるつもりです
時系列順に読む
投下順に読む
259:愛ある暴走(後編) | ルルーシュ・ランペルージ | 269:最愛ナル魔王サマ(前編) |
259:愛ある暴走(後編) | 高峰清麿 |