GUNDAM 0079 THE WAR FOR EARTH

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GUNDAM 0079 THE WAR FOR EARTH - (2021/04/28 (水) 20:45:33) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/12/02 Thu 00:44:48
更新日:2024/04/26 Fri 14:27:57
所要時間:約 4 分で読めます


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あの赤い彗星と闘り合って生きてるとわぁ










ラッキーボーイだぜぃ!

概要

1996年に発売されたパソコン用ゲームで、海外メーカーが制作、それを日本仕様にした逆輸入ゲームとなる。
後にピピンアットマークとPS1向けに移植された。ただし、PS1向け移植の物は色々削除された部分の有る「劣化移植版」であるのだが
日本ではハードを含めた流通量の関係でPS版の情報ばかりが出回りPS版基準で語られているのが困り物。

ゲームシステム面ではガンダムのゲームとしては少し変わっており、ムービーが流れる中、場面に応じて↑、↓、→、←、攻撃(素手格闘、バルカン、手持ち銃、ビームサーベルの4つの武器から事前に選択する)、防御、操作のコマンドの中から正しいと思うものを入力し、それが合っていれば進めることができるというもの。
いわゆるQTEというやつである。タイムギャルや、メタルギアのストーリーデモ辺りを想像すれば大体合ってる。
タイムギャルというかLDゲームと言う方が馴染みのある人も居るかもしれない。

大まかな説明だけだと簡単にみえるが、実際にプレイした初見達は…

①攻撃を受けるサイド7

②主人公の車が 「渋滞の回避のために」 連邦軍の基地へ侵入

③ガンタンクを破壊するザク

④主人公も爆風に巻き込まれるが車から脱出し、格納庫に避難

⑤ガンダム大地に立って いた

⑥連邦軍士官『誰でもいい。ガンダムに乗り込んでくれ!』

⑦ザクが格納庫に侵入

ドンドンドンドン!マシンガンでガンダムを攻撃、カンカンカンと妙に軽い音と共にガンダム爆発

⑨ゲームオーバー

プレイヤーは皆頭の上に“?”がいくつも踊っていたことだろう。
この場面では⑥の時点で操作ボタンを入力しないといけなかった*1のだ。
実はこのゲームはボタンの入力タイミングが非常に分かり辛く、タイミングを逃したりボタンを間違えれば1発で即座にゲームオーバーになってしまう。
そして、直近のチェックポイントに戻される→長くてスキップ不可能のムービーから再開→ゲームオーバー→ムービーのループという素敵仕様を身を以て知ることができる。
誰が呼んだか「連邦の白い棺桶」「起動せんしヤンナル

ちなみに前述の場面でお察しの通り話の流れがそれほど原作に忠実でもないため、原作でのアムロの行動も参考にはならず、
正解の選択肢も実際の戦闘よろしくノーヒント*2なので、どれが正解なのか全く分からない
身をもって選択肢を完全に覚えるか本物のニュータイプでも無い限り、ゲームオーバーはまぬがれない。

「QTEが多いゲームはクソゲー」という法則をある意味確立させたゲームであり、この手のクソゲーでは最早御約束である「ムービーのスキップが不可能」という問題点もあり、ボリュームの無さを誤魔化している。
因みに本作はセーブ機能はなく、パスワード方式が採用されているのだが、総数はたったの4つ
おまけに、あるパスワードを入力するとQTEを全て飛ばせて単なるムービーゲーにすることができる。知った日には今までの苦労が水の泡である。


だが、長所(?)として何よりも特筆すべきは本作の人物パートが ''実 写'' で制作されている点にある。
そう、あの伝説の“ムッチリ割れ顎シャア”が登場するゲームがコレなのだ!
オープニングムービーでも登場する初の実写は彼でもある。
更に、CGで描かれたメカニック群こそ当時としては中々クオリティが高いが、実写パートは異常にしょっぱくチープ。それこそG-SAVIOURのセットが霞むレベル。
トドメにキャストも原作再現などクソ喰らえとばかりのメンツが出揃う絵面は最早ギャグである。

ちなみに取扱説明書に実写パートが全く映っていないとか。


登場人物

◆主人公
アムロに相当する人物。本編では名前も呼ばれず顔も写らず、何故か“ガンダム”と呼ばれる。
作中では高く評価されているが普通にプレイしていれば死にまくること間違いなし。それを抜きにしても射撃は物凄く下手くそなのが劇中から見てとれる。
まぁ民間人だし当たり前か…

ブライト・ノア
ようこそ、ホワイトベースへ!
再現度が低い本作では割りと原作に近いキャスティングだが、19歳に見えない点も再現。
寄り目で服がぶかぶか。
彼の差し出す連邦軍バッヂが本作最大級の罠かもしれない。ゲームオーバー展開だとバッヂをチラ見せしたかっただけにしか見えない。

◆カイ・シデン
それじゃ、休暇を頂けるってワケ?
アジア系の兄ちゃんでガンキャノンのパイロット。
最初から軍人でヘタれない。
後述のリュウに隠れがちな部分があるが、登場早々に飛ばした「一体どうすればあんなに上手く動かせるのか教えて欲しいぜ」という、本作の難易度を思えば嫌味の類にしか思えないセリフが多くのプレイヤーの神経を逆撫でしてきた。
なお、ハゲに見えるが、実は終盤でオールバックのポニテと判明。

◆リュウ・ホセイ

黒人の兄ちゃんでガンタンクのパイロット。
原作とは違い陽気で禿頭の黒人キャラになっている。
意図的なのか偶然かは定かではないが(多分偶然)、アニメのリュウも初期構想では黒人だったが規制で変更になったという経緯がある。

◆サラ・ホリン
オペレーターのお姉さん。
見た目はセイラっぽいが、別人。

◆ハニ・アサナ
あなたは誰です?こっちが聞きたい
連邦の将軍で淑女。ポジションとしてはレビルに近いが、レビルに言及するシーンがあるので本作のキャストとしてのレビルの代理というわけではない模様。
無愛想で無茶な命令を下すが、ラストシーンでは優しい微笑みをくれるツンデレ

◆ドーティ少尉
ガンダムの正規パイロットと思われる人物。アムロではない。
格納庫内で瓦礫の下敷きになり、ガンダムに乗る前に かの団長っぽいポーズで 死んでしまった。
そして彼の代わりに偶然その場にいた主人公がガンダムに乗る羽目になった。
仮に生きていたとしても、ジーンのザクに瞬殺されて死ぬ運命にあったかわいそうな人。
原作には彼に相当するポジションの人物はいないが、後にTHE ORIGINにてウィリー・ケンプなる人物が彼と似た運命を辿ることに。

シャア・アズナブル
この復讐劇は、君から始まるのだ!
このゲームの(ある意味一番の)顔。
おっさん、デブ、ケツアゴ。…念のために言っておくがコスプレしたドレンじゃないよ。
こんなおっさんが原作通り池田氏のイケメンボイスで喋るのだから腹筋に悪い。
スタッフによるとシャアを演じた俳優は、オーディション段階では普通に痩せていてカッコよかったらしいのだが、撮影する時には前述の風貌になっていたらしい。
おまけにゲーム終盤だと少し痩せている。
自分の体格のコントロールもできない俳優失格な奴なんか起用しないでくれ…

ガルマ・ザビ
オールバックのイケメン。
第四ステージのムービー冒頭で妙にニコニコしながら振り向くシーンが印象的。
シャアの裏切りに遭うまでは原作と同じだが、最期はガンダムのビームサーベルでブリッジを貫かれる。
ジオン公国に、栄光あれー!

◆ジーン
ヒゲヅラの黒人。特別功を焦っている様子はない。
本作最初の関門。こいつのザクマシンガンで数え切れないほどのガンダムが爆散して生首を晒す羽目に。

◆デニム
すぐに行く!退くんだジーン!
貴様ァ、よくもジーンを!
顔は不明。
ジーンを倒して一息ついたガンダムを不意打ちヒートホークで破壊する。
倒した後も爆発で油断したガンダムを生首にしてくる。

ギレン・ザビ
ラストシーンで声だけ登場。
サイド3にいながらガルマの死を10分足らずで把握して国葬を執り行うという恐るべき情報収集能力と手際の良さを見せた。


登場機体

ガンダム
ゲーム中最弱機体だと思われる。
ザクマシンガンどころかその辺のセントリーガン数発でも木っ端微塵になり、ザクと取っ組み合えば力負けする
ザクを爆発させた時盾を使えないとやはり木っ端微塵になる。
機動力は悪いわけではないが、ザク相手にパンチを空振りして隙だらけの背中にヒートホークを叩き込まれるというバッドエンドがある辺り、特別良い感じでもない模様、
かと思えば耐熱性だけは妙に高いようで、片脚がもげた状態でシールドも構えず大気圏に突っ込んでも無傷*3
ジオンは何故こんなガラクタを躍起になって追っていたのか…やはり耐熱性が魅力的だったのだろうか?

ゲームオーバー画面では必ず生首になっており、これ以外のCGを用意しなかったせいでザクマシンガンやザクの爆発で生首になるだけでなく、シャアの誘導でWBを破壊してしまっても強制生首、さらには前述の ブライトからのバッヂを受け取らずにWBを降りる というバッドエンドでも
何故か全く関係ないガンダムがいきなり生首になるというシュールな展開が見られる。ブライトさん短気すぎ。
ここまでくると最早晒し首といっても差し支えない。メイス持った後輩じゃあるまいし。

ビームライフルやハイパーバズーカで武装するステージもあり、ピピン版やPC版ではミニゲームで射撃できるが、PS版ではこれらが削除されたため、どちらも正解ルートでガンダムが命中させることはない。
後者に至ってはシャアに奪われてガンキャノンの破壊に使われたり、WBを誤射するバッドエンドまで存在する始末。
ビームサーベルはそこそこ活躍するものの、シーンによっては自滅の原因になる
なので最強武器は「バルカン」。最強武器なのでたくさん使うよ。

一応、ちゃんとボタン入力を成功させ続ければ活躍する姿が拝めるが、先述のコマンドを使わないとまず無理。

ガンキャノン
特に活躍しない。
終盤でシャアの手により大破。

ガンタンク
特に活躍しない。
ジャブロー到着以前の段階だが一人乗りできる他、腰が旋回できる。中身は量産型なのだろうか。
冒頭ではザクの攻撃で大破、リュウが操縦する機体も終盤でシャアの手により大破。
基本やられ役の原作とは打って変わってどいつもこいつも紙装甲な本作においては珍しく、ザクマシンガンに一斉射だけだが耐えられる装甲防御力を持ち、機体が爆散してもパイロットは死なない
凄いぞガンタンク!*4

◆ホワイトベース
ブリッジにミサイルが直撃しても航行可能な耐久力が売りの母艦。
ガンダムと違って明らかに脅威ではある。
しかしガンダムのハイパーバズーカが当たると普通に爆散する。どういうことなの…
ガウを撃ち落とすシーンは明らかにガウではなく上に乗っているガンダムを狙ってくる鬼畜である。
終盤ではホワイトベース上でMS同士の戦闘が繰り広げられる。

ザク
ルナ・チタニウム合金を容易く貫通し、即座にガンダムを全壊させるマシンガンが武器。
(シャア専用ザクでの件を考えると)ガンダム以上のパワーも発揮できるし、破壊された際は爆発で近くの敵を道連れにする。
ついでに機動力もガンダムに対して特別劣っているわけではない。
こんな量産機があってたまるか。

こいつとの初戦でクソゲーだと思ったプレイヤーが続出したが、その認識は間違っていない。
ただし装甲だけはガンダムとどっこいどっこいの脆さで、頭部バルカンだけであっさり落ちたりする。

◆シャア専用ザク
ステージ2の敵、そしてラスボス。
必殺技はベアハッグ。
ガンダムとのビームサーベルとヒートホークでの切り結びで一方的に勝てる程のパワーを誇る。
ガンダムはザクの五倍以上のエネルギーゲインを持つはずだが…

◆ソア・キャノン
アメリカはネバダ州に配置されている要塞で、巨大なビーム砲が特徴。
その威力は大気圏外のホワイトベースを一撃で地上に叩き落とすほど。
空耳ネタでしばしば「諏訪キャノン」と呼ばれたりするが、ソア=THORとは北欧神話のトール神の事で多少発音が違うがこれと同じ。
実は案外ちゃんとした名前なのである。

グフ
ソア・キャノンを防衛するMS。因みに他の戦力は銃座が4基だけ
ラル搭乗機ではないからか銀色。でもこれはこれでカッコいい。
パイロットは何故か面識も無いガンダムのパイロットを若者と見抜いた。

◆ガウ攻撃空母
特大の通信用スクリーンが後ろ側にある変な構造のブリッジが特徴。
シャアの裏切りでホワイトベースの一斉射撃を受け、旋回中に通りすがりのガンダムを撃ってくる。
ガルマの機体は前述の通り。

ガンダムタンク
ステージ2の戦闘で損傷したガンダムのBパーツ修理の為、ガンタンクのBパーツを接続した
本作の象徴ともいえる伝説の荒業機体
武装はハイパーバズーカ。案外似合ってるが正解ルートでもバッドエンドでも一発も撃たない。
この機体が登場するステージのムービーは中々シュール渋いが、任務はよりにもよって地雷原の突破
この悲惨な機体を見た物&任務の内容を知った者、全員が真っ先に思うことは「せめてガンキャノンの脚をつけろ」

実はクローバー製の玩具のギミックを再現したものでもあり、後に発売されたBB戦士やMGのガンダムとガンタンクを組み合わせて再現することも可能。
アイデア自体は面白いのだが…


余談

プロデューサー曰く続編の構想もあったそうだが、評価は上述の通りなので未だに発売されていないし、今後出ることもないと思われる。
現在ではバンダイの公式サイトからも抹消されており、完全に黒歴史(スラング的な意味で)となった。
…と思ってたら近年『ガンダムビルドファイターズ』にて、ある意味今作の象徴の一つであるガンダムタンクがEDで一瞬だが登場した。
更に続編の『ガンダムビルドダイバーズ』には、このゲームを知る人ほぼ全員が印象に残ったケツアゴシャアが登場した



この項目を追記・修正して編集するとわぁ


ラッキーボーイだぜぃ!

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