47(HITMAN)

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47(HITMAN) - (2020/04/11 (土) 10:57:56) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2014/06/12 Thu 00:20:53
更新日:2024/04/27 Sat 08:31:08
所要時間:約 5 分で読めます





47とは、『ヒットマン』シリーズに登場する架空の暗殺者。
ICA(International Contract Agency、もしくは「エージェンシー」、「機関」「組織」とも)に所属する凄腕の暗殺者。
世界最高の暗殺者として裏の世界でその名を轟かせている。(表の世界では都市伝説扱いになっている。)


概要

スーツに赤いネクタイ、そしてスキンヘッドで後頭部にバーコードの入れ墨があるのが特徴。
ただしロケーションによってサマースーツやタキシードも着用する他、潜入先で服を奪って変装することも多い。

ちなみに彼のスーツだが、第4作である『Blood Money』では変装したまま(=スーツを着用することなく)エリアを脱出すると報酬がスーツ回収費用として5000$減少するシステムになっていることから、
どうやらそれと同額かあるいはそれ以上の価格がする高級品の模様。
もっとも、スーツ回収費は暗殺の証拠を隠滅するための処置費用+証拠を残したことに対する罰金である可能性もあり、スーツ自体が5000$というわけではないかもしれないが。
ただし高級品という事には変わりはないようで、第5作『Absolution』の終盤で新調したスーツは手編みウールに強化シーム、隠しステッチ仕上げ、裏地はシルクという逸品である事が作中で語られる。
スーツの仕入れ先は特に語られていなかったが、『Absolution』でイリノイ州・シカゴのリトル・イタリーにあるトムという老人(実はICAの物資調達を長年やってきた人物)の経営する仕立て屋であることが判明した。


基本的には2丁のシルバーボーラー(AMTハードボーラーのカスタム銃。家1軒以上の価値がある逸品)か絞殺用のワイヤーを使用してターゲットを暗殺する。
そのほかの武器や格闘にも通じており、警官や非合法組織構成員などが所持している銃器や、包丁や防火用の斧などのような刃物など何でも使いこなす。
挙げ句絶対に武器とは言えないようなモノ(マグカップ、犬の骨、ロボットのおもちゃなど)でも敵を倒すことができる。

このようにいかなる手段を用いてでも標的を暗殺するため、時にはフグの肝を仕込んだ寿司をヤクザに食わせたり(Silent Assassin)、
立ちションをしているところに高電圧の電流を流して感電死させたり(Absolution)、開発中の育毛剤のサンプルに着火剤を混入したモノを研究者(ハゲ)に塗らせて炎上させたり(Absolution)、
ヤシの木から実を落としてぶつけたり(HITMAN{2016})と、完全にギャグにしか見えない暗殺をすることも。


彼の正体はオットー・ヴォルフガング・オルトマイヤーというマッドサイエンティストにより遺伝子工学を駆使することで人工的に創り出されたクローン人間であり、生きた殺人兵器として造られた存在。
要は同じステルスゲーム仲間の彼と同類。

かつてフランス外人部隊に所属していたオルトマイヤーは当時の同僚4人と自分の遺伝子を利用し兵器としてクローン人間を作っていた。
が、47が完成した際に元同僚4人から彼を引き渡すよう要求したが、オルトマイヤーはこれを拒否し47を意図的に脱走させ、ICAに所属させた。
これが47がICAに所属するようになったいきさつであり、その後オルトマイヤーは邪魔になった4人をICAへの依頼という形で暗殺させた。
・・・というのが第1作である『HITMAN Codename 47』のあらすじであり、元同僚4人とは『Codename 47』のターゲットだった「リー・ホン」、「パブロ・ベリサリオ・オシェ」、「フランツ・フックス」、「アルカディフ・ジェゴロフ」のことである。

なお、その後オルトマイヤーはもはや要求する者がいなくなり、独占できるようになった47を回収しようと偽の依頼で彼の研究施設(ルーマニアの精神病院)におびき出すが、
その目論見は47によりつぶされ、47の後継作である「48」の軍団も壊滅。オルトマイヤー自身も抹殺されることになる。

彼は「タイプ1」と呼ばれる「完全な」クローンであり、第4作の『Blood Money』の時点では、(既に故人となっている)オルトマイヤー博士にしかタイプ1は造れないとされていた。
同作にはそれ以外のクローンも登場するが、いずれもアルビノで寿命が短いなどの欠点がある。
第5作の『Abusolution』では47と同等ないしはそれ以上に高い能力をもつと思われるクローンの少女が登場しているが、彼女にも特定のペンダントを身に付けていないと体調を崩し力が発揮できないという欠点があった。


上記のような出自の47だが、自我も感情もない純然たる殺人兵器というわけではなく自我もあれば感情もきちんと存在しており
『Codename 47』の後にはその出自ゆえの自分自身の存在意義への疑問とこれまでの殺人に対する罪の意識や良心の呵責に悩まされ、ICAとの連絡を絶ってイタリアのとある教会で懺悔する日々を送っていたりする。

また、『Abusolution』ではパートナーであるダイアナが組織に弓を引く原因となった少女に声を荒げる一面も。
同作で物やキャラクターなどをチェックしたりすると出てくるメッセージでは、女性を負かせるのは気が引けると考えていたり、ただ情けなく命乞いをする敵キャラクターについて延々といたぶるのも不名誉だと考えていたりすることがわかるなど、
彼なりの価値観もきちんと備わっているのがうかがえる。
ただし何よりも契約を重んずる人物でもあり、自我や感情があるとはいえそれに流されることなく確実に依頼を遂行する

暗殺に必要な技能のみならず、ターゲットに近づく為にあらゆる技術を身に着けており、ドラムの演奏やファッションショーを歩いたりと即興で何でもできる。
初心者の下手プレイでもそういった他技能だけはプロ級なので、極一部では「暗殺以外なんでもできる男」なんて言われたりも・・・
とはいえある程度は任務前に下調べして練習しているのか、北海道で完全未経験のダンレボに挑戦した時は初心者丸出しの動きでミスを連発していた。ひょっとしたらダンスが苦手なのかも知れない。
ただし忍者装束を着た場合は普通にキレッキレのダンスを踊る。暗殺とは関係ないのにノリノリで踊る。

なお、彼の創造主であるオルトマイヤーは感情を持っている47を不完全な存在と見なしており、そのためか後継作である「48」は感情を持たない従順な殺人兵器となっている。
また、『Silent Assassin』では47よりも旧型のクローンである「17」が登場したが、47と戦って敗れている。
48も17も、外見は47とそっくり(ただし、17はサングラスをかけている)である。

交友関係は広いとは言えず、友好的と言える関係の人物は専属オペレーターであるダイアナ・バーンウッドと前述の仕立て屋のトムのみ。
ほかにはシリーズではたびたびCIAのエージェントであるスミスと顔を合わせるが、47自身は別にスミスを友人などとは思っておらず、厄介者としか思っていないらしい。

『Silent Assassin』で懺悔のために庭師として住み込んでいた教会の神父には恩義を感じており、多額の寄付をしたり、彼が拉致された際には再び暗殺者としての道に戻ってまで助け出したりしている。
また、『Abusolution』ではダイアナから託された少女をかくまうために、信頼できる人物としてある教会のシスターを選んで預けるなど、信仰厚い聖職者に対してはその後も敬意を払っている様子がうかがえる。

47は1964年9月5日、ルーマニアにあるオルトマイヤーの精神病院で「誕生」したとされている。
暗殺を請け負う地下組織「エージェンシー」のために働くようになったのは2000年からで、『Abusolution』の時点では48歳である。



追記・修正はICAに依頼をしてからお願いします。


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