クソゲー

登録日:2009/05/31 Sun 16:11:23
更新日:2024/04/18 Thu 10:59:16
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はいクソー
二度とやらんわこんなクソゲー


クソゲーとは、「クソみたいなゲーム」の略である。

+ 目次

【概要】

つまらない、バグだらけ、理不尽な難易度、電波シナリオetc…様々な理由により、購入者から「出来損ない」と認定されるゲームの事を一般的にクソゲーと呼ぶ。英訳は「shitty game」。

間違っても排泄物題材だったり八面六臂の活躍を見せていたり性的対象に入っていたりするゲームの事ではない。
そういった作品は「(フン)ゲー」「本当の意味でのクソゲー」「クソゲー(物理)」「スカトロ物(主にアダルトゲーム)」と呼ばれる。

みうらじゅんが『いっき』を指して言ったのが由来だとされる。
但し、後述する様に『いっき』は普通に遊べるゲームであるため、現在はクソゲーの定義からは外れるとされる事が多い。
当時のみうらの指摘内容を見るに、当人の意図としては今で言う「バカゲー」のニュアンスが多分に含まれていたものと推測される。

リメイク、移植等により元ゲームの良さが損なわれてしまった物は「クソリメイク」「劣化ゲー」等と呼ばれる。



【クソゲーにありがちな代表的な要素】

「クソゲー」という区分は人によって様々だが、主に下記の点を満たしているとクソゲーと認定されやすい。

  • 操作性が悪い(珍妙なボタン配置、キーレスポンスの悪さ、処理落ち等による遅延など)
  • 難易度が極端(プレイヤーを苦しめる事しか考えていない理不尽な仕掛け、攻略が事実上不可能なレベルの高難度、あるいは逆に達成感が感じられない程の低難度、高低のつけ方がおかしい)
  • 運要素が強すぎ(プレイヤーが介入する点が少なすぎる)
  • ストーリー・キャラクター・世界観の質が著しく低い(矛盾や掘り下げ不足・明らかに筋違いな言動や行動ばかりするキャラ・胸糞としか言えないのに美談扱いされる展開など)
  • (原作がある場合)再現度が低い、原作の過剰な軽視、独自解釈による改悪等
  • システム・ユーザーインターフェイス(以下UI)面の不備(ロード時間が長い、バグが多いなど)
  • フリー素材やアセットの多用でオリジナリティが皆無(商業作品なのにフリー素材の多用、アセットフリップなど)
  • モンスターの出現場所や不自然な当たり判定等の設定ミスが多い
  • グラフィックやサウンドが劣悪(グラフィックが旧世代機並、BGMや効果音が合っていない)
  • 単調で作業感(やらされている感)が強い
  • やたら追加料金を迫る
  • 売り逃げ前提で手抜きやショベルウェア、未完成商法
  • 複数回に及ぶ発売延期(但しそれが功を成し名作となったケースもある)
  • 公式による保証や対応に問題がある
  • プレイヤー、もしくは特定の団体(民族や企業等)を明らかに挑発している
  • 著作権等の権利的な部分に問題がある内容(盗作など)
  • 政治・宗教的にヤバい内容
  • そもそもゲームとして成立していない(ゲームでないソフト*1は原則除く)

またエロゲーに関しては悪い意味でコンシューマーゲーとは開発力に差があるのでハードルが低く、
R18故の表現の縛りの緩さに目をつけた作品や、ニッチ層狙いでヒットを想定していない様な作品も多いので判定が難しい部分がある*2が、

  • シナリオに決して看過出来ない大きな欠陥がある
    • 主に超展開・設定詐欺・ボリューム不足
  • システムやUIに著しい欠陥がある
    • インストーラーやバックログ未搭載、肝心のゲームが起動しない
  • BGMのミスマッチ
    • 曲自体はいいのに使う場面を間違えている
  • PCに物理的な被害を与える
    • アンインストール時にHDDが消える、System32*3に悪影響を与える
  • CG(一枚絵)や立ち絵などに問題がある
    • 枚数が極端に少ない、原画家詐欺、作画崩壊、文中描写と異なる内容である等
  • 常軌を逸するバグ
    • 元々多少のバグは見逃される傾向があるが、数が尋常でなかったり数が少なくても凶悪であったりマルウェア混入などの実害を伴なうと矢面に立たされやすい
  • 値段に比例しない内容の薄さ
    • 価格設定によっては完全クリアまで5時間未満であった場合矢面に立たされやすい
  • 開発・発売元の対応や発言などに問題がある
    • 度重なる延期・未完成商法・ギガパッチ・メーカーの夜逃げ or 発売直後にメーカーが解散する売り逃げ商法・ユーザー軽視・投げやりな対応等

これらが複数当てはまるとクソゲー扱いされやすく、コンシューマーゲーと比べると小規模なメーカーが多い事からユーザーの信頼を失うとそのままメーカーが解散してユーザーサポートが終了する場合も多々ある。
これをアメリカゲーム市場全体でやらかした結果ゲームそれ自体がユーザーの信頼を失い、一時は家庭用ゲームがこの世から消えかけた事件がかの有名な「アタリショック」である。

最初から売り逃げを意図した作品で、大元のメーカーや親会社が対応する気も毛頭ない場合はその限りではないが、発売姿勢を非難される事も。
但しエロゲーは値段がロープライス(3000円未満)、ミドルプライス(4000~6000円位)、フルプライス(8000円位)、オーバープライス(9000円以上)と分かれており、イラストや文章量などは値段によって要求量が異なるので注意。
「ロープライスの抜きゲーならこんなもん」「フルプライスでこの出来はもはや犯罪」等々。

なお、コンシューマー・エロゲー両者に共通する事項である「複数回の発売延期」は、小売店で予約をしたユーザーのみならず本来の発売日に向けて陳列スペースの確保等を行っていた小売店側に迷惑がかかる行為でもある。
発売延期に至る事情は多々あるものの、「発売延期を重ねたにもかかわらず、バグが蔓延するなど低品質である」「システム面が時代遅れになる」等の二次被害が発生してしまう事も少なくない。
また旬のネタを取り入れたゲームは、旬な内に発売しようと焦る余り、内容が薄かったりバグが取り切れていなかったり等の負の連鎖が起こり易い。逆にネタが旬を過ぎてしまった場合は誰得ゲーになってしまう場合もある*4

エロゲー業界では、コンシューマー業界では悪い意味で考えられない様なバグ、意図的なルートの封鎖やパッチ配布で誤魔化すスタイルの未完成商法などが横行している為、
それらに慣れきったエロゲープレイヤー達の堪忍袋の尾は異様に頑丈であり、コンシューマーゲーと比べるとエロゲーのプレイヤーから「クソゲー」呼ばわりされる欠陥のレベルとハードルはコンシューマなどと比べると異様に高い。
コンシューマーゲーならクソゲーと言われるバグや仕様を有しているエロゲーでも、某KOTYのエロゲー板ではそこまで話題にならないまま流されたり、そもそも土俵に上がらない事もある。
対比としての良い例が後述の『戦極姫』『Pia4』。
その為、エロゲー業界は北斗の拳の舞台に擬えて「修羅の国」と形容されている。
但し「性癖」や「シリーズ物」にこだわりがある人が多く、コンシューマーでは問題になりにくいところが問題になったりもする。


また、斬新すぎるジャンルに挑戦して失敗したり、シリーズとしての人気に甘んじてゲームそのものとしての精錬を怠ったゲームもクソゲー扱いされる事が多い。基本的にゲーム黎明期のファミコン時代に目立つが、現代でも見られる。

アニメや漫画を題材にした、所謂「キャラゲー」と言われるゲームにも、クソゲー呼ばわりされるものが多々あるが、
元々キャラゲーはゲームとしての面白さよりも原作愛や原作のファンを喜ばせる要素がどれだけあるかが重要視されるジャンルであるため、
ゲームとしてはクソでも原作再現に気合が入っていればファンアイテムとして人気になるケースもある(「仮面ライダー 正義の系譜」「涼宮ハルヒの激動」「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル」など)。気合を入れ過ぎた為にゲームとしてはクソという事が往々にしてあるが
その為、キャラゲーがクソゲーとして定義されるには「ファンアイテムとしても失格」といった条件が必要になる。(「仮面ライダー サモンライド!」など)


他にも、前作と全く違う世界観(例:ファンタジー→近未来だったり前作を劇中劇にしたり*5)によって幻滅され、クソゲー扱いされるものもあるが、これは旧作レイプに近い。
また、どう考えても大人向けなのに子供をターゲットに売り込む(その逆も然り)等、ゲーム自体に罪はないのに販売戦略上のミスでクソゲー扱いされてしまう事もある。
シリーズものにおいては前作までのファンから批判される様な作品もクソゲー扱いされやすい。
例としては前作主人公等主要人物の扱いが悪い、後付け設定による前作の茶番劇化や重大な矛盾の発生、単純に前作の評価が非常に高く上がったハードルを越えられない出来だった場合など。
但し前作までを考慮せずその作品単体で評価した場合は佳作~良作と見なせる作品も少なくなく、クソゲーではなく「ガッカリゲー」と区別される事が多い。

が、クソゲーになった為にかえって話題になったゲームも存在し、話題を見つけ出す為に敢えてクソゲーのみを進んでプレイする「クソゲーハンター」も存在する。


【代表的なクソゲー】

以下、一般的に「クソゲー」と言われるゲームを(発売順に)挙げる。
なお、ここに挙げるものは客観的にどう頑張っても普通とは言えないゲームである事を明記しておく。

■日本製

☆据え置き部門

こんな け゛ーむに まし゛に
なっちゃって と゛うするの

タレントのビートたけし(北野武)氏が開発に関わったアクションアドベンチャー。
クリアするには、膨大な選択肢の中から極めて限定された正解ルートをほぼノーヒントで導き出す、非常にシビアな選択を強いられる。
その上、常識では考えられない様な謎解きや理不尽な妨害要素がゴール寸前まで襲いかかってくる有様。
よって大半のプレイヤーにとっては攻略情報無しのクリアはまず不可能である。
なお「常識があぶないファミコンソフト」「単純なチャレンジゲームと考えたら(中略)ほとんど最後までクリアーできないだろう」とパッケージに明記されている。
早すぎた箱庭ゲームとも言える作品で、後の北野武の映画を髣髴とさせる不条理かつ暴力的な内容があまりにも印象的。
ファミコン黎明期の作品ながら、今なお人々の記憶に残るレジェンドオブバカクソゲー。
狙って作られたバカゲーでもあり、徹頭徹尾メチャクチャで不条理な作りにはファンも多い。
そして、タイトー直々にWiiやスマホに移植リメイクを出している。クソゲーなのに。


  • ゴーストバスターズ(FC/徳間書店/1986年9月22日)
アメリカで大人気となった映画をアクションゲーム化した作品。
マップ移動時の操作キャラクターがなぜか映画のロゴマーク、苦行とも言えるお化け退治&お金稼ぎ、ラストダンジョンのビルでは最上階まで連打地獄。
極めつけはラスボスを倒すと、突如真っ黒な画面になりしばらくすると突如「りり」という文字が現れる意味不明なもの。*6
これらの出来栄えから、当時発行されていたとあるゲーム雑誌に「もはやゲームになっていない」と酷評された。
なお海外版はちゃんとエンディングがあるが、そっちはそっちで文法ミスが多すぎて英語として成立していない始末。
そもそも日本語版でプログラムミスを直した時に出てくるエンディングもほぼ同文だったりする…。
これ英語分からないやつが辞書適当に引いて作ったのでは。


洋ゲーの移植。国会に先駆け牛歩戦術を導入した画期的なゲーム。
実は元のゲームだとセーブができたのにFC版ではできなくなったのも理不尽に拍車をかけている。


広大すぎるマップを彷徨う、つまらないを体現した様な作業ゲーの鑑。
実は日本初の戦闘にアクション要素があるRPGとされる。
ROMの隠しメッセージが……。


ロックダウン「61万人を不幸にしたって事じゃねえか!」
アクションゲームとしての体裁は整ってはいるが難易度調整がガバガバで、初見は開始2秒で即死がデフォ。
FCの鬼畜ゲーの代表格として頻繁に挙げられ、近年では公式にすらネタにされている。
後にスマートフォンアプリとしてリメイクされたが、メーカー偽装ではないかと疑われてストアから削除された経験があったり、宣伝用のショートアニメの方が大ヒットしてアプリと無関係な2期が制作された挙句、そちらで「あんなクソゲーのことは忘れるんだ!」と切り捨てられたりとネタにも事欠かない。


ジャンルは「推理ADV」だが、中身は銃弾飛び交うアクションゲーム。
システム・UIがガバガバで推理ADVを名乗るのもおこがましい何か。
おまけに世界観は上記「たけ挑」を彷彿させる世紀末。


  • 時空の旅人(FC/ケムコ/1986年12月26日)
同名のアニメ映画公開から6日後に発売された、歴史改変をテーマにしたアドベンチャーゲーム。
だがその実、歴史上の人物の質問攻めに「はい・いいえ」で答えるだけ、質問の重複や歴史性がすぐ変わって迷いやすい、少しでも癪に障る選択をすればすぐ「きりころされました」となってゲームオーバー、しかもコンティニュー一切なしと、悪い意味で高難易度かつ味気ないゲーム。
そもそもゲーム側の登場人物は原作における 脇役一人だけ であり、主人公すら出ていない。


  • CITY ADVENTURE タッチ MYSTERY OF TRIANGLE(FC/東宝/1987年3月14日)
FC最盛期に粗製濫造されていたクソキャラゲーの中でも、一際クソっぷりを放つ東宝の堕とし子。
タッチ要素が全くないシナリオ*7の、恐らくガワ替え*8アクションゲー。
一つのアクションゲーとして見てもひたすら単調で爽快感も無く、全く楽しめない。
裏技としてヤバい内容のパスワードが有名*9だったり、これ以降あだち充氏の作品が全然ゲーム化されない*10事もあって「原作者を激怒させ、今日に至るまであだち氏原作作品のゲーム化が困難になった原因」とも噂された。


  • エルナークの財宝(FC/トーワチキ/1987年8月10日)
「理不尽な難易度」「説明書に平然と嘘の記述が成されている」というダブルコンボの影響で
一面から無限ループという理不尽難易度でありながら、発売から13年後の2000年になるまで確固たるクリア情報が世に出なかったトンデモRPG。
(但しこうなったのはマイナーゲーで攻略本が出なかった*11のと、マイナーゲーで攻略情報の交換が盛んに行われなかったのも一因。)
その発見された攻略法も「ウリとして前面に押し出していたシステムを裏切ったモノ」という盛大すぎるトラップである。
上記の要素が合わさり、「世界一難しいクソゲー」という名誉(?)の称号を勝ち取っていた。


シナリオは良質なのに通常クリアが偉業扱いとされ、嘗てファミ通で行われていた「やり込み大賞」において、クリアしただけで掲載されたレベルの超絶難易度。
斬新なストーリーや設定など光る点は幾つかあるため、リメイクを望む声が多く、既にファンメイドのリメイク「STARGAZER」すら存在するほど。


移動画面はアクション、戦闘はRPGというアクションとRPGを融合させた当時としては多分全く新しい(ry。
いや、まぁ、実際そこら辺の出来は当時のゲームとして考えれば悪くないし楽しめる位なのだが、一番の問題は''かなり長いゲームなのに中断手段がない事。その為誰に言われるまでもなく投げ出す人も多かろう。
そしてそんな苦労をしてクリアした人に叩きつける、 あっけなさ過ぎて感慨もないED


  • ジーキル博士の彷魔が刻(FC/東宝/1988年4月8日)
名作サイコホラー小説「ジーキル博士とハイド氏」を原作としたアクションゲーム
移動が遅いくせに敵の攻撃はやたら激しい、当たり判定がいい加減、説明書を読まないと微塵も内容を理解できないなど不快な要素が満載で、斬新なシステムも多いがそれらが悉く裏目に出ている。
2人の主人公を切り替えて進行するというアイデア自体は悪くないのだが…。


超能力者を養成するという名目の、当時だからこそ許されたアドベンチャーゲーム。
しかし、ゲームで超能力者になれる訳もなく、実際ただの運ゲーそれを証明するかの様に、統計では一般人がクリアできる確率はなんと0.35%
ちなみに一見同じに見えるミニゲームでも内部処理上は超能力に合わせて異なる処理にするなど、スタッフはいたって大真面目だった様だが、果たしてちゃんと超能力者にデバッグをやらせたのかは今でも分かっていない。
当のエスパー清田にすら「こんなゲーム」呼ばわりされているのは内緒


  • ソードオブソダン(MD/セガ/1991年10月11日)
元となったAmiga版はそこそこ出来がいいが、メガドラに移植されるや後ろを向く事すら困難な酷い操作性、激しすぎる攻撃、存在しないBGM、嫌に力の入ったグロ描写など盛りだくさんのクソ要素で一躍有名に。
メガドラ専門誌「beep!メガドライブ」の読者レビューにおいては23回に渡って最低点記録を守り続けて「帝王ソダン」とあだ名され、
その地位を脅かしかねないクソゲーが現れるたびに10点をつけて記録更新を阻止しようとする「ソダン親衛隊」なる連中までいたという。
メガドラミニに「負の遺産」という意味で収録が考慮されたものの、これを収録してしまうとCERO:Zでも足りなくなるという理由で却下された。


  • 摩訶摩訶(SFC/シグマ商事/1992年4月24日)
相原コージがキャラデザインを手がけたRPG。
プレイ中に出くわす致命的なバグがあまりにも多く、バカゲー的仕様(「ラスボスがHP1」等)の区別が困難なほど。
しかし、BGMには全体的に良曲が多く、またバグあってこそ「摩訶摩訶」というユーザーがいる一方で、バグさえなければ「シリアスな面もあるバカゲー」として楽しめるのではという意見も。
実際、主要キャラは独特の味を放っており、昨今同じ様なインパクトのあるゲームはなかなかお目にかかれない。

事実、本作のコンセプトを引き継いだ「イデアの日」は、目立ったバグがない事もあって良作の扱いを受けている。


  • ジョジョの奇妙な冒険(SFC/コブラチーム/1993年3月5日)
かのコブラチームが製作したジョジョ3部を題材とした色んな意味で語り草となったアドベンチャーゲーム。所謂「コブラジョジョ」。
ジョジョ作品初のゲーム作品とファンから期待されていたが、全体的に大味な出来であらゆる面で原作を徹底的にガン無視して余計な方向へ突き進んだシナリオが特徴。
「原作読者でないとクリアが難しい*12が、原作読者は適当に改悪されたシナリオにげんなりしてプレイする気がなくなる」という内容で、
ストーリーやキャラ設定は原作を見てないのではレベルで乖離が激しい一方、上記のゲーム仕様や細かい部分(主人公の家の掛け軸など)は原作に忠実というよく分からないゲーム。
BGMだけは良質だがマイナス要素が多過ぎる。


投げ売りされすぎてエロゲーを焼くのに使われたアレ。後にFIFA等のサッカーゲームを生み出したEAの忌み子。
実際のゲーム内容について解説すると、カーソルを動かして下のコート画面にいる選手に指示を出すという斬新な試合形式を取っている。
だがクリック部分が小さくコントローラーでは操作が劣悪。これを現実的に行える様にする為かサッカーゲームなのにスピード感ゼロ。
日本代表もいるワールドトーナメントに鹿島アントラーズだけが全員実名で入ってて、各チーム11人で反則は無いと設定が雑。
それどころかゲームタイトルにも使われているジーコ(本名:アルトゥール・アントゥネス・コインブラ)はゲームには一切関わっておらず、プロモ活動の一環としての名義貸し(鹿島アントラーズが出て来ないEAカップを優勝してパスワードを送った際にサインが貰えるキャンペーン)のみ。
つまり日本受けしそうなやっつけ要素をつけた、ただのサッカーシミュレーターのクソゲー。


  • アルナムの牙(PCE/ライトスタッフ/1994年12月22日)
『エメラルドドラゴン』等を代表作とする木村明広氏がキャラクターデザインと総監督を務めた、人種差別をテーマにしたRPG。
徹底した差別による陰鬱なストーリーに加え、プレイしてると絶対に出くわす致命的なものも含めた多種多様なバグと高いエンカウント率、詰む可能性すらあるのにセーブデータが一つしか作れないというストレスフル仕様。なお、バグについて総監督の言い訳は「媒体製造工場のせい」。なわけねーだろ
一方、素晴らしいビジュアルに加え豪華声優陣を起用、ストーリーも終盤やや駆け足な事以外は文句なしの出来なので、「バグさえなければ…」という評価があるのは「魔訶魔訶」と同様。

そこでPS移植版は一本道のアドベンチャーゲームにしてボイスとシナリオを楽しめる様にした。セリフは殆ど流用なので粗もあるが、とりあえずバグはゲーム性共々なくなった。それはそれでどうなんだ…
また続編のRPG「アルナムの翼~焼塵の空の彼方に~」は環境破壊がテーマで、随所にアニメーションムービーを使い無難な仕上がりに。だが双方とも結果は奮わず、集大成となる「牙も翼もてんこもり」を出す前に会社が焼塵となってしまった。


  • 香港97(SFC/吉喜軟体公司/発売日不明)
本土返還直後の香港を舞台にしたSTG。任天堂非公認の同人ソフトであり、当然の事ながら公式の流通ルートには乗っていない。
内容も「香港返還でやってきた中国12億人民をヤク中の主人公が一人残らず抹殺する」という、今見れば概念爆弾かと思わせる程に不謹慎な内容の一作。写真やロゴなどの無断使用も多い。
不謹慎ぶりばかりが語られるが、スコアを稼ごうがボスを倒そうが終わらず、ゲームの体を成していない。陳死亡


  • ビヨンド ザ ビヨンド 〜遥かなるカナーンへ〜(PS/SCE/1995年11月3日)
販売はSCEだが、開発はシャイニング・フォースシリーズで成功したキャメロットで、セガハード以外への参入は初であった。
プレイステーション一周年記念という事で美術は漫画家として活躍していた柴田亜美、音楽は後にテイルズオブシリーズで一気に世に知られる事となる桜庭統を迎え、CMには当時15歳だった仲間由紀恵を起用して「ビヨビヨ」という略称を作るなど大々的な販促も行われた。
だが蓋を開けてみるとあまりにテンポやバランスが悪く、多発するバグ等作り込みも甘くストレスがたまる代物。
顔グラも柴田亜美の絵にイマイチ似ておらず、ポリゴンに至っては似せる気すら感じさせない。まぁこの時代のポリゴンは人間の形をしてれば上等って時代ではあるが。
「攻撃中にボタンを連打すると追加攻撃が可能」といった斬新な要素があったりダンジョンでは凝った謎解きがあるのだが、エンカウント率の高さで台無し。
連射パッドNG*13だったり、攻略本に「移動中に連打するとエンカウント率が下がる」というが載っていたりと、ゲームを取り巻く全般でプレイヤーを苦しめた。
大半のプレイヤーは指かコントローラーのどっちかが逝く。
出す予定だった続編も当然なくなり、PSの一周年記念は関係者全員にとっての黒歴史という形で飾られる事となった。


  • 大冒険 セントエルモスの奇跡(SS/パイ/1996年4月19日)
セガサターンクソゲー四天王の一角。通称「超海魔王」
大味すぎるゲームバランス、素人の落書きレベルの狂ったモンスターデザイン、あまりにもヘボい演出、シナリオのオチの付け方等々が異彩を放つセガサタ屈指のクソRPG。
グラフィックもSFC初期レベルのショボさで、更にインターフェースは大航海シリーズのモロパクリ
SS専門誌「セガサターンマガジン」の読者レビューにて「このゲームを買う事自体が大冒険」と評価され、後に四天王の筆頭格が現れるまで最下位を独走していた。
そのクソさはゲーム中の一文「これは ひどい」で表現される。
タイトル名から「このゲームが発売されたのが奇跡」という声すらある。

なおPS移植版は、多くの要素が劇的に改善されそれなりに遊べるレベルになったが、香ばしいながらも個性的な要素までほぼ消えてしまい、単なる無難ゲーになってしまったとも。


セガサターンクソゲー四天王の筆頭格であり、当時はメガドラの「帝王」ソダンに唯一匹敵するとまで評された伝説のクソゲー
あまりにもクソで電波過ぎる内容…だけでなく、発売元の丁寧な対応でカルト的人気を獲得し、
「クソゲー超魔王」「最下位帝王」「クソゲー界の征夷大将軍」等、数々の二つ名を持つ。
今なお「デス様」の愛称で親しまれ続ける異色のネタソフト。
また「上から来るぞ!気をつけろぉ!」を始めとした迷言の数々は、今ではネットスラングとして定着している。


  • 南の島にブタがいた ルーカスの大冒険(SS/スコラ/1996年10月10日)
セガサターンマガジンの読者レビューでデス様の最低点記録に並んだという驚異の作品。通称「ブー太郎」
ゲーム内容は主人公であるルーカス自身の過ちで封印されてしまった島民を助けていくというもので、横スクロールアクションの道中で島民を解放したりパズルを解いたりする。
ゲームオーバーはなく、敵に接触するミスをしてもパズルを全て失敗してもクリアはできるというやり通しのマルチエンディング仕様。但しミスするとそれまでに助けた島民の数が減る。
だがパズルの内容以外のクオリティが低く、特にアクション部分はSFCレベルの酷さで「ダッシュするとジャンプ不可」「止まる時に滑りまくる」等、死なないとはいえ操作性が劣悪。
とにかく不親切でとっつき辛いが、パズルだけは難易度の差こそ激しくバグもあるものの総じて出来が良い。
このため初動こそ酷かったものの最終的にはワースト10まで順位を上げ、四天王とは差が付く事となった。
つまり四天王に加え更に5つもこれを超えるクソゲーが存在しているという事なのだが


  • FIST(PS・SS/イマジニア/1996年11月12日)
セガサターンマガジンの読者レビューで最終的にデス様に次ぐ低得点を記録した代物。だが通称は与えられなかったという無冠の帝王。
美少女格闘ゲーム『制服伝説プリティ・ファイター』シリーズの3作目で、今作のみ試合部分は3Dポリゴン。
しかしSS版は段ボール工作にお面が付いた様な壊滅的造形であり、美しさが感じられないどころか恐怖しか感じない。
このおぞましいモデルを自由なアングルで鑑賞できるためスカートの中も見れるが、全く嬉しくない。
ゲームバランスも劣悪だが、それすら二の次になる。
PS版は比較的マシなのだが…何故SS版だけこうなってしまったのか。
イラストは良く声優陣も豪華なので、前作までの様に2D格闘ゲームにしていれば…と惜しむ声も。


  • 里見の謎(PS/サンテックジャパン/1996年12月6日)
PS最低のクソRPGと誉れ高い一品。
異常に短いロード時間と一本道構造でまず迷う事のないフィールド構成のおかげでプレイ自体は快適に進むものの、
大味なバランスに意味不明なシナリオ、RPGツクールレベルのグラフィックなど、それ以外の出来は悲惨の一言。
しかも、開発元は何をトチ狂ったか本作に「オススメRPG」と書かれたシールを勝手に貼って出荷する暴挙に出てSONYを激怒させた。
このシールを貼る行為は同社の別作品「10101〜“WILL”The Starship〜」(勿論クソゲー)でも行われた。


  • 黄昏のオード(PS/トンキンハウス/1996年12月27日)
高いエンカウント率に加え、明らかにソロ向けでない打楽器オンリーの戦闘BGMの中、低命中率と命令無視による戦闘テンポの悪さでイライラさせ、
退屈なお使いばかりな上にそれを無に帰すシナリオによりプレイヤーのモチベーションをゴリゴリ削ぐストロングスタイルのクソゲー。
「シンフォニックRPG」としての目玉である作曲システムも各文字に充てられた野太いおっさんの様な声をした音声データをくっつけるだけの残念クオリティだが前述のクソ要素により霞んでしまう。
一応戦闘 以外の BGMはそれなりに良質。


  • プラネットジョーカー(SS/IMP/1997年3月7日)
セガサターンクソゲー四天王の一角。通称「惑星戦士」
一応STGとしての体裁こそ保っているがBGM以外のあらゆる部分の作りこみが激甘で、その上笑える部分はほとんど無いなど、
あまりにひどすぎるクオリティに、「学生が作った作品をそのまま発売した」という噂までがまことしやかにささやかれる有様。
ある意味一番タチが悪いタイプのクソゲーだが、恐ろしい事にこれでもセガサターンクソゲー四天王では末席クラス。超海魔王「やつはクソゲー四天王の中では最弱…」声優魔神「あいつは、私たちほど、クソではないのよ」デス様「やはりやつでは、ダメだったか」


  • スタンバイSay you!(PC、PS、SS/ヒューマン/1997年3月20日)
セガサターンクソゲー四天王の一角
名声優にして音響監督もこなす多才で知られた千葉繁の汚点。通称「声優魔人」
ADVとして完全に破綻したシステム、デス様にも劣る"充実したオプション"に加え、
今日の様な声優ブームも巻き起こっていない当時に声優3人が歌って踊るOPなどあまりに時代を先取りしすぎたゲーム。
挙句セガサターンマガジンの読者レビューにてデス様の最低点記録を塗り替える偉業まで果たした。


紆余曲折を経てピピンアットマークからPSとPCへ移植されたガンダムゲー…だが慣れれば一時間足らずで終わる死に覚えゲーで、
バンナムの公式年表から抹消されていた事がある正真正銘の黒歴史
詳細は項目参照。


月刊少年マガジンで連載されていた同タイトルの漫画の格闘ゲーム。
当時のファミ通レビューにて「本当に完成品か!?」等と徹底的にこき下ろされ、クロスレビュー12点という最下位タイの記録保持者(後に12点を付けられた作品はあるが、取ったのはこちらが圧倒的に先)。
PS黎明期と比較しても物議を醸すグラフィックに低品質極まり無いBGMとSE、遅すぎる読み込みでシステム面の出来も劣悪だが、
キャラゲーなのにボイスなしレオン一強のゲームバランス等キャラゲーとしてもアウト。


FF7の影響を受けて作られたとされる、ディスク2枚組の大作RPG。
ancientを「アンシャント」と読ませる所*14から始まり、3Dグラフィック・戦闘システム・ゲームバランス・UI・ストーリー・BGM・大半の声優の演技まで含めた、ありとあらゆる要素が凄まじい低クオリティという副題通りのダークサイド。まさに 全方位隙が無いストロングスタイルのクソゲー

評価点は進行不能レベルのバグがない点や、パッケージのキャラ絵とごく一部の声優の演技ぐらいだが、OPムービーの粉々に吹き飛ぶおっさん位しかインパクトの強いネタ要素がなかったせいか知名度も低く、発売から10年以上経っても 中古が1円(送料抜き)で買えた なんて事例もあった。
だが令和に入ってからYouTubeのクソゲーレビュー動画で取り上げられた事がきっかけで、某カタログでもアクセス数が急増するなど人気?が高まり、動画投稿から半年経つ頃にはソフトがプレミア化して値段が普通に2~3万くらいにまで高騰した。
同時に色々な考察もされる様になり、BGMに関しては下に記すサントラ版のそれとあまりに完成度が違い過ぎる事、BGMの各パートのキー(音調)が一致してない事から、専用のデータとしてゲームに落とし込む際に何らかのミスがあり、あんな超音波状態になったのではないかと言われている。
なお ゲーム発売前に 前日談のドラマCDやサントラが発売されたが、こちらの出来は案外まとも。サントラのBGMはかなり良曲揃いで上記の考察の発端となった程で、ドラマCDはメインキャラ以外には大御所声優を採用するなど演技面がかなり上昇している他、ストーリーも悪くはない。

パッケージ裏で「断言しよう!このゲームに並ぶ格闘ゲームは無い!」と豪語しているが、その実態たるや週間ザ・プレイステーションで100点満点中10点を叩き出したある意味伝説のクソ格ゲー。
同時期の鉄拳3等とは比べるべくもないお粗末なグラフィックに加え、「ジャンプ不可」「起き上がりに必ず硬直する」等のストレスフルな操作性、不親切なシステム、常にバグってる画面、動作とあってないSE、キャラクターごとのストーリーさえない単調なゲーム進行….等、その不可解な仕様の数々はどう見ても未完成品。確かにこんなクソゲーに並ぶ格闘ゲームは存在しない。というかあってたまるか。
そんな今作の唯一の見どころは、ヤケクソ気味なノリのパッケージ裏。カモメも飛んでるぜ、感涙!

  • 水族館プロジェクト(PS/テイチクレコード/1999年3月11日)
魚を釣って水族館を作る釣りゲーだが、釣りのつまらない要素まで忠実に再現してしまったゲームとは名ばかりのシミュレーター。
釣りコンがなければまともに釣れないし、あってもひたすら虚無が訪れるだけであり、数多のクソゲーハンターを失踪に追い込む怪物。
海遊館が監修しているだけあって魚のグラフィック だけ はいいがそれ以外のクオリティはお粗末。
……という話だったが、2022年に釣りコンがなくともクリアまで辿り着いているプレイ動画が出ている。
40ページにも及ぶ説明書や、ゲーム中の用語辞典にある釣りの用語、実際の魚の説明をしっかり読み込んでいればそれほど苦労せず釣り上げ可能であり、取り入れられているリアルな釣りの要素を把握するか否かで難易度が激変するというゲームであった。
要するに、 説明書を読め ということの様だ。
もっとも、ヒットするまでに10分かかる、水族館の人間関係やイベントシナリオがあまり面白くない、釣果の報酬などがショボいなど釣り以外の要素がお粗末なのは変わらない様だが。


GBでスタートし、実物のカードゲームがブームになり始めた頃に発売されたPS版デュエルモンスターズ。
《融合》の魔法カードがない代わりに、モンスター・魔法・罠カードを「組み合わせる」というゲームならではのシステムになっており、
例えば《未熟な悪魔》と《時の魔術師》を組み合わせれば《デーモンの召喚》になるなど、連想ゲームめいたプレイが出来るのも魅力…ではあるのだが、
《融合》だけにしておけばいいものを、何を血迷ったかOCGから「アドバンス(生贄)召喚」*15の概念も取っ払った結果、
シナリオ中盤辺りからは敵NPCが《メテオ・ブラック・ドラゴン》等の最強クラスの上級モンスターをポンポン出してくるなど相手の攻撃力が加速度的にインフレしていく上、
カード入手がパック購入ではなく基本的に「メイン・フリー問わずNPC戦で1勝毎に1枚入手」のみなので強力なカードの入手が困難というクソ仕様も相まって、入手カードではまず勝てなくなっていく。
救済措置として、ポケットステーションとの連動で強力なカードが手に入るかもしれないシステムもあるが、ランダム故に狙って入手できない*16し、
それで得たカードでさえ敵NPCが出してくる最強クラスのモンスターには追いつけないため、
クリアするには良い組み合わせの引きをした上で相手の手札事故待ちという、超絶なマゾ向け運ゲー。
ラスダンに至っては、セーブなしで6連勝必須という鬼畜構成、かつ「散々な手札事故を起こすと敵NPCが手札の一枚を自分の切り札に変える」イカサマをしてくるため、
特に本ゲームでRTAを行う海外プレイヤーからは、「ファッ〇ン6」という憎しみを込めた蔑称で呼ばれている。
但しBGMは良好。ストーリーや雰囲気も悪くない。この辺りは腐ってもコナミである。


  • 建設重機喧嘩バトル ぶちギレ金剛!!(PS2/アートディンク/2000年6月1日)
ブチギレ金剛」という言葉を聞いた事がある人は多いだろうが、その由来がこちら。バカゲーになるはずだった対戦格闘クソゲー。
田中圭一がシナリオを書き、本宮ひろ志が作画をして、豪華声優陣がフルボイスを吹き込んでおり、その出来が狙ったものになる事は疑い様がなかった。

が、肝心の建設重機バトルが超地味で急ブレーキ。対戦ゲームとしてのバランスもロードローラーほぼ一強とかなり崩壊気味で、特にストーリーモードで最弱重機のクレーンを操作してロードローラーと戦う場面の難度は凶悪の一言。
ちなみに、対戦組み合わせは固定でタイムアップは確定で敗北扱いとなるので、プレイヤーはダイヤグラムで大幅に不利がつく相手を真っ向から大破させなければならない。

結果としてゲーム単体の出来の悪さがバカ成分に水を差す形となり、クソゲーの烙印を押される事に。
漫画家同士で組んでいるのだから普通に漫画描いた方が良かったのでは?声は付けられないけど…


ロボゲーファンやリアルロボット愛好家の間で今なお根強い人気を誇るSFCの名作…の超劣化移植版
通称「ヴァルケソ」「ヴァルクソ」
開発チームそのものを流出させて倒産したメサイヤの版権だけを引き継いだクロスノーツが送り出した、シリーズと企業の汚点3つの内の最たるもの。
自身に開発能力は無いため外注に丸投げ、加えて品質管理もできずこの体たらく。
クロスノーツはシューティングゲームで知られる彩京からも、版権だけ奪って開発チームは全員路頭に放り出すというゲーム会社にあるまじき行為を行い、その後看板を架け替えまたもクソゲーを送り出す事になる。


  • オレたちゲーセン族(PS2/ハムスター/2005年7月21日~2007年2月8日)
くにおくんシリーズやクレイジークライマーといったレトロアーケードゲームをPS2に移植し、更に音楽CDやガイドブックなどの特典を付ける事で一本2000円で売り出したシリーズ。
レトロゲーにしては値段が高いが、開発会社の倒産などでハムスターが権利を取得したタイトルもあり、著作権的に移植が難しいと言われたタイトルが出るとあってレゲー好きを喜ばせりもした。
最初は移植に定評のある会社が手掛けたものを出していたが、第2弾からは殆どを韓国の携帯会社REACOSYSが手掛ける様になる。
だがREAKOSYSはエミュ基盤からの移植という著作権に触れる行為を行っており、しかも音源や操作性に難のある劣化移植ばかりであった。
結局このアウトなソーシングが3ヵ月に1度、複数本ずつ第6弾まで続き、それを最後にシリーズは音沙汰がなくなった。
ハムスターには著作権の問題への問い合わせがあったが、BBSを消して逃走してしまった。韓国の会社がどうやってエミュ基盤を手に入れたのかも含め、全ては謎のままである。


  • TOUGH DARK FIGHT(PS2/コナミ/2005年12月1日)
ヤング・ジャンプで連載されていたタフシリーズの格闘ゲーム。
大味すぎるバ・ランスに取ってつけた様な設定のオリ・キャラなどある意味原作に忠実な雑な出来。
原作キャ・ラが少なく必殺技が有ったり無かったり技自体も原作に有ったり無かったりしてキャ・ラ性能の差も大きく、掛け合いセリフすらラン・ダムだったりするなどキャラ・ゲーとしてもアウト。コナミ…あなたはクソだ
マネモブから存在すら猿空間送りにされているクソゲーを超えたクソゲー。
◆このゲームの目的は…!?


ゾイドが実際の兵器だったらというコンセプトで作られたが、SLGでありながら収録ゾイドが敵味方でたった5種、全14面というゲー無。
この鋼鉄と言うには薄っぺらくしかし無機質で冷たい代替品が戦いの歴史を塗り替えられる訳もなく、ゾイドシリーズは一旦幕を下ろす事となる。
ちなみに開発者はインタビューにおいて、ゾイドに対してあまりにも理解が足りていない様な発言をしていたとのこと。
しかしタカラトミーの凋落はこれだけに留まらず、この後KOTYという舞台で戦いの歴史を塗り替えていく事となる…


  • 四八(仮)(PS2/バンプレスト/2007年11月22日)
2007年度据え置き機版KOTY大賞受賞作
低品質なシナリオの数々と無数の不具合により、前評判から一転して阿鼻叫喚を生み出した「10年に1度のクソゲー」。
上記の大賞最有力候補を蹴落とすと同時にADVの安全神話を木っ端微塵に蹂躙し、元々は大作シリーズのガッカリゲー選考会だったクソゲーオブザイヤーの選考基準を一気に改革させた歴史的迷作。
一種の基準やシンボルとしても扱われており、年代を問わず他のクソゲーとよく比較される。
2019年に作者が言い訳を書いた。


  • 大奥記(PS2/グローバル・A・エンタテインメント/2008年6月5日)
悪代官シリーズを出したGAE社が傾いた原因。
ただただホバー移動で歩き回って総当たりする謎解きアドベンチャーゲーム。
ドラマの『大奥』に合わせて発売するはずが、延期に次ぐ延期で2年程ずれてしまい見切り発車。
着眼点とシナリオは評価されているが、それ以外は酷評されファミ通のクロスレビューで13点を叩き出した。
後にプロデューサーが釈明したが、開発元はそれに反論している。


麻雀素人のスタッフにより*17越えてはならない一線(ライン)をあっさり踏み越えてしまった麻雀ゲー。
本来バグを直すはずのパッチで逆にバグが悪化するという凶悪さを以って、「とりあえず出して後でパッチで直せばいい」という現代のゲーム業界の風潮に警鐘を鳴らすか如き(悪い意味での)斬新さや、返金騒動等メーカー対応を含めた余りの酷さにKOTY史上初の「失格」判定を下されかけた
ただ、後年同じ様なゲームが増えていくとは誰が予想しただろうか…。


通称ヌギャー
「クソゲーである事に変わりはないが一線は越えない」とされたアイディアファクトリー(IF)製ゲームにおいて一線を越えてしまった作品。
必殺技のカットインで「ゆゆうじょうパパワー!!」と盛大にズレるさまはインパクト抜群。
熱狂的な信者達がいる本家wikiですら見捨てられ、Q.「このゲームは面白いですか?」A.「 買うな 」と断言される始末*18
更には「どうしても数千円ドブに捨てたいのなら実際にドブに捨てろ。時間の浪費がないだけそっちのほうが建設的だ」という名言を生み出したゲームでもある。


かのファミ通レビューで歴代史上最低点タイとなる驚異の12点、3・3・3・3と4点以上を付けたレビュアーがいないのは史上初という記録を叩き出した。
内容は一般的に想像されるゴルフゲームの遥か下。
PVの出来は無駄に良かった為、「ワイは詐欺や!プロモーション詐欺や!」と揶揄された。


メーカー倒産によって事実上完結してしまったTFシリーズから11年ぶりの新作という事でシリーズファンを狂喜させたものの、プロデューサーが作品を私物化するというまさかの事態に。
シリーズファン以外には微妙ゲー程度の評価だが、シリーズファンには完全に黒歴史とされている。
致命的なバグなどもあるが、選考基準が改革されたばかりのKOTYでは選外扱いであった。


2008年度据え置き機版KOTY大賞受賞作
07~08年度に相次いで出された、通称「ダメジャー」3部の大トリにしてクローザーであり、上記4つを抑えて受賞した大物。
そのバグりっぷり・設定ミスっぷりが外部のまとめブログに取り上げられ一躍有名となった。かの超映画批評にまで拾われた事すらある。
時期的*19に買ってもらった子ども達は可哀想だが、昨今珍しくなってきた「笑えるクソゲー」としての評価は高い。


  • 人生ゲーム(Wiiware版/タカラトミー/2009年3月3日)
お馴染みの「人生ゲーム」という安心のブランドだったはずが蓋を開けてみると、人生ゲームから「人生」と「ゲーム」を取り除いた様な通称「ゲー無」
パーティー要素を徹底的に排除し、名前変更も出来ず、BGMは1種類のみで20秒足らずでループ、MAPも1周20マスの1種類しかない上に15ターンでの強制終了すら救済措置と思えるほど内容が薄い。
Wiiwareなので売る事も鳥避けにする事も犬の為のフリスビーにする事も出来ず、残るのはただ虚無だけで、最早有料体験版として見てもアウト。
一応2009年度KOTYにエントリーされた。

  • 黄金の絆(Wii/ジャレコ/2009年5月28日)
開発期間3年、開発費4億円を費やした結果、売上本数約9000本でとんでもない額の大赤字となったジャレコ失墜の象徴にして社長公認のクソゲー。通称「オゴーナ」「オギャー」。
開発費に見合わないチープな出来で、ファミ通レビューで合計17点という低得点をマークし、後に「あのゲームが失敗した理由」という企画で晒し上げられ死体蹴りの憂き目に遭う始末。
公式サイトのソースを弄って検索結果を改竄*20しようとしたり、ゲーム内容と全く関係ないCMなどの奇行も取り沙汰され、社長は本作に関しクソ開発会社への罵倒と共に「監督不行き届きだった」と反省の言葉を残したが、反省したらクソゲーじゃなくなるのなら世の中にクソゲーなんて概念は無くなる
結局このゲームの大赤字がジャレコ倒産の遠因になったと言われている。
但しストーリー、特に台詞回しについては非常に洒落が利いてて評価が高い。
声優はなぜか専門学校生というものだが、デビュー前の古川慎と前田玲奈が混じってたりする。やたら4億円を前面に出して大金をつぎ込んだことをアピールしている割に肝心なところをケチっているが、実際のところ声優の演技は本作の数少ない評価点だったりする。
が、古川氏演じる魔王の息子をコンボ攻撃で吹っ飛ばした際に発する「ゔぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ん゙!」という超情けない悲鳴は通称「4億円の叫び」と呼ばれ本作を象徴するネタになってしまっている*21


  • 戦極姫~戦乱に舞う乙女達~(PS2、PSP/システムソフト・アルファー/2009年11月12日)
2009年度据え置き・携帯機KOTY大賞受賞作
元はPCのエロゲーだが、ここで挙げるのはPS2・PSPに移植されたコンシューマー版。
単純削除したアダルトシーンの代わりにプレイすれば確実に遭遇するとまで言われる程に膨大なバグが追加され、コンシューマーゲーとして途轍もない完成度の低さが特徴。
発売2週間後に両機種の要素を含んだ完全版の発売発表*22を筆頭としたSSαの凶悪な搾取体制や極悪非道なメーカー対応も取り沙汰され、修羅の国の理を家庭用機系KOTY住人に見せつけた。ちなみに現在でも最強のクソゲーに対しての刺客として頻繁に名前が出てくる
更に翌年据え置き機KOTYでは、完全版に相当するエロゲー版『戦極姫2』を発売から僅か3ヶ月でコンシューマーへ移植するという暴挙をやらかした。
ちなみに元のゲームはKOTYeで次点になっている。当時はKOTYe開闢の原因となったゲームが有ったわけだが、奇しくもシリーズは数年後、KOTYeにまさかの復帰を果たす…


2010年度据え置き機版KOTY受賞作。通称「スベリオン」。
「レベルを上げて物理で殴ればいい」はこのゲームの品評から生まれた言葉。

致命的なバグもないのに全要素が悉くスベり倒しており、褒められる点が何処にも無いストロングスタイルRPG。
「設定だけは立派で中身スカスカ」というゲームが俎上に載る度に名前が出てくる偉大なる反逆者。
開発は下請け任せという当時の日本一ソフトウェアの作品は携帯機版も含めると4年連続でKOTY選出されていたが、今回ついに初受賞となった。
後年に日本一ソフトウェアへのインタビューで、当時の会社の惨状が語られている。


  • ラブルートゼロ Kisskiss☆ラビリンス(PS2/アスガルド/2010年4月28日)
2009年度の修羅の国からの刺客で今なお有名な「戦極姫」に続き、乙女の国から据置部門にやって来た刺客。通称「√」。
同名携帯コミックのゲーム化作品でありながら、発売前から低クオリティのイラストや1年以上・計5回に及ぶ発売延期で見えている地雷と言われた。
原作から大幅カットした超展開シナリオや欠陥まみれのシステム等、凄惨たる出来栄えの壮大な自爆に終わり、挙句の果てに豪華声優陣の演技も音量調整ミスで台無し。
ちなみに売上本数は1000本程と黄金の絆以上の悲惨さで、本作の出来に関して原画を担当した原作者が陳謝する事態に陥った。
トドメに発売直後に会社が倒産。すべてがゼロに帰した。


  • FINAL FANTASY XIV(PC/スクウェア・エニックス/2010年9月30日(通常版))
この項目で扱うのはパッチ1.0時代の話であり、パッチ2.0「新生エオルゼア」以降サービスが続いている現FF14の話ではない。
通称「旧14」「根性版」等。
詳細は「サービス終了」の該当項目を参照。


  • 人生ゲーム ハッピーファミリー/ 〃 ご当地ネタ増量仕上げ(Wii/タカラトミー/2010年11月11日(ハッピーファミリー)、2011年9月1日(ご当地))
ハッピーファミリーは先述のWiiware版人生ゲームをソフト化販売したフルプライス版。
『ご当地』はそのマイナーチェンジ版。通称「誤当地」。2011年度KOTY大賞受賞作、兼2011年度据え置き機版KOTY七つの大罪の一つ暴食」。
学校システムの排除、名前固定の10人のキャラしか使えず、MAPは1種類固定など、相変わらずの「ゲー無」内容。
誤当地はこれに「四八」と張り合える程のいい加減なご当地要素を追加しただけ。
またルーレットの出目を意図的に偏らせてプレイ時間水増しを図り、更に特定のプレイヤーがマイナスイベントで狙い撃ちされる為、多人数プレイをすると悪い意味の友情ブレイクが多発する。
歴戦のKOTY住民にすら「このゲームで遊ぶのは危険だ」と判断を下され、
更に「ゲームをプレイしているとさえ言えない無為さ」により大賞受賞と相成った異常なゲームで、
その年の総評で「大丈夫、俺たちの人生はタカラトミー製じゃない」というパワーワードまで生まれた。

タカラトミーは本作によってKOTYにて5年連続出場、入選6作品中2作品大賞という不動の地位を確立させてしまい、「もう殿堂入りした方がいいのではないか?」という意見が出ていたが、
本年度を最後にテレビゲーム事業を子会社のタカラトミーアーツへ移管して同事業からの事実上の撤退を発表、負け勝ち逃げのような形で同事業及びKOTYの壇上を去っていった。
ちなみに2012年になぜかiPhoneアプリ化したが、4日で配信停止になったとか…。

そんな中、シリーズ55周年を迎える2023年10月6日に家庭用ソフトで12年ぶりに『人生ゲーム for Nintendo Switch』が発売。
こちらは前回の反省から評判はそれなりと良好で見事、汚名返上を果たすことに成功している。

  • Piaキャロットへようこそ!!4 ~夏の恋活~(Xbox360/PIACCI/2011年2月24日)
2011年度据え置き機版KOTY七つの大罪の一つ色欲」。
元々は2009年に発売されたものの散々な評価を食らっていた抜きエロゲーをコンシューマーへ移植したものだが、エロしか取り柄がないと言われていたのにエロシーンを単純削除し代替の追加要素はなし。
一部のキャラのルート廃止、バグ、上述の単純削除に伴いPC版に輪をかけて支離滅裂過ぎるシナリオ、突っ込みどころ満載の育成SLGパート、PC版にはあったクイックセーブ撤廃、PC版には無かった原因不明の処理落ちの発生など何から何までボコボコ。
グラフィック面も絵師の変更の煽りを受けて「キャラの半分はできるだけテキストウィンドウから上を見たくない」と忌避される有様。
余談だが、PC版は絵師の変更で本スレは阿鼻叫喚の地獄絵図となったが、09年度KOTYeではエントリーすらされていない。


  • Wizardry 囚われし亡霊の街(PS3/アクワイア/2011年1月27日)(PSvita/アクワイア/2016年2月5日)
2011年度据え置き機版KOTY七つの大罪の一つ憤怒」。
RPGにおける最古参ブランドの一角、ウィザードリィシリーズの一つ。通称『亡霊』。
『ウィザードリィルネサンス』というウィザードリィのブランド再生計画で作られたゲームの中の1つ。
発売当初はあまり注目されていなかったものの、バランス調整の放棄によって後半の雑魚敵が異常なインフレを起こしてゲームバランスが完全に崩壊するという極悪仕様が確認された事で一躍KOTY候補に躍り出る。
その他システムもダンジョンも全体的に低品質かつバグ塗れなうえ、ソフト値引きの数か月後に限定シナリオ付き完全版発売というあからさまな完全版商法までやらかして注目(とヘイト)を集めた。
有料DLCへの課金を事ある毎に促す仕様も相まって「課金をさせる為にわざとクソゲーにしたのでは?」というあらぬ疑いを呼び「アクワイア(制作元の会社名)じゃなくてアクドイワだわ」と揶揄された。

そして時は流れて2016年、何を血迷ったか問題点殆どそのままでPSvitaにベタ移植という暴挙によって、下記「嵐」の移植版と共に携帯版KOTYスレを蹂躙。
目に見える改善点は「ゲーム進行自体にはなんら支障をきたさない木っ端の設定ミスを一つ修正しただけ」。そのやっつけぶりが評価された事で「嵐」を凌ぎ、2016年度携帯機版KOTY大賞に輝いている。
なお、この2大巨頭が繰り広げた惨状に、携帯機版KOTYスレの総評提出はなんと翌年10月と致命的に遅延。もはや機能停止を通り越してスレ終了にまで追い込まれ、携帯版では本作が事実上最後の大賞作品となってしまった。

何を間違えたのかSteam経由でPC版も発売されており、Steam版はタイトルが『Wizardry 囚われし魂の迷宮』に変更され、流石に完全版商法には手を出していない。
が、根本的な問題点は解消されていない上に、「全ストーリーDLC同梱」と言いつつアペンドディスクの要素は未収録であったりとツッコミどころ満載となっている模様。


  • DukeNukem Forever(PS3・Xbox360/テイクツー・インタラクティブ・ジャパン/2012年3月29日)
当初は1998年発売予定が、なんと約14年もの発売延期を重ねまさかのリリース。
延期中は「ペーパーウェア(ペーパーカンパニー同様に実際には作られないゲームの意味)殿堂入り」「文字通りDNF(Did Not Finish=途中棄権)」とネタにされ続けていた。
そして内容はゲーム性もシステム面もシリーズ作品としてもどこに14年の歳月を掛けたのか不明な死にゲーで、シリーズおなじみのギャグやジョークすら開始30分でネタ切れを起こす始末。
日本発売版は極度の冷遇状態で、何故かDLCや修正パッチが殆ど配布されないおま国仕様となっている上に、ロード中に「困ったらWEBのQ&Aを見ろ」というあまりにも斬新な解説が表記されるのに公式ホームページにQ&Aなぞ無い、まさかの「ググレカス仕様」など、本国で蛇蝎の如く徹底的にこき下ろされ「忌々しい後継者」と呼ばれた。


2012年度据え置き機版KOTY大賞受賞作。通称「嵐」。
「ゲー霧」という言葉を生み出した罪深い作品であり、並み居るクソゲーハンターを霧の彼方に消し飛ばしてしまった。
「どこまでが仕様でどこからがバグなのか判別不可能」と言わしめる程に説明困難な作品なので(下手に網羅すると原稿用紙100枚分以上)、詳細は個別項目を参照。

後の2016年、『太平洋の嵐 ~皇国の興廃ここにあり、1942戦艦大和反攻の號砲~』としてPSVに移植。
多少変化は見受けられたらしいが相変わらずの「ゲー霧」っぷりで、上記『亡霊』と共に携帯版KOTYスレにとどめを刺した。


  • ビビッドレッド・オペレーション -Hyper Intimate Power-(PS3/バンダイナムコゲームス/2013年6月20日)
2013年度据え置き機版KOTY大賞受賞作。略称がH.I.P.なのと原作から、通称「尻」。
完結済みの深夜アニメが原作にもかかわらず、ストーリーはアニメ中盤辺りで打ち切りのぶつ切り展開に終始し、
戦闘シーンも三次元的に動く敵に対して平面移動しかできずまともな遠距離攻撃手段もない状況で戦わなくてはならず、
おまけに荒いグラフィックに頻発する処理落ち、更に操作キャラクターは主人公と仲間との融合形態(その内一形態は有料DLC)のみであり、キャラゲー・アクションゲーとしても失格。
販促ソフトの「ビビッドレッド・オペレーション あかねとマヨっとオペレーション!」(通称「ケツマヨ」)も10分で全クリ・トロコン可能という驚異的な薄さのゲー無である。


  • TAKE DOWN RED SABRE(Xbox360、PC/505games/2014年2月21日)
XBLA対応のFPS。14年度における2大門番の一角。
通称「赤サブレ」だが、タイトルの「SABRE」は「SABER」のイギリス英語での綴りなので間違ってはいない。
制作者の「考える人のシューターを作りたい」という考えの下に作られたのは、発売後1年以上たってもクリア報告がなかった超高難易度の理不尽ゲーだった。
クラウドファンディングサイトで資金を募り集めた善意の金(当時の日本円にしておよそ2000万円強)を使い、PR動画でFPSの名作をこき下ろした挙句がこれである。
FPSとして最低限必要な仕様すら整っておらず、FPSとして不可解な仕様への質問に対する製作サイドの「これはリアルでハードコアなゲームにするための故意の仕様だ」という意味不明な言い訳も話題をさらい、
Steamでの先行発売直後に製作サイドの対応の酷さも相俟って炎上、返金騒動が勃発するなど盤外戦でも盛り上がった。


2014年度据え置き機版KOTY大賞受賞作
仮面ライダーと全く関係なくオリジナルキャラの無意味な世間話に付き合わされた挙句打ち切りEDのシナリオもさることながら、
特に設定も説明もなく主人公の別フォームや人気キャラ、強敵を大量生産して敵戦闘員にするという暴挙に出る等、キャラゲーとして最悪の出来。
しかも9000円(本体価格6000円)台という価格設定で残機の追加・フォームチェンジ・トロコンなどの追加要素には別売フィギュアの購入が必須で、課金してもトチ狂った高難易度は大して変わらないという、子供にクリアさせる気がうかがえない年末のダークヒーロー。
まるで仮面ライダー倶楽部である
その為「課金ライダー」だの「多々買わなければ生き残れない」だの散々な言われ様。

別売フィギュアは劣悪な出来、しかも独自規格のためマイニンテンドーストア保証対象外、フィギュア読み取り機器も不具合多発、商品展開中止の煽りを食らってフォームチェンジすら出来ないライダー多数
システム・UI面もフリーズや処理落ちが頻発するなどガタガタで、それらを修正しないくせしてユーザーに有利なバグだけは早々に消し去るなど制作陣の悪意がこれでもかと滲み出ている。


  • クローバー図書館の住人たち(PC/澪(MIO)/2014年9月26日)
2014年度乙女ゲー的KOTY大賞作品
適当すぎる展開に始まり、『本の擬人化』がテーマなのに、なぜか本が擬人化しないまま普通の乙女ゲーと同じ様に主人公と本が恋愛を繰り広げるため、主人公が奇特な性癖にしかみえない問題児。
他にも投げっぱなし&大量放置な伏線の数々や、作品全体の8割を共有ルートが占める大胆なシナリオ配分の結果、
ボイス付きなのにたった3時間でフルコンプ可能な薄っぺらいボリュームになるなど、全体的に散々な出来。
更に発売1ヶ月後に「クローバー図書館は2部作」と発表されるなど、盤外でもスレを終始沸かせた。


  • テトリス アルティメット(PS4、XboxOne/ユービーアイソフト/2015年6月10日)
2015年度据え置き版KOTY次点。「テトリスシリーズ30周年」を祝した記念作品になる筈が、名誉あるテトリスブランドに泥を塗り、クソゲーになりようのないジャンルの安全神話を木端微塵に粉砕する歴史的偉業を成し遂げた、本家のソ連なら即粛清されそうなシリーズ最大の恥晒し。
オフライン・オンライン両モード共に最悪の操作性と様々な仕様とバグ、
プレイしている内に勝手に自滅するダメダメなAIが相まって凄惨な出来栄えで、オンラインは独自のバグが発生した事でオフラインに輪をかけてゲーム性が悪化している。
オフラインではスピードが上がりすぎてブロックを置いた瞬間次のブロックの操作猶予時間が消し飛んで操作不能に陥る事実がビデオ判定で判明。
仕舞いにはオンラインバグ未修正の状態のまま7月13日にニコニコ生放送の発売元公式チャンネルにおいて本作プロモーションを全世界同時中継し、1時間に行われた17試合中15試合でバグが発生するという壮大かつ盛大な公開処刑同然の放送事故を垂れ流してしまった。
これらの惨状故に付いた渾名は「テトリ」。


  • アジト×タツノコレジェンズ(XboxOne/ハムスター/2015年6月25日)
2015年度据え置き版KOTY大賞受賞作。通称「アジノコ」。
知る人ぞ知る秘密基地作成シミュレーションと数々の人気アニメを輩出したタツノコプロがコラボした作品だが、
徹底した手抜きとコスト削減と拘り抜いた妥協、タツノコ側への全力のディスリスペクトとデバッグの完全放棄による前代未聞のバグが跳梁跋扈するバグゲーと化した。
初期のバグの代表例である「天元突破エレベーター」は、絵面こそ爆笑モノだが巻き込まれたユニットは使用不可になるという凶悪さであり、プレイヤー達に笑顔と絶望を与えた。
タツノコキャラの声優陣は全てアニメ声優専門学校生徒(素人)で代用*23したのを筆頭に、顔グラ、カットイン、内部データを含めたほぼ全てのデータを過去作や原作アニメから流用しまくり。
DL版は発売後一日で発売中止、初期状態ではバグの暴風雨で検証以前にまともに遊ぶ事も出来ず、2つ目の修正パッチには「ゲームを終了、再開する度にシナリオ進行度はそのままにセーブデータが初期化される」という再現度100%の通称「賽の河原バグ」を混入しておきながら、その後は修正しないなどユーザーの足元をガン見している有様。
その他の面もハイレベルなクソであった事も相俟って「検証者の1人を発狂させ、ストレス性味覚障害へ追いやった」「某RPGシリーズ最新作をエントリーさせに来たお客様が、僅か20分のプレイ鑑賞で心を折られて辞退した*24」など数々の伝説(?)を打ち立てている。
その全方位微塵も隙の無いクソっぷりによって2015年度KOTYのハードルを前年の2大門番がかわいく思えるレベルまで天元突破させ、
前述のテトリヌですら選外落ちが囁かれ、危うくKOTY史上初の次点無しの一人勝ち(負け?)という異常事態を引き起こしかけた。
歴代大賞作品の中でもトップクラスに(クソ度の)レベルが高いと評されている。


  • カオスサーガ(PC/BRAEVE/2016年11月15日12時30分~16日10時35分)
日本での配信がメンテ抜きの提供時間わずか21時間30分という超短命に終わったMMORPG。
詳細は「サービス終了」の該当項目を参照。


  • 古き良き時代の冒険譚(PS4/有限会社だいだい/2016年12月15日)
2016年度据え置き版KOTY大賞受賞作。通称「古き良き」。
「1つ、ルールはわかりやすくシンプルに。2つ、小難しい話や鬱展開にはならず。3つ、誰でも満足感を持ってクリアできる難易度で」をコンセプトに制作された結果、
  • 防御や回避コマンドはおろか乱数すら存在しない上、種類の少ないユニット間の格差がやたら大きく、「強ユニットにバフかけて近づいて殴る」以外にやれる事が無いシンプル…を通り越して単調極まりないシステム
  • ほのぼの日常4コマのキャラを無関係なゲームに放り込んだ」とも揶揄される、しょーもない動機で戦う毒にも薬にもならないキャラ達のヤマもオチも無いグダグダな一家団欒を見せられる茶番シナリオ
  • やる事はシンプルなのに敵のレベル上昇がやたら早く、ターン数ばかり増えるテンポの悪いステージでひたすら中途撤退しての単調なレベル上げ作業を強いられる、ストレスが絶妙に溜まる難易度
という楽しめる要素が欠片も存在しない3拍子揃ったゲー務となった。
その他全体的に貧相なグラフィック、少ない上にどれも単調なBGM、名前も説明文も演出も何もかもが手抜きにも程がある魔法とアイテム、動きが猛烈に遅いカーソル、存在意義その物を問われるやり込み要素等、致命的なバグや突出したクソこそないもののゲームを構成する全てが水準以下で、
一つ一つは小さなクソがお互いをカバーするどころか、緻密に噛み合って巨大な負の相乗効果を生み出す姿はクラシック音楽の「ボレロ」にも例えられる。死ぬ程ヘタクソなBolero
ちなみに据置部門ではスベリオン以来久々となるストロングスタイルの大賞作品であり、「スベリオンの再来」「戦略要素が用意されてるだけスベリオンの方がマシ」とも評された。
受賞後も存在意義その物を問われるやり込み要素を増やしつつSwitchなど他媒体でバージョンアップを続け、更に2022年には続編となる「古き良き時代の龍后伝」も出すなど根本的な問題を解決しないまま精力的に活動している。
「龍后伝」の方もチュートリアルがQRコードだったり高難度化に拍車をかけたりなど立ち上がりから飛ばしているが、CERO審査を受けていないためKOTYの対象外になっている。対象だったら大賞だったかもしれない、いやマジで。


  • Tear ─終わりとはじまりの雫─(PS4/ロッキンハート/2017年10月20日)
「操作性最悪なUI」「低品質なグラフィック」「壊滅的な文章力」「当然の様に存在するバグ」という修羅の国クオリティの品質に加え、
開幕3連バッドエンドを始めとする支離滅裂なシナリオに、現在と過去と現実と仮想現実が無秩序に交錯する混沌とした構成、
そして文章と演出が明らかに食い違う演出ミスの混在により何が正しくて何が間違っているのかすら判別困難という、
ありとあらゆる点で「破綻」という言葉が似合う本格派クソAVG。


  • RXN -雷神-(Nintendo Switch/カヤック/2017年12月19日)
2017年度据え置き版KOTY大賞受賞作
予算をかけまくったスタッフ、豪華な声優陣、クオリティの高いデザイン、意欲的なシステム、力の入ったシナリオ等、
近年のゲーム会社が血涙を流すレベルで求めそうな良質な素材をこれでもかと集め、その全てを全力でポイズンクッキングしてしまった何か
STGとRPGの合成により全ての要素が徹底的に悪い方向に噛み合うバランス崩壊ゲーと化してしまい、
シナリオはシナリオで説明も辻褄合わせも放棄されているうえ、分岐を作るために一本道のシナリオを後付けで無理やり分割した疑惑まで存在する有様。
一つ一つは大作ゲーとして申し分のない素材を揃えながらも、調理一つで台無しにしてしまった特異性を評価され大賞受賞となった。
通称、一流の素材で作った物体X
2021年6月11日、事前の報告もなしに急遽、Switch版のDL配信が停止となった
理由は不明だったがユーザーが直接カヤックに問い合わせメールを送ったところ、『作品が低クオリティだった事を認め、これ以上、配信を提供するのは困難となりました』とクソゲーを認める節の回答が送られてきた。
再配信の予定はない事から実質、発売中止という末路を迎えた。


  • New ガンダムブレイカー(PS4、PC/バンダイナムコゲームス/2018年6月21日)
新システム「RTC(リアルタイムカスタム)」やシリーズ初のPvPを実装し、ギャルゲー調のストーリーを猛プッシュ、更にプラットフォームをPCにも広げ、「ガンプラバトルをeスポーツに」の宣言*25のもと鳴り物入りで発表された、ガンダムブレイカーシリーズの新作。
しかし、その実態はガンダムブレイカーとしてはおろか、キャラゲーとしても、アクションゲーとしても、対戦ゲーとしても、ギャルゲーとしても、RTCゲーとしても一部の隙も無くクソという白い悪魔ならぬ面白くない悪魔であった。
特に目玉であったRTC(戦闘中に拾ったパーツでその場組み替え)は、シリーズの売りである俺ガンプラ(自分好みに組み立てた機体で参戦)とコンセプトの時点で全く噛み合わずに強烈な不協和音を奏でている惨状で、プレイヤーからは「土台から腐ってる」と揶揄されてしまう事に。
他の部分も満遍なく散らばったクソが複雑に絡み合ってプレイヤー次第でまったく違うクソゲーとして成立するという斬新過ぎる仕様になっており、「クソのRTC」「デビルガンダム」にも例えられている。
更に、よりにもよって本作はシリーズで初めて海外で公式に発売されたガンダムブレイカーであり、期待に胸を膨らませていた海外のガンダムファンからも大顰蹙。北米バンダイナムコゲームスの公式ツイッターが謝罪を行う羽目に。


  • RPGツクールMV Trinity(PS4、NintendoSwitch/角川ゲームス/2018年11月15日)
2018年度据え置き版KOTY大賞受賞作。通称「MVT」。
かつて「RPGツクールDS」で一世を風靡した*26ツクールシリーズが満を持して投入してきた破壊神にして年末の魔物。
立ちはだかる不便極まりないUI・無数に存在するバグ・ナメてるとしか思えないメーカー対応三位一体(Trinity) によって、短編はおろか村を一つ作る事すら想像を絶する苦難を伴う。
当然ユーザーからは「RPGツクーレナイ」「RPGツクレーヘン」「RPGツクレネー」等と好き放題言われ、歴戦のKOTYスレ住民をしてほぼ満場一致で大賞受賞&10年の一度のクソゲーとして認められた。
最終的にXbox One版が未発売になった事で「(PS4/Switch/One三機一体の)『Trinity』」という言葉に意味が無くなってしまったというオチまで。
前述のNewガンダムブレイカーと大賞を巡って鎬を削った2018年のKOTYは「破壊と創造」がテーマというなんだか壮大なキャッチがついた。
まるで歴代大賞作品のクソ要素を網羅した様なクソっぷりから、平成を締め括るに相応しいクソゲーと専らの評判。

申し添えすると、原作であるPC版MVは多くのツクラーに愛用されている良ソフトなので、RPGを作りたいならSteamで買う事をオススメする。


  • サマースウィートハート(NintendoSwitch/Funalter Games/2019年10月17日)
2019年度据え置き版KOTY大賞受賞作。通称「サマスイ」。
中国で発売された恋愛シミュレーションゲームを日本語ローカライズした物で、登場人物が実写で表現されているのが最大の特徴。
グラフィックこそソツはないが、ヒロインが電波極まりないため没入感皆無、しかもそれが365日毎日続くため原語版の時点で既に評価がボロクソだったゲームに、何を血迷ったかクソ翻訳まで追加した狂気の産物。
その酷さに、とある吹替声優は「こんなもん買うくらいなら自分の写真集を買ってくれ」とコメントした。


  • Dreaming Canvas(PS4/Playstige Interactive/2020年7月1日)
通称「ドリキャン」
一応公式曰く「自由に目的地を選び、自分のペースで探索し、有名な画家の感動的な引用を聞いて、キャンバスに夢の風景を描くゲーム」との事だが、
その実態は見かけ程広くもなければギミックも存在しない箱庭に点在する台詞すら用意されていないただ突っ立っているだけのモブという名の案山子有名画家の名言をそのまま直訳した残骸と思われる謎文章色彩を調整する事しかできない絵が最初から用意されているキャンバスで構成されたゲームを自称する何か
唯一評価点と言えそうなのはモブを片っ端から睨みつけるだけでトロフィーをコンプできるという一点のみだが、果たしてそのために440円もの大金を支払う価値はあるのだろうか。
ちなみに自称名言とキャンバスはマジで何にも関わってこないためガン無視しても問題ない


2020年度据え置き版KOTY大賞受賞作
2019年からスマホで配信されていた韓国製モバイルアクションRPGの移植版。
しかし、軽く2世代は周回遅れのチープ過ぎるグラフィックや安っぽい演出で早くもクソゲーハンター達の注目を浴び、肝心のゲーム部分も苦行すぎるレベリングや命中判定がランダムだと誤解される程いい加減な当たり判定プレイヤーを置いてけぼりにして谷底に落とす移動足場をはじめとして問題点が山積みの香ばしい出来栄えであった。ついでに価格も1890円と妙に強気*27
シナリオ面でもガバガバ翻訳のせいで電波な会話がやたらと多く、「ファイナル語録」としてネタにされている。
そのあまりにも全方位に問題点とツッコミどころしかない出来栄えから「ファイナルセンス」「エンタで陣内がやるゲーム」「令和のデスクリムゾンなどと話題をさらい、先述のダメジャーよろしく「近年では珍しい笑えるクソゲー」としてネタ方面での人気を獲得。
RTAも盛況で、「ファイナルソード学会」と呼ばれる物好きの変態熱狂的なファンによって日々研究されている。
「2000円弱の価値はあった」「製作者の熱意や愛情は感じるので、これより内容も酷くて笑えない上にフルプライスのクソゲーより遥かにマシ」という好意的な意見も見られ、実際同年のKOTYノミネート作の中では比較的完成度の高い作品ではあるが、技術不足や細かい調整不足がそれらと見事に相乗効果を引き起こし、半端に作り込まれているだけにプレイヤーのモチベーションも高まり、先へと進ませては新たなクソを叩きつけてくるという正統派なクソゲーに。
結果、インディーズゲームの据置ハード参入によって恐るべき「ゲー無」がひしめく今日において、KOTYのあり方そのものに「客観に逃げず、機械にならず、人として怒り、憎しみ、悲しまなければならない」と一石を投じるゲームとして大賞受賞となった。
「ゼルダの子守唄」に酷似したBGMが使われている事が判明したため、Switch版は配信開始からわずか4日で配信停止*28となってしまったが、HUP GAMESは他の曲を使っての再配信に意欲的な姿勢を見せていた。
そして2021年1月21日、遂に問題点を修正した「ファイナルソード Definitive Edition」が配信開始。
ロード高速化や処理落ち軽減に加えて新要素も幾つか実際されたが、新しく実装されたイージーモードの難易度がノーマルモードとほとんど変わらず、おまけに後から難易度の変更は不可という事が早々に明らかになるなど、安定のファイナル品質がネタにされた。

ちなみに、上述の噂を聞きつけた陣内智則氏は後日モバイル版を実際にプレイして自身のYouTubeチャンネルで実況動画を公開し、「エンタで陣内がやる様なゲーム」から「YouTubeで陣内がやったゲーム」になった事でも話題を呼んだ*29

2022年5月にはPS4/PS5での配信が決定。プラットフォームの変更に伴い、グラフィックの向上が図られている。

  • バランワンダーワールド(Nintendo Switch、PS5、PS4、Xbox One、Xbox Series X/S、Windows 10(Steam)/スクウェア・エニックス/2021年3月26日)
2021据え置き版KOTY大賞受賞作
ソニックシリーズを開発した中裕司氏と大島直人氏が20年ぶりにタッグを組むという事で、同シリーズのファンからは期待の声も上がっていたが、その実態は想像を絶するストレス要素の塊であった。
『公式では「80種類以上の衣装が、あらゆるアクションを可能にする」と謳っているが、各衣装ごとにアクションは1つしか無く、攻撃系の衣装ではジャンプすらできなくなる欠陥だらけのアクションシステム*30』『全体的に説明不足且つ、独自の言語を採用しているせいで理解しづらいストーリー』『進行上必須となる「バランスタチュー」を手に入れるため避けて通れないにもかかわらず、最高評価「Excellent」以外はMissと同義で長時間の苦痛を強いられるQTE「バランチャレンジ」』…等々。
「20年ぶりの黄金タッグ」という売り文句も仇となり、ユーザーからは「20年前にやっていた事を現代でやってしまったゲーム」と評されてしまった。
スクウェア・エニックスは次点受賞作品は数ある中でこれが初めての大賞受賞

ちなみにその中裕司氏だが発売翌月に退職しており、本作について発売の半年前にディレクターを解任されていたことを暴露している。
だが在職中にインサイダー取引を行っていたとして、金融商品取引法違反の有罪判決が出るなど、色々ときな臭い気配を漂わせている。

  • ザ・ロード・オブ・ザ・リング:ゴラム(PC、PS4、PS5、Switch/Daedalic Entertainment/2023年6月22日)
ファンタジー小説の世界的な金字塔「指輪物語」の映画版である「ロード・オブ・ザ・リング」のスピンオフタイトルで、情報公開時はかなり期待されていた。
しかし、主人公は原作では重要な立ち位置のキャラであるゴラムだがファンからすれば謎過ぎるチョイスであり、更に基となったのは「モルドールで拷問を受けた」という原作の一文……を滅茶苦茶拡大解釈したもの。
原作及び映画版ファンからすればこの時点で危険信号が点灯していたが、いざ発売されると、

  • PVのグラフィックは次世代機や推奨スペック(最低品質の画質設定でもRTX3070が必須)に見合った美麗なものだったが、実際は全体的に低品質なグラフィック
  • ステルスADVというジャンルでアクションだけは凝っているが、実際はクリアまで代わり映えのない虚無なアクションを延々とやらされる。ステルスキル要素も一応あるが、それを行える機会自体が皆無
  • 進行不能バグやグラフィックの損壊バグが頻発、PC版は上記の高い推奨スペックを満たしていてもFPSの低下やクラッシュが発生するなど動作が不安定
  • 原作でたった一言で片づけられたエピソードを拡大解釈したものがベースであるせいかストーリーが薄く支離滅裂な上、当初は第2作の予定もあったからかエンディングも打ち切り風味。日本語版はクソローカライズも上乗せされてストーリーまで意味不明になるなど更に悪化。しかも原作でのゴラムの名言を聞きたければ有料DLC必須
  • PVからかけ離れたクオリティにも拘らず、日本円でのPS5版の定価は7480円(通常版)、特典付きのプレシャスエディション(限定版)は定価9020円、PC版プレシャスエディションは7900円と強気の価格設定

この常軌を逸した出来栄えから2024年4月現在メタスコア33/100点かつユーザースコア1.3/10点(PS5版)、メタスコア38/100点ユーザースコア1.7/10点(PC版)という言い逃れ不可能な赤点を獲得。
よりによって据置版KOTYが活動休止となった翌年に現れた正統派クソゲーであり、上記『バラン』の方がマシとさえ畏怖する声もあるほど。
これらの大惨事から炎上。文字通り世界中から酷評を受ける事となり、5月発売ながら早々に「2023年最もヤバイクソゲー」という評価を確固たるものにしてしまう。
これを受けて開発元のDaedalic Entertainmentはゲーム開発事業からの撤退と従業員の解雇、今後はパブリッシング事業への専念を発表する事態となった。
開発事業からの撤退に伴い、制作予定とされていたスピンオフ第2作の制作も中止となった。


☆携帯機部門

国民的アニメ「ちびまる子ちゃん」の主人公まる子を操作して街の人々とミニゲームを行い、自宅の貯金箱に目標金額10350円を貯めるというシンプルな内容。
だが厳しすぎるクリア目標と数々の完全運ゲー仕様により、GB版『マインドシーカー』とまで評される超鬼畜ゲーに。
誰が呼んだか「賭博黙示録マルコ」


あのアーケードの名作をゲームボーイ無茶移植
スーパーがベースの様だが、ゲームボーイのROM容量はメガドライブのたった5分の1しかない。
無理無理入んないって!本田もダルシムもバルログもなんて無理だって!必殺技コマンドも入んないって!


  • ハンター×ハンター ハンターの系譜(GBC/コナミ/2000年6月15日)
休載が非常に多い事で知られる「HUNTER×HUNTER」のハンター試験編を題材としたゲーム。
プレイヤーが一人の受験者となって287期ハンター試験に挑むという内容で、原作キャラと親交を深める事ができ、様々なアイテムを集めて装備品として駆使したりするコレクション要素がある。
だがその内容はSRPGっぽい何かがあるサウンドノベルに等しく、ノーヒントで謎解きを強いられる二次試験以外落とされようがない。
時間制限のない中をのそのそと歩いて、途中で何かを探したり拾ったりして、誰かを攻撃する時はトイレマークに照準が合ったらボタンを押すというそれっぽいパートをこなす。
受験者の誰が相手でもトイレマークであり、更に反撃は絶対にされずステータスの差は全くない。その上多くの装備品も殆どは何の効果もないという体たらく。
ストーリーパートの絵はアニメから取り込んだかの様に綺麗だが、親交を深めるには同じ内容の会話を繰り返す必要がある。
他にもカードを集めるという内容の隠しシナリオが存在するが、それには『遊戯王DM2 闇界決闘記』との赤外線通信が必須…が、テレビのリモコンと通信しても行けたという報告もある。どちらにせよ褒められたものではない。
なお、スタッフロールから確認できるプログラマーはたったの一人。色々と無茶が過ぎる。


  • クロスハンター(GBC/ゲームビレッジ/2001年4月12日)
「史上最強のRPG計画」 の名の下に作られたが、ドラクエやポケモンの上面だけ模倣し、大幅に劣化させた史上最凶のRPGとなってしまった。
また開発と平行して行われていた読者参加企画はページ数も少なくひっそりと進行するなど、全体的にやる気が見られない。
おまけにコミックボンボンに連載された漫画版も、パクリや寒いギャグが満載だわ主人公の振る舞いもアレ過ぎるわと、擁護不可能なレベルの内容。
かつては「メダロット」を生み出した同誌の凋落の象徴。何もかもが滑り倒した、「空回り」が物質化したガラクタ仕掛けの何か。「こんなん擁護のしようがない」「当時KOTYがあったら間違いなく大賞レベル」と断じられた。
そのメダロットも据え置き機で出したものはクソゲーだったが


  • ダライアスR(GBA/ライドオン/2002年12月13日)
横スクロールSTG御三家の一角として名高いダライアスの移植版。
4年ぶりかつ2000年代初のダライアスにして、GBAの数少ないSTGでもあり、そしてGBで発売された『サーガイア』の名移植ぶりから期待を寄せられていたが、その実態はシリーズ最悪の黒歴史
画面の狭さを全く考慮していない自機のデカさと大胆すぎる縦スクロールのせいで、画面外から狙撃されたり、突然出てきた地形に激突して事故死するのは当たり前と非常に作り込みが甘く、
ゲームバランスもレーザーやウェーブの強さのせいで1面が1番難しく、先に進む程簡単になっていく歪な状態。
そのくせ「1ステージがやや冗長」というAC版の問題点は据え置きな所も手抜き感が漂う。
シリーズ最大の魅力の一つであるBGMに至っては初代からGまでの4作全てから寄せ集めた人気楽曲のクソアレンジ詰め合わせという有様であり、
あげくにファンタジーゾーンのラスボス曲が盗用されているなど企業倫理面で見ても真っ黒。
Gダライアスのラスボス曲のクソアレンジをバックに繰り広げられる、ボスの巨体に画面の大半を占拠されて弱点にショットを撃ち込む事すらままならない1面ボス戦は色んな意味で本作を象徴する場面であろう

長らく本作がシリーズ最終作というのがファンにとっての悪夢であったが、2009年にPSPで発売された『ダライアスバースト』がシリーズを復活させた事により、「シリーズ最終作」「最後の携帯機ダライアス」という価値も現在では消失している。
近年では、歴代ダライアスを擬人化した『WARNING!!ダライアスさん』で本作をモチーフにしたキャラが登場したり、『ダライアスバースト クロニクルセイバーズ』にてファンタジーゾーンと正式なコラボが展開された際に本作の事を暗示する自虐的なコメントがタイトーから出たりと、公式にすらその出来の悪さがネタにされている。
後にNintendo SwitchにてAC版初代ダライアスが移植され、とうとう「携帯機で遊べる初代ベース作品」というアイデンティティすら失われた。


  • ONE PIECE ゴーイングベースボール(GBA/ナウプロダクション/2004年3月11日)
ダメジャー以下とまで酷評されるほど野球が壊滅、1チーム7人の上に内野守備がクソなのでバントで楽々と安打を量産できてしまう。
別々の海賊団を1つのチームにしたりパラメータがほぼ誤差だったりと原作のリスペクトも微妙。
必殺技などアクションへのこだわりは見受けられるが、バント以外必要ないので腐ってしまっている。


打率5割を「.050」と表記、併殺崩れがヒット扱いになる、セカンドをまんま二塁に置くのがデフォなど、野球のルールや基本戦術すらろくに守られていないトンデモゲーム。
とあるゲーム評価サイトで良い点を最低1つ掲載しなければ評価を投稿出来ない仕様上、何とか捻り出そうとした結果高校名を自由に決められるのが評価点と評されたエピソードが有名。
おまけに、発売から3年後にはこのGBA最悪レベルのクソゲーをDSにほぼ完全移植という無駄な偉業を成し遂げてしまい、これが高く(低く?)評価され2008年度携帯機版KOTY大賞受賞作と相成った。


  • メガミの笑壺(PSP、DS/アーテイン/2006年3月30日(PSP)、2006年6月29日(DS))
お笑い芸人のツッコミ役を題材としたある意味珍しいゲーム*31
漫才がモチーフなのに肝心の漫才のネタがつまらない(フォローしておくと、人によっては笑えないこともないネタがあるのは事実であり内容自体は決して悪くはない。本業のお笑い芸人にネタの提供を依頼していたら評価は幾分か違っていたかもしれないという声もある)、ツッコミが主役なのに肝心のツッコミのスキルやボキャブラリーが素人以下。
漫才パートはフルボイスなのだが口調が遅めの為、だらだらとくっちゃべっている様にしか聞こえないために現実の漫才に比べるとテンポが非常に悪い。
漫才はテンポが大事なのに…。
特にPSP版では特定の箇所にツッコミを入れるとUMD読み込みマークが表示されて一時停止してしまうためにただでさえ悪いテンポを更に悪くしてしまっている。

実在のツッコミのテクニックをミニゲーム化した「アクションツッコミ」と呼ばれるシステムがあるが、そのミニゲームの内容自体実際のツッコミとは到底結びつかない様なものが多い。 *32
そしてゲームの都合上それらが要所要所に差し込まれるため、テンポを悪くしてしまっている。

ゲーム内容も薄っぺらくクリアするだけなら1時間もかからない。一応のやり込み要素としてクリアした場所でレベルの上がった漫才に挑戦できるも、既存のネタがただ長くなるだけの水増し仕様。なお、難易度だが一度クリアしてしまうと二度と変更は出来ないため、プレイする度に長ったらしくなった漫才を何度もやる羽目になる。
全体的に見て「とりあえずお笑いブームに便乗して作ってみました」感が拭えず、漫才をゲーム化するのがどれだけ難しいのかを世に知らせさせる結果となってしまった。まあ、そもそも笑いの形に正解は無いのだが。
ちなみに後にでたDS版は、台詞の早送りや新たなシナリオの追加など、PSP版にはなかった機能が実装されている。
ハードの差はあれど同名の作品なのに三ヶ月の間でここまで差がついてしまったのは、容量や開発期間の都合なのだろうか?どっちにしろクソゲー扱いされているけど

2013年にはアーテインの版権を引き継いだコラビエから音声を取り除いたダウンロード版がDSiソフトウェアで配信され、翌年にはPSP版も配信された。

余談だが発売元のアーテインは2011年に倒産しており、コラビエも2019年以降公式サイトが閉鎖されて消息不明とどういうわけかこのゲームに関わった会社は消滅している。このゲーム呪われてるんじゃ…


  • 世界ふしぎ発見!DS 伝説のヒトシ君人形を探せ!(DS/フリュー/2009年8月6日)
同名の長寿番組を題材にしたゲーム。しかし、その正体は2009年度携帯機版KOTYを騒がせたフリュー三銃士の筆頭銃士。
クリアまで3時間の薄っぺらく陳腐で平坦な看板倒れのシナリオでストーリー回想モード無し、肝心のクイズや世界・遺跡知識は「四八」を連想させる観光案内レベルと、元の番組の雰囲気は欠片もない。
イラストは低クオリティながら何故かCGモードがあり、こんな有様なので、「時間と金がボッシュート」と評された。


  • 大戦略PERFECT ~戦場の覇者~(PSP/システムソフト・アルファー/2010年6月24日)
「大戦略」シリーズの中でも、PCで発売された大戦略PERFECT系列の移植版。
だが実態はクソゲーとしてPERFECT過ぎる作品。
SSα開発作品ではお馴染みの大量のバグに加え、不親切なUI・システム群、劣悪なグラフィックとロード地獄など、SSαのクソ要素の集大成とでも言うべき作品。
バグの恐ろしさは歴代SSα製クソゲーでも一、二を争うレベルで、自国生産施設に突然名無しのユニットが配備され、それを確認すると問答無用でPSPの電源が落ちるという
前代未聞のバグをはじめとするバグの数々と容易に起こせるフリーズ地獄で2010年度携帯機版KOTYでは下記の「鬼帝」を最後まで苦しめた。
後にPS3に「更なるクオリティ強化」の名目で2年3か月以上、10回の販売延期を繰り返し、Xbox360への移植をキャンセルして移植され、
幾らか改善されたものの操作性やグラフィックの問題点はそのままであり、何をトチ狂ったのかVitaにも移植された。


2010年度携帯機版KOTY大賞受賞作
ハローキティが好きな美少女キャラプロジェクトを題材としたブロック崩しゲーム。
題名こそメルヘンチックだが実態は「セルフ賽の河原」を筆頭に悪意と理不尽に満ち満ちた超高難度。
容赦なきブロックの前にマインドをクラッシュされる人多数、通称「覇王鬼帝」「ブロック崩し大往生
なお、後に発売された続編はマシな作りになっており、本作の鬼畜ぶりについては「多くの人を苦しめた」と実質公式化した。


  • プーペガールDS2(DS/アルヴィオン/2010年12月16日)
SNS上で展開されている同名の女性向けアバター着せ替えゲームのCS移植作品。2バージョン分割販売。
前作は楽しめる人にはそれなりに楽しめる作品だったが、本作は操作性の悪さに加え、「デバッグが仕事を放棄している」と言わしめる程に大小様々なバグの嵐が跳梁跋扈。
挙句の果てにはプログラムミスで、プレイ総計22時間のご褒美の「ゲーム内通貨のリボン-15536個」でリボンが強制的に減らされ、リボンがマイナスになるとマイナス分全て無くすまで外に出られず、万一外に出たらフリーズ等と、まともに遊べない。
更に盤外戦では、特典アイテムがバージョンではなく、DS本体のコードに依存しており、当初両方欲しいならDS本体を複数用意する必要があった*33
上記のマイナスリボン対策でリボンが手に入るパスワードを公開するも、「入力済み・無効」としか出ない場合もあるなど、販売・開発元の対応の酷さも問題に。
結果、2010年の年末の魔物として上記の大戦略同様、最後まで「鬼帝」を苦しめた。


  • 天下一★戦国LOVERS DS(DS/ロケットカンパニー/2010年10月7日)
2010年度乙女ゲー的KOTY大賞及び携帯機版次点作
2009年に携帯乙女ゲーベストランキングで高評価だったアプリゲーの移植作品。
しかし、移植の際にコンシューマー機へのシステム適合を行わず、携帯電話時のシステムをそのまま移植。
結果、DSに移植した意義が分からないと文句が出る程にシステム・UI面がガタガタな仕上がりになってしまった。
超展開が連続するシナリオも大問題だが、真の問題点は起承転結の「結」に当たる「完結編」で、完結編があるのは攻略対象9人の内2人だけで、残った7人は携帯版で完結編の前のキャラ別ストーリーの一話目から有料ダウンロードしなければならず、それがわかるのは同梱のチラシのみ。
しかも公式サイトでもこの事実には触れられておらず、掲載広告が本作購入者を嘲笑する様な内容なので質が悪い。


2011年度携帯機版KOTY大賞受賞作
PSNにおけるDL専売ソフトで、サイコロを用いた博打としてはメジャーなチンチロリンがプレイ出来るのだが、
  • 1Pが親固定で全員が持ち点を全額失うまで終了できないにもかかわらず、1人やたらチキンな賭け方をする奴がいるので無駄に長引く
  • 非常に残念なオツムのAI
  • 「1・3・4・6」が出る確率が1/8、「2・5」が出る確率が2/8というトンチキサイコロ(通称「二五賽」)
と、100均でサイコロを買って自宅の茶碗でやった方が安上がり且つまともなゲームとして成り立つ正真正銘のゲー無。
ちなみにこんなサイコロのバグ、ちょっとでもプログラムを理解している人ならまずやらないので、担当プログラマーのレベルが窺い知れる。


  • 遙かなる時空の中で5(PSP/コーエーテクモゲームス/2011年2月24日)
2011年度乙女ゲー的KOTY大賞受賞作
2008年度乙女ゲーKOTYにノミネートされた『4』でコーエー側の杜撰さや殿様商法に批判が押し寄せたが、今度は自ら乙女ゲーの金字塔を爆破する大惨事に。
乙女ゲーなのに男性受けする主人公*34を狙いに行った結果、様々な属性と要素をブチ込み過ぎて破綻を起こし頭が終始お花畑の主人公を筆頭に、
政を成功させるために現代図書館に歴史を調べにいく登場人物、史実の人物を起用する必要性が皆無の攻略対象(盲目的に主人公を信奉)などキャラゲー面の完成度がこれでもかと低い上に、
史実の人物達は史実からの逸脱が激しく「沖田総司の結核が只の風邪になっている」「土佐弁を話さない坂本龍馬」「薩長同盟の場で主人公のナンパ大会を始める桂と西郷」と、幕末好きなら発狂モノ*35
その他の面も文字通り時代錯誤かつ時代遅れで、メインの攻略対象のデザイン、武器強化システム、BGMと2D背景は過去作や同社の無双シリーズのものを踏襲or流用、
更に携帯機でもフルボイスが当たり前なご時世にパートボイスのみなど目も当てられない手抜き仕様となっている。
総評は難航したが、「攻略対象は主人公を盲目的に信奉するため過程なく惚れられるうえ、主人公は年相応の常識がないせいで愛の言葉を囁かれても反応がマグロ過ぎると、恋愛ゲームにもかかわらず恋愛が出来ていない」という事が決め手となり大賞を獲得した。


  • Piaキャロットへようこそ!!4 ~夏の記憶~(PSP/PIACCI/2012年10月25日)
えっ!?2011年度据え置き機版KOTY七つの大罪の一つ「色欲」をそのまま移植ゥ!?
バグを抜く事だけには成功したがそれ以外の根本的な問題は改善できておらず当然の様にノミネート。
しかし大賞作品がより酷かった努力が実ってか受賞はならず。


  • ヘビーファイア・ザ・チョーズン・フュー(3DS/ハムスター/2012年6月14日)
2012年度携帯機版KOTY大賞受賞作
北米WiiwareのDL数1位という輝かしい実績を持つレールシューティングゲーム「ヘビーファイア」シリーズ2作品を一纏めにした作品
……と、肩書は良かったものの、実態は元々5ドルだったゲームをフルプライスに値上げして販売する暴挙に出たクソローカライズゲー。
低クオリティな紙芝居で進む雑すぎるストーリーと劣悪なUIに始まり、回復アイテムとチェックポイントを完全排除した数々の理不尽仕様が火を噴き、バランス調整を彼方に投げ捨てた鬼畜ゲーに変貌している。
ローカライズ面でも「読みづらいフォントの日本語訳」「1Pで纏めた日本の公式HP」「僅か1Pにまで圧縮された物理説明書」等の省エネ仕様。
PVも極力ゲーム内容を見せないPV詐欺要素まで兼ね備えた、バグは無いが正式な仕様が悉くクソという所謂ストロングスタイル。


  • キミカレ ~新学期~(PSP/オトメイト/2012年7月19日)
2012年度乙女ゲー的KOTY大賞作品
2010年に携帯電話で配信されたソーシャルゲー『君とナイショの……今日から彼氏』を原作とした作品。
「ある日突然7人のイケメンから告白される」という冒頭シチュエーションもツッコミ所であるが、「電波シナリオ」「ぶつ切り展開に伴い盛大に矛盾しているストーリー」等に加え、
告白をした攻略キャラ1名以外は主人公を好きになった理由が不明なまま終わり
例え好感度を十分に上げていても主人公の成績が悪いとベストエンディングに突入できない謎仕様。
多種多様なバグも襲いかかるなど恋愛ゲーとして失格レベル。


  • ホームタウンストーリー(3DS/トイボックス/2013年12月12日)
2013年度携帯機版KOTY大賞受賞作
「ハートフルアドベンチャー」として期待を集めていたお店経営ゲーだが、地味かつ確実にプレイヤーの気力を削っていく「古く悪き手探り感」を存分に味わされるハートフルボッコアドベンチャー」とも言うべき年末の魔物。
ストーリー面でも「ある村民が夜中に一人で竹馬で登山して死んでしまう」という超展開に対し、特にリアクションも示さず普段通りの生活を営み続ける他の住民を見る羽目になる。
キャラデザイナーは「ポケットモンスター」等で知られるにしだあつこ氏であり、非常に可愛らしい絵だけに内容のギャップの酷さは多くのプレイヤーを落胆させた。
そんなゲーム内容から、スレでは「Heartful」ではなく「Hurtful」だろと揶揄された*36


  • インフィニタ・ストラーダ(PS vita/おふぃす5656/2014年4月22日)
2014年度携帯機版KOTY大賞受賞作
略すると「IS」になるが、似たタイトルに加えて同時期にゲームも発売された『IS(インフィニット・ストラトス)』との混同を防ぐ為に「タダ」と呼ばれる。
スマホ用ソーシャルカードゲーム「無限のストラーダ」をリメイク移植した基本プレイ無料ゲームだが、
運ゲー要素の強いカードゲームにTCGの戦略性を無理くりねじ込んだ結果、課金前提のパワーバランスとなり据え置き部門のサモンライドと双璧をなす課金ゲー無ぶりを罵られた基本無料クソゲー
カードのイラストも低品質。
おまけにデッキ下限枚数が設定されてないというカードゲームにあるまじき謎仕様から、
必殺コンボが構築できる最短・最小のカードだけをぶち込んでおけば手番が来ると同時に相手を葬れる為、「コイントスの方がマシ」と唾棄された。
その後、タイトルを『Eternal Destiny』と改めてSteamで発売され、こちらはデッキ下限枚数の追加などの調整が加えられている。
但し、基本無料でデッキ下限枚数が未設定だからと言ってクソゲーに直結するわけではない事は『ねぷねぷ コネクト カオスチャンプル』で証明されている(あちらはそれ以外の問題で短命に終わったが)。


  • うた☆プリアイランド(iOS、Android/ブロッコリー/2014年6月26日)
2014年度乙女ゲー的KOTY次点作品
人気乙女ゲータイトルの一角を担うまでに成長した「うたの☆プリンスさまっ♪」のスマートフォン向けアプリ。
通称「課金島」。あまりの内容に開発会社の株価も暴落し、ファンのみならず投資家まで翻弄した。
詳細は「サービス終了」の該当項目を参照。


  • ラングリッサー リインカーネーション -転生-(3DS/エクストリーム/2015年7月23日)
エクストリームに看板を架け替え気持ちだけ新たにしたクロスノーツが送り出した、名作SRPG「ラングリッサー」シリーズの15年振りの新作。
歴代担当絵師は変更*37したものの、往時のスタッフ(但し名前は伏せたままなので胡散臭さしかない)も関わっている…なのにやっぱりどうしてこうなった。
なおCMや公式サイトはゲーム画面を意地でも見せない。

実態はシリーズ世界観の基礎すら分かっていなかったスタッフによる時系列不明な上に矛盾点だらけで歴代最悪レベルのシナリオ*38
近年のSRPGで類を見ないクソUIとシステム、「ビー玉」「豆電球」と揶揄されるレベルの頭でっかちキャラによる劣悪すぎる戦闘アニメ、音声があるのはパートボイスのみなのに声優陣は無駄に豪華、特典サウンドトラックの曲数詐欺と、シリーズの面汚し。
クロスノーツ時代にヴァルケソの他にラングリッサー3のベタ移植すらできず大失敗という前科もあるが、そこから10年間何も進歩していないというのは…
なお、アップデートによる修正がなかったら本作の携帯KOTY大賞も十分あり得たと総評に記されている。


  • 新テニスの王子様~Go to the top~(3DS/フリュー/2015年3月5日)
2015年度乙女ゲー的KOTY大賞作品
数年ぶりのテニプリ乙女ゲーという事でファンから熱い期待をかけられたが、発売前から地雷と噂されていた。
蓋を開けてみれば、作画崩壊と原作愛ゼロのシナリオ、キャラ崩壊と改悪、設定と矛盾し「社会人」とは思えない言動や行動を取る主人公などが画面から襲いかかるファン慟哭or激怒もののキャラゲーであった。
その完成度は周回を重ねるごとに選評者を以てして「ストレスがGo to the top」と言わしめ、攻略キャラ30人中10人も攻略しないまま投げるプレイヤーが続出するなどの惨状を呈した。
攻略対象から不動峰・山吹・六角が完全排除されるどころか登場すらせず、人気ペアを男女それぞれの役に振り分けBL要素をねじ込むなどの暴挙も重なり、選評者には「フリューさんもうテニプリに関わるのはやめて下さい。」と唾棄された。


  • 機動戦士ガンダム バトルフォートレス(PS vita/バンダイナムコエンターテイメント/2015年7月16日)
2015年度携帯機版KOTY大賞作品
敵基地を攻略し、獲得したユニットを使って自らの要塞を作り上げていく基本無料オンラインゲー。16年5月26日サービス終了済み。
あらゆる場面で襲いかかるロード地獄、劣悪なゲームバランスとお粗末なAI、最悪の操作性、極端な偏りの参戦作品*39、ガチャの虚偽記載等が合わさったクソ要素の嵐であり、ゲームとしてもファンアイテムとしても褒められた出来ではない。
しかも毎回30分以内に新たな不具合が見つかりエラーが改善されないアプデという究極進化を続けた結果、サービス開始日から終了日まで、まともにプレイできた期間が皆無
パッチによりC2エラー祭りを引き起こしながら数日放置し、動作が重くなるアップデートを施して正月休みに入るなど、運営姿勢の問題点も少なくない。



☆アダルト部門

  • いただきじゃんがりあん(PC/すたじおみりす/2000年12月10日)
美少女達と卓を囲む脱衣麻雀ゲーム。だが、その実態はバグと謎と混沌に満ちた「宇宙麻雀」
役ルーチンのバグの影響でルールが滅茶苦茶で、数字がループしても順子成立、字牌もカテゴリが同じならループして順子成立、
ドラのみでアガれる、白牌を含んでも清一色成立、リーチ中でも明槓OK、上家以外からもチーOK等、その凄まじい全容は後の世にも語り継がれる伝説となった。
なお「変わった麻雀と見ればバカゲーみたい」「これはこれで面白い」という声が多かった事を受けてか、続編『R』では上記の宇宙麻雀ルールが正式に実装された。



「ごらんの有様だよ」

2008年度クソゲーオブザイヤーinエロゲー板大賞受賞作
KOTYe開闢の原因にして特大級のブラックホール爆弾。通称「アイ惨」。
元は魔法少女エロゲの元祖とも言えるシリーズであり、開発会社・声優の変更など紆余曲折を経て発売に漕ぎ着けたが…
  • 総CG枚数14枚エロCG無し、過去作からの使い回し2枚差分5枚で新規は7枚のみ。クリアしてもCG及び回想モードが出ない
  • フルスキップすると30分でコンプ。完全版を謳いながら内容を投げっぱなしてそのままED*40
  • HDD容量1.5GBと表記しながらDVD-ROM媒体なのに総容量が500MBしかなく、アペンドを当てても1.5GBに満たない虚偽記載
  • 発売日から売却価格0円或いは買い取り拒否消費者センターに電話して漸く返品に成功
  • 当時の本スレに煽りに来た別スレ住民が励ましのレスを残して帰った。
など壮絶な負の伝説を打ち立てた。

冒頭の短いフレーズはパッケージ裏に表記されていたもの。その後も絶望と怒りと失意を込めてごらんの有様な作品に使われる様になった。


  • ひしょ×ひしょ(PC/ゆ~かりそふと/2009年9月18日)
2009年度KOTYe最大の問題作。
CG数は事前告知の半分以下、CG・回想・BGMモード未実装、背景写真盗用、挙句の果てにはCGの内半分以上が真っ暗で上記の「アイ惨」と同じ轍を踏むと、もうここまでの時点で散々なもの。
だが本作の真の問題点はメーカー対応にあり、購入者の怒号に対し発売後数日は無視を決め込み謝罪文を出すが責任者名がペンネーム
翌週配布されたパッチではヒロインの立ち絵の顔をアップにしてアダルトCGと言い張る(別名「ごらんの生首だよ!」)、
CG未完成を隠すための意図的なCGモード封鎖等、全方位に渡る対応の酷さはゲームラボの2009年衝撃ニュース・美少女ゲーム編ベスト10にランクインした。


2009年度KOTYe大賞受賞作
強烈なバグも特に無く、声優やBGMや作画の問題がある訳でもないが(というか寧ろ高い方)、
意味不明かつ電波で不条理なシナリオただ一点のみでそれらの評価点を潰し、KOTYe大賞をもぎ取った問題作。


2010年度KOTYe大賞受賞作
OP・CG・BGM共に高水準にまとまっているものの、システム・シナリオ面が致命的に駄目すぎた。
「当時、順風満帆かつ安定したクオリティの作品を出していたういんどみるがやらかした」というインパクトも大賞選考理由に含まれている為、歴代大賞受賞作品の中では一番マシな出来とされる事も。


  • Floating Material -The hill where the star born-(PC/biscotti/2010年4月30日)
2010年度KOTYe最大の問題作。通称「廃材」。
ADVとして押さえるべきクソ要素をしっかり押さえているが、本作の最大の問題点は著作権に対するモラルの無さ
体験版配信後に原画(線の段階から一致)、背景、特典、CG、公式HPキャラ説明、コピーライト表記と何から何まで色々な作品からのパクリ疑惑が浮上。
パクリ元の範囲も同じエロゲー作品から一般向け作品まで両手では数え切れない悪魔合体であり、「把握しておくべき引用元が多すぎて予習できない」「ゲームのキメラ」「パクッてない箇所はない」と評された。
流石にこれらは突貫工事で修正されたが、今度は低品質な絵などの本来のクソゲー要素が却って目立つ結果となってしまった。


  • ゾンビの同級生はプリンセス -不死人ディテクティブ-(PC/アーベルソフトウェア/2011年8月26日)
2011年度KOTYe大賞受賞作の片割れ
推理モノを謳っておきながら雑な推理パート、いつもの旬を若干外したパクリネタ、同梱されている萌えゲーアワード投票用紙の裏に本作のマニュアルを記載するなど些細な問題点も多いが、
シナリオはザッピングシステム搭載の弊害で、累計70箇所以上ある視点変更リンクを全部踏まなければゲームオーバー確定というシビアぶり。
また画面の配色が原因で視点変更リンクが見えにくいにもかかわらずバックログからの視点変更は不可能で、ADVなのに一本道シナリオの即死ゲー化している。
いつものアペンド商法の皮を被った未完成商法でもあるが、アペンドを適用させてもクリアまで4時間、7倍に水増しされた総CG枚数は差分を差し引くと驚愕の9枚という薄さでありながらフルプライスと誰得。

一応、シナリオは2話まではまともな出来であり、社長であり同社ライターの故菅野氏が本作開発時期に病を患い意識不明の重体になってしまった事、後に一時的に意識が戻った際のツイート等から、 メインライター不在のまま発売を強行した のが原因と言われている。
そういった事情には同情する声も多いが、それでも発売してしまった会社の判断は最悪としか言えないだろう。


  • 学園迷宮エロはぷにんぐ! ~イクぜ!性技のダンジョン攻略~(PC/softhouse-seal/2011年11月25日)
2011年度KOTYe大賞受賞作の片割れ
プレイ以前にパッチを当てないとプロローグ終了後タンジョンに突入すると100%エラー落ちし、
公式サイトで紹介されていたスクリーンショットと全く異なる製品版の内容や不便すぎて苦痛しか生まない探索パートとシステムとUI、
「お金を貯めて装備で殴ればいい」と揶揄される程壊滅的なバランス調整など滅茶苦茶。
膨大なバグの中でも殊更凶悪な「表示されているパラメーターと実際の内容が一致しない」バグのせいで状況把握が一切できない。
ゲーム内容を盛ろうとして明らかに納期に間に合っていない未完成ぶりに「完成度1%のロマサガやってる気分」という悲鳴が上がった。


  • 華麗に悩殺♪ くのいちがイク! ~桃色ハレンチ忍法帳~(PC/softhouse-seal/2012年1月27日)
2012年度KOTYeの門番にしてデモンズウォール。
「ゲーム性はともかくとして絵だけはいい」と評されていた会社なのに、まさかのエロCG0枚という、アイ惨が産んだクレバス級の轍を踏み荒らす暴挙をやらかした。
当時の名作同人ゲー『SHINOBI GIRL』をパクっておきながら元ゲーから完全に劣化しており、斜めジャンプと房中術だけでクリア出来るスカスカ加減に加えてエロ描写は被弾時の描写のみ。
おまけにステージの合間の寸劇を飛ばすと次ステージも飛ばされる仕様のため、クリアするだけなら10分と掛からない場合も。


  • SEX戦争 ~愛あるエッチは禁止ですっ!(PC/スワンアイ/2012年8月31日)
2012年度KOTYe大賞受賞作
抜きゲーでありバカゲーなのだが、
バカゲーを掲げ上げれば適当なストーリーでも大丈夫と勘違いしているとしか思えない支離滅裂なストーリーが特徴。
9000円オーバーという価格設定でクリアまで1時間、コンプまで3時間という11年度大賞を上回る犯罪級に極薄の内容。
寒い上に下品なパロネタに頼りきった全編ダイジェスト風味のクソシナリオ、極薄のエロシーンなどまさに誰得。
プレイした猛者からは「内容は薄いのにクリアするのが苦痛でならない」「開始10分でもうプレイするのが苦痛」という悲鳴が飛び出る始末。
余談だが、ソフマップ予約特典のおまけシナリオをインストールすると、おまけシナリオに本編データが上書きされてしまい本編がプレイ不可能になる。


2013年度KOTYeの門番にしてデモンズウォール。
前年度の「くのいち」を参考に、前年度大賞「SEX戦争」を擁するスワンアイが送り込んだ特大地雷。


2013年度KOTYe大賞受賞作
当初は駄作として放置され、年明けに選評が届くと同時に感想サイトを含めたレビューが見つからないという異常事態が判明し、
対策班及び解析班、クソゲーハンターが緊急出動して検証プレイを重ねた結果、とんでもない 細菌兵器 であった事が発覚した問題児。
詳細は該当項目に譲るがそのぶっ飛んだ内容は、到着した選評の内容があまりに突飛過ぎて高度な釣りと疑われたほど。


2013年度KOTYeの年末の魔物。通称「雛遺書」。
2年の延期の末にメーカーとしては三作連続となるマスターアップ宣言後の発売延期宣言という離れ業を伴い漸く発売されたが、詫び状を手作業で入れて再梱包した為パッケージはしわくちゃ。
パッチ未公開なのに「不具合によりパッチを当てるまでゲーム進行不可」という詫び状の内容も然ることながら、パッチ未適用では10分足らずで強制終了するので全容が分からず「シュレディンガーのクソゲー」と評された。
明らかな欠陥品の発売強行に加え、宿題を忘れた小学生並みの言い訳を添えた度重なるパッチの公開延期で購入者の怒りを買い、
年明けに配布されたパッチを解析するとシナリオ・イベントCG・スタッフロールの画像まで入っていた事で、欠陥品以前に未完成であった事も明らかとなり、2年延期しておきながらこの体たらくを晒した開発側のやる気の無さと管理能力の欠如を罵られた。
因みに、Ex-iTは本作を最後に解散し、本作が遺作となった……かと思われたが…


  • 銃騎士 Cutie☆Bullet(PC/エフォルダムソフト/2014年3月28日)
練り込み不足で時事ネタと薄ら寒いギャグが連発される薄いシナリオと、画集としての逃げ道すら全力で潰す総CG枚数35枚(SD画・差分除く)が取り沙汰されたが、
有志の解析で未使用の音声及びテキストデータが内部データとして大量に発掘され、併せて発見されたCG番号の歯抜けなどから、明らかに未完成品と分かっていながら強行発売した事が発覚し炎上
ニコニコ生放送での謝罪放送にエフォルダム側の担当者が現れず親会社のあかべぇが尻拭いをする羽目になり、
購入者が納得できる様な謝罪や釈明、サポートも行わないままエフォルダムソフトが解散し売り逃げに発展して火に灯油を注ぐなど、KOTYe史上最大の大炎上を見せつけた。
この一件でエフォルダムは「 絵フォルダ無 」と揶揄されるようになり、以降のKOTYeに於いて「総CG枚数35枚=1jks」という単位が用いられる様になった*41


  • カスタムメイドオンライン(PC/KISS/2014年3月28日)
KISSの名作『カスタムメイド3D』をベースに「エロゲー業界初の基本無料クライアント型オンラインゲーム化」という新しい境地を切り拓き、オンラインの特色を最大限に活かした要素が注目されていた。
…が、課金しなければ不便極まりないのに課金しても実入りがなく、エロ本番は疲労度*42等によりまともに出来ず、クライアントを更新した形跡がないどころかパッケージ版購入特典やオンライン独自のシステムや要素が9割方未実装
課金要素実装に必要な許可を取っておらず、最初期は課金して得られるポイントを税別販売して資金決済法・風営法違反の可能性があったり*43
極めつけにはサービス開始直後にアクセス過多でログインが困難になった際に、運営が「ログイン出来た人は方法を教えて下さい」と告知するなどKISSのオンゲー運営に対する無知を露呈した。


2014年度KOTYe大賞受賞作。通称「チーズ」。
詳しくは作品項目に投げるが、ゲーム性からシナリオまで色々アレすぎて修羅の国の中でも最強と謳われる別格の存在
以降も大賞が決まる度に引き合いに出され、今なおKOTYeに深い傷痕を残し続ける。


  • 戦極姫6~天下覚醒、新月の煌き~(PC/げーせん18/2015年3月27日)
2015年度KOTYe大賞受賞作魔姫、凱旋。
新主人公採用でW主人公方式となっているが、新主人公が全攻略対象88人中82人を専有するなど格差が目に見えて強烈。
尚且つその新主人公が『チーズ』主人公に匹敵するクソ主人公で、それに引きずられるようにして続投ヒロインの多くが改悪され、シナリオそのものの根幹が腐りきってしまった。
しかも複数ライター方式であるにもかかわらず、件の主人公はブレる事なく一貫してクソ主人公として描かれているためメーカー側がライター勢にオーダーした性格であるのがタチの悪さに拍車をかける結果になった。
KOTYe受賞理由も「嫌悪感の極み」と「まともな作品に異物を加えるだけでキャラとエロが死ぬ」「『クソエロゲーとは?』という永遠の命題に対し現時点で出せる答えの一つを、新たな角度から見事提示した」という、ある意味ではストロングスタイル。
クソ主人公を筆頭とした本作の惨状にファンが激怒、公式側が即座に謝罪する騒動に発展し、
後に発売されたアペンドの追加要素に新主人公の要素が文字通り皆無であったり、次回作では彼の攻略対象だったヒロインが続投を見送られ一新されていたりと、公式が新主人公の存在を黒歴史扱いする事態にまで陥ってしまった。
今現在ではシリーズお馴染みのコンシューマ移植も本作のみ見送られており、主人公の存在諸共メーカー及びファンからは黒歴史扱いを受けている。

なお、『戦極姫』シリーズ及び後述の『戦御村正』の発売/開発元であるげーせん18は、本作の汚名返上を果たすべく本シリーズの新作『真§戦極姫』を誠意製作していたが、2度の延期の末に発売日未定となり一気に暗雲が立ち込める。
ファンの「まさか」という悪い予感は的中し、母体であるSSα側も含めた発売作品の評価が近年芳しくなかった事を起因とする売り上げの低迷、それを原因とする資金不足、そして昨今高騰が叫ばれていた製作費がとどめとなり、2020年1月1日に日本一ソフトウェアの子会社に企業と経営を承継、SSαとしての活動は終了する事が発表された。
そして約1年半後には各通販サイトで『真§戦極姫』に発売中止の文字が踊り、新作の発売中止によって事実上のシリーズ打ち切りが決定。
挽回も出来ないまま会社ごと行き倒れるという哀愁漂う最期を迎え、結果としてここに「クソ主人公はついに会社まで潰した」のである。


  • 妄想コンプリート!(PC/insync/2015年5月29日)
新規ブランドのinsyncが送り出した…と見せかけてそのメーカーの実態は『雛遺書』を送り出したEx-itが解散後に暖簾を挿げ替えただけの後継ブランド。
元々の発売日は2014年秋とされていたが延期に延期を重ねた末に発売日は2015年5月末に追いやられ、遂に流通サイドがキレて制作現場に強行介入し「公式サイト上で定期的に進捗を公開報告」を義務付けるという前代未聞の管理体制へ移行。
発売2ヶ月前の3月23日時点でシナリオすら完成しておらずデバッグ進捗も0%、音声収録最終日すら未定で完成しているのは原画のみというタスク管理能力の無さを発揮。
発売1ヶ月前まで迫った4月20日の報告ですらマスター作業が終わっていないどころかデバッグ進捗20%と、誰が楽観的に見てもこの時点でまともな出来を期待出来る状態ではなかった。
この極限状況で制作されたためか、体験版でプレイ可能な範囲を越えると超展開が連発。シナリオは突貫工事の影響で削られたと思われる部分が散見され、イラストも同様の理由からか低品質。
まともに制作されてさえいれば光る部分があった素材はそこかしこにあるが、シナリオを始めとして全方位に杜撰な出来となってしまった。


  • 戦御村正 -剣の凱歌-(PC/げーせん18/2016年1月29日)
架空世界における第二次大戦をテーマとした戦略SLG。
前年度KOTYe大賞をもぎ取ってしまった『戦極姫6』を手掛けるげーせん18の作品といえばバグと言われてはいるが、
御家芸の一言では許されないレベルで致命傷クラスのバグが飛び交う無法地帯で、バグを除いても「KOTYeでも類を見ない低い完成度」とまで悪い意味で称えられた。
ありとあらゆる場面で襲いかかる強制終了と進行不能バグ、そして強制終了に伴うセーブデータ破壊なども合わさり、総評に於いて「『戦極姫』などを通じて超人級の耐性を得ている」と評される猛者である作品・KOTYe両スレ住民達がクリアを目指すも全員帰らぬ人となった。
毎週金曜日に修正パッチは配布されるがパッチを当てる度にバグは増え続けて意味を成さず、パッチ適用前後でセーブデータの互換性なしという賽の河原仕様も相俟って検証は地獄の様相を呈し、
約5ヶ月の死闘の果てにメーカー側が収拾不可能と悟ったかパッチ対応を打ち切るギブアップ宣言を出し、開発会社を変更した上で実質的な修正版である『戦御村正 -剣の凱歌- DX』を発売(購入者に対しては無料配布)するに至った。
一応、最終パッチを当てて根気良く頑張ればEDに辿り着く事は可能。


  • グリモ☆ラヴ ~放課後のウイッチ~(PC/しろいぱんつ/2016年3月25日)
2016年度KOTYe大賞受賞作
オカルトや超常現象を下敷きとしたショートストーリー220話が売りのエロゲーだが、売りのオカルトネタや超常現象ネタは10クリック程度で終わるなど無味乾燥レベルで、おまけにストーリーがかの『りんかね』以下の支離滅裂・意味不明な内容という嫌な意味で隙の無い仕様。
そして「オカルト好きのメンヘラの脳内」と例えられる世界観や、肝心のエロシーンのCGも中身も低レベルという惨状、極め付けは合計20時間以上という無駄に分厚いボリュームなのに一本道シナリオという内容から、「行動に応じて展開が変わる分四八(仮)の方がマシ」「面白い面白くない、クソかクソで無いかという次元の外側に位置している」とまで揶揄され、戦御村正から大将を掠め取った恐るべき逸品。


  • LAMUNATION!(PC/WhitePowder/2016年6月24日)
通称「ラムネ」。
ウ〇コとパロディが無節操に入り乱れる小学生並のギャグセンスと、史上最悪とも囁かれる壊滅的な文章力が、厨二病患者の黒歴史ノートその物な陳腐な物語をこれでもかと盛り下げる。
あまりにも酷過ぎる内容から会社名の通り白い粉でもキメながら書いたのではないかという疑惑まで浮上した。


  • ママとの甘い性活II(PC/コンプリーツ/2017年7月21日)
2017年度KOTYe大賞受賞作
いわゆるエロゲーの鉄板ネタ母親との近親もの。
ミドルプライスでありながら容量260MB、総プレイ時間僅か1時間という犯罪的薄さの時点で擁護不可能だがそんな事は微々たる問題
本作最大の問題はパッケージやHPのサンプルの時点で腐臭しかしない劣悪極まる超低品質グラフィックである。
この段階で「作画崩壊」という言葉すら生温いクオリティからスレ民すら手を出す事を躊躇うレベルであったが、実はサンプルの絵がまだマシなレベルという、常軌を逸した前代未聞の低品質CGが跳梁跋扈する魔界であった。
「エロゲにとって最大の肝であり柱となるべきグラフィックが低質」という一点だけで他の有象無象のクソエロゲ―を一蹴するその低クオリティは、
「ママⅡとわくプリ*44ならわくプリの方がマシ」「目を閉じる労力がいらない分アイ惨の方がマシ」
「地獄絵図」「こんなの(なぁにこれぇ)じゃ生温い」「これだったら少しアニメ絵描ける小学生のイラスト採用したエロゲーやった方が何億倍もマシ」
「褒める所はこれやったら他のエロゲがすっごい傑作に感じられる位」「下手に抜こうと試みようものなら一生もののトラウマさえ負いかねない」と恐れられ、
一部では「買う前からクソと分かりきっている以上買った後に文句を言うべきでない」という斜め上の擁護(?)まで噴出。
最終的に「立ち絵もCGも揃っているのに、出来が酷すぎて使えない」というクソエロゲーの新たな到達点に達したと判断され大賞をもぎ取った逸品。ある意味ストロングスタイルタイプのクソエロゲーの到達点に近い。
というか文で説明するより実際にググって画像を見た方がヤバさが分かる。本当にあのバグ姫やアイ惨や雛遺書等がまともなゲームに見えるレベル。

なお、CG崩壊の原因は「前作の担当イラストレーターが高齢で引退してしまい、恐らくは納期や資金面の都合から急遽スタッフが手掛けたからではないか」という説が最有力とされている。


  • サイミンヂカラ ~催眠術をめぐる淫らな白濁の物語~(PC/白濁系/2018年5月25日)
3本の安価同人ゲーを無理やり継ぎはぎして、僅かな新規部分だけを前面に出してフルプライスで売るという悪質な詐欺商品以外の何物でもない一品。
CGも新規の部分以外は元になった同人ゲーの物をそのまま流用しているため大半が安定の低価格仕様であり、
元になった同人ゲーの購入者にとっては実質0.57jksという狂った数字を叩き出す。


  • 孕ら・ポコ! ~異能催眠で女学園を孕ませ征服~(PC/みるきーぽこ/2018年10月26日)
2018年度KOTYe大賞受賞作
スワンアイが送り出した新ブランドみるきーぽこの処女作。
「SEX戦争」「ずっぷ」の問題点はほぼそのままに、実質ノーヒントかつノーミス*45で進めないと容赦なくバッドエンドになる無駄にシビアなシステムがプレイヤーの行く手を阻む。



■海外

全米を震撼させ、米ゲーム市場を凍りつかせたアタリショックの引き金となったゲーム。
凄まじいまでの作業感、当時としては異常に複雑な内容などが主な特徴。
許可を取る事に時間を費やしすぎて製作期間僅か6週間という突貫工事で仕上げた結果、出来たのは年末の魔物だった。


スタートした瞬間にゴールしたり、相手が動かないレースゲームですらない何か


  • Action52(NES)
52本のゲームを1本400円程、計2万円で収録したソフト。
但し一部のゲームは選ぶとクラッシュして起動しない。そして起動できたとしても中身は1本残らずクソゲー
ゲームの数が多いだけにクソ要素も多岐にわたり、挙句任天堂に許可すら取っていない典型的売り逃げ作品。
メガドライブでまさかのリメイクがされたがやっぱりクソゲー。


上述したAction52の目玉タイトルであったチーターマンの続編。倉庫で埃をかぶっていた未発売ソフトが紆余曲折あって市場に出たもの。
続編のくせに様々な要素がことごとく改悪され、挙句プログラムミスのせいで途中のステージで進行が止まる
但しBGMだけは神曲。


  • Dark Castle(メガドライブ、CD-i)
エレクトロニックアーツ社がPC向けに発売した名作ホラーアクションの移植…のはずが、
「キーボードで移動し、マウスで狙って攻撃」というPCゲーならではの操作にパッド向けの最適化を一切行わなかった為、極悪な操作性の無理ゲーと化した。
各所に設置されたロープは掴みにくい、主人公はスペランカーばりに貧弱、ボイスはウザいとその他の部分でも惨憺たる出来栄えで、
現地のレビュアー達からは「メガドラ最悪の操作性」「イカれた科学者が戦争捕虜用に作った自殺衝動抑制テストとしか思えない」と散々な評価を下され、CD-i版に至っては後発タイトルにもかかわらずあらゆる要素が更に劣化している


CD黎明期のハード3DOが送り出した核地雷
兎にも角にもシナリオがカオスであり、主人公がネクタイをつけていたり面接官がルート次第で変態になったりと枚挙にいとまがなく、
数え切れない意味不明な演出も相まってバカゲーを狙って失敗した感がものすごい。
更に、ADVなのに操作性が悪い。操作性が問われるジャンルではないのに…
2021年6月、何をトチ狂ったかPS4、PS5、Switch、PCに移植される事が発表された


  • Superman(N64)
「スーパーマン:ジ・アニメイテッド」のゲーム版。64で発売された為「スーパーマン64」と呼ばれる
ゲーム開始直後にいきなりギリギリの制限時間の中で操作性最悪のリングくぐりをさせられ、
今度は長文のくせに1秒チョイしか表示されない説明文を元にこれまたギリギリの時間しかないミッションに移行し、失敗したら直前のリングくぐりからやり直し
おかげで米国クソゲーランキングでは毎度E.T.と首位争いを繰り広げ、AVGNには「この星のものじゃない」とまで言われる始末。
日本でも未発売にもかかわらずそこそこ有名で、「リングくぐりにかけろ」などと揶揄された。
PS版の開発も行われており、こちらは諸々の問題点が大きく改善されていたが、発売前にライセンスが切れた事でお蔵入りとなってしまった。


元々はベネズネラのゲームクリエイターが自前のコンパイラを試験する為に製作したデモソフトなのだが、何をトチ狂ったか、後にメガドライブ専用ソフトとしてベネズエラで発売*46されてしまったCRAZYすぎるソフト
BGMもグラフィックも劣悪だが、ゲーム内容はスカスカとかそういう以前の問題で、バスを前後に動かしつつクラクションを流すというだけ。スコアの記録やセーブ機能は当然のように無い
知名度こそ上記の「BigRigs」に劣るが、クソ度では負けておらず、AVGNのレビューでは「BigRigs」以下と評される程。


  • Zelda:the Wand of Gamelon/Link:the Faces of Evil(CD-i)
フィリップスが任天堂の許諾を得、Animation Magicという会社に開発を依頼して製作・発売したゼルダの伝説シリーズの外伝作品。
しかしその実態は、任天堂最凶最悪レベルの黒歴史。公式の時系列からも綺麗さっぱり抹消されている。
作画クオリティが悲惨な英国カートゥーン調のキャラデザやカットシーンも酷いが、無敵時間皆無の操作性や役立たずのアイテム群も十分酷い。
更に米国で放送されていた評判の悪いアニメ版を下敷きにしたのかキャラ崩壊が起きてしまい、ストーリーが三流コメディのようになってしまっているなど、企業態度も問題視された。


  • 大刀 DAIKATANA(Windows)
Softdiskからの独立時から在籍するid Software初期メンバーの一人であり、『Wolfenstein 3D』や『DOOM』の大ヒットで天才プログラマー兼デザイナーとして高い評価を得たジョン・ロメロが、『QUAKE』開発中に彼の企画を却下したジョン・カーマックと不仲となった事がきっかけで1996年にid softwareを離脱、自ら設立したIon Stormで製作したFPS。
デザイナー優先の環境を掲げていたはいいもののロメロ自身まともに会社を運用出来ていたかは怪しく、雇用したプログラマの偏り、本人の傲慢な態度、短絡的なゲームエンジンの更新、開発メンバーの相次ぐ退社、内部告発、度重なる延期と数え切れない程の問題を乗り越えて発売元Eidosの圧力で2000年に発売された。
…が、いざ蓋を開けてみれば未完成かと疑う程のバグの山、調整不足のゲームデザイン、時代遅れなマルチプレイ、つまらないストーリー等…
かつて天才と持てはやされた頃の面影はなく、彼を称えていた多くのファンからの失望を招いた。

致命的バグを修正する公式パッチの配布後も細かいバグや根本的な作りこみ不足を補う事はできなかったが、現在は熱心なファンによる非公式の改良パッチによってある程度遊べるようにはなった。
しかし公式で問題点が修正される事は終ぞなかったため、「開発トラブルが作品をダメにした典型的な例」として、現在でも上述のDNF等と共に名前が挙がる事の多い作品である。

  • バック・トゥ・ザ・フューチャー (NES)
日本でも人気の同名SF映画のゲーム化。
だがマーティーの服装が原作とは似ても似つかないうえ、時計を集める・ボーリング球で敵を攻撃するなど、原作にはないオリジナル要素がふんだんに盛り込まれている。
更に敵キャラクターに関しては、ビフ一味やリビアの過激派は全く登場せず、殺人蜂やガラスの破片を持った暴漢、フラフープ女等、原作には登場しない奴ばかり。
曲はデレレレレーン一曲のみ。
等々、最早原作を汚して冒涜したとしか言いようがない出来。原作映画のファンなら過去に戻ってこのゲームの開発を防ぎたくなるだろう。

  • ザ・マスターズファイター (PS1)
韓国のゲーム会社(現在はコナミコリアとなっている)が開発した格闘ゲーム。
グラフィックは粗雑で、登場キャラクター達は皆、他作品からの盗用が多い。
まさに異世界のKOF同然の作品である。
またゲームバランスは調整放棄されたも同然で、ロンは龍鱗壁を当てるだけで対戦相手を瞬殺でき、Jは竜巻旋風脚もどき(気絶確定)だけでほぼ簡単に勝ててしまう。
こんな出来にもかかわらず、日本コロムビアからドラマCDが発売された。何故だ
しかも、主題歌の出来がかなり良い。



■その他

  • 人生
「大丈夫、俺たちの人生はタカラトミー製じゃない」
さっきの人生ゲームとは別口。あれよりはきっとましなので頑張ってクリアを目指そう。


【クソゲーの関連作品】

クソゲーではないが、何かしらクソゲーにゆかりのある作品の例も幾つか説明する。
なお、クソゲーの原作、続編というだけで他に特記すべき事もない作品は基本的に除外。
  • いっき(FC)
アーケードゲームとそのFC移植版。
農民が鎌や竹槍でニンジャを倒す、バカゲー寄りの理不尽アクションゲー。
上記のとおり「クソゲー」という言葉を浸透させた作品だが、みうらじゅん氏はあまりにグズグズな世界観に苦言を呈したのみで、ゲーム自体はむしろ大好きだと明言している。
実際、当時はかなり人気だったタイトルである。

腰くらいの高さから落ちただけで死ぬ貧弱な探険家を操作して洞窟を探索するアクションゲーム。
かつてはFCの代表的クソゲーとして有名だったが、主人公の異様な死にやすさに目をつぶれば意外とよく作りこまれており、現在では「慣れれば死にやすさも面白みに変わるスルメゲー」として再評価されている。
みんなでスペランカーという続編も作られた。

  • カラテカ(FC)
「いっき」や「スペランカー」と同じくさんざんクソゲーとしてネタにされいじられる。
というか逆に「スタート時に崖の方に行くと落ちてゲームオーバー」「お辞儀」しか語られない。
前者に関しては立ち位置も含めてプレイヤーの行き先を案内しているゲームデザインでマリオ等と一緒、おかしくない。
後者はまあ武道をモチーフにしているので…。

ざんねん!!わたしの ぼうけんは これで おわってしまった!!
「ディジャブ」「悪魔の招待状」と並ぶケムコ三大即死ADVの2作目。
カーソル操作が遅いなど実際に問題点もなくはないが、それ以上に珍妙な主人公の言動、そしてあまりにもバカバカしい死にっぷりがネタにされまくる一作。
謎解きや直前コンティニューは充実していてクソゲーよりバカゲーというべきなのだが、「伝説のクソゲー大決戦」なる動画で面白おかしく紹介された事もあり、FCのクソゲーの代名詞的存在となっている。

てめェーだよ てめェー
ファンタジー感溢れる世界での冒険に、アドベンチャーながら二人操作が可能という斬新さ、そして独自の拡張音源を使った素晴らしいBGMと、良作と言える存在。
…なのは間違いないのだが、発売から13年後の2001年にとあるデータが発見された事で、カラテカ等と同じくクソゲー扱いされていじられる羽目に。
詳しくは上記項目を参照。

  • アンリミテッド・サガ(PS2)
RPGからTRPG風になったサガ。だが説明書が不親切で、宝箱を開ける手段すら書いてないし移動も攻略も全くわからないままワゴンにぶち込まれた問題作。
攻略本が「別売りの説明書」扱いされる羽目になっている程の突き放しっぷりと値段からクソゲー扱いされがちだが、理解できれば楽しいと現在ではスルメゲーとして再評価されている。やはりサガはサガだった。


本作の癖の強いキャラデザの主人公をモチーフにした「やるオプーナ」がKOTYのマスコットを務めている事からクソゲー扱いされているが、クソゲーではない
悪すぎた前評判、「スーパーマリオギャラクシー」というビッグタイトルとモロ被りしてしまった発売日、コーエーが「最高のゲームが出来た」「100万本は売れる」と宣伝していた…などネタにまみれた作品ではある。

  • バンゲリングベイ(C64、FC)
アメリカで発売されたコモドール64向けのSTGと、それをFCに移植して日本に輸出したもの。
ヘリで敵基地を攻撃するゲームで難易度が高く戦略性の強い玄人向けの作品だが、コロコロコミックなどで小学生を対象に宣伝されてしまったため、ゲーム性が正しく理解されなかった。

  • デスクリムゾン2 メラニートの祭壇(DC)
上記したデスクリムゾンの続編。全体的な技術力は大幅にアップしている。
…のだが、システムは明らかにわざとクソのまま、シナリオの電波ぶりにいたっては前作よりもパワーアップというトチ狂った代物。
新規層の存在をまったく想定せずにデス様ファンのみを狙った一世一代のバカゲーである。
こんな調子のイレギュラーなシリーズだったため、手堅い出来のAC版「デスクリムゾンOX」が良作だったせいで「クソゲーじゃないデス様なんてデス様じゃない」とファンから総スカンを食らうという珍事も。

  • カルキュレーター(Nintendo Switch/Sebec/2021年6月24日)
海外発のダウンロード専用ソフトであり、ただの関数電卓。それ以上でも以下でもない実用性重視の一品。
対戦機能とかそういうのも一切ない本当にただの関数電卓の実用ゲームソフトなので、もうゲームというよりアプリと言った方が近いかもしれない。
日本で電卓アプリはありふれており、パソコンにもスマホにもガラケーにすらも入ってるし、なんなら職場や家の引き出しにも実機が入っている。
そんなありふれた存在である電卓を、約900円もかけてSwitchに入れたところで何の意味があるのだろうか?
海外ではただの電卓をゲームソフトとして販売したという事でかなり大きく話題になっており、制作者のインタビューも行われて「Switchに電卓機能が欲しかった」と動機を語っている。


【余談】

難易度が高いゲームを「マゾゲー」等と呼んだりするが、これはクソゲーと同義ではなく、高難易度でも良作とされるタイトルは多い。
こうしたタイトルは意図的に高難易度ゲームとして計算した上で作られているのであり、高難易度=クソゲーなんて事は断じてない。
SIRENシリーズ、スーパードンキーコングシリーズ、Dark Soulsシリーズなんかがいい例だろう。
とはいえ、理不尽な要素(極端なランダム要素などプレイヤーの技術ではどうにもならない物等)が多かったり、ストレスの溜まりやすい作り(リトライ時のロード時間が長過ぎる、敵の隙が全く無い等)の作品はクソゲー扱いされやすい。

類似品として、発売当初はクソゲー呼ばわりされていたが検証等が進むに連れて評価が上がり、
「噛むほど味が出るスルメと同じように、やり込むほどに味が出る」という意味で「スルメゲー」と呼ばれるものもある。

また、クソゲーと同義で扱われがちな呼称に「バカゲー」というのがあるが、これは題材なりストーリーなり、何かしらの要素が明後日の方向にカッ飛んだ「バカバカしくて笑える」ゲームを指す。
一時は「バカゲーの第一の条件はクソゲーである事」などと言われていたが、今日ではバカゲー認定はゲームの完成度とは矛盾しないという見方が一般的。

極まれに「グルーヴ地獄V」「でんぢゃらすじーさん」「スーパー野田ゲーPARTY」といった「クソゲー」を自称するゲームも存在するが、そういったゲームは案外しっかり作りこまれている事が多く、実際にクソゲー扱いされる事は少ない。
でんぢゃらすじーさんは17年前のゲームを原作漫画内でクソゲー呼ばわりした事も。

担当者のセンスや技術に依存する部分が大きく、ゲーム全体の開発能力とはあまり関係ないからなのか、「音楽だけはいい」というパターンが結構多い。
とはいえ、音楽の良し悪しだけでゲームの評価が変わるものではなく、サウンドも含めて不評な作品も少なくない。

また、大前提はあると言えどクソゲーの捉え方は人それぞれなので、大多数の人がクソゲーと言っても自分には良作、
逆に大多数の人が良作と言っても自分にはクソゲー、等意見は人によって違う。
その為論議になったりもするが、人生も好みもいろいろ、人それぞれなのを心に置いておくべきだろう。
上記の通りエロゲーではそれが顕著。

クソゲー扱いされた物は基本的に格安で手に入るので、その中から自分的に良作な物を探すのもゲーマーの醍醐味である。
が、一部には話題になりすぎて需要が高まってしまったり、
そもそも生産数が非常に少なかったりしてプレミア価格で販売されているクソゲーもあるので注意されたし。

ちなみに、2chにはそんなクソゲーを探し出し、それらの中からその年で最強のクソゲーを選出しようというクソゲーオブザイヤーと呼ばれるネタスレッドが存在していた。
どうしようもない酔狂モノ共のアジトであり、「生まれてきてしまったクソゲーをせめて笑いに昇華しよう」という彼らなりの流儀のもとに活動していた。





追記・修正はクソゲーをお買い上げの上お願いいたします。

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最終更新:2024年04月18日 10:59

*1 ポケモンバンクなど

*2 大多数の人から見ればクソゲーだが、その性癖の持ち主からなら神ゲーという事が多々ある。当然その逆もある

*3 Windowsのシステムが入っているフォルダ

*4 代表例が、ドラマ「大奥」の放送から遅れに遅れた「大奥記」

*5 一応、パラレルワールド扱いする手段もある

*6 有志の解析によると「プログラムミスで、グラフィックデータが切り替わっていなかった」とのこと

*7 「飼い犬パンチの子供10匹を助けるためにパラレルワールドを冒険する」という内容だが、原作でパンチが子供を産む頃には和也は交通事故で鬼籍に入っており、パンチの子供は2匹である。しかもこれらのあらすじは説明書のみの記載であり、ゲーム中での世界観説明や進行度に応じたストーリー展開はほぼない。

*8 開発の都合で見た目だけキャラゲーっぽくした全く別のゲーム

*9 今では精製説が濃厚。

*10 元々ゲームに向いてない作品が多いし、あだち充のゲーム自体は数少ないが出てはいる。

*11 答え合わせが出来なかった。

*12 ボス戦で勝つ為には原作でそのボスに勝ったキャラが「ひらめき」コマンドを使う必要がある。

*13 正確には一定以上速いとアウトなので、そこそこの段階ならOKだったりする。

*14 基本的に「エンシャント」「エンシェント」という発音であり、違和感が非常に強い。但し、本作以外にも「アンシャント」読みを採用している事物はあるにはある(「アンシェント」も含めれば更に増える)ので、表記ゆれの範疇ではある。

*15 ☆4以上の上級モンスターを召喚するためには、☆4以下のモンスターカードをリリース(生贄に)する必要がある。

*16 ついでに各種リモコンの赤外線でカードが決まるため、同じリモコンでは決まった一枚のカードしか入手できない。

*17 ブログ担当のスタッフが麻雀素人と告白したのでマジ話

*18 従来のIFゲーでは「俺は買うが」と続くのが決まり文句である。

*19 クリスマス~お正月、更にアニメメジャーの一挙再放送もやっていた。朝起きたらこれが枕元にあったりお年玉を握って買いに行った子供がいたであろう事は想像に難くない

*20 こういった小細工はSEOに真っ向から違反しており、最悪の場合検索結果から蹴り出されるというペナルティもある

*21 一説によれば「止めを刺した時のボイスを誤ってあててしまった」或いは「止めを刺した時のモーションを吹っ飛びに流用したためボイスも同じになってしまった」と言われている。

*22 これが既定路線であった可能性も、有志のデータ解析によって未使用CGや濡れ場用のボイス、果ては次作で実装予定と思われる文字列が内部データとして発掘された事で裏付けられた

*23 一説には「専門学校生は全員ノーギャラ」というものがあり、それを差し引いても「こんなクソゲー製作に駆り出された挙句スタッフロールで実名を晒された専門学校生が可哀想」という同情の声も上がっている。多くが元の声優の声音に近付けようとしているのが更に物悲しい

*24 2015年に限らずKOTYには毎年の様に有名タイトルを持ち込むお客様が現れる。大体は全然基準に達していない・クソゲー相当であっても既ノミネート作に遠く及ばないタイトルを、不備だらけの選評でごり押して延々粘るだけなのでまずまともに相手されない(通称:門前払い)のだが、それでも撤回宣言にまで至るケースは滅多になく、いかに本作がクソゲーとして凄まじかったかを物語っている。

*25 これ自体は本作だけに対してのものではなく、同時期に放送されたアニメ「ガンダムビルドダイバーズ」と絡めてのものでもあった

*26 勿論、「クソゲーと言う意味で」である。 但し、当時としては「気軽に公開できる」事や「仕様を掻い潜って作品を作る訓練されたツクラーが現れた」事でKOTY入りは免れた。 素材やタッチペンを用いた取っ付き易さ等評価されている部分もある。

*27 因みにモバイル版は、iOSが860円、Androidが720円とSwitch版よりは良心的な価格設定

*28 HUP GAMESによると、BGM制作に特化した外部企業から購入したアセット曲の中にたまたま盗作の曲が混じっていたらしく、配信停止は同社が自ら任天堂に要請したとの事

*29 こちらの話題はあまり長続きしなかったが、陣内氏は本気でクリアを目指して現在でもプレイと動画投稿を続けている模様

*30 よく使われる例えが「ファイアマリオになるとジャンプができなくなるマリオシリーズ」。

*31 これ以前にも『芸人街道膝栗毛。』や『つっこみ養成ギプス ナイス★ツッコミ』といった漫才モチーフの作品が出ており、何れもツッコミが主体となっている。

*32 例を挙げると相方のボケを「ひろう」行為が3つの単語が書かれたプレゼントをクレーンで拾う、客からの「ヤジ」の受け流しが巨大な槍から逃げる、「ノリツッコミ」が桃白白の如くロケットの上に乗って星に突っ込むなど。機種によって操作方法も違っている。

*33 後に無償で特典アイテムのコードが配信されたが、今度はこれを購入していないユーザーも無料で特典を入手できてしまった

*34 ただ『ワンドオブフォーチュン』シリーズのルルが思いっきり男受けを狙った結果、爆発的な人気を誇ったという例もあるので一概に間違った判断とは言えない

*35 そもそも幕末設定となったのは当時人気を博した『薄桜鬼』に対抗する為で、主人公は同作主人公を意識して付けたい設定や属性を整合性ガン無視で切り貼りしたという説がある。5制作陣は「自分達が本気を出せば薄桜鬼より素晴らしい作品が簡単にできる」と豪語していたらしいが…

*36 ちなみに英語にはheartfulという言葉は無く、heartwarmingという。つまりハートフルというと専らhurtfulの事になる

*37 過去の絵師はメサイヤ時代に開発チームと一緒に流出した。但し今作の担当絵師は実績が十分あり、シリーズの作風と合わないという意見はあれどイラストの質が低い訳ではない。

*38 ラングリッサーシリーズでは「光輝」を「ひかり」と読むが、本作では「こうき」と読んでいた。時系列に関してはシリーズ最新作の『ラングリッサーモバイル』で「1で興った国が2に至るまでに滅んでしまった世界線」と定義された

*39 参戦作は1st・Ζ・CCA・08・UC・W・SEED・00のみで、一部作品の機体はイベントもしくは課金限定、Z・UCはハイザックやジェガンやギラ・ズール等代表的な量産機はおろか主要機体すら出揃わず、主人公機とラスボス機が揃っているのはCCA・08・SEEDのみという惨状でありながら、SEEDは量産機のバリエーションも豊富であるなど異常なまでに偏っている

*40 しかもスクリプト名はアイ参・前半エンディング。たとえ後半が完成していたとしても、フルスキップすると単純計算でコンプまで1時間である

*41 但し、矢面に立たされる事が多いのはあくまで価格に対しCG枚数が少なすぎる場合のみであり、例えばロープライス作品の場合は余程の事が無い限り枚数が槍玉に上がる事は少ない

*42 これ自体は本家カスタムメイドシリーズでもお馴染みの要素だが、そちらでは行為1回ごとにリセットされるため大した問題にはならない

*43 流石に事態のヤバさに気付いたのか修正されたが、最悪の場合懲役刑が科せられる可能性があった

*44 正式名称「わくわく惑星プリンセス」。絵がクソなエロゲーという分野の金字塔的存在。

*45 一応不正解のイベントで正解のヒントがかなり露骨に示されるものの、同時にバッドエンドが確定するヒロインが大多数を占めるためあまり意味がない。

*46 当時の南米ではメガドライブがまだまだ現役だったため、移植先に選ばれたのがメガドライブだったのは取り立てて不自然な事ではない