COWBOY BEBOP

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COWBOY BEBOP - (2023/06/26 (月) 04:46:43) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/03/26 Sat 20:25:42
更新日:2024/02/08 Thu 22:27:43
所要時間:約 6 分で読めます




I Think It's Time We Blow This Scene.
Get Everybody the Stuff Together.

OK 3,2,1 Let's JAM !


『カウボーイビバップ(COWBOY BEBOP)』は1998年4月から6月に掛けてテレビ東京で放送されたサンライズ製作のTVアニメ。

+ 目次

■概要


地球や火星などの太陽系の惑星を舞台に、宇宙船『ビバップ号』に乗る賞金稼ぎたちの活躍を描いたSF作品。

監督が「毎回20分の映画を作っているつもりだった」と語るように、古いアメリカ映画のような絵作りや演出、西部劇とSFを織り交ぜた世界観、ハードボイルドタッチで描かれる人物たち、ルパン三世やコブラなどといった作品を思わせる作風*1が本作の特徴。

基本的に1話完結のエピソードが多く、どの話から入っても楽しみやすい*2
シリアスな回もあれば、とことんギャグに振り切った回もあり、エピソードの振り幅が大きくバラエティに富んでいる。
一応メインストーリーとして『主人公スパイクと宿敵ビシャスの因縁』という軸が存在し、これに関わるエピソードが描かれる際は2話使った前後編になることもある。

アクションシーンにおけるハイレベルな作画は本作の見所のひとつ。
銃撃戦や格闘、戦闘機のドッグファイトなど、どれも非常にクオリティが高く、OVAと見紛うレベルになっている。
アニメ制作は業界トップレベルのアニメーターが多数在籍していたサンライズ第2スタジオ(当時)が担当しており、後にこの第2スタジオが独立し、BONES(ボンズ)が誕生することとなるのは有名な話。

2001年には劇場版『カウボーイビバップ 天国の扉』が公開された。*3


ハマる者はとことんハマる作品で、放送から長い年月が経った現在でもかなりのファンが存在する。
神格化されやすい反面、「過大評価」「雰囲気アニメ」との批判もあるので、人に薦める場合はあまり持ち上げすぎないようにしたい。
作品厨にならないよう気を付けよう。
スパイク役の山寺宏一氏は本作を非常に気に入っているようで、放送終了以降も機会があれば何度も見返しているらしい。



□音楽面の評価の高さ

本作を語る上で、菅野よう子が担当した楽曲(OPED含む)を外すことはできないだろう。

SF作品でありながら、「ビバップ」の名が表す通り、一見するとSFに似つかわしくないジャズやブルースがBGMとしてふんだんに使用されている。
また、BGMにボーカル曲が多いのも特徴といえる。

玩具の売上で製作費を回収する形態を取ることが多いサンライズでは珍しく、本作はCDの売上で利益を回収する計画が練られていた。
しかし、第1話を観たバンダイビジュアルの担当者は「渋すぎる。これは売れない」と評し、さらにサウンドトラックを発売したレコード会社からは「ジャズなんて日本で何枚売れてると思います?」などと反対され、挙げ句の果てに音楽を作った菅野よう子自身も「ジャズは売れない」と思っていた。

放送後は否定的な周囲の反応を軒並み覆し、本作のビデオ・CD売上は「ガンダムシリーズ」に匹敵する実績を残した。
オリジナルサウンドトラックの第一弾は日本ゴールドディスク大賞を受賞している。
放送から20年以上経過した現在においても、様々なテレビ番組で本作の楽曲が頻繁に流れているのを聞くことができる。

本作の音楽的な成功は菅野よう子の傑出した作曲センスあってこそだが、様々なジャンルの音楽に造詣が深く「趣味は音楽」と豪語する渡辺監督の狙いが当たった面も大きいといえるだろう。


□地上波放送での不完全燃焼

本作はテレビ東京にて全26話が放送予定だったが、放送前はテレビ関係者からの評判が悪く、放送枠を十分に確保できなかった他、本放送では当時の日本で発生していた未成年の凶悪事件などに配慮して暴力・性的描写を修正・カットした13話分しか放映されず*4、後に1998年10月から1999年4月に渡ってWOWOWで全話が放映された。

なお、テレビ東京版の最終回となった「よせあつめブルース」は、テレ東における規制やカットに対する皮肉や抗議の意味を込めて製作されたものであり、全編がストーリーの本筋と関係ない内容となっている。
ラストには「THIS IS NOT THE END. YOU WILL SEE THE REAL "COWBOY BEBOP" SOMEDAY !」という文面が表示されるなど、これまで地上波で放送された内容がスタッフの満足いくものではなかったことを明確に示していた。

このテレ東版限定の最終回は、その経緯からくる監督の意向故に再放送やソフト化がされていない


■スタッフ


※参考までに代表作も記載。

役職 スタッフ 代表作/備考
原作 矢立肇 おなじみサンライズ制作チームのペンネーム
特定の個人ではない
監督 渡辺信一郎 サムライチャンプルーマクロスプラス
シリーズ構成 信本敬子 マクロスプラス、東京ゴッドファーザーズ
キャラクターデザイン 川元利浩 機動戦士ガンダム0083第08MS小隊
メカニックデザイン 山根公利 (ありすぎて書き切れない)
音楽 菅野よう子 (ありすぎて(ry)


■あらすじ


2071年。
宇宙開拓時代を迎えた人類は、太陽系のいくつかの惑星まで生活圏を広げたが、その過程で急速に治安が悪化してしまう。

その対策として、指名手配犯に賞金をかけ、賞金稼ぎ“カウボーイ”たちが捕まえる仕組みが成立。
おんぼろ宇宙船『ビバップ号』に乗る賞金稼ぎのスパイクと相棒のジェットは、謎の女フェイや天才ハッカーのエド、ワケあり犬アインと出会い、一癖も二癖もある愉快な登場人物たちに時に翻弄されながらも、今日もビバップ号で大金求めて旅をする。


■登場人物


□ビバップ号のクルー

スパイク・スピーゲル
CV:山寺宏一
主人公。ジェットと共に太陽系を旅するモサモサ頭の賞金稼ぎ。
普段はやる気が感じられないが、やる時はやる男。
ジークンドーの達人。高速戦闘機『ソードフィッシュ』を駆る。
「時代遅れのカウボーイさ」


○ジェット・ブラック
CV:石塚運昇
スパイクの相棒で、ビバップ号の船長。
元I.S.S.P.(火星警察機構)の刑事。
再生手術が簡単に受けられる2071年には珍しい、機械式の義手を左腕に持つ。
36歳には見えない顔と髪型をしている。説教臭い。
「男に二言は無い!」


○フェイ・バレンタイン
CV:林原めぐみ
借金のカタにカジノでイカサマディーラーをやらされていた女。
なしくずし的にビバップ号に乗り賞金稼ぎとなる。
金にがめつい。昔の記憶をなくしており、自分の出自を知らない。
スタイルが良く、作中基準でも美人らしいが、その割にビバップ号での扱いは雑。
「女は生きてるだけで偉いんだから」


○エドワード・ウォン・ハウ・ペペル・チブルスキー4世
CV:多田葵
愛称は「エド」。天才ハッカー少年……と見せかけて、実は女の子。
一人だけ別作品のキャラかのような奔放さを見せる。
体が妙に柔らかい軟体動物。よく腕をうねうね動かしている。
モデルは音楽を担当した菅野よう子らしい。マジか。

+ 実写版について
彼女がメインの話はコメディ色が強くなるためか、アニメ以上にハードボイルドな世界観を強調した実写版ではまさかのほぼ出番無し。
OPにも登場せず、配信前のキャスト一覧にも記載がないという憂き目に合った。
一応存在抹消されたわけではなく、作中のスパイクとジェットの会話で「凄腕ハッカーのラディカル・エド」として言及されている。

「教訓教訓、知らない人に会ったらついていきましょう!」


○アイン
CV:山寺宏一(予告・CD)
ビバップ号で飼われることになった。犬種はウェルシュ・コーギー。
実はある研究機関で育てられた「データ犬」と呼ばれる天才犬で、人間並みの知能を持つ。
その価値を知る人間の間ではとんでもない値段で取引されているが、ビバップ号のメンバーは最後まで普通の犬だと思っていた*5ため、売られたりはしなかった。
エドと仲が良い。たぶんビバップ号で一番の常識人(犬)。
「ワン!」


□レッドドラゴン関係者

○ビシャス
CV:若本規夫
チャイニーズ・マフィア『レッドドラゴン』の幹部。スパイクと因縁がある。
刃物好きでを持ち歩き、カラスを肩に乗せ、全身に黒衣を纏った異様な風体をしている。
ネタ要素の一切ない、シリアス一辺倒な若本さんの演技が見られる、ある意味貴重なキャラ。
実写版だと声のおかげで大物っぽく見えるが、実際の行動を見ると結構小物臭い(まぁ原作でも見方によってはそう見えるが)。
「この世に…信じるものなど…」


○ジュリア
CV:高島雅羅
スパイクとビシャスの因縁を繋ぐ女。
物語のキーパーソン。ジュリアスではない。
「どうして…私を愛したの…?」


□その他の登場人物

〇パンチ/ジュディ
CV:垂木勉(パンチ)、長沢美樹(ジュディ)
賞金稼ぎ用情報番組「BIG SHOT」の司会の二人。
今話題の指名手配犯の情報を紹介しているが、毎度毎度ロクな情報を寄越さないため、視聴しているビバップ号クルーからの評判はすこぶる悪い。
「アッミーゴーゥ☆ 太陽系3000万人の賞金稼ぎのみんな、元気かな?」
「毎度おなじみ、BIG SHOTの時間よぉ♪」


○アントニオ/カルロス/ジョビン
CV:平尾仁(アントニオ)、中嶋聡彦(カルロス)、中博史(ジョビン)
行く先々でポーカーをしている姿が見かけられるおじいちゃん三人組。
元ネタはジャズ界の巨匠アントニオ・カルロス・ジョビン。
会話から元開拓民か元賞金稼ぎだったであろうことが窺えるが、素性は不明。
何気に本編ではスパイクとは一切絡みがなく、劇場版でしか絡まない。


○ラフィング・ブル
CV:小山武宏
占い師と見られるインディアン風の装束を着た老人。
スパイクを『泳ぐ鳥』と呼び、哲学的な言葉とともにその未来を語る。
「走る岩よ…」
「俺をその名前で呼ぶな!」(ジェット)


○アンディ・フォン・デ・オニヤテ
CV:江原正士
第22話『カウボーイ・ファンク』で登場したカウボーイ。
通称ではなく、馬を駆る正真正銘ウェスタンスタイルのカウボーイ。
連続爆弾魔テディ・ボマーの賞金を争い、スパイクと死闘を繰り広げる。その凄まじい戦いに誰もが爆笑した。
何気にスパイクの体術に完全に対応したり、常人なら不可能な事をサラッとやってのけてるので身体能力自体は一流。
1話限定のゲストキャラのくせに異様にキャラが濃く、そのキャラの濃さで次回予告を乗っ取ることにまで成功した。
劇場版にもチラッと登場。
「君の瞳に……映ったボクに乾杯!」


■登場メカ


○ソードフィッシュII
スパイクが愛用する、高速戦闘機を改造した機体。曰く十年来の相棒。
先端に取り付けられた主砲はロマンの塊。撃つ機会は少ないが。
本機が主役となる第19話『ワイルド・ホーセス』は本作屈指の名エピソード。


○ハンマーヘッド
ジェット愛用の小型宇宙漁船のキャッチャーボートを改造した機体。
ジェットはビバップ号の操舵やサポートに回ることが多いため活躍自体が少ない。
ゾイドではない。


○レッドテイル
フェイ愛用の、アームを二本取り付けた戦闘機。
漂流したり撃墜されたりロクな目に遭わない。


○ビバップ号
スパイク達のアジト兼移動手段である惑星間漁船を改造した船。
結構な年代もののようでボロいが、実際にボロいと言われるとジェットがキレる。


■主題歌


○OPテーマ「Tank!」
演奏:シートベルツ

○EDテーマ「THE REAL FOLK BLUES」
歌:山根麻衣


■各話リスト


Session タイトル 補足・備考
#1 アステロイド・ブルース
Asteroid Blues
非合法目薬「ブラッディアイ」の売人とその恋人の話。
記念すべき第1話。ただしテレ東では放送されなかった。
#2 野良犬のストラット
Stray Dog Strut
アイン初登場回。データ犬をめぐるドタバタ。
テレ東放送時はこちらが第1話だった。
#3 ホンキィ・トンク・ウィメン
Honky Tonk Women
フェイ初登場回。
カジノの裏取引に巻き込まれるスパイクたち。
#4 ゲイトウェイ・シャッフル
Gateway Shuffle
過激な環境保護団体の話。
フェイがビバップ号に仲間入り。
#5 堕天使たちのバラッド
Ballad Of Fallen Angels
ビシャス初登場回。
スパイクの過去も少し明かされる。
#6 悪魔を憐れむ歌
Sympathy For The Devil
ブルース・ハープの見事な演奏をする謎の少年の話。
ジェット「俺はお袋のミルクを吸うにも、ワーブリング効かしてたもんさ」
#7 ヘヴィ・メタル・クイーン
Heavy Metal Queen
女トラッカーのV.T.の話。
二日酔いには「プレーリーオイスター」を是非。
#8 ワルツ・フォー・ヴィーナス
Waltz For Venus
妹のために危険な橋を渡る青年ロコと、彼に付きまとわれるスパイクの話。
ロコ「なあ、頼むよ。情けぐらいあるだろう?」
スパイク「今、切らしてる」
#9 ジャミング・ウィズ・エドワード
Jamming With Edward
地球に落書きをした謎のハッカーの意外な正体とは。
ジェット「身長2メートルの元バスケ選手で、美人な子供でな。
その上おかまの宇宙人だそうだ」
エド初登場回。そしてそのまま仲間入り。
#10 ガニメデ慕情
Ganymede Elegy
ジェット主役回。
かつての恋人アリサとの話。
#11 闇夜のヘヴィ・ロック
Toys In The Attic
ビバップ号を襲う“謎の宇宙生物(仮)”との戦い。
全編通してギャグ回。
#12 ジュピター・ジャズ(前編)
Jupiter Jazz (PART 1)
ビシャス再登場。
“ジュリア”をめぐるスパイクとビシャスの因縁とは。
#13 ジュピター・ジャズ(後編)
Jupiter Jazz (PART 2)
#14 ボヘミアン・ラプソディ
Bohemian Rhapsody
位相差空間ゲートのハッキング犯の話。
エド「チェックメイト!……と見せかけて、王手飛車取り~!」
#15 マイ・ファニー・ヴァレンタイン
My Funny Valentine
フェイ主役回にして過去話。
スパイク「お前の過去は嘘ばっかだな!?
ロマニーだのなんだの、今のも作り話じゃないだろうな」
#16 ブラック・ドッグ・セレナーデ
Black Dog Serenade
ジェット主役回。囚人ウダイと彼の因縁とは。
「来たくはなかったんだが、会いたがる奴がいてな……
失くした左腕だよ!
#17 マッシュルーム・サンバ
Mushroom Samba
エド主役回。ビバップ号を襲う食糧難。
「椎茸の炒め物と、椎茸の煮物と、椎茸のサラダと、デザートの椎茸だ」
#18 スピーク・ライク・ア・チャイルド
Speak Like a Child
ビバップ号に届けられた差出人不明のビデオテープを巡る話。
千葉繁演じるビデオマニアが妙に印象的。
全26話中でもわりと屈指の感動エピソード。
#19 ワイルド・ホーセス
Wild Horses
凄腕の老エンジニア・ドゥーハンとスパイクの愛機ソードフィッシュの話。
「ブルーソックスファンはお祭り好きでね」
#20 道化師の鎮魂歌
Pierrot Le Fou
マッドピエロと呼ばれる伝説の殺し屋・東風の話。
シリアスバトル回。
#21 ブギ・ウギ・フンシェイ
Boogie Woogie Feng Shui
ジェット主役回。ロリコン疑惑浮上?
スパイク「まさか十代の娘になぁ」
フェイ「軽蔑しちゃうわね」
ジェット「お、俺は何もしてねぇぞ!?」
#22 カウボーイ・ファンク
Cowboy Funk
スパイクvsアンディ、二人のカウボーイによる熾烈な戦い。
伝説のギャグ回。
#23 ブレイン・スクラッチ
Brain Scratch
『人の脳の電子化』を推進する宗教団体スクラッチの話。
「人間の作った、最高で最低の発明がなんだか分かるか?」
#24 ハード・ラック・ウーマン
Hard Luck Woman
エドとフェイ、それぞれの過去と選択。
「行こう、アイン」
#25 ザ・リアル・フォークブルース(前編)
The Real Folk Blues (PART 1)
最終エピソード。
マフィア・レッドドラゴンにてクーデターを起こしたビシャス。
スパイクとビシャスの戦いの行方は。
「死にに行くわけじゃない。俺が本当に生きてるかどうか確かめにいくんだ」
#26 ザ・リアル・フォークブルース(後編)
The Real Folk Blues (PART 2)


■実写版


本作は海外人気も高く、キアヌ・リーブス主演のハリウッド映画製作計画も立ち上がった。
しかし出来上がった脚本の通りに作ると莫大な製作費が掛かることなどが懸念され、脚本の書き直しを迫られていたりして最終的に頓挫した。
ちなみにキアヌは本作のファンであるとのこと。

その後、実写化企画が『Netflix配信のドラマ企画』へと変更され、まさかの復活。
主演は『スター・トレック』のスールー役のジョン・チョーに変更。
色々とゴタゴタがあっただけに本当に配信されるのか不安なファンが多かったが、2021年に無事配信開始された。

実写版の吹き替えキャストはなんと原作を演じていたキャストがほぼ続投*6、音楽も菅野よう子が担当しOPは原作と同じ「Tank!」が使用される等、原作ファンには嬉しいキャスティングがされている。
残念ながらEDは変更……と思いきやこちらも途中から「THE REAL FOLK BLUES」に変更される。

原作の雰囲気を中々上手く再現しているため、実際に観た人達からは概ね好評を得ているが、実写に際してよりハードボイルドな世界観が強調され、それに伴い人物設定も結構アレンジがされているため*7、そこは賛否両論。
また、原作よりハードボイルドな世界観になった影響で原作にあったギャグ描写やユーモアな部分がかなり削られ、原作以上にグロい(首チョンパもある)のも賛否が分かれる。
後、予算の都合なのかドッグファイトシーンが殆ど存在せず、原作からして出番の少なかったハンマーヘッドは全く登場しない。
世界的には余り評価を得られなかったようで、配信から一ヶ月が経った時点で打ち切りが発表されてしまった。


■関連ゲーム


ロボットアニメではないが、何の因果か参戦。
まあ、戦艦主戦力の作品そもそもほとんどロボット戦が描かれない作品も既に出てるので、ある意味今更である。
それはそれとしてPVにてソードフィッシュIIの戦闘アニメが流れる中「Super Robot Wars!」というJAM Projectの歌声も流れた事に噴いたユーザーもいた

原作再現度は参戦作品の中でもかなり少ない。
そもそも戦闘シーンのあるマシンがスパイクのソードフィッシュIIくらいである(同機の演出でレッドテイルとハンマーヘッドも登場するが)。
ならあまり目立たないのかというと、答えはNO。断じてNOである。
シナリオ面ではその独特の雰囲気は同作の舞台となる「黄昏の時代」の世界観構築に一役買っており、スパイクとソードフィッシュIIのスペックは命中率・回避率においては他の追随を許さない最強クラスである。また、それ以外の要素によって囮にもとどめにも有用。

+ 頭のおかしいスペック
  • サイズS
  • 空と宇宙の地形適応がS(パイロットはAなので、育成が必要)
  • 強化パーツスロットがデフォルトで3
  • 気力上昇に従ってさらに命中率・回避率がアップ。ついでに獲得資金も増える。
  • 燃費が良く、10体以上の敵を相手取るのも余裕。射程に穴もなく、中距離にも対応。
  • カスタムボーナスで全武器サイズ差補正無視が付くので、スパイク自身にサイズ差補正無視は不要。
  • スパイクの特殊技能「カウボーイ」で資金も稼ぎまくる。そしてスパイクが幸運持ち。

このゲームニュータイプでもちょっと厳しいくらい敵の命中率・回避率が高めなのだが、さらっと避ける
本作新要素のサポーターの中にある「ステージ中、永続的に命中・回避・技量を+20する」を使うともっと避ける
ついでに、集中と不屈も使えるのでさらに不測の事態にも対処可能。スキルも充実させればネームド相手に避ける。そして、もちろん当てる
もうヤダ、この機動力お化け。

1ターンに連続して狙われると回避率は下がっていってしまうが、そこは強化パーツで対処可能。
移動力もカスタムボーナスと相まって高いので、1ターン目に突撃させてEPにダメージを与えまくるなんてこともできる。
難点は攻撃力の低さ。武器にサイズ補正無視がついているものの、強化が中盤…というか実質攻撃力的な面では序盤で終わってしまう*8ので、終盤だとパワー不足になりやすい。
というか、それくらいしか欠点がないその資金回収能力っぷりからMAPWがない事を惜しむ声もなくはない。アタッカーをつけるなり攻撃力強化のパーツを積むなり普通に射撃育成するなりしてやればもはや悪鬼羅刹のごとく大暴れである。

ちなみに、本作の発売の前年にジェット役の石塚運昇氏が逝去されたが、ジェットの声についてはスタッフ側でも「代役を立てる」「原作のボイスを流用する」のどちらにするかで意見が割れ、原作ボイス派だった寺田貴信プロデューサーの「元々ジェットはそんなに台詞を録る必要がない」「ジェットの声は石塚運昇氏以外考えられない」との考えにより、サンライズの許可を得て原作のボイスを流用する事で石塚氏演じるジェットのスパロボ参戦を実現させている。*9
ジェット役の後任については山寺宏一氏と林原めぐみ氏も気にしていたらしく、原作のボイスを流用する形で石塚氏を続投させた事には感謝していたとのこと。

なお、本作においてスパイクが最終的にどうなったのかというと……
EDで原作エンドを迎えたかと思ったら、ED後の後日談シナリオというメタ過ぎる事情でエキスパンション・パックで無事生還した。



項目は立っちまった 追記・修正しようぜ

望み通りに

THIS IS NOT END.
YOU WILL SEE THE REAL"COWBOY BEBOP"SOMEDAY!



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