KOS-MOS

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KOS-MOS - (2020/06/28 (日) 18:18:43) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2009/05/29 Fri 13:04:52
更新日:2024/01/12 Fri 06:56:40
所要時間:約 6 分で読めます








ゼノサーガシリーズ』通してのキーパーソンとなる女性型アンドロイド(ガイノイド)。
ケイオス(chaos)とは対となる存在。



痛みは、私を満たしてくれますか────




CV.鈴木麻里子


■概要
主人公シオン・ウヅキの勤めるヴェクター・インダストリ第一開発局による開発。人類に敵対行動を取る異形の存在『グノーシス』に対抗すべく研究が進められてきた、純戦闘用兵器である。

仮想敵であるグノーシスは虚数領域に存在しており、我々実数領域の存在に対し干渉するかしないかを恣意的に選択できる能力を持つ。つまり、彼らは唐突に現れ、壁抜けをし、砲弾銃弾を透過し、その癖攻撃しようとする際は対象に触れる事が可能ということになる。
この性質は、通常兵器をまるで意に介さず居住空間や兵器のコックピットなどに容易に侵入できてしまう事を意味するため、対抗兵器には人間の生活空間で共存でき、人間と円滑なコミュニケーションが行え、柔軟な戦術バリエーションと大火力を持ち、何よりグノーシスを攻撃可能な状態に持ち込める特殊兵装を実装していることが求められた。

結果、
  • グノーシスを実数領域に引きずり込む「ヒルベルトエフェクト」を搭載
  • 豊富な武装の大多数をオプション化し、転送システムで随時切り替える戦略
  • コアシステムは模擬人格OSを搭載した人間サイズのガイノイド

として「Kosmos Obey Strategical Multiple Operation Systems(秩序に従属する戦略的多目的制御体系)」KOS-MOSは完成した訳である。
ちなみに、名前のKOS-MOSは彼女自身を中核とした対グノーシス用戦闘システム全体を指す上、量産化を前提とした試験モデルの為、劇中我々が目にする彼女固有の名前は無い。強いて言うなら「グノーシス用人型掃討兵器KP-X シリアルNo.000000001」が彼女を指す語として正しい。

常識の通用しない敵性存在に対する画期的な決戦兵器の色が濃いKOS-MOSであるが、他に見ない特徴の一つに『自然発生に頼らない完全なロボット』であるという点が挙げられる。
これはXenosagaの世界観においては非常に珍しい例であり、クローンに近い人造人間である『レアリエン』が主流である当世では大変に特殊。ゲームでも、「このご時世にわざわざ一からロボットを作る奴の気が知れない」と言うような趣旨でNPCに揶揄されるテキストも見られる。

◼️性格
「私は人間ではありませんーただの機械です」
搭載されている模擬人格OSは非常に高性能で、人間やレアリエンと変わらぬ会話が可能である。但し、性格部分は所謂「アンドロイド然」としたもので、人の感情の機微等に疎く、任務を最優先する。女の子らしさとかはない。アンドロイドらしく丁寧な敬語で話す。
ただし、青眼発現時は除く。

また、融通が効かないため、かなり冷徹、ともすれば残酷な印象を与えるところもあり、ターミネーターの様に、その判断基準の最たるエピソードとしてとあるキャラクターに対し「護衛対象に入っておらず、射線に割り込んでおり、死亡しても戦術的損失が極めて軽微で、グノーシス一体を撃破できた方が圧倒的にリターンが大きい」との理由でグノーシスごと射殺すると言うものがある。
(このシーンに関しては、最終的には命令に従った為とされている)

しかし、EP1での絶体絶命シーンでのヒーロー然とした姿や、序盤でのエルザクルー達との漫才(脅迫)や、モモを慰める(?)シーン、隠された秘密など、憎みきれないところや謎めいたところが、そのキャラデザの良さも相まって、彼女の高い人気といえる。

■外見
18歳前後の少女。
ストレートの腰まで届く青い髪に、赤い瞳をもつ。
デザインはヴェクター第一開発局ケヴィン・ウィニコット。モデルは○○○

■バリエーション
KOS-MOSのボディはコアモジュールを除いて換装が比較的容易である為、劇中では実に5種ものボディタイプが登場する。
以下に記すが【KOS-MOSの躯体一覧】と【KOS-MOSの兵装一覧】も参照。

  • アーキタイプ
最初期のボディ。
実験段階の為、ボディに表面処理がされておらず、髪は灰色でボサボサ、関節や内部機構の一部が剥き出しになっている。(表面処理されてない割に設定段階では乳首があったらしい)
イメージソースは「球体関節人形」と「拘束具」

首を360度回して索敵するなど異形感溢れるモーションでプレイヤーを戦慄させた。
なおヘリを謎光線で撃ち落とし、腕で開発者を突き殺す等アグレッシブ。

  • Ver.1
EP1開始時のボディ。
恐らく最も知名度が高い。

実動試験用筐体の為基本武装はほぼ全て搭載されているが、試験用コンデンサの容量が小さいらしい。

重量は92kgあり、ダイエットの必要性をシオンに指摘されていた。

大変卑猥な腹部拡散ビーム砲を搭載している。グノーシスもぐもぐ。

  • Ver.2
EP2で換装した、ヴェクター第二開発局の手による試作戦闘用筐体。
近接戦闘性能を重視しており、武装の充実が図られフォルムも大幅に変更された。

ダイエットにも成功したが、代わりに大切な何かを失った。
絶対に許さない。

調整槽にタブバイクと呼ばれる高速移動モードが追加されたが、搭乗した際の姿勢が邪神という悲劇を呼ぶ。

  • Ver.3
EP3開始時のボディ。

Ver.2のマイナーチェンジ版である為外見、仕様に大きな変更は無いが、何か大切な物を取り戻した。主に顔面。

前作のラスボスと単体で戦わされたり、粗大ごみとしてポイされたり、挙句戦闘で大破したりと何かと不遇。

  • Ver.4
大破したVer.3に替わり作り出されたボディ。
故あってシオン達のお手製。
その風貌は戦女神を彷彿とさせる。

内部構造的にはVer.1とアーキタイプを足して2で割ったような作りになっており、Ver.1の時点でオミットされたと思しき胸部相転移砲が復活している。
Ver.2で内蔵となったヒルベルトエフェクト用ヘッドギアも復活したが、デザイン変更によりうさみみとかねこみみとか色々言われている。

この姿でストーリーの結末を迎える為、思い入れのあるプレイヤーも多い。

デザイナーの麦谷興一(CHOCO)氏はVer.2、3系のイメージを更に洗練したデザインにしたかったようだが、Ver.2の悲劇により変更を余儀なくされたらしい。

また、注文を間違って解釈しデザインしたVer.4ボツデザインが存在する。
なんとツインテールである。まあツインテールと発注されたらそう描く気がする。


■ブラックボックス
初期の主任開発者でシオンの恋人でもあったケビン・ウィニコットが事故死したためKOS-MOSには不明な点が多く、

  • マニュアル起動キーの入力無しで自律起動
  • リアクター無しで稼動
  • 開発主任のシオンですら知らない任務を勝手に遂行
  • 異常な高出力、正体不明の兵装、限界を超えた機構のダウンサイジング等、明らかなオーバーテクノロジー
  • 目的の不明な言動
  • シオンを無条件で護る

等々、劇中では半ばオーパーツである。


【以降ネタバレ】









元はケイオスの対存在であり、彼の力の安全装置であるマリアと呼ばれる女性。恐らくはマグダラのマリア。
EP1でケイオスが「やっと会えたね、本当の君はどこで眠ってるんだい?」と言ったり、KOS-MOSがケイオスに「貴方の痛みを私にください」と意味深なやりとりをしていた為、ケイオスの嫁なのではと思ってプレイしていたユーザーも多かった。
しかし、EP3でのT-elos発言「メシアの伴侶」により、マリアは6000年前のよく知らないヒゲのおっさんの伴侶と言うことに。

な… 何を言っているのか わからねーと思うが 

おれも 何を言われたのか わからなかった…


KOS-MOSは、マリアが死んだ後にウーヌス・ムンドゥス・ネットワークに漂流拡散した彼女の精神を抽出し封じ込んだ仮の身体。


因みに元の肉体(遺体)はT-elosの筐体のベースに使われており、T-erosがKOS-MOSを狙うのはマリアの精神を回収する為。
KOS-MOSのコアモジュールはマリアの精神の器であり、シオンの防衛を最優先するのはマリアの意志である(理由に関してはシオン・ウヅキの項で解説)

ストーリー終盤においてマリアの意識が覚醒し、感情(デレ分)を獲得。


エンディングで永劫回帰を回避する為に身を呈してケイオス達を護り、ロストエルサレム軌道上でその機能を停止している。





余談だが、冬に白い息を吐いていることから呼吸をしている様子……ロボ娘なのに…

また、エピソードⅠの彼女をしっかり見守(ストーカー)っていると、皿洗いに「ここ(流し台)は私だけで戦力は充分です」「力加減が、難しいですね」と悪戦苦闘している可愛らしい姿を拝める。

なお、彼女はロボット三原則に当てはまらない存在である。

彼女に「おはよう」と言うのはシオン、「おやすみ」というのはケイオスと決まっている。

フリークスではまさかの猫耳装備。
にゃあとか言う。
彼女は普通に喋っているつもりだが、その言葉を理解できるのは非人間のケイオスくらい。


figma等の高クオリティのフィギュアが多く、フィギュア愛好家から人気を博している。



ゼノシリーズと同じくモノリスソフトが開発した『NAMCO×CAPCOM』にも、Ver.1がシオン、M.O.M.O.と共に参戦(一部Ver.2の技も使う)。
時系列的にはⅠとⅡの間。
零児小牟との共演1回目。

序盤の貴重なアタッカー&援護防御として活躍する。
中盤以降はF.G.SHOTに隙が出る為安定感は失われるが、ブーストで行動回数を増やせるのが強み。
というか、スキルを全て覚えると無双可能。
自己修復でHPと気絶値全快+ブーストで2回行動+敵弱体化+攻撃UPで敵を攻撃するとMPほぼ全快できる。
序盤~終盤にかけて一切の隙がない、文句なしの今作最強ユニット。


無限のフロンティア』及び『EXCEED』にもVer.4がゲスト参戦。
時系列はⅢの途中であり、T-elosやM.O.M.Oも一緒。
ナムカプの後なので零児小牟とは知り合い同士で共演は2・3回目。
EXCEEDではシオンに加えジギー、Jr.、ケイオス、ジンの技をラーニングして使い始めている他、エルデカイザーの必殺技まで使用するようになった。


とりあえずエロい。
また、本作でもたまに「にゃ」と言い、装備には猫耳もある。
基本ツッコミだが、BL的会話を理解して突っ込みを入れる等、あの世界に変な意味で染まってしまったようである。

同じく味方でアンドロイドのアシェン・ブレイデルにライバル視されている。
そして、キュオン・フーリオン邪神呼ばわりされた。

因みに、ナムカプに引き続きOPアニメに登場している。


PROJECT X ZONE』にはT-elosと一緒のペアユニットとして参戦。
零児・小牟との共演は4回目。ついにゼノサーガ本編よりも出てる本数が多くなった。
ネコウイルスのバグは相変わらずで、とうとうT-elosにまでツッコミを入れられた。

またまたOPアニメ登場。

PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD』にはモノリスソフト開発・任天堂販売のゼノブレイドのヒロイン、フィオルンとのペアユニットとして参戦。サプライズにも程がある相棒の存在故に、参戦発表が例年よりも遅れた。
零児・小牟との共演は5回目。裏嶋博士からは「いつものアンドロイド」呼ばわりされる始末。
やはりバグは直っておらず、フィオルンもノポン族語尾で合わせる始末。
またマリアとメイナスがちょくちょく「中の人」同士でトークしている。
単体必殺技はフィオルンのソードフラップ→相転移砲→黒背景に赤の『X』を描いて斬るというゼノシリーズ総攻撃。

そしてまたまたまたOPアニメ登場。


ナムコの野球ゲーム『ファミスタシリーズ』にも2006年度以降、ナムコスターズの選手として登場し続けている。
選手としては投手で左投左打。左利きなのは作中で左手でナイフを扱っていたためか。後の作品では右投げに変更されているものも
またファミスタ2011にてチームのエース投手となった。

最速155キロの速球にフォーク、もしくはSFFの落ちる変化球が決め球。左右の変化球もそこそこ変化し、バランス高い能力をしている。
しかし長いイニングを投げる先発投手でありながら、スタミナが低いのが唯一の欠点。近年は改善されつつある。
ゲーム中のイベントでは彼女から「効率の良い投球」が出来る特訓をされて、その試合の先発投手のスタミナ消費量が半分になる。
ユニフォームはVer4の衣装をそのまま野球ユニフォームにしたようになっている

ちなみにナムコスターズの選手のグローブは、ナムコの「N」が記入されている中で、彼女だけグローブに「N」ではなく「KOS-MOS」と記入されている。
また登場時から背番号は13番であるが、13=死神=邪神とかけているとの噂も…
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※出典 ファミスタ2011公式サイト


スマホアプリ用のファミスタドリームマッチにてファミスタ2011以来、4年ぶりにシオンと共に参戦
決め球が今までの落ちる変化球から高速シュートに変更されて豪速球と組み合わせて打たせてとる投球スタイルに。
スタミナが従来どうり下げられてしまったが、起用方が先発タイプから抑えタイプに転向したため、致命的な弱点ではなくなった。

ユニフォームは前回同様にVer4を基準とした格好だが、赤色を基調としたカラーになっているので従来のイメージからは新鮮かも
※出典 ファミスタDM公式twitter

追記・修正は、私を満たしてくれますか?────にゃ。

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