UH-1(ヘリコプター)

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UH-1(ヘリコプター) - (2013/09/07 (土) 16:25:34) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/09/04(日) 20:31:31
更新日:2020/09/02 Wed 15:48:36
所要時間:約 3 分で読めます





アメリカのベル・エアクラフト社が開発したヘリコプター。
愛称は「イロコイ」「ヒューイ」。
開発・採用から50年以上経過しているが、今でも世界中で使用される傑作機である。



■主要諸元
◆ローター含む全長
B型…16.15m
H型…17.39m

◆胴体幅
B型…2.85m
H型…2.62m

◆全高
B型…3.77m
H型…4.41m

◆ローター直径
B型…13.41m
H型…14.63m

◆最高速度
B型…時速236km
H型…時速230km

◆航続距離
B型…418km
H型…507km

◆搭載量
B型…1451kg 兵員7名
H型…1800kg 兵員11名
1955年にアメリカ陸軍からベル社に依頼されて開発され、1959年に受領が始まった。

この機体は当初、ベル47に代わって負傷者の搬送に使用されていたが、頑丈で使い勝手がよく、飛行性能も優れていたため、
  • 索敵
  • 連絡
  • 攻撃
  • 輸送
など、様々な用途に対応できる「汎用ヘリ」という新たなカテゴリを産み出した。

その後、本機はベトナム戦争など様々な戦場で大活躍し、軍用ヘリコプターの代名詞の名を欲しいままにする。
ちなみにソンミ村虐殺事件のアメリカ陸軍部隊や映画「地獄の黙示録」で騎兵隊のキルゴア中佐が乗っているのはこれである。


■主なバリエーション

  • A型…最初期のモデル
  • B型…ローターなどの改良型
  • C型…B型のエンジンを強化したガンシップ型
  • D型…機体の大型化
  • H型…D型のエンジンを強化
  • J型…富士重工業がH型を独自に改良した、陸上自衛隊オリジナル
  • N型…エンジンを2基に増備
  • Y型…ローターを4枚に、新型トランスミッション、センサーの採用など、大幅な近代化改修型。通称「ヴェノム」。


アメリカでは陸海空海兵隊で採用され、国外でも
  • 日本
  • アルゼンチン
  • オーストラリア
  • カナダ
  • ドイツ
  • ブラジル
  • イラク
  • メキシコ
  • 台湾
  • スペイン
などなど、書くのがめんどくさいほど多数の国で採用されている。

ちなみに型式番号の「UH」は「Utility Helicopter(ユーティリティヘリコプター=汎用ヘリ)」の略。
だが、1962年の米軍呼称統一前は「Helicopter of Utility」の略で「HU-1」と呼ばれていた。
この番号の「1」を「I」に見立てて、最初の愛称である「イロコイ」の他に「ヒューイ」とも呼ばれる。

が、形式番号が変わっても「ウーイ」とは呼ばれなかった。酔っぱらいっぽく聞こえるからだろうか。

さらに「イロコイ」の名は、アメリカの軍用ヘリの伝統でネイティブ・アメリカンの部族の名からつけられたものである。

ちなみに初の攻撃ヘリコプターとして有名なAH-1”コブラ”は当機をベースに開発され部品も60パーセント近く互換性が有る。
その為UH-1の改修はほぼAH-1の改修と同一で現行最新のY型はAH-1Z”ヴァイパー”に対応している。

ベトナム戦争終結時、大勢の兵士、軍人、亡命者を乗せて洋上のアメリカ艦艇に運んでくれたUH-1。
が…そのほとんどは、次々にやって来るヘリの着艦スペースのために

海に捨てられてしまった

頑張って彼らを運んでくれたのに用が済んだら捨てるなんて…(´;ω;`)ウッ
まあ彼らを乗っけたままだと船の方が沈んじゃうから已むに已まれずではあるんだろうけどね。


追記・修正はサブシステムに武器を満載して、兵士を敵地に運んでからお願いします



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