登録日:2012/09/19 Wed 08:41:51
更新日:2024/05/04 Sat 04:21:37NEW!
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俺たちが、ウルトラマンだ
少年の体に宿る 正 義の遺伝子
運命の子は本物のヒーローになれるのか?
『ULTRAMAN』(ウルトラマン)は、日本の漫画作品。
「月刊ヒーローズ」にて創刊号より連載開始し、同誌の休刊後は同じ運営会社によるWEB配信サイト「コミプレ」にて現在も連載中。
作者は『
鉄のラインバレル』の清水栄一×下口智裕。
単行本は現在17巻までが発売中。売り上げは2019年6月時点で300万部を突破している。
フル3DCGでのアニメ化も決定し、2019年4月1日からNetflix限定で配信開始。2020年4月から7月にかけて地上波のTOKYO MX、BS11でも放送された。
2ndシーズンの制作も決定し、2022年春にNetflixにて配信予定。
制作はProductionI.G、監督は『
攻殻機動隊 S.A.C.シリーズ』の神山健治と『
APPLESEED』の荒牧伸志。
アニメ版主題歌はかつて
ウルトラ作品で
エタルガーの声を演じた鈴木達央氏のユニット「
OLDCODEX」が担当。Netflix版ではフルスピードな曲調の「Sight Over The Battle」、地上波放送はゆったりとした曲調の「Core Fade」を熱唱している。
地上波ではEDも追加。元Little GARDEN Little MOONの高橋諒によるサウンドユニット「Void Chords」による「my ID」がオサレな影絵と共に流れている。
2021年には、同年10月発売のゲーム『
スーパーロボット大戦30』において
まさかのスパロボ参戦が決定した。
ダウンロードコンテンツ限定の
いるだけ参戦と告知されているが、かつての『
テッカマンブレード』に続くヒーロー系作品のチョイスに驚いた方も多かったのではないだろうか。
尤も、同原作者による『
鉄のラインバレル』が既にスパロボ参戦済、『30』でも同じく円谷絡みの『
GRIDMAN』が参戦しているため、そこまで意外でもなかったという声もあった。
そして「この参戦を一番喜んでいる人」とか言われているのも、私だ
…とか言ってたら、まさかの
別世界で
ウルトラセブンの友だった男と共演が確定してしまった。
◆概要
『
ウルトラマン』と世界観が繋がっている『
ウルトラセブン』以降のウルトラシリーズとの関連性は今のところ存在しないが、
モロボシ・ダンなど、一部名前が同じキャラクターも登場している。
いるはずのゾフィー兄さんの存在は今のところ明言はされていないが、10巻にて思いもよらぬ「登場」を果たすこととなる。
初代ウルトラマンが地球から去った後の物語であるため、いわゆるウルトラマンは登場せず、また変身する人物もいない。
主人公はウルトラマンを模したパワードスーツを装着して戦い、現れる敵も等身大のものである。
メイン怪獣・宇宙人には
ベムラーやアダド(
DADA→ADAD)、
レッドなど、初代ウルトラマンに登場した怪獣が多く採用されている(もちろん『セブン』以降からも引用されている)。
なお、単行本巻末のおまけページによれば、元々は初代ウルトラマンとはストーリー上の繋がりのない作品だった。
だが、編集部からの要望で方針転換してコンセプトはほぼそのままに初代ウルトラマンとつながりのある作品になったとのこと。
余談だが、かつてのヒーローの血と能力を引き継いだ主人公、強化服を纏うなどの細かい要素の共通点などから、
過去に著者コンビがHP上に掲載していた仮面ライダーの二次創作web漫画『HYBRID INSECTOR』を彷彿とさせるという意見もあり、
同作こそが『ULTRAMAN』の直接的な原型なのでは、という読者の意見も。
◆あらすじ
ウルトラマンが地球を去ってから数十年。
かつてウルトラマンと同化していた早田進の息子・進次郎は、生まれながらに凄まじい力を持っていた。
その力を隠して生きていこうとしていた進次郎だが、ある日突然、謎の敵の襲撃を受ける。
逃げ惑う進次郎の前に現れた進は「自分こそがウルトラマンだった」と告白。
父の危機を前に、元科特隊の井手からウルトラマンスーツを与えられた進次郎は、過酷な戦いに挑んでゆく。
◆登場人物
(CVはアニメ版/モーションコミック版の順。特記無しで一つしか掲載してない場合はアニメ版、もしくは両方で兼任)
CV:
木村良平、
潘めぐみ(少年期)、山﨑勝之(モーションアクター)
主人公。生まれながらにして「ウルトラマン因子」をもつ少年。
圧倒的な身体能力を有し、軽々とビルからビルに飛び移ったり、無意識で人の骨を握り砕けるほど。
その力を制御しきれず、「普通に」生きようと努力していたが、
ある日父と自身の体に隠された秘密を知り、井手から託されたウルトラマンスーツを着て戦場に出る。
戦うことの意義や戦っていくことで開花していく自分の超人的な身体能力に悩みつつ、ウルトラマンとして戦っていく。
並外れた身体能力ゆえに他人と深く関わることを好まず、奥手な少年を演じていたが、根は直情径行で正義感も強い。
彼女が欲しいと言っちゃったり、アイドルと付き合えるかも!? と舞い上がったりと年相応の少年。
性格は似ているが、「ナイスな展開だよ!」とか言わない。
父に対しては素直に敬意を抱いており、とても仲が良い親子である。
CV:田中秀幸、小川輝晃(モーションアクター)/菅生隆之
進次郎の父であり、かつてウルトラマンと同化して地球を守っていた男。
科特隊が解体されてからは防衛省に異動し、進次郎が幼い頃には防衛大臣を務めていた。
ウルトラマンが地球にいた間の記憶を失っていたが、
ウルトラマンと同化していたために「ウルトラマン因子」が体内に残留しており、超人的な身体能力を持つ。
数十年ぶりに異星人が現れたことをきっかけに、
自分がウルトラマンだったことを思い出し、老いた身ながらも再び戦う決意をする。
エースキラーとの戦いまでは黒いプロトタイプスーツを、現在は改良型スーツを纏い、日本および米国の最前線で異星人と戦っている。
……防衛大臣なんですよね?
歳が離れた息子である進次郎に対しては相当甘いパパ。
なお、今作では
他のウルトラ作品での解釈とは違い、フジ隊員とは結婚していないと思われる(進次郎の母親として、早田と少し年が離れた女性が登場している)。
・井手光弘(イデ ミツヒロ)
CV:魚建、曽世海司(モーションアクター)/
江原正士
かつて早田と共に科学特捜隊に所属していた男。現在は科学技術研究所の所長。
早田がウルトラマンと同化していたことに気付いており、早田と進次郎を守るため、
また再び異星人が現れた時のために、解体された科特隊日本支部の機能を維持していた。
謎の敵に襲われていた進次郎を早田と共に救出し、ウルトラマンスーツを託す。
・諸星 弾(モロボシ ダン)
CV:
江口拓也、笠原紳司(モーションアクター)/
関智一
科学特捜隊に所属している青年。
敵であっても命を取ることを厭うなどの進次郎の思考や行動に甘さを感じ、厳しい見解を示す。
後に常人用に開発されたウルトラマンスーツVer.7.0(通称セブン)を装着し、敵相手であれば情け容赦ない攻撃を行うが、それも地球を思ってのこと。
普段は冷静沈着だが怒らせるとかなりおっかない人物であり、
進次郎は諸星の怒りを買うことを平時は恐れている他、エドも結構気を遣っている模様。
メガネや性格がそっくり(特に『レオ』の頃のダンにそっくり)だが森次さんではない。
使っているウルトラマンスーツもコンセプトはヴァーダントとぶっちゃけられているがそっちの
森次さんではない。
CV:
竹内良太/
藤原啓治
賭けボクサーと情報屋、二つの顔を使い分け宇宙人街で生計を立てている謎の男。大柄でハーフっぽい外見。
諸星の依頼を受け、異星人レッドをけしかけて進次郎の実力を確かめる。
飄々とした性格でどことなく得体が知れない雰囲気を醸し出しているが、
普段はきさくな兄ちゃんであり、進次郎も相談を持ちかけたりしている様子。
左腕に菱型のエムブレムを施されたブレスレットをしており、
アメリカに飛んだ後
某社長にも似たウルトラマンスーツが出ていることから、彼も……。
CV:
潘めぐみ、芝井美香(モーションアクター)
進次郎が通う学校の一年生で、後輩にあたる美少年。中性的な見た目だが山下君ではない。
突然進次郎を訪ね、「早田先輩がウルトラマンなんですよね?」と囁いてきた謎の人物。
線は細いが身体能力は高く、不良に囲まれても怯えず、あっさり彼らを返り討ちにできるほど。
進次郎の能力や事情を調べ上げるほどの情報収集能力も持つ。
その正体は科特隊に所属しないウルトラマンタイプのパワードスーツ『エース』の持ち主・使用者であり、
『エース』として進次郎たちに接触し、科特隊への参加を希望する。
しかし前述の不良のような『社会悪』から恐喝のような形で金を巻き上げている(恐喝自体は以前からしていた)。
それを目撃した進次郎の反感を買い、売り言葉に買い言葉で戦うコトに。
一見普通の少年だが実は両腕両足が地球外の技術で作り出された義肢で、
両腕には擬態装置を応用したウルトラスーツ転送装置が仕込まれている。
異星人の女性「夕子」(CV:藩めぐみ(三役))との約束を守るために戦っているようだが……。
CV:
前野智昭
ニューヨーク在住の写真家。
自分の撮った写真で真実を伝えることで、社会をより良いものにしていくことができるなら、と考える正義感が強い青年。
ただ友人のデイブからは(写真家として来ているのに行動がジャーナリストやパパラッチ染みていることから)ヒーロー気取りの行いとして冷めた目で見られている。
「暗黒の星」が外に出てから3ヶ月後に起きた銀行強盗事件で、ニューヨークにも異星人がいるのではないかと疑いを持つようになり、
その後も独自に調査を進めていたが、決定的な証拠を掴むことはできなかった。
そんな中で気分転換に酒を飲みに行った帰り、目の光る謎の男に襲われ致命傷を負わされてしまう。
死を覚悟した光太郎だったが、その直前に拾った謎の薬品と血液が反応した結果奇跡の蘇生を果たす。
しかし、そのことが「暗黒の星」の目に留まってしまい拉致されたデイブが目の前で殺害されてしまう。
その直後に、それへ怒りと薬の副作用により全身から炎を発する異様な姿に変貌。
主犯格のドルズ星人をその姿で抱きかかえ、ダイナマイトか何かのごとく大爆発を起こしてその場にいた敵を殲滅する。
戦闘後意識を失っていたところをアダドとレッドに回収されて「暗黒の星」の目的を聞き、
今の自分に「光」の文字を配する資格はないとし、「光」の名を捨てただの「タロウ」として彼らに協力することを決める。
もはやわざわざ言わずともお分かりだろうが、
全く異なる設定ながらも初代マン・セブン・新マン・エース・タロウのウルトラ兄弟が存在している事になる。新マン/ジャック以外は変身前も同じ名前だし。
CV:
諸星すみれ、芝井美香(モーションアクター)/
内田真礼
大人気アイドルとして活動している美少女。
ウルトラマンがもともと好きで、パワードスーツを着た進次郎を「ウルトラマン」として憧れを抱く。
感情表現豊かな少女であり、自身を守るために目の前に現れた進次郎と諸星を見て目を輝かせたり、
自分を好きすぎて犯罪を犯してしまい、殺されてしまったイガル星人・ピグモン(CV:伊藤健太郎)を見て涙を流したことも。
また、例えウルトラマンが苦戦する異星人相手であっても、
自分のライブでファンやスタッフに迷惑をかけた相手に激怒して声を荒げるなどの気丈さも持ち合わせている。
ウルトラマンが進次郎であることには気付いていないが、
お忍びで訪れた科特隊本部(表向きは博物館)で言葉を交わした進次郎の声に覚えがあったのか、「どこかで会ったことあります?」と尋ねている。
それ以降進次郎と交流を持ち、ウルトラマンの正体を調べて欲しいと彼に依頼するが、
それにより進次郎はレナの希望を叶えてあげたいが正体はバラせないという非常に面倒な葛藤に悩まされている。
アニメ版では17年前にウルトラマンと異星人の戦いに巻き込まれて母親を亡くしており、原作とは違ってウルトラマンに良い感情を持っていない。
ちなみにアニメ版展開以前、モーションコミック版キャストの内田真礼氏の歌唱によるイメージソングが3曲製作されており、
単行本の全員プレゼント企画として曲を収録したCDも製作されている。
CV:曽世海司(モーションアクターも兼任)/
磯部勉
十数年前から地球各地でその姿を見せている謎の異星人。
進次郎の前に突然現れ、襲いかかった。自らを「始まりの敵」と名乗る。
ウルトラマンスーツに似た装甲服を纏っているが、その下には怪獣を思わせる素顔が隠されている。
装甲の胸部には2本隠し腕が仕込んであり、それによる不意打ちの他、自分の口内からの光線や掌に巨大な光球を作れる等の異能力も使える。
早田に「進次郎は君の息子ではない」と告げる、
進次郎に「君は世界を知らなすぎる」と言うなど、ただの悪役とは思えない、何かと謎めいた言動が多い。
遠藤刑事が対面した時に無意識に涙を流したこと、「地球人を助けるのは初めてではない」という発言、
そして正体に気付いたらしいハヤタの態度から、
その正体は恐らく……。
CV:牛山茂、小川輝晃(モーションアクター)
かつて地球侵略を企み、ウルトラマンを殺した種族の末裔。
異星人の代表という立場で井手と協力し、地球に迫る危機と対峙している。
進次郎に抑止力としての「ウルトラマン」になる事を要請するが……。
その見た目や常に冷静な口調から人間的な感情は持ち合わせていないように見えるが、
6巻のおまけ漫画では彼の意外な素顔を知ることができる。
CV:斎藤志郎
見た目は完全に
レッドキングな異星人。
ジャックと共に行動をし、賭け試合では名前が知られた猛者。
荒っぽい口調だが常識は持ち合わせており、進次郎に発破をかけるために、
子供を巻き込みかけたことをジャックに責められた時はバツが悪そうに弁解していた。
再登場時には地球人の子供に擬態化する最新式の擬態装置を科特隊から渡されており、ご満悦の様子だった。
本名は「リヒャレノル・ダスモヒーラ・ヴァシズリッヘ」だが、
名前が長いという理由と前述したようにレッドキングに似た容姿からレッドと呼ばれるようになったとか。
CV:
津田健次郎/
井上和彦
どこかで見たようなシマシマの異星人。
佐山レナのライブ会場に潜入し、ライブ中の彼女を襲撃する。
口調は丁寧だが、セブンスーツをまとった諸星相手に善戦するなど戦闘能力は高い。
ただしスクルーダ星人自体は他の宇宙人たちよりも身体能力では著しく劣るらしく、
彼は遺伝子操作による身体能力の強化を目的とする実験で生み出された強化戦士の第一号だとか。
その正体は星団評議会のエージェントであり、数々の行動は連続殺人犯に関わった人物をあぶり出すためだった。
移民してきた異星人を自らも含めて『居候』と評し、超能力などで地球人に迷惑をかけ、ときには命すら奪う行動を『言語道断』と断言する。
そんな彼の好物はポリロコッツオとサージ。
出された品はロブスターにも似た甲殻類の丸焼きに発泡酒で、
丸焼きの方はアダド本人曰く「食欲を誘うイイ香り」とのこと。
CV:野島昭生
星史と行動を共にする宇宙人で、星団でも一、二を争うメカニック技術の持ち主。
星史の義肢やスーツ、そして転送システムも彼によるカスタムメイド。普段は下町のジャンク屋に擬態している。
割と自己中心的な星史に振り回される、
M78宇宙の超しつこい異次元人からは想像できないぐらいの苦労人。
またエースキラーとも直接の面識はない様子。
星団評議会の重要対象者であり、ベムラーは星団の技術が流出されるのを危険視しアダドに捜査を依頼するが……。
CV:
平田広明、小川輝晃(モーションアクター)
「超一流の殺し屋」を自称する星団協議会子飼いの傭兵。
飄々として人を食ったような口調が特徴だが、夕子の家族を航空機事故に見せかけて暗殺した、北斗にとっての仇敵。
星団評議会直属の殺し屋をしているL77星人の兄弟。獅子兄弟と呼ばれている。
幼い頃に故郷のL77星は滅亡しており、暗殺・破壊活動のエージェントとして育成されたが、あまりの強さ故にリミッターを掛けられている。
科特隊の敵として立ち塞がるも諸星に敗北。更に切り捨てられそうになったところを彼に救われたことで諸星の舎弟として科特隊に寝返る。
地球に亡命している富裕層の宇宙人向けに殺人ゲームなどの企画を行う、フリーのコンダクターを自称する女性異星人。
実際には星団評議会の関係者であり、獅子兄弟同様に汚れ仕事を行うエージェントと思われる。
戦闘時には本来の姿を見せるが、地球人の前では姿を変えている。
敵対していたはずのタロウのことを気に入っており、ちょくちょくちょっかいをかけてきている。
◆用語
ウルトラマンのような時間制限は存在しないが、
エネルギーの消耗や出力の低下に伴い、胸部のカラータイマーが赤く変わる。
身体能力の強化や高い防護性のほか、両腕にあるスペシウム兵器を利用した擬似的な飛行や高速戦闘を可能とする。
両腕のスペシウムは斬撃兵器としても使える。
また右手首と左手首のスペシウム制御ユニットを接続することで、必殺の
スペシウム光線を発射する。
余談だが本家とは逆に左腕から放たれる。CG版ではきちんと右腕から放たれるがL字型でやや
ワイドショットに近い。
構えはスペシウム光線のままなので厳密には違うが、ウルトラマンゼアスを想像していただきたい。
出動の際に毎回着替えねばならず、進次郎は偶発的な活動をするためのホログラフィックスーツを内蔵したブレスレットを携帯している。
(見た目
だけはウルトラマンになるが、他は生身と変わらないため戦闘は難しい)
CG版では、進次郎が右腕を真上に突き出すことで科特隊基地からスーツが転送される方式となっている。
ぐんぐんカットを思わせるカットも挿入されるのもポイント。
またプロトタイプのスーツも存在し、ハヤタ・シンが装着していた。
そのプロトスーツはベムラーとの戦闘で大破して以降、長らく使用されていなかったが、
第47話で窮地に陥った進次郎と弾を援護するため、新たに試作されたマスクと共に戦線に復帰。
さらにニューヨークでの決戦では再改造により、更に強化された形で登場。
マスクは自動装備型となっており、その姿はかつて
自身の命を助けてくれた存在によく似ているものとなっている。
・ウルトラマンスーツ Ver7.0
諸星専用の強化スーツであり、通称「
セブン」。
初登場時はテスト段階であり、その際の戦闘データを反映させて現在はver7.5に至っている。
メインウェポンは腰に下げた直刀で、他にもアイスラッガーのような形の投げナイフを所持している。
直刀は刃の部分にスペシウムエネルギーを流すことが可能で、これによって攻撃力が格段に上昇する。
また、ウルトラマン因子を持たない常人が着用することを前提に開発されているため、テクノロジーに頼らざるを得ない面がある。
そのため、作戦や標的に応じて刀剣や銃器などに兵装を換装することが可能となっている。
これなんてヴァーダント? とか言ってはいけない。単行本のおまけ漫画でも突っ込まれてたけど。
専用オートバイ「ウインダム」も存在する。
CG版では、眼鏡を押し上げることで例のSEと共にスーツが装着される方式。
・ウルトラマンスーツ A
星司専用の強化スーツであり、通称「
エース」。
名前の由来は「Alien(異星人)」の頭文字と北斗本人の自己顕示から。
星司が
ウルトラタッチ方式で両の拳を打ち付けることで転送ギミックが発動し、どこにいてもスーツを纏える仕様になっている。
それ以外にもヤプールの特注で彼を支援するギミックが盛り込まれているが、星司本人はそれに気づいていない。
戦闘用義手にレーザー兵器を内蔵しており、手甲ごと両手首をスライドさせることで使用可能となる。
使用するカッターは進次郎の使用するスペシウムブレードよりも大きく、走り出しながら斬り裂くことも可能。
・ウルトラマンスーツ JACK
ヤプールがアメリカ合衆国で現地の機材を用いて作った強化スーツ。
重武装化や相手の威圧、着用者の保護などの理由で、ウルトラマンスーツの中でも特にゴツい容貌になっている。
また、それまでのウルトラマンスーツのマスクは着脱式であったのに対し、こちらでは背部装甲内に分割して収納できるようになっているが、
構造の都合上、装着及び収納時には正面を向いていないといけない。
・ウルトラマンスーツ TARO
東光太郎専用にヤプールが作った戦闘支援用スーツ。
外見は光太郎が全身発火能力に覚醒する前に用いていた自作スーツに似せて作られており、赤を基調としたカラーに二本角の付いた頭部が特徴的。
なお、こちらもマスクは分割してスーツ内に収納されており、状況に応じて装着・収納が可能。
戦闘時、周囲に無用な被害を広げかねない光太郎…『タロウ』の全身発火能力の抑制・制御を第一目的として制作されたため、
耐火性に優れた地球外繊維が用いられ、排熱・排炎用のダクトなどが付けられている一方、他のスーツのような武装や防護機能はない。
ただ、余剰エネルギーを炎として後頭部・背部のダクトから外部に放出することで、炎を攻撃や移動に用いることが可能となっている。
ちなみに原作者の一人である清水氏は当初タロウにはスーツを着せない(全身発火状態が『ウルトラマンタロウ』であるという)つもりだったが、
相方である下口氏を始め、円谷プロやヒーローズ編集部などにも「いつ着せるの?」と口々に聞かれ、渋々スーツを着せることを決めたという。
なお、実際にスーツが劇中に登場したシーン等を見た清水氏は「皆の言う通り着せて正解」と思い直したとか。
・ウルトラマンスーツ ZOFFY
早田がエースキラー戦で着用したプロトスーツを元に改良された強化スーツ。
ウルトラマンと融合したハヤタが最後の戦いに敗れた際、彼を救った存在の名を借りている。媒体によって「Ver.Z」とも呼ばれる。
小型の補助スペシウムコアを肩や胸に複数搭載しているのが特徴。
・ウルトラマンスーツ MARIE
名称はゲーム版より。
ある人物の護身用にヤプールが開発、ベムラーが託した強化スーツ。
他のスーツ同様の戦闘能力向上もさることながら、起動・装着するとベムラーがそれを察知して駆けつけるようになっている。
なおその機能が最初に使われたのは当の彼女が自宅で試しに起動してみた際で、すわ緊急事態かと文字通り飛んできたベムラーはスーツを着てはしゃぐ姿に頭を抱えるハメになった。お疲れ様ですマン兄さん。
・科学特捜隊
かつて怪獣や宇宙人から地球を守っていた組織。
そうした存在による脅威が過去のものとなったために解体されたが、いずれ現れるかもしれない敵に対抗するため、井手によって機能が維持されていた。
・同盟(星団評議会)
文明を有する星々の知的生命体たちが、宇宙の平和の為に結んだ同盟。
ウルトラマンが去った後の地球が怪獣や異星人の脅威に晒されなかったのは、地球が密かにこの同盟に参加していたから。
しかし少なくない数の宇宙人が住むようになった現在の地球では、新たな危機が生まれかねないとされている。
・光の国
M78星雲に存在する、ウルトラマンの故郷。
初代ウルトラマン(とゾフィー)以降のウルトラマンが地球を訪れなかった世界ではあるが、光の国については他シリーズとあまり変わらないことが示唆されている。
・ゼットンコア
本作の黒幕である組織。
――初めてなんだ。
手加減しないで項目を追記・修正したいと思ったのは生まれて初めてなんだ――
――だから 覚悟しろ!!