THEビッグオー

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THEビッグオー - (2019/04/29 (月) 21:22:48) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/07/18(月) 02:54:19
更新日:2023/09/03 Sun 01:49:06
所要時間:約 6 分で読めます






―CAST IN THE NAME OF GOD,YE NOT GUILTY.―

―我、神の名にてこれを鋳造する。汝ら罪なし。―



THE ビッグオーは、1999〜2000年までWOWOWで放送されたサンライズ製作のロボットアニメ
マンガ版は「マガジンZ」にて有賀ヒトシ作で連載された。
打ち切りに近い終わり方をしたが、後に海外で人気を博し、日本では地上波にて2003年に第2期がスタートした。


【概要】

1997年から製作がスタート。DVD-BOXにて監督の片山一良が、

エヴァンゲリオン以降、国内のアニメは美少女アニメに押され気味だった。そういった作品に負けないような独自の路線でスタイリッシュな作品を作りたかった」

とコメントしている。
本作は石ノ森章太郎や桑田次郎の漫画とアメコミ(主にバットマン)、ウルトラセブンなどの特撮作品や海外ドラマへのオマージュがなされており、登場する機体のデザインやネーミングにそれが見られる。



【ストーリー】

40年前に起きた「何か」によって、それ以前の記憶を失った街「パラダイムシティ」……
この街でNo.1の交渉人(ネゴシエーター)として活躍する主人公のロジャー・スミスは、身代金と令嬢を交換するという依頼を引き受けるのだが、彼が助け出した少女、R・ドロシー・ウェインライトはアンドロイドだった……



【登場人物】

ロジャー・スミス
本作の主人公。パラダイムシティ中に名を轟かせる交渉人(ネゴシエーター)。
廃銀行のビルを買い取って住んでいる。描写はあまり無いがかなりの富豪である。
砂時計収集が趣味。病的に「黒」を愛し、一部例外を除いて持っている服の色は全て黒。

フェミニストを自称しており、年齢問わず女性なら彼の屋敷に無許可で入れる。
が、一方で頭に血が上りやすい短気な性格でもある。ぶっちゃけエセ紳士。
そのため周りの女性からは辛辣な評価を受けているが、「言われ慣れている」らしく一向に動じない。

依頼に対する仕事の誠実さは本物で、何だかんだで仕事の成功率も高い。
だが、最終的には「交渉」よりビッグオーでの腕っぷしによる事件解決の方が多い。
ネゴシエーターとしての表の姿も、正体を隠して操っているビッグオーも、軍警察にも半ば厄介者扱いされているフシがある。


◇R・ドロシー・ウェインライト
本作のヒロイン。第一話でロジャーに救出されたアンドロイド。以降、ロジャーの屋敷に住み着く。
感情の起伏が少なく、表情の変化も殆んどない。だが人間の思考や感情は理解出来る、非常に高性能なアンドロイド。
生身での戦闘ならロジャーより強いが、アンドロイドなので機能が停止すると重いという弱点がある。
ピアノも弾けるが、曲のレパートリーのTPOを弁えることが出来ず、彼女のピアノによってロジャーの目覚めはいつも最悪。


◇ノーマン・バーグ
ロジャーを世話する執事。彼の身の回りの世話だけでなく、ビッグオーや関連メカの整備も行う。
生身での戦闘力も高く、銃器も難なく扱う。
柔らかな物腰で、ロジャーからの信頼も厚い。
アンドロイドのドロシーに対しても愛情を持って接する。
実年齢54歳だが、40年前に記憶を失う以前からロジャーに仕えていた。


◇ダン・ダストン
パラダイム・シティ軍警察の少佐。ロジャーの元上司で数少ない友人。
性格は無骨で堅物でクソ真面目。
軍警察の仕事に誇りを持っているが、パラダイム社が全てを牛耳っている街の現状には不満と不信感を持っている。
ロジャーの事を信頼しているが、彼が軍警察を辞めた事を今でも快く思ってない。
度々ロジャー邸を訪ねたり、ロジャーもダストンの元を訪ねたりしている。


◇エンジェル
時に敵として、時に味方としてロジャーの元に現れる謎の女性。
「ケイシー・ジェンキンズ」「パトリシア・ラブジョイ」など、多くの偽名を持つ。
他人に本心を掴ませないが、実は内面は脆く、孤独を抱えている。
本作における真のヒロインだが、全てが解るのはセカンドシーズンのラスト。
エンジェルという単語には「後援者、パトロン」の意味もある。


◇ジェイソン・ベック
金のスーツがトレードマークのパラダイムシティのチンピラ犯罪者。
物語の最初でロジャーにボロ負けしてから彼を逆恨みし、部下のダブとTボーンと共にあの手この手で何度も策略を繰り広げるが結局逮捕され続ける。


シュバルツバルト
本名はマイクル・ゼーバッハ。
元パラダイムプレス社の新聞記者。全身が包帯に覆われている。
40年前の事件を独自に調査し、街の地下でTHEビッグのアーキタイプを掘り当てる。
その後、ビッグデュオでロジャーに挑む。


◇アレックス・ローズウォーター
パラダイム社の現社長で、選民思想の持ち主。
基本的に冷酷非情だが、やや幼稚で自己中心的、かつファザコンな面を持つ。
セカンドシーズンでロジャーを明確にライバルとして意識するようになり、終盤でビッグファウを駆り彼に挑む。


◇ゴードン・ローズウォーター
初代パラダイム社社長で、現在は農場を営んでおり、トマトを好物としている。
40年前に起きた「何か」などが記された本『メトロポリス』の著者でもあり、彼のメモリーを自身のクローンに植えつけている。



【登場メカ】

ビッグオー
ロジャーが操るメガデウス。THEビッグの一つであり、自我を持っているかの描写があったり、40年前に起きた「何か」に関係していたりと謎多き機体。
ロジャーが腕時計を回し「ビッグオー、ショータイム」と叫ぶ事で呼び出す。
基本的には巨大な両腕を使った格闘戦で戦うが、火器や内蔵兵装も充実している。
起動する時はモニターにCAST IN THE NAME OF GOD, YE NOT GUILTY. (我、神の名においてこれを鋳造する。汝ら罪なし)という文字が映る*1


◇グリフォン
ロジャーの愛車。防弾ガラスに特殊装甲、車体色偽装装置、さらにはマシンガンとミサイルを装備していたりと、戦闘力は中々のモノで、もうまんまボンドカー。
黒色のグリフォンだけどパトレイバーの機体とは関係無い。


◇プレーリードック
ビッグオーを格納する巨大な列車。
ロジャーがビッグオーを呼び出した時は、この列車がパラダイムシティの地下路線を使い運んで来る。
そこから地上まで出る際は毎回地下鉄の天井からシティの地面までを破壊して現れる。迷惑なのでは……?

ベック・ザ・グレートRX3
天才ベック様が設計した劇中…いや、全ロボットアニメの中でも圧倒的な格好良さを誇る東洋の神秘のロボット。
詳しくは項目参照。


ビッグデュオ
シュバルツバルトが駆る真紅のTHEビッグ。
白と黒のツートーンマスクも特徴的であり、メッサーシュミットのごとく両腕をプロペラ・ユニットに可変させて空を飛びビッグオーを翻弄する。


ビッグファウ
ファーストシーズン最終回に現れたユニオンのメガデウス内から発見されたパーツを組み上げて完成したTHEビッグ。
ドミュナスはアレックス・ローズウォーター。
水中戦を得意とするが、両腕部のタービンユニットを高速回転させて放つコークスクリューパンチを得意とする。



【用語】

◇パラダイムシティ
パラダイム社が支配するドーム状の街。
建物のデザインは20世紀初等のアメリカをイメージしている。
バットマンに登場するゴッサムシティのオマージュ。
街の地下には今は使われていない地下鉄の路線が残っている。住人は気味悪がり、街の地下には近寄らない。
また、この世界には新聞を除いて本が存在しない。
ドームの外の世界は荒廃した大地が広がっている。
この街の住人は全て作り物である。


◇メガデウス
本作に登場するロボットの総称。
デザインは様々。人やアンドロイドが乗り込むモノも有れば、無人で動くモノもある。


◇THEビッグ
神の乗り物。ビッグオー、ビッグデュオ、ビッグファウを指す。
40年前に起きた「何か」に関係していると思われる。
THEビッグを操縦するモノをドミュナスという。
ロジャーが見た映像では、40年前に大量のTHEビッグが世界を破壊していた。



スパロボにおけるビッグオー】



Dではイマイチな性能だったが、頑張ればスタメンを張れる。
原作再現はほぼ無いに等しく、パラダイムシティも出てこないがシナリオ面ではしっかり目立つ。

あとシュバルツがオリジナル敵に超なじんでる。シュバルツさんまじメリオルエッセ。


Zシリーズでは普通に強い。シナリオや世界観での扱いも良い。
また、謎多きロジャーについて、やたらと敵キャラから過去について触れられる。

RX3の必殺技は本作が初披露となる。

こちらではロジャーが出撃すると味方の修理費を踏み倒せるという歴代のメカニック泣かせな超技能を習得。
ていうかそれはもはや交渉じゃなくて絶対脅迫だよね。



『サンライズ英雄譚シリーズ』にも参戦している。





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