ΖⅡ(MS)

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ΖⅡ(MS) - (2018/12/01 (土) 19:49:31) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/04/18(水) 20:24:39
更新日:2023/03/27 Mon 13:10:54
所要時間:約 4 分で読めます




『Ζ-MSV』、『機動戦士ガンダムΖΖ外伝 ジオンの幻陽』、『機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク』に登場するMS。
読みは「ゼッツー」。


型式番号:MSZ-008
頭頂高:18.3m
本体重量:31.1t
全備重量:69.7t
出力:2,130kw
推力:114,300kg
センサー有効半径:14,000m
装甲材質:ガンダリウム合金

武装:
メガ・ビーム・ライフル
ビーム・ライフル×2
クレイ・バズーカ×2
ビーム・サーベル×2
ビーム拡散用ミサイル

パイロット:ケイ・キリシマ、トラヴィス・カークランド


Ζガンダムの発展機として「Ζプロジェクト」でアナハイム・エレクトロニクス社が開発した試作機
Ζガンダムとメタスの中間的なシルエットになっている。

スタイリッシュな外見で、ハイヒールのような華奢な足が特徴。
踵は独特な形状になっている。

推進器は、コーン状の構造物である尻部や腰部はメタスに近く、脚部側面はΖガンダムに近い。
背部の箱型ユニットは後のリゼルにも採用されている。

頭部ユニットはΖガンダムの意匠を受け継いでいるが、形状は大分異なる。
バルカン砲は未装備で、カメラアイ間の保護バーがある特殊な構造。
マスタリッシュ配備機は仕様が異なる(後述)。


本機もMA形態への可変機構を持っているが、Ζガンダムのそれが複雑すぎたせいで製造コストが高騰化してしまったことを反省し、こちらではメタスとほぼ同様にすることで簡易化させている。
そのおかげでコスト低減に成功し、生産性に優れた機体となった。
だが、メタスと同様なのは(Ζでもあまり複雑ではない)下半身と背中で、一番複雑な胸部から腕にかけてはΖと同様であるため、模型で見る限りあまり簡易化されたようには見えない
更に、MSAシリーズとの互換性も高い。

また、Ζ系MS特有のピーキーな操縦性も大きく緩和されている。

なお、MA形態はΖガンダムにあやかって「ウェイブライダー」とも呼ばれるが、単独での大気圏突入は不可能で空も飛べない。


性能についてもΖガンダムと同等以上であり、特に宇宙におけるウェイブライダー形態の機動力はこちらが上であるなど、総じて実用性が非常に高い機体となった。

…が、凄まじい火力を持つΖΖガンダムの開発が優先されることになり、本機は廃案、または中断されることに。
他のΖガンダム系MSに敗れたとも言われている。

これはエゥーゴが財政難に陥っていたのが原因らしい。
費用対効果自体は高評価だった。


しかし近年、サンライズのアニメーション以外の媒体で、準公式設定ながら目撃証言が寄せられている。



○武装

  • メガ・ビーム・ライフル
専用のメインウェポン。
ビーム・ライフルとハイパー・メガ・ランチャーの中間的な火器とされている。
MS形態ではちょっと強力なビーム・ライフルでしかないが、MA形態だと機体の全ジェネレーターと直結されるため、ハイパー・メガ・ランチャー並みの威力に強化される。


  • ビーム・ライフル
Ζガンダムと同じ物。
アクシズ攻略作戦で装備。


  • クレイ・バズーカ
こちらは百式リック・ディアスと同じ物。
アクシズ攻略(ry


  • ビーム・サーベル
接近戦用の武器。


  • ビーム拡散用ミサイル
ビーム撹乱幕展開用の武器で、MA形態時に1発装備。
アクシ(ry



○作中の活躍

廃案もしくは中断という設定だったが、ガンダムエースで連載された『機動戦士ガンダムΖΖ外伝 ジオンの幻陽』では試作機が1機造られていたのか、アイリッシュ級戦艦マスタッシュに配備され、UC.0088.10のアクシズ攻略作戦で投入されている。

パイロットは中隊隊長のキリシマ大尉。
メッチャー・ムチャから攻略作戦の要と期待されている。
エゥーゴからネオ・ジオン側についたバーン・フィクゼス大尉を裏切り者と糾弾しており、激戦を繰り広げる。

なお、「ハマーン不在を見計らい、司令官のメッチャー・ムチャがエゥーゴ艦隊を率いてアクシズ攻略作戦を指揮した」という設定自体は、放送当時から裏設定として存在していた。


部下の乗るメタスやパブリクと共にミサイルを撃ち込んでビーム撹乱幕を展開させた後、バーンのドライセンと交戦し、機体を破損させて追い詰める。
しかし、ソーラ・システムⅡの照射開始時刻が迫っていたため、止めを刺さずにそのまま撤退した。

そして、その照射したエネルギーを吸収した「ラーフ・システム」がハイパーメガ粒子砲として撃ち返したことにより、形勢は一気に逆転。
旗艦マスタッシュは撃沈したが、メッチャーは何とか脱出する。
キリシマ大尉は驚愕していたが、なんとか彼も生存している。


2011年12月に発行された『週刊 ガンダム パーフェクト・ファイル 第11号』では、キリシマ大尉の試作機がマスタッシュに配備されたことについて記述されている。
頭部ユニットはバルカン砲が装備され、保護バーがなくなっていることが明かされた。

他のMSと同様に、画稿はパーフェクト・ファイル用に色が綺麗に塗り直されている。

のちに宇宙世紀0090年においてトラヴィス・カークランドがアナハイムとのコネから個人所有機として購入し、新生ネオ・ジオンによるグレミー派掃討での任務にてギラ・ドーガやトーリスリッターと共にクィン・マンサと交戦している。



■関連機体

Ζガンダム
型式番号:MSZ-006

ΖⅡの開発ベースとなった名機。
ちなみに、『GUNDAM FIX FIGURATION』(GFF)用にカトキハジメ氏にリファインされたΖⅡは、よりΖ顔になっている。


メタス
型式番号:MSA-005

可変機構はこの機体を参考にしている。


リゼル
型式番号:RGZ-95

ΖⅡを参考にして造られた地球連邦軍の量産機。
ΖⅡの開発データを更に洗練しつつ、部品の一部をジェガンの規格品にして更なる生産性の向上を図った。
先述の通り、箱型ユニットも受け継がれている。

ちなみに、デザインを発注した際は「ΖⅢ (ズィードライ)」の仮称で呼ばれていた。



■立体物

ガンプラ化は長らくされておらず、B-Clubのガレージキットのみだったが、2014年9月にHGUC化した。


フィギュアはGFFとGFFNが発売されているが、やや謎な変形機構を持つ。
前者は欠陥が多いが、後者はかなり改善されている。
少々高いが、プラモの代わりに買うのも良いかもしれない。

1/144リゼルと並べると、プロポーションが似ていることが分かる。




■ゲーム

Gジェネ
なかなかの活躍をするが、武器が少なく、どちらもビーム兵器なのでビーム耐性を持つ敵に弱い。
OVERWORLDではクレイバズーカが追加され、ようやくビーム耐性持ちにも対抗できるようになった。


◇スパロボ
αα外伝、IMPACTに、いずれも隠し機体として登場。
高い運動性、変形による足の速さ、高威力+弾数制のメガビームライフル等、使い勝手の良さが光る機体で、主に中盤に重宝する。
ただ、火力はΖ以下のことが多いので、火力を求める場合は微妙に扱いに困る立ち位置でもある。

しかし、IMPACTではΖⅡと二択のXエステバリスの立場がなくなるほど異様に強かった。
この作品ではΖが折角バ火力のウェイブライダー突撃が燃費が悪すぎるわ、NT専用になったのに使いこなせるNTが(カミーユ含めてみんな格闘が低めなので)いないわと、
微妙な扱いだったのも追い風となっている。


◇機動戦士ガンダム サイドストーリーズ
ミッシングリンクの最終章に登場。
本ゲームでは数少ない可変機である。

パイロットは老人となったトラヴィス。
アナハイムから流れてきた自家用車。
U.C.0090年にグレミー派と戦闘に入った息子のヴィンセントとペイルライダーを回収するために介入していった。



■武者ガンダムシリーズ
鉄機武者鋼丸として登場。
武者形態⇔金剛鋼丸形態⇔目牙守羽多(メガシューター)形態に変形する。

プラモデルは全形態に変形できるプレイバリューに富んだお買い得な一品。
金剛鋼丸形態はほぼΖⅡそのままのプロポーションなので、やる気のある人はミキシングビルドしてΖⅡを作ってみるのもいいかもしれない。
そこ、デカ頭邪魔っていうな!!



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