KAGEROU

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KAGEROU」を以下のとおり復元します。
&font(#6495ED){登録日}:2010/12/17(金) 18:20:27
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s)
&font(#6495ED){所要時間}:約 5 分で読めます

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KAGEROUとは、2010年12月15日に発売された水嶋ヒロ著の小説。本名の「齋藤智裕」名義で出版された。

モデル引退後初の著作で、ポプラ社が主催する文学賞の大賞を受賞するという大躍進を遂げ、その賞金が2000万と他の文学賞の相場を遥かに上回る大金だったこともありマスコミはこれにいち早く飛びつき、予約だけで43万部という破格の売上を出した。

だが、以下に説明する点から「出来レースではないか」という疑いが強く、作品のレベルの低さも手伝ってその疑惑はますます根強くなった。
  

まず、発売前に本人は「水嶋ヒロとして出版するつもりはなく、極秘にするつもりだった」と述べており、出版社も「受賞が決定するまで、水嶋ヒロであることは知らなかった」としている。

しかし、通常は「文学賞の大賞」レベルの賞を受賞すれば、作家デビューはほぼ確実であるため、実際に大賞を与える前にその作家にアポイントを取り、

・作家として生きていく覚悟はあるか
・書きためている作品はあるのか

等を確認し、相応の覚悟を確かめてから賞の授与を行い、後日それを発表するのだ。

つまり知らなかったという事は有り得ないのである。
  
また上述した「賞金2000万」という大金と過去にポプラ社の大賞は水嶋ヒロを含めて二人しか出ていない事(芥川賞・直木賞等の有名な文学賞を考えれば、この少なさは異常とも言える)、水嶋ヒロはこの賞金を辞退している事、次のポプラ社文学賞大賞の賞金がその一割の200万に減額されることを考えると、

「初めから2000万という賞金は用意されておらず、話題作りとしてでしかないのでは」

という疑惑まで浮上。

また、出版社側の選考委員に作家が一人もおらず、全員出版社の人間であることも、この文学賞の信用を落とす大きな要因となっている。


出版前には「誰も見たことのない斬新なストーリー」やら「荒削りだが光る才能がある」やら絶賛されていた。

だが、いざ蓋を開けてみるとそれ程の作品ではなく(文学賞の大賞を取れるような非凡なレベルとは到底言えない)、「趣味で書いているようなライトノベルにも及ばない」とネットでは評価される始末である。
ラノベが文学賞の大賞をとってたまるかっていう話である。
  
そもそも、「荒削りだが光る才能がある」のようなコメントは、せいぜい佳作止まりの作品に与えられるコメントである。
何故なら、「荒削り」である時点で大賞を受賞するレベルではないからだ。


そして発売前、水嶋ヒロがTwitterにて、

「出版社の方々が、発売に向けて右往左往してくださって」という壮絶な日本語の誤用を披露。(正しくは「尽力してくださって」、または四字熟語にしたければ「東奔西走してくださって」だろう)。

この一件から、「ゴーストライターがいるに違いない。こんな日本語間違いを犯せる人間が大賞をとれる筈がない」

という意見がにわかに高まった。


ただ、内容を見てみると前述したように
「特に非凡ともいえないストーリー・文章力」だったり、

「タバコは吸いません、すいません」やら「イギリスならジンだな。イギリスジン、なんちゃって」といった、今時の中学生でも言わないような、日常会話でかましたら空気が凍り付きそうなダジャレがあったりで、ますます評判は下がっていくばかり。
  

その豊富すぎる話題性から、アマゾンのレビュー欄は大炎上。

「マウスパッドとして使えます」のような意見をはじめ、シュールなレビューが数多く見られるので、一見の価値あり。


ストーリーについても、調べればネタバレ込みのストーリーが見られるはずである。
うろ覚えでしか話を覚えていないのでここに記載できないのが残念ではあるが、興味があれば是非調べていただきたい。

その前に、あらすじが発表された際に内容が「笑ゥせぇるすまん」に酷似していることが話題となった、ということを頭に入れておこう。


因みに読者層は40代女性が中心らしい。

また、この作品には別売りで解説本が存在する。正直こっちの方が読んでて楽し(ry


とまぁ、何とも言い難い感じではあるが、読まずに叩くことはやめましょう。

早くも映画化のオファーが来ており、水嶋ヒロも監督をやる気満々である。
  


●あらすじ

『KAGEROU』――儚く不確かなもの。

廃墟と化したデパートの屋上遊園地のフェンス。「かげろう」のような己の人生を閉じようとする、絶望を抱えた男。

そこに突如現れた不気味に冷笑する喪服の男。命の十字路で二人はある契約を交わす。

肉体と魂を分かつものとは何か?
人を人たらしめているものは何か?

深い苦悩を抱え、主人公は終末の場所へと向かう。そこで、彼は一つの儚き「命」と出逢い、かつて抱いたことのない愛することの切なさを知る。

水嶋ヒロの処女作、
哀切かつ峻烈な「命」の物語。




●登場人物

・ヤスオ(大東泰雄)
主人公。40歳。無職。
経済的な理由を苦に、廃デパートの屋上から自殺を謀るも、キョウヤに止められる。
初めは拒んでいたが、キョウヤの薦めからドナー(臓器提供者)になる決意をする。

寒いダジャレを言うのが得意。


・キョウヤ(京谷貴志)
「全日本ドナー・レシピエント協会」の
スペシャルコーディネーター。
自殺を謀ったヤスオを間一髪で制止した。ヤスオにドナーになる話を持ち掛ける。

非常に真面目な若者で、最後までヤスオに真摯かつ紳士な態度で接する。ダジャレはよく分からないが、手塚治虫のブラックジャックは知っていた。

自身も元レシピエント(被提供者)であり、手の長さと色が左右で違う。

機敏な運動神経を持っており、ヤスオの自殺を助けた時の身軽な動きから、登場時は「蜘蛛男」と評されていた。
  




ちなみにあるエロゲと名前が似ている。





追記・修正等、よろしくお願いします。

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