気がついたときには、俺は薄暗い部屋の中で立ち尽くしていた。
周りには何やら太いパイプや見たこともない機械の山等が無機質な音を規則的に出している。。
壁を覆うようにビッシリと敷き詰められているモニターの群れは、ただただ異様な存在感を発しており、この空間の異常さを俺にまじまじと見せ付けているかの様だ。
だが、何よりも俺の目を引き付けたのは、部屋の中央にある物体だ。
巨大なビーカーが設置されており、この部屋内にあるパイプの大部分がそれと直結しているようだった。
大人一人程度ならば、余裕で入れるだろう。
…いや、まさか本当に人間を此処に入れるために作ったんじゃないのか?
そんな馬鹿馬鹿しい事を思い浮かべても全く違和感を感じない程に、この光景は恐ろしいものがあった。
さっきまで見ていた、化け物が殺される時と同じ、まるでファンタジー世界の中にでも迷い込んでしまったかの様な感覚。
…というより、これは全部夢なんじゃないか?
そうで無ければ、こんな不条理で、不可思議で、滅茶苦茶な事が連続で起きるわけが無い。
だいたい殺し合いをしろ、なんて言っていたが、そんな事をしたいなら俺みたいな一般人を参加させる意味がどこにあるってんだ?
おとなしく、会場にいたあの化け物みたいな奴をもっと連れてきて、そいつらに殺し合いをさせていればいいじゃないか。
結論…これは夢、もしくは俺の妄想で出来た、現実じゃない世界なんだよ!
『な、なんry』と、結論を出したい所だが、さすがにそこまで単純な現実逃避をする気は無い。
というのも、俺の周囲にはある意味これレベルのビックリ人間が何人かいる訳で…
手から気弾を撃ったりとかそれを叩き切ったりとか一瞬で全身の傷を回復させたりとかビルの屋上から飛び降りても平然と着地したりとかetcetc…。
まぁそれらとはまったく毛色の違う事ではあるが、それでも多少は現実離れした事には慣れているつもりだ。
とは言っても、さすがにここまでの例は無かったけどな…。
「殺しあえ、か」
少年はぽつりと、あのホールで主催者と思しき少女の発した言葉を復唱していた。
首には首輪、そしてこの理不尽さ。
確かこれと良く似た内容の本があったよなぁ、などと思いふと苦笑めいて、
ガァン!という音が部屋に響いた。
思わず目の前のビーカーに拳を打ち付けていた。
鈍い痛みが打ち付けた右腕に響いていく。
だが少年はそんな痛みも意に介さず、再び右の拳を振りあげ、
「ふざけるなああ!!」
絶叫すると同時に、再びビーカーを殴りつけていた。
先程よりも鋭い痛みが生まれ、右腕全体にゆっくりと広がっていく。
「ふざけるなよ、馬鹿野郎!殺しあえ?最後の一人になるまで?そんな事出来る訳が無いだろうが!」
叫びながら、今度は左側の拳を打ち付ける。
「どうして、俺達がこんな事しなくちゃなんないんだよ!しかもファミリーの皆まで巻き込みやがって!」
そう、彼が此処まで激昂している最大の理由はそれだった。
親友、いや、もはや第二の家族ともいえる九人の仲良しグループ、通称風間ファミリー。
そのファミリーの内自分、直江大和を含め六人の男女がこの殺し合いの場に参加させられてしまっているというのだ。
その事実を目の当たりにし、大和は今までの人生の中でも感じたことの無い怒りを覚えていた。
…まぁ、このような目にあって憤りや怒り等の感情を抱かない等と言う人間は、まずいないであろうが。
「皆、今を一生懸命に生きてるってのに、何が殺しあえだ!お前達で勝手に殺しあってろ!!」
そう叫びをあげながら、大和はビーカーに打ち付けていた手を上に高らかに上げ、宣言する。
「見てろよ、お前なんかの思い通りには絶対にさせねぇ…!このゲームを完膚なきまでにぶち壊してや…!?」
そこまで叫んで、大和はふと叫びを止めた。
何故なら、自分の背後から何か、気配の様なものを感じたからだ。
「……」
恐る恐る、まだ後ろには振り返らずに、さりげなくドアの位置を確認。
そして、ゆっくりと後ろを向いた。
そこには…
◇ ◇ ◇
同時刻、病院入口付近
直江大和が飛ばされた病院には、もう一人の参加者がいた。
髪は逆立ち、ヘッドギアを付けている男は、あからさまに不機嫌そうな顔をしていた。
というより実際、彼は今不機嫌極まりない状態であった。
あぁ、なんだぁこりゃあ?
俺がどうしてこんな所で殺し合いを強要されてんだ?
……ったく、面倒くせぇ。
やっと『あの男』の手がかりを手に入れたと思った矢先にこれかよ、やれやれだぜ。
…どうやらあの坊や達もここのどっかにいるみてぇだが…相手にするのも面倒だしな、ほっとくか。
それよりも、だ。
このジャスティス、って名前、まさか本物ってこたぁ無えとは思うが…まぁあの馬鹿みてぇに次元を越えて来た、って可能性も0じゃねえ、一応警戒はしとくか。
いつの間にか封炎剣も取られちまったみてぇだし、身体もなんか重えし、ああくそ、イライラすんぜ。
何よりも、こいつだ。
そう思考しながら、男は自分の首―――正しくは、首に取り付けられている首輪に指を這わせる。
この爆弾がどれだけの威力かはしらねえが、あの化け物――おそらくギアだろうが、ああもあっさり首を吹き飛ばしやがった。
弱っていたとはいえ、あのギアの力は相当のモンだった事は分かる。
だからこそ、その首を吹き飛ばす事で威力を見せ付ける事にも成功してるんだがな。
「…さって、と」
気だるげに身体を起こし、周りを見渡した所、どうやらここはただの病院の様だ。
……少なくとも、表向きは。
(ふん、なんかいやがるなぁ…それも結構な数だ。)
今まで嫌と言うほど感じてきた、血生臭い存在の気配が建物のあちこちから漂ってきていた。
「やれやれ、始まってすぐに面倒くせぇ事に巻き込まれそうだぜ。」
そう言いながら、デイバッグに片手を突っ込み、支給品を漁る。
が、出てきたのは…
「…なんだぁこりゃ?」
出て来た支給品を目にして、思わず顔をしかめる。
まず一つ目に出てきたのは、おかしな模様の入ったボールだった。
試しに振ったり軽く投げたりしてみたが、何も起きない。
「…ちっ、まぁいい、次は…」
気を取り直して、取り出した二つ目の支給品は…手綱だった。
「…ああ?」
顔に青筋を浮かべながら、思わず掴んでいた手綱を投げ捨てた。
最後に無言で取り出したアイテムは…
銃……の弾だけだった。
「……あのガキは俺を馬鹿にしてんのか?」
そんな疑問が沸いて出てくるような、理不尽な支給品だった。
しかもこの弾丸、なんと六発しか無い。
例えこの弾丸を装填出来る銃が見つかったとして、これでどうしろと言うのか。
「しゃあねぇなぁ…」
そう一言だけ吐き捨てると、男はボールと弾丸をバッグ内に戻し、奥に向かって歩き出した。
…男は自らの支給品を外れと決め付けたようだが、実際にはこの支給品らは本来持つべき者が持てば、そのどれもが強力な武具となる物なのであるが…今の男には知る由も無い。
◇ ◇ ◇
「う、うわああぁー!」
大和はあの後すぐにあの部屋から飛び出し、ひたすら廊下を走り続けていた。
その姿からは、彼が普段は『軍師』のあだ名で呼ばれる、頭脳労働専門の人間だとは誰も思わないだろう。
やぁ、皆、元気にしてたかい!
俺大和!さっきは熱血して、今は大声上げながら建物の中を逃げ回っているんだ!
え、何で逃げ回ってるかだって?
それは…
タコによく似た怪物の群れが、俺を食おうと向かって来てるからさ!
「なんなんだ、なんなんだ、なんなんだあれはあぁー!」
まったく次から次へと意味の分かんない事が起きまくって、嫌になっちまうよ!
ていうか、俺はこんな風にあちこちを走り回ったり、無駄に熱血する様なキャラじゃない気がするんだけどぉ!?
そんな事を考えながらも、大和は速度を落とさずに全速力で病院の中を駆けずり回っていた。
後ろから迫りくる怪魔達はその外見に反して動きが速く、立ち止まればすぐに追いつかれてしまう事は明白だったからだ。
「はっ、はっ、はあぁっ…!」
まずい、そろそろ体力が限界だ。
このままじゃあの化け物どもに喰われちまう。
ここで喰われて、死んでしまう。
そこまで考え、悲鳴を上げる足に再び力を込め速度を上げる。
冗談じゃない、こんな所で死んでたまるかよ!
俺は、早く皆を見つけて、誰一人欠けずに帰って、皆とまた馬鹿やったり、由紀江といちゃいちゃしたりしながら毎日を過ごすんだからよ!
だから…!
「だから、こんな所で…死んでたまるかよおおぉぉぉ!!」
そう絶叫しながら、速度を落とさぬまま曲がり角を思いっきり曲がる。
大和の真後ろまで来ていた怪魔達は、ある者は急なカーブに対処できずに壁にぶつかり、ある者は他の怪魔とぶつかり合い、黒い血液らしき体液を撒き散らしていた。
大和はそのまま、しかしスピードはやや落として、その惨状から離れていった。
「はぁ…何とか、凌いだ、みたいだ、な」
化け物が追って来ないのを確認して、更に速度を落とし、遂に走りを歩きに変えた。
「さっきの部屋といい、あの化け物といい、ここは結構やばそうだ…早いとこ退散した方がよさそうだな。」
安堵の息を吐きながら、そのまま前に進み、
前側の通路から、怪魔が二体こっちに向かってきた。
「っな…!?」
おいおい嘘だろ、まだいたのかよ!?
絶句しながら後ろへ逃げようとするも、後ろの通路からも先程の衝突を免れた怪魔達が大和に向かって来ていた。
まずい、まずいまずいまずいぞ!!
ここは四階、通路は一本道、部屋のドアには手を掛けられる位置には無い!
言うなれば、逃げ場無しって奴だ。
嘘だろ…あんな大見得切っておいて、こんなにあっさり俺、死んじゃうのかよ?
まだこんな、始まった直後に。
キャップに、姉さんに、クリスに、京、由紀江も見つけていないってのに、こんな所で死ぬってのか!?
「…たまるか」
拳を握り、怪物たちを思い切り睨みつけながら、大和は一つだけ作戦を立てていた。
…とはいっても、普段の彼からすれば愚の中の愚ともいえる、策とは言いがたいものではあるが。
一度だけ顔を俯かせ、しかしすぐに顔を上げ、
「あきらめてたまるかよ!俺は直江大和!勇往邁進が合言葉の風間ファミリーの…最高の軍師だああぁぁ!!!」
そう叫ぶと、大和は迷わず廊下の窓へ駆け寄り…そのまま、窓ガラスへと体当たりした。
当然ながら、強化硝子の類でも無い硝子に思い切り男がタックルをかませば、どうなるか等言うまでも無い。
派手な音を立てて、窓硝子が四散する。
そしてそのまま、重力に従って大和の身体は落下して行く。
四階もの高さから落下等してしまえば、人間がどうなるか等子供にだって分かる。
だが、それでも大和は迷わず飛んだ、そして。
「勇往邁進、ただひたすらに前進だああぁぁ!!」
彼はまだ、あきらめてはいなかった。
大和の支給品は、たった一つだけだった。
添えられていた説明が本当ならば、それを補って余りある物ではあったが、正直これを鵜呑みにするのは、気が触れている人間だけだと大和は思っていた。
しかし、そのすぐ後に現れ、自分を喰おうとして来た化け物を見て、もしかしたら、と思った。
もしかしたらこの支給品の能力も、本当なのかも知れない、と。
それでもまず空を舞う事を選んだのは、失敗した時にはこれを外の樹に突き刺し、落下のスピードを弱める事ができるかも知れないと思ったからだ。
…残念ながら、外に見えていた樹まではとても届きそうには無いが。
だが、今はそれどころではない。
大和はデイバッグから一振りの剣を取り出した。
そして、誰も聞いていない空の上で何かを叫び出す。
「もし、お前に本当に奇跡を起こす事が出来るって言うなら…俺は、求める!皆を守る力を、由紀江を支える力を!」
どんどん地上が近づいてくるも、剣は何も反応しない。
「俺は、皆に死んで欲しくないんだ!だから、皆を守る力を、敵を倒す力を寄越せ!」
必死に呼びかけるも、やはり剣は黙して語らず。
やっぱりデタラメだったのか…?
策とも言えない策、つまりは敵の情報を鵜呑みにして、その奇跡の力を計算の内に入れる事だったのであるが…やはりこんな事、信じるべきじゃなかったか。
要するにそれって、「魔法使ってピンチを脱出」って言ってる様なもんだしなぁ。
そう思い、自然と自虐的な笑みが浮かんだ。
もはや地上まであと僅か。
もう何かを叫ぶ時間も、思考する時間も、一番大切な人の顔を思い起こす時間すらない。
大和は、目の前に広がるコンクリートの地面を前に死を覚悟し……
病院の中庭で、コンクリートが砕ける音が響いた。
◇ ◇ ◇
その頃、病院内では――
「おらぁっ!」
向かって来た怪魔は、蹴りだけで吹ッ飛び黒い血を全身から噴出し、消滅した。
後ろから飛び掛ってきた二体に対しては、デイバッグを左手で振り回し、迎撃する。
「ちっ、キリがねぇ」
男は階段を上がってすぐに怪魔の群れと遭遇し、交戦していた。
無論、この程度の雑魚に遅れを取る筈も無いが、いかんせん数が多すぎて、進むも戻るも出来ない状態となっていた。
「うざってぇ奴等だ…ん?」
ふと、視界の隅、窓の外で何かが落下していった。
一瞬のことであり、何が落ちていったのかも分からなかったが、確認しているだけの余裕があるわけでもない。
男はそのまま怪魔に意識を向けるも、怪魔達は男の方を向いておらず、溢れんばかりだった殺気もなりを潜めていた。
「何だ…?」
怪魔達の動きが、突然止まったのだ。
男がその事を不審に思い、どう行動を起こすべきか一瞬思案した直後、『それ』は起こった。
◇ ◇ ◇
…
……
………あれ、俺は…死んだのか?
周りは、真っ暗で、何も見えない…もしかしてこれが天国って所なのか?
――弱き者よ――
うわ、何だ!?
頭の中に声が響いて…!?
――汝、我を求めるか?―――
お、お前は、一体…誰だ!?
―――ふむ、自分から我に力を求めておいて、我をわからんとは―――
自分からって、まさかお前が…あの剣、なのか…?
――そうだ、我は求め。
永遠神剣が第四位、求めだ。
もう一度、聞こう…汝、我を求めるか…?―――
……ああ、俺はお前の力を求める!
皆を守り、元の生活に帰りたい、だから…俺に力を貸してくれ、求め!
――ふむ、汝の意志は理解した、しかし、契約は一方のみの願いを叶えるにあらず。
我の力を振るうからには、汝にも、我が欲と願いを叶えてもらう事となるが…それでも構わんというのか?―――
それだけを語ると、頭の中の声は沈黙した。
大和の答えを待っているのだろう。
だが、大和の答えなど既に決まっている。
そもそも此処で契約を結ばなければ、待っているのは死、あるのみ。
加えて、皆を…風間ファミリーを守るための力が今此処ここにあるというのに、何故ためらう必要があるのだろうか。
その意を伝え僅かな沈黙の後
『契約は完了した、我は契約者の求めに応じ、汝の力となろう』
はっきりと、言葉が頭の中で響いた。
◇ ◇ ◇
気が付いた時には、大和は地面へと着地していた。
四階から飛び降りたにも関わらず、怪我も無く、足がほんの少し痛む程度しか異常は無い。
そして、大和の両手には一振りの大剣。
永遠神剣『求め』が握られていた。
『さて、契約者よ、我との契約は完了したが…周りには敵意を持った存在がかなりいるようだぞ、どう動くつもりだ?』
頭の中に声を響かせ、『求め』が問う。
新たなる契約者の手並みを拝見するために。
そして、その問いに対し、直江大和は。
「当然…逃げるっ!!」
即答すると、大和は『求め』の返事を待たずに全速力で走り出した。
『ふむ…我が力を手に入れて尚、背を向ける事を選ぶか』
「あったり前だ! どんなに凄い力だろうが、あんだけの数の化け物相手に素人の俺が勝てる訳無いだろうが!」
『求め』の問いかけに対し、大声で返しながらひたすらに走り、あっという間に中庭を抜けホールに入る。
しかし、ホールにも数体の怪魔が徘徊しており、その内四体ほどが出口の自動ドアを塞いでいた。
「ちっ、避けて通れそうに無いな」
『どう動く、契約者よ』
「しょうがない…強行突破するぞ、力を出せ、『求め』!」
そう大和が叫び、両手に力を込めると、今まで感じた事の無い力が湧き上がってきた。
「すげ……これなら、いけるぞ! うおおりゃあああぁぁあ!」
咆哮を上げ、前方の怪魔に向けて突進しながら、がむしゃらに『求め』を振り回した。
素人の動きでしかないそれは、しかし『求め』の力により高速の斬撃となり、目の前の怪魔達を一瞬で切り刻んでいく。
そしてそのまま、大和は自動ドアを文字通りぶち破りながら凄まじいスピードで病院から脱出していった。
◇ ◇ ◇
「一体何だったんだありゃあ」
二階の窓越しに大和の起こした破壊の嵐を見て、男は誰に語るでもなく、自然と言葉を漏らしていた。
彼がこんな悠長にしている理由は簡単だ。
あの後、自分を襲っていた怪魔達が、突然前触れも無く消え去ったのだ。
その理由も、あの怪魔の正体もいまだ不明であり、いまだ院内を徘徊している可能性のある怪魔達には注意するべきではあるが、今この男――ソルの興味は、もっぱらあの黒髪の少年にあった。
(あの剣に向かってごちゃごちゃ叫んだと思ったら、急にあのガキの力が増幅しやがった…一体何もんだあいつ)
◇ ◇ ◇
病院の屋上に、一つの影があった。
その存在は奇妙な姿をしていた。
機械で出来ている身体は常に浮遊している状態であり、胸部に植えつけられている赤い目玉が不気味さを増している。
その異形は片手に本を持ちながら、ゲラゲラと楽しそうに笑っていた。
「ケヒヒヒヒ、ナーンダアレはー、ナーンダありゃー、面白いナァ、ケケケケケケ!」
異形は心底愉快に笑いながら、手に持ち広げていた本を閉じ、デイバッグに戻した。
「ンー、このアイテムも中々面白いけど、さっきの剣もスッゴク面白そうダネー! ああいう強者のためのアイテムは、強者であるこのミーが持つべきだと思うんだけど、どう思う、ミー? 勿論さ、ミー! 世界中の全てはミーが使って殺して壊してミーが楽しむ為にあるんだから! だよねー、ミーの事良く分かってるー、さすがミー!ケケケケケケケケケケケ!」
自分で自分に語りかけるこの様を人がみたら、気が触れていると思うだろう。
実際この異形――魔人レッドアイは気が触れているのだが(本人にその自覚は無いが。)
「さーってとぉ、どうしようかミー? そろそろミーここ飽きたよ、別の場所行こうぜ! おうおう、賛成ー! みんな仲良くALL KILL YOU!の精神を忘れず二行こうぜー、ケケー!」
意味の分からない事を叫びながら、レッドアイは屋上から飛び降りた。
次の楽しみ、新たな獲物を求め。
「やっぱり出来ればオンナに会いたいヨネー、少しずつ心と身体を壊していってぇ、それでも死なせてハやらないでぇ、最後に希望を持たせテから殺しテェ……ケケケケケケケカ!!」
狂った魔人は、夜を行く。
【E-6/病院/一日目/深夜】
【直江大和@真剣で私に恋しなさい!】
[状態]: 疲労(大)、求めと契約
[服装]: 川神学園制服
[装備]: 永遠神剣第四位『求め』@永遠のアセリア
[道具]: 基本支給品一式
[思考]
基本:風間ファミリーとの合流、及び脱出
0: 病院から離れる
[備考]
※由紀江ルート終了後からの参戦です。
※ソル、レッドアイには気付いていません。
※求めと契約しました。
【ソル=バッドガイ@GUILTY GEAR】
[状態]: イライラ
[服装]: ソルの服
[装備]: 無し
[道具]: 基本支給品一式、ムシムシボール@ランスシリーズ、起源弾×6@Fate/Zero
[思考]
基本:あの男を殺すため、さっさと会場から出て行く
0: 病院を調べる
1: クレイジーなガキだ
2: 大和(外見のみ確認)に警戒心
[備考]
※直江大和の外見特徴を把握しました。
※レッドアイには気付いていません
【レッドアイ@ランスシリーズ】
[状態]: 健康、ハイ、無敵結界展開中
[服装]:
[装備]: 螺湮城教本@Fate/Zero(残魔力85%)
[道具]: 基本支給品一式、不明支給品×2
[思考]
基本:殺し合いを楽しむ
0: さーてドッコ行こうかナー?
1: あの剣欲しいネー、ケケケケケ!
2: つまらない奴は殺す
3: 面白そうなの、壊しがいのありそうなのは…ケケケケケケケ!
[備考]
※鬼畜王ランスからの参戦です。
※直江大和の外見特徴を把握しました
※ソルには気付いていません
最終更新:2010年04月19日 12:13