Twilight of the golden witch(うみねこ)

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&font(#6495ED){登録日}:2016/02/01 (月) 10:40:02 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 ? 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&font(red,b){この物語を、我が最愛の魔女ベアトリーチェに捧ぐ}} *概要 Twilight of the golden witchとは、07th Expansionによる同人ゲーム、[[うみねこの&color(red){&bold(){な}}く頃に散>うみねこのなく頃に散]]のEpisode8(第八章)のタイトルで、同作品の最終章にあたる。 2010年12月31日のコミックマーケット79で販売された。 現在は他の展開編同様、EP8に収録されている。 前回の続きからの引きで始まる本作は、「推理」要素は前作で終了したため、そのアフターケアという意味でのエピローグ的意味合いを込めている。 というのも、本作でようやく『うみねこ』全体の作品構造が明らかになるためであり、今作をもって、 キャラクター達の心残りや、諸々の事情の解決、そしてストーリーを通してのメッセージが伝えられる。 ちなみに、ゲームでは初の選択肢が用意されている。主にクイズ大会の結果によって変化するが、 ラストでエンディングを二つの選択肢から選ぶ形を取っている。 …しかし、結局物語の肝心の謎―――ゲーム盤での殺人事件の真相(トリック)や犯人の詳しい動機など―――は結局すべては明らかにされず (EP7まで、および本EPでは『匂わす』程度の描写) 読者の想像に任せる形式を取り、賛否両論を巻き起こした。 だが、この構造自体は、作中での 「犯人の心情を鑑みて、猫箱の蓋を閉じたままにしておく。推理、解釈自体は自由だが当事者の心を考えたらおおっぴらにするものじゃない」 というポリシーに乗っ取ったものである。 そして漫画版では、ストーリー自体に大幅な脚色が加えられ、作中で伏せられていた犯人関連の描写が大きく付け加えられている。 これは、作者竜騎士07が「最後の『うみねこ』メディアとして読者を猫箱の中に招待したい」と希望したためである。 いずれにしても、ファンには必読の作品であると言える。 *あらすじ 1986年10月5日24時、伊豆諸島六軒島にて発生した大爆発事故。 その大惨事で、島に邸宅を構えていた大富豪・右代宮家の人々は全滅した。 死亡したのは親族会議に訪れていた親族、使用人、主治医ら計17人で、正確な死者は不明。 その事故から欠席して運よく逃れた右代宮縁寿は、事故唯一の生存者である、伯母の絵羽に引き取られたものの、真相を頑なに口を閉ざす彼女からは何も得ることはなかった。 そして1998年、彼女は絵羽の死をきっかけに、あの日の真実を知るべく行動を起こす。 魔女と契約を交わし、数々の殺人事件を描いたベアトリーチェのゲーム盤を覗き見ながら真相へと近づいていくが、肝心の「あの日の真実」は何も掴めないままだった…。 そして、途方に暮れ嘆き悲しむ彼女の前に、ゲームマスターである兄戦人が現れる。 彼は縁寿に、「あの日起こったことを教える」と語り、6歳の彼女を1986年10月4日へと招待するのだった…。 そこで描かれたのは、孫煩悩で家族を愛する当主・金蔵が開いたハロウィンパーティーで、1年ぶりに親族兄妹やいとこが仲良く団欒する姿。 金蔵の恩人の孫娘・ベアトリーチェが久しぶりに来島し、金蔵から正式に、黄金の返還を受け、恋人の戦人や親族と結束を誓う、理想の世界。 …しかし、それは、金蔵が死に、いがみ合う親族たちや魔女による殺人事件が起こる現実を考えると絶対に「ありえない」光景だった。 「茶番を見せつけられている」と憤る縁寿だったが、戦人とベアトは「真実よりも大事なことを教えるため」だと言って彼女を説得する。 だが、わだかまりが解けた彼らは、縁寿にとって「見たかった」姿でもあった。 それに安心した縁寿は、夜のパーティーやクイズ大会を通じて満足の中眠りにつく。 …そして、幻想勢も大集合し大賑わいとなったパーティーに現れたベルンカステルは、これまでの戦いのけじめとして戦人とベアトに、 ベアトのゲーム盤を模した推理ゲームの挑戦を叩きつける。 何の疑いもなくゲームをクリアした彼らだったが、実はそれはベルンの仕掛けた悪辣な罠であった。 ゲームに囚われ、惨劇を見せつけられた縁寿は、本来の目的である「事件の真実を知ること」を思い出し、ベルンとフェザリーヌから指南を受ける。 そこで彼女は、フェザリーヌから、かつて絵羽が、生前六軒島の真実を日記に記し、封印したと明かす。 そして、その「一なる真実の書」を封印する鍵は、戦人から縁寿に渡されていた。 ベルンから「真実の魔女」の称号を与えられた縁寿は、戦人に宣戦布告を叩きつけ、ヱリカやエヴァと組んで戦人のゲーム盤を侵略していく。 次々と幻想を否定する推理に食い潰されていく六軒島。 残された六軒島の人々や幻想勢は、ベアトの生み出した黄金郷へと撤退するも、攻撃の手は止まない。 そして遂に、縁寿とベルンの手に、一なる真実の書が渡ってしまう…。 一方、1998年の世界では、八城幾子の手によって絵羽の日記を公開する催しが開かれようとしていた。 果たして、真実を目の当たりにした縁寿の選ぶ道は? *登場人物 ・[[右代宮縁寿]] 戦人の義理の妹にして、本EPの主人公。 真実を知るために現実、ゲーム盤を奔走しているが、真実にたどり着けず鬱屈した日々を送る。 とはいっても、生前の伯母の態度から、犯人を絵羽と決めつけており、彼女の罪を暴き復讐することだけを目的に生きている。 そして、自分の人生を滅茶苦茶にしたきっかけである事故の真相を知って死ぬ覚悟でもいる。 戦人のゲーム盤に招待され、6歳の自分を駒として「理想の右代宮家」のハロウィンパーティーを目の当たりにし、 当初はその茶番っぷりに憤ったが、ありえたかもしれない家族の姿に心を打たれる。 だが、ベルンに目を覚まさせられ、彼女の導きに従い、一なる真実を知るために兄の幸せな幻想を否定。 そして、遂に念願の「一なる真実」を知るが…。 …このエピソードで、『うみねこのなく頃に』の物語自体が、彼女のために用意されたのだと明かされる。 ・[[右代宮戦人]] 黄金郷の現領主であり、右代宮家次男・留弗夫の息子。 事故から遺された縁寿に、「事実よりも大切なこと」を教えるべく自分の作りだした幸せな世界へと招待した。 それは、過去に囚われた義妹に、右代宮家の可能性を見せることで幸福な未来を送ってほしいという、彼なりの愛の形だったのだが、 未来に絶望している彼女には残酷な仕打ちであった。 やがて、自分のゲーム盤を「黒い真実」に侵略され、妹と戦う羽目になってしまうも…。 すっかり「幻想側」の人になり、終始落ち着いた態度で臨んでおり、かつての敵、ヱリカやベルンにも敬意を忘れない。 ・[[ベアトリーチェ>ベアトリーチェ(うみねこ)]] かつて、戦人に向けた幻想殺人ゲームを開いた、無限と黄金の魔女。 今ではすっかり戦人と恋仲で、見ているだけで恥ずかしいおしどり夫婦。 ゲーム盤では初代ベアトリーチェ(ビーチェ)の孫娘として登場し、金蔵から右代宮家を救った黄金を、正式な形で返還される。 そのため右代宮家とは顔なじみという設定。 恋人の妹のために、縁寿に幸せな思い出を残そうとするが…。 …そしてエピローグでは、六軒島の惨劇の直後の彼女の様子が判明する。その道を選んだ理由は? 漫画版では、これまで彼女が頑なに認めなかった「ニンゲン」としての心情を初めて吐露する。 ・右代宮金蔵 右代宮家当主。 息子たちを愛し、孫にはすっかりデレデレしている可愛い銃オタクのおじいちゃん。最早別人。 初恋の相手の孫娘に感謝と敬意を示し、右代宮家を救った黄金を返還、子供に等しく財産を分配した。 生前傍若無人だった彼もまた、孫を想う気持ちは確かにあったのだ。 ・右代宮蔵臼 当主長男。 投資事業も順風満帆で、父の後を継ぐべく努力を怠らない紳士。無論、誇りも忘れない。 黄金郷では妻を救うべく愛の拳を打ち込んだ。 ・右代宮夏妃 蔵臼の妻。 本EPでは頭痛も解消し終始朗らかに接する。 19年前、自身が捨てて人生を狂わせてしまったベアトリーチェに心から謝罪し、彼女から母と認めてもらった。 戦闘では薙刀を使う。 ・右代宮絵羽 当主長女。 いつもの高飛車っぷりはどこへやら、縁寿を可愛がり、優しい伯母さんとして接する。 …というのも、12年間、彼女を守りたい気持ちと後ろめたさとが綯交ぜになって彼女を不当に扱い、結果人生を悲観視させてしまったことを悔いていた。 そして、事故の唯一の生存者として抱えていた「一なる真実」を日記に記し、封印することで永遠に全てを猫箱の中に封じようとしたが、 ベルンの思惑によりそれを奪われてしまう。 ・右代宮秀吉 絵羽の夫。 陽気な関西人っぷりで親族に笑いをもたらす。 全体的にあまり目立てなかった。 ・[[右代宮留弗夫]] 当主次男。戦人が出て行くきっかけを作ったクソ親父。 実は戦人の本当の母親が霧江であることを知っており、死産した明日夢を裏切れず、赤ん坊を入れ替えていた。 そのことを親族会議で息子に打ち明けようとしていた。 縁寿に、生前の自分たちの過ちを悔いている。 ・[[右代宮霧江]] 留弗夫の後妻で、縁寿の母。 明日夢への嫉妬心から夫に歪んだ独占欲を抱き続けていたが、彼の本心の吐露により心を氷解させる。 娘にも、「鎹」と思ってきた罪悪感からか、パーティーの思い出を彼女に託した。 ・[[右代宮楼座]] 当主次女。 クイズではネタ枠のような無双っぷりで、黄金郷での暴れっぷりも拍車をかけている。 漫画版では、自分の兄姉からの仕打ちを娘に与えてしまったことを悔い、真里亞と和解している。 ・右代宮朱志香 蔵臼の娘。 相変わらずの男前っぷりで、縁寿の未来を祈り、元気づける。 例え想い人の正体が何であれ、その存在を肯定し愛を誓う。 ・[[右代宮譲治]] 絵羽の息子。 漫画版ではおまけページで遊ばれていた。 恋人の正体を疑われても、それを受け止め、真に愛し続ける。 ・[[右代宮真里亞]] 楼座の娘。 ハロウィンではいつもの魔法オタクっぷりで周囲から可愛がられ、母とも良好な仲。 魔法を信じる者、そしてお姉ちゃんとして、縁寿に黄金郷の意味と今後の人生の幸いを祈る。 ・[[紗音>紗音(うみねこ)]] ・嘉音 本家使用人。&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){「我ら」の構成員。}} 今回は常に二人が同時に登場。 お互いの想い人と結ばれ、現世で為し得なかった黄金郷での幸せに想いを馳せている。 そして、互いに正体が何であろうと、真実の愛を貫く。 ・呂ノ上源次 使用人頭。 金蔵とは若い頃からの友人で、台湾滞在中に知り合い親交を深めた腐れ縁。 戦後のゴタゴタの中、金蔵に使用人として引き抜かれ日本へと移住し、それ以来彼に一生の忠誠を誓った。 そしてそれは、金蔵亡き後、彼の血を一番濃く受け継ぐ者へと受け継がれている。 ・熊沢チヨ 鯖ギャグが持ちネタのおばあちゃん。 クイズはもちろん鯖である。 ・[[郷田俊朗>郷田俊朗(うみねこ)]] 料理好きな自信過剰の使用人。 自慢の料理も今回は多数用意した。 いつにもまして調子に乗っており、全員を窮地に追いやる失言までかます。 ・南條輝正 金蔵の主治医にして、彼のよき友人。 右代宮家の裏側に関わりながらも、彼らを見守り、手を回してきた。 ・ロノウェ ベアトの家具頭。 山羊どもに押される女性陣たちを庇うナイスイケミドル。 …&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){呂ノ上源次}}。 ・ワルギリア ベアトのお師匠にして、先代ベアトリーチェの有限の魔女。 先代の賢者として、迷う一同を鼓舞する。 …&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){熊沢チヨ}}。 ・[[ガァプ>ガァプ(うみねこ)]] ベアトの友人のエロ悪魔。 落とし穴って戦闘に便利。 ・[[煉獄の七姉妹>煉獄の七姉妹(うみねこ)]] かつての主・縁寿の幸せを心から願う。 戦闘でもド派手に活躍。 …&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){文鎮}}。 ・[[シエスタ姉妹近衛兵]] 今回は初めて味方入り。 黄金郷の主のために忠誠を尽くし撃ちまくる。 …&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){真里亞のウサギ人形}}。 ・[[さくたろう]] 真里亞の親友のぬいぐるみ少年。 場を和ませる癒し系。 …&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){量産品のぬいぐるみ}}。 ・[[ゼパル&フルフル>ゼパル&フルフル(うみねこ)]] 愛を司る二人組の悪魔。 特に戦闘では何もせず、ひたすら周りを盛り上げる。 ・ドラノール・A・ノックス [[アイゼルネ・ユングフラウ]]異端審問官。 天界宛てに招待を受け、パーティーに参加。 ノックス十戒を武器に、不完全な推理をひけらかす山羊を切り裂く。 かつての友・ヱリカもパーティーに来ることを望んでいたようだが、今回結局敵対してしまいそのことに落胆している様子。 ・ガートルード ・コーネリア アイゼルネの補佐官コンビ。 得意の結界術で、侵攻する山羊を抑える。 …&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){レシートとガムテープ}}。 ・[[ウィラード・H・ライト>ウィラード・H・ライト(うみねこ)]] 元SSDVの異端審問官。相変わらず目つきと態度が悪い。 前回、忘却の深淵にベルンに捨てられたところを、理御と一緒にラムダに救出された。 ドラノールと組んで、ヴァン・ダイン二十則を武器に、半端な推理を叩き伏せていく。 本作最大の迷言「ファンジター」の発信元はこの人だが、漫画版ではカットされたためただの誤植の可能性あり。 ・右代宮理御 ベアトリーチェの、ありえたかもしれない可能性の一つ。 ウィルと共にラムダに救出されていた。 未来を悲観視する縁寿と、奇跡に絶望視する一同に異を唱え、「ベアトに残された奇跡」である自分の例を出し、このゲームのハッピーエンドを信じる。 そして、ラムダに「ハッピーエンドが迎えられるかもしれない」と説得する。その交渉術たるや、流石未来の右代宮家の当主だろう。 ・[[古戸ヱリカ]] 変態探偵にして、ベルンの分身の真実の魔女。 忘却の深淵から復活し、同じく真実を知ろうとする縁寿の同志として力を貸す。 一方、戦人&ベアトには逆襲に燃え、彼らと鬱憤を晴らすかのように好敵手としての死闘を繰り広げた。 ちなみに、原作では戦人相手に密室クイズを互角に渡り合っているが、漫画版ではEP5の真相を解き明かし、戦人を終始圧倒している。 黄金郷襲撃の艦隊の司令官も務めており、まさに悪役としてノリノリである。 ・エヴァ・ベアトリーチェ 絵羽の中に潜んでいたもう一人の彼女が具現化した魔女。 これまでのゲームでは、絵羽の欲望や憎しみを表層化した存在だったが、今回は縁寿への秘めた母性の象徴として登場し、 縁寿に生前与えられなかった愛情を注いで、彼女に個人的に味方する。 ・ラムダデルタ ベアト&戦人の後見人の絶対の魔女。 後見人の義理としてゲームに参加したが、やはり気まぐれなのは相変わらず。 ゲーム盤が食い尽くされそうになってもあくまで傍観者として高みの見物を決め込んでいた。 しかし、理御に逆転のチャンスを唆され、戦人たちが反撃に乗り出そうとすると、その心が揺らぎ…? そして、念願のベルンとの愛情表現=殺し愛が実現する。 …&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){漫画版で、山狗指揮官のあの女の後見人だと判明。}} ・ベルンカステル ベアトの魔女幻想を否定する、奇跡の魔女。 幾度も彼女の幻想を破ろうとしたが叶わず、戦人に激しい敵対心を抱く。 そんな中、パーティーに現れた彼女は、戦人との決着のためにこれまでのゲームを模した犯人当てゲームを開催。 一見、戦人への友好の証として和解したかに見えたが、真の目的は、縁寿にゲームの真相であり、彼女が最も見たくない「真実」、 「留弗夫一家犯人説」を見せつけ、それを否定するために事故の真実を追い求めさせるためであった。 再び縁寿と結託したベルンは彼女に「真実の魔女」の称号を与え、「一なる真実の書」を奪わせ開けさせるよう仕向ける。 そして、ついに手に入れた一なる真実の書を、あらゆる魔女に向けて公開し、ベアトのハラワタ全てをぶち撒け、彼女を完膚なきまでに敗北させようとする。 ・[[フェザリーヌ・アウグストゥス・アウローラ]] ベルンの主である、尊厳なる観劇と戯曲と傍観の魔女。 あらゆるカケラの事実が記された図書の都の主でもあり、ベアトのゲームも傍観し続けていた。 「神の世界」から帰還した逸話があり、メタ世界のさらに上層から現実改変能力を持つチートの持ち主。 再会した縁寿に、一なる真実の書の存在を教え、彼女に真実への道筋を示す。 そして、数多くの航海者や魔女を図書の都に招待し、一なる真実の航海パーティーを開く。 しかし、同時に真実を「知らない」ことの意味も考えており、彼らがいずれを選ぶのかを最後まで見届ける気でいる。 ・天草十三 縁寿の護衛運転手。 絵羽への復讐に身を捧げる縁寿に、「復讐したら後戻りはできない」と忠告を出す。 エンディングの一つでは、彼に与えられた命令が原因で悲劇的な末路を迎える。 ・小此木鉄郎 右代宮グループ重鎮。 二つのエンディングではどちらも「勝ち組」になる。 &font(#0000ff,u){&font(#ffffff){前作と同じ。}} ・大月教授 六軒島事件に詳しいウィッチハンター。 縁寿に六軒島の詳細について証言し、八城十八の主催した日記公開イベントにも顔を出す。 もう終わった事件を興味半分で明かそうとする、山羊そのものである。 ・八城幾子 魔女連続殺人事件を記したボトルメールを模した、ベアトのゲームの偽書の作家「八城十八」とされた女性作家。 現実世界におけるフェザリーヌの依り代でもある。 ある事情で、絵羽の日記を手に入れ、縁寿に六軒島事件の「謎の資料」として見せる。 その後、ウィッチハンターやマスコミに向けて、日記の公開会を開催し、全国に向けて六軒島事件の真相を明かそうとする。 …そんな彼女が作家になったのは、ある青年を拾ったため。彼との共著で「八城十八」の作品が生まれたのだが…。 ・八城十八 幾子が道端に倒れていたところを拾った、記憶喪失の青年。 「18」という数字に覚えがあったため、幾子が仮の名前として「十八」と名付けた。 幾子の小説を読むうちに、彼女にアドバイスを加え、いつしか小説の共同著者となる。 しかし、幾子が六軒島事件に興味を持ち始めたとき、彼の脳裏に「自分とは別人の記憶」が…。 そして、彼が偽書を書いた本当の理由とは…。 *CS版 PS3版に収録。 *漫画版 月刊ガンガンJOKERに連載されていた。 全9巻で、作画担当は夏海ケイ。 前述の通り、大幅に内容が補完されており、作品の謎についてほぼ完全に網羅している。 特に原作にはなかった「Confession」で、犯人の心情をほぼ明かしてしまっており、ストーリーの前提まで変わってきている。 竜騎士07は漫画化にあたり、夏海ケイとは念入りに打ち合わせをし、その上で、彼女に『うみねこ』シリーズの終止符を打たせるべくすべてを託したという。 多くの読者からは好評だが、無論、「真相を解き明かさず解釈の余地があることが醍醐味だったのに」という批判も少なくはない。 #center(){それは、深い深い海の底の項目。} #center(){真っ暗な真っ暗な暗闇の中に。} #center(){……ほのかに輝く、黄金の薔薇が追記修正するという、とてもささやかな物語……。} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,2) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 解釈の余地が醍醐味なんて言ってるのいたの?大半が答え合わせとか答えを知りたがってた気がするんだけど -- 名無しさん (2016-02-01 22:27:49) - ↑本当に少数派ではあるけどね -- 名無しさん (2016-02-01 22:30:24) - ミステリーは暴かれて価値を殺されるまでがお決まりだからなあ -- 名無しさん (2016-02-02 00:33:49) - 漫画派だがこれ原作本文中にあったのか?少なくとも漫画にはなかったはずだが>娘にも、「鎹」と思ってきた罪悪感からか、 -- 名無しさん (2016-02-02 09:51:00) - EP1,2ぐらいの時点では散々「解けるもんなら解いてみろよバーカバーカ」みたいな発言を作品中でしてたもんなぁ…… -- 名無しさん (2016-02-02 10:09:34) - 漫画版は本当に心から買って良かったと思う。 -- 名無しさん (2016-02-02 10:44:39) - ん? この項目冒頭(そして原作ラスト)の『この物語を、最愛の魔女ベアトリーチェに捧ぐ』というのは、ヤスベアトにってことではなく、緑寿(エンジェ・ベアトリーチェ)に、ってことなのかな? -- 名無しさん (2016-02-02 10:54:44) - ↑竜ちゃんなりの結びの言葉って解釈でいいんじゃないかな? -- 名無しさん (2016-02-02 11:08:52) - ↑↑ 言われてみれば、たしかにそういう解釈もあるか。盲点だった -- 名無しさん (2016-02-02 11:38:27) - 今更こんな項目作るとかまだ信者生き残ってたのか -- 名無しさん (2016-02-03 00:13:11) - ↑3 自分もこの項目読む前はそう思ってたんだけど、この項目を読んでなんかピンときた。あと思ったことは、うまく言えないけど、真実が真実とは限らないってことかな。 -- 名無しさん (2016-02-03 10:04:17) - 緑寿が求めていたのは、『この事件の本当の真実(=自分の一家が犯人)』ではなく、『彼女がこうであってほしいと思っていた真実(=絵羽が犯人)』……いや、それが本当だという確証だったし。それが人間の業なんだろうか……。なんか深い。 -- 名無しさん (2016-02-03 10:06:56) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2016/02/01 (月) 10:40:02 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 15 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&font(red,b){この物語を、我が最愛の魔女ベアトリーチェに捧ぐ}} *概要 Twilight of the golden witchとは、07th Expansionによる同人ゲーム、[[うみねこの&color(red){&bold(){な}}く頃に散>うみねこのなく頃に散]]のEpisode8(第八章)のタイトルで、同作品の最終章にあたる。 2010年12月31日のコミックマーケット79で販売された。 現在は他の展開編同様、EP8に収録されている。 前回の続きからの引きで始まる本作は、「推理」要素は前作で終了したため、そのアフターケアという意味でのエピローグ的意味合いを込めている。 というのも、本作でようやく『うみねこ』全体の作品構造が明らかになるためであり、今作をもって、 キャラクター達の心残りや、諸々の事情の解決、そしてストーリーを通してのメッセージが伝えられる。 ちなみに、ゲームでは初の選択肢が用意されている。主にクイズ大会の結果によって変化するが、 ラストでエンディングを二つの選択肢から選ぶ形を取っている。 …しかし、結局物語の肝心の謎―――ゲーム盤での殺人事件の真相(トリック)や犯人の詳しい動機など―――は結局すべては明らかにされず (EP7まで、および本EPでは『匂わす』程度の描写) 読者の想像に任せる形式を取り、賛否両論を巻き起こした。 だが、この構造自体は、作中での 「犯人の心情を鑑みて、猫箱の蓋を閉じたままにしておく。推理、解釈自体は自由だが当事者の心を考えたらおおっぴらにするものじゃない」 というポリシーに乗っ取ったものである。 そして漫画版では、ストーリー自体に大幅な脚色が加えられ、作中で伏せられていた犯人関連の描写が大きく付け加えられている。 これは、作者竜騎士07が「最後の『うみねこ』メディアとして読者を猫箱の中に招待したい」と希望したためである。 いずれにしても、ファンには必読の作品であると言える。 *あらすじ 1986年10月5日24時、伊豆諸島六軒島にて発生した大爆発事故。 その大惨事で、島に邸宅を構えていた大富豪・右代宮家の人々は全滅した。 死亡したのは親族会議に訪れていた親族、使用人、主治医ら計17人で、正確な死者は不明。 その事故から欠席して運よく逃れた右代宮縁寿は、事故唯一の生存者である、伯母の絵羽に引き取られたものの、真相を頑なに口を閉ざす彼女からは何も得ることはなかった。 そして1998年、彼女は絵羽の死をきっかけに、あの日の真実を知るべく行動を起こす。 魔女と契約を交わし、数々の殺人事件を描いたベアトリーチェのゲーム盤を覗き見ながら真相へと近づいていくが、肝心の「あの日の真実」は何も掴めないままだった…。 そして、途方に暮れ嘆き悲しむ彼女の前に、ゲームマスターである兄戦人が現れる。 彼は縁寿に、「あの日起こったことを教える」と語り、6歳の彼女を1986年10月4日へと招待するのだった…。 そこで描かれたのは、孫煩悩で家族を愛する当主・金蔵が開いたハロウィンパーティーで、1年ぶりに親族兄妹やいとこが仲良く団欒する姿。 金蔵の恩人の孫娘・ベアトリーチェが久しぶりに来島し、金蔵から正式に、黄金の返還を受け、恋人の戦人や親族と結束を誓う、理想の世界。 …しかし、それは、金蔵が死に、いがみ合う親族たちや魔女による殺人事件が起こる現実を考えると絶対に「ありえない」光景だった。 「茶番を見せつけられている」と憤る縁寿だったが、戦人とベアトは「真実よりも大事なことを教えるため」だと言って彼女を説得する。 だが、わだかまりが解けた彼らは、縁寿にとって「見たかった」姿でもあった。 それに安心した縁寿は、夜のパーティーやクイズ大会を通じて満足の中眠りにつく。 …そして、幻想勢も大集合し大賑わいとなったパーティーに現れたベルンカステルは、これまでの戦いのけじめとして戦人とベアトに、 ベアトのゲーム盤を模した推理ゲームの挑戦を叩きつける。 何の疑いもなくゲームをクリアした彼らだったが、実はそれはベルンの仕掛けた悪辣な罠であった。 ゲームに囚われ、惨劇を見せつけられた縁寿は、本来の目的である「事件の真実を知ること」を思い出し、ベルンとフェザリーヌから指南を受ける。 そこで彼女は、フェザリーヌから、かつて絵羽が、生前六軒島の真実を日記に記し、封印したと明かす。 そして、その「一なる真実の書」を封印する鍵は、戦人から縁寿に渡されていた。 ベルンから「真実の魔女」の称号を与えられた縁寿は、戦人に宣戦布告を叩きつけ、ヱリカやエヴァと組んで戦人のゲーム盤を侵略していく。 次々と幻想を否定する推理に食い潰されていく六軒島。 残された六軒島の人々や幻想勢は、ベアトの生み出した黄金郷へと撤退するも、攻撃の手は止まない。 そして遂に、縁寿とベルンの手に、一なる真実の書が渡ってしまう…。 一方、1998年の世界では、八城幾子の手によって絵羽の日記を公開する催しが開かれようとしていた。 果たして、真実を目の当たりにした縁寿の選ぶ道は? *登場人物 ・[[右代宮縁寿]] 戦人の義理の妹にして、本EPの主人公。 真実を知るために現実、ゲーム盤を奔走しているが、真実にたどり着けず鬱屈した日々を送る。 とはいっても、生前の伯母の態度から、犯人を絵羽と決めつけており、彼女の罪を暴き復讐することだけを目的に生きている。 そして、自分の人生を滅茶苦茶にしたきっかけである事故の真相を知って死ぬ覚悟でもいる。 戦人のゲーム盤に招待され、6歳の自分を駒として「理想の右代宮家」のハロウィンパーティーを目の当たりにし、 当初はその茶番っぷりに憤ったが、ありえたかもしれない家族の姿に心を打たれる。 だが、ベルンに目を覚まさせられ、彼女の導きに従い、一なる真実を知るために兄の幸せな幻想を否定。 そして、遂に念願の「一なる真実」を知るが…。 …このエピソードで、『うみねこのなく頃に』の物語自体が、彼女のために用意されたのだと明かされる。 ・[[右代宮戦人]] 黄金郷の現領主であり、右代宮家次男・留弗夫の息子。 事故から遺された縁寿に、「事実よりも大切なこと」を教えるべく自分の作りだした幸せな世界へと招待した。 それは、過去に囚われた義妹に、右代宮家の可能性を見せることで幸福な未来を送ってほしいという、彼なりの愛の形だったのだが、 未来に絶望している彼女には残酷な仕打ちであった。 やがて、自分のゲーム盤を「黒い真実」に侵略され、妹と戦う羽目になってしまうも…。 すっかり「幻想側」の人になり、終始落ち着いた態度で臨んでおり、かつての敵、ヱリカやベルンにも敬意を忘れない。 ・[[ベアトリーチェ>ベアトリーチェ(うみねこ)]] かつて、戦人に向けた幻想殺人ゲームを開いた、無限と黄金の魔女。 今ではすっかり戦人と恋仲で、見ているだけで恥ずかしいおしどり夫婦。 ゲーム盤では初代ベアトリーチェ(ビーチェ)の孫娘として登場し、金蔵から右代宮家を救った黄金を、正式な形で返還される。 そのため右代宮家とは顔なじみという設定。 恋人の妹のために、縁寿に幸せな思い出を残そうとするが…。 …そしてエピローグでは、六軒島の惨劇の直後の彼女の様子が判明する。その道を選んだ理由は? 漫画版では、これまで彼女が頑なに認めなかった「ニンゲン」としての心情を初めて吐露する。 ・[[右代宮金蔵]] 右代宮家当主。 息子たちを愛し、孫にはすっかりデレデレしている可愛い銃オタクのおじいちゃん。最早別人。 初恋の相手の孫娘に感謝と敬意を示し、右代宮家を救った黄金を返還、子供に等しく財産を分配した。 生前傍若無人だった彼もまた、孫を想う気持ちは確かにあったのだ。 ・右代宮蔵臼 当主長男。 投資事業も順風満帆で、父の後を継ぐべく努力を怠らない紳士。無論、誇りも忘れない。 黄金郷では妻を救うべく愛の拳を打ち込んだ。 ・[[右代宮夏妃]] 蔵臼の妻。 本EPでは頭痛も解消し終始朗らかに接する。 19年前、自身が捨てて人生を狂わせてしまったベアトリーチェに心から謝罪し、彼女から母と認めてもらった。 戦闘では薙刀を使う。 ・[[右代宮絵羽>右代宮絵羽/エヴァ・ベアトリーチェ]] 当主長女。 いつもの高飛車っぷりはどこへやら、縁寿を可愛がり、優しい伯母さんとして接する。 …というのも、12年間、彼女を守りたい気持ちと後ろめたさとが綯交ぜになって彼女を不当に扱い、結果人生を悲観視させてしまったことを悔いていた。 そして、事故の唯一の生存者として抱えていた「一なる真実」を日記に記し、封印することで永遠に全てを猫箱の中に封じようとしたが、 ベルンの思惑によりそれを奪われてしまう。 ・右代宮秀吉 絵羽の夫。 陽気な関西人っぷりで親族に笑いをもたらす。 全体的にあまり目立てなかった。 ・[[右代宮留弗夫]] 当主次男。戦人が出て行くきっかけを作ったクソ親父。 実は戦人の本当の母親が霧江であることを知っており、死産した明日夢を裏切れず、赤ん坊を入れ替えていた。 そのことを親族会議で息子に打ち明けようとしていた。 縁寿に、生前の自分たちの過ちを悔いている。 ・[[右代宮霧江]] 留弗夫の後妻で、縁寿の母。 明日夢への嫉妬心から夫に歪んだ独占欲を抱き続けていたが、彼の本心の吐露により心を氷解させる。 縁寿に対しての想いはぼかされていたが、彼女の未来を案じて送り出した。 ・[[右代宮楼座]] 当主次女。 クイズではネタ枠のような無双っぷりで、黄金郷での暴れっぷりも拍車をかけている。 漫画版では、自分の兄姉からの仕打ちを娘に与えてしまったことを悔い、真里亞と和解している。 ・右代宮朱志香 蔵臼の娘。 相変わらずの男前っぷりで、縁寿の未来を祈り、元気づける。 例え想い人の正体が何であれ、その存在を肯定し愛を誓う。 ・[[右代宮譲治]] 絵羽の息子。 漫画版ではおまけページで遊ばれていた。 恋人の正体を疑われても、それを受け止め、真に愛し続ける。 ・[[右代宮真里亞]] 楼座の娘。 ハロウィンではいつもの魔法オタクっぷりで周囲から可愛がられ、母とも良好な仲。 魔法を信じる者、そしてお姉ちゃんとして、縁寿に黄金郷の意味と今後の人生の幸いを祈る。 ・[[紗音>紗音(うみねこ)]] ・[[嘉音>嘉音(うみねこ)]] 本家使用人。&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){「我ら」の構成員。}} 今回は常に二人が同時に登場。 お互いの想い人と結ばれ、現世で為し得なかった黄金郷での幸せに想いを馳せている。 そして、互いに正体が何であろうと、真実の愛を貫く。 ・呂ノ上源次 使用人頭。 金蔵とは若い頃からの友人で、台湾滞在中に知り合い親交を深めた腐れ縁。 戦後のゴタゴタの中、金蔵に使用人として引き抜かれ日本へと移住し、それ以来彼に一生の忠誠を誓った。 そしてそれは、金蔵亡き後、彼の血を一番濃く受け継ぐ者へと受け継がれている。 ・熊沢チヨ 鯖ギャグが持ちネタのおばあちゃん。 クイズはもちろん鯖である。 ・[[郷田俊朗>郷田俊朗(うみねこ)]] 料理好きな自信過剰の使用人。 自慢の料理も今回は多数用意した。 いつにもまして調子に乗っており、全員を窮地に追いやる失言までかます。 ・南條輝正 金蔵の主治医にして、彼のよき友人。 右代宮家の裏側に関わりながらも、彼らを見守り、手を回してきた。 ・ロノウェ ベアトの家具頭。 山羊どもに押される女性陣たちを庇うナイスイケミドル。 …&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){呂ノ上源次}}。 ・ワルギリア ベアトのお師匠にして、先代ベアトリーチェの有限の魔女。 先代の賢者として、迷う一同を鼓舞する。 …&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){熊沢チヨ}}。 ・[[ガァプ>ガァプ(うみねこ)]] ベアトの友人のエロ悪魔。 落とし穴って戦闘に便利。 ・[[煉獄の七姉妹>煉獄の七姉妹(うみねこ)]] かつての主・縁寿の幸せを心から願う。 戦闘でもド派手に活躍。 …&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){文鎮}}。 ・[[シエスタ姉妹近衛兵]] 今回は初めて味方入り。 黄金郷の主のために忠誠を尽くし撃ちまくる。 …&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){真里亞のウサギ人形}}。 ・[[さくたろう]] 真里亞の親友のぬいぐるみ少年。 場を和ませる癒し系。 …&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){量産品のぬいぐるみ}}。 ・[[ゼパル&フルフル>ゼパル&フルフル(うみねこ)]] 愛を司る二人組の悪魔。 特に戦闘では何もせず、ひたすら周りを盛り上げる。 ・ドラノール・A・ノックス [[アイゼルネ・ユングフラウ]]異端審問官。 天界宛てに招待を受け、パーティーに参加。 ノックス十戒を武器に、不完全な推理をひけらかす山羊を切り裂く。 かつての友・ヱリカもパーティーに来ることを望んでいたようだが、今回結局敵対してしまいそのことに落胆している様子。 ・ガートルード ・コーネリア アイゼルネの補佐官コンビ。 得意の結界術で、侵攻する山羊を抑える。 …&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){レシートとガムテープ}}。 ・[[ウィラード・H・ライト>ウィラード・H・ライト(うみねこ)]] 元SSDVの異端審問官。相変わらず目つきと態度が悪い。 前回、忘却の深淵にベルンに捨てられたところを、理御と一緒にラムダに救出された。 ドラノールと組んで、ヴァン・ダイン二十則を武器に、半端な推理を叩き伏せていく。 本作最大の迷言「ファンジター」の発信元はこの人だが、漫画版ではカットされたためただの誤植の可能性あり。 ・右代宮理御 ベアトリーチェの、ありえたかもしれない可能性の一つ。 ウィルと共にラムダに救出されていた。 未来を悲観視する縁寿と、奇跡に絶望視する一同に異を唱え、「ベアトに残された奇跡」である自分の例を出し、このゲームのハッピーエンドを信じる。 そして、ラムダに「ハッピーエンドが迎えられるかもしれない」と説得する。その交渉術たるや、流石未来の右代宮家の当主だろう。 ・[[古戸ヱリカ]] 変態探偵にして、ベルンの分身の真実の魔女。 忘却の深淵から復活し、同じく真実を知ろうとする縁寿の同志として力を貸す。 一方、戦人&ベアトには逆襲に燃え、彼らと鬱憤を晴らすかのように好敵手としての死闘を繰り広げた。 ちなみに、原作では戦人相手に密室クイズを互角に渡り合っているが、漫画版ではEP5の真相を解き明かし、戦人を終始圧倒している。 黄金郷襲撃の艦隊の司令官も務めており、まさに悪役としてノリノリである。 ・[[エヴァ・ベアトリーチェ>右代宮絵羽/エヴァ・ベアトリーチェ]] 絵羽の中に潜んでいたもう一人の彼女が具現化した魔女。 これまでのゲームでは、絵羽の欲望や憎しみを表層化した存在だったが、今回は縁寿への秘めた母性の象徴として登場し、 縁寿に生前与えられなかった愛情を注いで、彼女に個人的に味方する。 ・ラムダデルタ ベアト&戦人の後見人の絶対の魔女。 後見人の義理としてゲームに参加したが、やはり気まぐれなのは相変わらず。 ゲーム盤が食い尽くされそうになってもあくまで傍観者として高みの見物を決め込んでいた。 しかし、理御に逆転のチャンスを唆され、戦人たちが反撃に乗り出そうとすると、その心が揺らぎ…? そして、念願のベルンとの愛情表現=殺し愛が実現する。 …&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){漫画版で、山狗指揮官のあの女の後見人だと判明。}} ・ベルンカステル ベアトの魔女幻想を否定する、奇跡の魔女。 幾度も彼女の幻想を破ろうとしたが叶わず、戦人に激しい敵対心を抱く。 そんな中、パーティーに現れた彼女は、戦人との決着のためにこれまでのゲームを模した犯人当てゲームを開催。 一見、戦人への友好の証として和解したかに見えたが、真の目的は、縁寿にゲームの真相であり、彼女が最も見たくない「真実」、 「留弗夫一家犯人説」を見せつけ、それを否定するために事故の真実を追い求めさせるためであった。 再び縁寿と結託したベルンは彼女に「真実の魔女」の称号を与え、「一なる真実の書」を奪わせ開けさせるよう仕向ける。 そして、ついに手に入れた一なる真実の書を、あらゆる魔女に向けて公開し、ベアトのハラワタ全てをぶち撒け、彼女を完膚なきまでに敗北させようとする。 ・[[フェザリーヌ・アウグストゥス・アウローラ]] ベルンの主である、尊厳なる観劇と戯曲と傍観の魔女。 あらゆるカケラの事実が記された図書の都の主でもあり、ベアトのゲームも傍観し続けていた。 「神の世界」から帰還した逸話があり、メタ世界のさらに上層から現実改変能力を持つチートの持ち主。 再会した縁寿に、一なる真実の書の存在を教え、彼女に真実への道筋を示す。 そして、数多くの航海者や魔女を図書の都に招待し、一なる真実の航海パーティーを開く。 しかし、同時に真実を「知らない」ことの意味も考えており、彼らがいずれを選ぶのかを最後まで見届ける気でいる。 ・天草十三 縁寿の護衛運転手。 絵羽への復讐に身を捧げる縁寿に、「復讐したら後戻りはできない」と忠告を出す。 エンディングの一つでは、彼に与えられた命令が原因で悲劇的な末路を迎える。 ・小此木鉄郎 右代宮グループ重鎮。 二つのエンディングではどちらも「勝ち組」になる。 &font(#0000ff,u){&font(#ffffff){前作と同じ。}} ・大月教授 六軒島事件に詳しいウィッチハンター。 縁寿に六軒島の詳細について証言し、八城十八の主催した日記公開イベントにも顔を出す。 もう終わった事件を興味半分で明かそうとする、山羊そのものである。 ・八城幾子 魔女連続殺人事件を記したボトルメールを模した、ベアトのゲームの偽書の作家「八城十八」とされた女性作家。 現実世界におけるフェザリーヌの依り代でもある。 ある事情で、絵羽の日記を手に入れ、縁寿に六軒島事件の「謎の資料」として見せる。 その後、ウィッチハンターやマスコミに向けて、日記の公開会を開催し、全国に向けて六軒島事件の真相を明かそうとする。 …そんな彼女が作家になったのは、ある青年を拾ったため。彼との共著で「八城十八」の作品が生まれたのだが…。 ・八城十八 幾子が道端に倒れていたところを拾った、記憶喪失の青年。 「18」という数字に覚えがあったため、幾子が仮の名前として「十八」と名付けた。 幾子の小説を読むうちに、彼女にアドバイスを加え、いつしか小説の共同著者となる。 しかし、幾子が六軒島事件に興味を持ち始めたとき、彼の脳裏に「自分とは別人の記憶」が…。 そして、彼が偽書を書いた本当の理由とは…。 *CS版 PS3版に収録。 *小説版 講談社BOXより刊行されている。 今作のみ全1巻構成。 *漫画版 月刊ガンガンJOKERに連載されていた。 全9巻で、作画担当は夏海ケイ。 前述の通り、大幅に内容が補完されており、作品の謎についてほぼ完全に網羅している。 特に原作にはなかった「Confession」で、犯人の心情をほぼ明かしてしまっており、ストーリーの前提まで変わってきている。 竜騎士07は漫画化にあたり、夏海ケイとは念入りに打ち合わせをし、その上で、彼女に『うみねこ』シリーズの終止符を打たせるべくすべてを託したという。 「真相を解き明かさず解釈の余地があることが醍醐味だったのに」という批判もなくはないが、多くの読者からは好評&s(){と言うか、最初からゲームでやっとけと言われた} #center(){それは、深い深い海の底の項目。} #center(){真っ暗な真っ暗な暗闇の中に。} #center(){……ほのかに輝く、黄金の薔薇が追記修正するという、とてもささやかな物語……。} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,10) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 解釈の余地が醍醐味なんて言ってるのいたの?大半が答え合わせとか答えを知りたがってた気がするんだけど -- 名無しさん (2016-02-01 22:27:49) - ↑本当に少数派ではあるけどね -- 名無しさん (2016-02-01 22:30:24) - ミステリーは暴かれて価値を殺されるまでがお決まりだからなあ -- 名無しさん (2016-02-02 00:33:49) - 漫画派だがこれ原作本文中にあったのか?少なくとも漫画にはなかったはずだが>娘にも、「鎹」と思ってきた罪悪感からか、 -- 名無しさん (2016-02-02 09:51:00) - EP1,2ぐらいの時点では散々「解けるもんなら解いてみろよバーカバーカ」みたいな発言を作品中でしてたもんなぁ…… -- 名無しさん (2016-02-02 10:09:34) - 漫画版は本当に心から買って良かったと思う。 -- 名無しさん (2016-02-02 10:44:39) - ん? この項目冒頭(そして原作ラスト)の『この物語を、最愛の魔女ベアトリーチェに捧ぐ』というのは、ヤスベアトにってことではなく、緑寿(エンジェ・ベアトリーチェ)に、ってことなのかな? -- 名無しさん (2016-02-02 10:54:44) - ↑竜ちゃんなりの結びの言葉って解釈でいいんじゃないかな? -- 名無しさん (2016-02-02 11:08:52) - ↑↑ 言われてみれば、たしかにそういう解釈もあるか。盲点だった -- 名無しさん (2016-02-02 11:38:27) - 今更こんな項目作るとかまだ信者生き残ってたのか -- 名無しさん (2016-02-03 00:13:11) - ↑3 自分もこの項目読む前はそう思ってたんだけど、この項目を読んでなんかピンときた。あと思ったことは、うまく言えないけど、真実が真実とは限らないってことかな。 -- 名無しさん (2016-02-03 10:04:17) - 緑寿が求めていたのは、『この事件の本当の真実(=自分の一家が犯人)』ではなく、『彼女がこうであってほしいと思っていた真実(=絵羽が犯人)』……いや、それが本当だという確証だったし。それが人間の業なんだろうか……。なんか深い。 -- 名無しさん (2016-02-03 10:06:56) - 漫画版に関しては原作者の「ファンへの謝罪」って感じもする。 -- 名無しさん (2016-02-06 20:41:56) - 今更遅いって感じもするけどな。 ↑2 天草も言ってたけど縁寿は結局頭から -- 名無しさん (2016-06-11 09:39:31) - 失礼 縁寿は結局頭から「絵羽おばさんが殺したに決まってる」と思い続けてきたからなぁ。真相を探す旅じゃなく都合のいい真実を探す旅になってるってのはその通りだったというね。 冒頭の黄金郷での絵羽と魔女として助けに来たエヴァが本心だったと気づければ…まあこれもゲロカスだよwwとか笑うやついるけどさ -- 名無しさん (2016-06-11 09:42:13) - 「真相を解き明かさず解釈の余地があることが醍醐味だったのに」という批判も少なくはない。 -- 名無しさん (2016-06-18 23:42:46) - 続き なんて書いてあるけど漫画版で真相が明かされた事に対する批判なんて見たこともないぞ -- 名無しさん (2016-06-18 23:43:29) - じゃあ俺がここで批判しとくわ。無粋なクレーマーどもに屈してep8のテーマを曲げてまで猫箱を開けたのはうみねこのなく頃にという作品を台無しにする行為だった。残念で仕方ない。 -- 名無しさん (2020-09-24 20:27:35) - ……と数年前までは思ってたんだけど、漫画版ep8は読者へのサービスというメタ的な理由以外にも原作ep8とは異なる目的をもって書かれたよく似た別作品なんだよって考察を最近見て救われた気分になった。物語的にちゃんと理屈がついてるなら何も文句はない -- 名無しさん (2020-09-24 20:36:58) - まあ、ベアトリーチェに向けた内向きの話が原作だから真相を明らかにする必要はないってのも事実だし、縁寿に当てた漫画版は全てを明かさないでケムに撒くのは不公平ってのもまた事実。何に向けてたかを考え両方を合わせて一つの作品とするならおかしくはないと思うんだけどね。基本的なものはもう七の時点で尽くしたようなもんだし後の真相暴露は無粋というのも間違いではないだろう。 -- 名無しさん (2020-11-23 20:21:25) - 小此木が勝ち組になるって -- 名無しさん (2021-07-20 09:37:39) - ↑は途中投下ミス 小此木が勝ち組になるって手品エンドにそんな描写があったかと思ったけど、縁寿が殺されるエンドと生き残るエンド(魔法エンド)のことか -- 名無しさん (2021-07-20 09:39:00) - 真相は何だか目明し編と似たような話だったな。 -- 名無しさん (2021-11-14 22:37:46) #comment #areaedit(end) }

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