MAJOR(メジャー)

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MAJOR(メジャー) - (2015/04/30 (木) 00:27:21) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2009/06/24(水) 23:22:20
更新日:2023/12/14 Thu 13:50:43
所要時間:約 7 分で読めます




週刊少年サンデーで2010年まで連載していた野球漫画。
作者……満田拓也
コミックス……週刊少年サンデー最多の全78巻(……と思ったがコナンに抜かれた)

主人公“茂野吾郎”の半生記(5〜34歳)を描いている。


大抵の場合、

「落ちこぼれチームに入団→吾郎を中心に意識改革→チームメイト奮起→強敵達を破る」

という展開。

少年漫画の王道たるジャンプ三大原則「友情」「努力」「勝利」に加え、「家族」「逆境」が大きなテーマになっている。

プロの中にも本作のファンは多く、これに影響されて野球を始めたという人も少なくない。
(ただ、連載終盤期は「ダイヤのA」に取って代わられていた感があった)

2015年3月からは同誌で続編が開始されることが発表されている。


◆ストーリー
大別すると、

○幼稚園編
○リトルリーグ編(三船リトル)
○中学編(三船東)
○高校編①(海堂学園)
○高校編②(聖秀学園)
○マイナーリーグ編(バッツ)
○W杯編
○メジャーリーグ編(ホーネッツ)
○プロ野球編(マリンスターズ)

に別れる。


◆主な登場人物
茂野吾郎
CV:森久保祥太郎(青年期)、くまいもとこ(少年期)
主人公。左投右打の投手。
旧姓“本田”。実父、義父共にプロ野球選手で親友同士だった。
直情的で熱しやすく自己中な描写も目立つが、周りの人々の叱咤や助言もあって力強く成長してきた。
幼少時から才能を発揮し、幼稚園児の頃には既に90km/hの球を投げていた。
元々右投げだったが小学6年で肩を壊したため(詳しくは劇場版で)左投げに転向する。
メンタル面で不安があるが、いつの時代も女房役の捕手達がそれを上手くコントロールしている。
逆境に進んで身を置き無茶することが多いが、その度に自らの潜在能力を発揮して逆境を乗り越えてきた。

サウスポーでありながらMAX102mph(164km/h)のストレート(ジャイロボール)を軸に、
フォークを織り交ぜて相手をねじ伏せるピッチングを得意とする。
高校までは常に先発投手だったが、マイナーでは抑えに転向、
後にメジャーで先発として数々のタイトルを獲得後、抑えに再転向した。

アメリカで幼なじみだった薫と結婚。2児の父となる。


○佐藤寿也
CV:森田成一(青年期)、大浦冬華(少年期))
吾郎の終生の好敵手。
性格は真面目で心優しい。だが吾郎の敵に回ると嫌みな奴になるなど二重人格的な面がある。
吾郎の幼なじみで、彼に無理矢理連れ出されたことが野球をするきっかけとなった。
本田茂治がギブソンから奪ったホームランが自身の野球の原点だと語っており、自身も最高のバッターを目指している。
捕手としての才能も素晴らしく、精神的に追い詰められた吾郎や眉村を見事立ち直らせた。
両親に捨てられた過去を持ち、中学時代から本気でプロを目指していた。
諸事情があってシニアリーグに入団しなかった中学時代を除けば、強豪チームでプレイし続けて育ったエリート。
基本的にホームランか三振しかしない気がする。
FAを行使してホーネッツに移籍。再び吾郎とバッテリーを組むこととなる。


○清水薫
CV:笹本優子
ヒロイン。初期から生き残っている貴重な女キャラ。
ずっと片思いしていた吾郎とW杯編にてようやく恋人同士になり、アメリカで吾郎と結婚。2児の母となる。


○ジョー・ギブソン
CV:落合弘治
吾郎が生涯目標とする投手。その実力は作中屈指。モデルはロジャー・クレメンスとランディ・ジョンソン。
死球で吾郎の実父である本田茂治を死なせてしまった過去をもち、贖罪のため吾郎の成長を見守ってきた。
速球派で鳴らしており、晩年でも力押しのピッチングを続けている。
W杯では心臓病を抱えていたものの、チームのためにとマウンドに立ち続けた。 
現在は息子のギブソンJr.が所属するレイダースの監督。


〇本田茂治
CV:子安武人
吾郎の実の父親で、横浜マリンスターズに所属していたプロ野球選手。
故障が多く、一軍と二軍の間を行ったり来たりしていたが、30歳で肘の靭帯を怪我した事で事実上の解雇宣言を受けた。
だが吾郎の気持ちと親友の茂野の助言もあり打者転向を決意、球団残留を勝ち取った。
翌年、ギブソンとの勝負でHRを打った後、頭部にデッドボールを受け帰らぬ人となる。
一〜三巻は彼を中心に話が進行する為、幼稚園編の主人公と言える。死亡後も吾郎の目指す原点として要所で登場する。


◆アニメ
NHKの土6枠にて放送されていた(全6シーズン)。
原作をほぼ忠実に再現し、投球シーンなどは使い回しているものの、迫力ある作画が特徴。

しかし、高校編から原作にないオリジナルストーリーをいくらか入れるようになったため、原作で重要だった場面や台詞が削除される事が増えた。

例)
  • 海堂1軍vs2軍戦での榎本登板&キャラ崩壊(原作では榎本登板せず、アニメで打たれた後にブチ切れ&ナックル投げ)
  • ↑の試合の結果改変(アニメでは吾郎のサヨナラHRで決着、原作では7回の寿也の2ランHRで逃げ切り)
  • 聖秀編でのマネージャー追加(アニメでは原作で中学編以降出番のなかったキャラを使用)
  • 川瀬涼子の高校編での再登場
  • 藤井のHR抹消(原作ではvs海堂2軍でHRを放ったが、アニメでは無かったことにされた。藤井に何の恨みが?)
  • 海堂戦最終盤でのおとさんの台詞省略(絶対に省略してはいけないはずだが、声優の問題だったのだろうか……)
  • 実況の消滅(結局ワールドカップ決勝まで実況はほぼ消された)
  • マイナー編でのファンとの絡み(「教育テレビ枠」という事で必要だと判断したのだろうが、1話割く程のストーリーだったかと言われれば……)
  • ヤングJAPANでの千石の登場(出した割には扱いが空気。なお原作で千石はプロ入りしたかも不明)
  • メジャー編でのオーナーの性格の改悪(原作ではそれ程でもなかったが、アニメでは明らかな利益優先主義者となっている)
  • 突然の脇役主役回の登場(ダンストンが主役で1話ってwww)

本放送→再放送→新作というサイクルを繰り返し、
更に原作ストックが大量にあるため(現在は追いついてきているが)引き伸ばし策をほとんど行っていない。

歴代NHKアニメの中でも高い人気を誇り、
4th seasonではウルトラマンティガから続いてきたTBSアニメ土6枠を日5枠へと追いやった。

1st〜3rd seasonまでのOPはロードオブメジャーが担当し、作品と絶妙にマッチした曲で高い人気を得た。
が、解散してしまったため4thからは別アーティストが担当している。

余談だが、1st〜3rd seasonまでの監督は史上最悪と言われたキミキス pure rougeのカサヰケンイチ。
これとかハチミツとクローバーみたいに作れば良かったものを……。

5th最終回はオリジナル話。
野球への情熱を失いかけた吾郎が、野球をする“本当の理由”を思い出して再起する。

三船リトル、三船東、聖秀学院のチームメイトが総登場し、さらには少年期の吾郎も登場し、
EDは1stのOPである神曲『心絵』がフルバージョンで全シリーズの映像と共に流された。

6thでついに原作に追いつく事となり、結局最終回はアニメオリジナルという形をとった。

……が、しかし、最終巻となる78巻の限定版に、コミックス準拠の最終回のアニメDVDが同梱されることとなった。
原作終盤が急ぎ足ぎみだった為か、吾郎がプロテストを受けるために特訓をするシーンなどが原作より細かく描かれている


◆ゲーム

こちらはアニメと違って、とことん恵まれていないことで有名。
ほとんどの作品にクソゲーの烙印が押されている。

特に『メジャーwii パーフェクトクローザー』はその中でも飛び抜けており、
ジャンラインとの激闘の末“2008年度クソゲーオブザイヤー”の座を手に入れた。
その壮絶さは野球を少しでも知っている人間なら、
センター前キャッチャーゴロ」が頻発するゲームだと言えばその異常性がわかるだろう。

同年に発売された『メジャーwii 投げろ!ジャイロボール!!』もあまりに不自然な選手の挙動で話題を集め、
ジャイロボールよりゲームを投げる人が続出した。





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