MiG-25

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&font(#6495ED){登録日}: 2011/02/25(金) 07:11:43 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- MiG-25 NATOコードネーム:フォックスバット 乗員:1及び2 全長:19.75m 全幅:14.0m 全高:6.5m エンジン: ソユーズ・ツマンスキー R-15BD-300×2 最大速度:マッハ3.2 航続距離:1730km ソ連のミグ設計局が国土防空軍向けに開発したマッハ3級の戦闘機。 元々、1950年代のアメリカ合衆国ではB-58(後の[[B-1]])、XB-70、[[SR-71]]といった超音速機が開発されていた。 特にソ連はB-58などの戦略爆撃機による高高度からの侵入・核攻撃を警戒しており 「このままじゃ迎撃出来ずに祖国が焼け野原にされちゃう!」 といった具合でミグ設計局に「高度2万メートル以上をマッハ3級の速度で飛行できる戦闘機」を依頼した。 開発は迎撃型のYe-155P、偵察型のYe-155Rが制作され、それぞれMiG-25P、Mig-25Rと 名付けられた。 MiG-25Pはこれまでの迎撃機Su-9、Su-11を代替してソ連防空軍の主力となり。一方のMiG-25Rもまた偵察機として前線に配備されるようになっていった。   これにビビッたのが升国家アメリカ合衆国。 MiG-25はイスラエルのレーダーにマッハ3.2、中東ではマッハ3.4を記録(実用化された戦闘機では最速)し、その高速度やノズル、空気取入口のサイズからアメリカはターボファンエンジンを搭載した航続距離の長い非常に高性能な機体であると被害妄想を始め 「もしかしてウチの持ってる戦闘機だと勝てないかも」 と勝手に結論を出し、早急に機動性の高い新戦闘機の開発に着手した。 ところが1976年9月6日、ここ日本で世界が驚愕する事件が起きる。 ソ連のヴィクトル・ベレンコ中尉がチェグエフカ空軍基地からMig-25Pに乗って函館空港に強行着陸、アメリカへ亡命を希望するというベレンコ中尉亡命事件が発生。 ベレンコ中尉は地方の防空軍兵士の待遇の悪さ、状態を上官に報告したところ、なぜか反国家分子扱いを受けることになり、それが亡命へと繋がったと言われている。 ウォッカ大好き国家でアル中になりにくいとビールのみを認めさせようとしたら反国家分子なんですね。分かります。 MiG-25の詳細を知られたくないソ連はMiG-25の引き渡しを求め 日本「そう かんけいないね(日本に決定権が無い意味で)」 ソ連「殺してでも うばいとる(そのままの意味で)」 米国「ゆずってくれ たのむ!!(圧力的な意味で)」 となり、あわや戦争といった事態となったが、米軍の動きにより最悪の事態は回避された。 本当に「な、なにをするきさまらー」なことにならなくてよかった。 一方、そのころ日本では北海道警察が自衛隊を道路不法占拠および道路交通法違反で告訴していた。 ニッポン平和ボケしすぎだろ…… あまりの危機状況に、ある連隊では実弾配備し臨戦態勢を連隊長が指示してしまい、ひと悶着あったりもしたが、これはまた別の話。 話を戻そう。 その後分解調査をしたところ、 ・チタニウムを大量に使っていると思ったら、実際にはニッケル鋼が大半だった。これでは機体表面が300℃にもなるマッハ3での飛行に耐えられず、MiG-25が安全に飛行できる最高速度はマッハ2.83程度。 ・迎撃に特化した戦闘機であり、機動性などはそれほど高くない。もともとソ連の防空システムにおける航空機の役割は、地上管制による誘導を受けて長射程ミサイルを目標付近まで輸送し発射するというものであったため、機動性に関しては重視されていなかった。 ・巨大なエアインテークとノズルは当初予想されていたターボファンエンジンやターボラムジェットでは無く、高速飛行時のラム圧縮効果をあらかじめ見込んで圧縮比を低く設定したターボジェットエンジンの採用だった。 ・電子機器はハイテクを駆使していると思ったら、実際にはオーソドックスな真空管だった。ちなみにレーダーの出力は600kwと極めて大きく、相手方の妨害電波に打ち勝って有効だったらしい。 といったことが発覚。各国はその正体に深く失望し、過大評価から一転して過小評価をすることになる。 とはいえニッケル鋼は確実性が高く、エンジンも余裕を持った設計、真空管はそもそも開発当時のアメリカでも使っていた、核戦争での使用も想定していたためハイテク機器では核爆発時に生まれる電子パルスで回路が焼損する恐れがあるなど、革新性よりも信頼性に重点を置いた機体であった。 また、この事件の前からアメリカはMiG-25の正体に気付いていたのではないかとも言われている。 MiG-25に衝撃を受けたと言いながら開発した機体―F-15は最大速度よりも運動性を要求しているなど 「新しい機体を開発したいからソ連の新型機がヤバいように報告するか」 といった内部事情があったのかも知れない。 その後は情報漏洩による防空システムを一新したMiG-25PDが出てきたり、新しい迎撃機のMiG-31を開発したりする一方でMiG-25はインドや中東へと輸出されたりと、この事件がいかにソ連の防空体制に影響を与えたのかが分かる。   ちなみに、MiG-25の強行着陸を許した日本は低空からの侵略に対応するために早期警戒機を導入したのだから、日本の防空体制にも大きな影響を与える事件でもあった。 主だった戦果については湾岸戦争ではアメリカ軍のF/A-18ホーネットを撃墜(これはアメリカのベトナム戦争後30年間で唯一の実戦での空対空被撃墜記録である)したり、F-14から発射されたフェニックスミサイル2発を回避に成功、2003年3月にはイラクで無人偵察機であるRQ-1 プレデターを初めて撃墜したりと、決して“使えない子”ではないことを証明してくれている。 プラモデルでの、Mig-25 亡命事件から間もなく、ハセガワから1/72のキットが発売された。 ちなみに30年以上たった今でも現役のプラモデルである。 その後、今はなきサニーから1/100、LSから1/144のキットが発売された、LSのキットは現在マイクロエースから発売されている。   レバノン紛争ではMiG-25に対抗して作られたF-15をシリアのMiG-25が奇襲し、撃墜したと発表。 撃墜されたイスラエル側は「撃墜なんて嘘だ!」と発表しているので疑惑にとどまっているが、そもそもMiG-25がF-15を奇襲なんて出来るのか……おっと誰か来たようだ。 MiG-25自身の被撃墜記録?言わせんな恥ずかしい! 冷戦が終結し、当面の脅威が薄れるとMiG-25は許容しがたい燃費の悪さや整備の煩雑さから冷遇されていった。 また、現代では高高度からの侵攻よりも低高度からレーダー網をかいくぐった侵攻がメインになってきたため、どうしてもいらない子となり迎撃型は退役していった。 余談だが、冷戦終結後に各基地に貯蔵してあった航空機エンジン等の冷却用のアルコールを関係者らがみな飲んでしまったという話があるが、中でもMiG-25用のアルコールは極めて純度が高く、とりわけ美味だったと言われている。 ロシア人いい加減にしろ! 同志wiki籠り諸君、10000項目を越えてもなお今までMiG-25の項目が無かったというのは、どういうことかね? シベリアでタイガ巡りをするか、さっさと追記・修正するか、好きな方を選びたまえ。 ---- &link_up(△)&aname(メニュー,option=nolink){メニュー} &link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー)&link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ) ---- #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600) } #center(){&link_toppage(-アニヲタWiki-)} #comment
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