お役目様

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&font(#6495ED){登録日}:2010/12/22(水) 17:05:44
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お役目様とは漫画家[[藤田和日郎]]の描いた漫画「[[うしおととら]]」に登場する特定の人物の総称。

仏門光覇明宗のトップであり、僧正をはじめ多くの僧らに慕われる人物。
その実態は代々白面の者を結界にて海中深くに封じ込める使命を持った一族の女性であり、その"お役目"をつとめあげ力を失った者が光覇明宗本山にて[[白面の者]]や[[獣の槍]]などに関する一切の意志決定を行う。

作中では二代目がこれに就き、三代目が白面の者を封じていた。


お役目と呼ばれる者は代々非常に強力な霊能力を備え、お役目を果たしている間は一切歳をとらない。
力が衰え白面の者を封じることがかなわなくなったときにその役目を終え、後にゆっくりと齢を重ねていく。


初代のお役目であった女性は2300年前に中国で暴れ回り、今度は噂に聞く倭の国を滅ぼすため遣隋使の船で今の日本に渡った白面を追ってきたジエメイが転生した『ゆき』という名の白拍子であったが、白面が日本で猛威を振るいはじめると白面の者打倒を掲げた当時の陰陽寮長・安倍泰近に自らの前世と出自を話し、人間側の勢力の中核として活躍した。

白面の者を倒すため、歴史上初となった日本中の妖怪達と人間の共同戦線は熾烈を極め、ついに勝利したのは人間と妖怪達の勢力であった。

これに背を向けた白面は風のように飛び続け、ある場所で海中に逃げ込んだ。
強力な邪妖にとどめを刺さんと後を追ったゆきは妙な胸騒ぎを覚えながらも遂に白面を追い詰めたが、白面は島国たる日本の柱の要にその巨大な身をめり込ませていた。

白面を倒すは今しかない。
が、それを為せば日本は海中に沈む。
それを確信したゆきは身を翻すと同じく白面を追ってきた妖怪達に立ちはだかり、触れるもの全てを消滅させる強力な結界を作り妖怪達を退散させ、己も海中にある岩の一つの中に残った。
結界を張り続けるため、全ては白面を再び飛び立たせないために。


こうして400年間その場を離れることなく結界を張り続けたゆきだが、その力に衰えが出始めるとジエメイであった己の霊体を飛ばし、後に二代目のお役目となる自らの子孫、『日崎御門』に事情を話す。
日崎は己の運命を受け入れ二代目としてそのお役目に就くと、その後300年の間白面を封印した。

初代であるゆきは二代目に役目を託した後、ジエメイの霊体で常にお役目の傍らにあったとされる。

しかし次第にその力に衰えを感じはじめた日崎御門はその後光覇明宗に入り、総本山に座して白面を封じるお役目のため結界を破ろうとする妖怪の討伐のため、また将来確実にやってくる白面復活の日に白面討伐の切り札となる『獣の槍』の伝承者を作り出すため、特殊な訓練にて妖怪に対抗する力を得た『法力僧』を育て、仏門光覇明宗の布教とともに全国に寺院を置きこれにあたらせた。

また法力僧全体の戦力を高め獣の槍と使い手を支援するため、複数人で作りだす結界や術、さらには法力僧の念を高める専用武器『武法具』の開発をすすめ、各地に研究寺を配置した。

余談であるが後に槍の伝承者候補となる引狭霧雄の父であった僧はこれに大きな功績を残しており、現在の法力僧達が使う錫杖や独鈷、千宝輪など全ての開発に携わっている。
後に[[凶羅>凶羅(うしおととら)]]が持ち出した『穿心角』も引狭の作品である。


力を失った日崎御門に代わり新たにジエメイが見いだした子孫の名は『日崎須磨子』。
後に紫暮の妻となりうしおを産む、うしおを旅に導いた物語の重要人物である。

先代に倣い海底深くに座し白面と対峙すること100年、傍らに立つジエメイに対して須磨子は自分が立派な男のもとに嫁ぎ子を生み、大きく成長した息子が槍を振るう夢を見たことを告げる。
ジエメイは三代目のお役目である須磨子から槍の伝承者から生まれることを確信すると、二年の間だけと条件をつけ、地上に送り出した。
この後九州の伊万里で若い紫暮と出会い子を生み、再び海底で役目につくこととなる。
ちなみにこのエピソードは「うしおととら外伝」にて、当時若く荒んだ法力僧であった紫暮を中心に詳しく描かれている。

こうして後にうしおが槍の伝承者となり、暴走する西の妖怪とそれを止めようとする東の妖怪の戦いに巻き込まれ白面の者と直接対峙するまで実に10余年の歳月、親子が顔をあわせるまでは更に時を要した。

神野ら西の妖怪が作り上げた[[結界自在妖>結界自在妖(うしおととら)]]・間槌によりこじ開けられた結界の穴の中、力を蓄えた白面にいまだかななわぬ息子を守るため、力を振り絞り再び結界で白面を閉じ込めてより四カ月後のことである。


これによりお役目としての寿命を急激に使い果たした須磨子に代わり、折しも次のお役目たる者がその力に目覚め始める。
二代目、日崎御門の血を色濃く受け継ぐ少女・井上真由子である。
その昔近隣の多くの住民や祈祷士など霊能力者を食い殺し、日崎御門がその霊能力をもって大岩に封じた妖怪「餓眠さま」が物語序盤に復活した際、真由子を日崎と勘違いしたのは真由子が日崎と瓜二つであったことに由来する。
さらにその力に完全に目覚めたのは物語終盤、危険に陥った親友である麻子を守ろうとした瞬間であった。

真由子のこの力はこの後うしおととらを助ける大きな力となり、とりわけ[[とら>とら(うしおととら)]]に多大な影響を与える要因となった。




「私は多くのものを捨てた」

「白面を封じるために…」

「でもよかった…追記修正してくれるWiki篭もりが見つかった…」

「めいでんちゃん、あなたは無限の時の果てに…こんなにも素晴らしいWiki篭もりをくださった。」

「私は後悔などいたしません。例え恒例の…」


#center(){スレマゲが}

#center(){起きたとしても}




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- みんあなかようせなあかんで。  -- 名無しさん  (2013-09-14 05:04:14)
- 藤田作品のジジババはみんなかっこよすぎる  -- 名無しさん  (2013-09-14 09:50:35)
- ↑伝承、文化を語り、かつて次世代を守り育てた先人として描かれる為でしょう。  -- 名無しさん  (2014-05-16 07:06:32)
- 凶羅・和羅兄弟も全く頭が上がらない、からくりサーカスのルシールとはベクトルの異なるスーパーお婆ちゃん。ルシールもだけど、若い頃を短編で描いたりしてほしいな  -- 名無しさん  (2015-02-08 01:50:00)
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