ぐんぐんカット(ウルトラシリーズ)

登録日:2020/05/08 Fri 19:52:47
更新日:2023/10/26 Thu 20:55:29
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シュワッ!


「ぐんぐんカット」とは、ウルトラマン変身シーンで用いられるバンク映像の事である。
と言われても、いまいちピンと来ない人に対して分かりやすく言うと……



コレのことである。↓


画像1出典:ウルトラマンサーガ ディレクターズカット版(2012年3月24日公開)より
©円谷プロ、「ウルトラマンサーガ」製作委員会
画像2出典:大決戦!超ウルトラ8兄弟(2008年9月13日公開)より
©円谷プロ、「大決戦!超ウルトラ8兄弟」製作委員会
画像3出典:ウルトラマンタイガ(2019年7月6日~12月28日) 第1話「バディゴー!」より
©円谷プロ、「ウルトラマンタイガ」製作委員会・テレビ東京


【概要】

ウルトラ戦士は体長が40~50mを誇る巨大ヒーロー。
それらに変身するのは身長が1.5m程の勇敢な者達。
殆どの者は変身アイテムと呼ばれる変身用の小道具を持ち、それを起動する事によって激しいやエフェクトと共にウルトラマンに変身する。

その際、変身バンクとして「ウルトラマンが画面奥から飛び出してくるように巨大化するシーン」が主に使われる。
これが通称「ぐんぐんカット」と呼ばれるものである。
なお、巨大化ではないはずのタイプチェンジ時にもぐんぐんカットが使われるのはご愛敬*1


初代ウルトラマンのように片腕を上げるタイプが最もスタンダードなぐんぐんカットとして定着しているが、
中には両腕を上げるタイプあえて腕を挙げないタイプバンク中にポーズを変えるタイプなど意外と多種多様。
また、続編にて変更されたウルトラマンギンガのように、全く異なるバンクが2種類あるものや、
かなり凝ってるウルトラマンビクトリー、映像作品に出るたびに演出が異なるウルトラマンゼロなどのような特殊なケースも存在する。

なお、「ぐんぐんカット」という名称を最初に発言した媒体は実はハッキリと判明されていない。
2008年の映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』の公式サイトで公開されているメイキングでは「グングンカット」という単語が登場している他、
SSSS.GRIDMAN』の公式Twitterアカウントでもグリッドナイトの変身バンクを「ぐんぐんカット」と紹介していたため、出所はともかく公式サイドでも使われている用語なのは間違いない。

また、「巨大化・変身」を表す記号として媒体を問わずパロディされる*2事も多く、
シリーズ作品ではブラックキング(SD)ゼッパンドンなど「人間(サイズ)から変身する怪獣」がぐんぐんカットを披露した事がある。

ちなみに、黎明期故にまだまだ「お約束」が定まっていなかった時代に登場したウルトラセブンはこのぐんぐんカットが存在せず、
モロボシ・ダンにパーツが被さってセブンの姿になった(戻った)後、上から下にカメラを動かす事で巨大化を表現していた。
そちらもそちらで人気が高く、セブンタイプの登場をするウルトラ戦士も少数ながら存在する。


【ぐんぐんカットの撮影】

なにぶん、1966年放送の『ウルトラマン』の頃から存在する約50年もの歴史がある撮影手法なため、その技術内容も時代によって様々。
大きくカテゴライズすると「人形を使う」「CGモデルを使う」「撮影スーツを使う」の3つに分けられる。

◆人形を用いる


最も古いぐんぐんカットの伝統的撮影手法。

本題に入る前に、まずはお手持ちのウルトラマンのソフビをモデルに見立てて、ぐんぐんカットと同じアングルを作ってみよう。
ULTRA-ACTや、S.H.Figuartsを持っている方はそちらの方を使うとなお良し。
玩具を持っていない方も、鏡の前でウルトラマンのぐんぐんカットと同じポーズを取ってみよう。

そして、それらを本家のぐんぐんカットと比較してみると、
  • 「前に突き出した拳は顔より小さい」
  • 「手首や肩幅の見栄えが悪い」
  • 「遠近感が全然ない」
……といった具合に、「実際の映像に登場するぐんぐんカット」とは迫力も見栄えもバランスも全く異なる事が分かるはず。

それもそのはず、「ぐんぐんカットに用いられる人形」というのは、「ぐんぐんカットを撮影するために造型された専用の人形」を用いられて撮影されている。


画像出典:NHK BSプレミアム『ゴジラ生誕60年 日本の特撮 驚異の技』より
2014年8月13日 放送
©円谷プロ、NHK

画像はウルトラマンジャックのもの。正面から見ると見慣れた光景のように見えるが……



画像出典:NHK BSプレミアム『ゴジラ生誕60年 日本の特撮 驚異の技』より
2014年8月13日 放送
©円谷プロ、NHK

横から見るとこんな感じ。


突き出した握り拳は顔よりも遥かに大きくて手首は短く、顔と胸元は普通に見えるが、その後腹部から足のつま先にかけてサイズは徐々に短小に。
遠近感が強調され、激しくデフォルメされている。
あまりにも非現実的な狂った造型で、さながらトリックアートのようである。
見えないのにつま先まで造形しているのは見事というべきか。

あくまで一定の方向から見る事“のみ”を前提に製作されたこの人形は通称「パース人形」と呼ばれ、このモデルでのフィギュアが発売される例があるほど、ファンからの人気は高い。

そしてこのパース人形を撮影し、背景やエフェクトを合成すると……


画像出典:大決戦!超ウルトラ8兄弟(2008年9月13日公開)より
©円谷プロ、「大決戦!超ウルトラ8兄弟」製作委員会

こうなるわけである。


アナログな撮影方法ではあるが、下記のVFXが主流となった時代のぐんぐんカットにはない味と迫力が感じられるのもまた事実。
ちなみにウルトラマンティガウルトラマンダイナウルトラマンガイアは『超ウルトラ8兄弟』にてかつての型から新規でパース人形が作成されている。


◆CGを使う

VFXが主体となってきた平成時代から取り入れられてきた撮影方法。
初出は『ウルトラマンゼアス』。

こちらはパース人形を用いず、巨大化するウルトラマンはフルCGでモデリングされている。
パース人形を作成する手間自体が省けるため、そちらと比べれば予算に優しい。

ある意味時代の流れが一番よく分かるタイプ。
というのもCGのクオリティがピンからキリまであるためであり、特にCGを取り入れたばかりでまるでPS1のゲーム画面のような『ゼアス』や、
撮影スーツとCGモデリングとの差異が激しすぎる『ウルトラマンティガ』『ウルトラマンダイナ』初期のぐんぐんカットは、令和の時代となった今現在からすると、かなり時代を感じさせられる。
結局『ティガ』に関して、番組中盤~後半からはパース人形撮影に戻っている。

それでも2000年代に入れば見栄えは見違えるようになり、ウルトラマンタイガの場合は「ぐんぐんカット→着地」までのシークエンスを1カットで行うといった具合に、日に日に技術は進歩してきている。

CG感を除けば、パース人形と後述する撮影スーツを使用しての撮影、両方のメリットを取り入れられる方法とも言える。


◆撮影スーツを使う

VFXとSFXの合わせ技。
昭和時代には技術的にどうしても難しかった、実際の撮影用スーツを使って撮影される。
代表的なのはウルトラマンメビウスウルトラマンエックスウルトラマンロッソウルトラマンブルなど。
撮影の際は重力で腕が曲がるのを避けるために、台の上に背中を付ける方向でポーズを撮影し、その後それを上下反転させている。

シークエンス中のウルトラマンと、その後の戦闘シーンのウルトラマンの造型に一切差異が無くなる他、
シーケンスの最中に「ウルトラマンの動き」を取り入れる事が出来るのがこの手法の最大の特徴。
これにより、「ぐんぐんカットの途中でウルトラマンがポーズを変える」という新しいパターンが生まれた。

しかし、やはり撮影用スーツは撮影用スーツ。
体型は標準の人間型であるために、パース人形と違って遠近感はそのままなので、迫力はやや劣る。

余談だが、初めて撮影用スーツでぐんぐんカットを行ったのはまさかの仮面ライダー1号だったりする。ウルトラじゃないどころか制作プロダクションすら違うぞ!
ウルトラマンVS仮面ライダー』における特殊な形での撮影であるために急ごしらえ感は否めないが、史上初のスーツによるぐんぐんカットには変わりない。


◆その他

厳密には「撮影」とは言い難いが、アニメ作品のウルトラ戦士のうち、ウルトラマンスコットとウルトラマンチャックは変身シーンにぐんぐんカットと似たシークエンスが存在する。
(作画技術の賜物ではあるが)パース人形などの制約が無いアニメである点を活かし、躍動感溢れる迫力満点のぐんぐんカットが描かれた。
画面奥の遥か彼方から派手なエフェクトと共に猛スピードで現れてから一気に飛び上がる一連の流れは必見。


【印象的なぐんぐんカット】

全ての始まり。
印象的なSEやポーズなど、この時点で現在におけるぐんぐんカットの基礎的なものは完成しており、以降の作品でもウルトラマンのオマージュとなったぐんぐんカットは数多い。

特徴としては左の膝を突き出している事。昭和ウルトラシリーズではマン兄さんしか膝を突き出すポーズを取っていない。
下半身の動きを表現し躍動感を演出したポーズのように思えるが、実は初代ウルトラマンのパース人形は腹より上の上半身しかなく、厳密にいえば膝に見えるものは人形の下部パーツのちらつきである。

ちなみに、この時使用されたパース人形にはカラータイマーが付いていないのは有名な話。
元々、カラータイマーは「ウルトラマンに明確な弱点を付ける」という理由で、撮影現場で急遽作成・装着されたもので、ウルトラマンのデザインを担当した成田亨氏による原案にはカラータイマーは存在しなかったのだが、
ぐんぐんカットの撮影に使われたパース人形はカラータイマーが作成・装着される前に作られ、かつ撮影も既に終わっていたため、『ウルトラマン』本編でも、このカラータイマーが付いていない人形を用いたぐんぐんカットがそのまま使われることとなった。

なお、平成シリーズ以降は、初代ウルトラマンの客演がある劇場作品等で何度かぐんぐんカットが作り直されているが、
こちらでははっきりと膝を突き出したポーズになっており、胸にカラータイマーも付いている。

ぐんぐんカットに移行する直前の線香花火のような光が集まる所と特徴的な音、キラキラ輝く虹色の万華鏡のような背景が印象的。
しかしながら、カラータイマーの位置がかなりズレてしまっている。
ちなみにカットの中でウルトラマンが現れるまで間があるのはちょっと珍しいパターン。

大のウルトラマンファンで知られ、映画『シン・ウルトラマン』で総監修・脚本・編集などを手掛けた庵野秀明監督は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』冒頭、
スタジオカラーのロゴが表示される際のSEとして、このジャックのぐんぐんカットの効果音をきちんと円谷プロから許可を貰った上で使用している。

歴代最初の「突き出した手がパー」のぐんぐんカット。
タロウの特徴の一つであるためか、タロウの弟子であるメビウスやタロウの息子のタイガといったタロウと関係の深いウルトラマンや、
オーブのバーンマイトなどタロウの力を借りた(タロウがモチーフに入っている)形態もパーを突き出すぐんぐんカットになっていることが多い。
背景の飛び散ったインクのようなエフェクトも特徴的だが、実はぐんぐんカット自体は第1話のタロウ誕生シーンからの地続きのシーンだったりする。

なお、タロウのパース人形は後に右腕をグーの形に改造し、飛行人形として本編でも使られている(パーの形状のものも使用されている)。
このようにパース人形が変身バンク以外で使われるのは非常に珍しい(パース人形には上述する特徴があるので、迫力はあるがシュールといえばシュール)。
ちなみにぐんぐんカットのポーズの状態で飛行ポーズを行ったウルトラ戦士としては、他にウルトラマンコスモスなどがいる。

元々ぐんぐんカットは存在しなかったが、第13話からタロウのパース人形を改造して作られた人形を元にぐんぐんカットが使用された。
なお、80のパース人形はその後『電光超人グリッドマン』に登場するグリッドマンのパース人形に改造されているため、
これらの作品を放映年代順に見ていけば、タロウ→80→グリッドマンの流れでパース人形の変遷を見る事が出来るのだ。
ちなみにグリッドマンの変身バンクはパース人形を撮影後、左右反転に編集して使用された。
パース人形そのものとカット内での動きの双方がやたらカクカクしているのが印象的。

歴代最初のフルCGぐんぐんカット。
とはいっても上述の通り、まだまだCGの完成度が発展途上であるため、ゼアスのモデリングと実際のスーツとの差異がかなり激しい。
ちなみに初めて全身が描写されたカットである。
『ゼアス2』では変身アイテムを掲げる→ぐんぐんカット→そのまま空に飛んでいくまでを一連でやるという珍しい場面もある。

平成最初のTVシリーズということもあってか、劇中でかなり試行錯誤が重ねられている。
最初はポーズを変えながら飛び出す3DCGだったが、当時の技術では実写に遠く及ばず、数話でパース人形に置き換えられた。
パース人形に変わっても最初期に作成されたものは全体的に暗く、影になった部分が非常に不鮮明だったため、更に別パターンが新しく作られた。

ちなみに第13話ではこのパース人形が変身以外の場面で使用されている。

『ティガ』ほどではないが、平成のTVシリーズ2作目ということもあり、試行錯誤が重ねられている。
最初期は3DCGを使って巨大化を表現するという、ぐんぐんカットとセブンの巨大化を折衷したような演出が用いられた。
光を纏ったクリスタルのような質感で現れ、徐々に通常カラーのダイナへと変化するというものだったが、
実写と比較しづらいクリスタルカラーはともかく、通常カラーの3Dモデルはやはり実写に及ばない質感であり、結局通常のぐんぐんカットを作り直す事になった。

後の客演では基本的に後期版に準じたものが使用されるが、『ウルトラマンデッカー』第21話で客演した際には、サプライズ要素として初期版の演出が採用されている。

3DCGにこだわらず最初からパース人形を使ったバンクを作成したため、クオリティの問題による作り直しは発生しなかった。
ただし、途中で変身後の形態自体が変わるという展開があったため、それに合わせてぐんぐんカットが差し替えられた。
本作ではぐんぐんカットで飛び出すウルトラマンを最後まで描き、画面外に飛び出して行くという演出が初めて取り入れられた。

『ゼアス』や平成3部作(TDG3部作)は久々の新作だった事に加え、制作環境がアップデートされて新しい技術が導入されており、
加えてキャストのみならずスタッフも大きく入れ替わったという何から何まで新しい状態であったため、ぐんぐんカットを含めた色々な部分が手探りの仕上がりになっている。
しかし、ここである程度技術が確立されたため、『コスモス』以降もクオリティの問題による作り直しは発生していない。

ウルトラマンギンガ』と『ウルトラマンギンガS』で異なる2種類のぐんぐんカットを持つ。
『ギンガ』版は両拳を合わせて身体を回転させながら巨大化するという、銀河の動きをイメージした歴代でもかなり異色のもの。
『ギンガS』版ではスタンダードな右手を突き出して巨大化するパターンに変更された(平手なのはちょっと珍しいが)。
なお、この変化は礼堂ヒカルの変身時のポーズが『ギンガ』と『ギンガS』で変更されているのが大きな要因とも言える*3

ちなみに『ギンガ』にて、ぐんぐんカット中に攻撃されるという絶望的な珍事に巻き込まれた事も(変身自体は成功したが)。

フュージョンアップする形態によってぐんぐんカットがそれぞれ異なるという豪華仕様。
更にそれぞれカラータイマーが点滅している状態のものも作成されている。
これはウルトラマンジード以降の新世代ヒーローズも同様(厳密にいえばロッソとブルはぐんぐんカットではないが)。
オーブの場合、原典のウルトラマンのぐんぐんカットやタイトルバックなどをオマージュし、それを上手く組み合わせた綺麗でカッコいい仕上がりになっているので一見の価値あり。

映画『劇場版 ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!』にて、ジャグラス ジャグラーがオーブのフュージョンアップを壮大にパロディした結果、
なんと怪獣でありながら一丁前にぐんぐんカットまで真似して出現し、映画館に来た観客の笑いを誘った。
さらに後年、『ウルトラマンZ』第5話「ファースト・ジャグリング」に登場した際にも『絆の力、おかりします!』の流用であるぐんぐんカットと共に登場した。

ちなみに、ウルトラ怪獣が本編で初めてぐんぐんカットを披露したのは、『ギンガ』第1話「星の降る町」でヒカルがブラックキング(SD)にウルトライブした時。
ブルーバック&ライブサインを背に、右拳を上げて巨大化するブラックキングはシュールそのもの。
にもかかわらず、ゼッパンドンに比べて話題に上がらないのはインパクト故か。
過去にも『ダイナ』第47話「さらばハネジロー」エンディングではマスコットキャラのハネジローがぐんぐんカットを披露している。かわいい。

オーブ・ジードと同様にウルトラフュージョン形態毎にぐんぐんカットがそれぞれ異なる仕様だが、
それに加えてぐんぐんカットの前に力を借りているウルトラマン3人が飛び交う演出が追加された更に豪華な演出となっている。
地味にこの演出で飛行姿勢が判明したウルトラマンもいる。
また、基本形態のオリジナルは『Z』本編でぐんぐんカットが一度も登場せず、翌年の『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』客演時に初お披露目という超イレギュラーなパターンとなっている。

CGアニメ版にもぐんぐんカットを思わせるカットが登場。
漫画版では主人公・早田進次郎のULTRAMAN SUITは装着方式だったが、CGアニメ版ではいわゆる変身方式。
進次郎が右拳を真上に突き出す事で、科特隊基地からスペシウム光線を思わせるSEと共に転送光線が照射。
彼の全身にSUITSが装着される度にカラータイマーにも似たSEが鳴り響く。
第一期地上波放送時のEDも右拳を真上に突き出すULTRAMAN SUITSの影絵で〆ている。

左拳を上げたぐんぐんカットで巨大化するのだが、特撮作品『電光超人グリッドマン』ではパース人形、アニメ作品『SSSS.GRIDMAN』ではプライマルファイター形態は3DCG、電光超人形態は2D作画と、ポーズは同じながらも制作手法のバリエーションが多い。
また『グリッドマン ユニバース』ではバンクではなく背景として、宇宙規模というとてつもないスケールの逆再生ぐんぐんカットを披露した。
なお、グリッドマンの姿を模したグリッドナイトは腕組みをした状態でぐんぐんカットを行う他、『SSSS.DYNAZENON』にて彼の相棒的存在だった2代目も、『ユニバース』にてぐんぐんカットで巨大化していた。

主役メカのダイナゼノンは合体ロボであるため巨大化はしないが、主人公の麻中蓬らガウマ隊が手にする分離メカが「アクセスモード・〇×〇×」の掛け声と共にぐんぐんカットを経て巨大化する。
蓬が持つ人型のダイナソルジャーはともかく、ヒロインの南夢芽が持つ戦闘機形状のダイナウイングのぐんぐんカットはその物珍しさから話題となった。
第10話「思い残した記憶って、なに?」では蓬がぐんぐんカットを意識したカットを披露。
怪獣ガルニクスに閉じ込められた人々を救うために奔走する際、左手に携えたダイナソルジャーを掲げて飛び込んだ。

ガボラ戦・外星人第2号ザラブ戦ではぐんぐんカットは披露されなかったが、天体制圧用最終兵器ゼットン戦で遂にぐんぐんカットを披露。
元々カラータイマーのないデザインの為、みてくれは完全に初代のぐんぐんカットのそれだが、ベーターカプセルの再点火を利用してぐんぐんカットを攻撃に転用するとは誰が予想出来ただろうか。
そして、ラストシーンではまさかの逆再生も……

トリガーが『デッカー』客演時に2人同時変身を行った際、2人が立て続けに飛び出してくるというぐんぐんカットが新規に作成された。
ウルトラマンの同時変身で2人のぐんぐんカットをシームレスに繋げた事例や、画面分割で2人のぐんぐんカットを同時に映す事例は過去にもあったが、今回は画面非分割で2人のウルトラマンを1つの画面へ同時に入れた、これまでにないものとなった。
ウルトラマンの部分は既存のバンクを流用、BGMは両者のぐんぐんカット用BGMを繋げたものとなっている。

『デッカー』にゲストとして登場した良識ある宇宙人だったが、巨大化するシーンでまさかのぐんぐんカットを披露した。
黄色と黒を基調とした暗色系の背景にステージライトと4本の剣という、悪役レスラーの入場をイメージしたようなもので、『ダイナ』に登場したオリジナルのグレゴール人に対するリスペクトを含んだ演出となっている。



追記・修正は100万Wの光を放ちながらお願いします。



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最終更新:2023年10月26日 20:55

*1 一応、変身し直している……と考えればタイプチェンジの度にぐんぐんカットが入る点も問題ないといえばないが。

*2 テレビ朝日系列『手裏剣戦隊ニンニンジャー』忍びの26や日本テレビ系列『スーパーサラリーマン左江内氏』など。……後者の場合、元々監督の福田雄一氏が手掛けた作品はパロディが多いのだが。同じ監督作品では『勇者ヨシヒコと導かれし七人』でウルトラアイがそのまま出てきてしまっているし。大丈夫かこれ。

*3 『ギンガ』では胸元でスパークドールをギンガスパークにリードさせた状態をキープするのに対して、『ギンガS』では「ギンガーッ!」の叫びと共ににギンガスパークを突き上げる動作を取る。

*4 『超ウルトラ8兄弟』版と本編版の2種類がある。

*5 画像は『メビウス』の時のもの。初登場から40年経ってようやくぐんぐんカットが作られた。

*6 本編版と『ギンガ』版の2種類がある。

*7 画像は『ゼアス2 超人大戦・光と影』のもの。

*8 画像は『超ウルトラ8兄弟』版。

*9 ティガと同じく『超ウルトラ8兄弟』版。

*10 『THE ORIGIN SAGA』版と本編版の2種類がある。

*11 『X』客演版。

*12 画像は『ジード』のもの。また、初変身時は『サーガ』までのように体が変化していく映像の後にぐんぐんカットがあったが、2回目以降は前半が省略されている。

*13 画像は『ギンガS』版。

*14 項目内にはCGアニメ『Upin & Ipin』第8シーズン9話版と実写ドラマ『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』第15話版の2種類がある。

*15 画像は『トリガー』客演回である第7話のもの。

*16 名義こそウルトラマンだが、公式では怪獣扱いとなっている。

*17 リシュリア星人イグニスが変身した際に披露。ルーツが闇の巨人という事や、制御・味方入りが終盤に入ってからという事もあってか、公式からは情報解禁当初と変わらず怪獣扱い。