機動戦士ガンダム 第08MS小隊

登録日:2011/08/01 Mon 07:56:54
更新日:2024/04/24 Wed 13:59:10
所要時間:約 7 分で読めます






「オレは、生きる!生きて、アイナと添い遂げる!」

機動戦士ガンダム 08(ゼロハチ)MS(エムエス)小隊



1996年に発売したOVA作品。全11話+特別編。略称は「08小隊」。
1998年には本編映像とその間の出来事を織り交ぜた劇場版「機動戦士ガンダム第08MS小隊 ミラーズ・リポート」も公開された。
また、模型誌『電撃ホビーマガジン』にて1999年1月号から2001年7月号にかけて連載された、ジオン公国軍のゴッグの女性パイロット、レイチェル・ファーガソン准尉の視点から描かれる物語である『 機動戦士ガンダム第08MS小隊外伝 TRIVIAL OPERATION 』も存在する。

機動戦士ガンダム」とほぼ同時期の出来事を描いた作品。
戦場の生々しさやリアリティを追求した描写が特徴で、当時のガンダム作品としては珍しかったミリタリー描写が色濃く描かれている*1事から根強い人気を誇っている作品。
主役機である陸戦型ガンダムを始め、ガルマ戦死の時点で既に開発されている初期ジムやオデッサ作戦とほぼ同時期にアッザムの性能を凌駕しているようなアプサラスの存在など、登場するメカの開発時期の矛盾が物議を呼んだ事でも有名。
また、後半からは戦場で出会った主人公とヒロインが恋に落ちるストーリーが始まるが、監督が亡くなったことによる交代があったり前半と後半の作風に微妙なズレが生じている点はコアなファンから突っ込まれる。*2
……が、展開自体は第一話の流れからも察することが出来るように元々予定されていたものであり、0083のように設定の矛盾等は見られない。
シリーズ後半の監督飯田馬之介は、彼を「想像力の欠如した男で、大嫌いだった」と述べている。
そのため後半でしっかりと現実をぶつけて葛藤を経させたうえで、後はアイナとの恋のことしか考えていない人物に移行させたという。

このように大人の都合に振り回された作品だが、コアな固定ファンも多い。


【ストーリー】

宇宙世紀0079年10月。
地球連邦軍所属の一隻の輸送艇が地球に向かっていた。
その船には地上部隊への配属となった連邦軍兵士たちが乗船しており、若手士官のシロー・アマダ少尉もその一人だった。

窓の外に地球の美しい姿が広がり始めたとき、輸送船の兵士達はモビルスーツ同士の戦闘を目撃する。
弾薬も尽き傷付いた友軍のジムに迫る改良型のザク。顔も知らぬ仲間の危機を見たシローは、輸送船に積まれていたボールで応援に向かう。

捨て身の戦法でジムを救い、ザクと相討ちとなり機体を失ったシローは、同じく機体を失ったジオンの女性パイロットと出会う・・・
彼女の名は『アイナ・サハリン

二人は敵と味方という関係を越え、協力して共に生きて帰ることを誓う
この出会いが、彼らの運命を大きく変えるとも知らず、シローとアイナは、生き残るための「二人だけの戦争」を始めるのだった……。



【登場人物】

《地球連邦軍》

「みんな、一つだけ言っておく。絶対に死ぬな!!」

本作の主人公。23歳・少尉。勇者王…もとい勇敢な青年で正義感の塊のような馬鹿正直
その真っ直ぐな性格は地球に向かう輸送船で連邦のジムがやられているのを見て、作業用ボールで救出に飛び出すほど。
当初は青臭い理想論を語り周囲からも浮いていたが、その愚直なまでに己を貫く姿に次第に周囲も彼の事を認めていく。
また、ボール一機で高機動ザクを倒し、白兵戦、ゲリラ戦までこなすワンマンアーミーぶりも見せる機転の利くアイデアマン。
偶然戦場で出会った敵であるアイナ・サハリンと惹かれあった事が、彼の人生を大きく変える事となる。
ちなみにガンダムでありがちな機体性能特殊能力を持たず、機転と勇敢さだけで生き抜いている、しかも成人と珍しいタイプの主人公。
……もっともザク・マシンガンの至近距離掃射を生身で回避するなど、素で化け物に片足突っ込んでいるレベルでもあるが。
尚、本編でも少しだけ回想で垣間見られるが、実は住んでいたコロニーにジオン軍による毒ガス攻撃を仕掛けられ
その際に友も家族もすべて失っており、更にはコロニーもコロニー落としに使われて故郷も消えて無くなった。
……と中々悲惨な境遇の持ち主なのだが、何故か本編ではその辺りの心情について一切言及されない。
劇中では第1話でウインクしながら笑顔で語る様から視聴者(及び監督から)にサイコパス扱いされる事も少なくない。
一応、コミカライズ版や小説版ではそこら辺に対する補完が少なからずある。
前日譚である漫画『宇宙のイシュタム』を読むとまた違った視点で彼を見ることができるかもしれない。*3

「オレは…オレは、死神じゃあない!」

宇宙で危機に陥っていた所をシローに助けられ、そのまま08小隊に配属される。階級は軍曹。29歳。ありえん。
これまで所属した部隊が「三度目の出撃」でことごとく全滅し、自分だけ生き残ることから『小隊潰しの死神サンダース』と呼ばれていた。
しかしシローのおかげで、見事このジンクスを吹き飛ばす。その後も隊で唯一陸戦型ガンダムを大破させず戦い抜いた。
これは元々「普通全滅してもおかしくない状況で彼だけが生き延びられた」という事であり、むしろ凄腕の証明でもあった。
小隊一の巨漢でドレッドヘアに強面顔といかつい外見とは裏腹に繊細な心の持ち主。こう見えて特技はピアノである。
10年ぶりにDVD化された特典映像では、エレドアに代わってホバートラックを操縦している姿が見られる。*4

漫画『機動戦士0083リベリオン』にてまさかの再登場を果たし、主人公コウ・ウラキの事を「昔の知り合いに似ている」と評した。


「シロー・アマダ。アンタは私が今まで会った最低の兵隊だよ!」

08小隊最古参。階級は曹長。26歳。
姐御肌でガサツな言動から女傑という言葉が相応しい女性。0083でいうところのモーラポジションの人。
当初は新任で息巻いていたシローを「甘ちゃん」呼ばわりし認めていなかった。
尚、シローの前任の小隊長は彼女の厳しいスパルタによりノイローゼで入院している。
だが、シローがゲリラすら味方にして戦闘を勝利に導いたことで彼の考えに共感していくようになる。
自身を『ジョシュワ曹長』と呼ぶシローに対し「カレンでいい」と友好的になった。
サンダースが自分のジンクスに恐れて転属を希望した際は、容赦なく金的蹴りを叩き込み檄を飛ばしている。
ガタイが良い男勝りながら、よく見れば結構美人であり巨乳。命を救われたエレドアは完全に惚れ込んだ。
「もう大丈夫だ。お前は死なないよ」
実は未亡人だったり元医学生だったりと意外な経歴の人物。ちなみに戦死した夫も軍医。
しかし、シローが軍法会議にかけられた後でイーサンから隊の処刑をチラつかされシローの暗殺処刑を言い渡されていた。
第9話でアッガイとの戦闘によりガンダムの頭部を破壊され、ジムのものを代用した事で「ジム頭」と呼ばれ嫌がっている。
10年ぶりにDVD化された特典映像ではサンダース機に搭乗していたが、初弾の一発で気絶し台詞はなし。ギャラの都合だろう


「アイナちゃんのお出ましだ!」

長い金髪にバンダナがトレードマークのチャラ男。階級は軍曹。皮肉屋でお調子者の25歳。
小隊ではMSではなく74式ホバートラックでソナーによる索敵を勤める。カレンに次ぐ古株。
ミュージシャンを目指しており、戦闘ではその耳を活かして潜水艦のソナー音のように探知する。
ちなみに「地面を伝わる振動音をソナーの様に探知する」というのは実際にベトナム戦争で米軍がやっていた事がモデル。
この際は「ブシット」という杭状のセンサーを地面に打ち込みブシットから電波で送られる音波振動の情報を後方の基地で解析するという物だった。
自身の曲がメジャーデビューを果たすなど腕はある様子だが、親からは反対されており軍に入れられた。
実は閉所恐怖症であり、ホバートラック程度ならともかく、MSのコクピットのような狭い空間は異常に怖がる。
非常事態で無理矢理押し込んでも、ハッチを閉めようとするだけで錯乱する。*5
「オレのカレンが死んでもいいのかぁっ!」
死に物狂いでジオンの装甲車を破壊し、シロー達の救援が間に合ったことで奇跡的に生還。
カレンの応急処置を受けた際にどさくさに紛れてカレンのおっぱいを揉んだ。
その後野戦病院に入院していたが、第9話までに退院(『ミラーズ・リポート』にて帰ってくる様子が描かれた)。
スパイ容疑をかけられたシローを心配しつつ、再びホバートラックの担当に戻った。


「アハハハハッ!隊長がキレたっ!」

コロニー出身で見た目は子供のように小柄な18歳の伍長。物語の狂言回し的なキャラを務める。
本人はMSパイロットに志願していたが、支援機のガンナーを任されて不服そうにしていた。
主にエレドアのサポート役であり、損な役回りが多い。臆病なこともあり終始ヘタレ気味。MSの操縦もその性格が足を引きずる。
飛行試験中のアプサラスと遭遇した際も、シローはやり過ごすよう命じたのに間近に見る敵機に恐怖して発砲してしまい、存在を悟られてしまう。
第9話でカレン機がアッガイに襲われピンチに陥った際には、ホバートラックで水面を滑走して囮となり敵の目を引き付けた。*6
BBというメガネっ子の恋人がおり文通で遠距離恋愛をしていたが、終戦後にフラれる*7。小説版ではメカニックを兼任していた。
「美しいものか……嫌いだなぁ……」ララァ涙目。
後にOVA『ラスト・リゾート』では軍を除隊。キキと共に主人公をつとめ、シローを探しにいった*8。ヤケ酒を煽りながら。
DVDで追加された特典映像では汚名返上とも言える活躍を見せた。
また小説版ではバルク村の子供に勉強を教えた事を切っ掛けに、戦後は退役して教師の道を目指している。
尚、CDドラマではネスカ・コールマンとの会話で物書き志望であると語っている。


  • コジマ(CV:藤本譲)
「戦争とはいえ…ルールがあるッ!私は、そう思っております」

極東方面軍所属機械化混成大隊の大隊長で階級は中佐。コジマ大隊を任されている。
黒縁メガネで終始暑そうにうちわで扇いでいる、昼行燈なオッサン…だが、実は思慮深く懐も深い、部下思いな気骨のある軍人。
普段は熱帯ジャングルの中、エアコンが苦手で半袖の制服を着ながら日永ポンコツ扇風機と格闘している。
だが物語終盤にてイーサンの非人道なやり方に反旗を翻し、袂を別って別行動をとる事を宣言。
イーサンは自身の度重なる条約違反に越権行為、それを上に知られれば軍法会議も免れない為、コジマの懐柔を試みようとするが…。
「…ジャブローのオフィスは快適だよ?」
「私はエアコンというものが苦手でしてな」
シローの処刑を命じられた08小隊を引き連れて、危険を承知の上で戦場のど真ん中にいるシロー救出に向かった。
皮肉にもこの行動のおかげで、司令部でコジマだけがメガ粒子砲による基地壊滅から逃れることができた。
『ミラーズ・リポート』で確認できる限りでは、第8話で08小隊が命令書を偽造して出撃したことについてもシローを尋問するだけにとどめた*9
そればかりか、を全滅させたという「功績」を重視し、即処刑ではなく生存率38%の最前線送りにする選択を与えており、やはりできた人であることが窺える。


  • ジダン・ニッカード(CV:永井一郎)
「若いの、正面突破だけが人生じゃ無いぞ。時には搦め手で世間様を味方に付けることも必要なんだ」

極東方面軍の補給中隊長で、階級は大尉。61歳だがかなり老けて見える。
テンガロンハットを被り酒とギャンブルを好む不良老人。ただし独自の人脈をもっており、その情報収集能力や物資の調達能力は侮れない。
08小隊の事を気に入っているところがあり、たびたび肩入れしていた。近くの村に住むマリアという女性を『女神様じゃ』と崇めている。
後半で声優が被ることからか、下記のイーサン・ライヤーと入れ替わるように登場しなくなった。


  • イーサン・ライヤー(CV:永井一郎)
「少尉、一つだけ聞かせてもらいたい。今のキミに、敵を撃つ事ができるのかね?」

極東方面軍所属独立機械化連隊の連隊長。階級は大佐。
シローの理想論に紳士に対応したりなど一見穏和に見えるが、実際はスパイ容疑のかかったシローをサンダースに監視するよう命令したり、
量産型ジムの核融合炉を意図的に爆発させようとするなど、狡猾かつ冷徹な面が目立つ指揮官。
安全かつ快適なルートでジャブローへの転属を望んでおり、レビル将軍を強くライバル視していた。
独自にMS部隊を創設したのもレビルへの強い対抗心の表れとされる。
良くも悪くも、ジオンのギニアスと共に本作における「大人の軍人」を象徴している人物と言える。
しかしながらジムの件はあれだが(パイロットの事などを考えなければ有効手段)、
それ以外は全て至極真っ当な判断であり*10むしろ有能な指揮官だと言える。

原作では休戦に応じつつジムスナイパーに狙撃を用意させてはいるものの、それはアプサラスを狙ったもの。
ただしアイナの休戦提案に「それもよかろう」と言いながら「私は何も約束した覚えはない」とスナイパーを配置しており確信犯である。
ギニアスによる先制攻撃を受けたことも「先手を打たれた」と、報復措置として「病院船」とは名ばかりのMSなども積載していたケルゲレン*11を撃墜した。
(一つ失敗があるとすれば命令時に『病院船を撃沈せよ』と明言してしまった事かもしれないが、連邦視点では「自称病院船」としか言えないので間違いとも言えない)
ちなみに本来はアプサラスのコックピットを狙わせるはずだったのだが、ギニアスが先手を打ったので間に合わず狙えなかったため。
半壊して上空から墜ちていく無防備なMSもわざわざ狙い撃ちさせて殺すよう命令するなど、残忍な本性を露わにしている。
この一連の流れを目撃したコジマ隊長は心底軽蔑した顔で「…どっちもどっちだ…!」と吐き捨てた。
またアプサラスのメガ粒子砲で乗艦のビッグ・トレーが吹っ飛ぶ直前、他の者が総員撤退と慌てる中でも取り乱すことなく
「間に合うものか」と呟いて腹を括るなど、肝が据わった軍人である。

余談だが、一部のGジェネ等のゲームでは、ケルゲレンへの攻撃のくだりが前後してしまっており
「彼&彼に相当する人物が先にケルゲレンを撃墜するように指示したせいで、その反撃でギニアスが攻撃する」
という流れになっている物があるため、アニメを見ずにそれらのゲームを先にプレイした人には、ただの悪役にしか見えないだろう…。
まあ実際、小隊全員を銃殺刑にするとカレンを脅してシローを敵前逃亡という形でアイナもろ共消し去ろうとしたり、悪役ではあるのだが*12*13


  • アリス・ミラー(CV:高島雅羅)
「フ…少尉。見上げた覚悟だが、貴様が敵に回したのはこの世界そのものだぞ」

劇場版にのみ登場するキャラクター。連邦の情報部所属の女性将校で、階級は少佐。
スパイ容疑のかかったシローの軍歴調査を行う。当初はシローに好意的…なふりをして近づき、自白剤を盛った。
薬により一部始終を知ると途端に態度を一辺させるが…?
スパイだという証言を得るべく銃を突きつけて恫喝するなど、言動の端々にジオンに対する強い嫌悪・憎悪が滲み出ているが、それはかつて信じていたジオン軍パイロットに裏切られた自らの経験によるものであり、シローにもそれを見透かされている。


  • サリー、ロブ、マイク
「カレンもかわいそうに、こんな疫病神を押し付けられちまってよ」

第07MS小隊の面々。何かにつけて08小隊に因縁をつけて嫌味や皮肉を言い、取っ組み合いの喧嘩をする。
小隊長はウルフカットのロブ。階級はシローと同じ少尉で、陸戦型ジムのパイロット。シローを目の敵にしている。
マイクは素肌にガンベストを羽織った金髪の瘦せ男。陸ジムのパイロットで階級は不明。
サリーは袖なし制服に黒髪ショートの女性兵士で、主にアンダーグラウンド・ソナーによる索敵を務める。階級は伍長。
物語終盤、ラサ基地の坑道に突入するが坑道ごと基地を破壊する捨石にされ全員戦死。

  • ジョニー・ナカミゾ(CV:神奈延年)
CDドラマ『機動戦士ガンダム 第08MS小隊 REPORT.1 所要時間3時間23分』の登場人物で、コジマ大隊第4MS整備中隊所属の分隊長。
階級は准尉。サイド2のコロニー「アイランド・イフィッシュ」の出身で、シロー・アマダとは同郷の幼馴染同士。
ナカミゾ分隊は本来陸戦型ジムの整備担当部隊であるため、交換部品の耐電圧性能が必要基準を満たしておらず、陸戦型ガンダムの修繕に手を焼いた。
漫画『機動戦士ガンダム第08MS小隊 U.C.0079+α』にも登場している。


《ジオン公国軍》

「見ていて下さい。これが…私の戦争です!」

今作のヒロイン。17歳…ではなく20歳。
ギニアスの妹でアプサラスのテストパイロット。兄を献身的に支える健気で優しい女性。
宇宙の戦場で出会ったシローと最初は敵対するが、お互い生きて帰る為に協力するうちに恋仲になる。
この時に彼に貸していた懐中時計が、思わぬ形で彼女の命を救う事になった。
再度の遭遇も戦場、今度はお互い敵同士で、顔も分からぬまま交戦、雪山に転落し遭難してしまう。
そしてビームサーベルで即席露天風呂を作るという前代未聞の行為により入浴シーン、全裸で立ち上がるサービスシーンを見せシローと視聴者を勃ち上がらせた。
「私たち二人、この世に残った最後の男と女ならいいのに……」
後にアプサラスⅢで出撃、傷病兵や民間人を乗せた病院船ケルゲレンを脱出させる為に威嚇射撃。
連邦総司令イーサンに休戦を提示したが恫喝とされ跳ね退けられ、コックピットから丸腰で出て休戦の証明をして見せた。
ただしその目論見も虚しく、イーサンは狙撃命令を、ギニアスはそれを見抜いて先制攻撃をかけ、報復でケルゲレンは轟沈。
目の前で起きた戦場の人間の汚らしさ、いやらしさを見せつけられて尚、連邦本部の直撃を逸らした。
そして兄に一緒に投降しようと説得したが…。
小説版ではもっともキャラが違う人物でもある。

余談ではあるが、ガンダム芸人の土田晃之は娘の名前をアイナと名付けており、「08小隊のアイナ・サハリンから取った」と明言している。


  • ギニアス・サハリン(CV:速水奨)
「私の夢! 受け取れええええええ!!」

アプサラス計画の責任者であり没落したサハリン家の頭首。幼い頃の事故により病を患っている。
物語序盤はあまりパッとしないキャラであったが、名家再興の執念と病の影響により、徐々にアプサラス計画にしか目が行かなくなる狂気のキャラクターとして描かれるようになる。
物語終盤で、アプサラス開発に携わったスタッフを全員抹殺し、アプサラスを起動させ最終目標であるジャブロー殲滅への道を突き進むことになるが、その過程で連邦軍と妹のアイナの妨害に直面する。

小説版では彼が病気になった理由とアイナが兄に献身的である理由が分かる。
「バカな! 愛など粘膜が創りだす幻想に過ぎん!」という名言で有名。
アイナにはアプサラスに妄執する彼を「鉄の子宮*14が必要だった可哀想な兄」と述べられている。
これはギニアス達の母親が愛人を作って、彼らを捨てて出て行った事が原因である。
「貴様なのか!?お前のせいで妹は死ななければならなかった!!」
「さようならアイナ…嫌いではなかった……」と、アイナに対して苛立ちはせど彼なりに愛していたことが分かる。


「人の生は何を成したかで決まる」

ギニアスに代わり基地の防衛、軍令面を引き受けいるジオン公国軍大佐。名言製造機。
サハリン家に大恩があるらしく絶対の忠誠を誓っている。冷静で厳格な武人でもある。
ギニアスの冷酷さに嫌悪を感じながら、反面アイナに対しては父親のような深い愛情を抱いていた。
劇中では、ケルゲレン脱出進路の確保の為にグフ・カスタムで出撃。
6対1という圧倒的不利な状況*15ながら08小隊を翻弄し、目標のガンタンクを次々撃破。
最終的にはEz8に機体の胴体を切断されながらも最後のガンタンクを撃破し"勝利する"。
Ez8に乗ったシローをして「負けた」と言わせたほど、物語中でも随一の実力者である。
「脅えろ、竦めぇっ!! モビルスーツの性能を生かせぬまま死んでいけ!!!」
「アイナ様…合流できそうにありません。自分は…死に場所を見つけました!」

  • 女性兵士(CV:荒木香恵)
通称「ケルゲレン娘(子)
ザンジバル級機動巡洋艦「ケルゲレン」のオペレーターと思われる。
公式名称も「ジオン女性兵士」のモブキャラで、セリフもごく僅かなのに異様な人気を誇る。ある意味ケルゲレン撃沈が激しく非難される理由。
モブなのに項目が出来る程の不思議な魅力の影響で一部ゲーム作品でも登場する結果、一部で生存の願望可能性を示唆されている。
「……赤です」

「いいね…殺すんじゃないよ」

トップ小隊の隊長。ごひさんに似ている男勝りな巨乳垂れ乳姐御。
デル、アスの男性2名をその指揮下に置く小隊長で、Sマインを装備した特注のザクⅠ(S)を駆る。
高潔な人物であり、見つけた村がキキの村でさえなければ…シローのPTSD原因の一つ。

  • ユーリ・ケラーネ(CV:上恭ノ介)
階級は少将。よく言えば豪放磊落で刹那的な現実主義者。戦争屋。
貴族出身でサハリン家とも面識があるが、下品で粗野な為にサハリン兄妹共から疎まれている。
部下思いで人望もあるが、オデッサからの撤退戦では南極条約違反を犯す容赦ない一面も。
ギニアスが心血を注いだアプサラスを「オモチャ」と呼び、開発計画を止めさせようとする。
ある意味一番タチの悪い人物かも。最終的にはギニアスの恨みを買ってしまい…。
「…ただの気化爆弾さ。まさか、なぁ!」MSが蒸発する気化爆弾とは…?


《その他》

「アンタよりは世間を知ってるさ」

シローの所属するコジマ大隊が展開していた戦場近くのゲリラの村に住む少女。頭領バレストの娘。
初登場時に水浴びをして全裸を披露し、シローと視聴者はバッチリそれを見ていた。うらやまけしからん。
軍人嫌いだったが偶然出会ったシローに惹かれ、08小隊のサポート役に。
OPでは08小隊の面々と一緒に卓を囲んでいるので勘違いされがちだが、別に連邦兵じゃない。
見た目は幼さが残るがこれでも17歳。小説版なんて無かった
ことに村の子供たちに向ける視線は暖かく、いい「お姉ちゃん」役となっている。
『ラスト・リゾート』ではミケルと共にシローの捜索を続けている。
「……決まってるだろ。新しい世界、新しい人生さ」


  • バレスト・ロジータ(CV:広瀬正志)
キキの父親。東南アジア密林地帯で活動する現地民ゲリラ達の村の村長であり幹部。
スキンヘッドと熊髭、黒い眼帯が特徴。過去の戦闘で負った傷により車椅子生活をしている。
強面ではあるが意外と話は通じるタイプで、親バカとも言える一面も持つ。

  • チビ、ノッポ、ヒゲ
現地民ゲリラ達。シローがキキの水浴びを覗きに来た痴漢野郎と勘違いして散々に痛めつけた。
鼻絆創膏の少年が「チビ」、ガリガリに痩せたギョロ目の男が「ノッポ」、がっちり系のデブが「ヒゲ」。

  • マリア(CV:山口奈々)
ゲリラの村とは別の集落でホテルを営む上品で気高い老婦人。村はジオン軍に占拠されている。
捕まったエレドア達に食事を差し入れ、ジオン軍の隙を見て匿っていたキキ・ロジータを村から逃がした。
ジダン・ニッカードに“女神”と崇拝されているほか、ノリス・パッカードも彼女に対して礼節ある態度を見せている。


【登場兵器】


前半の主役機。
RX-78の規格落ち部品を再利用して量産された機体で、見た目はRX-78や後に登場するガンダムMk-Ⅱと酷似している。
ただし外装や装甲、セミ・モノコックの構造部分は全くの新規設計・新規製造でRX-78と比較するとかなり脆弱。
更に内部も再利用品ゆえにパーツの質にバラつきがあり、パーツ毎の性能差を一定にするためにリミッターを設けて調整しているので性能面もオリジナル程高くはない。

ただジェネレータ等は同一品なので出力はオリジナルと同等。装甲部材もオリジナル同様ルナ・チタニウム合金を採用している為、当時の連邦軍MSの中では高性能機の部類であろう。

こいつがザクごときにやられて仰向けで地面に倒れるという衝撃的なメインビジュアルは当時の視聴者の波紋を呼んだ。
初登場以来連邦サイドの様々な外伝作品には高確率で登場している為、色々フォローはされているが、「総生産数が20機程度」等全体的に無理やりな設定になってきており、要所で物議を醸しだしている。

後半の主役機。Ez-8とは「Extra-zero-8(08小隊特別機)」の略。
アプサラス戦で中破したシロー機を現地パーツで緊急改修した機体。
Vアンテナを廃止、カメラアイが赤色と特徴的な機体。
ザクの装甲を使っていたり、余分な部分を排して装甲にしたりと、なかなか玄人好み。

RGM-79に先駆けて生産されたMS。陸戦型ガンダム用のパーツの生産ラインを流用してついでに作った。
そのため部品が不足しがちな陸戦型ガンダムに部品が代用されることもある。
一応は装甲がルナ・チタニウム製だか、劣化版の劣化版という事で性能はお察し。IGLOOでも良くボコられる。
陸ガン程ではないが、やはり思い出した頃に物議を醸しだしている機体。

連邦のやられメカでおなじみ、ボールの先行量産タイプ。
機体色がオレンジ、照明器具・ウインチギミック付き、サブアーム付のマニピュレーター等完全に作業用に毛が生えた程度の機体。
本編第1話にて、窮地に陥ったサンダースの駆る初期型ジムを助けるためにシローが乗り込み、アイナの高機動試験型ザクとイチャイチャ激闘の結果相打ちとなった。
ボールのくせにデブリ対策なのかやたら堅いのが特徴で*16、ザクマシンガンの120mm弾を喰らっても耐えて見せた。

  • RGM-79SC ジム・スナイパー
スナイパーとあるが、実際はカーキグリーンに塗った陸ジムにロング・レンジ・ビームライフルを持たせただけの機体で名前は便宜上のもの。
ガンダム初心者がジムの名前覚えられねーよ!!ってなる原因の1つ。
ケルゲレン撃ち落とすわ、アプサラスⅢの脚撃ち抜くわ、Ez8の左肩ぶち抜くわで(悪役的に)大活躍。
そもそもシローは軍規に背いて敵兵とイチャイチャしてたんだから撃たれても仕方ないし、攻撃喰らったから反撃命令下されるのは当然だし、
ケルゲレンは病院船の体をなしていないので撃たれるのも当然だしで、
別作品だがアスタロスの事件などから考えるに、打ち上げ作戦においてジオンの言う事を鵜呑みにするほうが間違いなのだが、08小隊はMSミリタリーではなくラブロマンスの世界であったことが彼にとっての不運と言うべきだろう。合掌。

  • RX-75 量産型ガンタンク
遠距離支援に特化させた機体。
ジオン秘密基地攻略戦では基地に対して砲撃支援を行うが、ケルゲレンの脱出進路を守る為に出撃したノリスにより全滅する。
劇中ではグフカスタムの餌で完全に噛ませ犬。放熱しないヒートサーベルでコクピットごと串刺しにされる。
ノリスにはEz8を駆っているシローですらあしらわれてしまったので仕方ない。
ただし移動砲台としては極めて優秀な機体である事もまた事実。
劇中では前線に展開した戦闘爆撃機から送信された位置座標をホバートラック経由で受信しての長距離砲撃や、
敵機との格闘戦で窮地に陥った護衛機を咄嗟に助けるなど、派手ではないが渋い活躍が光っていた
(なお、この時のガンタンクパイロットの「大丈夫か?ジム頭」という発言がカレン機の愛称を決定づけている)。

第1話でアイナがテストパイロットとして搭乗し、テリーのジム隊をほぼ壊滅状態にした後、シローと激闘を繰り広げた機体。
ドムの宇宙仕様であるリックドムの試験運用機体として開発された為、黒と紫を基調としたドムカラーになっている。上半身はジオニック社(ザク)、下半身はツィマッド社(ドム)の不明な組み合わせの為本当に機体テストになっているのか甚だ疑問だがすごいずんぐりむっくりに見える。

  • MS-06JC 陸戦型ザクⅡ
皆知ってるザク。正確には『JC型』という、地上用であるJ型のマイナーチェンジ版。
カラーが深緑になりシールドに打突スパイクが付いている密林仕様とサンドカラータイプが有るが、基本性能はJ型と大差無い。
基本はザク宜しくやられ役だが、ノリス大佐が乗り込んだ機体はシロー機に肉薄した。

白兵戦に特化していたグフを改良して汎用性を付加した機体。
劇中ではノリスが乗り込み、ケルゲレンの脱出進路確保の為に出撃。
鬼神の如き戦いで、障害であった量産型ガンタンクの全機撃破に成功する。
崩壊した高速道路を押しのけての登場は、BGMも相まってまさに鬼神。

我等がアイドルアッガイたん。
本編では片腕を失った機体が登場するが、それでもカレン機の頭部を粉砕するという大活躍。強いぞアッガイたん!

後述のアプサラスⅢの護衛で登場した、文字通り空を飛ぶために改造したグフ。能力はお察し。
小説版ではノリスの搭乗機となる。

成層圏からのジャブロー攻撃を目的としたアプサラス計画により開発されたMA。
丸みを帯びた外見で、ザクⅡの頭部がそのまま流用されている。
Ⅰはミノフスキークラフトの実験機で武装は搭載されておらず、砲口に赤いカバーがかけられている。
緊急事にはクラフトから発生させた衝撃波を武器代わりにする。

Ⅰの改良機。機体中央にメガ粒子砲が搭載され、それに伴い機体正面の砲口カバーが取り払われている。
劇中では射爆場に現れ08小隊と交戦、クラフトの暴走により取り付いたシロー機と共に雪山まで飛ばされる。
見た目はアプサラスⅠのマイナーチェンジで、ダニにそっくり。

アプサラスの完成型。横長の楕円型の姿となり、ミノフスキークラフトも2基に増設されている。
クラフトとメガ粒子砲を稼働させる為に貴重なリック・ドムを解体し、3機分のジェネレーターで動いている化け物。でもやっぱり頭はザク。
球状のミノフスキークラフトで浮かび、三本足のタカアシガニのように立つ。
機体正面のメガ粒子砲は山を丸々一つ消し飛ばすほどの威力を誇り、たった一発で連邦の基地は吹き飛ばされた。
劇中ではケルゲレン脱出までの時間を稼ぐ為に出撃するが……?
因みにアプサラスシリーズのデザインモチーフは女性器。
穴がメガ粒子砲で豆がザク頭。子宮がコクピット。


尚、漫画版ではザクの頭部ではなく上半身を取り付けられた「アプサラス0」が登場している。
この上半身はコアファイターのような脱出装置の役割を持つ。

【余談】

ガンダムシリーズは「映像化されたものは(TV版と劇場版の違いや『サンダーボルト』などのパラレルワールドは存在するが)公式設定」*18というルールがあり、
OVA作品の本作は普通に公式に宇宙世紀の一作品のはずなのだが、公式設定集*19の一つ『アナハイムジャーナル』(ISBN4-7577-1663-X)で、
アナハイムの関係者の説明として「以前、一年戦争のアジア戦線を舞台にしたロマンス映画」の話が出てきており、「MSが『歩く核爆弾』のように描かれていて~」など、
作品名は出ないものの本作と酷似するネタが出ていることなどから「『08小隊』は宇宙世紀内に存在する話だが劇中劇の映画ではないか?」という説もある。
ただ、本作に出てくるエレドア・マシスもこの話にミュージシャンとして名前が出てきているので、劇中劇でもエレドアたちの体験談を基にした再現という可能性はあるが。



小隊メンバーの声優が他のガンダムシリーズで皆悪役キャラを演じている事でも有名で、


特にサンダースとカレンの2人はザビ家という、狭い枠の中に敵将と同じ声の人物が2人もいる為、Gジェネ等クロスオーバー作品では違和感がすごい。





シロー「指先が焼きつくまで追記し続けるんだ!」

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ガンダム
  • 第08MS小隊
  • シロー・アマダ
  • ガンダム第08MS小隊
  • OVA
  • 宇宙世紀
  • ミラーズ・リポート
  • ガンダムOVA
  • アプサラス計画
  • リアリティ
  • 戦場
  • 恋愛
  • 熱血
  • 嵐の中で輝いて
  • 陸上戦
  • 一年戦争
  • 戦場の中心で愛を叫ぶ
  • 物資は現地調達
  • 陸戦型ガンダム
  • ジムヘッド
  • EZ-8
  • 俺はッ! アイナとッ! 添い遂げるッ!!
  • 粋なオッサン達
  • スパロボ
  • ガンダム版ロミオとジュリエット
  • 神田武幸
  • 飯田馬之介
  • 桶谷顕
  • 北嶋博明
  • 川元利浩
  • 米倉千尋
  • サンライズ
  • アニメ
  • スパロボ参戦作
  • 森林戦
  • 泥臭い
  • ツッコミどころ満載

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月24日 13:59

*1 漫画など映像作品以外では当時から少なからず存在していた

*2 因みに後半の監督はどうしても行動が理解できないためシローを嫌っている事を明言している。

*3 彼の居たコロニー「アイランド・イフィッシュ」はジオン公国軍のコロニー落としに使用されるものの、彼自身はナダ・チノミ中尉らマゼラン級戦艦「トーチタス」のクルー達との協力で奇跡の脱出を成し遂げる経緯が、漫画『機動戦士ガンダム 宇宙のイシュタム』にて描かれている。

*4 尚、彼の乗機はカレンが乗っている。時期的にカレン機の頭部が破壊されて改修されている最中の哨戒任務と思われる。

*5 敵から銃撃を受けて死ぬかもしれない状況でさえ、ミケルに「ハッチを閉めたら殺す!」と叫んでいた。

*6 ただしこれはエレドアに命令されて涙目でヤケクソになりながらやらされた事である。

*7 しかも結婚して子供も生まれた旨の手紙と写真を送られており、激しく落ち込んでいた。

*8 依然として生死不明・行方不明のままのシローを、皆の願いを託されて探しに向かった。

*9 それも一対一での内密にし、この時上層部には「命令は正規のもの」とでも称したか、偽造もなかったことにした可能性が高い。そうでなければ、コジマ自身の立場も危ういからであろう。

*10 シローの件については紳士的且つ最低限現実的な対応。非常に緊迫した戦況だったため、後方送りにしたりシローに対してもっと無茶を働くなど冷遇していてもおかしくない。そしてシローも含めて08小隊が能力的には優秀だったことも大きい。

*11 アプサラスⅢの護衛機だったグフ飛行試験型が2機、脱出するケルゲレンに随伴飛行から乗艦している

*12 士官(将校)階級をスパイ容疑段階で捕虜諸共の処刑だけ見れば単純に見れば権限を越えた軍法会議モノの越権行為である。そのためことを秘密裏に処理しようとしコジマを懐柔しようとしたりもしてはいる。一方でシローのスパイ容疑がかかっていることは策謀の結果ではなく客観的に事実であり、また実際にシローに対して銃殺を命じているのもあくまで敵前逃亡(に見える命令違反を行って)からとちゃんと形式はこだわっているので逸脱した行為であるかは曖昧である。

*13 そもそも司令官としての判断としては正しいとの声もある。戦場で敵前逃亡や裏切りから部隊が総崩れになる例は枚挙にいとまがなく、しかもひとたび行動に移されると捕縛などの悠長で人権を尊重した手段で対策することは難しく、もしもスパイなら自軍が大打撃を受ける恐れが高いため、現実でも実際にして問題になるかどうかは別として敵前逃亡した兵の即銃殺刑は多くの国で認められている

*14 アプサラスのデザインは女性器がモチーフ

*15 ただし量産型ガンタンクはあくまでも船落としの為の移動砲台であり、近距離戦ではお荷物でしかなかった

*16 装甲にルナチタニウムを使用していると言う説有

*17 アプサラスシリーズに型式番号は設定されていない

*18 逆に小説や漫画のみは例え富野などが直々にやってても非公式

*19 ただし、タイトルでわかるようにアナハイム社の広報物という体裁。