HITMAN(ゲーム)

登録日:2018/05/03 (木曜日) 00:00:00
更新日:2023/07/15 Sat 14:21:50
所要時間:約 6 分で読めます





起きろ。起きるんだ。新しい項目が出来た。HITMANの項目だ



HITMANはIO Interactive社(デンマーク)開発のステルスTPSゲーム。
その名の通り暗殺がゲームの骨子である。


◆概要

謎の組織ICAに所属するスキンヘッドの暗殺者「エージェント47」を操作し、依頼されたターゲットを暗殺していく。
ターゲットは護衛たちに厳重に守られており、様々な警備が敷かれている為、当然暗殺は一筋縄ではいかない。
プレイヤーは様々な手段を講じてターゲットを殺害した後、脱出する必要がある。
ステルスゲームとしては珍しく、基本一般人や警備の目がある中暗殺を遂行しなくてはいけないのも特徴。


◆ゲームの特徴

とにかく非常に自由度が高いのが最大の特徴。
「ターゲットを暗殺する」という大目標はあるが、その手段は基本的にプレイヤーの手に一任されている。

後述の変装システムを駆使してターゲットの懐に潜入し、隙を狙って絞殺するも良し。
超遠距離からスナイパーライフルで狙撃するも良し。
車に爆弾を仕掛けたり、毒を盛ったり、高所から突き落としたり……。
その他ステージギミックを活かした殺しの手段は実に豊富。
果ては重装備で正面からカチコミして護衛もろとも殲滅……といった力技も可能。
暗殺じゃないじゃんは禁句。「可能」ってだけでこれでクリアしても評価は当然低くなる。

本作の特徴的なシステムとして、暗殺活動中に服装を着替える変装がある。
適切な衣服で変装することで、通常は部外者立ち入り禁止のエリアに堂々と出入りできたり、武器を持ったり特定の工作活動を行っても怪しまれない……といったメリットがある。
服装は現地の人間を倒して奪ったり、マップに落ちているものを拾うことで調達できる。
ただし、変装をしても素性を見破れるNPCがいる可能性があるのと、一度バレてしまうとリトライなどを挟まない限りは同じ服装は効果を喪失するリスクがある。


……とここまで読むと随分硬派なゲームに思えるかも知れないが、実際のところは割とバカゲー気味。
ストーリーは非常にシリアスながら、ゲーム部分は暗殺方法含めてギャグとしか思えないネタ要素が大量に散りばめられている。

以下ほんの一例↓
  • 47のどう見ても怪しいバレバレな変装
  • 「そうはならんやろ」と言いたくなる殺害方法の数々
  • 勘違いジャパン
  • 妙に印象に残るモブ達
  • どこにでもある成人男性が容易に入るほどのクソデカい箱
……etc

様々なハードで発売されているが、全てPC版が存在するのでパソコン1台あれば全部遊べる。
興味が湧いたらどれでもいいので早速購入して遊んでみよう。
基本的に攻略法は十人十色なので、ネットで調べてからから遊んでも十分楽しめるだろう。


◆キャラクター

シリーズの主人公。詳細は項目参照。
機械のように正確、且つ寡黙で冷静沈着な超一流の暗殺者。
誰にも気づかれず、痕跡も残さず、確実に標的を仕留めるその仕事ぶりから「サイレントアサシン」の異名を持つ。
例えるならばハゲ……もといスキンヘッドのゴルゴ13。
変装のクオリティが微妙なところもゴルゴポイント。というか衣服を着替えるだけなのでゴルゴ以下かもしれない。
暗殺術以外にも精通しており、ありとあらゆる知識や技能をプロ顔負けのレベルで習得している。

  • ダイアナ・バーンウッド(CV:深見梨加)
「ごきげんよう47」
シリーズお馴染みICAの専属オペレーター。
無線で47の任務をサポートする。47にとって最も身近で頼れる相棒。
+ リブート作では
過去に弟が人命を顧みない巨大企業の強引な操業の犠牲となっており、その企業を告発しようとした両親も自動車に爆弾を仕掛けられ殺害されている。
47がグレーと共闘するようになってからも協力し続けるが、プロヴィデンスの管理者であるコンスタントに過去の47がダイアナの両親を殺害した張本人であったことを明かされ次期コンスタント候補として勧誘される。

  • エージェントスミス
シリーズ通して登場する名物キャラ。
毎度毎度ヘマをやらかしてピンチに陥っており、たまたま居合わせた47に助けてもらっている。
あまりによく遭遇するため47が自分を追ってるんじゃないかと思っているが、当の47はスミスを若干ウザがっている。
MGSシリーズで言うところのジョニー佐々木枠。

  • ルーカス・グレー
リブート作に登場する人物。影のクライアントとして47に暗殺を依頼し、プロヴィデンスへ復讐する為に動いていた。
正体は47と同じプロヴィデンスの研究所で育った実験体であり、47の数少ない友人だった。HITMAN 2の中盤で記憶を取り戻した47は、以降彼と行動を共にする。
+ HITMAN3のネタバレ
47と協力してプロヴィデンスの創始者であるパートナーたちへの復讐を達成したが、イングランドのダートムーアでCICADAの傭兵に包囲され、47を守るために自決した。
最後のミッションでは47の精神世界に登場し、ダイアナの真意を伝え47をプロヴィデンスとの最後の戦いに送り出した。

  • コンスタント
リブート作に登場。秘密組織「プロヴィデンス」の管理者。47の過去を知っているようで、情報と引き換えにダイアナに協力を迫るなど暗躍する。
+ ネタバレ
本名はアーサー・エドワーズ。プロヴィデンスの創始者一族であるパートナーの情報を得るためにスゴール島で47とグレーに捕らえられるが、それを逆手に取り47たちにパートナーを排除させることでプロヴィデンスの全権を掌握した。
グレーを自決に追い込みダイアナを取り込むなど47を追い詰め自らの都合のいい手駒として手中に収めようとするが、結果的にダイアナの寝返りは偽りであり、護送列車の中で目覚めた47に警備を突破され敗北した。


◆シリーズ一覧

  • Hitman:Codename47
──見知らぬ部屋の寝台で目覚める一人の男。彼は自分が何者なのかも知らない
「起きろ。起きるんだ。新しい朝が来た。希望の朝だ。」──
記念すべきシリーズ第1作。2000年発売のPCゲーム。
コンシューマに移植されておらず、日本では非常にマニアックな立ち位置にある。
今遊びたいならSteamで買えば良い。

──前作での活躍を経て伝説の暗殺者と称されたICAエージェント「47」
しかし自らの存在への疑問と罪の意識から、彼は組織を抜け教会にて贖罪の日々を送っていた。
そんな中、自分を匿ってくれたヴィット―リオ神父が金目当てのマフィアに誘拐されてしまう。
恩人である神父を助けるため、47は再び暗殺者の道へと舞い戻る。──
対応機種はPC/PS2/Xbox。
シリーズ2作目……なのだが1作目が日本では無名なので実質これが1作目状態。
そういった事情からかコンシューマ版はナンバリングが入っていない。
ハリウッド風とんでもジャパンは必見。登場するジャパニーズヤクザの忍殺めいたアトモスフィアも大きな魅力の一つである。

  • Hitman:Contract
──パリでの任務で重症を負った47。朦朧とする意識の中、これまでの記憶がフラッシュバックしていく──
PC/PS2/Xboxで発売された3作目。
一応1作目のリメイク的な側面も持つが、それほど気にする必要はない。
正確には時系列バラバラの回想という形でステージを攻略し、後半の回想が1のリメイクとなっている。
やや自由度が低く画面が暗めで、バカゲー要素も控えめになっている。
因みに47が重症を負う原因となったパリでの任務の詳細は次回作で明かされた。

  • Hitman: Blood Money
──元CIA長官アレキサンダーは、先日起きた副大統領暗殺事件の取材に訪れた雑誌記者リックに、伝説の暗殺者47の存在を語る──
シリーズ4作目。対応機種はPC/PS2/Xbox/Xbox360。
難易度が低く、2作目のサイレントアサシンと並んで初心者向けとされている。
第三者の視点から回想する形で47の活躍を描く。前作冒頭のパリの任務も本作で描かれた。

  • Hitman: Absolution
──ICAから47に対し新たな指令が下される。それは彼の最も身近な人間にして長年のパートナー「ダイアナ・バーンウッド」の暗殺命令だった──
PS3で発売されたシリーズ5作目。本作から日本語吹き替えが付いた。
吹き替えキャストは実写版映画の声優と同じ。
親会社がスクエニになったことが原因なのか、基本一本道のアクションゲームのような作りとなっている。
シナリオや演出は完全にB級映画のノリ。

  • HITMAN
──秘密組織ICAの訓練施設に一人の男の姿があった
彼の名は『47』。後に伝説となる史上最高の暗殺者である──
PC/PS4/XboxOneで発売された。
シリーズ6作目であるがサブタイが外れ、後続作品の展開からもリブート的な作品といえる。
各国の作り込まれた広大かつ緻密な箱庭ステージで圧倒的自由度の暗殺を楽しめる。
広さに加え大量のモブや複雑なフラグが存在する関係か、ハイスペPC以外だとロードが異様に多いし長い。
シナリオはプロローグと作中でかなりの年数が経っているようだが47の容姿に特に変化はない。サイヤ人か何かか?
映画風だった前作と異なり、今回は海外ドラマのように話が進んでいく。
因みにまた変なジャパンが出てくる。モブの吹き替えが無駄に気合入っているので必聴。
今作から「影のクライアント」と呼ばれる謎の人物と、秘密結社「プロヴィデンス」がストーリーの主軸で進む。

  • HITMAN2
シリーズ7作目であるが、リブートのため再び2というナンバリングを冠している。
前作HITMANの直接の続編。っていうか前作ラストが完全に『第一部完』だった上にゲームシステムもほぼそのままなので実質同じ作品。対応機種も同じ。
前作を2のシステムでプレイすることも出来、前作を購入していれば無償でアップグレード可能。
前作同様細部まで作り込まれたギミックたっぷりの箱庭でたのしい暗殺を繰り広げられる。
今作ではオンランインマルチプレイも実装された。
パブリッシャー(販売元)がスクエニからワーナーブラザーズに変わり、好評だった吹き替えが消滅してしまった。

  • HITMAN3
シリーズ8作目、2同様の理由で3のナンバリングを冠する。
前作、前々作通して暗躍していた「影のクライアント」と秘密結社「プロヴィデンス」との決着が付く完結編。っていうか前作ラストが完全に『第二部完』だった上にゲームシステムもほぼそのままなので実質同じ作品。
前作と同様に前作、前々作を3のシステムでプレイすることが出来る。
例によって前作を購入していれば無償でアップグレード可能な上に進行度を前作から引き継げるようになった。
2021年発売ということでPS5やNintendoSwitch(クラウド版)でも遊べるようになった。
但し2と違ってオンランインマルチプレイは無くなっている。

  • HITMAN(映画)
2007年に実写映画化された。
47の風貌もちゃんと再現し、吹き替えもお馴染みてらそま氏が担当している。
が、妙におしゃべりで口調も007のような印象を受けるため、原作ファンからはやや不評。
出来自体は別に悪くないらしい。
2015年にも『ヒットマン:エージェント47』のタイトルで映画化された。リブート作なので2007年版との繋がりはない。吹き替えは間宮康弘氏。


◆用語

  • ザ・エージェンシー
47とダイアナが所属する謎の組織。ICAとも。Blood Moneyで一度壊滅的な被害を被った。
Absolutionやリブート3では敵対する。

  • コイン
陽動で使用する硬貨。具体的にどの通貨なのかは不明だが、投げてNPCの視界に入れば確実に拾いに来る。
その他にも自販機や屋台で物を購入するのに使える。

  • ロックピック
キーピックの類。電子ロック以外のあらゆる閉鎖箇所を開錠できる。
ゲームによってはMk-Ⅱなどの種類があるが、デザインが違うだけで性能差はほぼ無し。
また電子ハッカーなどの電子的な手段でロックをかけられたものに対応した開錠道具もある。

ヤクザA「今日は、何、食うか?」
ヤクザB「フグだよ!フグ食ばしゃあああ!!」
47「握り寿司はいかがですか?死ぬほど美味しいですよ」
何故かちょくちょく出てくる暗殺アイテム。
当然猛毒が仕込まれており、日本人はフグ大好きなのでコレで殺せる。
実際のフグ毒はこんなに早く症状出ませんのでご安心を。


◆主な武器
  • シルバーボーラー
47愛用の拳銃。作品によっては二丁拳銃もできる。
超高級品で、これ一丁で家が一軒建つらしい。

  • ワイヤー
持ち手付きのワイヤー。ターゲットを絞殺するのに使う47の愛用品。
スピーディー且つ静かに殺せるうえ、そのまま遺体を動かせる。
釣り糸やメジャー(巻き尺)でも代用可。

  • 工具類
割と簡単に手に入る武器。レンチ、ドライバー、ハンマーなどがある。
手に持っていてもCPUから警戒される事が無く、ボルトを緩めたりコンセントを漏電させたりと汎用性も高い。
レンチやハンマーは敵(の頭)目掛けて投げれば昏倒させられる。ドライバーの場合はそのまま突き刺さって即死。

  • 薬物
致死毒や嘔吐作用などの効果がある薬品類。
注射器、ケースタイプ、特殊銃に装填するものなど方法は数多。基本的に持ち込むのがメインだが、ステージによってはマップ内に点在する事も。
ただし注射器は目標に直接打ち込む必要があり携帯すると警戒される、ケースタイプは飲食物や空調機に入れる手間がある、特殊銃は射程が短く空気抵抗の影響をモロに受けるなど、それぞれに短所がある。

銃以上にバリエーションが存在する爆発物。基本的に殺傷がメインだが、気絶のみに特化したタイプもある。
近接信管、遠隔操作、衝撃反応が主な起爆方法。遠隔操作は本体を設置・投棄後に自動的に操作機を手に持つ。
外見が玩具やフィギュアを模したものもあり、こちらは携帯していても警戒されない。
爆発音は広範囲に響くので起爆後は高確率で警戒・ターゲットの避難が起きやすく、誘爆物質や非ターゲットを巻き込みやすいので使用にはかなり注意が必要。

  • 刃物
包丁ナイフなど多岐にわたる殺傷武器。
基本的に携帯していると周囲に警戒されるが、料理人に変装していると包丁は問題ないなど例外がいくつかある。
北海道ステージではKATANAがあり、47の外見をNINJAにしたうえでターゲットを暗殺する事で達成できるミッションがある。

  • 銃器
上記のシルバーボーラー以外にも運用できる銃器は存在する。
連射性が高く面制圧に優れるアサルトライフルサブマシンガン、電子以外の手段で閉鎖された扉を解放もできるショットガン。スコープ視点で特定のコマンドを押すと数秒間スローモーションとなり狙撃がしやすくなるスナイパーライフル
専用ケースを所持していればそこに押し込んで携帯できるが、基本的に背負って携帯するので警戒されやすい。
一部の武装はサプレッサーが標準装備されており、威力の減衰と引き換えに隠密性が高い。


おはよう47

今回のターゲットは「wiki篭り」

アニヲタwikiの編集を生業とする社会不適合者よ

依頼人は元アニヲタwiki管理人の冥殿

準備は一任するわ



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最終更新:2023年07月15日 14:21