COWBOY BEBOP

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COWBOY BEBOP - (2021/12/10 (金) 23:50:52) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/03/26(土) 20:25:42
更新日:2024/02/08 Thu 22:27:43
所要時間:約 6 分で読めます





I Think It's Time Blow with Scene
Get Everybody Stuff Together

OK 3,2,1 Let's JAM


『カウボーイビバップ(COWBOY BEBOP)』は1998年4月から6月に掛けてテレビ東京で放送されたサンライズ製作のTVアニメ。

全26話の放送予定だったが、放送前は関係者の評判が悪く放送枠を十分に確保出来なかった他、
本放送では当時の事件に配慮して暴力・性的描写を修正・カットした13話分しか放映されず、後の1998年10月から1999年4月に渡ってWOWOWで全話が放映された。

なお、テレビ東京版の最終回となった「よせあつめブルース」は、テレ東における規制やカットに対する皮肉や抗議の意味を込めて製作されたものであり、
全編がストーリーの本筋と関係ない内容となっており、ラストには「THIS IS NOT THE END.YOU WILL SEE THE REAL "COWBOY BEBOP" SOMEDAY!」という文面が表示された。
この回は、その経緯からくる監督の意向故に再放送やソフト化がされていない。

2001年には劇場版『カウボーイビバップ 天国の扉』が公開されている。

古いアメリカ映画のような雰囲気、西部劇とSFを織り交ぜた世界観、ハードボイルドタッチで描かれる人物たち、ルパン三世やコブラなどといった作品を意識した作風が特徴。

SFでありながら、「ビバップ」の名が表す通り、SFに似つかわしくないジャズやブルースがBGMとしてふんだんに使用されている。


●スタッフ
※参考までに()に代表作をば。

○原作:矢立肇(おなじみサンライズ制作チームのペンネーム)
○監督:渡辺信一郎(サムライチャンプルーマクロスプラス
○シリーズ構成:信本敬子(マクロスプラス、東京ゴッドファーザーズ
○キャラクターデザイン:川元利浩(機動戦士ガンダム0083第08MS小隊
○メカニックデザイン:山根公利(ありすぎて書き切れない)
○音楽:菅野よう子(ありすぎて(ry)


●あらすじ

2071年。賞金稼ぎのスパイクと相棒のジェットは、フェイやエド、アインと出会い、
一癖も二癖もある愉快な登場人物たちに時に翻弄され、時には情に流されながらも、今日もビバップ号で大金求めて旅をする。


●登場人物

スパイク・スピーゲル
CV:山寺宏一
主人公。ジェットと共に太陽系を旅する賞金稼ぎ。
普段はやる気が感じられないが、やる時はやる男。
ジークンドーの達人。
「時代遅れのカウボーイさ」

○ジェット・ブラック
CV:石塚運昇
スパイクの相棒で、ビバップ号の船長。元I.S.S.P.(火星警察機構)の刑事。
再生手術が簡単に受けられる2071年には珍しい、機械式の義手を左腕に持つ。
説教臭い。
「男に二言は無い!」

○フェイ・バレンタイン
CV:林原めぐみ
借金の型にカジノでイカサマディーラーをやらされていた女。
金にがめつい。
作中基準でも美人らしいがその割に扱いが雑。
「あたしは、もうここにはいない」

○エドワード・ウォン・ハウ・ペペル・チブルスキー4世
CV:多田葵
愛称は「エド」。
天才ハッカーの少年と見せかけて女の子。
一人だけ別作品のキャラみたい。
軟体動物。
彼女がメインの話はコメディ色が強くなるためかアニメ以上にハードボイルドな世界観を強調した実写版ではまさかのほぼ出番無し。
OPにも登場せず、配信前のキャスト一覧にも記載がないという憂き目に合った。
一応存在抹消されたわけではなく、作中のスパイクとジェットの会話で「凄腕ハッカーのラディカル・エド」として言及されている。
「エドは、エドだよ」

○アイン
CV:山寺宏一(予告・CD)
ビバップ号で飼われることになった。実はある研究機関で育てられた「データ犬」と呼ばれる天才犬。
価値を知る人間の間ではとんでもない値段で取引されているがビバップ号のメンバーは最後まで普通の犬だと思っていた*1ため売り捌かれたりはしなかった。
ビバップ号で最も常識人(犬)。
「ワン!」

○ビシャス
CV:若本規夫
スパイクを付け狙う男。刃物好きでを持ち歩き、カラスを肩に乗せ、全身に黒衣を纏った異様な風体をしている。
ノエイン?はて…?
実写版だと声のおかげで大物っぽく見えるが実際の行動を見ると結構小物臭い(まぁ原作でも見方によってはそう見えるが)。
「この世に…信じるものなど…」

○ジュリア
CV:高島雅羅
スパイクとビシャスの因縁を繋ぐ女。物語のキーパーソン。ジュリアスではない。
「どうして…私を愛したの…?」

〇パンチとジュディ
CV:垂木勉(パンチ)、長沢美樹(ジュディ)
賞金稼ぎ用情報番組「BIG SHOT」の司会の二人。
「アッミーゴーゥ☆ 太陽系3000万人の賞金稼ぎのみんな、元気かな??」
「毎度おなじみ、BIG SHOTの時間よぉ」

○アントニオ、カルロス、ジョビン
CV:平尾仁(アントニオ)、中嶋聡彦(カルロス)、中博史(ジョビン)
行く先々でポーカーをしている姿が見かけられるおじいちゃん三人組。元ネタはジャズ界の巨匠アントニオ・カルロス・ジョビン。
会話から元開拓民か元賞金稼ぎだったであろうことが窺えるが、素性は不明。
何気に本編ではスパイクとは一切絡みがなく、劇場版でしか絡まない。

○ラフィング・ブル
CV:小山武宏
占い師と見られるインディアン風の装束を着た老人。
スパイクを『泳ぐ鳥』と呼び、哲学的な言葉とともにその未来を語る。
「走る岩よ…」
「俺をその名前で呼ぶな!」(ジェット)

○アンディ・フォン・デ・オニヤテ
CV:江原正士
『カウボーイ・ファンク』で登場したカウボーイ。
通称ではなく、馬を駆る正真正銘ウェスタンスタイルのカウボーイ。
連続爆弾魔テディ・ボマーの賞金を争い、スパイクと死闘を繰り広げる。その凄まじい戦いに誰もが爆笑した。
何気にスパイクの体術に完全に対応したり、常人なら不可能な事をサラッとやってのけてるので身体能力自体は一流。
劇場版にもチラッと登場した。
「君の瞳に……映ったボクに乾杯!」


●登場メカ

○ソードフィッシュII
スパイクが愛用する、高速戦闘機を改造した機体。曰く十年来の相棒。
先端に取り付けられた主砲はロマンの塊。撃つ機会は少ないが。

○ハンマーヘッド
ジェット愛用の小型宇宙漁船のキャッチャーボートを改造した機体。
ジェットはビバップ号の操舵やサポートに回ることが多いため活躍自体が少ない。
ゾイドではない。

○レッドテイル
フェイ愛用の、アームを二本取り付けた戦闘機。
漂流したり撃墜されたりロクな目に遭わない。

○ビバップ号
スパイク達のアジト兼移動手段である惑星間漁船を改造した船。
結構な年代もののようでボロいが、実際にボロいと言われるとジェットがキレる。

●主題歌

○OPテーマ「Tank!」
演奏:シートベルツ

○EDテーマ「THE REAL FOLK BLUES」
歌:山根麻衣


本作は玩具の売上で製作費を回収する形態を取るサンライズでは珍しく、CDの売上で利益を回収する方法を練られていたが、
第一話を観たバンダイビジュアルの担当者は「渋すぎる。これは売れない」と発言し、
サウンドトラックを発売したレコード会社には「ジャズなんて日本で何枚売れてると思います?」などと反対された
(音楽を作った菅野よう子自身も売れないと思ったらしい)という逸話がある。

放送後は否定的な周囲の反応を軒並み覆し、本作のビデオ・CD売上は「ガンダムシリーズ」に匹敵する実績を残した。
オリジナルサウンドトラックの第一弾は日本ゴールドディスク大賞を受賞している。

ハマる者はとことんハマり、放送から10年以上経った現在でもかなりのファンが存在する。
2ちゃんねるなどのインターネット掲示板で「最高のアニメは?」という趣旨のアンケートを取れば確実に上位に食い込む程である。
神格化されやすい反面「過大評価」「雰囲気アニメ」との批判もあるので、人に薦める場合はあまり持ち上げすぎないようにしたい。
作品厨にならないよう気を付けよう。
スパイク役の山寺宏一氏は本作を非常に気に入っているらしく、放送終了から20年以上経った現在でも1年に1度は観直しているらしい。

現在キアヌ・リーブス主演のハリウッド映画製作計画が進行中。
しかし出来上がった脚本の通りに作ると莫大な製作費が掛かる為、脚本の書き直しを迫られていたり若干頓挫気味だったが最終的には頓挫した。
ちなみにキアヌは本作のファンであるとのこと。

…と思いきや、まさかのNetflix配信のドラマ企画に変更され、こちらは現在着々と撮影進行中。
主演は『スター・トレック』のスールー役のジョン・チョーに変更。
色々とゴダゴダがあっただけに本当に配信されるのか不安なファンが多かったが2021年に無事配信開始。
吹き替えキャストはなんと原作を演じていたキャストがほぼ続投*2、音楽も菅野よう子が担当しOPは原作と同じ「Tank!」が使用される等原作ファンには嬉しいキャスティングがされている。
残念ながはEDは変更……と思いきやこちらも途中から「THE REAL FOLK BLUES」に変更される。
原作の雰囲気を中々上手く再現しているため実際に観た人達からは概ね好評を得ているが、実写に際してよりハードボイルドな世界観が強調され、それに伴い人物設定も結構アレンジがされているため*3そこは賛否両論。
また、原作よりハードボイルドな世界観になった影響で原作にあったギャグ描写がかなり削られ、原作以上にグロい(首チョンパもある)のも賛否が分かれる。
後、予算の都合なのかドッグファイトシーンが殆ど存在せず、原作からして出番の少なかったハンマーヘッドは全く登場しない。
世界的には余り評価を得られなかったようで配信から一ヶ月が経った時点で打ち切りが発表されてしまった。


設定が似てる漫画?知らん、偶然だろ。


◆関連ゲーム
ロボットアニメではないが、何の因果か参戦。まあ、戦艦主戦力の作品そもそもほとんどロボット戦が描かれない作品も既に出てるので、ある意味今更である。
原作再現度は参戦作品の中でもかなり少ない。そもそも戦闘シーンのあるマシンがスパイクのソードフィッシュIIくらいである(同機の演出でレッドテイルとハンマーヘッドも登場するが)。
ならあまり目立たないのかというと、答えはNO。断じてNOである。
シナリオ面ではその独特の雰囲気は同作の舞台となる「黄昏の時代」の世界観構築に一役買っており、
スパイクとソードフィッシュIIのスペックは命中率・回避率においては他の追随を許さない最強である。また、それ以外の要素によって囮にもとどめにも有用。
以下、その頭のおかしいスペックを支える要素。
  • サイズS
  • 空と宇宙の地形適応がS(パイロットはAなので、育成が必要)
  • 強化パーツスロットがデフォルトで3
  • 気力上昇に従ってさらに命中率・回避率がアップ。ついでに獲得資金も増える。
  • 燃費が良く、10体以上の敵を相手取るのも余裕。射程に穴もなく、中距離にも対応。
  • カスタムボーナスで全武器サイズ差補正無視が付くので、スパイク自身にサイズ差補正無視は不要。
  • スパイクの特殊技能「カウボーイ」で資金も稼ぎまくる。そしてスパイクが幸運持ち。
このゲームニュータイプでもちょっと厳しいくらい敵の命中率・回避率が高めなのだが、さらっと避ける
本作新要素のサポーターの中にある「ステージ中、永続的に命中・回避・技量を+20する」を使うともっと避ける
ついでに、集中と不屈も使えるのでさらに不測の事態にも対処可能。スキルも充実させればネームド相手に避ける。そして、もちろん当てる
もうヤダ、この機動力お化け。
1ターンに連続して狙われると回避率は下がっていってしまうが、そこは強化パーツで対処可能。
移動力もカスタムボーナスと相まって高いので、1ターン目に突撃させてEPにダメージを与えまくるなんてこともできる。
難点は攻撃力の低さ。武器にサイズ補正無視がついているものの、強化が中盤…というか実質攻撃力的な面では序盤で終わってしまう*4ので、終盤だとパワー不足になりやすい。
というか、それくらいしか欠点がないその資金回収能力っぷりからMAPWがない事を惜しむ声もなくはない。アタッカーをつけるなり攻撃力強化のパーツを積むなり普通に射撃育成するなりしてやればもはや悪鬼羅刹のごとく大暴れである。
なお、本作においてスパイクが最終的にどうなったのかというと……EDで原作エンドを迎えたかと思ったら、ED後の後日談シナリオというメタ過ぎる事情でエキスパンション・パックで無事生還した。


項目は立っちまった 追記・修正しようぜ

望み通りに

THIS IS NOT END.YOU WILL SEE THE REAL"COWBOY BEBOP"SOMEDAY!



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