FINAL FANTASY Ⅲ

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FINAL FANTASY Ⅲ - (2021/06/25 (金) 19:39:46) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/08/20(土) 23:15:53
更新日:2024/04/25 Thu 15:00:03
所要時間:約 14 分で読めます






そのグルガン族の男は静かに語った……

この大地震でさえも単なる予兆に過ぎぬと

世界の光の源であるクリスタルを地中深く引き摺りこみ魔物を生み出した

大きな震えさえもこれから訪れるものに比べればちっぽけなものである

それはとてつもなく大きく深く暗くそして悲しい…

だが希望はまだ失われてはいない

4つの魂が光に啓示を受けるであろう

そこから全てが始まり…


4人の少年達は孤児で

辺境の村ウルの僧侶トパパに育てられた

大地震でクリスタルが地中に沈みそこにできた洞窟へやってきた

4人は探検気分

ちょっとした度胸試しのつもりだった………





【概要】

1990年にスクウェアソフトから発売されたFC最後のファイナルファンタジーシリーズの三作目。
ナーシャジベリと寺田憲史が最後に関わったFFでもある。
ストーリーは4人の光の戦士たちのクリスタルを巡る冒険で、FF1の延長線上にあると言える。

2006年には16年の歳月を経てDSでリメイクされた。
変更点はプレイヤーキャラやジョブグラフィックがFFTの吉田明彦氏デザインのものになり個性が付けられた、ジョブ性能の大幅な見直しなど。
ただし、たまねぎ剣士や最強武器は通信しなければ手に入らなかったり、表示や処理の都合で敵が2、3体しか出ない(代わりにステータスが底上げされている)等はやや難点。
しかし、過去にワンダースワンでのリメイクが立ち消えになったのもあってか、リメイクそのものは非常に待ち遠しがられたものであり、リメイク作品ではオリジナル版とともに初のミリオンヒットを達成。
処理落ちもないため快適に遊べる。

現在、FC版はバーチャルコンソールで配信中なのでオリジナル版も手軽にプレイできる。

2012年にはDS版(とiphone版)に追加要素を加えたPSP版が発売。
通信無しでもたまねぎ剣士や最強武器が入手可能。
FF4のPSP版と同様、アイテム収集や経験値稼ぎに役立つ戦闘を高速化させる便利なオートバトル機能や各種版権イラストを閲覧出来るギャラリーモードが追加されている。

【ストーリー】

ある日、突然大地震が世界を襲った。
世界の光の源であるクリスタルはその影響で地中深く引き込まれて光を失い、闇の魔物が世界へ解き放たれていった。
辺境の村ウルに住む4人の孤児達は、大地震によって村の近くにできた洞窟へ腕試ししようと探検にやってきていた。
彼らはその洞窟の奥で風のクリスタルに遭遇し、「光の戦士」として啓示を受けるのだった。
そして飛空艇を手に入れ故郷を離れた時、海の果てで驚愕の事実を知ることとなる。
今まで自分達が住んでいた場所は「浮遊した大地の一部」でしかなく、広大な世界は洪水で沈み闇に包まれようとしていた…。

【主人公】

辺境の村ウルの近くに住む4人の孤児の子供達*1。長老のトパパとニーナが面倒をみている。
性別などの設定もないFF1同様のジョブにより見た目が変わる無個性主人公。
ただしFF1やドラクエなどの無口タイプとは違いよくしゃべる。言動は基本的に子供っぽく無邪気。
ちなみにセリフには誰(何番目)が喋ったかなどは表示されず、口調も男女両方に取れる子供口調なのも特徴。
彼らが洞窟探検に向かい、落とし穴に落っこちたところからゲームは始まる。クリスタルに選ばれ、『光の戦士』として旅立つ。
後にリメイク版では下記のキャラクター付けがなされたが、DFFではオニオンナイトという「たまねぎ剣士」をモチーフにしたキャラになった。
DFFでの異名は「少年」。

【DS(PSP)版の主人公】

FC版の初期ジョブは「たまねぎ剣士」だが、本作はFF5のような「すっぴん」が基本ジョブとなった。
  • ルーネス
一番はじめに出てくる少年。地震で洞窟に落っこち、風のクリスタルを見つける。
性格は主人公気質で、ちょっと子供っぽい。OPのムービーでは戦士で、イングズと衝突する場面がある。
口調がFC版の主人公達に一番近い。

  • アルクゥ
ルーネスと一緒にウルの村で育った気弱な少年。
最初は年下の子供にいじめられていて、いつもルーネスに頼っていた。OPでは黒魔道師。

  • レフィア
カズスの村の少女。勝ち気な性格で、養父と喧嘩して家出したところジンの呪いを免れた。
OPでは白魔道師。かわいい。チョコボの世話をするシーンはナウシカのとある場面にちょっと似ている。

  • イングズ
サスーン城の兵士。レフィアと同じくジンの呪いを免れた。
冷静な性格でルーネスとは真反対。サラ姫とフラグを立てた。OPでは赤魔道師。
ルーネス達と旅に出発する前夜にサラ姫と一夜を共にするというイベントがあったが没となった。

キャラ付けと共に「シドの飛空艇に乗っていたが、世界が闇に包まれ浮遊大陸に不時着したときにシドに唯一助け出された4人の赤子たち」という設定が付いた。
また海外版では全員14歳ということになっている。それとDS版では地上では1000年前から時間が止まっている事になった。

【サブキャラクター】

ストーリー中で同行する事になるキャラクター。後ろをついて歩き、Bボタンで話しかけると攻略のヒントを聞ける。
FC版では戦闘には一切関与しなかったが、DS版以降では手助けしてくれるようになった。
  • サラ・アルテニー
サスーン城を治めるサスーン王の娘。封印の洞窟で主人公たちと出会う。ケアルとエアロが使える。
ジンの呪いにかかった人々を助けるために単身で乗り込んだという。ミスリルの指輪がお気に入りで肌身離さず持っている。
ちなみに主人公に惚れ込んでいる言動がところどころあるが彼女は21歳である。
  • シド・ヘイズ
カナーンに住む老人で、貿易商を営んでいる。64歳。昔はアーガス城で飛空挺の開発などに携わっていた。DS版では通常攻撃とファイアを使う。
妻の待つ町まで彼を連れて行くと後の冒険で海賊船・エンタープライズ号を飛空挺に改造したりとサポートしてくれる。
  • デッシュ
記憶喪失の風来坊で女好きな軟派男。バハムートにさらわれた先の巣で出会う。DS版は通常攻撃とサンダラで援護する。
逃げ惑った挙句、「ミニマム」の魔法と交換に旅についていく事に。主人公たちと旅を続けるうちに徐々にだが、記憶を取り戻していく。
その正体は古代人の生き残りで、オーエンの塔の監視人。そしてオーエンの息子。彼が炉に飛び込むシーンは多くのプレイヤーが涙した。
ちなみにカナーンに住む町娘「サリーナ」は彼に惚れており、EDで付き合うことに。塔の管理は…?
  • エリア・ベネット
水のクリスタルに仕える巫女。15歳。世界の水没に巻き込まれ漂流していた難破船でこん睡状態だった所を主人公に助けられる。
水のクリスタルの力を解放する能力を持ち、クリスタルの欠片でさえ彼女にしか触る事さえできない。長い間漂流していたらしく体はボロボロ。
彼女が水のクリスタルの光を取り戻す前は、世界中の人々は石にされ水の神殿の島を残して水没している。
不思議な力で主人公達がクリスタルに選ばれし戦士と知り、欠片を用いて水の祭壇で水のクリスタルの光を取り戻す。
しかしその直後にクラーケンが放った呪いの矢から4人を庇って死んでしまう。DS版ではケアルラ、プロテスで援護してくれる。
クラーケン撃破後、水没した大陸が浮上する地震により事切れた彼女の遺体を残して主人公達は水の神殿に放り出された。
  • 4人組のじいさん
アムルに住む4人のおじいさん。自分達を勇者と勘違いしており、いつも修業をしている。ただしゴブリンに負けるほど弱い。
主人公達を光の戦士と認めなかったが、ゴブリンから救ってもらって和解した。一見ギャグキャラだが、後に重要な役割を担うことになる。
ちなみに底無し沼を通る為の浮遊草の靴を持つデリラという魔女とは知り合いで、彼らの紹介で貸してもらえる。
「4人組じいさんのテーマ」という専用曲が与えられており、DS版では手紙のやりとりをすることも可能と無駄に優遇されている。
ちなみにこいつらは同行者ですらないのだが、エンディングで立ち絵まで用意されている。
  • アルス・レストー
サロニアの王子。10歳。大臣に操られた父王から追放処分を受け、からまれていたところを主人公たちに助けられる。
前作のゴードンから続く「ヘタレ王子」枠……だが、10歳児と考えるとむしろヘタレどころか立派な王子。
力の無さは年相応だが、DS版以降は戦闘時にエアロ、コンフュを使うなど前作次作のヘタレどもとは一線を画す。
操られた王に殺されかけるが、愛する子を殺すぐらいならと王が自身を刺し目を覚ます。ガルーダを倒した後は亡くなった父の後を継いで王になる。
  • ドーガ
ノアの元で魔法を学んだ大魔道士。
強風が吹き荒れる土地に立つ館にモーグリと共にひっそりと住んでいる、ゴールドルが所持していた「金のクリスタル」の製作者。それ主人公にもくれよ
病を患い余命いくばくも無い体であり、エウレカの鍵を手に入れる為に主人公達に同行を願う。単体フレアと全体ファイガを使用する。
禁断の地・エウレカを開くための鍵に強力なエネルギーを注いで完全なものにするため、主人公たちと戦い、死亡。
ノーチラスに潜水機能を追加したり、死後も絶体絶命の主人公たちを救うため、魂の状態で世界中の仲間に呼びかけたりと随所で活躍する。
  • ウネ
ノアの弟子の一人で、彼の死後、夢の世界を引き継いだ。初登場時はずっと眠っており、ノアのリュートで目を覚ます。
ドーガと同じく、シルクスの塔を開くための鍵を完全なものにするためにドーガに続いて主人公たちと戦い、死亡。
死後もドーガと共に主人公たちをサポートする。DS版ではヘイスト、ホーリーを使用できる。
ちなみに彼らは元々人間ではない何かだったらしく、1000年以上生きており、戦闘時は魔物のような姿に変わる。


◆乗り物

  • シドの飛空挺
シドが作り上げた飛空挺。封印の洞窟の前の湖を越えるのに必要。
いきなり飛空挺が登場する事にプレイヤーは面食らうが、行動範囲は驚くほど狭い。
最後はミスリルの艦首を装着してネルブの谷をふさぐ大岩に体当たりし、岩もろとも粉々になる。

  • エンタープライズ号
バイキングのアジトにいる海賊ビッケが唯一所有している船。
ネプト竜のイベントの途中で乗れるが、そのまま神殿に向かうとネプト竜にボコボコにされる。

  • エンタープライズ改
アーガス王から譲り受けた「時の歯車」をシドがエンタープライズ号に組み込み、飛空挺に改造したもの。
そのおかげで飛行機能が追加されたが、地上に着陸はできないため、一度海上で船に戻る必要がある。
最後はサロニア上空で集中砲火にあい、木っ端みじんに爆破した。

  • ノーチラス
サロニア所属のエンジニアが開発した飛空挺。爆破したエンタープライズに変わる新たな飛行手段。
スピードは全飛空挺の中でトップ。後にドーガによって潜水機能が追加される。
その時に発した呪文を覚えている方もいるのでは。

  • 巨大戦艦インビンシブル
古代遺跡に封印されていた最大級の巨大戦艦。スピードは遅いが、急上昇で山を越えることができる。
中にはベッドがあるほか、自販機型のショップがあったりチョコボ臭い箱もある。
空中でモンスターとエンカウントした際には最初のターンだけ援護射撃をしてくれる。


★難易度

ここでは、難易度が高いと言われる理由をいくつか挙げる。

◆システムなど全般的な話

  • フェニックスの尾が有限
店で販売しておらず、貴重品。だいたい30個しかない。レイズがない頃の戦闘不能は致命的。
これはアイテムドロップの仕様によるもので、他にも個数限定のアイテムが存在している。

  • テントがない
本作ではテントがなくなり、ダンジョン突入前やボス前に全快することができない。
エーテルなどのMP回復のアイテムもなく、回復にはエリクサーを使うしかない。もちろん貴重品である。
一応、飛空艇の中に仮眠室があったりはするが、飛空艇で行けるフィールド上のみに限られている。

  • 回復呪文が貧弱
本作の回復呪文はとにかく回復量が微弱である。最高位のケアルガも単体回復なら4桁、数千回復できるのだが…。
肝心の全体回復となると、レベル99のケアルガでも4桁に届かない。このためボス戦での全体ダメージは恐怖。
しかも上述のように回復アイテムに制限が多いので、セルフケアを怠ると即時全滅の危険がある。

  • 「にげる」のデメリットがすごい
にげるコマンド中は逃げ腰扱いとなり、ものすごい音とともに通常の4倍の大ダメージを受けてしまう。
また、あまり成功しない。救済策なのか「とんずら」はある。逃げにくいのは意図的な仕様である。

  • バックアタックの初導入
敵がプレイヤーの背後から襲いかかってくるシリーズ恒例の「バックアタック」は本作から。
パーティの前列・後列が逆になる上に、敵グループから先制攻撃を受ける。
何よりヤバイのがFF3は一人ずつ隊形を変更する必要があり、そのうえ上述のように迂闊に「にげる」こともままならない。
さらに戦闘中に変更したポジションが戦闘後にも引き継がれてしまうので、チェックを忘れると全滅一直線。
特にクリスタルタワーのクムクム3体によるバックアタックは8割がた全滅する。*2

  • 敵の同時出現が多い
最大8匹。強い敵が1匹より(サイズもでかい敵)より、はるかに脅威。
運が悪いとデス、かみなり、じしん、ほのおなどを連発され、どうにもならなくなる。
バックアタック、敵の先制攻撃に遭遇した日にはもうお手上げ。慈悲はない。

  • 途中セーブできない
ダンジョン内にセーブポイントが存在しない。当然、やられたら以前のセーブポイントからやり直し。
この仕様がラストダンジョンの攻略を絶望的にした。

  • アイテムの所持可能数が少ない
同じアイテムなら99個持てるが、持てる種類は少ない。
様々なジョブを駆使して攻略したいところだが、装備品が持ちきれなくなってしまう事もあり、判断が難しい。
一応、前作と違い預り所(デブチョコボ)が存在するのが救済措置だが…。


◆ボスやダンジョンなど具体的な話

  • 祭壇の洞窟
かつては風のクリスタルをまつる神殿だったが、大地震で崩れ、洞窟となった。
最初に挑むダンジョン。中には回復の泉が湧いているので詰むことはまずない。
クリアした後もアイテム変換バグなどを行うために訪れることが多い。

  • ランドタートル
風のクリスタルの間にいる大亀の化け物。
最初に戦うボス。途中で拾える南極の風を使えばそれほど苦労せずに倒せる。
リメイク版ではルーネス1人で挑むことになる。しかしそれほど強くないので、南極の風は後の戦いまで温存したい所。

  • ジン
炎の魔人。封印の洞窟に封印されていたがそれを破り、カズスとサスーン城の人々に呪いをかけ幽霊にした。
炎系のため、冷気系に弱い。

  • 封印の洞窟
湖を越えたところにある呪われた洞窟。アンデッドモンスターばかり出現する。
ちなみにカズスのミスリル鉱山の出現モンスターは封印の洞窟と同じ。

  • ネプト神殿
ネプト竜を祭っている神殿。
ネプトの目という宝玉が失われたせいでネプト竜は我を忘れ、暴れまわるようになった。
片方の目は空洞になっており、小人でなければ入ることができない。
また小人状態では攻撃力・防御力共に皆無になり、魔法位しかまともにダメージを与えられる手段がない。
最深部に宝玉を盗んだ犯人(?)である「大ネズミ」がいるが、人語と黒魔法を操るなど侮れない。

  • 盗賊グツコー
ドワーフの角の1本を盗み、地底湖に逃げ込んだ盗賊。4人に倒されるが、影に化けて後をつけ、2本とも盗んだ後、炎の洞窟に逃げ込む。
リメイクではミニマムを使ってこちらを小人にするなど、姑息だが有効な手も用いてくるようになった。
  • サラマンダー
炎のトカゲ。盗賊グツコーが火のクリスタルの力を奪って変身した姿。炎を吐いて攻撃する。
こんな姿になって満足だったのかグツコー…。

  • メデューサ
頭に無数のヘビを生やしている首から上しかない怪物。
魔王ザンデの配下でオーエンの塔を破壊して浮遊大陸を突き落とそうと企む。
攻撃は8割ブレイク、2割で攻撃。しかしこの戦闘中、こいつのブレイクが成功する事は絶対にない。
何故なら本作のブレイクは敵味方関係なく、ボス戦では成功しないという判定なのだ。
こうしてシステムの都合上、こいつはFF3最弱の中ボスである。道中のザコより弱い。
DS版リメイクでは流石にちゃんとした攻撃をしてくるように改善された。
「ザンデ様の 命令により このメデューサが 塔を 破壊し 宙に浮いた この大陸を 落とすのだ。ヒッヒッヒッ…」

  • 魔道士ハイン
アーガス城の神官で王の側近だったが、暗黒の力に魅入られガイコツ姿の化け物になった。
生きている森の長老の木に呪いをかけて操り中をくりぬいて城を造り、世界を支配しようと企んでいる…が、歩行グラはピコピコ動いてて可愛い。
バリアチェンジで自分の弱点を変えてきて、回避率の高さで戦士系の攻撃が当たり辛いため、学者と黒魔導師は必要不可欠。
「わしは この力を使い 生きた木を動かし 兵士を操り そしてこの世界の 支配者となるのだ!!」

しかしリメイク版では火のクリスタルで風水師にジョブチェンジできるようになった事でバランスが激変。
「ちけい」が必中+魔法防御無視+無属性と非常に強力になったため、学者も黒魔導師も必須ではなくなった。
どうでもいいがトックルの村に入った直後、謎の光で「うごけない!」となりハインの部下にボコられて拉致されるのだが、どうやったのだろう?

  • クラーケン
魔王ザンデの配下のタコの化け物。
水の洞窟で突然現れ、光の戦士も一撃で死ぬ呪いの矢で主人公を狙った為、庇ったエリアの命を奪う。
きちんと自己紹介したのに「怪物」呼ばわりされてしまう可哀そうな人ならぬ化け物。
クラス3の黒魔法を使ってくる。リメイク版ではブラインでこちらを暗闇状態にするなどの小技も用いる。
「俺は水のクリスタルを割り 二度とその光が戻らぬよう ザンデ様に使わされたクラーケン! 死ねい!」

  • ゴールドル
ゴールドルの館に住んでいる騎士で、エンタープライズに鎖をつけた張本人。
黄金が大好きな守銭奴オヤジだが、金ぴかのフルプレートアーマー姿はなかなかカッチョいい。
ポーズは変だが魔法防御力が高いので魔法は効かないなど割と強い。
倒すと最後のあがきとしてクリスタルを割るが、それは土のクリスタルではなく、「金のクリスタル」。
ドーガが強欲なゴールドルの目を逸らす為に用意した偽物である。
破壊される際、「クリスタルは粉々に砕け散った」と2回表示される。

  • 古代遺跡
巨大戦艦「インビンシブル」が封印されている遺跡。学者たちが発掘調査している他、中には店もある。
最初来たときは壁が崩れているため、ウネを仲間に加えないと進めない。
入り口付近に出現するピュラリスとドラゴンゾンビは経験値がかなり多いため、サロニアに着く前の経験値稼ぎとして最適。ただし攻撃力が高いので油断は禁物。
崩れた壁を抜けた先は増殖(=仲間を呼ぶ)モンスターと分裂モンスター(後述)が大量出現する本作屈指の難関。クリアには少々頭を使う。
…が、このダンジョンの最大の敵はデタラメばかり書かれている攻略本(FC版)。増殖モンスターの記述が一切無いとか何だよ…。

  • ガルーダ
サロニア王の大臣ギガメスに化けていた怪鳥。有名な初見殺し。
全体攻撃のかみなりを連発してくる。てかそれだけ。ただし威力がデタラメ。
だいたいかみなり1〜2回でゲームオーバーに追い込む。全員竜騎士が基本戦法(ジャンプ)
一部では「全滅の雷帝」と呼ばれていることも。本作の「全体攻撃だけ乱発でごり押しが一番危険」というのを最初に教えてくれる相手。
リメイク版では学者(使用アイテムの効果が2倍になる)に攻撃アイテムを使わせ、やられる前に倒すという攻略パターンもあり。
ただし攻撃アイテムを充分な数確保している事が条件。
ちなみにこいつは魔王ザンデとも何の関係もなく、自身の天敵である竜騎士を滅ぼす為に国家転覆を謀った。
自分の策が破られるや、やたら「くっそー!」を連呼して悔しがる。

  • オーディーン
サロニアの伝説で語り継がれている戦士。サロニア城の奥深くで長い眠りについている。
斬鉄剣で全体攻撃してくる。倒すと召喚魔法「カタスト」が手に入る。
リメイク版ではシーフの熟練度次第で「グングニル」を盗めるようになった。
「誰だ? 私を 深き眠りから 目覚めさせようとする者は…」

  • リバイアサン
グルガン族の谷の近くにあるドールの湖に住んでいる大海龍。光の戦士の力を試すべく、4人に襲いかかる。
津波で全体攻撃する。倒すと召喚魔法「リバイア」が手に入る。
「光ある者にしか 力は貸さん! 試してやろう…」

  • バハムート
全ての竜族の頂点に立つ絶賛子育て中の竜王。最初にバハムートの巣で戦うことになるが、絶対に勝てない。
バハムートの洞窟で再度戦い、倒すと召喚魔法「バハムル」が手に入る。メガフレアを駆使する。
「見事 私を倒してみよ!」

  • バハムートの洞窟
険しい山に囲まれた洞窟。インビンシブルでなければ入ることができない。
やはり子竜達の前で暴れるのは教育上良くないとか危険とか思ったのだろうか。
最奥部にたどり着くとバハムートとのバトルが始まる。経験値稼ぎスポットその2。

  • 時の神殿
神の怒りに触れて海底の奥深くに沈んだ神殿。二本角の岬の海底にある。
最深部には夢の世界まで音が鳴り響くという「ノアのリュート」が眠っている。
リメイク版ではザコのメイジキマイラが「いなづま」を放ち、あっという間にこちらを全滅に至らしめる。
そのためノーチラスが海底に潜れる直後に向かうのは危険。

  • 海底洞窟
逆三角形の形をした島の海底にある洞窟。
お宝がどっさりあるが、そのうちの4つにはモンスターが潜んでいる。経験値稼ぎスポットその3。

  • 分裂モンスター
物理攻撃で文字通り分裂する。とどめ、魔法、暗黒剣での攻撃なら分裂しない。
分裂モンスターの経験値は少ないので、レベル上げにすらならない。
しかも逃走不可能。鬱陶しいことこの上ない。

FF3を象徴するようなダンジョン。とにかく長く、ほとんど分裂モンスターしか出現しない。
道も普通の道ではなく、隠し通路だらけ。おまけにボスもいる。
ただ、ボスであるヘカトンケイルが弱めなのと、テレポ・ラッコの頭(いずれもダンジョン脱出魔法&アイテム)が使えるのが救い。
それが出来ない場合は徒歩で帰るしかないが、脱出するまで数時間かかるのが普通。
ちなみにファルガバードの洞窟の出現モンスターは暗黒の洞窟と同じ。

  • 古代の民の迷宮
クリスタルタワーを取り囲むように築かれた迷宮。
入ってすぐ土のクリスタルの間があり、ザンデの配下であるティターンが襲いかかる。

  • クリスタルタワー
光の力で造られた塔。シルクスの塔とも呼ばれる。古代人の像の横を通って全滅のトラウマは誰もが通る道。
クリスタルタワーにはイエロー、グリーン、レッドドラゴンが生息しているが、出現率は異常なほど低い。
こいつらからエリクサーを盗めると闇の世界の攻略に大きく貢献する。
最奥の魔竜と鏡の間のイベントが始まったらもう戻ってくる事は不可能になる。

  • 闇の世界
頼もしい5人の仲間達という名の壁に邪魔されて帰れないままに見守られながら突入する、ラスボスが待ち受ける闇の世界。
その特徴は、とにかく長い。暗黒の洞窟の倍はかかる。ラストダンジョンなので敵の強さもハンパない。デス、クエイク、かみなり、ほのおなどなど。
ボスも6体。どいつもこいつも強敵。そして、ノーセーブ。回復ポイントなんて軟弱なものはない。最大の敵はおかんか?
元々はちゃんとセーブポイントがあったのだが、デバッカーが「セーブポイントあったから楽勝」みたいな事を言って製作陣を怒らせてしまい、撤去されてしまったそうな*3

流石にノーセーブであの長さを攻略するのは過酷だと判断したのか、リメイク版では簡略化されている。

  • アモン
魔道士ハインの色違い。
禁断の地エウレカで「えんげつりん」を守っているボス。ハイン同様バリアチェンジする。
「私を倒してみよ!」
  • くのいち
禁断の地エウレカで「マサムネ」を守っているボス。
マインドブラストでマヒさせてくる。セリフから察するにマサムネの化身?
「私を 倒せたなら お前のものに なってやろう!」
  • ジェネラル
禁断の地エウレカで「エクスカリバー」を守っているボス。物理攻撃一本槍。
「私の 光に 耐えきれるか!?」
  • ガーディアン
でかい巨人。禁断の地エウレカで「ラグナロク」を守っているボス。クエイクを駆使する。
「我こそ最強の剣 ラグナロクなり。 私を使いこなすなど まだまだ 早いわ!」
  • スキュラ
無数のオオカミの頭を持つ化け物。
禁断の地エウレカで「長老の杖」と最強のジョブ「忍者」と「賢者」を守っているボス。フレアで攻撃する。
「私の力を 超えられれば 忍者 賢者の称号を与えよう!」

  • 魔王ザンデ
この世のすべてを闇に包もうとする魔王。見た目は青紫色の肌のムキムキマッチョな大男。
古代の民が作った装置とクリスタルの力を悪用し大地震を起こし、クリスタルを地中深く沈めた張本人。
戦闘ではメテオ、クエイク、炎を駆使するが、何故か頻繁にライブラを使う。
だがぶっちゃけ弱いので、ここまで順調に進める実力なら1ターンで沈められるだろう。
ライブラばっかり使うのも、後述のラスボスの前座である為に消耗を抑える措置と思われる。
ただしメテオの威力はガチでやばく、下手に戦闘を長引かせるより速攻をかける方が楽。
ちなみに彼を倒すと同時に真のラスボスとイベント戦になり、更に引き返す事ができなくなる。
ここからが地獄の始まりである

かつてはドーガ、ウネと共にノアの元で修業しており、彼から「人間の命」を受け継いだ。
しかし、「人間の命」とは「限られた命=死を待つ肉体」であった。*4
ザンデはそれに失望し、全てを闇に包むという野望を抱くようになる。失望する前の彼はウネ、ドーガ、モーグリなどから「良い人だった」とのこと。
DS版ではドーガから「ザンデは闇の力で時間の流れを止め、限りある人間の命から解放されようとしている」という話が聞ける。
しかし実は途中から闇の力に操られはじめ、最期は世界を犠牲にしてまで拒んでいた自分の命の事さえ二の次になっていた。

ザンデ「グフッ…私を倒しても無駄だ…暗闇の雲はもう既に…全ては闇に包まれるのだ…」
※ちなみにDS版では「お前達を殺し(中略)そして私は永遠の命を手に入れるのだ!」と不死になる気満々だった。

ウネ曰く「人間の命こそが最高の贈り物だったけど、ザンデにはわからなかった」と残念がっていた。
…だが、言ってみれば『死の宣告』を受けたようなもんで、気持ちもわからんでもない。
作中では暗躍してたまに名前を見掛ける程度なので、かなり影が薄い。
だが彼こそ「ファファファ」と言う変な笑い方をする大ボスの始祖である*5
またドーガ、ウネと同様、彼も元は人間ではなかった事、それも恐らく不死の何かであった事が伺える。


  • ケルベロス
3つの頭を持つ。闇の世界にある風のダーククリスタルを守っている。
雷を使用するが、ガルーダほど脅威ではない。
「闇の氾濫は止められん! お前たちはここで死ぬのだ!!」

  • 2ヘッドドラゴン
名前の通り2つの頭を持つドラゴン。闇の世界にある火のダーククリスタルを守っている。
脅威の物理攻撃力。5000以上のダメージもざら。1ターンで1人倒れるのがデフォルトか。
リメイクでは攻撃力は抑えられたが、沈黙の効果も付くようになった。
「闇を氾濫させ、この世界を消し去るのだ! 何もかも消えてしまえー! ファファファ… 死ねい 光の者ども!!」

  • エキドナ
天井にぶら下がっている異形の化け物。闇の世界にある水のダーククリスタルを守っている。
メテオやクエイク、ブレクガ、ドレインを操る。
「よくここまで来た だがここでおしまいだ 闇は氾濫し、世界は無に還るのだ!」

  • アーリマン
一つ目悪魔のような姿をした化け物。闇の世界にある土のダーククリスタルを守っている。
メテオやクエイク、炎や吹雪などを駆使する。
「もうすぐ闇の氾濫が完全に始まる! もう誰にも止められん!」

「私は全てを無に帰す為にやってきた 暗闇の雲……
 全てを闇に包み……そして光も闇も無に帰す……
 まずは 光の力を持つお前達を この世界から消す!死ねい!」

ザンデが呼び出したFF3の真のラスボス。歩行グラは3~4キャラ分を有する巨大な浮遊する人影?
戦闘時は超巨大な裸の女性が異空間から這い出てくるような姿をしている。その周囲には蛇のような触手がある。
光と闇のバランスが崩れると姿を現わし、全てを無に帰すといわれている存在らしく、1000年前にも現れた。
最初のバトルでは絶対に倒せないイベント戦闘であり、わざとやられるしかない。
2回目のバトルでは闇の4戦士を全員味方に付けた後にようやく戦える*6
戦闘時は毎ターン1500~2000のダメージを与えてくる『波動砲』を乱発してくるだけ。
だが本作では全体回復の威力が控えめの為、回復役を2人編制していてもヤバイ威力。低HPでは1ターンで死ぬ。
一戦目は黄色、二戦目は緑色だが、一戦目はバリアを発動している状態の色で実際は緑。
DSリメイク版では新たに左右に「触手」というお供を従えている。
また闇の力を統べる存在であり、恐らく前述の通りザンデを操っていた黒幕でもある。

★攻略法やバグ


◆トード
敵や味方をカエルに変える魔法。
序盤は実質イベント魔法だが、後半キャラクターのレベルが上がってくると一変し、デス同然に。デスより燃費が良いため使いやすい。ミニマムやキルも有効

石化
魔法(ブレイク)ではなく、石化効果のある「ゴーレムの杖」で殴ると驚くほど敵が石化する。剣もあるが杖が一般的。

◆ヘイスト
他シリーズと違い攻撃力が上がる。激しく上がるので、かなりの高レベルでもない限り使った方がお得。

◆プロテス
防御力だけでなく魔法防御力も上がる。重ねがけすれば、はどうほうすら1桁ダメージになる。


◆バグ
アイテム変化バグやレベル上昇バグが有名。
序盤でLv99の最強装備が可能に。それなりに準備が大変だが、無双したいならやってみるのも一興。

アイテム変化バグのみでも十分無双できる。
夢のオニオンシリーズで進めるのも一興かも?
注意点として、玉葱剣士はHPの伸びが悪いので気をつけよう。

攻略法とまではいかないが、隊列の2と3番目のキャラクターが狙われやすくなっているので、後列にしておくと少し楽になる。

この作品がミリオンヒットになったのも、こうした「時間をかければクリアできる」というRPGならではの窓口の広さがあったからだった。

DS版では敵の強さに大幅な変更がなされたが、全体的にはFC版より難易度はやや下がっている。

また、DFFシリーズではオニオンナイトとくらやみのくもが参戦している。FC版のドット絵とDS版の新デザインを折衷した形になっている。






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